JP2001135055A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

Info

Publication number
JP2001135055A
JP2001135055A JP31127399A JP31127399A JP2001135055A JP 2001135055 A JP2001135055 A JP 2001135055A JP 31127399 A JP31127399 A JP 31127399A JP 31127399 A JP31127399 A JP 31127399A JP 2001135055 A JP2001135055 A JP 2001135055A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suspension
disk
carriage arm
head
mount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31127399A
Other languages
English (en)
Inventor
Satomitsu Imai
郷充 今井
Toshihisa Okazaki
寿久 岡崎
Mikio Tokuyama
幹夫 徳山
Shigeo Nakamura
滋男 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP31127399A priority Critical patent/JP2001135055A/ja
Priority to US09/589,746 priority patent/US6504683B1/en
Publication of JP2001135055A publication Critical patent/JP2001135055A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks
    • G11B5/55Track change, selection or acquisition by displacement of the head
    • G11B5/5521Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks
    • G11B5/5582Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks system adaptation for working during or after external perturbation, e.g. in the presence of a mechanical oscillation caused by a shock

Landscapes

  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)
  • Moving Of Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ディスク装置に作用する衝撃荷重によ
り、キャリッジアームがディスクに衝突して、ディスク
上のデータを破壊することを防止すること。 【解決手段】 キャリッジアーム31がたわんだ場合に
ディスクとの衝突力を緩和する手段として、サスペンシ
ョンマウント35の先端部にテーパ部35bを設け、ま
た、前記先端部に緩衝材を取り付ける。更に、サスペン
ションにリブを設けたり、サスペンションのマウント取
付部に緩衝ばね、又は緩衝材を設ける。これにより、キ
ャリッジアームがディスクと接触した場合の接触面積を
大きくすることでディスクに大きなダメージを与えるこ
とを回避できる。また、取付基板を形成するベースのス
ピンドル取付部とキャリッジ取付部のそれぞれの面外1
次固有振動数を一致させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ヘッドを回転
記憶媒体のトラックに位置決めして情報を読み書きする
記録装置に於いて、ディスク装置に作用する衝撃力によ
りディスクと位置決め機構が接触してディスク上の記憶
データが破壊するのを防止する磁気ディスク装置に関す
る.
【0002】
【従来の技術】本発明の対象である従来の磁気ディスク
装置の概略を図13に示す。図13に於いて、15は情
報を記録するディスク、18はディスクを回転させ且つ
ディスクと一体的構造であるスピンドルモータ、34は
ヘッドを搭載したスライダ、32はスライダを支持する
サスペンション、31はサスペンションを支持するキャ
リッジアーム、33はキャリッジを駆動するボイスコイ
ルモータである。ヘッドは、スライダによってディスク
面上を微小隙間を保って浮上することができ、ボイスコ
イルモータによってディスク上の所定のトラックに位置
決めされる。
【0003】ヘッドは、サスペンションとキャリッジア
ームによって支持される。サスペンションは、スライダ
に浮上力とバランスさせるための押し付け荷重を与え、
またスライダを浮上方向に柔軟に支持する役目をもつ。
サスペンションは、薄板(厚さは通常数十μm)をプレ
スして作られている。一方、キャリッジアームは、サス
ペンションを支持し、ボイスコイルモータからの駆動力
をサスペンションに伝達する役目をもつ。アルミ性でそ
の厚さは通常コンマ数mmである。
【0004】ディスク装置に作用する衝撃力により、ス
ライダが跳躍してディスク上の記憶データを破壊する現
象に対して、スライダの跳びはね量を抑制する手段とし
て、スライダを弾性的に支持するサスペンションにジン
バルの平行度を保つルーフを設けたり、ディスクスペー
サにつば(サスペンションが当接するもの)を設けるこ
とが提案されている.また、衝撃力によりサスペンショ
ンとディスクとの衝突に対しては、衝突力を低減する手
段として、サスペンションにディスクとの衝撃吸収機能
を設けることが提案されている。
【0005】また、従来提案されているサスペンション
の跳びはね防止対策(一例として、米国特許第5,42
2,770号明細書)は、キャリッジアームがディスク
に衝突することを抑制することに対してまで効果はな
い。図8にキャリッジアーム31の面外剛性k1zとサ
スペンション32の面外剛性k2zの関係を示す。k1
z>>k2zであるため、サスペンションからキャリッ
ジアームへの面外方向の力は伝達されないからである。
これは、スライダがディスクに追従し易くするために、
サスペンションに要求される特性である。したがって、
衝撃力によりキャリッジアームがディスクへ衝突する力
を低減するためには、他の手段の適用が求められる。図
8で、15はディスク、31はキャリッジアーム、32
はサスペンション、34はスライダ、35はサスペンシ
ョンマウント、をそれぞれ表す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】最近、磁気ディスク装
置に対して優れた耐衝撃特性が要求されている。ノート
パソコン等に搭載されてハンドキャリーされる2.5イ
ンチ磁気ディスク装置のみならず、3.5インチ磁気デ
ィスクに対しても良い耐衝撃特性が求められている。
【0007】キャリッジアームが長い3.5インチ磁気
ディスク装置では、2.5インチ磁気ディスク装置で問
題となったスライダ跳ねによるディスクダメージばかり
でなく別の問題も存在する。3.5インチ磁気ディスク
装置では、ボイスコイルモータによって駆動され且つサ
スペンションを支えるキャリッジアームが長いため、磁
気ディスク装置に作用する衝撃力によってキャリッジア
ームがディスクと衝突する問題がある。
【0008】2.5インチ磁気ディスク装置で提案され
たスライダや、サスペンションの跳びはね防止対策は、
キャリッジアームのディスク衝突を抑制するには有効で
はない。サスペンションのバネ部の面外剛性(サスペン
ションの平面に垂直な方向の剛性)は、非常に小さく設
計されており(これはスライダのディスクに対する追従
性を損なわないため)、サスペンションからキャリッジ
アームに面外方向の抑制力が働かないためである。
【0009】本発明の目的は、磁気ディスク装置に作用
する衝撃力によるキャリッジアームのディスク叩きを防
止、または、衝突力の低減には新たな構成を提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は次のような構成を採用する。
【0011】ヘッドにより情報記録再生されるディスク
と、ヘッドスライダを弾性的に支持するサスペンション
と、前記サスペンションを支持し且つヘッドを位置決め
するキャリッジアームと、を備えた磁気ディスク装置に
おいて、前記キャリッジアームの先端部に前記ディスク
との衝突力を緩和する手段を設ける磁気ディスク装置。
【0012】また、ヘッドにより情報記録再生されるデ
ィスクと、ヘッドスライダを弾性的に支持するサスペン
ションと、前記サスペンションを支持し且つヘッドを位
置決めするキャリッジアームと、を備えた磁気ディスク
装置において、前記サスペンションと一体的構造であ
り、且つ前記キャリッジアームに前記サスペンションを
取り付けるサスペンションマウントを設け、前記サスペ
ンションマウントに前記ディスクとの衝突力を緩和する
手段を設ける磁気ディスク装置。
【0013】また、ヘッドにより情報記録再生されるデ
ィスクと、ヘッドスライダを弾性的に支持するサスペン
ションと、前記サスペンションを支持し且つヘッドを位
置決めするキャリッジアームと、を備えた磁気ディスク
装置において、前記サスペンションと一体的構造であ
り、且つ前記キャリッジアームに前記サスペンションを
取り付けるサスペンションマウントを設け、前記サスペ
ンションマウントの先端部に対応する前記サスペンショ
ンに前記ディスクとの衝突力を緩和する手段を設ける磁
気ディスク装置。
【0014】また、ヘッドにより情報記録再生されるデ
ィスクと、前記ディスクと一体的構造であってディスク
を回転させるスピンドルモータと、ヘッドスライダを弾
性的に支持するサスペンションと、前記サスペンション
を支持し且つヘッドを位置決めするキャリッジアーム
と、を備えた磁気ディスク装置において、前記スピンド
ルモータを固定する取付基板におけるスピンドル取付部
の面外1次固有振動数と、前記キャリッジアームを固定
する取付基板におけるキャリッジアーム取付部の面外1
次固有振動数と、を略同一とし、前記キャリッジアーム
の面外1次固有振動数と、加振力である前記キャリッジ
アーム取付部の面外1次固有振動数とが、共振しない程
度に十分離れており、前記ディスクの面外1次固有振動
数と、加振力である前記スピンドル取付部の面外1次固
有振動数とが、共振しない程度に十分離れている磁気デ
ィスク装置。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係る磁気ディ
スク装置について、図面を用いて以下説明する。まず、
磁気ディスク装置に衝撃力が作用した場合に、キャリッ
ジアームに生じるたわみ形状を図7に示す。これは、キ
ャリッジアーム31の面外1次モードに等しく、最大変
位が生ずる位置は、キャリッジアームの先端35pであ
る。したがって、接触力の緩和手段は前記先端35pに
設けるべきである。実際に、キャリッジアームの先端3
5pの位置には、サスペンション32のスエッジマウン
ト35(キャリッジアーム31とサスペンション32と
を塑性変形を利用して填め込むもの)が取付けられるの
で、スエッジマウントの先端側の尖った部分でディスク
との衝突が発生する。図7で磁気ディスク装置に作用す
る衝撃加速度をαで表す。
【0016】図1は、接触緩和手段としてマウント35
先端に面取りを設けて接触面積を増やし、接触応力を低
下させる構成例である。図1に於いて、32がサスペン
ション、35はサスペンションマウント、31はキャリ
ッジアームである。サスペンション32はマウント35
に例えば溶接されて一体的構造となっている。マウント
35の下面35aは、スエッジの際のマウントの支持に
使われるので、マウント先端側に張出しを設けて、そこ
にテーパ35bを設ける。キャリッジアーム先端のたわ
み角は、コンマ数°〜1°程度とかなり小さいので、テ
ーパ35bは、僅かに傾斜した面となる様にプレス等で
形成する。35cは、この張出し部とサスペンションと
の逃げ部である。衝撃力が作用すると、キャリッジアー
ム31がたわんでマウント35先端のテーパ35bの面
がディスクと接触する際にディスク面と略平行になって
接触が緩和されるのである。即ち、この面取部により、
キャリッジアームがディスクと接触した場合の接触面積
を大きくすることでディスクに大きなダメージを与える
ことを回避できる。
【0017】図2は、接触緩和手段としてマウント先端
に緩衝材を設ける構成例である。図2において、32が
サスペンション、35はサスペンションマウント、31
はキャリッジアームである。図1と同様にマウント35
の前方の張出し部に緩衝材を取付ける部分35dを設
け、そこにシート状のゴム、プラスチック等の緩衝材3
5eを取付ける。緩衝材35eは、マウントの下面35
aよりやや下側に張出しているものとする。
【0018】図3は、サスペンションの取付け位置がス
エッジマウントの下面の場合の構成例を示す。この場合
は、マウントに緩衝機能を設けられないので、サスペン
ション32のマウント取付け部38に設ける。ここで、
サスペンション32は、マウント35に対して、サスペ
ンションマウント取付部38における溶接等によって一
体的構造となっている。図3はサスペンション32のマ
ウント取付部38の前縁側にU字状のリブ40を設け
て、ディスクとの接触面積を大きくし、接触応力を小さ
くする構成例である。即ち、サスペンション自体にリブ
40を設けることによって、ディスクとの角当たりを防
止しているのである。図3において、35はサスペンシ
ョンマウント、31はキャリッジアームである。
【0019】図4は、サスペンション32の開口部42
に於いて、サスペンション取付部38の前縁に折曲げ4
4を設けて、ディスクとの接触面積を大きくし、接触応
力を小さくする構成例である。図4において、35はサ
スペンションマウント、43はスエッジ部である。
【0020】図5は、図4と同様であるが、ディスクと
の接触部はサスペンションとは別の緩衝部材45で形成
し、マウント35に取付ける構成例である。サスペンシ
ョン32がマウント35に取付けられた場合、緩衝部材
45はサスペンションの開口部42に入りサスペンショ
ンとは緩衝しない。
【0021】図6は、サスペンション32のマウント取
付部38において、マウント前方側に接触力緩和のため
の緩衝材52を設けた構成例である。緩衝材は、例え
ば、ポリイミド等の樹脂でよい。サスペンションには、
プリント配線を形成するための絶縁材として塗布される
ので、この時に一緒に形成することが可能である。図6
において、サスペンションに凹部を形成してその凹部を
樹脂だまり51とするのであり、この凹部をエッチング
によって形成する。そして、その凹部に緩衝材を塗布し
且つその高さをサスペンション平面より高くする。
【0022】次に、衝撃力によりキャリッジアームとデ
ィスクとの衝突が起こるメカニズムを述べる。図12に
3.5インチ磁気ディスク装置に衝撃力(正弦半波)が
入力された場合に、キャリッジアーム先端と当該先端の
真下のディスクに生ずる変位の時間波形を有限要素法モ
デルを用いて計算した結果を示す。
【0023】キャリッジアーム及びディスクに生ずる最
初の振動波形(図12において、最初の半波成分)は、
正弦半波の衝撃入力による応答であり、以降は残留振動
である。残留振動の周波数を検討すると、キャリッジア
ーム及びディスクの面外1次振動の周波数ではなく、取
付基板を形成するベースのキャリッジ取付け部及びスピ
ンドル取付け部の面外1次振動数であることが分かっ
た。即ち、磁気ディスク装置筐体への入力衝撃力による
キャリッジアーム及びディスクの振動は、ベースの面外
振動による強制振動であることが分かった。
【0024】ベースの面外1次振動モードを図10及び
図11に示す.図10はベースに於いて、スピンドルモ
ータが取付けられる部分の面外1次振動モードであり、
図11はベースに於いて、ヘッド位置決め機構であるキ
ャリッジが取付けられる部分の面外1次振動モードであ
る。いずれの周波数とも、3.5インチ磁気ディスク装
置では数百Hzである。
【0025】磁気ディスク装置への衝撃力によりキャリ
ッジアーム及びディスクが励振されるモデルを図9に示
す。図9に於いて、m1、k1はキャリッジアームのマ
ス((質量)と面外剛性であり、この固有振動数(キャ
リッジアームの面外1次振動)をfcとする。一方、m
2、k2はディスクのマスと面外剛性を表わし、この固
有振動数(ディスクの面外1次振動)をfdとする。ま
た、ベースのスピンドル取付け部の1次固有振動数をf
bs、キャリッジ取付け部の面外1次固有振動数をfb
cで表わす。
【0026】キャリッジアームとディスクの接触が生ず
るのは、キャリッジアーム先端位置における両者の相対
変位が、キャリッジアームとディスクの初期クリアラン
スを越えた場合に発生する。したがって、相対変位の振
幅が小さいことが必要である。相対変位を小さくするた
めには、両者の振動の位相が一致していること、及び各
々の振動の振幅が小さいことが必要である。
【0027】そこで前述の図12を見てみると、相対変
位の最大値は残留振動領域で発生している。その原因
は、キャリッジアームの残留振動とディスクの振幅差が
大きいことよりも、残留振動の位相が一致していないこ
とが主であることが分かる。このことから、キャリッジ
アームとディスクの衝突を回避するためには、両者の振
動の周波数を一致させておくことがより重要であること
がわかる(両者の振動の初期の位相は、衝撃力が両者に
同時に加わるから一致しているので、振動の周波数が一
致すれば良いこととなる)。
【0028】次に、キャリッジアーム及びディスクが振
動しないための固有振動数について検討する。ベースの
キャリッジアーム取付け部及びスピンドル取付け部の剛
性を十分高くできる場合、これが理想状態であるが、実
際はディスクの実装密度を上げたいために実現すること
は困難である。この場合には、磁気ディスク装置への入
力衝撃力によって、キャリッジアーム及びディスクに各
々の面外1次固有振動数が残留振動として生ずるので、
同位相の振動とするために、これらの振動の周波数を一
致させておくことが重要である。即ち、キャリッジアー
ムの面外1次固有振動数fcをディスクの面外1次固有
振動数(傘曲げモード周波数)fdに一致させる(fc
=fd)。ディスクの固有振動数は、サイズの規定で変
更できないため、キャリッジアーム側を変更する。一般
的に、剛性が高いものはその固有振動数は高くなりその
振幅は小となる。
【0029】図9からも分かるように、キャリッジアー
ムは、ベースのキャリッジ取付部の面外剛性kbcとキ
ャリッジアーム自体の面外剛性kcの和で振動するので
あり、上記理想状態の場合、それぞれの振動数fbcと
fcの関係は、fc<fbcであって、その振幅はfc
の方が大である。同様に、ディスクについても、ディス
クの振動数fdとベースのディスク取付部の振動数fb
dの関係は、fd<fbdであり、その振幅はfdの方
が大である。従って、キャリッジアームとディスクの面
外振動数を一致させるのである(fc=fd)。即ち、
ベース取付部の剛性が大であるとその振動は非常に小で
あるから、キャリッジアーム自体とディスク自体のみの
振動を考えればよいということである。
【0030】他方、ベースのキャリッジアーム取付け部
及びスピンドル取付け部の剛体を十分高くできない場
合、通常はこの場合となるが、キャリッジアーム及びデ
ィスクは、実装状態でのベースのキャリッジアーム取付
け部の面外1次固有振動数及びスピンドル取付け部の面
外1次固有振動数で強制振動させられる。即ち、前記通
常の場合、キャリッジアームについて、fbc<fcで
あって、その振幅はfbcの方が大である。同様に、デ
ィスクについても、fbd<fdであり、その振幅はf
bdの方が大である。
【0031】したがって、前記通常の場合、総合的に
(キャリッジアーム及びディスクそれ自体の振動ではな
くて、それらのベース取付部の振動をも加えた総合的な
振動)、キャリッジアームとディスクの相対変位を小さ
くするためには、ベースのキャリッジアーム取付け部の
面外1次固有振動とスピンドル取付け部の面外1次固有
振動の振動数を一致させることが重要である(fbc=
fbd)。ここで、両取付部の位相は衝撃力が両取付部
に同時に加わるから一致している。
【0032】また、前記通常の場合、キャリッジアーム
及びディスクの総合的な振幅自体も小さくすることも重
要であり、これを実現するためには、キャリッジアーム
の面外1次固有振動が、加振力であるベースのキャリッ
ジアーム取付け部の面外1次固有振動と共振を起こさな
いように、それらの固有振動数を十分に離しておく必要
がある。同様に、ディスクの面外1次固有振動とベース
のスピンドル取付け部の面外1次固有振動とが共振しな
い程度にそれらの固有振動数を十分に離しておく必要が
ある。換言すると、キャリッジアーム及びディスクの総
合的な振幅は、主としてそれらの取付部の振動による振
幅で決まるのであるが、キャリッジアーム及びディスク
それ自体の振動による振幅も付加されるのであるから、
キャリッジアーム及びディスクそれ自体の振幅を小さく
するためには、fcとfbc、fdとfbdとを共振さ
せてはならないと云うことである。このように、共振し
ない程度に十分離す一例として、fc≧√2fbc、お
よび、fd≧√2fbsであればよい。
【0033】以上説明したように、本発明では、キャリ
ッジアームがたわんだ場合に、ディスクとの接触力を緩
和する手段をキャリッジアーム先端に設けるようにし
た。実際には、キャリッジアーム先端には、サスペンシ
ョンマウントが取付けられるので、キャリッジアームが
たわんだ場合に、ディスクと接触するのはマウントであ
る。具体的な実施手段として、マウント先端部にゴム又
は樹脂等の緩衝材を設けるか、またはマウント角部に面
取りを設ける。
【0034】また、キャリッジアームがディスクと衝突
し難くするためには、磁気ディスク装置に作用する衝撃
力によるキャリッジアームとディスクの振動が同位相で
あることが必要である。このキャリッジアームとディス
クを加振させるのは、取付基板を形成するベースのスピ
ンドル取付け部とキャリッジ取付け部であるから、これ
らの面外1次固有振動数を一致させる。
【0035】
【発明の効果】磁気ディスク装置に作用する衝撃力によ
って、キャリッジアームとディスクが接触してデータ破
壊することを防止し、衝撃信頼性の高い磁気ディスク装
置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る磁気ディスク装置にお
けるキャリッジアームとディスクとの接触力を低減させ
る第1の構成例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る磁気ディスク装置にお
けるキャリッジアームとディスクとの接触力を低減させ
る第2の構成例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る磁気ディスク装置にお
けるキャリッジアームとディスクとの接触力を低減させ
る第3の構成例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る磁気ディスク装置にお
けるキャリッジアームとディスクとの接触力を低減させ
る第4の構成例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る磁気ディスク装置にお
けるキャリッジアームとディスクとの接触力を低減させ
る第5の構成例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る磁気ディスク装置にお
けるキャリッジアームとディスクとの接触力を低減させ
る第6の構成例を示す図である。
【図7】衝撃力が作用した時のキャリッジアームの変形
を示す図である。
【図8】キャリッジアームとサスペンションの面外剛性
の関係を示す図である。
【図9】衝撃入力により加振されるキャリッジアームと
ディスクの振動モデルを示す図である。
【図10】ベースのスピンドル固定側の面外1次固有振
動モードを示す図である。
【図11】ベースのキャリッジ固定側の面外1次固有振
動モードを示す図である。
【図12】衝撃入力によるキャリッジアームとディスク
のたわみ変位計算例を示す図である。
【図13】従来の磁気ディスク装置を示す図である。
【符号の説明】 10 磁気ディスク装置筐体 15 ディスク 31 キャリッジアーム 32 サスペンション 34 スライダ 35 サスペンションマウント 36 サスペンションのバネ部 37 サスペンションのフランジ部 38 サスペンションのマウント固定部 42 サスペンションバネ部の開口部 43 スエッジ部 35b マウントのテーパ部 35c 逃げ部 35e マウントに設けた緩衝材 40 サスペンション固定部のU字リブ 44 サスペンション固定部に設けた緩衝バネ 45 マウントに設けた緩衝バネ 52 マウントに設けた緩衝材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳山 幹夫 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 中村 滋男 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 Fターム(参考) 5D059 AA01 BA01 CA25 CA26 DA26 DA28 EA07 EA12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドにより情報記録再生されるディス
    クと、ヘッドスライダを弾性的に支持するサスペンショ
    ンと、前記サスペンションを支持し且つヘッドを位置決
    めするキャリッジアームと、を備えた磁気ディスク装置
    において、 前記キャリッジアームの先端部に前記ディスクとの衝突
    力を緩和する手段を設けることを特徴とする磁気ディス
    ク装置。
  2. 【請求項2】 ヘッドにより情報記録再生されるディス
    クと、ヘッドスライダを弾性的に支持するサスペンショ
    ンと、前記サスペンションを支持し且つヘッドを位置決
    めするキャリッジアームと、を備えた磁気ディスク装置
    において、 前記サスペンションと一体的構造であり、且つ前記キャ
    リッジアームに前記サスペンションを取り付けるサスペ
    ンションマウントを設け、 前記サスペンションマウントに前記ディスクとの衝突力
    を緩和する手段を設けることを特徴とする磁気ディスク
    装置。
  3. 【請求項3】 ヘッドにより情報記録再生されるディス
    クと、ヘッドスライダを弾性的に支持するサスペンショ
    ンと、前記サスペンションを支持し且つヘッドを位置決
    めするキャリッジアームと、を備えた磁気ディスク装置
    において、 前記サスペンションと一体的構造であり、且つ前記キャ
    リッジアームに前記サスペンションを取り付けるサスペ
    ンションマウントを設け、 前記サスペンションマウントの先端部に対応する前記サ
    スペンションに前記ディスクとの衝突力を緩和する手段
    を設けることを特徴とする磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 ヘッドにより情報記録再生されるディス
    クと、前記ディスクと一体的構造であってディスクを回
    転させるスピンドルモータと、ヘッドスライダを弾性的
    に支持するサスペンションと、前記サスペンションを支
    持し且つヘッドを位置決めするキャリッジアームと、を
    備えた磁気ディスク装置において、 前記スピンドルモータを固定する取付基板におけるスピ
    ンドル取付部の面外1次固有振動数と、前記キャリッジ
    アームを固定する取付基板におけるキャリッジアーム取
    付部の面外1次固有振動数と、を略同一とし、 前記キャリッジアームの面外1次固有振動数と、加振力
    である前記キャリッジアーム取付部の面外1次固有振動
    数とが、共振しない程度に十分離れており、 前記ディスクの面外1次固有振動数と、加振力である前
    記スピンドル取付部の面外1次固有振動数とが、共振し
    ない程度に十分離れていることを特徴とする磁気ディス
    ク装置。
JP31127399A 1999-11-01 1999-11-01 磁気ディスク装置 Pending JP2001135055A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31127399A JP2001135055A (ja) 1999-11-01 1999-11-01 磁気ディスク装置
US09/589,746 US6504683B1 (en) 1999-11-01 2000-06-09 Magnetic disk apparatus in which contact between a disk and a carriage arm by an external impact is prevented

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31127399A JP2001135055A (ja) 1999-11-01 1999-11-01 磁気ディスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001135055A true JP2001135055A (ja) 2001-05-18

Family

ID=18015163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31127399A Pending JP2001135055A (ja) 1999-11-01 1999-11-01 磁気ディスク装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6504683B1 (ja)
JP (1) JP2001135055A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009044436A1 (ja) * 2007-10-01 2009-04-09 Fujitsu Limited 記憶装置及びその設計方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6765761B2 (en) * 2002-04-24 2004-07-20 International Business Machines Corp. Swageless mount plate or unimount arm based milliactuated suspension

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4535374A (en) * 1982-11-04 1985-08-13 Amcodyne Incorporated Whitney-type head loading/unloading apparatus
JPS60167173A (ja) * 1984-02-09 1985-08-30 Nec Corp ヘツドスライダ加圧支持機構
US4939611A (en) * 1988-10-20 1990-07-03 Hewlett-Packard Company Vertical displacement limit stop in a disk drive for preventing disk surface damage
JPH0734547Y2 (ja) * 1989-12-07 1995-08-02 アルプス電気株式会社 磁気ヘッドの支持機構
US5422770A (en) * 1993-12-15 1995-06-06 Integral Peripherals, Inc. Shock bumper for a head/disk suspension
CN1182526C (zh) * 1994-10-17 2004-12-29 日立环球储存科技荷兰有限公司 具有磁盘运动限制器的直接存取存储器
JP3257923B2 (ja) * 1995-04-28 2002-02-18 富士通株式会社 ディスク装置
US5801899A (en) * 1995-10-06 1998-09-01 Seagate Technology, Inc. Mechanical shock protection for a disc drive
US6236531B1 (en) * 1995-10-06 2001-05-22 Seagate Technology Llc Flex support snubber
US5754371A (en) * 1996-01-10 1998-05-19 Seagate Technology, Inc. Swage plate bumper for disc drive
US5831793A (en) * 1996-07-10 1998-11-03 Seagate Technology, Inc. Suspension assembly shock absorber
US5870252A (en) * 1996-08-07 1999-02-09 Read-Rite Corporation Magnetic head suspension assembly having load beam with high resonant frequency and shock resistance
US6307715B1 (en) * 1996-08-30 2001-10-23 Read-Rite Corporation Head suspension having reduced torsional vibration
AU4397697A (en) * 1996-09-26 1998-04-17 International Business Machines Corporation Suspension assembly
JP3375259B2 (ja) * 1996-11-27 2003-02-10 株式会社日立製作所 磁気ディスク装置
US5903409A (en) * 1997-01-17 1999-05-11 International Business Machines Corporation Method and means for maintaining data integrity in disk drives resulting from shock-induced contact between recording and access components during nonoperational periods
JP3155489B2 (ja) * 1997-04-16 2001-04-09 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレ−ション サスペンション・アセンブリ及びディスク・ドライブ装置
US5936803A (en) * 1997-06-06 1999-08-10 Western Digital Corporation Disk drive having a mass balanced head gimbal assembly
US6226144B1 (en) * 1997-08-15 2001-05-01 Seagate Technology Llc Energy absorbing disc travel limiter
JPH1196709A (ja) * 1997-09-19 1999-04-09 Nhk Spring Co Ltd ディスク装置用サスペンション
US6055134A (en) * 1997-09-22 2000-04-25 Seagate Technology, Inc. Combined load/unload ramp and snubber for disc drives
US5949617A (en) * 1997-12-29 1999-09-07 Headway Technologies, Inc. Dynamic-absorber for the suppression of suspension vibrations
JPH11265553A (ja) * 1998-03-16 1999-09-28 Fujitsu Ltd ディスク装置
US6392833B1 (en) * 1998-07-13 2002-05-21 Seagate Technology, Llc Reducing self-excited mechanical resonances in a disc drive
US6201664B1 (en) * 1998-11-16 2001-03-13 International Business Machines Corporation Polymer bumps for trace and shock protection
US6351350B1 (en) * 1999-12-09 2002-02-26 Hutchinson Technology Incorporated Shock limiter system for a head suspension

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009044436A1 (ja) * 2007-10-01 2009-04-09 Fujitsu Limited 記憶装置及びその設計方法
JP4873432B2 (ja) * 2007-10-01 2012-02-08 東芝ストレージデバイス株式会社 記憶装置及びその設計方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6504683B1 (en) 2003-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4241910B2 (ja) ヘッド/ディスク・アセンブリ用のディスク・ストレージ・システムおよびマウント・システム
US7480120B2 (en) Apparatus and method for damping slider-gimbal coupled vibration of a hard disk drive
US20060274452A1 (en) Method for utilizing a suspension flexure polyimide material web to dampen a flexure nose portion of a head gimbal assembly
US20060274453A1 (en) Method for utilizing a stainless steel framework for changing the resonance frequency range of a flexure nose portion of a head gimbal assembly
KR100346172B1 (ko) 하드디스크 드라이브의 충격방지용 범퍼장치 및 충격방지방법
JP2003036620A (ja) 振動抑制機構及び振動抑制機構を備えたヘッドジンバルアセンブリ
JP2003036621A (ja) 振動抑制機構及び振動抑制機構を備えたヘッドジンバルアセンブリ
KR20060090550A (ko) 자기 헤드 어셈블리
JP2007026575A (ja) ヘッドスライダ用サスペンション
KR100442872B1 (ko) 하드디스크 드라이브의 액츄에이터 지지장치
JP2007109379A (ja) ハードディスクドライブ
EP1049075B1 (en) Head suspension and disk drive unit
US5815350A (en) Head disk assembly with actuator latch vibration damper
EP1376544A1 (en) Magnetic head apparatus, magnetic head supporting mechanism and magnetic recording apparatus
KR100362582B1 (ko) 하드디스크 드라이브의 헤드 유동 제한장치 및 방법
JP2001135055A (ja) 磁気ディスク装置
US5790344A (en) Base casting/cover for separating pack bounce and spindle tilt modes in a magnetic storage system
JP2000348318A (ja) 記録ディスク駆動装置
US6215627B1 (en) Suspension assembly gimbal load beam stiffener
JP3119253B2 (ja) 圧電素子駆動型微小変位磁気ヘッドアクチュエータ
US20030223154A1 (en) Method for encapsulation of a U shape micro-actuator
JPH1139808A (ja) ハードディスクドライブ
US20060274451A1 (en) Suspension flexure polyimide material web for damping a flexure nose portion of a head gimbal assembly
US6771452B2 (en) Actuator of disc drive having shock damping device
US20060274454A1 (en) Stainless steel framework for changing the resonance frequency range of a flexure nose portion of a head gimbal assembly