JP2004139692A - ヘッドアクチュエータ、ハードディスク装置およびヘッドアクチュエータの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヘッドアクチュエータを強度を落とすことなく薄型として、ハードディスク装置の薄型化を図る。
【解決手段】サスペンション4の後端側には、磁気ヘッド3が設けられる側と同じ方向に突出するボス12が設けられるとともに、アーム本体5の先端側には、ボス12が入る14穴を有するサスペンション固定部13が形成される。そして、一方のサスペンション4のボス12を穴14の上方の端部から挿入し、他方のサスペンション4のボス12を穴14の下方の端部から挿入して、2枚のサスペンション4でアーム本体5を上下から挟んで固定する。
【選択図】 図4
【解決手段】サスペンション4の後端側には、磁気ヘッド3が設けられる側と同じ方向に突出するボス12が設けられるとともに、アーム本体5の先端側には、ボス12が入る14穴を有するサスペンション固定部13が形成される。そして、一方のサスペンション4のボス12を穴14の上方の端部から挿入し、他方のサスペンション4のボス12を穴14の下方の端部から挿入して、2枚のサスペンション4でアーム本体5を上下から挟んで固定する。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転するアーム本体に弾性部材を介して磁気ヘッドを取り付けたヘッドアクチュエータ、およびヘッドアクチュエータを備えたハードディスク装置、ヘッドアクチュエータの製造方法に関する。詳しくは、アーム本体を上下から挟むようにして2枚の弾性部材を取り付ける構成として、強度を落とすことなくヘッドアクチュエータの薄型化、ひいてはハードディスク装置の薄型化を図るものである。
【0002】
【従来の技術】
図11は従来のハードディスク装置(HDD)の構成例を示す平面図で、図11(a)は固定型、図11(b)はリムーバブル型のハードディスク装置を示す。従来のハードディスク装置51では、ディスク52上の情報を記録再生する磁気ヘッド53と、この磁気ヘッド53を一端で支持するサスペンション54と、このサスペンション54を固定するアーム本体55からなるヘッドアクチュエータ56を内蔵している。従来のヘッドアクチュエータ56は、ピボット57の中心と磁気ヘッド53を結ぶ直線C−Cに対して左右対称の形状をしている。なお、このような形状はインライン型とも呼ばれている。
【0003】
リムーバブル型のハードディスク装置51においては、ディスク52がディスクカートリッジ58に収納され、装置本体に対して着脱自在となっている。図12は従来のディスク装置の要部構成例を示す断面図である。なお、この図12は図11(b)のD−D線断面図である。
【0004】
インライン型のヘッドアクチュエータ56では、図11に示すように、磁気ヘッド53がディスク52の最内周に位置するまでヘッドアクチュエータ56を回転させると、アーム本体55の先端がディスク52に干渉する。よって、アーム本体55は、ディスク52との干渉を避けるため、図12に示すように先端が二股状、すなわちフォーク状に形成されている。このフォーク状の上下ブロック55a,55bの先端には、サスペンション54のボス59の先端部が互いに外を向くように装着され、カシメあるいは接着により固定されている。
【0005】
したがって、従来のヘッドアクチュエータ56では、フォーク状に分かれたアーム本体55の先端部は強度的に各々相応の厚みが必要なため、ヘッドアクチュエータ56全体として厚くならざるを得ず、これを搭載するハードディスク装置51も薄型化が難しいという問題がある。
【0006】
さらに、従来のヘッドアクチュエータ56を使ったリムーバブル型のハードディスク装置においても、図12に示すように、ヘッドアクチュエータ56の厚みに伴い、ディスクカートリッジ58も厚くならざるを得ない。つまり、フォーク状のアーム本体55の先端部がディスク52およびディスクカートリッジ58に干渉しているため、ディスクカートリッジ58の薄型化、ひいては装置全体の薄型化が難しい。
【0007】
一方で、近年、ハードディスク装置のポータブル機器への搭載に伴い、ドライブ装置の薄型化が要求されているため、ヘッドアクチュエータもできるだけ薄型化することが望まれている。
【0008】
また、従来より、ヘッドアクチュエータ56では、サスペンション54をアーム本体55に固定する際、ボールカシメが用いられる。図13は従来の固定工程例を示す説明図で、従来のボールカシメによる固定方法は、図13(a)に示すように、フォーク状に分かれたアーム本体55の各ブロック55a,55bにボス59の先端部が外側を向くように配置される。その後、図13(b)に示すように、フォーク状のアーム本体55の間に中間支持部材60が位置決めされ、さらに上下から支持部材61a,61bで挟持して、サスペンション54およびアーム本体55に対し、サスペンション54のボス59の穴径よりわずかに大きいカシメ用ボール62(鋼球)を圧入し、貫通させる。このとき、カシメ用ボール62はサスペンション54のボス59を径方向に押し広げることにより、サスペンション54をアーム本体55に固定する。
【0009】
しかしながら、従来のヘッドアクチュエータ56で薄型化を試みると、アーム本体55の先端部がフォーク状に分かれているため、上下のブロック55a,55bの強度(厚み)が不足し、カシメ後の変形が生じやすかった。そして、かしめた部分が変形すると、磁気ヘッド53をディスク52に押し付ける荷重も変化し、適切なヘッド浮上量が得られず信号の再生記録に支障をきたす。
【0010】
さらに、従来のヘッドアクチュエータ56は、製造工程において、フォーク状に分かれたブロック55a,55bの間に、カシメの力を受けるための中間支持部材60を入れる必要がある。しかしながら、磁気ヘッド53を構成するヘッド素子(MR:magnetoresistive)は衝撃や塵埃、静電気等に敏感なため、この中間支持部材60等の治具が磁気ヘッド53に接触しないように慎重に扱わなければならず、カシメ工程において組み立て効率が悪く、コストも掛かるという問題があった。
【0011】
一方、L字型に屈曲したヘッドアクチュエータを持つハードディスク装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0012】
【特許文献1】
特開平10−125014号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来のハードディスク装置では、強度を落とすことなくヘッドアクチュエータの薄型化を図ることが難しく、ひいては、ハードディスク装置の薄型化やリムーバブル型の場合はディスクカートリッジの薄型化が難しいという問題があった。
【0014】
そこで、特許文献1に示すようなインライン型ではないヘッドアクチュエータを用いることで、ヘッドアクチュエータの薄型化を図ることが考えられる。
【0015】
すなわち、本発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、強度を落とすことなく薄型化が可能なヘッドアクチュエータ、ハードディスク装置およびヘッドアクチュエータの製造方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明に係るヘッドアクチュエータは、回転駆動部を有するアーム本体の先端側に、2枚の板状の弾性部材が間隔を開けて取り付けられ、各弾性部材の先端に磁気ヘッドが支持されたヘッドアクチュエータにおいて、各弾性部材の後端側に、磁気ヘッドが設けられる側と同じ方向に突出するボスを設けるとともに、アーム本体の先端側に、ボスが入る穴を有する固定部を形成し、一方の弾性部材のボスを穴の一方の端部から挿入し、他方の弾性部材のボスを穴の他方の端部から挿入して、各弾性部材で固定部を挟み込んで固定し、かつ、各弾性部材がアーム本体に対して屈曲している形状としたことを特徴とするものである。
【0017】
本発明に係るヘッドアクチュエータによれば、磁気ヘッドが取り付けられた2枚の弾性部材は、アーム本体の固定部を挟むようにして取り付けられる。これにより、アーム本体の先端部を1つのブロックで形成することができ、ヘッドアクチュエータの薄型化が可能となる。また、アーム本体の先端部を1つのブロックで形成することで、高い剛性のヘッドアクチュエータとすることができる。
【0018】
本発明に係るハードディスク装置は、上述したヘッドアクチュエータが組み込まれるものである。すなわち、回転駆動部を有するアーム本体の先端側に、2枚の板状の弾性部材が間隔を開けて取り付けられ、各弾性部材の先端に磁気ヘッドが支持されて、1枚のディスクの両面側に磁気ヘッドが配されるヘッドアクチュエータを備えたハードディスク装置において、各弾性部材の後端側に、磁気ヘッドが設けられる側と同じ方向に突出するボスを設けるとともに、アーム本体の先端側に、ボスが入る穴を有する固定部を形成し、一方の弾性部材のボスを穴の一方の端部から挿入し、他方の弾性部材のボスを穴の他方の端部から挿入して、各弾性部材で前記固定部を挟み込んで固定し、かつ、ヘッドアクチュエータを、各弾性部材がアーム本体に対してディスク方向に屈曲している形状としたことを特徴とするものである。
【0019】
本発明に係るハードディスク装置によれば、ディスクを回転させながら回転駆動部でヘッドアクチュエータを回転させることで、磁気ヘッドがディスクの外周から内周へ、あるいは内周から外周へと移動して、該磁気ヘッドによってデータの読み書きが行われる。
【0020】
この磁気ヘッドが取り付けられた2枚の弾性部材は、アーム本体の固定部を挟むようにして取り付けられる。そして、ヘッドアクチュエータは、弾性部材がアーム本体に対してディスク方向に屈曲した形状とすることで、磁気ヘッドをディスクの内周側に位置させるようにヘッドアクチュエータが回転した場合でも、アーム本体とディスクの干渉が回避される。これにより、アーム本体の先端部を1つのブロックで形成することができ、ヘッドアクチュエータの薄型化が可能となる。よって、薄型のハードディスク装置を実現できる。
【0021】
また、アーム本体の先端部を1つのブロックで形成することで、高い剛性のヘッドアクチュエータとすることができる。よって、回転駆動部の駆動力による加速度に対して、磁気ヘッドの位置決め精度が向上し、ドライブ性能が向上する。
【0022】
本発明に係るヘッドアクチュエータの製造方法は、アーム本体の先端側に、それぞれ磁気ヘッドを有する2枚の板状の弾性部材を間隔を開けて取り付けるヘッドアクチュエータの製造方法において、一方の弾性部材に設けたボスを、アーム本体の先端側に設けた固定部の穴の一方の端部から挿入し、他方の弾性部材に設けたボスを、固定部の穴の他方の端部から挿入して、各ボスをかしめて固定部に締結することを特徴とする。
【0023】
本発明に係るヘッドアクチュエータの製造方法によれば、2枚の弾性部材でヘッド本体の固定部を挟む状態で、各ボスがかしめられる。これにより、間隔が狭い2枚の弾性部材の間に治具を挿入する必要がなく、アーム本体や弾性部材の変形を防ぐことができ、ヘッドアクチュエータを精度良く組み立てることができる。
【0024】
また、弾性部材間に挿入する治具を不要とすることで、治具挿入時に磁気ヘッドを損傷する等の障害の発生を防ぎ、歩留りの向上、コストの削減を図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明のヘッドアクチュエータ、ハードディスク装置およびヘッドアクチュエータの製造方法の実施の形態を説明する。図1は第1の実施の形態のハードディスク装置の構成例を示す全体斜視図、図2は本実施の形態のヘッドアクチュエータの構成例を示す説明図である。ここで、図1では、ハードディスク装置の内部構造を説明するため、図示しないカバーを外してある。また、図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)のA−O−A線断面図である。
【0026】
第1の実施の形態のハードディスク装置1は、ディスク2上の情報を記録再生する磁気ヘッド3と、この磁気ヘッド3を先端側に支持する弾性部材としてのサスペンション4と、このサスペンション4が固定されるアーム本体5からなる図2に示すようなヘッドアクチュエータ6を備える。そして、アーム本体5を上下から挟むようにして2枚のサスペンション4を取り付ける構成として、ヘッドアクチュエータ6の薄型化を図るものである。
【0027】
ヘッドアクチュエータ6は、アーム本体5がピボット7を軸に筐体8に対して回転可能に取り付けられる。また、ヘッドアクチュエータ6は、ピボット7を挟んでサスペンション4と反対側に設けられる回転駆動部としてのボイスコイルモータ9によって回転駆動される。さらにヘッドアクチュエータ6への電力の供給と磁気ヘッド3との信号のやり取りは、アーム本体5に固定されたフレキシブルプリント基板10を介して行われる。
【0028】
図3は第1の実施の形態のハードディスク装置の動作例を示す平面図で、図3(a)はヘッドアクチュエータ6を回転させて磁気ヘッド3をディスク2の最内周まで移動させた状態を示し、図3(b)はヘッドアクチュエータ6を回転させて磁気ヘッド3をディスク2上から退避させた状態を示す。
【0029】
ヘッドアクチュエータ6は、アーム本体5の延在方向に対してサスペンション4がディスク2側に向くように所定の角度を付けて取り付けられることで、上方から見て「く」の字型に屈曲した形状である。これにより、図3(a)に示すように、磁気ヘッド3がディスク2の最内周に位置するまでヘッドアクチュエータ6を回転させても、アーム本体5の先端がディスク2に干渉しない。
【0030】
よって、アーム本体5の先端を1つのブロックで構成することができ、このアーム本体5の先端を上下から挟むようにして2枚のサスペンション4を取り付ける構成とすることができる。
【0031】
次に、図4および図5等を参照して、上述したヘッドアクチュエータ6におけるアーム本体5とサスペンション4の取り付け構造について説明する。すなわち、図4は本実施の形態のヘッドアクチュエータ6の要部構成例を示す断面図で、この図4は図3のB−B線断面図である。また、図5は本実施の形態のサスペンションの構成例を示す説明図で、図5(a)は平面図、図5(b)は側断面図である。ここで、図5は、アーム本体5に取り付けられる前のサスペンション4を示している。
【0032】
サスペンション4は、図5に示すように、先端側に磁気ヘッド3が取り付けられ、後端側にはベースプレート11がスポット溶接等により一体に取り付けられている。このベースプレート11には固定用のボス12が設けられる。このボス12は、円筒状の突起で、磁気ヘッド3が設けられる側に突出している。そして、ボス12の突出している先端部は、他の部分よりも肉厚に形成されている。
【0033】
図4に示すように、アーム本体5の先端側にはサスペンション固定部13が設けられ、このサスペンション固定部13に、サスペンション4と一体化されたベースプレート11のボス12を取り付けるための穴14が設けられる。サスペンション固定部13は1つのブロックで構成され、穴14は、アーム本体5の上面から下面まで貫通しており、ボス12の外径と略同じ直径を有する。
【0034】
そして、一方のサスペンション4は、穴14の上端からボス12を挿入し、他方のサスペンション4は、穴14の下端からボス12を挿入して、それぞれのボス12の先端部をかしめることで、アーム本体5を上下から挟むようにして、サスペンション固定部13に2枚のサスペンション4が固定される。なお、接着剤を用いてサスペンション4をアーム本体5に固定してもよい。
【0035】
本実施の形態では、アーム本体5はサスペンション固定部13が1つのブロックで構成されるため、従来のように断面形状がフォーク状となっているアーム本体を備えたヘッドアクチュエータに比べ、高い剛性が得られる。このようにアーム本体5の剛性が高いヘッドアクチュエータ6であると、磁気ヘッド3の位置決め精度が向上し、ドライブの性能上、有利となる。
【0036】
次に、図6および図7等を参照してヘッドアクチュエータの製造方法の実施の形態としてのヘッドアクチュエータ6におけるサスペンション4の固定方法について説明する。すなわち、図6は本実施の形態のサスペンション4の取り付け工程例を示す説明図、図6は本実施の形態のサスペンション4の固定工程例を示す説明図である。
【0037】
図6に示すように、2枚のサスペンション4は、ボス12を対向する向きとし、一方のサスペンション4のボス12を穴14の上端に挿入し、他方のサスペンション4のボス12を穴14の下端に挿入する。これにより、2枚のサスペンション4の間にアーム本体5が挟まれた状態となる。
【0038】
次に、図7に示すように、支持部材15a,15bの間に、図6で説明したようにサスペンション4を取り付けたアーム本体5をセットする。ここで、支持部材15a,15b間で挟持される2枚のサスペンション4の間には、1つのブロックで構成されるアーム本体5のサスペンション固定部13が存在するので、サスペンション4の間には支持部材は必要ない。
【0039】
サスペンション4を取り付けたアーム本体5を支持部材15a,15b間にセットした後、ボス12の先端部の穴径よりも僅かに径の大きいカシメ用ボール16を上側のボス12内から下側のボス12内へと貫通させる。ボス12の断面形状は、先端部が肉厚に形成されてこの肉厚の部分が内面側に突出しており、カシメ用ボール16を通すことでボス12の先端部が外側へと塑性変形し、サスペンション4がアーム本体5に締結される。
【0040】
さて、本実施の形態のアーム本体5は、上述したように従来のフォーク状のものに比べて剛性が高いため、カシメ後の変形を最小限に抑えることができる。また、アーム本体5のサスペンション固定部13が1つのブロックで形成されるため、従来必要であった中間支持部材が不要となる。
【0041】
図13で説明したように、中間支持部材60は、上下のサスペンション54(本実施の形態ではサスペンション4)間にクサビのように挿入して使用するものであり、この中間支持部材60を使わないということは、従来よりも磁気ヘッド3に対する扱いが簡素化でき、カシメ工程の効率化と、低コスト化が達成できる。また、支持部材15a,15bに比べ厚みに制約があり、強度も小さい中間支持部材が不要となることで、サスペンション4の取り付け精度も向上する。さらに、支持部材の強度不足に起因するアーム本体5の変形による不良を減らすことができる。
【0042】
以上説明したように、第1の実施の形態のハードディスク装置1では、ヘッドアクチュエータ6を「く」の字型に屈曲させた形状とすることで、磁気ヘッド3をディスク2の内周側に移動させたときのアーム本体5とディスク2の干渉を避けることができる。これにより、1つのブロックで形成されるアーム本体5の先端を挟むようにして2枚のサスペンション4を取り付けることができ、ヘッドアクチュエータ6の薄型化が可能となる。よって、ハードディスク装置1の薄型化が可能となる。
【0043】
次に、図8および図9等を参照して、第2の実施の形態のハードディスク装置について説明する。すなわち、図8は第2の実施の形態のハードディスク装置の構成例を示す平面図、図9は第2の実施の形態のハードディスク装置の動作例を示す平面図である。ここで、図8,図9では、ハードディスク装置の内部構造を説明するため、図示しないカバーを外してある。また、第1の実施の形態のハードディスク装置1と同じ構成の部品については同じ番号を付して説明する。
【0044】
第2の実施の形態のハードディスク装置21は、ディスク22を収納したディスクカートリッジ23をハードディスク装置21に対して着脱自在としたリムーバブルHDDに、第1の実施の形態で説明したヘッドアクチュエータ6を備えたものである。
【0045】
ディスクカートリッジ23は薄箱形状で、一の側面に開口部24を有する。この開口部24には開閉自在なシャッター25が設けられ、ディスクカートリッジ23をハードディスク装置21から取り外しているときは、このシャッター25が開口部24を塞ぐことで、ディスクカートリッジ23内のディスク22を保護する。
【0046】
ハードディスク装置21には、ディスクカートリッジ23を着脱自在とする図示しない機構や、ディスクカートリッジ23内のディスク22を回転させるスピンドルモータ26等を備える。
【0047】
ヘッドアクチュエータ6は、アーム本体5がピボット7を軸に筐体8に対して回転可能に取り付けられる。また、ヘッドアクチュエータ6は、ピボット7を挟んでサスペンション4と反対側に設けられるボイスコイルモータ9によって回転駆動される。さらにヘッドアクチュエータ6への電力の供給と磁気ヘッド3との信号のやり取りは、アーム本体5に固定されたフレキシブルプリント基板10を介して行われる。
【0048】
ヘッドアクチュエータ6は、アーム本体5の延在方向に対してサスペンション4がディスク2側に向くように所定の角度を付けて取り付けられることで、上方から見て「く」の字型に屈曲した形状である。このヘッドアクチュエータ6のサスペンション4の部分が、ディスクカートリッジ23の開口部24より内部に入る。そして、図8に示すように、磁気ヘッド3がディスク22の最内周に位置するまでヘッドアクチュエータ6を回転させても、アーム本体5の先端がディスク2に干渉しない。
【0049】
よって、アーム本体5の先端を1つのブロックで構成することができ、ヘッドアクチュエータ6の薄型化が可能となる。サスペンション4の固定構造は図4および図5で説明したものと同じであり、アーム本体5の先端側にはサスペンション固定部13が設けられ、このサスペンション固定部13に、サスペンション4と一体化されたベースプレート11のボス12を取り付けるための穴14が設けられる。サスペンション固定部13は1つのブロックで構成され、穴14は、アーム本体5の上面から下面まで貫通しており、ボス12の外径と略同じ直径を有する。
【0050】
そして、一方のサスペンション4は、穴14の上端からボス12を挿入し、他方のサスペンション4は、穴14の下端からボス12を挿入して、それぞれのボス12の先端部をかしめることで、アーム本体5を上下から挟むようにして、サスペンション固定部13に2枚のサスペンション4が固定される。
【0051】
図10は第2の実施の形態のハードディスク装置の要部構成例を示す断面図である。図12で説明したように、従来のハードディスク装置51では、アーム本体55の先端にディスク52を回避するための溝部を設けるため、アーム本体55の先端がフォーク状に分割された形状であった。このため、アーム本体55が厚いものとなり、かつ、アーム本体55はディスクカートリッジ58の内部に入るため、ディスクカートリッジ58も厚いものとなっていた。
【0052】
これに対して、図10に示すように、第2の実施の形態のハードディスク装置21では、ヘッドアクチュエータ6を「く」の字型に屈曲した形状とすることで、アーム本体5とディスク22の干渉を回避し、アーム本体5の先端を1つのブロックで構成して、アーム本体5を薄いものとしている。そして、ディスクカートリッジ23内にはサスペンション4の部分が入るので、ディスクカートリッジ23の薄型化が可能となる。
【0053】
図9に戻り、ヘッドアクチュエータ6を「く」の字型に屈曲した形状とすることで、ディスクカートリッジ23の開口部24に対して略直交する方向からサスペンション4が入り込むことになる。これにより、開口部24を小さくすることができる。
【0054】
ハードディスク装置21に対して着脱されるディスクカートリッジ23において、開口部24を小さくすることができれば、防塵性に優れた信頼性の高いディスクカートリッジを提供できることになる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、回転駆動部を有するアーム本体の先端側に、2枚の板状の弾性部材が間隔を開けて取り付けられ、各弾性部材の先端に磁気ヘッドが支持されたヘッドアクチュエータにおいて、各弾性部材の後端側に、磁気ヘッドが設けられる側と同じ方向に突出するボスを設けるとともに、アーム本体の先端側に、ボスが入る穴を有する固定部を形成し、一方の弾性部材のボスを穴の一方の端部から挿入し、他方の弾性部材のボスを穴の他方の端部から挿入して、各弾性部材で固定部を挟み込んで固定し、かつ、各弾性部材がアーム本体に対して屈曲している形状としたものである。
【0056】
これにより、アーム本体の先端部を1つのブロックで形成することができ、ヘッドアクチュエータの薄型化が可能となる。また、アーム本体の先端部を1つのブロックで形成することで、高い剛性のヘッドアクチュエータとすることができる。
【0057】
また、本発明は、回転駆動部を有するアーム本体の先端側に、2枚の板状の弾性部材が間隔を開けて取り付けられ、各弾性部材の先端に磁気ヘッドが支持されて、1枚のディスクの両面側に磁気ヘッドが配されるヘッドアクチュエータを備えたハードディスク装置において、各弾性部材の後端側に、磁気ヘッドが設けられる側と同じ方向に突出するボスを設けるとともに、アーム本体の先端側に、ボスが入る穴を有する固定部を形成し、一方の弾性部材のボスを穴の一方の端部から挿入し、他方の弾性部材のボスを穴の他方の端部から挿入して、各弾性部材で前記固定部を挟み込んで固定し、かつ、ヘッドアクチュエータを、各弾性部材がアーム本体に対してディスク方向に屈曲している形状としたものである。
【0058】
これにより、アーム本体の先端部を1つのブロックで形成することができ、ヘッドアクチュエータの薄型化が可能となる。よって、薄型のハードディスク装置を実現できる。
【0059】
また、アーム本体の先端部を1つのブロックで形成することで、高い剛性のヘッドアクチュエータとすることができる。よって、回転駆動部の駆動力による加速度に対して、磁気ヘッドの位置決め精度が向上し、ドライブ性能が向上する。
【0060】
さらに、本発明は、アーム本体の先端側に、それぞれ磁気ヘッドを有する2枚の板状の弾性部材を間隔を開けて取り付けるヘッドアクチュエータの製造方法において、一方の弾性部材に設けたボスを、アーム本体の先端側に設けた固定部の穴の一方の端部から挿入し、他方の弾性部材に設けたボスを、固定部の穴の他方の端部から挿入して、各ボスをかしめて固定部に締結することとしたものである。
【0061】
これにより、間隔が狭い2枚の弾性部材の間に治具を挿入する必要がなく、アーム本体や弾性部材の変形を防ぐことができ、ヘッドアクチュエータを精度良く組み立てることができる。
【0062】
また、弾性部材間に挿入する治具を不要とすることで、治具挿入時に磁気ヘッドを損傷する等の障害の発生を防ぎ、歩留りの向上、コストの削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のハードディスク装置の構成例を示す全体斜視図である。
【図2】本実施の形態のヘッドアクチュエータの構成例を示す説明図である。
【図3】第1の実施の形態のハードディスク装置の動作例を示す平面図である。
【図4】本実施の形態のヘッドアクチュエータの要部構成例を示す断面図である。
【図5】本実施の形態のサスペンションの構成例を示す説明図である。
【図6】本実施の形態のサスペンションの取り付け工程例を示す説明図である。
【図7】本実施の形態のサスペンションの固定工程例を示す説明図である。
【図8】第2の実施の形態のハードディスク装置の構成例を示す平面図である。
【図9】第2の実施の形態のハードディスク装置の動作例を示す平面図である。
【図10】第2の実施の形態のハードディスク装置の要部構成例を示す断面図である。
【図11】従来のハードディスク装置の構成例を示す平面図である。
【図12】従来のディスク装置の要部構成例を示す断面図である。
【図13】従来の固定工程例を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・ハードディスク装置、2・・・ディスク、3・・・磁気ヘッド、4・・・サスペンション、5・・・アーム本体、6・・・ヘッドアクチュエータ、7・・・ピボット、9・・・ボイスコイルモータ、10・・・フレキシブルプリント基板、11・・・ベースプレート、12・・・ボス、13・・・サスペンション固定部、14・・・穴、15a,15b・・・支持部材、16・・・カシメ用ボール、21・・・ハードディスク装置、22・・・ディスク、23・・・ディスクカートリッジ、24・・・開口部、25・・・シャッター、26・・・スピンドルモータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転するアーム本体に弾性部材を介して磁気ヘッドを取り付けたヘッドアクチュエータ、およびヘッドアクチュエータを備えたハードディスク装置、ヘッドアクチュエータの製造方法に関する。詳しくは、アーム本体を上下から挟むようにして2枚の弾性部材を取り付ける構成として、強度を落とすことなくヘッドアクチュエータの薄型化、ひいてはハードディスク装置の薄型化を図るものである。
【0002】
【従来の技術】
図11は従来のハードディスク装置(HDD)の構成例を示す平面図で、図11(a)は固定型、図11(b)はリムーバブル型のハードディスク装置を示す。従来のハードディスク装置51では、ディスク52上の情報を記録再生する磁気ヘッド53と、この磁気ヘッド53を一端で支持するサスペンション54と、このサスペンション54を固定するアーム本体55からなるヘッドアクチュエータ56を内蔵している。従来のヘッドアクチュエータ56は、ピボット57の中心と磁気ヘッド53を結ぶ直線C−Cに対して左右対称の形状をしている。なお、このような形状はインライン型とも呼ばれている。
【0003】
リムーバブル型のハードディスク装置51においては、ディスク52がディスクカートリッジ58に収納され、装置本体に対して着脱自在となっている。図12は従来のディスク装置の要部構成例を示す断面図である。なお、この図12は図11(b)のD−D線断面図である。
【0004】
インライン型のヘッドアクチュエータ56では、図11に示すように、磁気ヘッド53がディスク52の最内周に位置するまでヘッドアクチュエータ56を回転させると、アーム本体55の先端がディスク52に干渉する。よって、アーム本体55は、ディスク52との干渉を避けるため、図12に示すように先端が二股状、すなわちフォーク状に形成されている。このフォーク状の上下ブロック55a,55bの先端には、サスペンション54のボス59の先端部が互いに外を向くように装着され、カシメあるいは接着により固定されている。
【0005】
したがって、従来のヘッドアクチュエータ56では、フォーク状に分かれたアーム本体55の先端部は強度的に各々相応の厚みが必要なため、ヘッドアクチュエータ56全体として厚くならざるを得ず、これを搭載するハードディスク装置51も薄型化が難しいという問題がある。
【0006】
さらに、従来のヘッドアクチュエータ56を使ったリムーバブル型のハードディスク装置においても、図12に示すように、ヘッドアクチュエータ56の厚みに伴い、ディスクカートリッジ58も厚くならざるを得ない。つまり、フォーク状のアーム本体55の先端部がディスク52およびディスクカートリッジ58に干渉しているため、ディスクカートリッジ58の薄型化、ひいては装置全体の薄型化が難しい。
【0007】
一方で、近年、ハードディスク装置のポータブル機器への搭載に伴い、ドライブ装置の薄型化が要求されているため、ヘッドアクチュエータもできるだけ薄型化することが望まれている。
【0008】
また、従来より、ヘッドアクチュエータ56では、サスペンション54をアーム本体55に固定する際、ボールカシメが用いられる。図13は従来の固定工程例を示す説明図で、従来のボールカシメによる固定方法は、図13(a)に示すように、フォーク状に分かれたアーム本体55の各ブロック55a,55bにボス59の先端部が外側を向くように配置される。その後、図13(b)に示すように、フォーク状のアーム本体55の間に中間支持部材60が位置決めされ、さらに上下から支持部材61a,61bで挟持して、サスペンション54およびアーム本体55に対し、サスペンション54のボス59の穴径よりわずかに大きいカシメ用ボール62(鋼球)を圧入し、貫通させる。このとき、カシメ用ボール62はサスペンション54のボス59を径方向に押し広げることにより、サスペンション54をアーム本体55に固定する。
【0009】
しかしながら、従来のヘッドアクチュエータ56で薄型化を試みると、アーム本体55の先端部がフォーク状に分かれているため、上下のブロック55a,55bの強度(厚み)が不足し、カシメ後の変形が生じやすかった。そして、かしめた部分が変形すると、磁気ヘッド53をディスク52に押し付ける荷重も変化し、適切なヘッド浮上量が得られず信号の再生記録に支障をきたす。
【0010】
さらに、従来のヘッドアクチュエータ56は、製造工程において、フォーク状に分かれたブロック55a,55bの間に、カシメの力を受けるための中間支持部材60を入れる必要がある。しかしながら、磁気ヘッド53を構成するヘッド素子(MR:magnetoresistive)は衝撃や塵埃、静電気等に敏感なため、この中間支持部材60等の治具が磁気ヘッド53に接触しないように慎重に扱わなければならず、カシメ工程において組み立て効率が悪く、コストも掛かるという問題があった。
【0011】
一方、L字型に屈曲したヘッドアクチュエータを持つハードディスク装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0012】
【特許文献1】
特開平10−125014号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来のハードディスク装置では、強度を落とすことなくヘッドアクチュエータの薄型化を図ることが難しく、ひいては、ハードディスク装置の薄型化やリムーバブル型の場合はディスクカートリッジの薄型化が難しいという問題があった。
【0014】
そこで、特許文献1に示すようなインライン型ではないヘッドアクチュエータを用いることで、ヘッドアクチュエータの薄型化を図ることが考えられる。
【0015】
すなわち、本発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、強度を落とすことなく薄型化が可能なヘッドアクチュエータ、ハードディスク装置およびヘッドアクチュエータの製造方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明に係るヘッドアクチュエータは、回転駆動部を有するアーム本体の先端側に、2枚の板状の弾性部材が間隔を開けて取り付けられ、各弾性部材の先端に磁気ヘッドが支持されたヘッドアクチュエータにおいて、各弾性部材の後端側に、磁気ヘッドが設けられる側と同じ方向に突出するボスを設けるとともに、アーム本体の先端側に、ボスが入る穴を有する固定部を形成し、一方の弾性部材のボスを穴の一方の端部から挿入し、他方の弾性部材のボスを穴の他方の端部から挿入して、各弾性部材で固定部を挟み込んで固定し、かつ、各弾性部材がアーム本体に対して屈曲している形状としたことを特徴とするものである。
【0017】
本発明に係るヘッドアクチュエータによれば、磁気ヘッドが取り付けられた2枚の弾性部材は、アーム本体の固定部を挟むようにして取り付けられる。これにより、アーム本体の先端部を1つのブロックで形成することができ、ヘッドアクチュエータの薄型化が可能となる。また、アーム本体の先端部を1つのブロックで形成することで、高い剛性のヘッドアクチュエータとすることができる。
【0018】
本発明に係るハードディスク装置は、上述したヘッドアクチュエータが組み込まれるものである。すなわち、回転駆動部を有するアーム本体の先端側に、2枚の板状の弾性部材が間隔を開けて取り付けられ、各弾性部材の先端に磁気ヘッドが支持されて、1枚のディスクの両面側に磁気ヘッドが配されるヘッドアクチュエータを備えたハードディスク装置において、各弾性部材の後端側に、磁気ヘッドが設けられる側と同じ方向に突出するボスを設けるとともに、アーム本体の先端側に、ボスが入る穴を有する固定部を形成し、一方の弾性部材のボスを穴の一方の端部から挿入し、他方の弾性部材のボスを穴の他方の端部から挿入して、各弾性部材で前記固定部を挟み込んで固定し、かつ、ヘッドアクチュエータを、各弾性部材がアーム本体に対してディスク方向に屈曲している形状としたことを特徴とするものである。
【0019】
本発明に係るハードディスク装置によれば、ディスクを回転させながら回転駆動部でヘッドアクチュエータを回転させることで、磁気ヘッドがディスクの外周から内周へ、あるいは内周から外周へと移動して、該磁気ヘッドによってデータの読み書きが行われる。
【0020】
この磁気ヘッドが取り付けられた2枚の弾性部材は、アーム本体の固定部を挟むようにして取り付けられる。そして、ヘッドアクチュエータは、弾性部材がアーム本体に対してディスク方向に屈曲した形状とすることで、磁気ヘッドをディスクの内周側に位置させるようにヘッドアクチュエータが回転した場合でも、アーム本体とディスクの干渉が回避される。これにより、アーム本体の先端部を1つのブロックで形成することができ、ヘッドアクチュエータの薄型化が可能となる。よって、薄型のハードディスク装置を実現できる。
【0021】
また、アーム本体の先端部を1つのブロックで形成することで、高い剛性のヘッドアクチュエータとすることができる。よって、回転駆動部の駆動力による加速度に対して、磁気ヘッドの位置決め精度が向上し、ドライブ性能が向上する。
【0022】
本発明に係るヘッドアクチュエータの製造方法は、アーム本体の先端側に、それぞれ磁気ヘッドを有する2枚の板状の弾性部材を間隔を開けて取り付けるヘッドアクチュエータの製造方法において、一方の弾性部材に設けたボスを、アーム本体の先端側に設けた固定部の穴の一方の端部から挿入し、他方の弾性部材に設けたボスを、固定部の穴の他方の端部から挿入して、各ボスをかしめて固定部に締結することを特徴とする。
【0023】
本発明に係るヘッドアクチュエータの製造方法によれば、2枚の弾性部材でヘッド本体の固定部を挟む状態で、各ボスがかしめられる。これにより、間隔が狭い2枚の弾性部材の間に治具を挿入する必要がなく、アーム本体や弾性部材の変形を防ぐことができ、ヘッドアクチュエータを精度良く組み立てることができる。
【0024】
また、弾性部材間に挿入する治具を不要とすることで、治具挿入時に磁気ヘッドを損傷する等の障害の発生を防ぎ、歩留りの向上、コストの削減を図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明のヘッドアクチュエータ、ハードディスク装置およびヘッドアクチュエータの製造方法の実施の形態を説明する。図1は第1の実施の形態のハードディスク装置の構成例を示す全体斜視図、図2は本実施の形態のヘッドアクチュエータの構成例を示す説明図である。ここで、図1では、ハードディスク装置の内部構造を説明するため、図示しないカバーを外してある。また、図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)のA−O−A線断面図である。
【0026】
第1の実施の形態のハードディスク装置1は、ディスク2上の情報を記録再生する磁気ヘッド3と、この磁気ヘッド3を先端側に支持する弾性部材としてのサスペンション4と、このサスペンション4が固定されるアーム本体5からなる図2に示すようなヘッドアクチュエータ6を備える。そして、アーム本体5を上下から挟むようにして2枚のサスペンション4を取り付ける構成として、ヘッドアクチュエータ6の薄型化を図るものである。
【0027】
ヘッドアクチュエータ6は、アーム本体5がピボット7を軸に筐体8に対して回転可能に取り付けられる。また、ヘッドアクチュエータ6は、ピボット7を挟んでサスペンション4と反対側に設けられる回転駆動部としてのボイスコイルモータ9によって回転駆動される。さらにヘッドアクチュエータ6への電力の供給と磁気ヘッド3との信号のやり取りは、アーム本体5に固定されたフレキシブルプリント基板10を介して行われる。
【0028】
図3は第1の実施の形態のハードディスク装置の動作例を示す平面図で、図3(a)はヘッドアクチュエータ6を回転させて磁気ヘッド3をディスク2の最内周まで移動させた状態を示し、図3(b)はヘッドアクチュエータ6を回転させて磁気ヘッド3をディスク2上から退避させた状態を示す。
【0029】
ヘッドアクチュエータ6は、アーム本体5の延在方向に対してサスペンション4がディスク2側に向くように所定の角度を付けて取り付けられることで、上方から見て「く」の字型に屈曲した形状である。これにより、図3(a)に示すように、磁気ヘッド3がディスク2の最内周に位置するまでヘッドアクチュエータ6を回転させても、アーム本体5の先端がディスク2に干渉しない。
【0030】
よって、アーム本体5の先端を1つのブロックで構成することができ、このアーム本体5の先端を上下から挟むようにして2枚のサスペンション4を取り付ける構成とすることができる。
【0031】
次に、図4および図5等を参照して、上述したヘッドアクチュエータ6におけるアーム本体5とサスペンション4の取り付け構造について説明する。すなわち、図4は本実施の形態のヘッドアクチュエータ6の要部構成例を示す断面図で、この図4は図3のB−B線断面図である。また、図5は本実施の形態のサスペンションの構成例を示す説明図で、図5(a)は平面図、図5(b)は側断面図である。ここで、図5は、アーム本体5に取り付けられる前のサスペンション4を示している。
【0032】
サスペンション4は、図5に示すように、先端側に磁気ヘッド3が取り付けられ、後端側にはベースプレート11がスポット溶接等により一体に取り付けられている。このベースプレート11には固定用のボス12が設けられる。このボス12は、円筒状の突起で、磁気ヘッド3が設けられる側に突出している。そして、ボス12の突出している先端部は、他の部分よりも肉厚に形成されている。
【0033】
図4に示すように、アーム本体5の先端側にはサスペンション固定部13が設けられ、このサスペンション固定部13に、サスペンション4と一体化されたベースプレート11のボス12を取り付けるための穴14が設けられる。サスペンション固定部13は1つのブロックで構成され、穴14は、アーム本体5の上面から下面まで貫通しており、ボス12の外径と略同じ直径を有する。
【0034】
そして、一方のサスペンション4は、穴14の上端からボス12を挿入し、他方のサスペンション4は、穴14の下端からボス12を挿入して、それぞれのボス12の先端部をかしめることで、アーム本体5を上下から挟むようにして、サスペンション固定部13に2枚のサスペンション4が固定される。なお、接着剤を用いてサスペンション4をアーム本体5に固定してもよい。
【0035】
本実施の形態では、アーム本体5はサスペンション固定部13が1つのブロックで構成されるため、従来のように断面形状がフォーク状となっているアーム本体を備えたヘッドアクチュエータに比べ、高い剛性が得られる。このようにアーム本体5の剛性が高いヘッドアクチュエータ6であると、磁気ヘッド3の位置決め精度が向上し、ドライブの性能上、有利となる。
【0036】
次に、図6および図7等を参照してヘッドアクチュエータの製造方法の実施の形態としてのヘッドアクチュエータ6におけるサスペンション4の固定方法について説明する。すなわち、図6は本実施の形態のサスペンション4の取り付け工程例を示す説明図、図6は本実施の形態のサスペンション4の固定工程例を示す説明図である。
【0037】
図6に示すように、2枚のサスペンション4は、ボス12を対向する向きとし、一方のサスペンション4のボス12を穴14の上端に挿入し、他方のサスペンション4のボス12を穴14の下端に挿入する。これにより、2枚のサスペンション4の間にアーム本体5が挟まれた状態となる。
【0038】
次に、図7に示すように、支持部材15a,15bの間に、図6で説明したようにサスペンション4を取り付けたアーム本体5をセットする。ここで、支持部材15a,15b間で挟持される2枚のサスペンション4の間には、1つのブロックで構成されるアーム本体5のサスペンション固定部13が存在するので、サスペンション4の間には支持部材は必要ない。
【0039】
サスペンション4を取り付けたアーム本体5を支持部材15a,15b間にセットした後、ボス12の先端部の穴径よりも僅かに径の大きいカシメ用ボール16を上側のボス12内から下側のボス12内へと貫通させる。ボス12の断面形状は、先端部が肉厚に形成されてこの肉厚の部分が内面側に突出しており、カシメ用ボール16を通すことでボス12の先端部が外側へと塑性変形し、サスペンション4がアーム本体5に締結される。
【0040】
さて、本実施の形態のアーム本体5は、上述したように従来のフォーク状のものに比べて剛性が高いため、カシメ後の変形を最小限に抑えることができる。また、アーム本体5のサスペンション固定部13が1つのブロックで形成されるため、従来必要であった中間支持部材が不要となる。
【0041】
図13で説明したように、中間支持部材60は、上下のサスペンション54(本実施の形態ではサスペンション4)間にクサビのように挿入して使用するものであり、この中間支持部材60を使わないということは、従来よりも磁気ヘッド3に対する扱いが簡素化でき、カシメ工程の効率化と、低コスト化が達成できる。また、支持部材15a,15bに比べ厚みに制約があり、強度も小さい中間支持部材が不要となることで、サスペンション4の取り付け精度も向上する。さらに、支持部材の強度不足に起因するアーム本体5の変形による不良を減らすことができる。
【0042】
以上説明したように、第1の実施の形態のハードディスク装置1では、ヘッドアクチュエータ6を「く」の字型に屈曲させた形状とすることで、磁気ヘッド3をディスク2の内周側に移動させたときのアーム本体5とディスク2の干渉を避けることができる。これにより、1つのブロックで形成されるアーム本体5の先端を挟むようにして2枚のサスペンション4を取り付けることができ、ヘッドアクチュエータ6の薄型化が可能となる。よって、ハードディスク装置1の薄型化が可能となる。
【0043】
次に、図8および図9等を参照して、第2の実施の形態のハードディスク装置について説明する。すなわち、図8は第2の実施の形態のハードディスク装置の構成例を示す平面図、図9は第2の実施の形態のハードディスク装置の動作例を示す平面図である。ここで、図8,図9では、ハードディスク装置の内部構造を説明するため、図示しないカバーを外してある。また、第1の実施の形態のハードディスク装置1と同じ構成の部品については同じ番号を付して説明する。
【0044】
第2の実施の形態のハードディスク装置21は、ディスク22を収納したディスクカートリッジ23をハードディスク装置21に対して着脱自在としたリムーバブルHDDに、第1の実施の形態で説明したヘッドアクチュエータ6を備えたものである。
【0045】
ディスクカートリッジ23は薄箱形状で、一の側面に開口部24を有する。この開口部24には開閉自在なシャッター25が設けられ、ディスクカートリッジ23をハードディスク装置21から取り外しているときは、このシャッター25が開口部24を塞ぐことで、ディスクカートリッジ23内のディスク22を保護する。
【0046】
ハードディスク装置21には、ディスクカートリッジ23を着脱自在とする図示しない機構や、ディスクカートリッジ23内のディスク22を回転させるスピンドルモータ26等を備える。
【0047】
ヘッドアクチュエータ6は、アーム本体5がピボット7を軸に筐体8に対して回転可能に取り付けられる。また、ヘッドアクチュエータ6は、ピボット7を挟んでサスペンション4と反対側に設けられるボイスコイルモータ9によって回転駆動される。さらにヘッドアクチュエータ6への電力の供給と磁気ヘッド3との信号のやり取りは、アーム本体5に固定されたフレキシブルプリント基板10を介して行われる。
【0048】
ヘッドアクチュエータ6は、アーム本体5の延在方向に対してサスペンション4がディスク2側に向くように所定の角度を付けて取り付けられることで、上方から見て「く」の字型に屈曲した形状である。このヘッドアクチュエータ6のサスペンション4の部分が、ディスクカートリッジ23の開口部24より内部に入る。そして、図8に示すように、磁気ヘッド3がディスク22の最内周に位置するまでヘッドアクチュエータ6を回転させても、アーム本体5の先端がディスク2に干渉しない。
【0049】
よって、アーム本体5の先端を1つのブロックで構成することができ、ヘッドアクチュエータ6の薄型化が可能となる。サスペンション4の固定構造は図4および図5で説明したものと同じであり、アーム本体5の先端側にはサスペンション固定部13が設けられ、このサスペンション固定部13に、サスペンション4と一体化されたベースプレート11のボス12を取り付けるための穴14が設けられる。サスペンション固定部13は1つのブロックで構成され、穴14は、アーム本体5の上面から下面まで貫通しており、ボス12の外径と略同じ直径を有する。
【0050】
そして、一方のサスペンション4は、穴14の上端からボス12を挿入し、他方のサスペンション4は、穴14の下端からボス12を挿入して、それぞれのボス12の先端部をかしめることで、アーム本体5を上下から挟むようにして、サスペンション固定部13に2枚のサスペンション4が固定される。
【0051】
図10は第2の実施の形態のハードディスク装置の要部構成例を示す断面図である。図12で説明したように、従来のハードディスク装置51では、アーム本体55の先端にディスク52を回避するための溝部を設けるため、アーム本体55の先端がフォーク状に分割された形状であった。このため、アーム本体55が厚いものとなり、かつ、アーム本体55はディスクカートリッジ58の内部に入るため、ディスクカートリッジ58も厚いものとなっていた。
【0052】
これに対して、図10に示すように、第2の実施の形態のハードディスク装置21では、ヘッドアクチュエータ6を「く」の字型に屈曲した形状とすることで、アーム本体5とディスク22の干渉を回避し、アーム本体5の先端を1つのブロックで構成して、アーム本体5を薄いものとしている。そして、ディスクカートリッジ23内にはサスペンション4の部分が入るので、ディスクカートリッジ23の薄型化が可能となる。
【0053】
図9に戻り、ヘッドアクチュエータ6を「く」の字型に屈曲した形状とすることで、ディスクカートリッジ23の開口部24に対して略直交する方向からサスペンション4が入り込むことになる。これにより、開口部24を小さくすることができる。
【0054】
ハードディスク装置21に対して着脱されるディスクカートリッジ23において、開口部24を小さくすることができれば、防塵性に優れた信頼性の高いディスクカートリッジを提供できることになる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、回転駆動部を有するアーム本体の先端側に、2枚の板状の弾性部材が間隔を開けて取り付けられ、各弾性部材の先端に磁気ヘッドが支持されたヘッドアクチュエータにおいて、各弾性部材の後端側に、磁気ヘッドが設けられる側と同じ方向に突出するボスを設けるとともに、アーム本体の先端側に、ボスが入る穴を有する固定部を形成し、一方の弾性部材のボスを穴の一方の端部から挿入し、他方の弾性部材のボスを穴の他方の端部から挿入して、各弾性部材で固定部を挟み込んで固定し、かつ、各弾性部材がアーム本体に対して屈曲している形状としたものである。
【0056】
これにより、アーム本体の先端部を1つのブロックで形成することができ、ヘッドアクチュエータの薄型化が可能となる。また、アーム本体の先端部を1つのブロックで形成することで、高い剛性のヘッドアクチュエータとすることができる。
【0057】
また、本発明は、回転駆動部を有するアーム本体の先端側に、2枚の板状の弾性部材が間隔を開けて取り付けられ、各弾性部材の先端に磁気ヘッドが支持されて、1枚のディスクの両面側に磁気ヘッドが配されるヘッドアクチュエータを備えたハードディスク装置において、各弾性部材の後端側に、磁気ヘッドが設けられる側と同じ方向に突出するボスを設けるとともに、アーム本体の先端側に、ボスが入る穴を有する固定部を形成し、一方の弾性部材のボスを穴の一方の端部から挿入し、他方の弾性部材のボスを穴の他方の端部から挿入して、各弾性部材で前記固定部を挟み込んで固定し、かつ、ヘッドアクチュエータを、各弾性部材がアーム本体に対してディスク方向に屈曲している形状としたものである。
【0058】
これにより、アーム本体の先端部を1つのブロックで形成することができ、ヘッドアクチュエータの薄型化が可能となる。よって、薄型のハードディスク装置を実現できる。
【0059】
また、アーム本体の先端部を1つのブロックで形成することで、高い剛性のヘッドアクチュエータとすることができる。よって、回転駆動部の駆動力による加速度に対して、磁気ヘッドの位置決め精度が向上し、ドライブ性能が向上する。
【0060】
さらに、本発明は、アーム本体の先端側に、それぞれ磁気ヘッドを有する2枚の板状の弾性部材を間隔を開けて取り付けるヘッドアクチュエータの製造方法において、一方の弾性部材に設けたボスを、アーム本体の先端側に設けた固定部の穴の一方の端部から挿入し、他方の弾性部材に設けたボスを、固定部の穴の他方の端部から挿入して、各ボスをかしめて固定部に締結することとしたものである。
【0061】
これにより、間隔が狭い2枚の弾性部材の間に治具を挿入する必要がなく、アーム本体や弾性部材の変形を防ぐことができ、ヘッドアクチュエータを精度良く組み立てることができる。
【0062】
また、弾性部材間に挿入する治具を不要とすることで、治具挿入時に磁気ヘッドを損傷する等の障害の発生を防ぎ、歩留りの向上、コストの削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のハードディスク装置の構成例を示す全体斜視図である。
【図2】本実施の形態のヘッドアクチュエータの構成例を示す説明図である。
【図3】第1の実施の形態のハードディスク装置の動作例を示す平面図である。
【図4】本実施の形態のヘッドアクチュエータの要部構成例を示す断面図である。
【図5】本実施の形態のサスペンションの構成例を示す説明図である。
【図6】本実施の形態のサスペンションの取り付け工程例を示す説明図である。
【図7】本実施の形態のサスペンションの固定工程例を示す説明図である。
【図8】第2の実施の形態のハードディスク装置の構成例を示す平面図である。
【図9】第2の実施の形態のハードディスク装置の動作例を示す平面図である。
【図10】第2の実施の形態のハードディスク装置の要部構成例を示す断面図である。
【図11】従来のハードディスク装置の構成例を示す平面図である。
【図12】従来のディスク装置の要部構成例を示す断面図である。
【図13】従来の固定工程例を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・ハードディスク装置、2・・・ディスク、3・・・磁気ヘッド、4・・・サスペンション、5・・・アーム本体、6・・・ヘッドアクチュエータ、7・・・ピボット、9・・・ボイスコイルモータ、10・・・フレキシブルプリント基板、11・・・ベースプレート、12・・・ボス、13・・・サスペンション固定部、14・・・穴、15a,15b・・・支持部材、16・・・カシメ用ボール、21・・・ハードディスク装置、22・・・ディスク、23・・・ディスクカートリッジ、24・・・開口部、25・・・シャッター、26・・・スピンドルモータ
Claims (8)
- 回転駆動部を有するアーム本体の先端側に、2枚の板状の弾性部材が間隔を開けて取り付けられ、前記各弾性部材の先端に磁気ヘッドが支持されたヘッドアクチュエータにおいて、
前記各弾性部材の後端側に、前記磁気ヘッドが設けられる側と同じ方向に突出するボスを設けるとともに、前記アーム本体の先端側に、前記ボスが入る穴を有する固定部を形成し、
前記一方の弾性部材のボスを前記穴の一方の端部から挿入し、他方の弾性部材のボスを前記穴の他方の端部から挿入して、前記各弾性部材で前記固定部を挟み込んで固定し、かつ、前記各弾性部材が前記アーム本体に対して屈曲している形状とした
ことを特徴とするヘッドアクチュエータ。 - 前記弾性部材は前記ボスをかしめて前記アーム本体の固定部に固定される
ことを特徴とする請求項1記載のヘッドアクチュエータ。 - 前記弾性部材は接着剤により前記アーム本体の固定部に固定される
ことを特徴とする請求項1記載のヘッドアクチュエータ。 - 回転駆動部を有するアーム本体の先端側に、2枚の板状の弾性部材が間隔を開けて取り付けられ、前記各弾性部材の先端に磁気ヘッドが支持されて、1枚のディスクの両面側に前記磁気ヘッドが配されるヘッドアクチュエータを備えたハードディスク装置において、
前記各弾性部材の後端側に、前記磁気ヘッドが設けられる側と同じ方向に突出するボスを設けるとともに、前記アーム本体の先端側に、前記ボスが入る穴を有する固定部を形成し、
前記一方の弾性部材のボスを前記穴の一方の端部から挿入し、他方の弾性部材のボスを前記穴の他方の端部から挿入して、前記各弾性部材で前記固定部を挟み込んで固定し、かつ、前記ヘッドアクチュエータを、前記各弾性部材が前記アーム本体に対してディスク方向に屈曲している形状とした
ことを特徴とするハードディスク装置。 - 前記弾性部材は前記ボスをかしめて前記アーム本体の固定部に固定される
ことを特徴とする請求項4記載のハードディスク装置。 - 前記弾性部材は接着剤により前記アーム本体の固定部に固定される
ことを特徴とする請求項4記載のハードディスク装置。 - 前記ディスクがディスクカートリッジに収納され、装置本体に対して着脱自在とされた
ことを特徴とする請求項4記載のハードディスク装置。 - アーム本体の先端側に、それぞれ磁気ヘッドを有する2枚の板状の弾性部材を間隔を開けて取り付けるヘッドアクチュエータの製造方法において、
前記一方の弾性部材に設けたボスを、前記アーム本体の先端側に設けた固定部の穴の一方の端部から挿入し、前記他方の弾性部材に設けたボスを、前記固定部の前記穴の他方の端部から挿入して、前記各ボスをかしめて前記固定部に締結する
ことを特徴とするヘッドアクチュエータの製造方法。
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