JP2005216355A - アクチュエータ・アセンブリ及び回転円板形記憶装置 - Google Patents

アクチュエータ・アセンブリ及び回転円板形記憶装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 効率のよいボイス・コイルを備えたアクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリを提供する。
【解決手段】 ボイス・コイル100を従来のような扇形ではなく円形又はその他の形状にして、ボイス・コイルの効率を増加し、アクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリの振動及び騒音を軽減する。
【選択図】 図3



Description

本発明は、磁気ディスク装置又は光磁気ディスク装置といった回転円板形記憶装置に使用するボイス・コイル・モータのボイス・コイルに関し、さらに詳細には、特有の形状により優れた性能を発揮するボイス・コイルに関する。
磁気ディスク装置では、ボイス・コイル・モータ(以下、VCMという。)がアクチュエータ・アセンブリを駆動して、ヘッドを磁気ディスク上の所定の位置に位置付ける。VCMは、アクチュエータ・アセンブリが搭載するボイス・コイル、ベースが支持するボイス・コイル・マグネット、及びボイス・コイル・ヨークで構成する。アクチュエータ・アセンブリの動作性能を向上させるためには、ボイス・コイルが軽量で強力な回転トルクを発生すると共に、不必要なトルクを発生しないことが重要である。
図1は、従来のアクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリ(以下、AHSAという。)1と、AHSA1が搭載するボイス・コイル9を示す斜視図である。ボイス・コイル9は連続した導体巻線で形成し、コイル・サポート3が保持する。ボイス・コイル9のコイル面における平面的な形状として、これまで伝統的に図1に示すような略扇形の形状を採用してきた。扇形ボイス・コイルの各コイル部分をコイル辺a〜dで表したとき、AHSA1の回動軸に近いコイル辺aに比べて、回動軸から遠いコイル辺bの方が長くなっている。その理由は、ボイス・コイル9がAHSA1の回動限界に近づいてもコイル辺dとコイル辺cの一部(又はコイル辺cとコイル辺dの一部)がボイス・コイル・マグネットが形成するヨーク・ギャップにおいて同一極性の磁界中に存在することがないようにして、回動位置に対するトルク特性を極力平坦に維持しようとする点にあったと思われる。さらに、コイル辺aとコイル辺bとをヨーク・ギャップの外に配置して、ボイス・コイル9による回動軸方向の力を最小化する目的もあったと思われる。
特許文献1は、ボイス・コイル・モータによるキャリッジの駆動トルクを損なうことなくシーク時における振動を低減して、磁気ヘッドの位置決め精度を向上させると共に磁気媒体の耐久性等への悪影響をなくし、信頼性を向上させる目的で、特有の形状をしたボイス・コイルを開示する。
特開平10−3761号公報
昨今、磁気ディスクの記録密度が高くなるに伴い、トルクの増大、加速度の向上、又は振動の軽減等といったAHSAに対する動作特性上の要求が一層厳しくなってきた。AHSAの動作特性を悪化させる原因の一つに、アクチュエータ・アセンブリの振動を挙げることができる。さらに、アクチュエータ・アセンブリが振動する原因の一つとして、ボイス・コイルが発生する面外力を挙げることができる。また、アクチュエータ・アセンブリの特性を改善するためには、軽量でトルクの大きいボイス・コイルが望ましい。
図2は、図1に示したボイス・コイル9がボイス・コイル・マグネット8とボイス・コイル・ヨーク6で形成したボイス・コイル磁気回路のヨーク・ギャップ中で回動するときの状態を示す図である。図2では、最上部に上部ヨーク6を配置し、その下部にヨーク・ギャップを形成するように上部ヨーク6に対向させてボイス・コイル・マグネット8を配置している。ボイス・コイル・マグネット8の下部には下部ヨーク(図示せず。)を配置して、上部ヨーク6及びボイス・コイル・マグネット8と共にボイス・コイル磁気回路を形成している。AHSA1は、コイル・サポート3が保持するボイス・コイル9をヨーク・ギャップに配置して、ピボット軸の中心Xの回りを回動できるように構成している。
図2においてボイス・コイル9については、AHSA1を磁気ディスクの最も外側方向に位置付けたときの位置であるボイス・コイル9Aと、最もスピンドル軸方向に位置付けたときの位置であるボイス・コイル9Bとを示しており、AHSA1は中心線Lに対して左右対称に中心線L1と中心線L2の範囲で回動する。ボイス・コイル・マグネット8は、中心線Lを境にして中心線L1側と中心線L2側とがヨーク・ギャップに対してそれぞれ逆極性の磁極を備えている。従って、中心線L1の位置にあるボイス・コイル9Aは、コイル辺cとコイル辺dが逆極性のヨーク・ギャップに置かれて、ボイス・コイルに流れる電流の方向で定まる同一方向のトルクを発生する。フレミングの左手の法則から明らかなように、コイル辺aとコイル辺bとは、中心線L1方向でかつ相互に反対の方向に働く力を発生しそれらは相互にうち消し合い、両方の力の差が中心線L1方向の力として残る。
従来の扇形のボイス・コイル9では、コイル辺a及びコイル辺bは、AHSA1を回動させるトルクとしては寄与していなかった。また、領域S1と領域S2として示したコイル辺c及びdとコイル辺bとを連絡するコイル部分は、コイル面において回動方向に張り出しているため、ボイス・コイル・マグネット8の端部に接近している。VCMのトルクを増大するためにボイス・コイル・マグネットの面積を大きくして、コイル辺cとコイル辺dが発生する回転トルクを増大させようとすると、ボイス・コイル・マグネット8の端部と領域S1及び領域S2のコイル部分とが益々接近することになる。ボイス・コイル9は、回動方向にだけ回転トルクを発生するために、ボイス・コイル・マグネット8と上部ヨーク6とで形成するヨーク・ギャップ中の磁界のうち、磁力線が面に垂直に出入りする平等磁界を利用することが理想的である。
しかし、ボイス・コイル・マグネット8の端部では磁束が、ボイス・コイル・マグネット8及び上部ヨーク6の平面に対して垂直に出入りしないで多少外側に膨らんだり、傾斜したりして出入りするため、水平方向の成分を有する。この部分の磁束を漏洩磁束と呼ぶこともある。この結果、領域S1、S2のコイル部分はボイス・コイル9がコイル面に対して垂直な方向のいわゆる面外力を発生するように作用し、AHSA1に対して中心線L回りに捩る方向の力を加えていた。面外力は主として領域S1、S2が含むコイル辺b、c、dに働く力の合成として発生し、AHSA1に振動や騒音をもたらしていた。特に、領域S1及び領域S2のコイル部分は、中心線又は回動軸からの距離が長い分だけ大きなトルクとしてAHSA1に作用していた。
ヨーク・ギャップ空間において、相互に投影面が重なるボイス・コイル・マグネットを二つ逆極性になるように対向させ、ボイス・コイル9をヨーク・ギャップの中央に正確に配置すれば、磁界の水平方向の成分生じないため面外力は発生しないが、このような構成はVCMの製作上容易なことではなく、また、二つのボイス・コイル・マグネットを設ける分だけコスト増につながる。また、ボイス・コイル9に対して、ボイス・コイル・マグネット及びヨークを十分大きくして、ボイス・コイル9が漏洩磁束の影響を受けないように構成しようとすれば、磁気ディスク装置のスペース、コスト、及び重量等の制約を受けてしまい他の問題を生ずる。ボイス・コイルを小さくしようとすれば、所定のトルクを得るために巻数の増加に伴うコイルの厚さの増加、及びコイル電流の増大に伴う電力損失の増大等の問題を生じてしまう。
そこで本発明の目的は、軽量で効率のよいボイス・コイルを使用した回転円板形記憶装置を提供することにある。さらに本発明の目的は、コイル面に垂直な方向に働く面外力を減少させ、振動や騒音を軽減した回転円板形記憶装置を提供することにある。
本発明の原理は、ボイス・コイルのコイル面における形状を先端部側のコイル間の間隔に比べて後端部側のコイル間の間隔が同一もしくは狭くなるように形成した点にある。これにより、従来の扇形ボイス・コイルの後端部側に存在していた張出部に相当するコイル部分をなくし、面外力を減少する点にある。さらに、扇形ボイス・コイルの張出部が占めていた重量を軽減して振動を抑制する点にある。
本発明の第1の態様は、回転円板形記録媒体と、前記回転円板形記録媒体にアクセスするヘッドを搭載し、ピボット軸を中心に回動可能なアクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリと、前記アクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリに取り付けたボイス・コイルと、前記ボイス・コイルと共にボイス・コイル・モータを構成するボイス・コイル・マグネットとを備え、前記ボイス・コイルのコイル軸と前記ボイス・コイルとが前記ピボット軸に近い交点A1と前記ピボット軸から遠い交点A2とで交差し、前記コイル軸に対して前記交点A1と前記交点A2との間で垂直に交差する垂直線が前記ボイス・コイルと交差する交点間の距離をLpとしたとき最も長いLpが前記交点A1と前記交点A2との中点上又は該中点と前記交点A1との間にある回転円板形記憶装置を提供する。
前記ボイス・コイルの形状は例えばコイル面において、円の形状、楕円の形状、二つの平行な直線部分と該平行な直線部分の端部をそれぞれ連絡する半円部分とで構成する形状、四角形以上の多角形の形状、及び複数の直線部と各直線部を連絡する複数の曲線部を含む形状等として実現できる。本発明は、ここに例示的に記載した各形状を本発明の趣旨を逸脱しない範囲で僅かに変形させた形状までも含んでいる。コイル軸又は垂直線とボイス・コイルとの交点は、コイル軸又は垂直線とコイル幅の中心の交差位置で得ることができる。
本発明の第2の態様は、回転円板形記録媒体と、前記回転円板形記録媒体にアクセスするヘッドを搭載し、ピボット軸を中心に回動可能なアクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリと、前記アクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリに取り付けたボイス・コイルとを備え、前記ボイス・コイルを、コイル面において前記ピボット軸に近い部分を前記ピボット軸から遠い部分に対してコイル間隔の広い形状に形成した回転円板形記憶装置を提供する。コイル間隔は、ボイス・コイルをアクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリの中心を通る基準線又はヘッドとピボット軸の中心を通過する基準線が通過したとき、これらの基準線に垂直な垂直線とボイス・コイルとの二つの交点間の距離としてもよい。また、コイル間隔は、ボイス・コイルの重心とピボット軸の中心を結ぶ基準線に垂直な垂直線とボイス・コイルとの二つの交点間の距離としてもよい。
本発明の第3の態様は、回転円板形記録媒体と、前記回転円板形記録媒体にアクセスするヘッドを搭載し、ピボット軸を中心に回動可能なアクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリと、前記アクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリに取り付けたボイス・コイルとを備え、前記ボイス・コイルの質点系の重心が前記ピボット軸側に存在するように前記ボイス・コイルを形成した回転円板形記憶装置を提供する。
本発明により、軽量で効率のよいボイス・コイルを使用した回転円板形記憶装置を提供することができた。さらに本発明により、ボイス・コイルの面外力及び張出部の重量を減少することにより、振動や騒音を軽減した回転円板形記憶装置を提供することができた。
[本発明の実施の形態に係る磁気ディスク装置の説明]
図3及び図4を参照して、回転円板形記憶装置の一例として、本発明の実施の形態に係る磁気ディスク装置を説明する。図面の全体を通じて同一要素には同一の参照番号を付すことにする。図3は磁気ディスク装置10の概略平面図であり、図4は磁気ディスク装置10の分解斜視図である。磁気ディスク装置10は、外部がディスク・エンクロージャのベース12とディスク・エンクロージャのカバー13で覆われている。ベース12はアルミニウムのダイカスト鋳造又はステンレス等の鋼板のプレス加工により形成することができる。
回転円板形記録媒体の一例である磁気ディスク11は、記録面を少なくとも片面に備え、下部に設けたスピンドル・モータの一部として回転するハブに取り付けられてスピンドル軸23の回りを回転する。AHSA15は、ヘッド・サスペンション・アセンブリ(HSA)20と、アクチュエータ・アーム18と、コイル・サポート50と、コイル・サポートに保持されるボイス・コイル100とを含んで構成し、ピボット軸17の回りをA方向とB方向に回動可能なようにピボット・カートリッジでベースに取り付ける。本発明においてAHSA15は、本実施の形態に限定するものではなく、積層型サスペンション等の周知の他のいかなる構成を採用してもよい。本実施の形態では、ボイス・コイル100はコイル面において、実質的な円形の形状に形成している。ここで、コイル面とは、ボイス・コイルが回動する方向において構成する面をいう。本実施の形態では、コイル面と磁気ディスク11の表面とは平行になっているが、必ずしも平行である必要はない。実質的な円形の形状とは、製造上の誤差により真円から僅かに外れた形状や、真円として形成したボイス・コイルに外力を加えて僅かに変形させた形状等を含む意味である。ボイス・コイル100は、導体巻線を複数回巻いて形成するため、コイル面に平行な方向にコイル幅を、コイル面に垂直な方向にコイル厚さをもっている。
アクチュエータ・アーム18、コイル・サポート50、及びピボット軸周りを構成するピボット・カートリッジの取付部分(以後、ピボット軸受ハウジング部という。)はアクチュエータ・アセンブリといい本実施の形態では一体に形成している。アクチュエータ・アセンブリは、アルミニウムのダイカスト鋳造で形成したり、アクチュエータ・アームをアルミニウムで形成し、ボイス・コイルと共にプラスチック成形の型に入れて合成樹脂のピボット軸受ハウジング部と一体に形成したりして製作することができる。HSA20はアクチュエータ・アーム18に取り付けたロード・ビームとロード・ビームに取り付けたフレキシャとを含んで構成し、ロード・ビームの先端部にはマージ・リップ19又はタブを設けている。フレキシャはヘッド/スライダ14をピボット運動が可能なように支持する。
ヘッド/スライダ14は、磁気ディスク11に対してデータの読み取り及び書き込み又はそのいずれか一方を行うヘッドと、ヘッドを搭載し回転する磁気ディスク表面の気流から浮力を受けて、記録面上に僅かの間隙を保って浮上するスライダとで構成する。スライダは、空気軸受面(以下、ABSという。)が磁気ディスク11の記録面に対向するようにフレキシャに取り付ける。ロード・ビームはヘッド/スライダ14を磁気ディスク11の記録面に押しつける方向の圧力(押付荷重)を生成する。本実施の形態ではHSA20及びアクチュエータ・アセンブリ、すなわちAHSA15を中心線CLに対して左右対称に形成し、ボイス・コイル100も中心線CLに対して左右対称な形状に形成しているが、本発明の範囲には、HSA、アクチュエータ・アセンブリ、又はボイス・コイルが中心線CLから外れている場合や、非対称になっている場合も含む。
AHSA15の後端部には、ボイス・コイル100を保持するコイル・サポート50を形成している。コイル・サポート50には、必要に応じて中心線CL上に磁性体で形成した鉄片であるリトラクト・ピン30を設けることができる。リトラクト・ピン30の位置は必ずしも正確に中心線CL上である必要はなくその近辺であればよい。リトラクト・ピンの作用については、後にランプ21と共に説明する。さらにボイス・コイル100を覆うように、上部ヨーク27がベース12から支持されている。ボイス・コイル100の下部には、ボイス・コイル・マグネット54を配置し、ボイス・コイル・マグネット54の下部には下部ヨーク52を配置する。上部ヨーク27と下部ヨーク52とは、上部ヨークの脚部27a〜27cで磁気的に連絡しており、上部ヨーク27、ボイス・コイル・マグネット54、及び下部ヨーク52は、ボイス・コイル磁気回路を構成する。ボイス・コイル・マグネットは、上部ヨーク27の内面に接するようにさらに追加して設けてもよい。それにより、高さ方向のスペースは余分に必要になるが、水平成分が少なくより強力な磁界を得ることができる。ボイス・コイル磁気回路とボイス・コイル100でVCMを構成する。
ここで、AHSA15の各部及びVCMの各部が磁気ディスク10における方向に関し、ヘッド/スライダ14側を先端部側又は先端部といい、その反対側を後端部側又は後端部という。ヨーク・ギャップにはボイス・コイル・マグネット54と上部ヨーク27との間の面に垂直な2方向の磁界が形成されている。ボイス・コイル100はヨーク・ギャップ中に水平方向に自由に移動できるように配置されており、ボイス・コイル100に電流が流れるとそれぞれの方向の磁界からボイス・コイル100の各辺が受ける力が合成され、AHSA15はピボット軸17を中心にA方向又はB方向に回動する。
ボイス・コイル100に流れる電流の方向及び大きさを周知のサーボ制御技術を用いて変化させることでAHSA15はヘッドを磁気ディスク11の所定のトラック位置に位置付けることができる。AHSA15を、短時間で所定のトラックに移動させるには、ピボット軸17を中心とするAHSA15の慣性モーメントを小さくし、VCMのトルクを大きくする必要がある。VCMのトルクを大きくするには、ヨーク・ギャップの磁束やボイス・コイルの巻数を多くしたり、ボイス・コイルの電流を大きくしたりする。ヨーク・ギャップの磁束を多くするには、ボイス・コイル・マグネットの磁化の強さを増大させたり、ボイス・コイル磁気回路の透磁率を増大させたりする必要があるが、コスト、スペース、及び重量等に制約がある。
ボイス・コイルの巻数を多くすることはボイス・コイルの重量の増加につながる。AHSA15は、磁気ディスク10に外部から平行移動する振動や衝撃があったときにAHSA15の動作に与える影響を軽減するために、一般に、重心がピボット軸17上にくるように構成する。従って、ボイス・コイル100の重量増加は、ヘッド側の重量バランスを伴いAHSA15全体の慣性モーメントを増大させてしまう点で限界がある。ボイス・コイル100に流す電流を大きくすることは、電力損失が大きくなるためにやはり制約がある。本発明では、後述する実施形態で説明するようにこれらの問題をボイス・コイルの形状を工夫することで解決する。
上部ヨーク27と下部ヨーク52との間には、それぞれゴム等の弾性体を含んで形成したアウター・クラッシュ・ストップ31とインナー・クラッシュ・ストップ29をベース12から立設するように取り付けている。アウター・クラッシュ・ストップ31は、AHSA15が磁気ディスク11の外側に向かって回動する方向を制限し、インナー・クラッシュ・ストップ29は、AHSA15がスピンドル軸23に向かって回動する方向を制限する。アウター・クラッシュ・ストップ31は、リトラクト・ピン30を吸引するマグネット片を弾性体の中に埋め込んでいる。磁気ディスク装置10は、さらに電子部品65と、ヘッド及びボイス・コイル25と電子部品65を接続するフレキシブル・ケーブル63を備えている。磁気ディスク11の外側近辺にはロード・アンロード方式を実現するためにランプ21を設ける。AHSA15は磁気ディスク11の回転が停止しているときマージ・リップ19をランプ21の退避面上に係合させて退避する。マージ・リップ19がランプ21上の所定の停止位置に近づくと、アウター・クラッシュ・ストップ31のマグネット片がリトラクト・ピン30を吸引してAHSA15の停止位置を画定する。リトラクト・ピン30は、扇形ボイス・コイルを採用していたときは、略Y字形に形成したコイル・サポートの端部に設けていたが、
円形のボイス・コイルの場合は、ボイス・コイルの形状変化に伴ってボイス・コイル・マグネットの形状が変わる。リトラクト・ピン30は、ボイス・コイル・マグネットの形状の変化に併せてコイル・サポートの中心線CL上又はその近辺に設けることが可能になる。尚、従来どおり、コイル・サポートの端部に配置することももちろん可能である。本発明は、ロード・アンロード方式に限らず、磁気ディスク11上にヘッド/スライダ14の退避領域を設けたコンタクト・スタート・ストップ方式(CSS方式)にも適用できる。
[本発明の実施の形態に係るボイス・コイルの説明]
図5は、本発明の実施の形態に係るボイス・コイル100の作用を説明する図である。図5には、ボイス・コイル100の他に、説明のために従来の扇形のボイス・コイル101を記載している。ボイス・コイル100は、AHSA15の回動位置に応じて100A、100Bとして記載し、ボイス・コイル101についても同様に記載している。図5では、ボイス・コイル100B及び101Bが、100A、101Aの下に配置してあるように記載しているが、これは図の簡略化のためである。ボイス・コイル100はAHSA15の位置に応じてV1又はV2と記載しているコイル軸Vに対して対称な形状に形成している。コイル軸V1は、ピボット軸17を中心に回動するAHSA15がアウター・クラッシュ・ストップ31に当接する位置にあるときのAHSA15の中心線CLに一致しており、コイル軸V2は、AHSA15がインナー・クラッシュ・ストップ29に当接する位置にあるときのAHSA15の中心線CLに一致している。コイル軸V1及びコイル軸V2は、ピボット軸17の中心とボイス・コイル100A、100Bの幾何学的な中心を結んだ線上にあり、コイル軸Vを中心に左右に同一の角度だけ開いている。
ボイス・コイル・マグネット54は、ボイス・コイル100の下部に配置されており、ヨーク・ギャップに接する面が、コイル軸Vより左側と右側とで異なる極性に磁化されている。ボイス・コイル・マグネット54は、一つの磁性体において、コイル軸Vに対応する位置を境にして、ヨーク・ギャップに接する面が徐々に一方の極性から他方の極性に遷移するように磁化してもよく、また、異なる極性のボイス・コイルを2個配置してもよい。
円形のボイス・コイル100と扇形のボイス・コイル101と比較すると、ボイス・コイル100には、ボイス・コイル101のような張出部103、105がない点が第1の特徴である。張出部103、105は、ボイス・コイル・マグネット54の外周を形成する縁に近く、ヨーク・ギャップの漏洩磁束の影響を強く受ける。特に、ボイス・コイル・マグネット54を、上部ヨーク又は下部ヨークの一方だけに設ける場合は、両方に設ける場合よりも、ボイス・コイル・マグネット54の周辺部で磁束が水平成分を含む割合が大きくなり、漏洩磁束の影響が強くなる。
本実施の形態に係るボイス・コイル100は、コイル面において円形の形状に形成しており、従来のボイス・コイル101が備える張出部103、105に対応するコイル部分はボイス・コイル・マグネットの周辺部から離れているため、漏洩磁束から受ける力はボイス・コイル101に比べて小さい。よって、ボイス・コイル101の張出部103、105は、漏洩磁束の水平成分の影響を受け、コイル面に垂直な方向の面外力を発生するが、ボイス・コイル100に発生する面外力は小さい。
ボイス・コイル100の第2の特徴は、ボイス・コイル101に比べて、AHSA15を回動させるトルクに寄与する部分が多いことである。ボイス・コイル101では、図2を参照して説明したようにコイル辺a、bが、回転トルクに寄与しない無駄な部分を構成していた。一方、ボイス・コイル100Aは、コイル軸V1より左側のコイル部分と、コイル軸Vより右側の部分は例えばA1方向の回転トルクとなり、コイル軸V1とコイル軸Vとの間にあるコイル部分は、A1と反対のB1方向の逆トルクとなる。ボイス・コイル100Bにつても同様に考えることができる。
アウター・クラッシュ・ストップ位置及びインナー・クラッシュ・ストップ位置では、ボイス・コイル100に逆トルクが発生しているので、一見するとトルク効率が低下しているようにみえるが、AHSA15の全回動範囲についてみるとトルク効率は上昇する。ボイス・コイル100Aは、コイル軸V1がコイル軸Vに向かって回動するに従って逆トルクの割合が小さくなる。円形のボイス・コイルには図2で示したコイル辺a、bのような完全にトルクに寄与しないコイル部分はないので、回転トルクに寄与するコイル部分のトルク効率は高い。通常のAHSA15の動作は、コイル軸Vを中心にして左右に回動する頻度が高いと考えることができるので、実用的には、逆トルクの影響は問題にならない。ボイス・コイル100は、円筒形の型にコイルを巻いていくだけで形成することができるので製作が容易である。
次に、ボイス・コイル100の特徴をボイス・コイル101と比較して定量的に説明する。形状の異なる二つのコイルを比較するために、コイルの抵抗値を等しくし、さらに、AHSA15の重心をピボット軸上に設けるという前提で比較する。つまり、両ボイス・コイルは同一電流に対する消費電力を同一に揃え、かつ、ピボット軸17の中心からの重量による回転モーメントを同一にするという条件を設定して比較する。その結果、一例ではボイス・コイル100はボイス・コイル101に比べて面外力を1/3まで低減することを確認できた。これは面外力による振動を低減し、AHSA15の位置決め精度の向上につながる。また、騒音の低減にもつながる。面外力を低減できた理由は、従来のボイス・コイルに存在していた張出部103、105をなくしたことに起因する。
張出部103、105は、ピボット軸17又はコイル軸Vからの距離が長い部分であり、トルクとしては大きく作用するので、ボイス・コイル100の形状は有効である。この特徴は、コスト低減のためにボイス・コイル・マグネットを片面だけに設けるボイス・コイル磁気回路においてAHSA15の動作性能が低下することを押さえることができる点で特に有利である。すなわち、片面のボイス・コイル・マグネットは、周辺部で水平方向の成分の割合が高いからである。
続いて、ボイス・コイルの効率(Kt/J)を比較した。Ktはトルク定数でボイス・コイルに流す単位電流当たりのトルクに相当し単位はN・m/Aである。JはAHSA15の慣性モーメントである。ボイス・コイルの効率は、単位電流を流したときにAHSA15が得る加速度の大きさに相当しており、AHSA15が軽量で、かつ、ボイス・コイルのトルクが大きいほど大きな値になり動作性能が向上する。一例によると、ボイス・コイル100の効率をボイス・コイル101に比べて25%向上することができた。その内訳としてはまず、ボイス・コイル100から図2に示した回転に寄与しないコイル辺a、b部分を取り除いて軽量化することにより、ボイス・コイル100の慣性モーメントを25%低減した。ボイス・コイル100を軽量化したことにより、ピボット軸17にAHSA15の重心をおくようにAHSA15の先端部側を軽量化することができ、AHSA15全体の慣性モーメントを15%低減した。ボイス・コイル100は、抵抗値同一の条件下で図1に示したコイル辺a、bに相当する部分を取り除いた分だけ巻数を多くすることができKtを10%向上した。
次に、ボイス・コイル100の特徴を定性的に説明する。ボイス・コイル101の張出部103、105は面外力としてAHSA15に作用するだけでなく、重量としても作用する。すなわち、ボイス・コイル101では、張出部103、105の重量がAHSA15に振動エネルギーを与え、減衰を妨げるように作用していたと考えることができるが、ボイス・コイル100ではそのように作用するコイル部分がない。また、円形のボイス・コイル100は、コイル面において後端部側でコイル軸に垂直な方向のコイル間隔が小さいため、コイル・サポートも小さくすることができ、AHSA15の剛性を増大することができた。AHSA15の剛性を増大し、かつ、AHSA15を軽量化したので、AHSA15の共振周波数が上昇した。その結果、振動の振幅を小さくして位置決め精度を一層向上することができた。さらに、円形状のコイルは、製造が容易であり製造時間及びコストを低減することもできた。
[本発明における他の実施の形態に係るボイス・コイルの説明]
図6は、本発明における他の実施の形態に係るボイス・コイルの形状を説明する図である。図6(A)〜(L)に示すボイス・コイル103A〜103Lは、コイル面における形状に関し、いずれもコイル軸Vに対して実質的に対称な形状になっている。ここに、コイルの断面形状は周知のいかなる形状であってもよい。ボイス・コイル103A〜103Eは正多角形である。103Aは正方形、103Bは正五角形、103Cは正六角形、103Dは正七角形、103Eは正八角形である。
さらに正多角形の辺の数を増加していけば円に近づくため、これら四角形以上の正多角形の形状をしたボイス・コイルは、すべて本発明の範囲に含む。正多角形の形状をしたボイス・コイルは、通常、各辺同士が連絡し合う部分に製造上発生する曲線部を含み、そのような形状も本発明の範囲に含む。ボイス・コイル103Fとボイス・コイル103Gは、コイル軸V方向に短い長方形と長い長方形である。また、ボイス・コイル103Hと103Iはコイル軸方向に短い楕円と長い楕円である。ボイス・コイル103Jは、コイル軸Vに垂直な二つの直線部分とその端部をそれぞれ半円部分で連絡した形状である。
ボイス・コイル103Kは卵型の形状をしている。ボイス・コイル103Lは、コイル軸Vに垂直な直線部と平行な直線部を曲線部で連絡した形状であり、ボイス・コイル103Aに比べて、直線部分を連絡する曲線部分が長い。さらに、ボイス・コイル103Lの各直線部分を異なる長さにしたり、コイル軸Vに対して平行又は垂直以外の任意の角度で配置したりしてもよい。本発明の範囲に含むボイス・コイルの形状は、ここに例示した形状に限定するものではない。例えば、ボイス・コイル103Jをコイル軸方向に長い形状にしたりして、例示した形状から容易に想起し得るようなものを含み、さらに、製造上の理由等で僅かの変形を加えて非対称にしたような形状も本発明の効果を奏する限り含んでいる。このように本発明の範囲に含む様々なボイス・コイルの形状を例示したが、インナークラッシュ・ストップ又はアウター・クラッシュ・ストップの近辺で発生する逆トルクの程度とコイル軸近辺でのトルク効率とのバランスを図ったり、AHSA15の回動位置に対して所望のトルク特性を得たり、あるいは、ボイス・コイル磁気回路との関係を最適化したりする場合に、必要に応じてこれらの形状の中からボイス・コイルの形状を任意に選択することができる。
図7は、コイル軸に対して対称な形状のボイス・コイルに対して本発明の範囲を一般化して説明する図である。ボイス・コイル105は、コイル軸Vに対してコイル面において対称な形状に形成している。コイル面において、ボイス・コイル105は外周107と内周111で画定するコイル幅を備え、コイル幅の中心を線109で示している。コイル軸Vと線109は、ボイス・コイル105の先端部側、つまり、ピボット軸に近い側において交点113で交差し、後端部側において交点115で交差する。垂直線117は、コイル軸Vに垂直で交点113と交点115の中点118を通る。垂直線117は線109と交点123及び交点125で交差する。
垂直線119は、垂直線117に平行で交点113と交点115の間でコイル軸Vと交差する線であり、交点127と交点129で線109と交差し、交点127と交点129との間にコイル間隔Lxを与える。ここに本発明の範囲に含むボイス・コイルの形状は、コイル間隔Lxが最も長くなる垂直線119が、垂直線117よりも先端部側、すなわち、中点118の位置か、中点118の位置よりも交点113側の位置でコイル軸Vと交差する形状ということができる。本実施の形態では、コイル間隔Lxが最も長くなる垂直線119は垂直線121の位置で得ることができ、コイル間隔Lxは、点131と点133とで画定する。コイル軸Vは、AHSA15の長手方向の中心線CLと一致していてもよく、ピボット軸17と中点118を結んだ線に一致していてもよく、さらに、ヘッドとピボット軸17を結ぶ線に一致していてもよい。さらにまたコイル軸Vは、これらの線に接近した線上にあってもよい。
図8は、基準線に対して非対称な形状のボイス・コイルに関して本発明の範囲を一般化して説明する図である。ボイス・コイル150は、基準線Wに対してコイル面において非対称に形成しており、図7に示したボイス・コイルのコイル幅の中心線を線151として代表して記載している。点159は、ボイス・コイル150の各コイル部分を細分化した質点系として考えたときのその質点系の重心の位置で、ボイス・コイル150の質量中心に相当する位置である。
基準線Wは、重心Wとピボット軸17の中心とを結んだ線、又は重心Wとヘッドを結んだ線である。さらに基準線Wは、AHSA15の長手方向の中心線、ヘッドとピボット軸17の中心を通る線であってもよい。基準線Wは、交点173と交点175でコイル幅の中心線151と交差する。垂直線153は、重心159を通って基準線Wに垂直な線で、交点161と交点163でコイル幅の中心線151と交差し、交点161と交点163との間のコイル間隔Lyを与える。垂直線155は、垂直線153に平行で、交点173と交点175との間で基準線Wと交差する任意の線で、交点165と交点167でコイル幅の中心線151と交差し、交点165と交点167との間にコイル間隔Lyを与える。ここに本発明の範囲に含むボイス・コイルの形状は、コイル間隔Lyが最も長くなる垂直線155が、垂直線153よりも先端部側、すなわち、重心159の位置か、重心159よりも交点173側の位置で基準線Wと交差する形状ということができる。本実施の形態では、コイル間隔Lyが最も長くなる垂直線155は垂直線157の位置で得ることができ、コイル間隔Lyは、交点169と交点171との距離として画定する。
図7のボイス・コイル105及び図8のボイス・コイル150は、いずれも先端部側に比べて後端部側の幅が同一か又は狭い形状をしており、従来の扇形の形状とはその点において逆になっている。あるいは、質点系の重心が先端部側に存在している。その結果、従来の扇形のボイス・コイルに比べて面外力の割合が小さくなり、重量として振動エネルギーに寄与する割合も小さくなる。さらに、正多角形の辺の数を増加していくほど円形に近くなり、上述した円形コイルと同等の作用効果を発揮するようになる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定するものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
従来のボイス・コイルの形状を示す図である。 図1に示したボイス・コイルとボイス・コイル・マグネットの関係を示す図である。 本発明の実施の形態に係る磁気ディスク装置の概略構成を示す平面図である。 図3に示した磁気ディスク装置の分解斜視図である。 本実施の形態に係るボイス・コイルの作用を説明する図である。 他の実施の形態に係るボイス・コイルの形状を説明する図である。 コイル軸に対して対称な形状のボイス・コイルを一般化して説明する図である。 コイル軸に対して非対称な形状のボイス・コイルを一般化して説明する図である。
符号の説明
10 磁気ディスク装置
11 磁気ディスク
12 ディスク・エンクロージャのベース
13 ディスク・エンクロージャのカバー
14 ヘッド/スライダ
15 アクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリ(AHSA)
17 ピボット軸
18 アクチュエータ・アーム
20 ヘッド・サスペンション・アセンブリ(HSA)
23 スピンドル軸
27 上部ヨーク
29 インナー・クラッシュ・ストップ
30 リトラクト・ピン
31 アウター・クラッシュ・ストップ
50 コイル・サポート
52 下部ヨーク
54 ボイス・コイル・マグネット
100、103、150 ボイス・コイル

Claims (20)

  1. 回転円板形記録媒体と、
    前記回転円板形記録媒体にアクセスするヘッドを搭載し、ピボット軸を中心に回動可能なアクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリと、
    前記アクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリに取り付けたボイス・コイルと、
    前記ボイス・コイルと共にボイス・コイル・モータを構成するボイス・コイル・マグネットとを備え、
    前記ボイス・コイルのコイル軸と前記ボイス・コイルとが前記ピボット軸に近い交点A1と前記ピボット軸から遠い交点A2とで交差し、前記コイル軸に対して前記交点A1と前記交点A2との間で垂直に交差する垂直線が前記ボイス・コイルと交差する交点間の距離をLpとしたとき最も長いLpが前記交点A1と前記交点A2との中点上又は該中点と前記交点A1との間にある
    回転円板形記憶装置。
  2. 前記ボイス・コイルを前記コイル軸に対して対象に形成した請求項1記載の回転円板形記憶装置。
  3. 前記ボイス・コイルをコイル面において円形の形状に形成した請求項2記載の回転円板形記憶装置。
  4. 前記ボイス・コイルをコイル面において楕円の形状に形成した請求項2記載の回転円板形記憶装置。
  5. 前記ボイス・コイルをコイル面において二つの平行な直線部分と該平行な直線部分の端部をそれぞれ接続する半円部分とで構成する形状に形成した請求項2記載の回転円板形記憶装置。
  6. 前記ボイス・コイルをコイル面において四角形以上の多角形の形状に形成した請求項2記載の回転円板形記憶装置。
  7. 前記多角形の各辺同士を曲線で連絡した形状に形成した請求項6記載の回転円板形記憶装置。
  8. 前記ボイス・コイルをコイル面において複数の直線部と該直線部を連絡する複数の曲線部を含んだ形状に形成した請求項2記載の回転円板形記憶装置。
  9. 前記アクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリの中心線の近辺にリトラクト・ピンを備える請求項1記載の回転円板形記憶装置。
  10. 回転円板形記録媒体と、
    前記回転円板形記録媒体にアクセスするヘッドを搭載し、ピボット軸を中心に回動可能なアクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリと
    前記アクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリに取り付けたボイス・コイルとを備え、
    前記ボイス・コイルをコイル面において前記ピボット軸に近い部分を前記ピボット軸から遠い部分に対してコイル間隔の広い形状に形成した回転円板形記憶装置。
  11. 前記ボイス・コイルを前記アクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリの中心を通る第1の基準線が通過し、該第1の基準線と前記ボイス・コイルとが前記ピボット軸に近い交点B1と前記ピボット軸から遠い交点B2とで交差し、前記第1の基準線に対して垂直な垂直線が前記交点B1と前記交点B2との間で前記ボイス・コイルと交差する交点間の距離をLqとしたとき最も長いLqが前記交点B1と前記交点B2との中点上又は該中点と前記交点B1との間にある請求項10記載の回転円板形記憶装置。
  12. 前記ボイス・コイルを前記ヘッドと前記ピボット軸の中心を通過する第2の基準線が通過し、該第2の基準線と前記ボイス・コイルとが前記ピボット軸に近い交点C1と前記ピボット軸から遠い交点C2とで交差し、前記第2の基準線に対して垂直な垂直線が前記交点C1と前記交点C2との間で前記ボイス・コイルと交差する交点間の距離をLrとしたとき最も長いLrが前記交点C1と前記交点C2との中点上又は該中点と前記交点C1との間にある請求項10記載の回転円板形記憶装置。
  13. 前記ボイス・コイルの重心と前記ピボット軸の中心とを第3の基準線が通過し、該第3の基準線と前記ボイス・コイルとが前記ピボット軸に近い交点D1と前記ピボット軸から遠い交点D2とで交差し、前記第3の基準線に対して垂直な垂直線が前記交点D1と前記交点D2との間で前記ボイス・コイルと交差する交点間の距離をLsとしたとき最も長いLsが前記交点D1と前記交点D2との中点上又は該中点と前記交点D1との間にある請求項10記載の回転円板形記憶装置。
  14. 回転円板形記録媒体と、
    前記回転円板形記録媒体にアクセスするヘッドを搭載し、ピボット軸を中心に回動可能なアクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリと、
    前記アクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリに取り付けたボイス・コイルとを備え、
    前記ボイス・コイルの質点系の重心が前記ピボット軸側に存在するように前記ボイス・コイルを形成した回転円板形記憶装置。
  15. 前記ボイス・コイルを前記ヘッドと前記ピボット軸の中心を通過する第4の基準線が通過し、該第4の基準線と前記ボイス・コイルとが前記ピボット軸に近い交点E1と前記ピボット軸から遠い交点E2とで交差し、前記第4の基準線に対して垂直な垂直線が前記交点E1と前記交点E2との間で前記ボイス・コイルと交差する交点間の距離をLtとしたとき最も長いLtが前記重心上又は前記重心より前記ピボット軸側にある請求項14記載の回転円板形記憶装置。
  16. 前記ボイス・コイルの重心と前記ピボット軸の中心とを第5の基準線が通過し、該第5の基準線と前記ボイス・コイルとが前記ピボット軸に近い交点F1と前記ピボット軸から遠い交点F2とで交差し、前記第5の基準線に対して垂直な垂直線が前記交点F1と前記交点F2との間で前記ボイス・コイルと交差する交点間の距離をLuとしたとき最も長いLuが前記重心上又は前記重心より前記ピボット軸側にある請求項14記載の回転円板形記憶装置。
  17. アクチュエータ・アームと、
    前記アクチュエータ・アームに連絡するピボット軸受ハウジングと、
    前記ピボット軸受ハウジングに連絡するコイル・サポートと、
    前記コイル・サポートが保持するボイス・コイルとを含み、
    前記ボイス・コイルをコイル面において前記ピボット軸に近い部分を前記ピボット軸から遠い部分に対してコイル間隔の広い形状に形成したアクチュエータ・アセンブリ。
  18. 前記ボイス・コイルのコイル軸と前記ボイス・コイルとが前記ピボット軸に近い交点A1と前記ピボット軸から遠い交点A2とで交差し、前記コイル軸に対して前記交点A1と前記交点A2との間で垂直に交差する垂直線が前記ボイス・コイルと交差する交点間の距離をLpとしたとき最も長いLpが前記交点A1と前記交点A2との中点上又は該中点と前記交点A1との間にある請求項17記載のアクチュエータ・アセンブリ。
  19. 前記ボイス・コイルを前記アクチュエータ・ヘッド・サスペンション・アセンブリの中心を通る第1の基準線が通過し、該第1の基準線と前記ボイス・コイルとが前記ピボット軸に近い交点B1と前記ピボット軸から遠い交点B2とで交差し、前記第1の基準線に対して垂直な垂直線が前記交点B1と前記交点B2との間で前記ボイス・コイルと交差する交点間の距離をLqとしたとき最も長いLqが前記交点B1と前記交点B2との中点上又は該中点と前記交点B1との間にある請求項17記載のアクチュエータ・アセンブリ。
  20. 前記ボイス・コイルを前記ヘッドと前記ピボット軸の中心を通過する第2の基準線が通過し、該第2の基準線と前記ボイス・コイルとが前記ピボット軸に近い交点C1と前記ピボット軸から遠い交点C2とで交差し、前記第2の基準線に対して垂直な垂直線が前記交点C1と前記交点C2との間で前記ボイス・コイルと交差する交点間の距離をLrとしたとき最も長いLrが前記交点C1と前記交点C2との中点上又は該中点と前記交点C1との間にある請求項17記載のアクチュエータ・アセンブリ。











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