JP2005063576A - 回転円板形記憶装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ヘッド/スライダの空気軸受面に粉塵が堆積しにくい回転円板形記憶装置を提供する。
【解決手段】 ヘッド/スライダのスキュー角が少なくとも全トラック数の80%以上のトラックで正になるようにアクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリを構成する。具体的には、ピボット軸の中心25とヘッド/スライダの交点Pとの距離L2の長さを所定値以上にし、又は基準線Yとピボット線Zとの間に角度βが存在するようにアクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリを構成する。
【選択図】 図9








Description

本発明は磁気ディスク装置、光磁気ディスク装置等のヘッド/スライダを備える回転円板形記憶装置に関し、さらに、ヘッド/スライダの空気軸受面に粉塵が付着しにくい構成を備える回転円板形記憶装置に関する。
磁気ディスク装置は、ヘッド/スライダが回転する磁気ディスクの表面に発生した空気流を空気軸受面に導入して浮力を受け、磁気ディスクの表面から僅かな間隙を保って浮上した状態で磁気ディスクにデータの読み書きを行う。ヘッドと磁気ディスク表面に形成された記録面との間隔は、両者間の磁気的な結合強度に影響するためできるだけ一定に保持しなければならない。特に、昨今、記録密度の向上と共にヘッド/スライダの浮上高さが一層低くなり、磁気ディスクとヘッド/スライダとの接触を避けるためにもより高い精度で浮上高さを制御することが求められている。
ヘッド/スライダは、それを支えるサスペンション・アセンブリから磁気ディスクの表面に接近する方向へ負の押付荷重を受け、磁気ディスクの表面に対向する空気軸受面に磁気ディスク表面から離れる方向へ正の浮力を受けて両方の力が均衡した位置で浮上高さが決まる。磁気ディスクの記録面には、トラックというスピンドル軸を中心にした同心円状の複数の記録領域が設けられており、ヘッド/スライダは所定のトラックに位置付けられた後、磁気ディスクの回転に従って、当該トラックの円周方向に分割されたセクタに順次アクセスしていデータの読み書きを行うことができる。
磁気ディスクのトラックは同心円状に最内周トラックから最外周トラックまで隣接して形成されている。各トラックのスピンドル軸の中心からの位置の相違により記録面に発生する空気流の速度が変化して空気軸受面にもたらす浮力が変化し、浮上高さにトラックの線速度依存性を与える。さらに、シーク動作時の浮力の動的な変化などにより浮上安定性が損なわれることがある。トラック全体に渡って浮上安定性を維持するために、ヘッド/スライダの空気軸受面には、精密な形状が工夫されている。従って、空気軸受面の形状は経年的に厳格に維持されなければならない。
一方、磁気ディスク、アクチュエータ機構、及びスピンドル駆動機構等のヘッド・ディスク・アセンブリ(HDA)を構成する部品は、超純水による洗浄行程及びクリーンエアによる乾燥行程を経た後にクリーンルームでケーシングの中に組み込まれ、HDA内への粉塵の混入防止が図られている。しかし、組み立て工程において僅かの粉塵が残留することは避けようがない。また、磁気ディスクの記録面とヘッド/スライダとは、外部から与えられた振動や衝撃で接触することがあり、組み立て後の粉塵発生の原因になることがある。さらに、HDAと外部環境とを仕切るフィルターを通過して粉塵がHDAの内部に侵入することもある。
HDA内に存在する粉塵は、磁気ディスクの記録面に発生する空気流と共にヘッド/スライダの空気軸受面と記録面との間を流れる。磁気ディスク装置を長期間動作させた後に浮上特性が劣化したヘッド/スライダの空気軸受面を観察すると、粉塵が堆積して空気流に対する所期の形状が見かけ上変化していることが判明した。粉塵が堆積する理由としては、ヘッド/スライダの飛行中に、衝撃等により偶発的に磁気ディスクの記録面に接触するヘッド/スライダの損傷防止のために磁気ディスクの記録面に塗布してある潤滑剤の粘性成分も寄与しているものと考えられる。
空気軸受面に付着した潤滑剤等の流体または粘性体異物等の付着物を蒸発させる作用を持つヘッド/スライダに関して、たとえば、特許文献1に記載されている。
特開平8−279120号公報
さらに、スライダ の流出パッド面の両サイド壁面に角度を設けることにより、塵埃など異物の蓄積や侵入によるスライダと磁気ディスクの損傷を防止する技術に関し、たとえば、特許文献2に記載されている。
特開2001−266323号公報
しかし、従来の方法では、ヘッド/スライダの空気軸受面に堆積する粉塵を有効に除去するには十分でなく、記録密度の向上と共にヘッド/スライダの浮上高さが低下しつつある状況下で、より確実に粉塵が堆積しない構造の磁気ディスク装置が望まれている。
そこで、本発明の目的は、ヘッド/スライダの空気軸受面に粉塵が堆積しにくい磁気ディスク装置、光磁気ディスク装置等の回転円板形記憶装置を提供することにある。さらに本発明の目的は、回転円板形記憶装置において、ヘッド/スライダの空気軸受面に粉塵の堆積しにくい方法を提供することにある。
本発明の原理は、ヘッド/スライダの空気軸受面に粉塵が堆積する原因が、記憶装置の動作中にヘッド/スライダのスキュー角が正と負の間で変化し、リーディング・エッジに対する空気流の流入方向、すなわち、スキュー角が正と負の間で変化する点にあるという知見に着眼し、スキュー角の符号を変化させないように装置を構成する点にある。より詳細には、実質的に一方の符号のスキュー角だけで動作するようにして、実質的に空気流の符号が変化しないように装置を構成する点にある。
本発明の第一の態様では、スピンドル軸を中心にして回転可能に支持され前記スピンドル軸に対して同心円状に配置された複数のトラックを含む回転円板形記録媒体と、リーディング・エッジとトレイリング・エッジと空気軸受面とを備え、前記リーディング・エッジに垂直な基準線Yと該基準線Yと前記トレイリング・エッジとの交点Pとが定義されたスライダと、ヘッドとを備えたヘッド/スライダと、前記ヘッド/スライダを搭載し、ピボット軸を中心に前記ヘッド/スライダを前記複数のトラックの所定のトラックに位置付けるように回動し、前記ピボット軸の中心と前記スピンドル軸の中心との距離L1と前記ピボット軸の中心と前記交点Pとの距離L2とが定義され、前記回転円板形記録媒体に対する前記ヘッド/スライダのスキュー角を前記複数のトラック全体の80%以上のトラックにおいて正に維持するように構成されたアクチュエータ・サスペンション・アセンブリとを有する回転円板形記憶装置を提供する。
ヘッド/スライダのスキュー角が複数のトラック全体の80%以上のトラックにおいて正になっていれば、実質的に正のスキュー角により流れる空気流が負のスキュー角により流れる空気流より影響力が大きくなり、一旦空気軸受面に蓄積した粉塵はいずれ空気流に流されて堆積量は少なくなる。粉塵の堆積をより効果的に防止するには、ヘッド/スライダのスキュー角が複数のトラック全体の90%以上のトラックにおいて正になるようにしておくことが好ましい。最適には、すべてのトラックにおいて正に維持することが好ましい。
ロータリー式アクチュエータにおいては、ピボット軸の中心から交点Pまでの距離L2を一定にして、記録媒体の略半径方向にヘッド/スライダを回動させたとき。スキュー角はヘッド/スライダが内側のトラックに位置付けられるに従って負の方向に大きくなっていき、外側のトラックに位置付けられるに従って正の方向に大きくなっていく。アクセスするトラックを一定にして距離L2を変化させたとき、距離L2を長くするほどスキュー角は正の方向に大きくなり、距離L2を小さくするほどスキュー角は負の方向に大きくなる。
従って、基準線Yとピボット線Zとが一致している場合に、ヘッド/スライダのスキュー角が正であるトラック数の全トラック数に対する割合を特定の値にするには、距離L2の長さをスキュー角の割合に併せて設定することにより実現できる。
本発明の第2の態様は、スピンドル軸を中心にして回転可能に支持され前記スピンドル軸に対して同心円状に配置された複数のトラックを含む回転円板形記録媒体と、リーディング・エッジとトレイリング・エッジと空気軸受面とを備え、前記リーディング・エッジに垂直な基準線Yと該基準線Yと前記トレイリング・エッジとの交点Pとが定義されたスライダと、ヘッドとを備えたヘッド/スライダと、前記ヘッド/スライダを搭載し、ピボット軸を中心に前記ヘッド/スライダを前記複数のトラックの所定のトラックに位置付けるように回動し、前記ピボット軸の中心と前記スピンドル軸の中心との距離L1と前記ピボット軸の中心と前記交点Pとの距離L2と前記ピボット軸の中心と前記交点Pとを通るピボット線Zとをそれぞれ定義したとき前記基準線Yと前記ピボット線Zとが所定の角度で交差しており、前記回転円板形記録媒体に対する前記ヘッド/スライダのスキュー角を前記複数のトラック全体の80%以上のトラックにおいて正に維持するように構成されたアクチュエータ・サスペンション・アセンブリとを有する回転円板形記憶装置を提供する。
さらに、前記基準線Yと前記ピボット線Zとが所定の角度で交差している場合には、アクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリを構成する要素の中心線Xを相互に一致させないように構成して、スキュー角の割合を特定の値にすることができる。アクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリは、ヘッド/スライダ、ヘッド/スライダが取り付けられるフレキシャ、フレキシャが取り付けられるロード・ビーム、ロード・ビームが取り付けられるアクチュエータ・アーム等で構成されており、それぞれの取付場所で角度を設けて取り付けることにより、スキュー角が正になるトラック数の割合を所定の値にすることができる。また、フレキシャ、ロード・ビーム、又はアクチュエータ・アームに屈曲部を形成してスキュー角が正になるトラック数の割合を所定の値にすることができる。
アクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリを構成するヘッド/スライダ、フレキシャ、ロード・ビーム、アクチュエータ・アーム等の要素は、長手方向に定義された中心線Xが相互に一致している。よって角度を設けて取り付けるとは、各要素の中心線が一致しないように構成することを意味する。さらに屈曲部を形成するとは、フレキシャ、ロード・ビーム、又はアクチュエータ・アーム自体が二つ以上の中心線を備えたり、湾曲したりするように構成することを意味する。
スキュー角の絶対値は、ヘッド/スライダの浮上高さの線速度依存性や、浮上安定性の面からできるだけ小さい方が望ましい。スキュー角は最内周トラックで最も小さく、最外周トラックに向かうに従って正の方向に大きくなるので、最内周トラックでゼロにしておけば、すべてのトラックでスキュー角を正にし、かつ、最外周トラックでのスキュー角の絶対値を最小にすることができる。
本発明の第3の態様は、スピンドル軸を中心にして回転可能に支持され前記スピンドル軸に対して同心円状に配置された複数のトラックを含む回転円板形記録媒体と、空気軸受面を含むスライダとヘッドとを備えるヘッド/スライダと、前記ヘッド/スライダを搭載するアクチュエータ・サスペンション・アセンブリとを備える回転円板形記憶装置において、前記ヘッド/スライダの空気軸受面に粉塵が堆積することを防止する方法であって、前記ヘッド/スライダのスキュー角が前記複数のトラック全体の80%以上のトラックにおいて正又は負になるように前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを構成するステップと、前記回転円板形記録媒体を回転させるステップと、前記ヘッド/スライダの空気軸受面を前記回転円板形記録媒体に対向させるステップと、前記回転円板形記録媒体の表面上に浮上している前記ヘッド/スライダが前記複数のトラックの間を移動するように前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを回動させるステップとを含む方法を提供する。
スキュー角は、90%以上のトラックにおいて、又はすべてのトラックにおいて正又は負のいずれか一方になるようにアクチュエータ・サスペンション・アセンブリを構成することができる。
本発明により、ヘッド/スライダの空気軸受面に粉塵が堆積しにくい回転円板形記憶装置を提供するができた。さらに本発明により、回転円板形記憶装置に適用できる、ヘッド/スライダの空気軸受面に粉塵の堆積しにくい方法を提供することができた。
図1及び図2は、本発明を実施するための最良の実施形態に係る磁気ディスク装置10及びアクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリ13(以下、AHSAという。)の概略構成を示す図である。本明細書の全体を通じて、各図面に示した同一の構成要素には同一の参照番号を付すことにする。ハウジング11は、上面に接合されるハウジング蓋(図示せず。)と共にヘッド・ディスク・アセンブリ(以下、HDAという。)を構成するための密閉空間を形成し、内部にAHSA13、磁気ディスク・スタック15、ランプ17、半導体装置19などを収納する。
磁気ディスク・スタック15は、3枚のディスクが記録面を平行にして同軸上に積層され、スピンドル軸21の周りを一体的に回転できるようにスピンドル・ハブ(図示せず。)に取り付けられてディスク押さえ23で固定される。磁気ディスク・スタック15は1枚又は任意の複数の枚数で構成されていてもよい。それぞれの磁気ディスクの表面と裏面には記録面が形成され、同心円状に隣接して配置された複数のトラックが設けられている。なお、スタックされる磁気ディスクのいずれかが、記録面ではなくサーボ情報だけが記録された面を備えていてもよい。
AHSA13は、アクチュエータ・アセンブリ41とヘッド・サスペンション・アセンブリ(以下、HSAという。)29とで構成されている。アクチュエータ・アセンブリ41は、ピボット軸受35とコイル・サポート37とボイス・コイル39とアクチュエータ・アーム27a〜27dとで構成され、ピボット軸受35には、ハウジングの底部で支持されたピボット軸25が挿入される。ピボット軸受35の後方には、ボイス・コイル39と、永久磁石が裏側に設けられたコイル・ヨーク31とで構成されるボイス・コイル・モータが設けられ、ピボット軸25を中心にしてアクチュエータ・アセンブリ41を水平方向に回動させる駆動力を生成する。
アクチュエータ・アーム27、ピボット軸25、ピボット軸受35、コイル・サポート37、ボイス・コイル39、及びコイル・ヨーク31で構成されるアクチュエータ機構は、ロータリー型アクチュエータ又はスイング式アクチュエータといわれている。アクチュエータ・アーム27a〜27dは、6セットのHSA29を支持するために、4本積層されている。磁気ディスク・スタック15は、磁気ディスクが3枚積層されて全体で記録面が6面あるためHSA29は6セット設けられる。4本積層されたアクチュエータ・アーム27a〜27dに対し、HSA29は、最も上に積層されたアクチュエータ・アーム27aと、最も下に積層されたアクチュエータ・アーム27dにはそれぞれ1セットづつ取り付けられ、内側に積層されたその他の2本のアクチュエータ・アーム27b、27cには2セットずつ取り付けられる。
HSA29は、サスペンション・アセンブリとヘッド/スライダとで構成されており、サスペンション・アセンブリについては図3を参照して説明する。HSA29a〜29fの先端には、それぞれタブ33が形成されており、AHSA13は、磁気ディスクの回転を停止させる際、タブ33をランプ17の退避面を摺動させながらヘッド/スライダを磁気ディスク表面から持ち上げて退避させる。磁気ディスク・スタック15は、AHSA13のピボット軸25側からタブ33側に向かって矢印Aの方向に回転する、いわゆる順回転になっている。本発明の実施の形態では、矢印Bの方向で示した逆回転の磁気ディスク装置も提供する。図1では、AHSAの長手方向にピボット軸25の中心を通る中心線Xが示されており、アクチュエータ・アーム27及びHSA29の中心を通過している。
図3は、図1及び図2に示したHSA29の組み立て状態を示す斜視図で、代表的に1セットだけ記載している。HSA29は、ステンレスの薄板で形成されたロード・ビーム43と、フレキシャ45と、ヘッド/スライダ47と、マウント・プレート49とで構成されている。ロード・ビーム43は、ビーム部51と、基部53と、ヒンジ部55とで構成されているマルチ・ピース型といわれているものであるが、本発明に係るロード・ビームはこのような構成に限定されるものではなく、3ピース形などの周知の他の形態のロード・ビームを採用することができる。
ヒンジ部55は、ヘッド/スライダ47が、磁気ディスク15の回転により生じた気流から受ける浮力に対抗するように負圧荷重を与えるバネ機能を有する。ビーム部51は、AHSA13が動作をする際、フレキシャを安定した姿勢で支持するための剛性機能を提供する。基部53は、ロード・ビーム43をアクチュエータ・アーム27に固定するための強度を有する。マウント・プレート49は中央に円形のボス57が形成され、フランジ部59が基部53にスポット溶接又は接着剤で結合される。マウント・プレート49は、フランジ部59がアクチュエータ・アーム27の表面に重ねられ、ボス57がアクチュエータ・アームのスエッジ・ホールに挿入されてスエージ加工によりアクチュエータ・アームに結合される。
ヒンジ部55はスポット溶接又は接着剤によりビーム部51及び基部53に結合される。フレキシャ45は、ロード・ビーム側からステンレスの金属層、ポリイミドの絶縁層、銅の導体層、及びポリイミドの保護層からなるラミネート・シートを周知のフォトリソグラフィック・エッチング技術により加工して製作される。フレキシャ45には、さらに、ヘッド/スライダに接続された配線層61が設けられている。
図4は、図3に示したフレキシャ45を、磁気ディスク側からみた平面図である。フレキシャ45は全体的に薄いステンレス鋼の金属層で形成され、支持領域63の一部は溶接スポット65でロード・ビーム43の支持端側においてスポット溶接されている。支持領域63からは、1対のアーム67a、67bがロード・ビームの先端側に向かって延び、先端領域69で両者は一体になっている。さらにフレキシャ45には、先端領域69とアーム67a、67bとで支持されるように形成されたフレキシャ・タング(flexure tongue)71が設けられている。
フレキシャ・タング71のほぼ中央には、ディンプル・コンタクト・ポイント(DCP)が定義され(図示せず。)、DCPがほぼ中心にくるようにヘッド/スライダ47が接着剤で固定される。ヘッド/スライダ47は、略直方体に加工されており空気流が流入する端部であるリーディング・エッジ75(空気流入端ともいう。)と、空気流が流出する端部であるトレイリング・エッジ77(空気流出端ともいう。)とを備える。
ヘッド/スライダ47はトレイリング・エッジ77の中点Pとリーディング・エッジ75の中点Qを、フレキシャ47の中心線Xが通過するように位置付けられて固定されている。すなわち、AHSA13は、ヘッド/スライダ47と、ヘッド/スライダが取り付けられたフレキシャ45と、フレキシャが取り付けられたロード・ビーム43と、ロード・ビームが取り付けられたアクチュエータ・アーム27とを含んで構成されているが、これらはすべてピボット軸25の中心を通る中心線X上に位置が整合している。
図4では、ヘッド/スライダ47の空気軸受面の形状を省略している。さらに、図3の配線層61につながる配線層61a、61bが金属層に積層するように形成され、支持領域63の端部で金属層から分離して、ヘッド/スライダ47に設けられたボンディング・パッドの位置に整合するように終端している。フレキシャ・タング71のアクチュエータ・アーム側には、リミッタ73が形成されている。
図5は、図4に示したフレキシャ45の側面の概略構造を示す図である。フレキシャ・タング71は、溶接スポット65でロード・ビーム51に溶接された金属層の支持領域63と2本のアーム67a(図5ではみえない。)、67bで構成された片持バネ構造で支持されている。ロード・ビームのビーム部51にはプレス加工で形成したディンプル74が形成されている。フレキシャ・タング71に対するヘッド/スライダの取付面のほぼ中央部にディンプル74が接触してDCPを構成する。ヘッド/スライダ47はフレキシャ45に支持されてディンプル74を中心に柔軟なピボット運動をしながら磁気ディスクの記録面上を浮上してトラックの追従動作を行う。
ヘッド/スライダ47は、データの読み取り及び書き込み又はそのいずれか一方を行うヘッド又はトランスデューサとスライダが一体となって構成されている。ヘッドはスライダと一体に形成してもよく、また、スライダを製作した後に別に製作しておいたヘッドを取り付けてもよい。スライダは、アルミナ・チタン・カーバイトのセラミックスにイオンを高速で打ち当てて空気軸受面を形成し、略直方体に仕上がっている。しかし、本発明を適用するスライダは、他の周知のいかなる材料で形成してもよい。スライダは、いわゆる、ミニ・スライダ(100%スライダ)、マイクロ・スライダ(70%スライダ)、ナノ・スライダ(50%スライダ)、ピコ・スライダ(30%スライダ)、又はフェムト・スライダ(20%スライダ)のいずれであってもよい。
図6は、図1〜図5を参照して説明した磁気ディスク装置のヘッド/スライダに発生するスキュー角を説明するための図である。図6(A)において、磁気ディスク・スタック15には、説明のために内側から外側に向かって配置されたトラックT1、トラックT2、及びトラックT3の3つのトラックが示されており、各トラックにヘッド/スライダ47が位置付けられている。ヘッド/スライダ47は磁気ディスクの一つの記録面に一つだけ設けられ、図6(A)は、AHSA13が、ピボット軸25を中心にした回動動作により、中心線XをX1〜X3のいずれかに移動させ、ヘッド/スライダ47をトラックT1〜T3に位置付けている状態を示している。
磁気ディスク15は矢印Aの方向に回転(順回転)しており、磁気ディスクの表面に発生した空気流も各トラックの円周に沿って矢印Aの方向に流れる。空気流はヘッド/スライダ47のリーディング・エッジ75から磁気ディスクの記録面と空気軸受面との隙間に流入し、トレイリング・エッジ77から流出する。空気流は、移動する磁気ディスクの表面に沿って流れるので、ある位置のトラックにヘッド/スライダ47が位置付けられたとき、空気流は当該トラックのヘッド/スライダ位置における接線方向に流れている。
図6(A)において、ヘッド/スライダ47がトラックT2に位置付けられるとき、AHSAの中心線X2とトラックT2の接線との角度はゼロで、両者は平行になるものと仮定する。よって、空気流はトラックT2に位置付けられたヘッド/スライダ47のリーディング・エッジ75に対して直角に流入する。ヘッド/スライダ47が、トラックT1又はトラックT3に位置付けられると、ピボット軸25の中心からヘッド/スライダ47までの長さが一定であるため、空気流はリーディング・エッジに対して直角以外の角度で流入することになる。
ここで、スキュー角を図6(B)を参照して説明すると、磁気ディスクの記録面に対して空気軸受面が平行に対向しているヘッド/スライダを、磁気ディスクの記録面に対して垂直な方向からみたときに、リーディング・エッジに垂直な線(以後この線を基準線Yという。)がトレイリング・エッジ77と交点Pで交差するものとする。ここにスキュー角とは、ヘッド/スライダ47の基準線Yと、交点Pにおいて基準線Yと各トラックの接線とがつくる角度αをいう。従って、スキュー角はヘッド/スライダが位置するトラック毎に変化する。ヘッド/スライダは直方体なので、基準線Yはまたヘッド/スライダ47の側端部に平行になる。
図6において、交点Pはトレイリング・エッジ77の中点として示している。これに限らず交点Pは、ヘッドを通過する基準線Yとトレイリング・エッジとの交点であってもよく、ヘッドが二つ設けられている場合にヘッド間距離の中心を通過する基準線Yとトレーリング・エッジとの交点であってもよい。
図6(B)を参照してスキュー角の符号を説明する。図6(B)には、ヘッド/スライダ47に対して、ヘッド/スライダの基準線Yと交点PにおけるトラックT3の接線m及びトラックT1の接線nが、交差している状態が示されており、基準線Yと接線m、nとの角度αとしてスキュー角が示されている。
今、AHSAが中心線X3の位置に位置付けられてヘッド/スライダ47がトラックT3にアクセスする場合、ヘッド/スライダ47の基準線Yに対してトラックT3の接線はmになる。トラックの接線は当該トラックにおける空気流の方向に一致するので、リーディング・エッジ75は、接線mより磁気ディスクの内周トラック側を向いていることになり、この場合のスキュー角を正のスキュー角+αという。
同様に、AHSAが中心線X1の位置に位置付けられてヘッド/スライダ47がトラックT1にアクセスする場合、ヘッド/スライダ47の基準線Yに対してトラックT1の接線はnになる。リーディング・エッジ75は、接線nより磁気ディスクの外周トラック側を向いていることになり、この場合のスキュー角を負のスキュー角という。AHSAが、中心線X2の位置に位置付けられてヘッド/スライダ47がトラックT2にアクセスする場合、基準線Yと接線が一致し、スキュー角はゼロになる。
以上は、磁気ディスクが順回転している場合の空気流の方向を前提にして説明したが、磁気ディスク・スタック15が図6(A)に矢印Bで示すような逆回転をする場合は、ヘッド/スライダのリーディング・エッジの位置とトレイリング・エッジの位置が、順回転の場合と逆になる。この場合のスキュー角の符号は、逆回転のときのリーディング・エッジがトラックの接線より磁気ディスクの外周側を向く場合を正のスキュー角といい、リーディング・エッジがトラックの接線より内周側を向く場合を負のスキュー角という。
スキュー角が変化すると空気軸受面に作用する浮力が変化しヘッド/スライダの浮上高さが変化するので、スキュー角の絶対値をできるだけ小さくする必要がある等の理由から、従来の磁気ディスク装置では、ヘッド/スライダは正と負の両方のスキュー角をとるようにAHSAが構成されていた。
図7は、図3に示したヘッド/スライダ47を磁気ディスクの記録面側からみた斜視図及び平面図で、空気軸受面の形状を示している。空気軸受面は、リセス平面93の上にフロント・ステップ95、フロント・パッド83、85、サイド・レール89、91、センター・パッド87、センター・ステップ97が形成されている。センター・パッド87には、ヘッド79が形成されている。ヘッド/スライダの浮上高さがスキュー角により変化するスキュー角依存性や、トラックの周速度により変化する線速度依存性を排除するために、空気軸受面は中心線に対して左右対称にはなっておらず、パッドやレールの形状も工夫されている。
フロント・パッド83、85及びセンター・パッド87は、磁気ディスクの記録面との距離が短く、空気流を受けて正の動圧力を生成しヘッド/スライダに浮力を与える。リセス平面93は、フロント・ステップ95を通過した空気流が膨張する領域で負の動圧力を生成する負圧生成部として機能する。負の動圧力は、ロード・ビームからの押付荷重と合成され、ヘッド/スライダの浮上特性を改善する。図7に示すように空気軸受面にリセス平面のような負圧生成部を有するスライダを負圧スライダという。
図7に示す負圧スライダは、センター・パッド型といわれるものであるが、本発明には、特開平2001−155319号公報に記載されているようなセンター・レール型や2レール型といわれる負圧スライダの他、負圧生成部を備えていないカタマラン型といわれる二つのレールだけで形成されるスライダのような正圧スライダにも適用できる。しかし、本発明は、空気流が滞留して粉塵が堆積し易い空気軸受面の構造が複雑なヘッド/スライダに特に効果を奏する。
回転する磁気ディスクの表面に空気軸受面を対向させたとき、リーディング・エッジ75側はトレイリング・エッジ77側よりも磁気ディスク表面からの浮上高さが高くなるように空気軸受面は設計されている。リーディング・エッジ75から空気軸受面と磁気ディスク表面の隙間に流入してきた空気流は、フロント・ステップ95を通過して、一部はフロント・パッド83、85の表面を流れ、一部はリセス平面93を流れる。さらに、一部はセンター・パッド87の表面を流れる。空気軸受面を通過する空気流には、上述のとおり僅かながら粉塵が混入している。
本発明の発明者達は、空気軸受面に粉塵が堆積する状況を観察した結果、図7(B)に円a〜gで示した部位に顕著に堆積することがわかった。さらに、詳細に観察すると、トラックの接線mの方向から正のスキュー角で空気が流入したとき円a〜cで示した部位に粉塵が蓄積し易く、トラックの接線nの方向から負のスキュー角で空気が流入したとき円d〜gで示した部位に粉塵が蓄積し易いことに気が付いた。これらの場所は、ヘッド/スライダにスキュー角が発生し、空気流がリーディング・エッジに対して角度をもって流入してくると、空気の流れがパッドやレールの陰になって淀むと思われる部分である。
さらに本発明の発明者達は、蓄積した粉塵がさらに続く空気流で除去されることなく堆積していく原因を、つぎのとおり突き止めた。いま、正のスキュー角で流入した空気流により円a〜cで示した部位に蓄積した粉塵は、続いてヘッド/スライダが回動動作をして、負のスキュー角で流入してきた空気流の流れによりパッドやレールに押しつけられ、潤滑剤の粘性成分なども影響して徐々に堆積していくのである。負のスキュー角で流入した空気により円d〜gの部位に蓄積した粉塵に対しても、続いて正のスキュー角で流入した空気流が同様に粉塵を押し付けて堆積させる作用をする。
堆積した粉塵は、空気軸受面の表面形状を変化させ、ヘッド/スライダの浮上特性を劣化させて、記録・再生の性能を低下させたり、ヘッド/スライダと磁気ディスクの記録面との接触をもたらしたりして好ましくない。スキュー角が正と負の間で変化することが粉塵が堆積する原因になることが判明したので、スキュー角を正だけになるようにAHSA13を構成して実験してみると、粉塵の堆積量が低下することが確認できた。スキュー角を負だけになるようにしても同様の原理により同様の効果が得られる。
続いて、磁気ディスク装置10においてヘッド/スライダのスキュー角を正にするための本発明の実施の形態について説明する。図6では、ピボット軸25の中心とトレイリング・エッジ上の交点Pとを結ぶ線が、AHSAの中心線X及びヘッド/スライダ47の基準線Yと一致している。多くの磁気ディスク装置では、ヘッド/スライダ、フレキシャ、ロード・ビーム、及びアクチュエータ・アーム等のAHSAの構成要素が一つの中心線X上に整合している。スキュー角を磁気ディスクのすべての記録面で正にする一つの方法は、図6の観察から明らかになるように、ピボット軸受25の中心とヘッド/スライダ47のトレイリング・エッジ上の交点Pとの距離を長くしていくことである。
ただし、あまり長くすると、最内周トラック側に近い位置にあるトラックにアクセスする際、ディスク押さえとHSA29とが干渉することがあり、スキュー角の絶対値が大きくなりすぎて浮上特性が悪化する恐れもあるので、このような条件で長さの上限を定めることができる。しかし、本発明において重要なことは、スキュー角をすべてのトラックで正にするためのピボット軸25の中心とトレイリング・エッジ上の交点Pとの距離の下限値である。
さらに、図6を観察すると、ヘッド/スライダ47がトラックT1からトラックT3へと外側に移るに従って、スキュー角は正方向に大きくなることがわかる。従って、スキュー角をすべてのトラックにおいて正に維持するには、磁気ディスクの記録面において、少なくとも最も内側に位置する最内周トラックの位置でスキュー角がゼロになっていれば、それより外側のトラックでは常にスキュー角が正になることがわかる。最内周トラックでスキュー角をゼロにすることは、トラック全体に渡ってスキュー角を正にし、かつ、最外周トラックのスキュー角の絶対値を最も小さくできるので好ましい。
図8は、スキュー角を正にする本発明の実施の形態を示す図である。磁気ディスク・スタック15は、スピンドル軸21を中心とする半径rの最内周トラックを有している。半径rは、2.5インチの磁気ディスクでは、13.9mm、3.5インチの磁気ディスクでは、18.0mmである。図1で説明したAHSA13からヘッド/スライダ47を除いた部分をアクチュエータ・サスペンション・アセンブリ(以下、ASAという。)ということにする。ASAは、アクチュエータ・アセンブリ41(図2参照)と、ロード・ビーム43(図3参照)と、フレキシャ45(図3参照)で構成される。図8において、ヘッド/スライダ47は、説明を簡単にするために線103で模式的に表現したASAで支持されている。
ピボット軸25の中心とスピンドル軸21の中心との距離をL1とする。ヘッド・スライダの基準線Yとトレイリング・エッジが交点Pで交差しているものとし、ピボット軸25の中心と交点Pとの距離をL2とする。ここで、ASA103は、ピボット軸25とヘッド/スライダ47の交点Pを通る線Z(以下、この線をピボット線Zという。)上にあり、ヘッド/スライダの基準線Yもピボット線Zに一致している。この条件下でスキュー角αをすべてのトラックで正にする長さL2の適切な値を一般化すると数1で表すことができる。
Figure 2005063576
数1が成立するには、ピボット線Zがヘッド/スライダ47の基準線Yと一致する必要があるがAHSA13の中心線Xと一致する必要はない。つまり、AHSA13が湾曲したり屈曲部を備えていたりして、ピボット線Zと中心線Xとが一致しない場合でも数1は成立する。さらに、一般的な磁気ディスクでは、L2>0.94L1を満足するように距離L2を定めると全トラックでスキュー角を正にすることができる。
このように基準線Yとピボット線Zとが一致している場合には、距離L2の長さを上記の条件を満たすように設定することで、スキュー角をすべてのトラックにおいて正にすることができるが、距離L2の長さを上記条件より短く設定していくと最内周トラック側から順にスキュー角が負になるトラックが発生してくることがわかる。よって、距離L2の長さを適宜設定し全トラック数に対して80%又は90%といった割合のトラック数でスキュー角を正にし、残りのトラック数でスキュー角を負にするといったことが自在にできる。
つぎに、スキュー角を正にするための他の実施の形態について図9を参照して説明する。図9は、ヘッド/スライダ47が、屈曲したASA105で支持されている点を除いて図8と同じである。ASA105が屈曲部106で屈曲しているため、ピボット線Zとヘッド/スライダ47の基準線Yとは一致せず、角度βで交差している。この場合スキュー角をすべてのトラックで正にする条件は、ピボット軸25の中心とスピンドル軸21の中心との距離L1、ピボット軸25の中心とトレイリング・エッジの交点Pとの距離L2、最内周トラックの半径r、基準線Yとピボット線Zとの角度βの関係が数2の関係を満たすときである。
Figure 2005063576
基準線Yとピボット線Zとが所定の角度γで交差している場合には、角度γを角度βより小さくなるように設定していくと、最内周トラック側から順にスキュー角が負になるトラックが発生してくる。よって角度γの値を適宜設定し、全トラック数に対して80%又は90%といった割合のトラック数でスキュー角を正にし、残りのトラック数でスキュー角を負にするといったことが自在にできる。
図10は、数2を満足させて全トラックでスキュー角を正にするために、ヘッド/スライダ47をフレキシャ45に対して角度を設けて取り付ける本発明の実施の形態を示す図である。図10においては、図1〜図3に示したアクチュエータ・アセンブリ41、ロード・ビーム29、及びフレキシャ45からなるASAの中心線Xがピボット線Z上にある。しかし、図4に示した場合と異なり、ヘッド/スライダ47の基準線Yが、ピボット線Zに対して角度βで交差するようにフレキシャ・タング71に取り付けられている。上述のとおり、ヘッド・スライダ47は接着剤でフレキシャ・タング71に固定されるので、あらかじめ基準線Yとピボット線Zとの間に角度βを設定しておくことで実現できる。角度βに代えて、角度βより小さい角度に設定することで、全体の10%又は20%のトラック数にスキュー角が負になるように設定することもできる。
図11は、数2を満足させて全トラックでスキュー角を正にするための他の実施の形態を示す図である。AHSA109において、HSA113がアクチュエータ・アーム111に対してスエージ部分で角度を設けて取り付けられている点を除いて、図2、図3に示したものと同じ構成である。図3に示したマウント・プレート49により、HSA113を構成するロード・ビームをアクチュエータ・アーム111に対して角度を設けて取り付ける。AHSA109は一つの中心線上に整合せず、アクチュエータ・アーム111の中心線とロード・ビーム及びフレキシャの中心線とは一致しないで角度をもつようになる。図11の例では、ロード・ビーム及びフレキシャの中心線はヘッド/スライダの基準線Yに一致している。従って、基準線Yとピボット線Zが角度βで交差するようにAHSA109を構成することができる。角度βに代えて、角度βより小さい所定の角度に設定して、一部のトラックで負のスキュー角が発生するようにすることもできる。
図12は、数2を満足させて全トラックでスキュー角を正にするためのさらに他の実施の形態を示す図である。AHSA117において、アクチュエータ・アーム119には屈曲部118が形成されている。この例では、アクチュエータ・アーム119には、先端部と支持端部の中間に屈曲部118が形成されており、先端部の中心線とHSA121の中心は一致し、さらにHSA121の中心線と基準線Yとが一致している。従って、基準線Yとピボット線Zが角度βで交差するようにAHSA117を構成することができる。角度βに代えて、角度βより小さい所定の角度になるようにアクチュエータ・アームの屈曲度を構成して、一部のトラックで負のスキュー角が発生するようにすることもできる。屈曲部118に代えて、アクチュエータ・アーム119が全体的に湾曲するように構成してもよく、また、屈曲部を複数設けてもよい。
図13は、数2を満足させて全トラックでスキュー角を正にするための他の実施の形態を示す図で、図3に示したHSAに屈曲部を形成して構成した例である。ロード・ビームのビーム部135とフレキシャ137に屈曲部136、138がそれぞれ形成されている。従って、基準線Yとピボット線Zが角度βで交差するようにAHSAを構成することができる。角度βより小さい所定の角度になるように屈曲部136、138の屈曲度を形成することもできる。また、ロード・ビーム又はフレキシャのいずれか一方にだけ屈曲部を設けることもできる。
図10〜図13に示した実施の形態から、数2を満たす角度βや、角度βより小さい所定の角度を構成するために、他の様々な態様でAHSAを構成することができることは当業者にとって明らかであろう。例えば、図4に示したフレキシャ45のロード・ビーム43に対する取付角度を溶接スポット65で調整してもよい。また、一つの方法だけでなく製造上の条件やAHSAの特性等を適宜考慮して複数の方法を組み合わせてもよい。さらに、図10〜図13は、数2を満たすためにスキュー角を正にする実施の形態として説明したが、屈曲の方向を逆にすればスキュー角を負にすることができることも当業者には明らかである。
本発明の最良の実施の形態として、ヘッド/スライダの全体が磁気ディスク表面から通常は浮上して動作することが予定されているいわゆる浮上型ヘッド/スライダを例にして説明した。しかし、記録密度を向上させるためにヘッド/スライダの浮上高さは今後より一層低下していく傾向にある。現在、ヘッド/スライダと磁気ディスクとの接触がある頻度で発生することをあらかじめ予定しておくヘッド/スライダや、ヘッド/スライダのトレイリング・エッジ部分が通常は磁気ディスク表面と接触している接触記録型のヘッド/スライダも存在する。本発明は、空気軸受面に粉塵が堆積することでヘッド/スライダの挙動が劣化する場合に効果があり、本発明の範囲はヘッド/スライダが通常の動作で完全に浮上することが予定されている場合に限定されるものではない。
本発明は、スキュー角がすべてのトラックにおいて完全に正又は完全に負の場合だけで効果を奏するものではなく、正又は負のスキュー角が占める割合がある一定以上あれば有効である。本発明が効果を奏するには、ヘッド/スライダのスキュー角が複数のトラック全体の80%以上のトラック数において正又は負のいずれか一方に維持されていればよく、好ましくは90%以上維持されていればよく、最適には100%維持されていればよい。
次に、図1〜図5に示した磁気ディスク装置について、ヘッド/スライダの空気軸受面に対する粉塵の堆積防止方法に関する本発明の実施形態を、図14のフローチャートを参照して説明する。ブロック201では、スキュー角に併せてAHSA13を構成する。スキュー角は、全トラック数の中で正又は負になるトラック数が、80%、90%、100%などの割合に設定することができる。AHSA13の構成は、図10〜図14を参照して説明した任意の方法を採用することができる。
ブロック203では、磁気ディスク・スタックを回転させる。ブロック205でヘッド/スライダ47を磁気ディスクに対向させると、ヘッド/スライダは、磁気ディスクの記録面に発生した空気流を空気軸受面に受けて浮上する。ブロック207でAHSAを回動させる。AHSAがトラック全体に渡って回動するとき、ヘッド/スライダのスキュー角が支配的に正又は負になるため、空気流に粉塵が含まれていても、空気軸受面に空気が淀むことがなく空気軸受面に粉塵が堆積しにくくなる。
これまで本発明について特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明はここに記載した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
磁気ディスク装置、光磁気ディスク装置等のヘッド/スライダを備える回転円板形記憶装置全般に適用できる。
本発明を実施するための最良の実施形態に係る磁気ディスク装置の概略構成を示す図である。 図1に示したAHSA13の斜視図である。 図1及び図2に示したHSA29の組み立て状態を示す斜視図である。 図3に示したフレキシャ45を、磁気ディスク側からみた平面図である。 図4に示したフレキシャ45の側面の概略構造を示す図である。 ヘッド/スライダに発生するスキュー角を説明するための図である。 図3に示したヘッド/スライダ47の空気軸受面を示す斜視図である。 スキュー角を正にする本発明の実施の形態を示す図である。 スキュー角を正にする本発明の実施の形態を示す図である。 ヘッド/スライダとフレキシャの取り付け角に関する本発明の実施の形態を示す図である。 ロード・ビームとアクチュエータ・アームの取り付け角に関する本発明の実施の形態を示す図である。 アクチュエータ・アームに屈曲部を形成した本発明の実施の形態を示す図である。 HSAに屈曲部を形成した本発明の実施の形態を示す図である。 粉塵の堆積を防止する方法を示す本発明の実施の形態に係るフローチャートである。
符号の説明
10 磁気ディスク装置
11 ハウジング
13 アクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリ(AHSA)
15 磁気ディスク・スタック
17 ランプ
19 半導体装置
21 スピンドル軸
23 ディスク押さえ
25 ピボット軸
27 アクチュエータ・アーム
29 ヘッド・サスペンション・アセンブリ(HSA)
31 コイル・ヨーク
33 タブ
35 ピボット軸受
37 コイル・サポート
39 ボイス・コイル
41 アクチュエータ・アセンブリ
43 ロード・ビーム
45 フレキシャ
47 ヘッド/スライダ
49 マウント・プレート
51 ロード・ビームのビーム部
53 ロード・ビームの基部
55 ロードビームのひんじ部
57 マウント・プレートのボス
59 マウント・プレートのフランジ部
61 配線層
63 支持領域
65 溶接スポット
67 フレキシャのアーム
69 フレキシャの先端領域
71 フレキシャ・タング
73 リミッタ
74 ディンプル
75 リーディング・エッジ
77 トレイリング・エッジ
79 ヘッド
83、85 フロント・パッド
87 センター・パッド
89,91 サイド・レール
93 リセス平面
95 フロント・ステップ
97 センター・ステップ
103、105 アクチュエータ・サスペンション・アセンブリ(ASA)
106、118、136、138 屈曲部
109、117 アクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリ(AHSA)
111、119 アクチュエータ・アーム
113、121、131 ヘッド・サスペンション・アセンブリ(HSA)
115、123 ピボット軸
133 ロード・ビーム
135 ロード・ビームのビーム部
137 フレキシャ
139 ヘッド/スライダ

Claims (28)

  1. スピンドル軸を中心にして回転可能に支持され前記スピンドル軸に対して同心円状に配置された複数のトラックを含む回転円板形記録媒体と、
    リーディング・エッジとトレイリング・エッジと空気軸受面とを備え、前記リーディング・エッジに垂直な基準線Yと該基準線Yと前記トレイリング・エッジとの交点Pとが定義されたスライダと、ヘッドとを備えたヘッド/スライダと、
    前記ヘッド/スライダを搭載し、ピボット軸を中心に前記ヘッド/スライダを前記複数のトラックの所定のトラックに位置付けるように回動し、前記ピボット軸の中心と前記スピンドル軸の中心との距離L1と前記ピボット軸の中心と前記交点Pとの距離L2とが定義され、前記回転円板形記録媒体に対する前記ヘッド/スライダのスキュー角を前記複数のトラック全体の80%以上のトラックにおいて正に維持するように構成されたアクチュエータ・サスペンション・アセンブリと
    を有する回転円板形記憶装置。
  2. 前記交点Pと前記ピボット軸の中心とを通るピボット線Zを定義したとき前記基準線Yと前記ピボット線Zとが一致しており、前記スキュー角を前記複数のトラック全体の90%以上のトラックで正に維持するように前記距離L2を設定して前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを構成した請求項1記載の回転円板形記憶装置。
  3. 前記交点Pと前記ピボット軸の中心とを通るピボット線Zを定義したとき前記基準線Yと前記ピボット線Zとが一致しており、前記スキュー角を前記複数のトラックのすべてのトラックにおいて正に維持するように前記距離L2を設定して前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを構成した請求項1記載の回転円板形記憶装置。
  4. 前記距離L1、前記距離L2、及び前記複数のトラックの最内周トラックの半径rの関係が、
    Figure 2005063576

    となるように前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを構成した請求項3記載の回転円板型記憶装置。
  5. 前記距離L2が前記距離L1に対して0.94倍以上になるように前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを構成した請求項3記載の回転円板形記憶装置。
  6. スピンドル軸を中心にして回転可能に支持され前記スピンドル軸に対して同心円状に配置された複数のトラックを含む回転円板形記録媒体と、
    リーディング・エッジとトレイリング・エッジと空気軸受面とを備え、前記リーディング・エッジに垂直な基準線Yと該基準線Yと前記トレイリング・エッジとの交点Pとが定義されたスライダと、ヘッドとを備えたヘッド/スライダと、
    前記ヘッド/スライダを搭載し、ピボット軸を中心に前記ヘッド/スライダを前記複数のトラックの所定のトラックに位置付けるように回動し、前記ピボット軸の中心と前記スピンドル軸の中心との距離L1と前記ピボット軸の中心と前記交点Pとの距離L2と前記ピボット軸の中心と前記交点Pとを通るピボット線Zとをそれぞれ定義したとき前記基準線Yと前記ピボット線Zとが所定の角度で交差しており、前記回転円板形記録媒体に対する前記ヘッド/スライダのスキュー角を前記複数のトラック全体の80%以上のトラックにおいて正に維持するように構成されたアクチュエータ・サスペンション・アセンブリと
    を有する回転円板形記憶装置。
  7. 前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを前記スキュー角が前記複数のトラックのすべてのトラックにおいて正に維持されるように構成した請求項6記載の回転円板形記憶装置。
  8. 前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリが前記ヘッド/スライダが取り付けられるフレキシャを含み、前記ヘッド/スライダを前記フレキシャに対して角度を設けて取り付けることにより前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを構成した請求項6記載の回転円板形記憶装置。
  9. 前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリが前記ヘッド/スライダが取り付けられるフレキシャを含み、前記フレキシャに屈曲部を形成して前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを構成した請求項6記載の回転円板形記憶装置。
  10. 前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリがフレキシャと該フレキシャが取り付けられるロード・ビームとを含み、前記フレキシャを前記ロード・ビームに対して角度を設けて取り付けることにより前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを構成した請求項6記載の回転円板形記憶装置。
  11. 前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリがロード・ビームを含み、前記ロード・ビームに屈曲部を形成して前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを構成した請求項6記載の回転円板形記憶装置。
  12. 前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリがロード・ビームと該ロード・ビームが取り付けられるアクチュエータ・アームとを含み、前記ロード・ビームを前記アクチュエータ・アームに対して角度を設けて取り付けることにより前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを構成した請求項6記載の回転円板形記憶装置。
  13. 前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリがアクチュエータ・アームを含み、前記アクチュエータ・アームに屈曲部を形成して前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを構成した請求項6記載の回転円板形記憶装置。
  14. 前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリが、前記ヘッド/スライダが取り付けられるフレキシャと該フレキシャが取り付けられるロード・ビームと該ロード・ビームが取り付けられるアクチュエータ・アームとを含み、前記ヘッド/スライダの前記フレキシャに対する取付角度、前記フレキシャへの屈曲部の形成、前記フレキシャの前記ロード・ビームに対する取付角度、前記ロード・ビームへの屈曲部の形成、前記ロード・ビームの前記アクチュエータ・アームに対する取付角度、前記アクチュエータ・アームへの屈曲部の形成からなるグループから選択された2以上の要素の組み合せにより前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを構成した請求項6記載の回転円板形記憶装置。
  15. 前記スキュー角を前記複数のトラックのすべてのトラックで正に維持するように前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを構成した請求項6記載の回転円板形記憶装置。
  16. 前記基準線Yと前記ピボット線Zとが角度βで交差し、前記角度β、前記距離L1、前記距離L2、及び前記複数のトラックの最内周トラックの半径rの関係が、
    Figure 2005063576

    となるように前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを構成した請求項15記載の回転円板形記憶装置。
  17. 前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリが前記ヘッド/スライダが取り付けられるフレキシャを含み、前記基準線Yが前記ピボット線Zに対して角度βで交差するように前記ヘッド/スライダを前記フレキシャに対して角度を設けて取り付けることにより前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを構成した請求項16記載の回転円板形記憶装置。
  18. 前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリが前記ヘッド/スライダが取り付けられるフレキシャを含み、前記基準線Yが前記ピボット線Zに対して角度βで交差するように前記フレキシャに屈曲部を形成して前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを構成した請求項16記載の回転円板形記憶装置。
  19. 前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリがフレキシャと該フレキシャが取り付けられるロード・ビームとを含み、前記基準線Yが前記ピボット線Zに対して角度βで交差するように前記フレキシャを前記ロード・ビームに対して角度を設けて取り付けることにより前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを構成した請求項16記載の回転円板形記憶装置。
  20. 前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリがロード・ビームを含み、前記基準線Yが前記ピボット線Zに対して角度βで交差するように前記ロード・ビームに屈曲部を形成して前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを構成した請求項16記載の回転円板形記憶装置。
  21. 前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリがロード・ビームと該ロード・ビームが取り付けられるアクチュエータ・アームとを含み、前記基準線Yが前記ピボット線Zに対して角度βで交差するように前記ロード・ビームを前記アクチュエータ・アームに対して角度を設けて取り付けることにより前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを構成した請求項16記載の回転円板形記憶装置。
  22. 前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリがアクチュエータ・アームを含み、前記基準線Yが前記ピボット線Zに対して角度βで交差するように前記アクチュエータ・アームに屈曲部を形成して前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを構成した請求項16記載の回転円板形記憶装置。
  23. 前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリが、前記ヘッド/スライダが取り付けられるフレキシャと該フレキシャが取り付けられるロード・ビームと該ロード・ビームが取り付けられるアクチュエータ・アームとを含み、前記基準線Yが前記ピボット線Zに対して角度βで交差するように、前記ヘッド/スライダの前記フレキシャに対する取付角度、前記フレキシャへの屈曲部の形成、前記フレキシャの前記ロード・ビームに対する取付角度、前記ロード・ビームへの屈曲部の形成、前記ロード・ビームの前記アクチュエータ・アームに対する取付角度、前記アクチュエータ・アームへの屈曲部の形成からなるグループから選択された2以上の要素の組み合せにより前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを構成した請求項16記載の回転円板形記憶装置。
  24. 前記基準線Yが前記ヘッド又は前記トレイリング・エッジの中点を通過する請求項1〜請求項23のいずれかに記載の回転円板形記憶装置。
  25. 前記ヘッド/スライダが負圧生成部を備える負圧スライダである請求項1〜請求項23のいずれかに記載の回転円板形記憶装置。
  26. 前記回転円板形記録媒体が逆回転で動作する請求項1〜請求項23のいずれかに記載の回転円板形記憶装置。
  27. スピンドル軸を中心にして回転可能に支持され前記スピンドル軸に対して同心円状に配置された複数のトラックを含む回転円板形記録媒体と、空気軸受面を含むスライダとヘッドとを備えるヘッド/スライダと、前記ヘッド/スライダを搭載するアクチュエータ・サスペンション・アセンブリとを備える回転円板形記憶装置において、前記ヘッド/スライダの空気軸受面に粉塵が堆積することを防止する方法であって、
    前記ヘッド/スライダのスキュー角が前記複数のトラック全体の80%以上のトラックにおいて正又は負になるように前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを構成するステップと、
    前記回転円板形記録媒体を回転させるステップと、
    前記ヘッド/スライダの空気軸受面を前記回転円板形記録媒体に対向させるステップと、
    前記回転円板形記録媒体の表面上に浮上している前記ヘッド/スライダが前記複数のトラックの間を移動するように前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを回動させるステップと
    を含む方法。
  28. 前記アクチュエータ・サスペンション・アセンブリを構成するステップが、前記ヘッド/スライダのスキュー角が前記複数のトラックのすべてのトラックにおいて正又は負になるように構成するステップである請求項27記載の方法。

















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