JP5684188B2 - 磁気ヘッドサスペンション - Google Patents
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Description
しかしながら、前記補助フランジを形成する為には専用の製造工程を追加しなければならず、製造工程の増加及び金型の追加によってコスト高騰化を招くという問題がある。
例えば、前記中央溶接点は、前記一対のメイン溶接点とサスペンション長手方向同一位置に配置される。
従って、コスト高騰を可及的に防止しつつ、質量増加を招くこと無く剛性を向上させることができる。
従って、コスト高騰を可及的に防止しつつ、質量増加を招くこと無く剛性を向上させることができる。
従って、曲げ一次モードの振動に対する共振周波数及び捩れ一次モードの振動に対する共振周波数を効果的に上昇させることができ、ボイスコイルモータ等のアクチュエータによって磁気ヘッドスライダを目的トラック上へ位置させる際に、曲げ一次モード及び捩れ一次モードの共振が生じることを有効に防止することができる。
以下、本発明に係る磁気ヘッドサスペンションの好ましい実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2に、それぞれ、本実施の形態に係る磁気ヘッドサスペンション1Aの上面図(ディスク面とは反対側から視た平面図)及び下面図(前記ディスク面から視た底面図)を示す。
前記支持部10は、例えば、厚さ0.1mm〜0.8mmのステンレス板によって好適に形成される。
当然ながら、前記支持部10として、基端部が前記アクチュエータの揺動中心に連結されるアームを採用することも可能である。
本実施の形態においては、剛性を向上させる為に、図1〜図3に示すように、前記ロードビーム部30は、さらに、前記本体部31のサスペンション幅方向両端部からディスク面とは反対側に延びる左右一対のフランジ部32を有している。
前記ロードビーム部30は、例えば、厚さ0.02mm〜0.1mmのステンレス板によって好適に形成される。
前記ディンプル33は、ディスク面に近接する方向に、例えば、0.05mm〜0.1mm程度突出されている。このディンプル33は、前記フレクシャ部40における下記ヘッド搭載領域415の上面(前記磁気ヘッドスライダを支持する支持面とは反対側の裏面)に接触して、このディンプル33を介して前記荷重が前記フレクシャ部40の前記ヘッド搭載領域415に伝達されるようになっている。
本実施の形態においては、図1及び図2に示すように、前記荷重曲げ部20は、サスペンション幅方向に離間配置され且つ板面が前記ディスク面に対して略平行とされた左右一対の板バネ21を有している。
前記曲げ線BLのサスペンション長手方向位置及び/又は前記曲げ線BLでの曲げ角度を調整することによって、前記押し付け荷重を所定値に設定することができる。
そして、前記磁気ヘッドサスペンション1Aが前記ハードディスク装置に組み込まれる際には、前記磁気ヘッドスライダ50が前記ハードディスク装置における前記ディスク面上に位置するように前記曲げ線BLでの曲げが曲げ戻されて前記一対の板バネ21が弾性変形される。
即ち、本実施の形態に係る前記磁気ヘッドサスペンション1Aは、前記ロードビーム部30及び前記一対の板バネ20を一体的に形成するロードビーム部/板バネ形成体300を有している。
好ましくは、前記スポット溶接は、前記形成体300の側から行うことができ、これにより、溶接作業の容易化を図ることができる。
前述の通り、前記ヘッド搭載領域415の上面には前記ディンプル33が接触しており、従って、前記ヘッド搭載領域415は前記ディンプル33を支点としてロール方向及びピッチ方向に柔軟に揺動し得るようになっている。
前記フレクシャ基板410は、例えば、厚さ0.01mm〜0.025mm程度のステンレス等の金属材料によって好適に形成される。
好ましくは、前記配線構造体は、前記信号配線を囲繞する絶縁性のカバー層を有し得る。
この場合には、前記一対のメイン溶接点61を結ぶサスペンション幅方向に沿った方向に関し、前記フレクシャ基板410(前記ロードビーム部接合領域411)の方が前記本体部31よりも大きく縮むことになる。
図3に、図2におけるIII-III線に沿った断面図であって、前記一対のメイン溶接点61を通る切断面に沿った断面図を示す。
なお、本実施の形態においては、前記一対のメイン溶接点61におけるスポット溶接は前記フレクシャ基板410の側から行われている。この場合には、前述の通り、前記ロードビーム部30及び前記フレクシャ基板410の接合体は前記ディスク面とは反対側に凸状に撓む。
斯かる構成によれば、前記ロードビーム部30を前記中央領域において大きく撓ませることができ、前記中央部分の剛性を効果的に高めることができる。
従って、曲げ一次モードの振動に対する共振周波数及び捩れ一次モードの振動に対する共振周波数を効果的に高めることができる。
即ち、前述の通り、前記一対のメイン溶接点61におけるスポット溶接は前記フレクシャ基板410の側から行われており、従って、前記一対のロードビーム部基端側溶接点69におけるスポット溶接も前記フレクシャ基板410の側から行われている。
この場合、好ましくは、図1及び図2に示すように、前記ロードビーム部接合領域411及び前記支持部接合領域412の間に延びる前記非接合領域413は、前記一対の板バネ21間の間隙に配置される。
斯かる構成によれば、前記非接合領域413によって前記一対の板バネ21の弾性変形動作が阻害されることを有効に防止でき、前記押し付け荷重が変動することを防ぐことができる。
即ち、前記複数のロードビーム部側溶接点60が、さらに、前記中心線CL上に配置され且つ前記一対のメイン溶接点61におけるスポット溶接と同一側からスポット溶接が行われる前記中央溶接点62を含むものとされ得る。
図中、溶接点を示す○印の大きさによって、溶接点の溶接強度を表している。
斯かる構成においても、前記ロードビーム部30及び前記フレクシャ基板410の接合体をより大きく撓ませることができる。
前記先端側中央溶接点62a及び前記基端側中央溶接点62bは、前記一対のメイン溶接点61を結ぶ仮想線を基準にして対称配置される。
この場合には、前記ロードビーム部30及び前記フレクシャ基板410の接合体は前記ディスク面に向かって凸状に撓む。
以下、本発明に係る磁気ヘッドサスペンションの他の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図7に、本実施の形態に係る磁気ヘッドサスペンション2の下面図を示す。
なお、図中、前記実施の形態1における同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
これに対し、本実施の形態に係る磁気ヘッドサスペンション2においては、前記中央領域に中央溶接点65が設けられている。
前記一対の先端側溶接点66及び前記一対の基端側溶接点67は、前記中央溶接点65を挟んでサスペンション長手方向に関し対称配置されている。
本実施の形態においては、前記一対のロードビーム部基端側溶接点69は、前記一対の基端側溶接点67よりもサスペンション長手方向基端側に配置される。
即ち、前述の通り、前記溶接点65、66、67におけるスポット溶接は前記フレクシャ基板410の側から行われており、従って、前記一対のロードビーム部基端側溶接点69におけるスポット溶接も前記フレクシャ基板410の側から行われている。
以下、本発明に係る磁気ヘッドサスペンションのさらに他の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図8及び図9に、それぞれ、本実施の形態に係る磁気ヘッドサスペンション3の上面図及び下面図を示す。
又、図10(a)及び(b)に、それぞれ、図8におけるXa-Xa線及びXb-Xb線に沿った断面図を示す。
なお、図中、前記実施の形態1及び2における同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
10 支持部
20 荷重曲げ部
21 板バネ
30 ロードビーム部
31 本体部
33 ディンプル
40 フレクシャ部
50 磁気ヘッドスライダ
60 ロードビーム部側溶接点
61 メイン溶接点
62 中央溶接点
62a 先端側中央溶接点
62b 基端側中央溶接点
65 中央溶接点
66 先端側溶接点
67 基端側溶接点
69 ロードビーム部基端側溶接点
70 支持部側溶接点
71 支持部先端側溶接点
410 フレクシャ基板
411 ロードビーム部接合領域
412 支持部固着領域
413 非接合領域
CL サスペンション長手方向中心線
Claims (8)
- アクチュエータによって直接又は間接的に揺動中心回りにディスク面に平行なシーク方向へ揺動される支持部と、基端部が前記支持部に支持され且つ磁気ヘッドスライダを前記ディスク面に向けて押し付ける押し付け荷重を発生する荷重曲げ部と、基端側が前記荷重曲げ部を介して前記支持部に支持され且つ先端側に設けられたディンプルを介して前記押し付け荷重を前記磁気ヘッドスライダに伝達するロードビーム部と、前記磁気ヘッドスライダを支持した状態で前記ロードビーム部及び前記支持部に固着されたフレクシャ部とを備えた磁気ヘッドサスペンションであって、
前記ロードビーム部は前記ディスク面と略平行に配置される平板状の本体部を有し、
前記フレクシャ部は前記ディスク面と略平行に配置される平板状のフレクシャ基板を有し、
前記フレクシャ基板は前記本体部におけるディスク対向面に接合されるロードビーム部接合領域を有し、前記ロードビーム部接合領域及び前記本体部は複数のロードビーム部側溶接点においてスポット溶接されることで固着されており、
前記複数のロードビーム部側溶接点は、前記支持部の先端側エッジ及び前記ディンプル間のサスペンション長手方向距離をLとした場合に、前記支持部の先端側エッジから0.4×L以上で且つ0.6×L以下の中央領域においてサスペンション長手方向中心線を挟んで対称に配置された左右一対のメイン溶接点と、前記一対のメイン溶接点よりサスペンション長手方向基端側において前記中心線を挟んで対称に配置された左右一対のロードビーム部基端側溶接点とを含み、
前記一対のメイン溶接点におけるスポット溶接は前記フレクシャ基板又は前記本体部の一方の側から行われ、前記一対のロードビーム部基端側溶接点におけるスポット溶接は前記フレクシャ基板又は前記本体部の他方の側から行われていることを特徴とする磁気ヘッドサスペンション。 - 前記一対のメイン溶接点におけるスポット溶接は前記フレクシャ基板の側から行われていることを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッドサスペンション。
- 前記複数のロードビーム部側溶接点は、前記中心線上に配置され且つ前記一対のメイン溶接点におけるスポット溶接と同一側からスポット溶接が行われる中央溶接点を含んでいることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気ヘッドサスペンション。
- 前記中央溶接点は、前記一対のメイン溶接点とサスペンション長手方向同一位置に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の磁気ヘッドサスペンション。
- アクチュエータによって直接又は間接的に揺動中心回りにディスク面に平行なシーク方向へ揺動される支持部と、基端部が前記支持部に支持され且つ磁気ヘッドスライダを前記ディスク面に向けて押し付ける押し付け荷重を発生する荷重曲げ部と、基端側が前記荷重曲げ部を介して前記支持部に支持され且つ先端側に設けられたディンプルを介して前記押し付け荷重を前記磁気ヘッドスライダに伝達するロードビーム部と、前記磁気ヘッドスライダを支持した状態で前記ロードビーム部及び前記支持部に固着されたフレクシャ部とを備えた磁気ヘッドサスペンションであって、
前記ロードビーム部は前記ディスク面と略平行に配置される平板状の本体部を有し、
前記フレクシャ部は前記ディスク面と略平行に配置される平板状のフレクシャ基板を有し、
前記フレクシャ基板は前記本体部におけるディスク対向面に接合されるロードビーム部接合領域を有し、前記ロードビーム部接合領域及び前記本体部は複数のロードビーム部側溶接点においてスポット溶接されることで固着されており、
前記複数のロードビーム部側溶接点は、前記支持部の先端側エッジ及び前記ディンプル間のサスペンション長手方向距離をLとした場合に、前記支持部の先端側エッジから0.4×L以上で且つ0.6×L以下の中央領域においてサスペンション長手方向中心線上に配置された中央溶接点と、前記中央溶接点よりサスペンション長手方向先端側において前記中心線を挟んで対称に配置された左右一対の先端側溶接点と、前記中央溶接点よりサスペンション長手方向基端側において前記中心線を挟んで対称に配置された左右一対の基端側溶接点とを含み、
前記一対の先端側溶接点及び前記一対の基端側溶接点は、前記中央溶接点を挟んでサスペンション長手方向に関し対称配置されており、
前記中央溶接点、前記一対の先端側溶接点及び前記一対の基端側溶接点におけるスポット溶接は前記フレクシャ基板又は前記本体部の同一側から行われていることを特徴とする磁気ヘッドサスペンション。 - 前記複数のロードビーム部側溶接点は、前記一対の基端側溶接点よりサスペンション長手方向基端側において前記中心線を挟んで対称に配置された左右一対のロードビーム部基端側溶接点を含み、
前記中央溶接点、前記一対の先端側溶接点及び前記一対の基端側溶接点におけるスポット溶接は前記フレクシャ基板又は前記本体部の一方の側から行われ、前記一対のロードビーム部基端側溶接点におけるスポット溶接は前記フレクシャ基板又は前記本体部の他方の側から行われていることを特徴とする請求項5に記載の磁気ヘッドサスペンション。 - 前記複数のロードビーム部側溶接点は、前記一対の基端側溶接点よりサスペンション長手方向基端側において前記中心線を挟んで対称に配置された左右一対のロードビーム部基端側溶接点を含み、
前記中央溶接点、前記一対の先端側溶接点、前記一対の基端側溶接点及び前記一対のロードビーム部基端側溶接点におけるスポット溶接は前記フレクシャ基板又は前記本体部の同一側から行われていることを特徴とする請求項5に記載の磁気ヘッドサスペンション。 - 前記荷重曲げ部は、サスペンション幅方向に離間配置され且つ板面が前記ディスク面に対して略平行とされた左右一対の板バネを有し、
前記フレクシャ基板は、前記支持部におけるディスク対向面に接合された状態で複数の支持部側溶接点におけるスポット溶接によって前記支持部に固着される支持部接合領域と、前記一対の板バネの間の間隙内において前記ロードビーム部接合領域及び前記支持部接合領域を連結する非接合領域とを含み、
前記一対のロードビーム部基端側溶接点は、前記ロードビーム部接合領域のうち前記非接合領域に隣接しており、
前記複数の支持部側溶接点は、前記支持部接合領域のうち前記非接合領域に隣接する部分と前記支持部とを溶接する左右一対の支持部先端側溶接点を含むことを特徴とする請求項1〜4、6又は7の何れかに記載の磁気ヘッドサスペンション。
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