JP4473924B1 - ディスク駆動装置 - Google Patents

ディスク駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4473924B1
JP4473924B1 JP2008317380A JP2008317380A JP4473924B1 JP 4473924 B1 JP4473924 B1 JP 4473924B1 JP 2008317380 A JP2008317380 A JP 2008317380A JP 2008317380 A JP2008317380 A JP 2008317380A JP 4473924 B1 JP4473924 B1 JP 4473924B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carriage
latch
retracted position
magnetic attraction
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008317380A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010140567A (ja
Inventor
祥史 根反
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2008317380A priority Critical patent/JP4473924B1/ja
Priority to US12/551,321 priority patent/US20100149686A1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4473924B1 publication Critical patent/JP4473924B1/ja
Publication of JP2010140567A publication Critical patent/JP2010140567A/ja
Priority to US13/096,893 priority patent/US20110199705A1/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/60Fluid-dynamic spacing of heads from record-carriers
    • G11B5/6005Specially adapted for spacing from a rotating disc using a fluid cushion

Landscapes

  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)
  • Moving Of Heads (AREA)

Abstract

【課題】衝撃に対する信頼性の高いディスク駆動装置を提供する。
【解決手段】ディスク駆動装置は、基台12と、ディスク状の記録媒体を支持、回転させる駆動モータと、ヘッドと、キャリッジ22と、ラッチ機構27と、を備えている。ラッチ機構は、ラッチ可能範囲と解除位置との間を回動自在に基台上に支持されたラッチ部材50と、ラッチ部材に設けられ、ラッチ部材を解除位置方向へ付勢した第2磁気吸引部58と、を備えている。キャリッジの慣性モーメントをJc、前記ラッチ部材の慣性モーメントをJl 、前記第2磁気吸引部の磁気吸引力をTb、前記第1磁気吸引部の磁気吸引力をTmとした場合、キャリッジおよびラッチ部材は、
Tb・Jc ≦ Tm・Jl の関係を満たして形成され、キャリッジを情報処理位置方向へ回動させる向きに外部から回転衝撃が作用した際、キャリッジの係合部が動き出す以前に、ラッチ部材がラッチ可能範囲内をラッチ方向に回動する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、キャリッジのラッチ機構を備えたディスク駆動装置に関する。
近年、パーソナルコンピュータ等の電子機器においては、大容量のディスク装置として、例えば、磁気ディスク装置が広く用いられている。一般に、磁気ディスク装置は、ケース内に配設された磁気ディスク、磁気ディスクを支持および回転駆動するスピンドルモータ、磁気ヘッドを支持した回動自在なキャリッジ、キャリッジを駆動するボイスコイルモータ(以下、VCMと称する)、基板ユニット等を備えている。VCMは、キャリッジに取り付けられたボイスコイルと、ケース側に取り付けられた一対のヨークおよび永久磁石とで構成されている。
また、近年、携帯可能な小型のパーソナルコンピュータが普及しつつあり、この種のパーソナルコンピュータに搭載される磁気ディスク装置は、携帯時における衝撃等に対する信頼性の向上が求められている。
そこで、磁気ディスク装置の非作動時に磁気ヘッドを所定位置に保持する機構として、ランプロード機構を備えたものが提案されている。このランプロード機構は、磁気ディスクの外側に設けられたランプを備え、磁気ディスク装置の非作動時、キャリッジは磁気ディスクの外周に位置した退避位置まで回動され、サスペンションがランプに乗り上げる。これにより、磁気ヘッドは、磁気ディスク表面から離間した位置に保持される。
更に、この種の磁気ディスク装置として、耐衝撃性を一層高めるため、ラッチ機構を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1)。このラッチ機構は、非作動時、磁気ディスク装置に衝撃が作用すると、キャリッジと係合してその回動を規制し、キャリッジを退避位置に保持する。
このラッチ機構はラッチ爪を有したラッチアームを備え、このラッチアームは、キャリッジと係合可能なラッチ位置と、ラッチを解除する解除位置との間を移動可能に設けられている。キャリッジが退避位置に移動すると、キャリッジはラッチアームの当接部に当接し、ラッチアームを解除位置からラッチ位置に移動させる。そして、ラッチアームは、ストッパに当接してラッチ位置に保持される。同時に、キャリッジは、ラッチアームをストッパとして退避位置に保持される。これにより、ラッチアームは、磁気ディスク装置に衝撃が作用すると、キャリッジをラッチしてその回動を規制し、キャリッジの不用意な移動を防止する。
特開2005−235375号公報
上述した構成のラッチ機構では、磁気ディスク装置の非動作時、キャリッジがラッチアームに接触し、ラッチアームそのものをストッパとして利用している。そのため、磁気ヘッドを磁気ディスク側に回動させる向きに作用する回転衝撃の印加時間、強さによっては、ラッチアームがリバウンドして係合側とは反対向きに回動し、キャリッジと係合可能な位置から脱出してしまう可能性がある。この場合、回転衝撃によるキャリッジの回動タイミングによっては、ラッチアームは係合に失敗し、磁気ヘッドが磁気ディスク上に飛び出してしまい、その結果、磁気ディスク装置の損傷を招く可能性がある。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、衝撃が作用した場合でもヘッドが不用意に移動することがなく、衝撃に対する信頼性の高いディスク駆動装置を提供することにある。
この発明の態様に係るディスク駆動装置は、基台上に設けられ、ディスク状の記録媒体を支持および回転する駆動モータと、前記記録媒体に対して情報処理を行うヘッドを支持し、前記ヘッドが前記記録媒体の外周側に位置する退避位置と前記ヘッドが前記記録媒体上に位置する情報処理位置との間を中心軸の周りで回動可能に前記基台上に設けられたキャリッジと、前記キャリッジに設けられ前記キャリッジを前記退避位置方向に付勢する第1磁気吸引部と、前記基台に設けられ、前記キャリッジが退避位置に移動した際にキャリッジに当接し、前記キャリッジを退避位置に位置決めする固定ストッパと、前記キャリッジが前記退避位置に移動している状態でディスク駆動装置が外力を受けた際、前記キャリッジをラッチして前記退避位置に保持するラッチと、を備え、
前記ラッチは、前記キャリッジに設けられた係合部と、前記キャリッジの係合部の軌道の内側で前記係合部をラッチ可能なラッチ可能範囲と、前記係合部の移動路から外れラッチを解除する解除位置との間を中心軸の周りで回動自在に前記基台上に支持されたラッチ部と、前記ラッチ部に設けられ、ラッチ部を前記解除位置方向へ付勢する第2磁気吸引部と、有し、
前記キャリッジの慣性モーメントをJc 、前記ラッチ部の慣性モーメントをJl、前記第2磁気吸引部の磁気吸引力をTb、前記第1磁気吸引部の磁気吸引力をTmとした場合、前記キャリッジおよびラッチ部は、
Tb・Jc ≦ Tm・Jl
の関係を満たして形成され、
動作停止時、前記キャリッジは前記固定ストッパに当接することで退避位置に保持され、前記ラッチ部は、前記キャリッジに当接して前記係合部の円軌道の内側のラッチ可能範囲内に保持され、この状態で、前記キャリッジを情報処理位置方向へ回動させる向きに外部から回転衝撃が作用した際、前記キャリッジの係合部が動き出す以前に、前記ラッチが前記ラッチ可能範囲内をラッチ方向に回動する。
この発明の態様によれば、ディスク駆動装置の動作停止時に、ヘッドをディスク側に回動させる向きに外部から作用時間の長い回転衝撃が作用しても、係合失敗の可能性のなく、ヘッドの不用意な移動を防止し、衝撃に対する信頼性の高いディスク駆動装置を得ることができる。
以下図面を参照しながら、この発明の実施形態に係るハードディスクドライブ(以下HDDと称する)について詳細に説明する。
図1は、HDDのトップカバーを取外してHDDの内部構造を示し、図2はHDDのキャリッジおよびラッチ機構部分を示している。また、図3は、ラッチ機構を拡大して示している。図1および図2に示すように、HDDはケース10を備えている。ケース10は、上面の開口した矩形箱状のベース12と、複数のねじによりベースにねじ止めされてベースの上端開口を閉塞した図示しないトップカバーと、を有している。基台として機能するベース12は、矩形状の底壁12aと、底壁の周縁に沿って立設された側壁12bとを有している。
ケース10内には、ベース12の底壁12aに取り付けられた駆動モータとしてのスピンドルモータ18と、このスピンドルモータによって支持および回転される2枚の磁気ディスク16a、16bとが配設されている。また、ケース10内には、磁気ディスク16a、16bに対して情報の記録、再生を行なう複数の磁気ヘッド17、これらの磁気ヘッドを磁気ディスク16a、16bに対して移動自在に支持したキャリッジ22、キャリッジを回動および位置決めするボイスコイルモータ(以下VCMと称する)24、磁気ヘッドが磁気ディスクの最外周に移動した際、磁気ヘッドを磁気ディスクから離間した退避位置に保持するランプロード機構25、HDDに衝撃等が作用した際、キャリッジを退避位置に保持するラッチ機構27、およびプリアンプ等を有する基板ユニット21が収納されている。
ベース12の底壁12a外面には、図示しないプリント回路基板がねじ止めされている。プリント回路基板は、基板ユニット21を介してスピンドルモータ18、VCM24、および磁気ヘッド17の動作を制御する。ベース12には、ケース10内の塵、埃を除去する循環フィルタ33、および外部からケース10内に吸込まれる外気から塵、埃等を捕獲する吸気フィルタ37が設けられている。
記録媒体である各磁気ディスク16a、16bは、例えば、直径65mm(2.5インチ)に形成され、上面および下面に磁気記録層を有している。2枚の磁気ディスク16a、16bは、スピンドルモータ18の図示しないハブに互いに同軸的に嵌合されているとともにクランプばね23によりクランプされ、ハブに固定されている。これにより、磁気ディスク16a、16bは、ベース12の底壁12aと平行に位置した状態に支持されている。そして、磁気ディスク16a、16bは、駆動部としてのスピンドルモータ18により所定の速度、例えば、5400rpmあるいは7200rpmの速度で矢印A方向に回転される。
図1および図2に示すように、キャリッジ22は、ベース12の底壁12a上に固定された軸受部26と、軸受部から延出した4本のアーム28と、を備えている。軸受部26は、ベース12の長手方向に沿って磁気ディスクの回転中心から離間して位置しているとともに、磁気ディスクの外周縁近傍に位置している。4本のアーム28は、磁気ディスク16a、16bの表面と平行に、かつ、互いに所定の間隔を置いて位置しているとともに、軸受部26から同一の方向へ延出している。キャリッジ22は、弾性変形可能な細長い板状のサスペンション30を備えている。サスペンション30は、板ばねにより構成され、その基端がスポット溶接あるいは接着によりアーム28の先端に固定され、アームから延出している。なお、各サスペンション30は対応するアーム28と一体に形成されていてもよい。
サスペンション30の延出端には磁気ヘッド17が取り付けられている。磁気ヘッド17は、ほぼ矩形状のスライダとこのスライダに形成された記録再生用のMR(磁気抵抗)ヘッドとを有し、サスペンション30の先端部に形成されたジンバル部に固定されている。それぞれサスペンション30に取り付けられた4つの磁気ヘッド17は、2個ずつ互いに向かい合って位置し、各磁気ディスク16a、16bを両面側から挟むように配設されている。
一方、キャリッジ22は、軸受部26からアーム28と反対の方向へ延出した支持フレーム34を有し、この支持フレームにより、VCM24の一部を構成するボイスコイル36が支持されている。支持フレーム34は、合成樹脂によりボイスコイル36の外周に一体的に成形されている。ボイスコイル36は、ベース12上に固定された一対のヨーク38間に位置し、これらのヨーク、および一方のヨークに固定された磁石35とともにVCM24を構成している。
ボイスコイル36に通電することにより、キャリッジ22は、磁気ヘッド17が磁気ディスク16a、16bの外周側に外れて位置する退避位置と、磁気ヘッド17が磁気ディスク上に位置する情報処理位置との間を軸受部26の周りで回動される。すなわち、キャリッジ22は、軸受部26の回りで矢印B方向(ロード方向)および矢印C方向(アンロード方向)に回動され、磁気ヘッド17は磁気ディスク16a、16bの所望のトラック上に移動および位置決めされる。これにより、磁気ヘッド17は、磁気ディスク16a、16bに対して情報の書き込みあるいは読み出しを行うことができる。キャリッジ22およびVCM24はヘッドアクチュエータを構成している。
底壁12a上には、それぞれピン状の第1固定ストッパ44aおよび第2固定ストッパ42bが立設されている。第1固定ストッパ44aは、キャリッジ22が退避位置に回動した際にキャリッジの支持フレーム34が当たる位置に設けられ、キャリッジ22の退避位置方向、つまり、アンロード方向Cへの過度の移動を規制する。第2固定ストッパ44bは、キャリッジ22が磁気ディスク16a、16bの最内周側に回動した際に支持フレーム34が当接する位置に設けられ、キャリッジ22の情報処理位置方向、つまり、ロード方向Bへの過度の移動を規制する。第1および第2固定ストッパ44a、44bは、支持フレーム34に当接する際の衝撃を吸収するため、弾性を有している。例えば、第1および第2固定ストッパ44a、44bの表面が合成樹脂、ゴム等の弾性材によって被覆されている。
図2および図3に示すように、キャリッジ22の支持フレーム34には、第1固定ストッパ44aに当接するストッパ当接部として機能するストッパ当接面60、および後述するラッチ機構27のラッチアームに当接するラッチ当接部61が形成されている。支持フレーム34において、ラッチ当接部61の近傍には、例えば、ステンレス等の磁性体からなる第1磁気吸引部62が形成されている。この第1磁気吸引部62は、VCM24の磁石35あるいは下部ヨークに磁気的に吸引され、キャリッジ22を退避位置方向、つまり、第1固定ストッパ44aに当接する方向に付勢している。また、支持フレーム34において、ラッチ当接部61の近傍には、外側に突出した係合爪63が一体に形成されている。この係合爪63は、ラッチ機構27の一部を構成している。
図1および図2に示すように、ランプロード機構25は、ベース12の底壁12aに設けられているとともに磁気ディスク16a、16bの外側に配置されたランプ40と、各サスペンション30の先端から延出したタブ42と、を備えている。ランプ40は、磁気ディスク16a、16bの回転方向Aに関して、軸受部26の下流側に位置している。キャリッジ22が回動し、磁気ヘッド17が磁気ディスク16a、16bの外側の退避位置まで回動する際、各タブ42は、ランプ40に形成されたランプ面と係合し、その後、ランプ面の傾斜によって引き上げられ、磁気ヘッド17をアンロードする。
基板ユニット21は、フレキシブルプリント回路基板により形成された本体21aを有し、この本体21aはベース12の底壁12aに固定されている。本体21a上にはヘッドアンプ等の電子部品が実装されている。基板ユニット21は本体21aから延出したメインフレキシブルプリント回路基板(以下、メインFPCと称する)21bを有している。メインFPC21bの延出端は、キャリッジ22の軸受部26近傍に接続され、更に、アーム28およびサスペンション30上に設けられた図示しないケーブルを介して磁気ヘッド17に電気的に接続されている。基板ユニット21の本体底面にはプリント回路基板と接続するための図示しないコネクタが実装されている。
図2および図3に示すように、ラッチ機構27は、キャリッジ22の支持フレーム34の近傍でベース12の底壁12a上に設けられた板状のラッチアーム50と、キャリッジ22の支持フレーム34から突出した係合爪63とを有している。ラッチ部材として機能するラッチアーム50は、その中央部に支持部52を有し、この支持部は枢軸51により、底壁12a上に回動自在に支持されている。ラッチアーム50は、支持部52から延出し支持フレーム34の係合爪63と係合可能なラッチ爪54、支持部からラッチ爪54とほぼ直交する方向に延出し支持フレーム34のラッチ当接部61に当接可能な第1当接部56a、ベース12に形成されたラッチストッパ64と当接可能な第2当接部56bを有し、合成樹脂等により一体に成形されている。
ラッチアーム50は、ラッチ爪54が支持フレーム34の係合爪63の移動路内に位置しキャリッジ22をラッチ可能な図示のラッチ位置と、ラッチを解除しキャリッジ22の回動を許容する解除位置との間を枢軸51の回りで回動可能に支持されている。
ラッチアーム50の第2当接部56bは、支持部52に対してラッチ爪54側に設けられている。ラッチストッパ64は、解除位置方向へのラッチアーム50の過度の回動を規制する。解除位置において、ラッチアーム50の第2当接部56bは、ラッチストッパ64に当接し、ラッチアーム50の回動を規制する。(また、ラッチアーム50のラッチ位置方向への過度の回動は、ラッチ爪54が支持フレーム34の外周面に当接することにより規制される。
ラッチアーム50は、支持部52を挟んで、ラッチ爪54と反対側に設けられた第2磁気吸引部58を有している。第2磁気吸引部58は、ラッチアーム50に埋め込まれたステンレス等で形成された玉状の磁性体により構成されている。第2磁気吸引部58は、VCM24の磁石35あるいは下部ヨークに磁気的に吸引され、ラッチアーム50を解除位置方向、つまり、第1当接部56aがキャリッジ22の支持フレームに当接する方向に付勢している。
上記構成のラッチ機構27は、ラッチアーム50の慣性力とそれに働く磁気吸引力を利用し、HDDの動作停止時、HDDが衝撃等の外力を受けた際、退避位置に移動したキャリッジ22をラッチし、キャリッジが退避位置から情報処理位置へ移動することを防止する。
図3は、HDDの動作停止時におけるキャリッジおよびラッチ機構27を示している。動作停止時において、キャリッジ22が情報処理位置から図示の退避位置に回動されると、支持フレーム34のストッパ当接面60が第1固定ストッパ44bに当接する。また、支持フレーム34の第1磁気吸引部62が磁石35に磁気的に吸引されることにより、キャリッジ22はストッパ当接面60が第1固定ストッパ44bに当接する図示に退避位置に保持される。なお、第1固定ストッパ44aは弾性を有しているため、支持フレーム34が第1固定ストッパ44aに当接する際、第1固定ストッパによって衝撃が吸収されるとともに、衝突音の発生が抑制される。
キャリッジ22が退避位置に回動すると、支持フレーム34のラッチ当接部61がラッチアーム50の第1当接部56aに当接し第1当接部56aを押圧する。これにより、ラッチアーム50は枢軸51の周りで反時計方向に回動し、図示のラッチ位置に移動する。この際、ラッチアーム50は、第2磁気吸引部62の磁気吸引力により、枢軸51の周りで時計方向に付勢されていることから、第1当接部56aが支持フレーム34のラッチ当接部61に押し付けられた状態で回動され、ラッチ位置に保持される。ラッチアーム50は、第2磁気吸引部58の磁力によって時計回り方向に回転しようとする動きが制限されている。ラッチ位置において、ラッチアーム50は、キャリッジ22との接触のみで位置決めされ、枢軸51周辺部以外ではベース12のいずれの部分とも接触していない。
ラッチアーム50がラッチ位置に保持された状態において、ラッチ爪54は、支持フレーム34の係合爪63の近傍で係合爪63の移動経路内に位置し、係合爪63をラッチ可能となっている。
図4は、HDDの動作時に磁気ヘッドをロードする際のラッチアーム50およびキャリッジ22の動作を示している。キャリッジ22がVCM24によってロード方向Bに回動され、磁気ヘッド17が磁気ディスク16a、16b上にロードされる。この際、キャリッジ22の支持フレーム34に設けられた係合爪63の動きは図中の矢印A1で示されている。キャリッジ22がロード方向Bに回動し始めることにより、支持フレーム43のラッチ当接部61がラッチアーム50の第1当接部56aから離間しようとする。これによって、ラッチアーム50はラッチ当接部61による動きの制限がなくなり、第2磁気吸引部58がVCM24の磁石35に磁気的に吸引される。この磁気吸引力により、ラッチアーム50は、第2当接部56bがラッチストッパ64bに当接するまで、枢軸51の周りで時計方向に回動し、図示の解除位置に保持される。ラッチ爪54先端の動きは図中の矢印B1で示されている。解除位置において、ラッチアーム50のラッチ爪54は、支持フレーム34に形成された係合爪63から離間し、かつ、係合爪63の移動経路から外れて位置する。それにより、係合爪63がラッチ爪54に掛かることがなく、キャリッジ22の回動が許容され、磁気ヘッド17を磁気ディスク16a、16b上にロードすることが可能となる。しかしながら、ラッチアーム50の第2磁気吸引部58による磁気吸引力が十分でないと、ラッチアームの開放動作を失敗する虞れがある。
図5は、ラッチ爪54の軌道Rと係合爪63の軌道Eとの位置関係を示している。図3に示したHDDの非動作時における、ラッチ爪54の先端位置をR1、係合爪63の先端位置をE1とする。ラッチ爪54の先端はラッチアーム50の回転軸C1を中心とする円に沿った軌道Rを描き、係合爪63は、キャリッジ22の回転軸C2を中心とする円に沿った軌道Eを描く。非動作時のラッチ爪54の先端位置R1は、係合爪63先端の描く軌道Eの内周に存在している。ラッチ爪54の先端は、ラッチアーム50の第2当接部56bがラッチストッパ64に当接する可動範囲下限R0から可動範囲上限R2の範囲内で移動することができる。
ラッチ爪54は、ラッチアーム50の第1当接部56aがキャリッジ22のラッチ当接部61から離れると第2磁気吸引部58による磁気吸引力により時計回りに回動を始めるが、ラッチ掛かり限界点、すなわち、円軌道Rと円軌道Eとが交差する交差点X、と稼動範囲上限R2との範囲内で、係合爪63の描く軌道Eの内周に存在するため、係合爪63をラッチすることができる。すなわち、非動作時に外部からの衝撃によって第1当接部56aとラッチ当接部61とが離れることがあっても、ラッチ爪54の先端が交差点Xを越えて係合爪63の円軌道Eの外側に出る前に、係合爪63の先端が円軌道の交差点Xに達すれば、ラッチ機構が機能し、つまり、ラッチが掛かり、キャリッジの不用意な回動が防止される。なお、ラッチ爪54の移動範囲において、移動範囲上限R2と動作停止時のラッチ爪先端位置R1との角度は、例えば、5〜30度、望ましくは、10〜30度に設定されている。
HDDの非動作時、外部からキャリッジ22をロード方向Bに回動させる向き、すなわち、磁気ヘッド17を磁気ディスク16へロードする方向(以下、第1方向とする)の回転衝撃が作用した場合のラッチ機構の動作について説明する。図6は、動作停止時に第1方向の回転衝撃が作用した場合のラッチアーム50およびキャリッジ22の動作を示し、図7は、ラッチアーム50のラッチ爪54先端の可動範囲と各位置においてラッチアームに働く磁気吸引力(トルク)の一例を示している。図8は、キャリッジ22の係合爪63先端の可動範囲と各位置においてキャリッジに働く磁気吸引力(トルク)の一例を示している。図7、図8に示すように、本実施形態において、各位置における磁気吸引力は、それぞれほぼ変化がないものとしている。
ここで、図9に示すように、外部から作用する回転衝撃は、最大角加速度αの半正弦波状であるものとする。ラッチアーム50およびキャリッジ22に作用するトルクおよび角加速度の向きは、第1方向を正とし、この第1方向と反対の第2方向を負とする。
HDDの動作停止時、キャリッジ22は退避位置に保持され、かつラッチアーム50は第1当接部56aとラッチ当接部61とによって決まるラッチ位置に保持されている。この際、ラッチアーム50のラッチ爪54先端は図5のR1に位置し、キャリッジ22の係合爪63先端は図5のE1に位置している。
キャリッジ22が退避位置にある場合、図6および図8に示すように、第1磁気吸引部62による第2方向の磁気吸引力Tmがキャリッジ22に作用している。回転衝撃が作用すると、磁気吸引力Tmに抵抗して、キャリッジ22をと反対向き、つまり、第1方向に回動させようとする向きに慣性力(トルク)が発生する。キャリッジ22の慣性モーメントをJc 、キャリッジの角加速度θc とすると、キャリッジ22の運動方程式は以下のように表される。
Jcθc = Jcα−Tm
角加速度θc が負の場合、磁気ヘッド17が磁気ディスク16a、16b方向に回動する向きの角加速度が発生しないため、キャリッジ22が回動することはない。しかし、角加速度θc が正の場合は、キャリッジ22は第1方向に回動を始める。このとき、Jcα=Tmとなる最大角加速度をα0 (=Tm/Jc )とする。最大角加速度αが大きくなると、キャリッジ22は回動量を増加し、係合爪63の先端は円軌道Eの交差点Xに到達し始める。係合爪63が円軌道Eの交差点Xに到達し始める回転衝撃の最大角加速度をαx とする。
一方で前述のように、ラッチアーム50がキャリッジ22の回動を防止するためには、ラッチ爪54の先端は係合爪63先端の描く円軌道Eの内周にある必要がある。ラッチ位置において、第2磁気吸引部58による第2方向の磁気吸引力Tbがラッチアーム50に働いている。第1方向の回転衝撃が作用した場合、ラッチアーム50にも同様の回転衝撃が作用する。すなわち、ラッチアーム50には、枢軸51の周りで、時計方向の慣性力が働く。ラッチアーム50の持つ慣性モーメントをJl 、角加速度をθl とすると、ラッチアーム50の運動方程式は以下のように表される。
Jlθl = Jlα−Tb
ラッチアーム50の動作は、HDDに作用する回転衝撃の最大角加速度αの大きさによって以下のように分けられる。
(1)α≦α0の場合
キャリッジ22は回動しない。また、ラッチアーム50はθl が正の場合、ラッチ位置から第1方向に回動し始める。θl が負の場合は、第1当接部56aがキャリッジ22のラッチ当接部61に接触しているため、ラッチ位置から第2方向に回動することはない。
(2)α0<α<αx の場合
キャリッジ22は回動し始めるが、係合爪63の先端は円軌道の交差点Xには到達しない。ラッチアーム50はθl が正の場合、ラッチ位置から第1方向に回動し始める。θl が負の場合、ラッチアーム50は第2方向に回動し始め、第1当接部56aとラッチ当接部61が接触し、キャリッジ22を追従するように回動する。
(3)αx ≦αの場合
キャリッジ22は回動し始め、係合爪63の先端は円軌道の交差点Xに到達する。ラッチアーム50はθl が負の場合、第2方向に回動し始める。そのため、係合爪63の先端が円軌道Eの交差点Xに到達する前にラッチ爪54の先端が係合爪63先端の描く円軌道Eの内周から脱出する可能性が生じる。すなわち、ラッチ爪54の先端が、係合爪63との係合が不能な可動範囲下限R0から円軌道Rの交差点Xの範囲内に位置したときに、係合爪63が円軌道Eの交差点Xに到達する可能性が生まれ、係合失敗となる場合がある。
角加速度θl が正の場合は、ラッチ位置から第1方向、すなわち係合側に回動するため、角加速度θl が負の場合に比べて、ラッチ爪54の先端は、長時間、係合爪63との係合が可能な円軌道Rの交差点Xから可動範囲上限R2の範囲内に位置し、係合失敗の可能性が低くなる。
以上のことから、ラッチアーム50の慣性モーメントJl が大きい程、トルクJl αがラッチアーム50に働く磁気吸引力Tbを上回ることが容易となるため好ましい。しかしながら、むやみに慣性モーメントJl を大きくすることは、HDDの動作時に磁気ヘッド17がロードする際のラッチアーム50開放動作に影響を及ぼす。すなわち、動作時において、大きすぎる慣性モーメントJl はラッチアーム50の回動の妨げとなり、開放動作の失敗可能性を高くすることに繋がる。そのため、ラッチアーム50の適切な磁気吸引力Tbおよび慣性モーメントJl を設計する必要がある。
ラッチアーム50の開放動作に影響を及ぼさない範囲において、αx ≦αの場合にラッチアーム50の角加速度θl が正となれば、磁気ヘッド17を磁気ディスク側に回動させる向きの回転衝撃が作用し、キャリッジ22の係合爪63が円軌道Eの交差点Xに到達する場合には係合側に回動し、係合失敗の可能性を低くすることができる。
更に、α0 <αの場合において、ラッチアーム50の角加速度θl が正の場合、Tb<Jl αを満たしていれば、第1方向の回転衝撃で作用時間が長い、例えば1ms以上の作用時間を持つ回転衝撃が作用した場合、キャリッジ22が動き出すときは常にラッチ爪54の先端が第1方向、すなわち、係合爪63との係合側に動き出し、ラッチの失敗をなくすことが可能となる。このことから、ラッチアーム50、キャリッジ22は、以下の式を満たすように形成されている。
Tb・Jc ≦ Tm・Jl
上記式の符号が等号となる場合、図10に示すように、回転衝撃作用時におけるキャリッジ22の動き出しタイミングとラッチアーム50の動き出しタイミングとが両者T0 となり一致することとなる。また、上記式の右辺が左辺を上回る場合は、ラッチアーム50の動き出しタイミングがキャリッジ22の動き出しタイミングを上回り、より確実にラッチ可能なラッチ機構が得られる。図11に示すように、回動してきたキャリッジ22の係合爪63がラッチアーム50のラッチ爪54に掛かり、キャリッジのそれ以上の回動が規制される。これにより、磁気ヘッド17の飛び出しを防止し、磁気ヘッド、キャリッジ、磁気ディスクの損傷を防止することができる。
上述した式の関係を満たすようにラッチアーム50、キャリッジ22を形成する場合、例えば、ラッチアーム50、キャリッジ20は、形状、材質等を選択して慣性モーメントをJl 、Jcを調整するとともに、第1および第2磁気吸引部62、58の磁気吸引力を調整する。この場合、例えば、第1および第2磁気吸引部62、58を構成する磁性体ピンの長さ、径、あるいは、磁性体球の径を適宜選択することにより調整することができる。
上述した説明では、TbおよびTmはラッチアーム50およびキャリッジ22に働く磁気吸引力としたが、摩擦力を含むトルクと考えても同様と関係式が得られる。ラッチアーム50およびキャリッジ22には、実現象としては静止摩擦および動摩擦が働く。そのため、TbおよびTmは静摩擦、動摩擦および磁気吸引力を合算したものと考えてもよい。
以上のように構成されたHDDによれば、ラッチ機構を設けることにより、HDDにどのような方向の外力が作用した場合でも、キャリッジ22の不用意な移動を規制し、磁気ヘッドが磁気ディスク16に衝突して損傷するといった不具合を防止することができる。HDDの非動作時、磁気ヘッドをディスク側に回動させる向きに外部から作用時間の回転衝撃が印加された場合でも、キャリッジよりも先に、あるいは、少なくとも同時に、ラッチアームが係合側に移動するため、ラッチを失敗することがなく、ラッチ機構の信頼性を高めることができる。これにより、衝撃に対する信頼性の高い磁気ディスク装置が得られる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、ラッチ部材の形状は、前述したアーム形状に限らず、種々変更可能である。磁気ディスクの枚数は2枚に限らず、必要に応じて増減可能である。また、磁気ディスクの大きさは、3.5インチ、2.5インチ、1.8インチなど、いずれの大きさにも適用可能である。
図1は、この発明の実施形態に係るHDDを示す斜視図。 図2は、前記HDDの一部を拡大して示す平面図。 図3は、ラッチ部材がラッチ位置に移動した状態における前記HDDのラッチ機構を拡大して示す平面図。 図4は、ラッチ部材が解除位置に移動した状態における前記HDDのラッチ機構を拡大して示す平面図。 図5は、ラッチ爪の軌道とキャリッジ側の係合爪の軌道との位置関係を示す平面図。 図6は、動作停止状態において、外部回転衝撃が作用した際にキャリッジおよびラッチアームに発生するトルク、および磁気吸引力の向きを示す平面図。 図7は、ラッチアームのラッチ爪先端の各位置において、ラッチアームに作用する磁気吸引力を示す図。 図8は、キャリッジの係合爪先端の各位置において、キャリッジに作用する磁気吸引力を示す図。 図9は、外部から作用する回転衝撃波形の例を示す図。 図10は、外部から回転衝撃が作用した場合の、ラッチアームおよびキャリッジの動き出しタイミングを示す図。 図11は、回転衝撃によりキャリッジが旋回し、ラッチが掛かった状態を示す平面図。
符号の説明
10…ケース、12…ベース、12a…底壁、16a、16b…磁気ディスク、
17…磁気ヘッド、18…スピンドルモータ、22…キャリッジ、26…軸受部、
27…ラッチ機構、34…支持フレーム、40…ランプ、
44a…第1固定ストッパ、50…ラッチアーム、52…支持部、54…ラッチ爪、
56a…第1当接部、56b…第2当接部、58…第2磁気吸引部、
60…ストッパ当接面、61…ラッチ当接部、62…第1磁気吸引部、
63…係合爪、64…ラッチストッパ

Claims (6)

  1. 基台上に設けられ、ディスク状の記録媒体を支持および回転する駆動モータと、
    前記記録媒体に対して情報処理を行うヘッドを支持し、前記ヘッドが前記記録媒体の外周側に位置する退避位置と前記ヘッドが前記記録媒体上に位置する情報処理位置との間を中心軸の周りで回動可能に前記基台上に設けられたキャリッジと、
    前記キャリッジに設けられ前記キャリッジを前記退避位置方向に付勢する第1磁気吸引部と、
    前記基台に設けられ、前記キャリッジが退避位置に移動した際にキャリッジに当接し、前記キャリッジを退避位置に位置決めする固定ストッパと、
    前記キャリッジが前記退避位置に移動している状態でディスク駆動装置が外力を受けた際、前記キャリッジをラッチして前記退避位置に保持するラッチと、を備え、
    前記ラッチは、前記キャリッジに設けられた係合部と、前記キャリッジの係合部の軌道の内側で前記係合部をラッチ可能なラッチ可能範囲と、前記係合部の移動路から外れラッチを解除する解除位置との間を中心軸の周りで回動自在に前記基台上に支持されたラッチ部と、前記ラッチ部に設けられ、ラッチ部を前記解除位置方向へ付勢する第2磁気吸引部と、有し、
    前記キャリッジの慣性モーメントをJc 、前記ラッチ部の慣性モーメントをJl、前記第2磁気吸引部の磁気吸引力をTb、前記第1磁気吸引部の磁気吸引力をTmとした場合、前記キャリッジおよびラッチ部は、
    Tb・Jc ≦ Tm・Jl
    の関係を満たして形成され、
    動作停止時、前記キャリッジは前記固定ストッパに当接することで退避位置に保持され、前記ラッチ部は、前記キャリッジに当接して前記係合部の円軌道の内側のラッチ可能範囲内に保持され、この状態で、前記キャリッジを情報処理位置方向へ回動させる向きに外部から回転衝撃が作用した際、前記キャリッジの係合部が動き出す以前に、前記ラッチ部材が前記ラッチ可能範囲内をラッチ方向に回動するディスク駆動装置。
  2. 前記ラッチ部は、前記キャリッジが前記情報処理位置から退避位置に回動した際にキャリッジに当接し、前記キャリッジの回動に応じて前記ラッチ部を解除位置からラッチ可能範囲へ回動させる第1当接部と、前記ラッチ可能範囲において前記キャリッジの係合部をラッチ可能なラッチ爪と、を有する請求項1に記載のディスク駆動装置。
  3. 前記ラッチ部は、前記基台上に回動自在に支持された支持部を有し、前記第1当接部および第2磁気吸引部は、前記支持部に対して前記ラッチ爪と反対側に位置している請求項2に記載のディスク駆動装置。
  4. 前記ラッチは、前記基台に設けられ前記解除位置方向への前記ラッチの移動を規制するラッチストッパを有し、前記ラッチ部は、前記支持部に対して前記ラッチ爪と同一側に設けられ前記ラッチ部が解除位置に回動した際に前記ラッチストッパに当接する第2当接部を有している請求項3に記載のディスク駆動装置。
  5. 前記基台に設けられた磁石と前記キャリッジに設けられたコイルとを有し、前記キャリッジを回動させるモータを備え、
    前記キャリッジは、前記基台上に回動自在に支持された軸受部と、前記軸受部から延出し前記ヘッドを支持したアームと、前記軸受部から延出し前記コイルを支持した支持フレームと、を有し、
    前記第1磁気吸引部および第2磁気吸引部は、前記磁石により磁気的に吸引される位置に設けられている請求項4に記載のディスク駆動装置。
  6. 基台上に設けられ、ディスク状の記録媒体を支持および回転する駆動モータと、
    前記記録媒体に対して情報処理を行うヘッドを支持し、前記ヘッドが前記記録媒体の外周側に位置する退避位置と前記ヘッドが前記記録媒体上に位置する情報処理位置との間を中心軸の周りで回動可能に前記基台上に設けられたキャリッジと、
    前記キャリッジに設けられ前記キャリッジを前記退避位置方向に付勢する第1磁気吸引部と、
    前記基台に設けられ、前記キャリッジが退避位置に移動した際にキャリッジに当接し、前記キャリッジを退避位置に位置決めする固定ストッパと、
    前記キャリッジが前記退避位置に移動している状態でディスク駆動装置が外力を受けた際、前記キャリッジをラッチして前記退避位置に保持するラッチと、を備え、
    前記ラッチは、前記キャリッジに設けられた係合部と、前記キャリッジの係合部をラッチ可能なラッチ可能範囲と、前記係合部の移動路から外れラッチを解除する解除位置との間を中心軸の周りで回動自在に前記基台上に支持されたラッチ部と、前記ラッチ部に設けられ、ラッチ部を前記解除位置方向へ付勢した第2磁気吸引部と、有し、
    前記キャリッジの係合部は、前記キャリッジの中心軸回りの円軌道に沿って移動可能に設けられ、前記ラッチ部のラッチ爪は、前記ラッチ部の回転軸周りの円軌道に沿って移動可能に設けられ、
    動作停止時、前記キャリッジは前記固定ストッパに当接することで退避位置に保持され、前記ラッチ部は、前記キャリッジに当接して前記係合部の円軌道の内側のラッチ可能範囲内に保持され、この状態で、前記キャリッジを情報処理位置方向へ回動させる向きに外部から回転衝撃が作用した際、前記キャリッジの係合部が、この係合部の前記円軌道と前記ラッチ爪の円軌道との交差点に達する前に、前記ラッチ部が静止位置からラッチ側に回動するディスク駆動装置。
JP2008317380A 2008-12-12 2008-12-12 ディスク駆動装置 Active JP4473924B1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008317380A JP4473924B1 (ja) 2008-12-12 2008-12-12 ディスク駆動装置
US12/551,321 US20100149686A1 (en) 2008-12-12 2009-08-31 Disk drive
US13/096,893 US20110199705A1 (en) 2008-12-12 2011-04-28 Disk drive actuator inertial latch with moment of inertia and magnetic attraction product relationship

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008317380A JP4473924B1 (ja) 2008-12-12 2008-12-12 ディスク駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4473924B1 true JP4473924B1 (ja) 2010-06-02
JP2010140567A JP2010140567A (ja) 2010-06-24

Family

ID=42240219

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008317380A Active JP4473924B1 (ja) 2008-12-12 2008-12-12 ディスク駆動装置

Country Status (2)

Country Link
US (2) US20100149686A1 (ja)
JP (1) JP4473924B1 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005078792A (ja) * 2003-09-01 2005-03-24 Samsung Electronics Co Ltd ディスクドライブのアクチュエータラッチ装置およびアクチュエータラッチ方法
US20050152069A1 (en) * 2004-01-12 2005-07-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Actuator latch mechanism for hard disk drive

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4279099B2 (ja) * 2003-09-18 2009-06-17 ヒタチグローバルストレージテクノロジーズネザーランドビーブイ 回転円板形記憶装置
KR100594251B1 (ko) * 2004-02-17 2006-06-30 삼성전자주식회사 디스크 드라이브의 액츄에이터 래치 장치
KR100843237B1 (ko) * 2007-02-12 2008-07-03 삼성전자주식회사 하드 디스크 드라이브의 액츄에이터 래치 장치
JP2008210431A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Fujitsu Ltd 記録媒体駆動装置及び記録媒体駆動装置のラッチ部材
JP4256445B1 (ja) * 2007-12-27 2009-04-22 株式会社東芝 ディスク駆動装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005078792A (ja) * 2003-09-01 2005-03-24 Samsung Electronics Co Ltd ディスクドライブのアクチュエータラッチ装置およびアクチュエータラッチ方法
US20050152069A1 (en) * 2004-01-12 2005-07-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Actuator latch mechanism for hard disk drive

Also Published As

Publication number Publication date
US20100149686A1 (en) 2010-06-17
US20110199705A1 (en) 2011-08-18
JP2010140567A (ja) 2010-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7715149B1 (en) Disk drive including an actuator latch with a catch portion and a crash stop portion of lesser material stiffness than the catch portion
US8760816B1 (en) Disk drive with a biased actuator latch, and having a first permanent magnet that is larger than a second permanent magnet
JPH06503439A (ja) ディスクドライブのアクチュエータ用回転型慣性ラッチ
JP4256445B1 (ja) ディスク駆動装置
US7570459B2 (en) Ramp loading unit and drive having the same
US7558023B2 (en) Head support unit with ramp structure and drive having the same
JP4256444B1 (ja) ディスク駆動装置
JP4473924B1 (ja) ディスク駆動装置
JP2005085441A (ja) 回転円板形記憶装置及びラッチ方法
US20070121252A1 (en) Actuator and hard disk drive having the same
JP2001014815A (ja) ヘッドアクチュエータのイナーシャラッチ機構およびこれを備えた情報記録再生装置
KR20100117340A (ko) 하드디스크 드라이브
JP4907290B2 (ja) ハードディスクドライブのアクチュエータおよびハードディスクドライブ
US7336447B2 (en) Disk device with inertia arm retaining portion stepped up from top yoke
JP4908615B2 (ja) ヘッドサスペンションアッセンブリおよびこれを備えたディスク装置
US8467152B2 (en) Actuator latching mechanism for magnetic disk drive
JP3927005B2 (ja) アクチュエータのイナーシャラッチ機構、およびこのイナーシャラッチ機構を備えたディスク装置
JP2012119056A (ja) ディスク駆動装置
JP2011165255A (ja) ディスク駆動装置
US20070146936A1 (en) Recording medium drive including latch member for head actuator member
JP2000222838A (ja) アクチュエータのラッチ機構およびこれを備えた記録再生装置
JPWO2009028024A1 (ja) ディスク装置
KR100660895B1 (ko) 액츄에이터 및 이를 구비한 하드 디스크 드라이브
US20120162819A1 (en) Latch mechanism and disk drive with the same
JP2003173637A (ja) ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100209

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100305

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 3