JP3257923B2 - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JP3257923B2
JP3257923B2 JP10642495A JP10642495A JP3257923B2 JP 3257923 B2 JP3257923 B2 JP 3257923B2 JP 10642495 A JP10642495 A JP 10642495A JP 10642495 A JP10642495 A JP 10642495A JP 3257923 B2 JP3257923 B2 JP 3257923B2
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    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B21/00Head arrangements not specific to the method of recording or reproducing
    • G11B21/02Driving or moving of heads
    • G11B21/08Track changing or selecting during transducing operation
    • G11B21/081Access to indexed tracks or parts of continuous track
    • G11B21/083Access to indexed tracks or parts of continuous track on discs
    • G11B21/085Access to indexed tracks or parts of continuous track on discs with track following of accessed part

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  • Micromachines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ等の外部
記憶装置として広く用いられている磁気ディスク装置、
磁気ディスクカートリッジ装置、或いは光ディスク装置
等のディスク装置に関し、特に、記録及び/又は再生ヘ
ッドを記憶媒体に対して位置決めするヘッド駆動用アク
チュエータの特性を改良したディスク装置に関する。
【0002】例えば、磁気ディスク装置は、近年、記憶
媒体である磁気ディスクの記憶密度が著しく向上し、1
0年程度で約10倍以上の割合で進歩している。磁気デ
ィスクの高密度化は、磁気ディスクの円周方向密度(B
PI)とトラック方向密度(TPI)の双方から実現さ
れるが、特に、TPIに関しては、現在のところ400
0TPI(トラックピッチで6μm)に達し、さらに1
0000TPI(トラックピッチで2.5μm)へ向け
て技術開発が進められている。
【0003】
【従来の技術】磁気ディスクのトラック方向密度(TP
I)を向上させるためには、磁気ヘッド・磁気ディスク
の改良をさることながら、ヘッドの位置決め技術の向上
が重要である。例えば、10000TPIでは上述のよ
うにトラックピッチが2.5μmであるのに対し、所要
位置決め精度はピッチの約10%、即ち0.25μm以
下であることが要求される。
【0004】一方で、ディスク装置の小型化、携帯機器
での使用という要求があり、磁気ディスク装置への外
乱、或いはショックや振動は相対的にどんどん大きくな
る傾向にある。より大きくなる外乱とより小さくなる許
容位置決め精度、この矛盾する両者を両立させるのはそ
れほど容易なことではない。この基本解決策は、ヘッド
位置決めサーボ系のループゲイン(即ち、サーボ帯域)
を大きくとることである。サーボ帯域を大きくとるため
の障害は、アクチュエータ系の固有振動である。
【0005】従来一般のアクチュエータの共振点は、お
よそ数kHzにあり、サーボ帯域を1kHz以上とるこ
とはほとんど不可能であった。このような状態で無理に
サーボ帯域を広げても、かえって制御系が不安定になり
やすく、位置決め精度を向上させることはできない。こ
のため、例えば一部の光ディスク装置(トラックピッチ
1.5μm程度)では、二重アクチュエータを用いて高
帯域化が図られている。これにより、サーボ帯域を2k
Hz程度とすることができる。この光ディスク装置と同
様な二重アクチュエータを磁気ディスク装置に導入する
のも一案であり、多くの試みがなされているが、まだ実
用化には到っていない。その理由は、磁気ディスク装置
においては、ヘッド数が10〜20個もあり(光ディス
ク装置の場合は1個)、これだけの個数の二重アクチュ
エータを用いることは、価格、重量などを考えて、実用
性に乏しいこと、特に磁気ディスク装置では、最近低価
格化がめざましく、コスト上昇を伴う技術の採用はかな
り難しいこと、等が挙げられる。また、光ディスク装置
においては、ヘッド数が1個といえども、二重アクチュ
エータとこれを駆動する複雑な制御系によって、低価格
が妨げられている。
【0006】ただし、将来的には、マイクロマシン技術
などを用いることにより、ヘッド素子と一体のマイクロ
アクチュエータ等の実現が可能となれば、磁気ディスク
装置においても二重アクチュエータの実用化もあり得る
と考えられる。しかし、当面は、単一アクチュエータの
広帯域化を図るのがもっとも実用的であることは確かで
ある。
【0007】アクチュエータの広帯域化を図るのため
に、アクチュエータの共振点を上昇させようとした場
合、まず、構造体としてのアクチュエータの剛性を上げ
るのが第一である。設計上アクチュエータの剛性を上げ
た場合、弾性モードの共振点を上げることができる。し
かし、この場合、アクチュエータが重くなることによる
アクセス性能の低下という問題の他に、アクチュエータ
の重量が増えることによる剛体モード固有振動数の低下
という問題がある。ここで、「剛体モード」とは、軸受
けのばね定数と可動部の質量による共振点である。構造
体としては、ほぼ剛体であるためのこのように呼んでい
る。この剛体モードは軸受けのバネ定数を一定とする
と、質量の平方根に反比例する。したがってアクチュエ
ータの質量を軽減するほど共振点は上がり、上記のよう
に剛性の上昇とは相反し、剛体モードまで含めた高共振
化は本質的に困難である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図1は従来一般に用い
られていた単一コイルのアクチュエータの駆動方式を示
し、図2はこのような従来例の周波数特性を示す。図1
の従来例では、磁気ヘッドを搭載しているアームとは反
対側に単一コイルがあるので、磁気ヘッドのトラック位
置決め方向(即ち、シーク方向)と同じ方向にアクチュ
エータの駆動力が発生している。この場合、図2に示す
ように、剛体モードの振幅(変位/力)のピークが数k
Hz付近に現れ、またアクチュエータの剛体モードは図
1の鎖線の方向に出現し、トラック位置決め方向の誤差
が大きくなる。
【0009】本発明は、構造系であるヘッド駆動用アク
チュエータの弾性モードの共振点をできるだけ上げると
共に、上記のような剛体モードを実用上支障がない程度
にあらわれにくくすることである。このような基本的な
考え方は、本出願人の特許出願(特開平3−80475
号)に示されている。ここにおいては、剛体モードをあ
らわれにくくするために直交方向駆動を提唱した。すな
わち、アクチュエータに対し、磁気ヘッドの位置決め方
向(即ち、シーク方向)と直交する方向に駆動力を与え
ることにより、剛体モードは出現するものの、その方向
が、シーク方向と直交する方向となるため、トラック位
置決め方向の誤差はほとんどあらわれなくなる。厳密に
は磁気ヘッドのシーク方向と磁気ディスクの周方向とは
ヨー角があるため直交はしないが、その角度は20度以
内でありヨー角による影響はごくわずかである。
【0010】それとともに、一対のコイルでバランス駆
動に近づけることにより、軸受反力を低減することも狙
っている。原理的にはこのように優れた直交・バランス
駆動であるが、現実的な一番の問題点はアクチュエータ
をディスク装置の駆動部へいかに実装するかである。す
なわち、磁気ディスクとアクチュエータとの干渉をいか
に避けるかという現実の問題に直面する。もちろん、ス
ピンドル・アクチュエータ間距離を極端に延ばすなども
考えられるが、決められたディスク装置のスペース内に
アクチュエータを収容するのは容易なことではない。
【0011】また、軸受反力を低減するバランス駆動を
実現した他の従来例としては、特開昭59−11696
5号、特開平5−54565号、並びに特開平6−12
4553号などがある。これらの従来例においてもディ
スクとの干渉を避けて限られたディスク装置のスペース
内に都合良く実装することはかなり困難である、という
現実的な問題がある。
【0012】そこで、本発明は、アクチュエータの駆動
方向を磁気ヘッドのシーク方向と直交する方向にして位
置決めの際に、駆動のバランスを損なうことなく、アク
チュエータの振動を抑制し、ヘッド・アクチュエータを
限られたスペース内に有効に実装することを可能とする
ディスク装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の側面によ
ると、平面状の記憶媒体と、該記憶媒体に対して情報の
記録又は読取りを行うヘッド、該ヘッドを支持すると共
に所定の回転軸まわりに回転可能に設けられ、且つ駆動
用コイルを担持するアクチュエータ可動体と、前記コイ
ルと協働する固定磁気回路と、を含んでなり、前記アク
チュエータ可動体を前記回転軸まわりに所定範囲内で揺
動させることにより前記ヘッドを記憶媒体に対して位置
決めするディスク装置において、前記コイルは前記回転
軸に直角な面に延在するフラットコイルからなり、且つ
前記ヘッドの位置決め方向とほぼ直交する方向に駆動力
を発生させるように配置されていることを特徴とするデ
ィスク装置が提供される。
【0014】前記コイルは前記回転軸の軸線を含む第1
の面に関し前記ヘッドとは反対側にオフセットして配置
されているのが望ましい。また、前記コイルは前記回転
軸の軸線を通り且つ前記第1の面と直交する第2の面に
関し対称に配置されているのが望ましい。この場合にお
いて、前記コイルは前記第2の面に関し略対称に1対配
置してもよく、又は前記第2の面に関し一方の側から他
方の側へ略対称に配置された単一のコイルとして構成し
てもよい。また、前記第2の面は、前記回転軸の軸線と
前記ヘッドとを概ね含む面として構成してもよく、或い
は前記記憶媒体はスピンドル軸に回転可能に取付けられ
たディスク媒体から成り、前記第2の面は、前記回転軸
の軸線と前記ヘッドとを概ね含む面よりも、前記スピン
ドル軸の側に傾斜するように構成してもよい。
【0015】本発明の第二の側面によると、平面状の記
憶媒体と、該記憶媒体に対して情報の記録又は読取りを
行うヘッド、該ヘッドを支持すると共に所定の回転軸ま
わりに回転可能に設けられ、且つ駆動用コイルを担持す
るアクチュエータ可動体と、前記コイルと協働する固定
磁気回路と、を含んでなり、前記アクチュエータ可動体
を前記回転軸まわりに所定範囲内で揺動させることによ
り前記ヘッドを記憶媒体に対して位置決めするディスク
装置において、前記コイルは前記回転軸に直角な面に延
在する一対のフラットコイルからなり、前記固定磁気回
路は、上下1対のヨークの内側にそれぞれ平板状の磁石
が固定・配置され、これらの相対向する1対の平板状磁
石間で、その間を前記フラットコイルが揺動可能なギャ
ップが形成されると共に、前記一対のフラットコイルに
対応して略対称に磁極が配置されたものであることを特
徴とするディスク装置が提供される。
【0016】前記1対の平板状磁石は、前記回転軸を中
心として略円弧状に配置されているのが望ましい。前記
円弧状磁石は、略中央にて前記回転軸から放射方向に延
びた1つの直線と、両側部分にて、前記回転軸より前記
ヘッドとは反対側にずれた位置から放射方向に延びる2
つの直線と、により着磁の極境界線が形成されて、4極
に分割された磁気回路を構成することができる。
【0017】或いは、前記円弧状磁石は、前記回転軸よ
り前記ヘッドとは反対側にずれた位置から放射方向に延
びる2つの直線により着磁の極境界線が形成され、3極
に分割された磁気回路を構成することもできる。この場
合において、前記3極に分割された磁気回路において、
前記円弧状磁石は、中央の極が両側の極より約2倍の円
弧方向の長さを有し、両側にある2つの極は円弧方向の
長さが互いに略等しくなるように構成することができ
る。
【0018】前記上下1対のヨークは、前記円弧状磁石
の中央部及び両端部において、且つ該円弧状磁石の周囲
の外側にて、これらの1対のヨークを互いに機械的・磁
気的に連結するバックヨーク及びサイドヨークを具備す
るように構成できる。前記上下1対の相対向する略円弧
状の磁石は、中央部における平面の幅が両端部における
平面の幅より小さくなるように構成することができる。
この場合において、前記略円弧状の磁石は、外周部は半
円形であり、内周部は半楕円形で、中央部における平面
の幅が両端部における平面の幅より小さくなるように構
成できる。
【0019】また、本発明の第三の側面によると、平面
状の記憶媒体と、該記憶媒体に対して情報の記録又は読
取りを行うヘッド、該ヘッドを支持すると共に所定の回
転軸まわりに回転可能に設けられ、且つ駆動用コイルを
担持するアクチュエータ可動体と、前記コイルと協働す
る固定磁気回路と、を含んでなり、前記アクチュエータ
可動体を前記回転軸まわりに所定範囲内で揺動させるこ
とにより前記ヘッドを記憶媒体に対して位置決めするデ
ィスク装置において、前記コイルは前記回転軸に直角な
面に延在するフラットコイルからなり、前記固定磁気回
路は、上下1対のヨークの内側にそれぞれ平板状の磁石
が固定・配置され、これらの相対向する1対の平板状磁
石間で、その間を前記フラットコイルが揺動可能なギャ
ップが形成され、更に前記コイル及び前記固定磁気回路
は、前記アクチュエータ可動体に対し前記ヘッドの位置
決め方向とほぼ直交する方向に駆動力を発生させるよう
に構成されていることを特徴とするディスク装置が提供
される。
【0020】前記フラットコイルは、前記1対の平板状
磁石間のギャップに平行なループを形成し、該ループ状
コイルは前記平板状磁石との間で駆動力を発生する辺部
を少なくとも2つ有し、これらの駆動力発生辺による合
成駆動力が前記ヘッドの位置決め方向とほぼ直交する方
向に向くように構成できる。前記コイルは、前記回転軸
の軸線を含む第1の面に関し前記ヘッドとは反対側にオ
フセットして配置され、且つ前記回転軸の軸線を通り前
記第1の面と直交する第2の面に関し両側に一対配置さ
れており、各コイルが少なくとも2つの駆動力発生辺を
有し、これらの駆動力発生辺による合成駆動力が前記ヘ
ッドの位置決め方向とほぼ直交する方向に向くように構
成できる。
【0021】この場合において、各コイルの前記2つの
駆動力発生辺はヘッド位置決め方向と略平行な直線部分
により形成されていてもよい。或いは、各コイルの前記
2つの駆動力発生辺のうち、ヘッドに近い側の第1の駆
動力発生辺はヘッド位置決め方向と略平行な直線部分に
より形成され、ヘッドから遠い側の第2の駆動力発生辺
はヘッド位置決め方向に対し約30°以下の角度で傾斜
して配置されていてもよい。
【0022】或いは、各コイルの前記2つの駆動力発生
辺のうち、ヘッドに近い側の第1の駆動力発生辺はヘッ
ド位置決め方向に対し一方の側へ傾斜し、ヘッドから遠
い側の第2の駆動力発生辺はヘッド位置決め方向に対し
他方の側へ傾斜して配置されていてもよい。或いは、前
記コイルは、前記回転軸の軸線を含む第1の面に関し前
記ヘッドとは反対側にオフセットして配置され、且つ前
記コイルは前記回転軸の軸線を通り前記第1の面と直交
する第2の面に関し一方の側から他方の側へ延びる1つ
の台形状のループを構成し、該ループ状コイルはヘッド
位置決め方向と略平行な2つの直線部分からなる駆動力
発生辺を備えていてもよい。この場合において、前記台
形状コイルは、略台形の補強体の周囲に巻回されたもの
であるのが望ましい。更に、前記補強体は複数の肉抜き
穴を有するものであってもよい。
【0023】また、本発明の第四の側面によると、平面
状の記憶媒体と、該記憶媒体に対して情報の記録又は読
取りを行うヘッド、該ヘッドを支持すると共に所定の回
転軸まわりに回転可能に設けられ、且つ駆動用コイルを
担持するアクチュエータ可動体と、前記コイルと協働す
る固定磁気回路と、を含んでなり、前記アクチュエータ
可動体を前記回転軸まわりに所定範囲内で揺動させるこ
とにより前記ヘッドを記憶媒体に対して位置決めするデ
ィスク装置において、前記コイルは前記回転軸に直角な
面に延在するフラットコイルからなり、前記アクチュエ
ータ可動体は少なくとも該フラットコイルの保持部が前
記回転軸の軸線に直交する面内で金属の板状部からな
り、且つ該フラットコイルのコバ面に嵌合する凹部を有
し、該フラットコイルはアクチュエータの前記凹部に、
適当な硬さと減衰力を有する弾性接着剤で固定されるこ
とを特徴とするディスク装置が提供される。
【0024】
【作用】本発明の第一の側面によると、前記コイルは前
記回転軸に直角な面に延在するフラットコイルからな
り、且つ前記ヘッドの位置決め方向とはほぼ直交する方
向に駆動力を発生させるように配置されている。従っ
て、図3の原理図に示すように、記憶媒体であるディス
ク面に対しヘッドが位置決めされる際、アクチュエータ
可動部ののヘッド位置決め(シーク)方向の機械的な振
動が抑制され、ディスク面に対するヘッドの位置決め精
度が向上する。また、コイルを、回転軸と直交する面内
に配置されたフラットコイルで構成したので、比較的薄
型のディスク装置のスペース内での実装が可能となり実
装効率を上げることが出来る。
【0025】前記コイルを、前記回転軸の軸線を含む第
1の面に関し前記ヘッドとは反対側にオフセットして配
置した場合は、アクチュエータ可動体の回転軸まわりの
重量バランスが均等化され、更に、コイルがヘッドある
いは記憶媒体(ディスク)から遠ざかり、コイルをディ
スクとの干渉をより一層避けることが出来、アクチュエ
ータの実装効率可動範囲(ストローク)の向上等を図る
ことができる。
【0026】前記コイルを、前記回転軸の軸線を通り且
つ前記第1の面と直交する第2の面に関し対称に配置す
ることで、一層バランスの向上を図ることができる。前
記第2の面を、前記回転軸の軸線と前記ヘッドとを概ね
含む面よりも、前記スピンドル軸の側に傾斜させた場合
は、ディスクに対するアクチュエータの可動範囲におい
て、コイルをディスクからより一層離れた位置関係にす
ることが出来るため、アクチュエータの実装効率を更に
向上させることが出来る。
【0027】本発明の第二の側面によると、前記コイル
は前記回転軸に直角な面に延在するフラットコイルから
なり、前記固定磁気回路は、上下1対のヨークの内側に
それぞれ平板状の磁石が固定・配置され、これらの相対
向する1対の平板状磁石間で、その間を前記フラットコ
イルが揺動可能なギャップが形成される。従って、コイ
ルを含む磁気回路の構造を薄型のものとして形成でき、
薄型のディスク装置への実装性が良好となる。
【0028】前記1対の平板状磁石は、前記回転軸を中
心として略円弧状に配置され、前記回転軸より前記ヘッ
ドとは反対側にずれた位置から放射方向に延びる2つの
直線により着磁の極境界線が形成され、3極に分割され
た磁気回路を構成した場合は、アクチュエータが揺動運
動をする際、コイルに対する着磁の極変化が円滑となっ
て回転ムラのないアクチュエータ動作が可能となる。
【0029】前記上下1対のヨークは、前記円弧状磁石
の中央部及び両端部において、且つ該円弧状磁石の周囲
の外側にて、これらの1対のヨークを互いに機械的・磁
気的に連結するバックヨーク及びサイドヨークを設ける
と、磁石とヨークによる磁束ループを補完することが出
来、円弧方向にわたって均等な磁力を確保することが出
来る。
【0030】本発明の第三の側面によると、前記コイル
は前記回転軸に直角な面に延在するフラットコイルから
なり、前記固定磁気回路は、上下1対のヨークの内側に
それぞれ平板状の磁石が固定・配置され、これらの相対
向する1対の平板状磁石間で、その間を前記フラットコ
イルが揺動可能なギャップが形成され、更に前記コイル
及び前記固定磁気回路は、前記アクチュエータ可動体に
対し前記ヘッドの位置決め方向とほぼ直交する方向に駆
動力を発生させるように構成されている。従って、前述
した本発明の第一及び第二の側面における作用ないし効
率を同時に達成することができる。
【0031】本発明の第四の側面によると、フラットコ
イルをアクチュエータの凹部に、適当な硬さと減衰力を
有する弾性接着剤で固定したので、コイルのアクチュエ
ータへの搭載が容易であり、かつコイルに起因するアク
チュエータの振動を抑制することが出来る。
【0032】
【実施例】第1の実施例 図4に本発明の磁気ヘッド駆動用アクチュエータの第一
の実施例を示し、図5(a)及び(b)にこのアクチュ
エータを3.5インチ型ディスクドライブ装置に実装し
た状態を示す。これらの図において、磁気記憶媒体であ
る円板状のディスク1は垂直方向に所定の間隔を隔てて
複数枚配置され、スピンドル軸2を中心に一体的に回転
するように構成されている。
【0033】磁気ヘッド駆動用アクチュエータ10は、
固定軸11を中心に揺動可能に設けられたキャリッジ1
2と、このキャリッジ12からディスク1の側に延びる
複数のアーム13と、各アーム13の先端に支持ばね1
4を介して取付けられた磁気ヘッドスライダ15と、キ
ャリッジ12と一体的に揺動する一対の可動コイル1
6,17と、固定磁気回路18,19とから成る。磁気
ヘッドスライダ15は各ディスク1の両面にあって、デ
ィスク面に対して浮上ないし接触するようにこのアクチ
ュエータ10によりシーク方向に位置決めされる。
【0034】図4に示すように、コイル16,17はフ
ラット型のコイル(即ち、鉄心がなくコアレスタイプで
ある)で駆動のバランス性とディスクドライブ装置への
実装性とを両立させるために、完全直交部(a部)を線
Dから後方へ、即ちヘッドと反対側へオフセットさせた
配置とし、またリターン部(b部)も軸11の中心Oに
対する半径方向とはある傾きを持ち、磁気回路の構成も
考慮して独特の不等辺四角形の形状で構成している。こ
の実施例では、線あるいは面Dは磁気ヘッドスライダ1
5と軸11の中心Oとを結ぶ線(あるいは面)C1 に直
交する。
【0035】このような形状のコイル16,17は、そ
の駆動方向が半径方向と直交する接線方向からずれるこ
とで駆動トルクという点では損をするが、現実的には、
トルクT=は下式で表現されるため、例えばθ=20度
としてもその損失は7%に過ぎない。 T=Frcosθ(θ;半径方向からのコイルのずれ角) …(1) このコイル16,17の形状は、要求される磁気ヘッド
のストローク(及びそれに伴うアクチュエータの回転
角)に対し、必要な磁気回路の磁極配置と密接にに関係
し、一体のものとして設計されなければならない。図6
に全ストローク範囲でコイル16,17が実線位置から
破線位置まで動いた場合のコイルの軌跡とそれに対応す
る磁極形状を示す。この図6より、磁極形状が決められ
る。
【0036】また、図5の実装図より、ディスク1と干
渉しないアクチュエータの条件が明確になる。すなわ
ち、ヘッドアーム13と同一平面上にコイル16,17
を設ける場合、図3に示すコイル形状ではコイルがディ
スクと干渉するおそれがあるので、回転中心Oに対し、
ヘッドと反対側にオフセットしている。さて、図4の実
施例にかかるコイル16,17において、a部(両側一
対)は、その駆動力の方向(矢印A)がシーク方向に完
全に直交し、かつ両側で完全にバランスした理想形状と
いうことができる。ただし、半径方向に対しては約25
度の角度を持っているため、上式(1)より駆動効率は
約91%(cos25°)である。これに対し、コイル
16,17のb部は、完全には直交・バランスしないい
わば現実的な妥協部分であるが、駆動効率は約86%、
またシーク方向分力は、シーク方向に対し約30度の角
度を持っているため、約50%の横分力が発生すること
になる。以上、合計すると、駆動効率は約88%、また
全駆動力に対する横方向分力の比率は25%である。図
1のような従来のアクチュエータにおいてはほぼ100
%が横方向分力(すなわち軸受け反力)であることを考
慮すると、横方向分力は約1/4に低減したことにな
る。これは、対数表示すれば12dBに相当し、剛体モー
ドのピークゲインを12dB低くすることと等価である。
一般に剛体モードのピークゲインは、他のモードと連成
しない場合、軸受のダンピングのため10−20dB程度
である場合が多い。したがって、図4の実施例のような
駆動コイルを用いた場合、0−8dB程度のピークにな
り、これは実用上ほとんど無視しうる程度の水準であ
る。
【0037】一般に回転アクチュエータにおいては、ピ
ボット回転軸回りの回転バランス(一次モーメント)
も、耐外乱性の観点から重要である。本実施例において
は、コイル16,17のa部は回転中心に近いためアン
バランスは少ないが、b部はヘッド/アームのバランサ
として働き、ほぼ完全バランスを実現している。一方、
横方向バランスは、本実施例のように対称型デュアルコ
イルでは原理的に完全バランスなのは容易に理解されよ
う。
【0038】逆に、シングルコイル(図4の片側コイル
16又は17のみ)でも直交駆動の場合、解析の結果、
振動特性はそれほど遜色ない良好な結果であるのは、特
開平3−80475号でも示されているとおりである。
しかし横方向には完全アンバランスとなってしまうた
め、実用上は本実施例のように対称な一対のコイル1
6,17を設けデュアルコイルを構成するのが有利であ
ろう。しかし、バランス対策は他の方法も考え得るた
め、本発明の目的に対し、このデュアルコイルの構造は
必須のものではないことに留意すべきである。すなわ
ち、本発明の本質は、バランス駆動ではなく、直交型駆
動であるということである。なお、デュアルコイルにつ
いて、その効率の点について触れておく。本実施例にお
いて、アクチュエータ可動部の全慣性モーメントに対す
るコイル(デュアル)の比率は約50%、コイル以外
(ヘッド/アームその他)の比率は約50%である。シ
ングルコイルにした場合を想定すると、慣性モーメント
は本実施例の場合の75%となる。これに対し、抵抗は
1/2、同一電流での駆動力も1/2(あるいは同一電
圧では、電流2倍で駆動力同一)となる。このとき最大
加速度は両者とも同じ(すなわちシーク時間も同一)で
ある。したがってヘッドでの単位電流当たりの加速度を
示すパラメータは、1/0.75/2=0.67とな
り、これがそのまま消費電力の比率となり、シングルコ
イルの方が効率が悪いことが分かる。したがって、デュ
アルコイルは、コイル体積を増やすという点で、電力利
用効率を上げていることになる。
【0039】また、図7に本実施例における、アクチュ
エータ可動部の有限要素解析のためのソリッドモデルを
示す。この構造部の他に、軸受部は、線形ばねとしてモ
デル化している。なおこのモデルでは、ヘッド支持ばね
は、質量のみ付加している。したがって、アクチュエー
タ全体への影響は考慮されているが、支持ばねの固有振
動は考慮されていない。設計に当たっては、剛体モード
対策は上記の通りであるが、さらに、弾性モード対策と
して、アームをより幅広(特に、慣性モーメントへの影
響が少なく剛性への影響が大きい根本部を幅広)とし、
また剛性に寄与の少ない部分の軽量化を図るために丸穴
による肉抜きを積極的に利用している。
【0040】本実施例における磁気回路は、図8(a)
に示す、S,N,S,Nの4極構成が好ましい。図8
(b)は図8(a)のB方向から見た図であって、固定
磁気回路(磁石)の間のギャップに可動のフラットコイ
ル(図示せず)が位置する。本実施例は一般の2極構成
の磁気回路を2個対称に配置したものである。ただし、
コイルの方向は図4に示すように特殊であり、磁気回路
の極の境界線も一般の法線方向ではない等の条件が特殊
である。この実施例においては、極境界はコイル形状に
対応して、放射方向に対し約30°の角度をもつ独特な
形状となっている。また、このような特殊形状のため、
全ストロークに渡っての力定数の均一性などで問題があ
る場合もあり得る。そこで、第一の実施例の変形例とし
て、図9に示す3極構成の磁気回路を案出した。これは
上記4極の中央部N,S極を同一の極性、例えばN極に
まとめてしまうものである。コイルに流す電流の向きを
互いに逆にする(上コイルの下側コイル部と下コイルの
上側コイル部で電流の向きが同一になる)ことで、中央
部を同極性でトルクが発生するようにした。この方式の
利点は次のとおりである。
【0041】中央磁極が長くなり、無駄な極境界が無
くなるため、ギャップ磁束密度のピーク値が増加し、ト
ルク定数(Bl)が上昇する。 中央磁極が長くなり、上下コイルの位相関係が、例え
ば上コイルが中央にいれば下コイルは端部などと補い合
う関係にあり、トルク定数(Bl)の分布の均一化が可
能である。
【0042】さらに本実施例のコイル構成では、後コ
イルの形状によっては、ストローク範囲で他の磁極にコ
イルが飛び出すことがあり得るが、この制約が無くなり
設計自由度が向上する。 これに対し、3極構成の磁気回路の欠点としては、ヨー
クの磁束密度が4極構成より大きくなるため、厚さの制
約が大きい場合では、設計がやや困難となることがあ
る。したがって、厚さの制約の厳しいディスク装置では
4極構成とし、逆に、厚さに余裕のある場合は、3極構
成にするのが都合が良い。また、3極磁気回路では、ヨ
ークの飽和が起きやすいため、図6(a)に示すよう
に、ヨークの両端部にサイドヨーク21を、ヨークの中
央部にバックヨーク22をそれぞれ設け上下ヨークの連
結部を形成するのが好適である。なお、図6(a)は4
極磁気回路の例を示したものであるが、3極磁気回路の
場合も同様である。これにより上下ヨークの磁束密度を
減らしより高いギャップ磁束密度を得ることが出来る。
【0043】また、図4の実施例ではコイル16,17
の支持部をアーム13と一体のものとしているが、実際
の装置への適用を考えた場合、押し出し加工のアーム材
の価格や、組立コストなど、さらに本実施例において
は、2個のコイル16,17を用いているため、その接
続などを考えると、コイルのインサートモールドのほう
が好ましい。この場合、あらかじめ結線した2個のコイ
ルを、インサートモールドにより、アーム組立体に結合
する。インサートモールドに使用する樹脂の材料として
は、十分な剛性があり軽量な、ガラス入りナイロンある
いはポリプロピレン・スチレン(PPS)などが好適で
ある。この場合において、モールド強度を増加させると
いう点で、キャリッジの一部にコイル16,17に対応
するスリットを設け、ここにコイルをインサートする方
法が好適である。
【0044】なおインサートモールドでない場合、コイ
ルの接着は、通常のエポキシ系樹脂よりも、適度な柔ら
かさとダンピング特性を持つ、いわゆる弾性接着剤(例
えば、商標名「セメダインEP−1」など)が好適であ
る。これは、接着部の減衰作用により、コイルの振動モ
ードを抑制する効果があるためである。もちろん接着剤
のヤング率と接着部の厚さは、振動モードの抑制を実効
あるものとするように決定する必要がある。一般には接
着部の剛性とコイルの質量による共振点が系の主共振点
と同等かそれ以上になるように設定すると望ましい効果
が現れる。第2の実施例 この実施例の構成図を図10に示す。第一の実施例に比
べ、コイル16,17の形状がやや異なった三角形状で
ある。このコイルの場合、図中に示すように、前方コイ
ル部(a)の駆動力Aと後方コイル部(b)の駆動力B
の合力Sはシーク方向に完全に直交し、かつ上側・下側
コイルで完全バランス可能という理想を狙ったもので、
特性は一層完全に近づく。方向駆動効率は第一の実施例
に比べやや悪くなるが、コイル利用効率では第一の実施
例を上回り、磁気回路が適切に構成できれば、総合的に
は第一の実施例を上回る特性が期待できる。特に、振動
特性の点では、剛体モード抑制効果、軸受反力低減効果
に一層優れているという特徴がある。また構造設計上の
利点として、図には示していないが、コイルの根本の位
置が回転中心位置からさらに後退するため、アーム組立
体へのコイル取付部の補強がやり易く、剛性を上げられ
るという利点もあり、またこの補強部の横に設置され
る、ヘッドからのリード線(図示せず)を固定部まで導
く、いわゆるフレキシブルプリント板(FPC)部(図
示せず)のスペースを大きくとれるため、FPCの設計
が容易になるという利点もある。
【0045】さらに、第2の実施例の変形例として、図
11に示す5角形コイル16,17も考えられる。効果
は図10の実施例とほぼ同様である。この場合、前後平
行部分(a,b)は直交駆動力A,Bの発生部分であ
る。なお、駆動力を増やしたい場合は、後方コイル部
(b)を磁石上におくことができ(磁気回路境界は図中
の破線で示す)、また完全直交駆動の特性を優先させた
い場合は、図示のように、後方コイル部(b)を磁石か
らやや外れた位置に配置することもできる。この場合駆
動力は15%程度低下する。第3の実施例 この実施例は、2個のフラットコイルを1個の長コイル
23としたものである。図12に概要を示す。コイル形
状としては、ほぼ台形状であり、上辺、下辺部の両端部
を駆動用に用いている。したがって、完全直交、完全バ
ランスが実現できる。これに対し、駆動効率は、前部で
約90%、後部で約70%となり平均では80%とな
り、第一の実施例などに比べやや低下している。しかし
特性上ではもっとも優れている。横方向分力は少なく、
また抵抗値の点でも、2個のコイルを使用したものより
はやや優れている。したがって効率優先か特性優先かで
タイプを使い分ければよい。なおこのコイル形状で注意
すべきことは、大型コイルで支持条件が厳しいため、コ
イル内部の補強が必須であることである。長いコイルが
ほとんど中空になってしまうため、内部に絶縁体の補強
体24を設ける。この補強体24は、より軽く、剛性の
高い合成樹脂(例えばPPSなど)が好ましい。剛性を
それほど落とさずに軽量化を図るため、内部は穴25な
どで肉抜きを行っている。従って、本実施例において
は、この補強体24の周囲にコイルを巻き付けて台形コ
イル23を構成しているのである。なおこの補強は、こ
の実施例の台形コイル23に限らず、第一の実施例等の
コイルにおいても設けることができる。第一の実施例の
場合、補強の有無で、共振点が約10%ほど変化した。
【0046】また本実施例の台形コイルの場合、磁気回
路の構成がやや難しい。とくに後部コイルは半径方向と
約45度も傾いているためである。このため図中に示す
ように、外側は円弧状27a、内周は楕円状27bの磁
気回路27を用いている。もちろんこれに限ることな
く、後部コイルに対応する磁石の内径を、前部コイルに
対応する磁石の内径より大きくする、あるいは後部コイ
ル用磁石の幅を直線状に徐々に縮めていくなどの変形例
も可能である。
【0047】また別の変形例として、後部コイル(台形
の上辺に相当する部分)を直線ではなく、やや半径方向
の向きに近づけた2つの直線で構成することも可能であ
る。形としては第一の実施例に徐々に近づき、特性も第
一の実施例に近くなるが、本実施例では、コイルが1個
でよく、組立コストなどの点で有利である。第4の実施例 この実施例は、アクチュエータの片側がディスクと干渉
しやすいというディスクドライブ装置への実装上の問題
に対してより大きなマージンをとることを目的としてい
る。図13に実施例を示す。ディスク1に近い側を出来
るだけディスクから離すために、コイル16,17全体
を、即ち線(面)Dを、線(面)D1 に対して一定角度
傾けている。従って、Dと直交するCを、アクチュエー
タ中心Oとヘッド15間のC1 よりディスク1のスピン
ドル(図示せず)側へずらせている。そして、コイル1
6,17をCに対称に配置している。このときコイル1
6のa1 部及びb1 部による合成駆動力S1 、あるいは
コイル17のa2 部及びb 2 部による合成駆動力S2
方向は直線Cからずれ、直交駆動はやや崩れるが、一
方、完全バランス駆動は可能である。完全バランス駆動
であれば、軸受反力は発生しないための剛体モードも出
現しない。図13の実施例におけるコイル構成は、図1
0に示す第2の実施例に類似したコイル構成である。本
実施例では、コイル16,17の配置を線Dに対してや
や傾けたため、前記第2の実施例では磁気回路とディス
クとの干渉のため実際上行えなかった理想コイル形状
(直交駆動とバランス駆動の両立)が容易に実現可能で
あり、優れた特性が得られる。なお一次モーメントのバ
ランスについては、長手方向はバランスがとれている
が、横方向にはバランスが僅かに崩れている。しかし本
実施例の場合では、その崩れは僅かなため、バランサで
修正することも容易であり、実質上一次モーメントの完
全バランス構造が実現可能である。なお、図13におい
て、完全バランス駆動でなくてもコイル部を見かけ上わ
ずかに傾けても直交性はほとんど悪化しないことに注意
すべきである。例えば、図示のように傾けた場合、コイ
ルb1 部の直交性は悪化するが、逆にコイルb2 部の直
交性は良くなり、結局傾けない場合とほぼ同等となる。
これと同じ関係はコイルa1 ,a2 部についても言え
る。
【0048】図14に本発明の第一の実施例における周
波数特性を従来例(図1、図2)と比較して示す。これ
は、いわゆるコンプライアンス周波数特性であり、ヘッ
ド位置決め時において、ボイスコイルモータ(VCM)
駆動電流の振動周波数(Hz)に対するヘッド変位の伝達
関数、即ち振幅(変位/力)を示す。図14より、第一
の実施例の場合、10kHz 弱(9.6kHz )に主共振点
があり、そこまではほとんど直線であることがわかる。
5kHz 付近に剛体モードが僅かに(1−2dB程度)出現
していることが分かる。これと従来例の特性を比較すれ
ば、本実施例の顕著な効果が歴然としているのが理解さ
れよう。即ち、従来例では振動周波数が数kHz 付近で剛
体モードによる変動が大きくあらわれているのに対し、
第一の実施例では変動のピークが10kHz 付近にまで上
昇しており、剛体モードによる変動は著しく抑制されて
いる。これは主として、図4に示すようなコイル配置に
よるバランス駆動によるものと考えられる。
【0049】
【表1】
【0050】さらに、表1には従来型と本発明の代表仕
様の比較を示す。従来型と本発明第一実施例(低速型)
とは、比較のため、シーク時間を一定とした設計仕様を
用いた。このとき、消費電力は約1/3におさえること
ができる。これは実施例にも示したように、コイルボリ
ュームが増えた効果および慣性モーメントの最適設計に
よっている。
【0051】また、表1には、従来型と本発明第一実施
例(高速型)の比較において、消費電力を一定とし、シ
ーク時間を比較したものを示した。この場合、従来型よ
り2.2ms短い、5.8msという例のない高速シークが
可能であることが分かる。この消費電力優先設計とする
か高速性優先設計するかは、ディスク装置の目標とする
市場に応じ選択可能である。いずれにしても、本発明の
アクチュエータは高いポテンシャルを有することが理解
されよう。なお、低速型と高速型はコイルの線径が相違
する(即ち、抵抗が相違する)点を除き基本構造は同じ
である。
【0052】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、記憶媒体に対するヘッドの位置決めを行う際、アク
チュエータの機械的な振動が抑制され位置決め精度が向
上すると共に、比較的薄型のディスク装置内におけるア
クチュエータの実装性を向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】単一コイルを有する従来のアクチュエータの駆
動方式を示す図である。
【図2】同従来例の周波数特性を示す図である。
【図3】本発明の原理を説明するためのアクチュエータ
の駆動方式を示す図である。
【図4】本発明の第一の実施例にかかる磁気ヘッド駆動
用アクチュエータを平面図で示す。
【図5】第一の実施例のアクチュエータを組み込んだ磁
気ディスク装置を示す平面図(a)及び斜視図(b)で
ある。
【図6】第一の実施例のアクチュエータにおける磁気回
路とコイルの配置構成を示す図である。
【図7】第一の実施例のアクチュエータの可動部の解析
用3次元モデル図である。
【図8】第一の実施例のアクチュエータの磁気回路(4
極磁気回路)の配置構成を示す平面図(a)及び矢印B
から見た側面図(b)である。
【図9】第一の実施例のアクチュエータの磁気回路の配
置構成の変形例(3極磁気回路)を示す。
【図10】第2の実施例にかかる磁気ヘッド駆動用アク
チュエータ(三角形コイル)を平面図で示す。
【図11】第2の実施例にかかるアクチュエータの変形
例(五角形コイル)を示す。
【図12】第3の実施例にかかる磁気ヘッド駆動用アク
チュエータ(台形コイル)を平面図で示す。
【図13】第4の実施例にかかる磁気ヘッド駆動用アク
チュエータを平面図で示す。
【図14】(a), (b) は本発明の第一の実施例にかか
る磁気ヘッド駆動用アクチュエータの効果を従来例を比
較して説明するための周波数特性図である。
【符号の説明】
1…磁気記録媒体(磁気ディスク) 2…軸 10…アクチュエータ 11…回転軸 12…キャリッジ 13…アーム 14…支持ばね 15…磁気ヘッド 16,17…コイル 18,19…磁気回路 21…サイドヨーク 22…バックヨーク 23…台形コイル 24…補強体 27…磁気回路 a,b…駆動力発生部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−243604(JP,A) 特開 平4−311887(JP,A) 特開 平6−124553(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 21/02

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面状の記憶媒体と、該記憶媒体に対し
    て情報の記録又は読取りを行うヘッド、該ヘッドを支持
    すると共に所定の回転軸まわりに回転可能に設けられ、
    且つ駆動用コイルを担持するアクチュエータ可動体と、
    前記コイルと協働する固定磁気回路と、を含んでなり、
    前記アクチュエータ可動体を前記回転軸まわりに所定範
    囲内で揺動させることにより前記ヘッドを記憶媒体に対
    して位置決めするディスク装置において、前記コイルは
    前記回転軸に直角な面に延在する2つのフラットコイル
    からなり、これらの2つのフラットコイルはその各々の
    全領域が前記回転軸の軸線を含みかつ前記ヘッドの位置
    決め方向と平行にのびる第1の面に対し前記ヘッドとは
    反対側に配置され、且つ前記2つのフラットコイルの各
    々の全領域が前記回転軸の軸線を通り且つ前記第1の面
    と直交する第2の面に関し別々の側に配置され、且つ前
    記ヘッドの位置決め方向とほぼ直交する方向に駆動力を
    発生させるように配置されていることを特徴とするディ
    スク装置。
  2. 【請求項2】 前記2つのフラットコイルは前記第2の
    面に関し対称に1対配置されていることを特徴とする請
    求項1に記載のディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の面は、前記回転軸の軸線と前
    記ヘッドとを概ね含む面であることを特徴とする請求項
    2に記載のディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶媒体はスピンドル軸に回転可能
    に取付けられたディスク媒体から成り、前記2つのフラ
    ットコイルは、前記回転軸の軸線と前記ヘッドとを概ね
    含む第2の面よりも、前記回転軸を中心として、前記ス
    ピンドル軸の側に傾斜している第3の面に対称に配置さ
    れていることを特徴とする請求項4又は5に記載のディ
    スク装置。
  5. 【請求項5】 平面状の記憶媒体と、該記憶媒体に対し
    て情報の記録又は読取りを行うヘッド、該ヘッドを支持
    すると共に所定の回転軸まわりに回転可能に設けられ、
    且つ駆動用コイルを担持するアクチュエータ可動体と、
    前記コイルと協働する固定磁気回路と、を含んでなり、
    前記アクチュエータ可動体を前記回転軸まわりに所定範
    囲内で揺動させることにより前記ヘッドを記憶媒体に対
    して位置決めするディスク装置において、 前記コイルは前記回転軸に直角な面に延在する2つのフ
    ラットコイルからなり、これらの2つのフラットコイル
    その各々の全領域が前記回転軸の軸線を含みかつ前記
    ヘッドの位置決め方向と平行にのびる第1の面に対し前
    記ヘッドとは反対側に配置され、且つ前記2つのフラッ
    トコイルの各々の全領域が前記回転軸の軸線を通り且つ
    前記第1の面と直交する第2の面に関し別々の側に配置
    され、 前記固定磁気回路は、上下1対のヨークの内側にそれぞ
    れ平板状の磁石が固定・配置され、これらの相対向する
    1対の平板状磁石間で、その間を前記フラットコイルが
    揺動可能なギャップが形成されると共に、前記一対のフ
    ラットコイルに対応して略対称に磁極が配置されたもの
    であることを特徴とするディスク装置。
  6. 【請求項6】 前記1対の平板状磁石は、前記回転軸を
    中心として略円弧状に配置されていることを特徴とする
    請求項5に記載のディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記円弧状磁石は、略中央にて前記回転
    軸から放射方向に延びた1つの直線と、両側部分にて、
    前記回転軸より前記ヘッドとは反対側にずれた位置から
    放射方向に延びる2つの直線と、により着磁の極境界線
    が形成されて、4極に分割された磁気回路を構成するこ
    とを特徴とする請求項6に記載のディスク装置。
  8. 【請求項8】 前記円弧状磁石は、前記回転軸より前記
    ヘッドとは反対側にずれた位置から放射方向に延びる2
    つの直線により着磁の極境界線が形成され、3極に分割
    された磁気回路を構成することを特徴とする請求項6に
    記載のディスク装置。
  9. 【請求項9】 前記3極に分割された磁気回路におい
    て、前記円弧状磁石は、中央の極が両側の極より約2倍
    の円弧方向の長さを有し、両側にある2つの極は円弧方
    向の長さが互いに略等しいことを特徴とする請求項8に
    記載のディスク装置。
  10. 【請求項10】 前記上下1対のヨークは、前記円弧状
    磁石の中央部及び両端部において、且つ該円弧状磁石の
    周囲の外側にて、これらの1対のヨークを互いに機械的
    ・磁気的に連結するバックヨーク及びサイドヨークを具
    備することを特徴とする請求項6に記載のディスク装
    置。
  11. 【請求項11】 前記上下1対の相対向する略円弧状の
    磁石は、中央部における平面の幅が両端部における平面
    の幅より小さくなっていることを特徴とする請求項6に
    記載のディスク装置。
  12. 【請求項12】 前記略円弧状の磁石は、外周部は半円
    形であり、内周部は半楕円形で、中央部における平面の
    幅が両端部における平面の幅より小さくなっていること
    を特徴とする請求項11に記載のディスク装置。
  13. 【請求項13】 平面状の記憶媒体と、該記憶媒体に対
    して情報の記録又は読取りを行うヘッド、該ヘッドを支
    持すると共に所定の回転軸まわりに回転可能に設けら
    れ、且つ駆動用コイルを担持するアクチュエータ可動体
    と、前記コイルと協働する固定磁気回路と、を含んでな
    り、前記アクチュエータ可動体を前記回転軸まわりに所
    定範囲内で揺動させることにより前記ヘッドを記憶媒体
    に対して位置決めするディスク装置において、 前記コイルは前記回転軸に直角な面に延在するフラット
    コイルからなり、 前記固定磁気回路は、上下1対のヨークの内側にそれぞ
    れ平板状の磁石が固定・配置され、これらの相対向する
    1対の平板状磁石間で、その間を前記フラットコイルが
    揺動可能なギャップが形成され、 前記フラットコイル及び前記固定磁気回路は、前記アク
    チュエータ可動体に対し前記ヘッドの位置決め方向とほ
    ぼ直交する方向に駆動力を発生させるように構成され、
    前記フラットコイルは、前記1対の平板状磁石間のギャ
    ップに平行なループを形成し、該ループ状コイルは前記
    平板状磁石との間で駆動力を発生する辺部を少なくとも
    2つ有し、前記コイルは、その全領域が前記回転軸の軸線を含む第
    1の面に関し前記ヘッドとは反対側にオフセットして配
    置され、且つ前記回転軸の軸線を通り前記第1の面と直
    交する第2の面に関し両側に一対配置されており、各コ
    イルが少なくとも2つの駆動力発生辺を有し、 これらの
    駆動力発生辺による合成駆動力が前記ヘッドの位置決め
    方向とほぼ直交する方向に向いていることを特徴とする
    ディスク装置。
  14. 【請求項14】 各コイルの前記2つの駆動力発生辺は
    ヘッド位置決め方向と略平行な直線部分により形成され
    ていることを特徴とする請求項13に記載のディスク装
    置。
  15. 【請求項15】 各コイルの前記2つの駆動力発生辺の
    うち、ヘッドに近い側の第1の駆動力発生辺はヘッド位
    置決め方向と略平行な直線部分により形成され、ヘッド
    から遠い側の第2の駆動力発生辺はヘッド位置決め方向
    に対し約30°以下の角度で傾斜して配置されているこ
    とを特徴とする請求項13に記載のディスク装置。
  16. 【請求項16】 各コイルの前記2つの駆動力発生辺の
    うち、ヘッドに近い側の第1の駆動力発生辺はヘッド位
    置決め方向に対し一方の側へ傾斜し、ヘッドから遠い側
    の第2の駆動力発生辺はヘッド位置決め方向に対し他方
    の側へ傾斜して配置されていることを特徴とする請求項
    13に記載のディスク装置。
  17. 【請求項17】 前記コイルは、前記回転軸の軸線を含
    む第1の面に関し前記ヘッドとは反対側にオフセットし
    て配置され、且つ前記コイルは前記回転軸の軸線を通り
    前記第1の面と直交する第2の面に関し一方の側から他
    方の側へ延びる1つの台形状のループを構成し、該ルー
    プ状コイルはヘッド位置決め方向と略平行な2つの直線
    部分からなる駆動力発生辺を備えることを特徴とする請
    求項13に記載のディスク装置。
  18. 【請求項18】 前記台形状コイルは、略台形の補強体
    の周囲に巻回されたものであることを特徴とする請求項
    17に記載のディスク装置。
  19. 【請求項19】 前記補強体は複数の肉抜き穴を有する
    ことを特徴とする請求項18に記載のディスク装置。
  20. 【請求項20】 平面状の記憶媒体と、該記憶媒体に対
    して情報の記録又は読取りを行うヘッド、該ヘッドを支
    持すると共に所定の回転軸まわりに回転可能に設けら
    れ、且つ駆動用コイルを担持するアクチュエータ可動体
    と、前記コイルと協働する固定磁気回路と、を含んでな
    り、前記アクチュエータ可動体を前記回転軸まわりに所
    定範囲内で揺動させることにより前記ヘッドを記憶媒体
    に対して位置決めするディスク装置において、 前記コイルは前記回転軸に直角な面に延在するフラット
    コイルからなり、前記コイルは、その全領域が前記回転軸の軸線を含む第
    1の面に関し前記ヘッドとは反対側にオフセットして配
    置され、且つ前記回転軸の軸線を通り前記第1の面と直
    交する第2の面に関し両側に配置されており、 前記アクチュエータ可動体は少なくとも該フラットコイ
    ルの保持部が前記回転軸の軸線に直交する面内で金属の
    板状部からなり、且つ該フラットコイルのコバ面に嵌合
    する凹部を有し、該フラットコイルはアクチュエータの
    前記凹部に、適当な硬さと減衰力を有する弾性接着剤で
    固定されることを特徴とするディスク装置。
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