JP4424713B2 - ディスクドライブ用サスペンションとその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばパーソナルコンピュータ等の情報処理装置に内蔵されるディスクドライブ用サスペンションと、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
回転する磁気ディスクあるいは光磁気ディスク等に情報を記録し再生するためのハードディスクドライブ(HDD)は、軸を中心に旋回可能なキャリッジを有している。このキャリッジは、ポジショニング用モータによって、前記軸を中心に旋回駆動される。
【0003】
例えば米国特許(USP)第4,167,765号明細書に記載されているように、前記キャリッジは、キャリッジアームと、該キャリッジアームの先端部に設けたディスクドライブ用サスペンション(以下、単に「サスペンション」と称する)と、該サスペンションに取付けたスライダを含むヘッド部などとを備えている。そして、ディスクが高速回転することによってスライダがディスクから僅かに浮上するとともに、ディスクとスライダとの間にエアベアリングが形成されるようになっている。
【0004】
前記サスペンションは、精密な薄板ばねからなるロードビーム(load beam)と、該ロードビームの先端部にレーザ溶接等によって固定された極薄い板ばねからなるフレキシャ(flexure)と、前記ロードビームの基部にレーザ溶接等によって固定されたベースプレートなどからなっている。前記ベースプレートは、前記キャリッジアームのサスペンション取付面に固定される。
【0005】
このようなハードディスクドライブでは、記録すべき情報の高密度化とディスクの高速回転化が進む傾向にある。従って、前記サスペンションは、前記ディスクの記録面に対して高精度に位置決めすることの可能な優れた振動特性を有する性能と、前記ディスクの高速回転化によって生じる風乱の影響を受けにくい性能とが要求される。しかも、この種のサスペンションには、新たに要求される種々の機能に対応すべく、さらに複雑な加工が施される傾向もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記サスペンションは、前記ディスクの高密度化に伴って、さらに高剛性でかつ、ばね定数が低いことが要求されている。しかし従来は、図5に示すサスペンション101のロードビーム103のように、長さL1にわたる剛体部103aと、長さL2のばね部103bとが一体となった部品であるため、剛体部103aに要求される性能(高剛性)と、ばね部103bに要求される性能(低ばね定数)とを同時に満足することが難しかった。
【0007】
特に剛体部103aは、ばね部103bによって材質と板厚が制約を受けてしまうことから、剛体部103aの剛性を高くするために、剛体部103aの両側縁を折曲げることによって曲げ縁105を形成したり、エンボス加工によってリブ107を形成する必要があった。このためロードビーム103に高精度な加工が必要であり、加工工数が多く、コストも高くなる恐れがあった。
【0008】
しかも、ロードビーム103に形成する曲げ縁105やリブ107は、風の流れを妨げる原因となるため、ディスクが高速回転したときに風乱の影響を受け易く、ロードビーム103がばたつく恐れもある。
【0009】
また、ロードビーム103の基部側にベースプレート109が固定され、このベースプレート109がキャリッジアームに支持されている構造であるため、ロードビーム103をベースプレート109に対し安定して支持させるにはロードビーム103の基部の板厚を一定以上に薄くすることができず、かかる点からもばね部103bの低ばね定数化に限界があった。
【0010】
尚前記ロードビーム103には、フレキシャ111が固定され、フレキシャ111には、ヘッド部113を構成するスライダ115が装着されている。
【0011】
一方、ロードビームのばね定数を下げるために、例えば特開平9−191004号公報に記載されているように、ロードビームのばね部の板厚をパーシャルエッチングによって部分的に薄くすることも提案されている。しかしながらパーシャルエッチングによってばね部の板厚を正確に制御することには限界があり、ばね部の板厚が不安定になって、ばね定数がばらつきやすいという問題があった。
【0012】
また、特開平8−128919号公報に記載されているように、ロードビームのスライダ搭載部分の周囲にエッチングあるいはプレスによって幅の狭い複数の板ばね状の部分を形成し、これら板ばね状の部分を板厚方向に変形させたものも提案されている。しかし、このような従来例は、ロードビームの先端の狭い領域に前記板ばね状の部分を形成する必要があり、極めて繊細な加工を必要とし、ビームの形状やばね定数がばらつきやすく、品質が安定しないという問題がある。
【0013】
従って本発明の目的は、要求される性能に応じることのできる高性能なディスクドライブ用サスペンションと、その製造方法の提供を課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、キャリッジに取り付けられるベースプレートと、剛体部及びばね部からなり先端部のスライダに負荷荷重を与えるロードビームと、前記剛体部及びばね部とは別体に形成され先端に記録再生用のヘッド部を有し前記ロードビームの剛体部に取り付けられたフレキシャとを備え、前記ロードビームの剛体部とばね部とを別体に形成し、前記剛体部を、前記ばね部の一側に結合し、前記ばね部の他側を前記ベースプレートに対し挟み込む補強プレートを設けると共に、該ベースプレート及び補強プレートにより前記ばね部の他側を狭持固定するディスクドライブ用サスペンションであって、前記ベースプレート及び補強プレートの少なくとも一方に、レーザ溶接用の小孔を予め形成し、前記小孔からレーザ光を当てて前記ベースプレート、ばね部、及び補強プレートを共に溶着し前記狭持固定を行ったことを特徴とする。
【0015】
請求項2の発明は、請求項1記載のディスクドライブ用サスペンションであって、前記ベースプレートに、前記キャリッジに設けられた取付孔に嵌合して前記キャリッジに対する前記ベースプレートの取り付けを行うボス部を板厚方向に突設し、前記ばね部と補強プレートとに、前記ボス部に嵌合する嵌合孔を設け、該各嵌合孔の少なくとも一方を、前記ボス部に精度良く嵌合する位置決め孔としたことを特徴とする。
【0016】
請求項3の発明は、請求項1又は2記載のディスクドライブ用サスペンションであって、前記ベースプレート及び補強プレートの板厚は、前記ばね部の板厚よりも厚く形成されていることを特徴とする。
【0017】
請求項4の発明は、キャリッジに取り付けられるベースプレートと、剛体部及びばね部からなり先端部のスライダに負荷荷重を与えるロードビームとを備え、前記ロードビームの剛体部とばね部とを別体に形成し、前記剛体部を、前記ばね部の一側に結合し、前記ばね部の他側を前記ベースプレートに対し挟み込む補強プレートを設けると共に、該ベースプレート及び補強プレートにより前記ばね部の他側を狭持固定するディスクドライブ用サスペンションの製造方法であって、前記ベースプレート及び補強プレートの少なくとも一方に、レーザ溶接用の小孔を予め形成する第1の工程と、前記小孔からレーザ光を当てて前記ベースプレート、ばね部、及び補強プレートを共に溶着し前記狭持固定を行う第2の工程とを備えたことを特徴とする。
【0018】
請求項5の発明は、請求項4記載のディスクドライブ用サスペンションの製造方法であって、前記ベースプレートに、前記キャリッジに設けられた取付孔に嵌合して前記キャリッジに対する前記ベースプレートの取り付けを行うボス部を板厚方向に突設し、前記ばね部と補強プレートとに、前記ボス部に嵌合する嵌合孔を設け、該各嵌合孔の少なくとも一方を、前記ボス部に精度良く嵌合する位置決め孔とし、前記第1の工程では、前記小孔を前記ボス部を挟む位置に対応する両側にそれぞれ複数予め形成し、前記第2の工程では、前記各小孔からレーザ光を当てて前記ベースプレート、ばね部、及び補強プレートを共に溶着し前記狭持固定を行うことを特徴とする。
【0019】
【発明の効果】
請求項1の発明では、キャリッジに取り付けられるベースプレートと、剛体部及びばね部からなり先端部のスライダに負荷荷重を与えるロードビームと、前記剛体部及びばね部とは別体に形成され先端に記録再生用のヘッド部を有し前記ロードビームの剛体部に取り付けられたフレキシャとを備え、ロードビームの剛体部とばね部とを別体に形成し、剛体部を、ばね部の一側に結合し、ばね部の他側をベースプレートに対し挟み込む補強プレートを設けると共に、該ベースプレート及び補強プレートにより前記ばね部の他側を狭持固定するディスクドライブ用サスペンションであって、前記ベースプレート及び補強プレートの少なくとも一方に、レーザ溶接用の小孔を予め形成し、前記小孔からレーザ光を当てて前記ベースプレート、ばね部、及び補強プレートを共に溶着し前記狭持固定を行ったことでベースプレートに対しロードビームを弾性支持することができる。従って、ロードビームを構成する剛体部の材質や板厚がばね部に制約を受けることがなくなり、それぞれの要求に応じた適正材質及び板厚の選択が可能となり、サスペンションに要求される性能を的確に満足することができる。例えば、ロードビームの剛体部に板厚の大きなプレートを採用すれば、曲げ縁やリブなどを形成するための曲げ加工を行う必要がないものでありながら、より剛性化が可能になると共に、剛体部の空気抵抗を減少させることができる。このためディスク高速回転時の風乱の影響が減少し、サスペンションフラッタ(風によるサスペンションのばたつき)の発生を抑制することができる。
また、ベースプレート、ばね部、及び補強プレートの3層構造に対しレーザ光を当ててレーザ溶接する場合でも、予め形成した小孔を利用することによって、レーザ出力を上げることなくベースプレート、ばね部、及び補強プレートの3層を確実に溶着させることができる。このように、3層を共に溶着する場合でもレーザ出力を上げる必要が無く、製品への熱影響が抑制され、溶着後のベースプレート、ばね部、及び補強プレートの部分の平坦度を高い精度で維持することができる。
【0020】
しかも、ばね部の他側をベースプレート及び補強プレートにより挟持固定することで、ばね部をベースプレートに安定して支持させることができ、このばね部を介し剛体部をベースプレートに安定して弾性支持させることができる。このため、ばね部をより薄板化することもでき、安定した低ばね定数のばね部を確実に得ることができる。又、剛体部とばね部とは別体に形成されているため、この点からも安定した低ばね定数のばね部を得ることができる。従って、ばね部の安定した取り付け、ばね部の精度、及びばね部の安定した低ばね定数を同時に得ることができる。
【0022】
請求項2の発明では、請求項1の発明の効果に加え、ばね部と補強プレートとの嵌合孔をベースプレートのボス部に嵌合させ、該ボス部をキャリッジの取付孔に嵌合させることによってサスペンションをキャリッジに取り付けることができる。しかも、各嵌合孔の少なくとも一方を、前記ボス部に精度良く嵌合する位置決め孔としたため、ロードビームをベースプレートに対し正確に位置決めた状態で、ばね部をベースプレート及び補強部により挟持固定することができ、安定した正確な取付けを行うことができる。
【0023】
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明の効果に加え、前記ベースプレート及び補強プレートの板厚は、前記ばね部の板厚より厚く形成されているため、ばね部を確実に挟持固定することにより、安定した支持及び低ばね定数化を確実に得ることができる。
【0024】
請求項4の発明では、ロードビームの剛体部とばね部とを別体に形成し、剛体部をばね部の一側に結合し、ばね部の他側をベースプレート及び補強プレートにより挟持固定する場合に、第1の工程によりベースプレート及び補強プレートの少なくとも一方にレーザ溶接用の小孔を予め形成し、第2の工程により小孔からレーザ光を当ててベースプレート、ばね部、及び補強プレートを共に溶着することができる。従って、ベースプレート、ばね部、及び補強プレートの3層構造に対しレーザ光を当ててレーザ溶接する場合でも、予め形成した小孔を利用することによって、レーザ出力を上げることなくベースプレート、ばね部、及び補強プレートの3層を確実に溶着させることができる。このように、3層を共に溶着する場合でもレーザ出力を上げる必要が無く、製品への熱影響が抑制され、溶着後のベースプレート、ばね部、及び補強プレートの部分の平坦度を高い精度で維持することができる。
【0025】
請求項5の発明では、請求項4の発明の効果に加え、第1の工程では、前記小孔をボス部を挟む位置に対応する両側にそれぞれ複数予め形成し、第2の工程では、前記各小孔からレーザ光を当ててベースプレート、ばね部、及び補強プレートを共に溶着することができる。従って、補強プレート及びばね部の各嵌合孔の少なくとも一方を、前記ボス部に精度良く嵌合する位置決め孔とし、ロードビームをベースプレートに対し正確に位置決めた状態で、ばね部をベースプレート及び補強プレートにより挟持し、かかる状態でボス部を挟む位置に対応する両側の複数箇所でベースプレート、ばね部、及び補強プレートを溶着し、正確で安定した取付けを確実に行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態を適用したサスペンションを有するハードディスクドライブの一部断面図を示している。この図1のように、ハードディスクドライブ1は軸3を中心に旋回可能なキャリッジ5を有している。キャリッジ5は、ボイスコイルモータ等のポジショニング用モータ7によって軸3を中心に旋回駆動される。
【0027】
前記キャリッジ5は、複数のキャリッジアーム9(図1では4個)と各キャリッジアーム9の先端部に取付けられたサスペンション11と各サスペンション11の先端部に設けられたヘッド部13などを備えている。前記キャリッジ5が、前記軸3を中心に旋回することによって前記ヘッド部13がディスク15の所望トラックまで移動する。前記ヘッド部13は、前記ディスク15のトラックと対向可能な位置に設けられたスライダ17と、該スライダ17に保持されたトランスジューサ(図示せず)などを含んでいる。
【0028】
前記スライダ17は、前記ディスク19が高速回転したとき、該ディスク19と前記スライダ17との間に空気が入り込むことによってディスク15から僅かに浮上すると共に、ディスク15及びスライダ17間にエアベアリングが形成される。
【0029】
前記サスペンション11は図2のようになっている。この図2は、本実施形態のサスペンション11の分解斜視図を示している。このサスペンション11は、ベースプレート19とロードビーム21とを備えている。前記ベースプレート19は、前記図1のキャリッジアーム9に取付けられるものである。このベースプレート19は、フランジ部23とボス部25とからなっている。
【0030】
前記フランジ部23は、平面から見てほぼ正方形状を呈し、その板厚は例えばt1=150μm程度に設定されている。前記ボス部25は、前記図1のキャリッジアーム9に設けられた取付孔9aに嵌合して、キャリッジアーム9に対するベースプレート19の取付けを行う。
【0031】
前記ロードビーム21は、先端部のスライダ17に負荷加重を与えるものであり、剛体部27とばね部29とからなっている。この剛体部27とばね部29とは別体に形成されている。
【0032】
前記剛体部27は、先端部27aが基端部27bに対して漸次幅狭となるほぼ長い三角形状に形成されている。この剛体部27の厚さは、前記ばね部29の板厚よりも厚く形成され、本実施形態において、後述する補強プレート37と等しく設定されている。この剛体部27は、例えばステンレス鋼で成形されている。但し、剛体部27は、アルミニウム(Al),チタン(Ti)などの軽金属(Feよりも軽い金属)の合金もしくは合成樹脂によって形成し、より軽量化と高剛性化とを両立させることもできる。また、剛体部27は、アルミニウムやチタンなどの軽金属もしくはこれらを主体とする合金とそれ以外の金属(例えばステンレス鋼)とを積層した2種類以上の材料からなる複合材(クラッド材)によって形成することもできる。
【0033】
前記ばね部29は、前記ベースプレート19上から剛体部27側へ延びた矩形の薄板状に形成されている。このばね部29は、例えば、ばね性のある薄いステンレス鋼圧延板からなり、前記剛体部27よりもそのばね定数が低く精度の高い低ばね定数を有している。ばね部29の板厚は、例えばt2=40μm程度に設定されている。
【0034】
前記ばね部29の図2X方向の幅は、前記ベースプレート19のフランジ部23の図2X方向の幅とほぼ一致し、図2Y方向にはフランジ部23よりも長く形成されている。図2のY方向において、前記ばね部29の他側29bには、前記ベースプレート19のボス部25に嵌合する嵌合孔31が設けられている。この嵌合孔31は前記ボス部25に遊嵌する大きさとなっている
図2のY方向において、前記ばね部29の一側29aは、前記ベースプレート19のフランジ部23上よりも突出している。この一側29aに矩形の開口部33がエッチングあるいは精密プレス加工などによって形成されている。この開口部33によって部分的に曲げ剛性(ばね定数)を小さくし、ばね部29の一側29aと他側29bとの間にヒンジ部29cを構成している。
【0035】
このばね部29の一側29aに、前記剛体部27の基端部27bが図2において上方から重ね合わせてレーザ溶接によって溶着されている。図2において、レーザ光の照射方向を示す一点鎖線35に対し、剛体部27の基端部27bにおいて前2ヶ所、後3ヶ所の計5ヶ所においてばね部29の一側29aに溶着されている。この溶着状態において、剛体部21の後端縁27cは、前記ばね部29の開口部33の前縁33aにほぼ一致している。
【0036】
前記剛体部27をばね部29の一側29aに結合する手段としては、レーザ溶接の他、接着剤等を用いることもできる。剛体部27が合成樹脂製の場合には、剛体部27を成形するための型にばね部29をセットした状態で樹脂材料を流し込み硬化させる、いわゆるインモールド成形によって剛体部27とばね部29とを結合することもできる。
【0037】
前記ばね部29の他側29bは、前記嵌合孔31がベースプレート29のボス部25に遊嵌され、フランジ部23に重ね合わされている。この重ね合わせ状態で、ばね部29の開口部33の後縁33bは、ベースプレート19のフランジ部23の前端縁23aから若干突出して位置している。
【0038】
前記ばね部29の図2Y方向の他側縁29dは、ベースプレート19のフランジ部23の図2Y方向の他側縁23b外へ突出している。従って、ばね部29に製造時のバリ44が存在しても、該バリ44がフランジ部23に対する重ね合わせ外に位置することになり、ベースプレート19のフランジ部23、ばね部29の他側29b、及び補強プレート37の3層の重ね合わせを密に正確に行うことができる。
【0039】
更に本実施形態では、前記ばね部29の他側29bを前記ベースプレート19のフランジ部23に対し挟み込む補強プレート37が設けられている。補強プレート37の図2Y方向の幅は前記ベースプレートのフランジ部23のY方向の幅より若干大きく形成されている。
【0040】
前記補強プレート37には、前記ボス部25に嵌合する嵌合孔として位置決め孔39が設けられている。この位置決め孔39は、前記ボス部25の外周に精度良く嵌合して図2X,Y方向の位置決めを行う。この位置決め孔39は、エッチングなどによって形成されている。この補強プレート37は、本実施形態において前記剛体部27と一体に形成された後、分断されたもので、ステンレス鋼などによって形成され、その板厚は例えばt3=100μmに設定されている。
【0041】
そして、前記補強プレート37がばね部29の他側29b上に重ねられ、位置決め孔39が前記ベースプレート19のボス部25に精度良く嵌合し、ベースプレート19及び補強プレート37によりばね部29の他側29bを挟持固定している。この挟持固定は、ベースプレート19のフランジ部23、ばね部29、及び補強プレート37をレーザ溶接することによって行っている。このレーザ溶接は、前記ボス部25を挟む図2Y方向の位置の両側で、図2X方向複数箇所において行っている。具体的にはボス部25を挟んで図2Y方向の両側にレーザ光の照射方向を示す一点鎖線41に対応する箇所としてそれぞれ3ヶ所ずつ計6ヶ所において溶着されている。
【0042】
また、前記補強プレート37は、前記ベースプレート19のフランジ部23の図2Y方向一側縁23aから外れた位置において、前記ばね部29に溶着されている。この溶着は、補強プレート37の図2Y方向一側縁37c近傍においてレーザ光の照射方向を示す一点鎖線43に対応する図2X方向3ヶ所において行われている。
【0043】
この溶着状態において、補強プレート37の図2X方向の一側縁37aは、前記ベースプレート19のフランジ部23の図2X方向の一側縁23cにほぼ一致している。補強プレート37の図2X方向の他側縁37bは、ベースプレート19のフランジ部23の図2X方向の他側縁23dよりも突出している。補強プレート37の図2Y方向の一側縁37cは、前記ばね部29の開口部33の後縁33bにほぼ一致している。補強プレート37の図2Y方向の他側縁37dは、前記ばね部29の図2Y方向の他側縁29dにほぼ一致している。
【0044】
前記剛体部27には、フレキシャ45が取付けられている。フレキシャ45は、ばね性を有する薄いステンレス鋼圧延板などの金属基板の表面に電気絶縁層を介して導電路を形成したものである。但し、図2において導電路の図示は省略している。導電路の一端は、前記図1で示すヘッド部13の端子に導通し、他端は前記補強プレート37側において図外の端子に導通している。フレキシャ45のタング部49には、図1で示す前記ヘッド部13のスライダ17が装着されている。但し、図2において、スライダ17の図示を省略している。このフレキシャ45は、溶接方向を示す一点鎖線47対応箇所において前記剛体部27にレーザ溶接によって溶着されている。但し、フレキシャ45を剛体部27に接着剤によって固定することなども可能である。
【0045】
このような構成のサスペンション11は、前記したように図1のようにキャリッジアーム9に固定される。具体的には前記ボス部25が前記キャリッジアーム9の取付孔9aに挿入され、治具によって前記ボス部25を拡げるなどの塑性加工が行われ、サスペンション11がキャリッジアーム9に固定され、サスペンション11のキャリッジ5に対する取付けが行われる。
【0046】
この場合、ベースプレート19のフランジ部23がキャリッジアーム9に対しロードビーム21のばね部29よりも外側に位置することになり、ロードビーム21のばね部29がベースプレート19及び補強プレート37で挟まれる3層構造であっても、ロードビーム21のディスク15に対する間隔を保つことができ、全体をコンパクトにしながらディスク15に対するロードビーム21の傾斜角度を十分に保持することができる。
【0047】
そして、このような構成のサスペンション11は、ロードビーム21を構成する剛体部27とばね部29とが別体に形成されているため、それぞれに適した材料と板厚を選定することができ、剛体部27に要求される性能(例えば高剛性)とばね部29に要求される性能(例えば低ばね定数)とを容易に両立させることができる。又、ばね部29に精度の高い圧延材を使用することで、安定した低ばね定数を得ることができる。
更に、剛体部にばね部よりも軟質な材料を使用した場合には、剛体部を設計する際のプレス等の加工自由度をより拡げることができる。
【0048】
また、ばね部29の他側29bをベースプレート19及び補強プレート37により挟持固定することで、ばね部29をベースプレート19に安定して3層支持させることができ、このばね部29を介し剛体部27をベースプレート19に安定して弾性支持させることができる。しかも、本実施形態では、ばね部29は、ばね部29よりも厚い板厚のベースプレート19のフランジ部23及び補強プレート37で挟み込まれ挟持固定されているから、ばね部29をベースプレート19により安定して支持させることができ、剛体部27側をベースプレート19側に対しより安定して弾性支持することができる。このため、ばね部29をより薄板化することもでき、かかる点からも安定した低ばね定数のばね部29を確実に得ることができる。従って、ばね部29の安定した取り付け、ばね部29の精度、及びばね部29の安定した低ばね定数を同時に得ることができる。
【0049】
更に、本実施形態のロードビーム21では、剛体部27の板厚を厚くすることができるため、図5に示す従来例のような曲げ片やリブを設ける場合に比較して、空気の流れを円滑にしてディスク5が高速回転しても風乱による影響を大幅に抑制することができる。
【0050】
そして、本実施形態においては、後述する製造方法によって、剛体部27、補強プレート37、ばね部29が相互に位置決めされている状態において、ベースプレート19を重ね合わせ、ボス部25を位置決め孔39に嵌合させることができるため、ベースプレート19に対する剛体部27、ばね部29、及び補強プレート37の図2X軸,Y軸方向の位置決めを正確になすことができる。しかもボス部25は円形をなしているため、Z軸回りの回転方向について方向性を問わないため、剛体部27、ばね部29、及び補強プレート37に対するベースプレート19の位置決めを容易に行うことができる。
【0051】
次に、前記ベースプレート19、ばね部29、補強プレート37の3層を同時に溶接接続する場合の方法を、図3,図4をも参照しながら説明する。尚、図3は、溶接前のサスペンション11の一部を断面にした概略側面図、図4(a)は、小孔51周辺を示した拡大断面図であり、図4(b)は、溶接部周辺の拡大断面図である。
【0052】
本実施形態において、図2,図3のように、第1の工程において、前記補強プレート37にレーザ溶接用の小孔51を予め形成する。この小孔51は、前記ボス部25を挟む位置に対応する両側として、前記嵌合孔である位置決め孔39を挟む位置の図2Y方向の両側に形成されている。すなわち、この小孔51は、図2において、レーザ光の照射方向を示す一点鎖線41に対応した箇所にそれぞれ3ヶ所、すなわち複数予め形成されている。前記小孔51の径は本実施形態において例えばφ1=0.12mm程度となっている。この小孔51の径φ1は、溶接後の溶接部Wの径φ2よりも小さな穴となっている。従って、レーザ孔を当てたとき小孔51の周囲も溶融する程度となっている。即ち、小孔51の大きさはレーザ孔51を当てたときその周囲も溶融する程度であれば良く、その大きさは特に限定されるものではない。
【0053】
第2の工程においては、図3、図4(a)の重ね合わせ状態で小孔51に図2の一点鎖線41で示す方向からレーザ光を当ててベースプレート19のフランジ23、ばね部29、及び補強プレート37を図4(b)のように共に溶着し、図2で示すばね部29の他側29bをベースプレート19及び補強プレート37で挟持固定する。この溶接後の溶接部Wの径φ2は、例えばφ2=0.3〜0.4mmとなっている。
【0054】
このように小孔51を設けることによって、小孔51を設けずに3層を共に溶接する場合のレーザ出力よりも低い出力で同等の溶接品質(強度)を得ることができ、製品への熱影響を大幅に抑制し、フランジ23、ばね部29、及び補強プレート37の重ね合わせ部分等の平坦度を確実に維持することができる。
【0055】
又、本実施形態においては、板厚の薄いばね部29を板厚の厚いベースプレート19及び補強プレート37で挟持固定することによって3層構造とするため、かかる点においても平坦度を確実に維持して、製品精度を向上させることができる。
【0056】
尚、ばね部29の嵌合孔31をボス部25に精度良く嵌合する位置決め孔とし、補強プレート37の位置決め孔39をボス部25に遊嵌する嵌合孔として構成することもできる。前記小孔51を、ベースプレート19のフランジ部23側に設け、フランジ部23側からレーザ光を当ててレーザ溶接することも可能である。さらに、前記小孔51を、補強プレート37及びベースプレート19のフランジ部23の双方に位置違いに設け、補強プレート37及びフランジ部23側の双方からレーザ光を当ててレーザ溶接することも可能である
次に、本実施形態のサスペンション11の各部重ね合わせの位置決め等に関する製造方法は、本願出願人の先の出願に係る特開2000−57723に記載のものと同様な方法が採られている。すなわち、ロードビーム21の剛体部27及び補強プレート37が平面方向両側の連結部で結合され、かつ補強プレート37の図2Y方向の他側縁37dが図2X方向と同方向に延びるスクラップ部に連結脚を介し結合され、この剛体部27及び補強プレート37がスクラップ部に対し所定ピッチで列状に並ぶ半製品の連鎖品を形成する。前記スクラップ部には、位置決め用の孔が所定間隔で形成されている。
【0057】
同様に、ばね部29においても、ばね部29の図2Y方向の他側縁29dが結合脚を介し前記スクラップ部と同方向に延びるスクラップ部に結合され、該ばね部29がスクラップ部に沿って所定ピッチで列状に並ぶばね部連鎖品を形成する。ばね部連鎖品のスクラップ部にも、前記同様位置決め用の孔が形成されている。
【0058】
そして、剛体部27及び補強プレート37連鎖品のスクラップ部の位置決め用の孔を治具の位置決めピンに差し込んで位置決めする。次いでその上からばね部連鎖品を重ね合わせ、ばね部連鎖品のスクラップ部の位置決め用の孔を治具の位置決めピンに嵌合させる。この状態で、剛体部27及び補強プレート37連鎖品及びばね部連鎖品は相互に位置決められる。
【0059】
次いで、ばね部連鎖品の上から各ばね部29毎にベースプレート19を重ね合わせ、ボス部25を嵌合孔31を通して位置決め孔39に精度良く嵌合させる。
次いで、ベースプレート19、ばね部29、補強プレート37の3層を同時にレーザ溶接によって結合する。又、補強プレート37とばね部29との間及びばね部29と剛体部27との間などもレーザ溶接によって結合することになる。
【0060】
次いで、プレスなどにより、剛体部27及び補強プレート37間を結合していた連結部、補強プレート37とスクラップ部を結合していた連結脚、ばね部29とスクラップ部とを連結していた連結脚を一括して切断除去する。
【0061】
このような製造によって、前記図2のように、ばね部29のバリ44がベースプレート19の外側に突出するため、バリ44がベースプレート19、ばね部29、及び補強プレート37の3層の重ね合わせに影響を及ぼすことがないのである。
【0062】
尚、上記実施形態では、ばね部29に嵌合孔31を設け、嵌合孔31をボス部25に嵌合させるようにしてベースプレート19及び補強プレート37間にばね部29を挟持固定するようにしたが、ばね部29に嵌合孔31を設けることなく、ばね部29の一側29aの図2X方向両側においてY方向へ延びる延長脚部を形成して他側とし、該延長脚部をベースプレート19及び補強プレート37で挟持固定する構造にすることもできる。かかる構造によっても、ばね部29を挟み込むことによって安定した取付けを行わせることができ、剛体部27をベースプレート19に対し安定して弾性支持することができる。また、ばねぶ29の薄板化による低ばね定数を実現することができる。さらに、前記ばね部29を前記ベースプレート19及び補強プレート37で挟持固定するための図2Y方向の長さ等は、特に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を適用したハードディスクドライブの一部断面図である。
【図2】一実施形態に係るディスクドライブ用サスペンションの分解斜視図である。
【図3】一実施形態に係り、小孔を説明するディスクドライブ用サスペンションの一部を断面にした側面図である。
【図4】一実施形態に係り、(a)は小孔周辺の拡大断面図、(b)は溶接部周辺の拡大断面図である。
【図5】従来のディスクドライブ用サスペンションの斜視図である。
【符号の説明】
9 キャリッジアーム
9a 取付孔
11 ディスクドライブ用サスペンション
19 ベースプレート
21 ロードビーム
25 ボス部
27 剛体部
29 ばね部
29a ばね部の一側
29b ばね部の他側
31 嵌合孔
37 補強プレート
39 位置決め孔(嵌合孔)
51 小孔
Claims (5)
- キャリッジに取り付けられるベースプレートと、
剛体部及びばね部からなり先端部のスライダに負荷荷重を与えるロードビームと、
前記剛体部及びばね部とは別体に形成され先端に記録再生用のヘッド部を有し前記ロードビームの剛体部に取り付けられたフレキシャとを備え、
前記ロードビームの剛体部とばね部とを別体に形成し、
前記剛体部を、前記ばね部の一側に結合し、
前記ばね部の他側を前記ベースプレートに対し挟み込む補強プレートを設けると共に、該ベースプレート及び補強プレートにより前記ばね部の他側を狭持固定するディスクドライブ用サスペンションであって、
前記ベースプレート及び補強プレートの少なくとも一方に、レーザ溶接用の小孔を予
め形成し、
前記小孔からレーザ光を当てて前記ベースプレート、ばね部、及び補強プレートを共
に溶着し前記狭持固定を行った
ことを特徴とするディスクドライブ用サスペンション。 - 請求項1記載のディスクドライブ用サスペンションであって、
前記ベースプレートに、前記キャリッジに設けられた取付孔に嵌合して前記キャリッジに対する前記ベースプレートの取り付けを行うボス部を板厚方向に突設し、
前記ばね部と補強プレートとに、前記ボス部に嵌合する嵌合孔を設け、
該各嵌合孔の少なくとも一方を、前記ボス部に精度良く嵌合する位置決め孔としたことを特徴とするディスクドライブ用サスペンション。 - 請求項1又は2記載のディスクドライブ用サスペンションであって、
前記ベースプレート及び補強プレートの板厚は、前記ばね部の板厚よりも厚く形成されていることを特徴とするディスクドライブ用サスペンション。 - キャリッジに取り付けられるベースプレートと、
剛体部及びばね部からなり先端部のスライダに負荷荷重を与えるロードビームとを備え、前記ロードビームの剛体部とばね部とを別体に形成し、
前記剛体部を、前記ばね部の一側に結合し、
前記ばね部の他側を前記ベースプレートに対し挟み込む補強プレートを設けると共に、
該ベースプレート及び補強プレートにより前記ばね部の他側を狭持固定するディスクドライブ用サスペンションの製造方法であって、
前記ベースプレート及び補強プレートの少なくとも一方に、レーザ溶接用の小孔を予
め形成する第1の工程と、
前記小孔からレーザ光を当てて前記ベースプレート、ばね部、及び補強プレートを共
に溶着し前記狭持固定を行う第2の工程とを備えたことを特徴とするディスクドライブ用サスペンションの製造方法。 - 請求項4記載のディスクドライブ用サスペンションの製造方法であって、
前記ベースプレートに、前記キャリッジに設けられた取付孔に嵌合して前記キャリッジに対する前記ベースプレートの取り付けを行うボス部を板厚方向に突設し、
前記ばね部と補強プレートとに、前記ボス部に嵌合する嵌合孔を設け、
該各嵌合孔の少なくとも一方を、前記ボス部に精度良く嵌合する位置決め孔とし、
前記第1の工程では、前記小孔を前記ボス部を挟む位置に対応する両側にそれぞれ複数予め形成し、
前記第2の工程では、前記各小孔からレーザ光を当てて前記ベースプレート、ばね部、及び補強プレートを共に溶着し前記狭持固定を行うことを特徴とするディスクドライブ用サスペンションの製造方法。
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