JP2003203448A - ディスクドライブ用サスペンション - Google Patents

ディスクドライブ用サスペンション

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JP2003203448A
JP2003203448A JP2002000420A JP2002000420A JP2003203448A JP 2003203448 A JP2003203448 A JP 2003203448A JP 2002000420 A JP2002000420 A JP 2002000420A JP 2002000420 A JP2002000420 A JP 2002000420A JP 2003203448 A JP2003203448 A JP 2003203448A
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carriage arm
base plate
flange portion
boss
flange
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JP2002000420A
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Yasushi Takagi
康司 高木
Takumi Karasawa
巧 唐澤
Shusuke Ogawa
秀典 小川
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NHK Spring Co Ltd
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NHK Spring Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/4806Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed specially adapted for disk drive assemblies, e.g. assembly prior to operation, hard or flexible disk drives
    • G11B5/4813Mounting or aligning of arm assemblies, e.g. actuator arm supported by bearings, multiple arm assemblies, arm stacks or multiple heads on single arm

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  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベースプレートのフランジ部の薄板化を図る
ことができながら、キャリッジアームに対する接合精
度、接合強度の向上を可能とする。 【解決手段】 キャリッジアーム35の取付孔37にボ
ス部9の嵌合及び塑性変形を介して取り付けられるベー
スプレート3Aと、剛体部及びばね部を含みベースプレ
ート3Aに支持されて先端部のスライダに負荷荷重を与
えるロードビームとを備え、ベースプレート3Aは、キ
ャリッジアーム35の取付面39に接合面23Aを突き
当てるフランジ部7A及びキャリッジアーム35の取付
孔37に嵌合して塑性変形により取り付けられるボス部
9を有し、ボス部9とフランジ部7Aとの間の隅部29
に、取付面39に対し隙間を形成する凹部31Aを設け
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばパーソナ
ルコンピュータ等の情報処理装置に内蔵されるディスク
ドライブ用サスペンションに関する。
【0002】
【従来の技術】回転する磁気ディスクあるいは光磁気デ
ィスク等に情報を記録し再生するためのハードディスク
ドライブ(HDD)は、軸を中心に旋回可能なキャリッ
ジを有している。このキャリッジは、ポジショニング用
モータによって、前記軸を中心に旋回駆動される。
【0003】例えば米国特許(USP)第4,167,
765号明細書等に記載されているように、前記キャリ
ッジは、キャリッジアームと、該キャリッジアームの先
端部に設けたディスクドライブ用サスペンション(以
下、単に「サスペンション」と称する)と、該サスペン
ションに取付けたスライダを含むヘッド部などとを備え
ている。そして、ディスクが高速回転することによって
スライダがディスクから僅かに浮上するとともに、ディ
スクとスライダとの間にエアベアリングが形成される。
【0004】図13は、従来のサスペンションを取り付
けたハードディスクドライブの一例を示すもので、この
サスペンションは、例えば精密な薄板ばねを含むロード
ビーム(load beam)101と、該ロードビーム101
の先端部にレーザ溶接等によって固定された極薄い板ば
ねからなるフレキシャ(flexure)103と、前記ロー
ドビーム101の基部にレーザ溶接等によって固定され
たベースプレート105などからなっている。前記ベー
スプレート105は、キャリッジアーム107のサスペ
ンション取付面に固定される。
【0005】図14は、前記キャリッジアーム107に
対するベースプレート105の取付け構造を示す要部拡
大断面図である。この図14のように、前記ベースプレ
ート105は、フランジ部109及びボス部111を有
している。前記フランジ部109は、その接合面113
がキャリッジアーム107の取付面115に突き当てら
れる。前記ボス部111は、前記キャリッジアーム10
7の取付孔117に嵌合して塑性変形により取り付けら
れる。このボス部111の塑性変形は、例えばボール挿
通孔119にスチールボールを通過させることによって
該ボール挿通孔119を拡大させて行い、取付嵌合面1
21をキャリッジアーム107の取付孔117に圧接さ
せる。こうしてキャリッジアーム107に対するサスペ
ンションの取り付けを行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ベース
プレート105のフランジ部109の平面度は、相手部
品であるキャリッジアーム107の取付面115に対す
る接合面113の接触性に大きく影響し、前記ボス部1
11の塑性変形による確実な固定に対して重要なファク
ターとなっている。
【0007】一方において近年、軽量化の観点からフラ
ンジ部109の薄板化が進んでいる。この場合ボス部1
11の成形上、所定の厚みを有する板材をプレスしてベ
ースプレート105を形成しフランジ部109の薄板化
を図っている。これによって、フランジ部109の十分
な薄板化と、ボス部111の十分な肉厚とを両立させる
ことができる。
【0008】しかしながら、フランジ部109を単にプ
レスして薄板化すると、フランジ部109とボス部11
1との隅部123に隅肉が残存する。この隅肉は、キャ
リッジアーム107の角部125に当接するため、前記
フランジ部109の薄板化及び十分な平面度を保ったと
しても、フランジ部109が取付面115から浮いてし
まったり斜めになり、ボス部11の塑性変形による結合
も不十分になるという問題を招く虞があった。
【0009】そして、ボス部11の塑性変形を介したキ
ャリッジアーム107に対するベースプレート105の
取り付けが不完全であると、キャリッジアーム107に
対するベースプレート105の加締めトルクが不足し、
キャリッジアーム107に対するサスペンションの取り
付けが不安定になる虞があった。
【0010】本発明は、フランジ部の薄板化を図ること
ができながら、キャリッジアームに対するサスペンショ
ンの取り付けを確実に行うことのできるディスクドライ
ブ用サスペンションの提供を課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、キャ
リッジアームの取付孔にボス部の嵌合及び塑性変形を介
して取り付けられるベースプレートと、剛体部及びばね
部を含み前記ベースプレートに支持されて先端部のスラ
イダに負荷荷重を与えるロードビームとを備え、前記ベ
ースプレートは、前記キャリッジアームの取付面に接合
面を突き当てるフランジ部及び前記キャリッジアームの
取付孔に嵌合して塑性変形により取り付けられるボス部
を有し、前記ボス部と前記フランジ部との間の隅部に、
前記キャリッジアームに対し隙間を形成する凹部を設け
たことを特徴とする。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載のディス
クドライブ用サスペンションであって、前記凹部を、前
記フランジ部の径方向に拡大して前記フランジ部の接合
面を該フランジ部の径方向外周側に寄せて設けたことを
特徴とする。
【0013】請求項3の発明は、請求項2記載のディス
クドライブ用サスペンションであって、前記フランジ部
の径方向の幅と前記接合面の径方向の幅との比を、7:
2としたことを特徴とする。
【0014】請求項4の発明は、請求項1記載のディス
クドライブ用サスペンションであって、前記凹部は、前
記ボス部側から前記接合面側に至る斜面を有することを
特徴とする。
【0015】
【発明の効果】請求項1の発明では、キャリッジアーム
の取付孔にボス部の嵌合及び塑性変形を介してベースプ
レートを取り付けることができる。ロードビームは剛体
部及びばね部を含み、前記ベースプレートに支持されて
先端部のスライダに負荷荷重を与えることができる。
【0016】そして前記ベースプレートは、前記キャリ
ッジアームの取付面に接合面を突き当てるフランジ部及
び前記キャリッジアームの取付孔に嵌合して塑性変形に
より取り付けられるボス部を有し、前記ボス部と前記フ
ランジ部との隅部に、前記キャリッジアームに対し隙間
を形成する凹部を設けたため、例えば所定の厚みを有す
る板材のプレスによってベースプレートを形成しフラン
ジ部の薄板化を図る場合でも、凹部によってボス部とフ
ランジ部との間の隅部とキャリッジアームとの間に隙間
が形成されるので、平面度の高いフランジ部をキャリッ
ジアームの取付面に確実に接合させることができる。
【0017】従って、フランジ部の接合面とキャリッジ
アームの取付面との間に隙間ができたり、フランジ部が
取付面に対して斜めになったりするのを防止することが
でき、ボス部の塑性変形によってキャリッジアームに対
するベースプレートの取付けの接合精度向上、接合強度
向上を図ることができる。
【0018】請求項2の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、前記凹部を前記結合フランジの径方向に拡大
して、前記フランジ部の接合面を該フランジ部の径方向
外周側に寄せて設けたため、キャリッジアームの取付面
に接合される接合面の面積を小さく、かつ接合面の径方
向中央における接合半径を拡大することができる。
【0019】従って、接合面の平面度を確実に保ち、キ
ャリッジアームの取付面に対するフランジ部の接合精度
をより向上することができる。また接合半径の拡大によ
ってフランジ部の接合面をキャリッジアームの取付面に
より安定して接合させることができる。このため、全体
として接合精度のより向上と接合強度のより向上を図る
ことができる。
【0020】請求項3の発明では、請求項2の発明の効
果に加え、前記フランジ部の径方向の幅と、前記接合面
の径方向の幅との比を7:2としたため、フランジ部の
接合面の面積減少による平坦度の向上と接合半径の拡大
とを確実に図ることができ、接合精度の向上と接合強度
の向上とをより確実に図ることができる。
【0021】請求項4の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、前記凹部は前記ボス部側から前記接合面側に
至る斜面を有するため、ボス部とフランジ部の接合面側
との間で板厚の急変を抑制することができ、凹部を有し
ながらフランジ部の剛性を確保し、キャリッジアームの
取付面に対するフランジ部の接合面の接合精度向上と、
接合強度の向上とをより確実に図ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は、本発明
の一実施形態を適用したディスクドライブ用サスペンシ
ョン1の斜視図を示している。このディスクドライブ用
サスペンション1も図13と同様にしてキャリッジに取
り付けられている。この図1のように、サスペンション
1は、ベースプレート3と、ロードビーム5とを備えて
いる。
【0023】前記ベースプレート3は、ステンレス鋼等
で形成され、フランジ部7とボス部9とからなってい
る。前記フランジ部7は平面から見て略円形状を呈し、
前記ボス部9は前記フランジ部7の板厚方向に突設され
ている。前記ベースプレート3は、後述のようにキャリ
ッジアームの取付孔にボス部9の嵌合及び塑性変形を介
して取り付けられる。
【0024】前記ベースプレート3は、補強プレート8
にレーザ溶接による溶着あるいは接着剤による接着等に
よって固着されている。この補強プレート8はステンレ
ス鋼等によって形成されている。
【0025】前記ロードビーム5は、剛体部11及びば
ね部13を含み、前記ベースプレート3側に支持されて
先端部のスライダに負荷荷重を与えるものである。
【0026】前記ばね部13は、前記剛体部11とは別
体のばね部材15で構成されている。前記剛体部11
は、例えばステンレス鋼で形成されている。但し、前記
剛体部11はアルミニウム(Al)、チタン(Ti)等
の軽金属(Feよりも軽い金属)の合金もしくは合成樹
脂によって形成することにより、より軽量化と高剛性化
とを両立させることもできる。また前記剛体部11をア
ルミニウムやチタン等の軽金属もしくはこれらを主体と
する合金とそれ以外の金属(例えばステンレス鋼)とを
積層した2種類以上の材料からなる複合材(クラッド
材)によって形成することもできる。
【0027】前記ばね部材15は、一側が前記ベースプ
レート3側の補強プレート8にレーザ溶接による溶着あ
るいは接着剤による接着等によって固着され、他側が前
記剛体部11の端部にレーザ溶接による溶着あるいは接
着剤による接着等によって固着されている。このばね部
材15は、例えば、ばね性のある薄いステンレス鋼等か
らなっており、前記剛体部11よりもそのばね定数が低
く、精度の高い低ばね定数を有している。このばね部材
15には、開口部17がエッチングあるいは精密プレス
加工等によって形成されている。この開口部17によっ
て部分的に曲げ剛性(曲げ定数)を小さくし、ばね部材
15の一側と他側との間にヒンジ部として前記ばね部1
3を構成している。
【0028】前記剛体部11には、フレキシャ19が取
り付けられている。このフレキシャ19は、ばね性を有
する薄いステンレス鋼圧延板等の金属基板の表面に、電
気絶縁層を介して導電路を形成したものである。導電路
の一端はヘッド部21の端子に導通され、他端は前記補
強プレート8側の端子に導通接続されている。このフレ
キシャ19は、剛体部11にレーザ溶接による溶着ある
いは接着剤による接着等によって固着されている。
【0029】前記ベースプレート3の具体構造は、図
2,図3,図4のようになっている。図2は前記ベース
プレート3の平面図、図3は同断面図、図4は同要部の
拡大断面図である。この図2〜図3のように、ベースプ
レート3は前記のようにフランジ部7及びボス部9を有
している。このベースプレート3は、所定の厚みを有す
る板材をプレスして形成され、フランジ部7を薄板化し
ている。これによって、フランジ部7の十分な薄板化
と、ボス部9の十分な肉厚とを両立させている。
【0030】前記フランジ部7はキャリッジの取付面に
接合面23を突き当てるものである。このフランジ部7
は、軽量化のために極力その肉厚を薄く設定するように
している。
【0031】前記ボス部9は、ほぼ円筒形状を呈し、前
記フランジ部7から突出するようにその高さが前記フラ
ンジ部7の板厚よりも大きくなるように設定されてい
る。これによってボス部9の十分な嵌合代を確保してい
る。
【0032】前記ボス部9の外周側には、円形の取付嵌
合面25が周回状に設けられている。このボス部9の内
側には、ボール挿通孔27が設けられている。このボー
ル挿通孔27にスチールボールを通すことによってボー
ル挿通孔27を拡大し、ボス部9を径方向に塑性変形さ
せる。
【0033】そして、本実施形態において、特に前記ボ
ス部9と前記フランジ部7との間の隅部29に凹部31
が設けられている。この凹部31によってキャリッジア
ームの取付面に対し接合面23が接合したとき、隅部2
9にキャリッジに対し隙間を形成することができる。こ
の凹部31には、ボス部9側から前記接合面23側に至
る斜面33が設けられている。この斜面33によってボ
ス部9側から接合面23側に至って板厚の急変を防止す
ることができ、ボス部9とフランジ部7との間に凹部3
1を設けながら全体の剛性低下を抑制している。
【0034】本実施形態において、前記凹部31を形成
することにより、フランジ部7のボス部9からの径方向
の幅B2=0.7mmに対し、接合面23の径方向の幅
B1を、B1=0.6mmとし、その比をほぼ7:6に
設定している。
【0035】前記ベースプレート3の製造に際し、前記
凹部31及び斜面33も同時にプレスによって形成する
ことができる。従って、フランジ部7の薄板化と、ボス
部9の十分な肉厚とを有し、且つ凹部31及び斜面33
を備えたベースプレート3を極めて容易に製造すること
ができる。但し、凹部31及び斜面33をエッチング等
により形成することもできる。
【0036】かかるサスペンションのキャリッジアーム
に対する取り付けは、図5,図6のようになっている。
図5はキャリッジアームに対するサスペンションの取付
構造を示す要部断面図、図6は同要部拡大断面図であ
る。
【0037】図5,図6のように、ボイスコイルモータ
等のポジショニング用モータによって回転駆動されるキ
ャリッジアーム35には、取付孔37が設けられてい
る。そして、前記キャリッジアーム35の取付面39に
ベースプレート3のフランジ部7の接合面23を突き当
て、前記キャリッジアーム35の取付孔37にボス部9
を嵌合し、前記塑性変形により取り付ける。
【0038】すなわち図5,図6の状態で、サスペンシ
ョン1をキャリッジアーム35に対し治具によって位置
決めすると共に、ボール挿通孔27にスチールボールを
通してボール挿通孔27を拡大させる。このボール挿通
孔27の拡大によって、ボス部9が径方向に塑性変形
し、取付嵌合面25が取付孔37に圧接して、ベースプ
レート3がキャリッジアーム35に固着される。このベ
ースプレート3の固着によって、サスペンション1がキ
ャリッジアーム35に取り付けられる。このとき平面度
の高いフランジ部7の接合面23がキャリッジアーム3
5の取付面39に精度良く接合し、接合精度の向上を図
ることができる。
【0039】特に本実施形態では、凹部31を形成して
いるため、隅部29とキャリッジアーム35との間に隙
間が形成され、例えば隅部29がキャリッジアーム35
の取付孔37と取付面39との間の角部に干渉するのが
抑制され、接合面23を取付面39に正確に接合させる
ことができる。
【0040】かかる正確な接合状態において、前記のよ
うにボス部9を径方向に塑性変形させ取付孔37に固着
するから、ベースプレート3のキャリッジアーム35に
対する接合強度を確実に向上させることができる。従っ
て、キャリッジアーム35に対するサスペンション1の
回転方向の加締めトルクを高い状態で維持することがで
き、キャリッジアーム35に対するサスペンション1の
取付強度を確実に向上することができる。
【0041】図7,図8は、上記実施形態の効果を示す
グラフであり、図7は前記ボス部9を塑性変形する場合
のスエージング力(塑性変形を行う場合のボールの押し
込め力)を示し、図8は前記加締めトルクを示してい
る。図7,図8は複数の製品、例えば20個の製品をサ
ンプリングした結果を示している。
【0042】図7のS1のように、スエージング力は各
製品共に2.3(kgf)〜2.7(kgf)の間に安
定して収まっており、ボス部9を塑性変形させるスエー
ジング作業を安定して行うことができた。また図8のR
1のように、加締めトルクは0.5〜1.15(kgf
cm)の高い状態で各製品毎に安定して維持することが
できた。
【0043】これに対し、従来のようにボス部とフラン
ジ部との間に凹部或いは凹部及び斜面が存在しない場合
には、スエージング力が図7のS1のようには安定せ
ず、各製品毎にバラバラになり、しかも図8のR1に対
し加締めトルクもより低い状態で各製品毎にバラバラと
なっていた。
【0044】これらより凹部31或いは凹部31及び斜
面33を設けることによって、サスペンション1のキャ
リッジアーム35に対する取付けの接合精度向上、接合
強度向上を確実に図ることができる。 (第2実施形態)図9〜図12は本発明の第2実施形態
に係り、図9はベースプレートの平面図、図10は同断
面図、図11は要部の拡大断面図、図12はキャリッジ
アームに対するサスペンションの取り付け示す要部の拡
大断面図である。尚、全体的な構成は第1実施形態とほ
ぼ同様であるため、対応する構成部分には同符号を付し
て説明する。
【0045】まず図9〜図11のように、本実施形態の
ベースプレート3Aは、ボス部9とフランジ部7Aとの
間の隅部29にキャリッジアーム35に対し隙間を形成
する凹部31Aを第1実施形態と同様に設けている。こ
のベースプレート3Aのプレスによる製造等は、第1実
施形態と同様である。
【0046】本実施形態おいて、前記凹部31Aは、第
1実施形態に比較してフランジ部7Aの径方向に拡大さ
れ、フランジ部7Aの接合面23Aをフランジ部7Aの
径方向外周側に寄せて設けている。従って、本実施形態
において、前記凹部31Aを形成することにより、フラ
ンジ部7Aのボス部9からの径方向の幅C2=0.7m
mに対し、接合面23Aの径方向の幅C1を、C1=
0.2mmとし、その比をほぼ7:2に設定している。
【0047】このような設定によって、接合面23Aの
面積を減少させ、その平面度を確実に向上することがで
きる。また接合面23Aの径方向の幅中央における半径
をキャリッジアームの取付面に対する接合半径とする
と、接合面23Aの接合半径を第1実施形態に比較して
フランジ部7Aの外周側により拡大することができる。
【0048】また本実施形態においては、ボス部9側か
ら接合面23A側に至る斜面33Aの傾斜角をより小さ
くすることによって、ボス部9と接合面23Aとの間の
板厚の急変をより抑制することができる。これによっ
て、フランジ部7Aの剛性をより的確に維持することが
できる。
【0049】このようなベースプレート3Aのキャリッ
ジアームに対する取付けは、図12のようになってい
る。
【0050】図12のように、接合面23Aの取付面3
9に対する接触面積が小さくなって、その平面度を確実
に確保することができ、取付面39に対する接合面23
Aの接合精度をより向上することができる。また取付面
39に対する接合面23Aの接合半径をフランジ部7A
に対し、より外周側に位置させることができ、フランジ
部7Aの取付面39に対する精度良い接合を安定して行
わせることができる。
【0051】さらに斜面33Aによってフランジ部7A
の板厚の変化率がより少なくなるため、フランジ部7A
の剛性をより的確に維持して平面精度の高い接合面23
Aを取付面39に精度良く接合させることができる。
【0052】かかる状況で、ボス部9を取付孔37に対
しスエージングの塑性変形によって確実に取り付けるこ
とができ、接合強度を確実に向上させることができる。
【0053】そして本実施形態においては、図7のS
2、図8のR1のように、スエージング力をより高い状
態で各製品毎にバラツキなく維持することができ、また
加締めトルクもより高い状態で各製品毎に安定して維持
することができた。従って、この第2実施形態では、キ
ャリッジアーム35に対するサスペンション1の取付け
の接合精度及び接合強度をより向上させることができ
る。
【0054】尚、前記接合面23Aは、フランジ部7A
のより外周側に寄せて、さらにその接合面積を小さく
し、接合半径を拡大することも可能である。またこれと
は逆に、フランジ部7Aと接合面23Aとの幅の比を
2:1あるいは5:3など任意に設定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るサスペンションの
斜視図である。
【図2】第1実施形態に係り、ベースプレートの平面図
である。
【図3】第1実施形態に係り、ベースプレートの断面図
である。
【図4】第1実施形態に係り、ベースプレートの要部拡
大断面図である。
【図5】第1実施形態に係り、キャリッジアームに対す
るサスペンションの取付構造を示す要部断面図である。
【図6】第1実施形態に係り、キャリッジアームに対す
るサスペンションの取付構造を示す要部拡大断面図であ
る。
【図7】各実施形態の効果を示すグラフであり、各製品
毎のスエージング力の変化を示すグラフである。
【図8】各実施形態の効果を示すものであり、各製品毎
の加締めトルクの変化を示すグラフである。
【図9】本発明の第2実施形態に係るベースプレートの
平面図である。
【図10】第2実施形態に係り、ベースプレートの断面
図である。
【図11】第2実施形態に係り、ベースプレートの要部
拡大断面図である。
【図12】第2実施形態に係り、キャリッジアームに対
するサスペンションの取付構造を示す要部拡大断面図で
ある。
【図13】従来例に係るサスペンションを備えたハード
ディスクドライブの一部断面図である。
【図14】従来例に係り、キャリッジアームに対するサ
スペンションの取付構造を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 サスペンション 3,3A ベースプレート 5 ロードビーム 7,7A フランジ部 9 ボス部 11 剛体部 13 ばね部 23,23A 接合面 29 隅部 31,31A 凹部 33,33A 斜面 35 キャリッジアーム 37 取付孔 39 取付面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 秀典 神奈川県愛甲郡愛川町中津字桜台4056番地 日本発条株式会社内 Fターム(参考) 5D059 AA01 BA01 CA02 CA03 DA02 DA26 EA12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリッジアームの取付孔にボス部の嵌
    合及び塑性変形を介して取り付けられるベースプレート
    と、 剛体部及びばね部を含み前記ベースプレートに支持され
    て先端部のスライダに負荷荷重を与えるロードビームと
    を備え、 前記ベースプレートは、前記キャリッジアームの取付面
    に接合面を突き当てるフランジ部及び前記キャリッジア
    ームの取付孔に嵌合して塑性変形により取り付けられる
    ボス部を有し、 前記ボス部と前記フランジ部との間の隅部に、前記キャ
    リッジアームに対し隙間を形成する凹部を設けたことを
    特徴とするディスクドライブ用サスペンション。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディスクドライブ用サス
    ペンションであって、 前記凹部を、前記フランジ部の径方向に拡大して前記フ
    ランジ部の接合面を該フランジ部の径方向外周側に寄せ
    て設けたことを特徴とするディスクドライブ用サスペン
    ション。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のディスクドライブ用サス
    ペンションであって、 前記フランジ部の径方向の幅と前記接合面の径方向の幅
    との比を、7:2としたことを特徴とするディスクドラ
    イブ用サスペンション。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のディスクドライブ用サス
    ペンションであって、 前記凹部は、前記ボス部側から前記接合面側に至る斜面
    を有することを特徴とするディスクドライブ用サスペン
    ション。
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