JP3033682B2 - 磁気ディスク装置 - Google Patents
磁気ディスク装置Info
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- JP3033682B2 JP3033682B2 JP8152083A JP15208396A JP3033682B2 JP 3033682 B2 JP3033682 B2 JP 3033682B2 JP 8152083 A JP8152083 A JP 8152083A JP 15208396 A JP15208396 A JP 15208396A JP 3033682 B2 JP3033682 B2 JP 3033682B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
に関し、特に、磁気媒体に対してシークする磁気ヘッド
を備えたキャリッジをボイスコイルモータによって回動
させるタイプの磁気ディスク装置に関する。
に関し、特に、磁気媒体に対してシークする磁気ヘッド
を備えたキャリッジをボイスコイルモータによって回動
させるタイプの磁気ディスク装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】磁気ディスク装置では、磁気ヘッドを磁
気ディスク等の磁気媒体に対して移動させて情報の読み
出し、書き込みを行う。一般に、磁気ヘッドを支持する
キャリッジの駆動源としてボイスコイルモータが使用さ
れる。ボイスコイルモータには、装置本体に備えたスイ
ングアーム方式のキャリッジに固定した扁平コイルと、
この扁平コイルを挟んで対向する一対の永久磁石とを備
えたものがある。ボイスコイルモータでは、一対の永久
磁石が、キャリッジの回動時における磁気ヘッドの移動
軌跡に沿う円弧状に形成されている。
気ディスク等の磁気媒体に対して移動させて情報の読み
出し、書き込みを行う。一般に、磁気ヘッドを支持する
キャリッジの駆動源としてボイスコイルモータが使用さ
れる。ボイスコイルモータには、装置本体に備えたスイ
ングアーム方式のキャリッジに固定した扁平コイルと、
この扁平コイルを挟んで対向する一対の永久磁石とを備
えたものがある。ボイスコイルモータでは、一対の永久
磁石が、キャリッジの回動時における磁気ヘッドの移動
軌跡に沿う円弧状に形成されている。
【０００３】ボイスコイルモータでは、通電時に磁界内
の扁平コイルに発生する電磁力が、扁平コイルを永久磁
石から離反させる移動力となってキャリッジを回動させ
る。これにより、キャリッジの先端に固定された磁気ヘ
ッドが磁気ディスク等の磁気媒体に対してシークするよ
うに構成されている。ボイスコイルモータでは、キャリ
ッジを高速駆動するために比較的大きな駆動トルクが必
要であり、その実現のためには、ボイスコイルモータの
永久磁石をできるだけ大きくすることや、キャリッジに
実装する扁平コイルをできるだけ小型軽量化させて慣性
モーメントを小さくする等の必要がある。
の扁平コイルに発生する電磁力が、扁平コイルを永久磁
石から離反させる移動力となってキャリッジを回動させ
る。これにより、キャリッジの先端に固定された磁気ヘ
ッドが磁気ディスク等の磁気媒体に対してシークするよ
うに構成されている。ボイスコイルモータでは、キャリ
ッジを高速駆動するために比較的大きな駆動トルクが必
要であり、その実現のためには、ボイスコイルモータの
永久磁石をできるだけ大きくすることや、キャリッジに
実装する扁平コイルをできるだけ小型軽量化させて慣性
モーメントを小さくする等の必要がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ボイスコイ
ルモータの扁平コイルは、円弧状永久磁石の曲率半径方
向に沿って該磁石の磁界内に位置し、キャリッジを回動
させるための駆動トルクを発生させる第１コイル部と、
この第１コイル部と略直交する方向に延びる、キャリッ
ジのトルク発生には殆ど寄与しない第２コイル部とを有
している。従来のボイスコイルモータでは、全体を小型
化させつつ大トルクの発生を達成するために、第１コイ
ル部と第２コイル部が共に永久磁石の磁界内に配設され
ていた。このため、第２コイル部において磁気ヘッドの
駆動に不必要な電磁力が発生し、これが振動となってシ
ーク時の位置決め精度や磁気ヘッド、磁気媒体の耐久性
等に悪影響を及ぼすという問題が生じていた。
ルモータの扁平コイルは、円弧状永久磁石の曲率半径方
向に沿って該磁石の磁界内に位置し、キャリッジを回動
させるための駆動トルクを発生させる第１コイル部と、
この第１コイル部と略直交する方向に延びる、キャリッ
ジのトルク発生には殆ど寄与しない第２コイル部とを有
している。従来のボイスコイルモータでは、全体を小型
化させつつ大トルクの発生を達成するために、第１コイ
ル部と第２コイル部が共に永久磁石の磁界内に配設され
ていた。このため、第２コイル部において磁気ヘッドの
駆動に不必要な電磁力が発生し、これが振動となってシ
ーク時の位置決め精度や磁気ヘッド、磁気媒体の耐久性
等に悪影響を及ぼすという問題が生じていた。
【０００５】上記に鑑み、本発明は、ボイスコイルモー
タによるキャリッジの駆動トルクを損なうことなく、シ
ーク時における振動を低下させて、磁気ヘッドの位置決
め精度を向上させると共に磁気媒体の耐久性等への悪影
響をなくし、信頼性を向上させ得る磁気ディスク装置を
提供することを目的とする。
タによるキャリッジの駆動トルクを損なうことなく、シ
ーク時における振動を低下させて、磁気ヘッドの位置決
め精度を向上させると共に磁気媒体の耐久性等への悪影
響をなくし、信頼性を向上させ得る磁気ディスク装置を
提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の磁気ディスク装置は、回動軸の一側及び他
側に夫々磁気ヘッド及びコイルを備えた回動可能なキャ
リッジと、このキャリッジに回動力を与える、前記コイ
ル及び該コイルに対向する永久磁石からなるボイスコイ
ルモータとを備えた磁気ディスク装置において、前記コ
イルが、通電時にキャリッジの回動に寄与する電磁力を
発生させる第１コイル部と、該第１コイル部と略直交す
る方向を向いた第２コイル部とを備え、前記第１コイル
部が、全体としてコイルの移動軌跡に沿う略円弧状の永
久磁石の曲率半径方向に向き、前記第２コイル部が、一
対の前記第１コイル部の両端部同士を結合するものであ
って、前記第１コイル部と第２コイル部との結合部のう
ち前記回動軸から遠い結合部が前記永久磁石の平面視形
状に挟まれた範囲内に配置され、且つ、該第２コイル部
のうち、前記回動軸から遠い第２コイル部（以下、「遠
第２コイル部」という）の中間部及び中間部近傍が該永
久磁石の平面視形状に挟まれた範囲外に配置されている
ことを特徴とする。
め、本発明の磁気ディスク装置は、回動軸の一側及び他
側に夫々磁気ヘッド及びコイルを備えた回動可能なキャ
リッジと、このキャリッジに回動力を与える、前記コイ
ル及び該コイルに対向する永久磁石からなるボイスコイ
ルモータとを備えた磁気ディスク装置において、前記コ
イルが、通電時にキャリッジの回動に寄与する電磁力を
発生させる第１コイル部と、該第１コイル部と略直交す
る方向を向いた第２コイル部とを備え、前記第１コイル
部が、全体としてコイルの移動軌跡に沿う略円弧状の永
久磁石の曲率半径方向に向き、前記第２コイル部が、一
対の前記第１コイル部の両端部同士を結合するものであ
って、前記第１コイル部と第２コイル部との結合部のう
ち前記回動軸から遠い結合部が前記永久磁石の平面視形
状に挟まれた範囲内に配置され、且つ、該第２コイル部
のうち、前記回動軸から遠い第２コイル部（以下、「遠
第２コイル部」という）の中間部及び中間部近傍が該永
久磁石の平面視形状に挟まれた範囲外に配置されている
ことを特徴とする。
【０００７】
【０００８】更に、上述の場合には、遠第２コイル部
は、その中間部及び中間部近傍が円弧状永久磁石の曲率
半径方向における外方側に略Ｖ字状に突出していること
も好ましい態様である。或いは、これに代えて、遠第２
コイル部は、その中間部及び中間部近傍が円弧状永久磁
石の曲率半径方向における外方側に略Ｕ字状に突出して
いる態様でもよい。更には、遠第２コイル部は、その中
間部及び中間部近傍が円弧状永久磁石の接線方向を向い
た直線部と、該直線部の両端から前記第１コイル部の一
端部に向かって傾斜する傾斜部とからなり、円弧状永久
磁石の曲率半径方向における外方側に略コ字状に突出し
ている態様とすることも可能である。
は、その中間部及び中間部近傍が円弧状永久磁石の曲率
半径方向における外方側に略Ｖ字状に突出していること
も好ましい態様である。或いは、これに代えて、遠第２
コイル部は、その中間部及び中間部近傍が円弧状永久磁
石の曲率半径方向における外方側に略Ｕ字状に突出して
いる態様でもよい。更には、遠第２コイル部は、その中
間部及び中間部近傍が円弧状永久磁石の接線方向を向い
た直線部と、該直線部の両端から前記第１コイル部の一
端部に向かって傾斜する傾斜部とからなり、円弧状永久
磁石の曲率半径方向における外方側に略コ字状に突出し
ている態様とすることも可能である。
【０００９】本発明の磁気ディスク装置では、第１コイ
ル部と第２コイル部との結合部のうち前記回動軸から遠
い方が永久磁石の平面視形状に挟まれた範囲内に配置さ
れ、且つ、遠第２コイル部の中間部近傍が該永久磁石の
平面視形状に挟まれた範囲外に配置されているので、キ
ャリッジを回動させる駆動トルクに寄与する電磁力を減
少させることなく、該回動に必要のない電磁力を大幅に
減少させることができる。従って、キャリッジ等に作用
するシーク時の振動を防止し、位置決め精度や磁気ヘッ
ド、磁気媒体の耐久性等を向上させ、磁気ディスク装置
の信頼性を向上させることが可能となる。
ル部と第２コイル部との結合部のうち前記回動軸から遠
い方が永久磁石の平面視形状に挟まれた範囲内に配置さ
れ、且つ、遠第２コイル部の中間部近傍が該永久磁石の
平面視形状に挟まれた範囲外に配置されているので、キ
ャリッジを回動させる駆動トルクに寄与する電磁力を減
少させることなく、該回動に必要のない電磁力を大幅に
減少させることができる。従って、キャリッジ等に作用
するシーク時の振動を防止し、位置決め精度や磁気ヘッ
ド、磁気媒体の耐久性等を向上させ、磁気ディスク装置
の信頼性を向上させることが可能となる。
【００１０】
【発明の実施の形態】次に、実施形態により本発明を具
体的に示すが、本発明は下記実施形態例に限定されるも
のではない。図１〜図３は夫々、本発明に係る磁気ディ
スク装置の第１〜第３実施形態におけるボイスコイルモ
ータの要部を示す概略平面図である。
体的に示すが、本発明は下記実施形態例に限定されるも
のではない。図１〜図３は夫々、本発明に係る磁気ディ
スク装置の第１〜第３実施形態におけるボイスコイルモ
ータの要部を示す概略平面図である。
【００１１】図１に示すように、第１実施形態における
磁気ディスク装置は、装置本体に植設した回動軸１１を
中心に同図時計回り方向又は反時計回り方向に回動可能
なスイングアーム方式のキャリッジ１２を有している。
更に、キャリッジ１２は、回動軸１１の一側に、磁気デ
ィスク等の磁気媒体（図示せず）に対してシークする磁
気ヘッド（図示せず）を有し、他側に、扁平コイル１３
を実装したコイルボビン１５を有している。装置本体に
おける扁平コイル１３の上下位置には、同一形状の一対
の永久磁石１７、１７が、該扁平コイル１３に対して僅
かな隙間を開けた状態で対向配置されている。
磁気ディスク装置は、装置本体に植設した回動軸１１を
中心に同図時計回り方向又は反時計回り方向に回動可能
なスイングアーム方式のキャリッジ１２を有している。
更に、キャリッジ１２は、回動軸１１の一側に、磁気デ
ィスク等の磁気媒体（図示せず）に対してシークする磁
気ヘッド（図示せず）を有し、他側に、扁平コイル１３
を実装したコイルボビン１５を有している。装置本体に
おける扁平コイル１３の上下位置には、同一形状の一対
の永久磁石１７、１７が、該扁平コイル１３に対して僅
かな隙間を開けた状態で対向配置されている。
【００１２】一対の永久磁石１７、１７は、扁平コイル
１３とによりボイスコイルモータ１６を構成するもので
あり、全体として、キャリッジ１２が回動軸１１を中心
に回動する際の扁平コイル１３の移動軌跡に沿うような
円弧状に形成されている。これら永久磁石１７、１７
は、異なる極性の面同士を対向させ、且つ、両側におけ
る上下の極性の関係が左右で反対になるように配置され
ている。永久磁石１７は、必ずしも一対が必要な訳では
ないが、永久磁石１７を１個とする場合には、永久磁石
１７の対向する位置にヨークを配置する。
１３とによりボイスコイルモータ１６を構成するもので
あり、全体として、キャリッジ１２が回動軸１１を中心
に回動する際の扁平コイル１３の移動軌跡に沿うような
円弧状に形成されている。これら永久磁石１７、１７
は、異なる極性の面同士を対向させ、且つ、両側におけ
る上下の極性の関係が左右で反対になるように配置され
ている。永久磁石１７は、必ずしも一対が必要な訳では
ないが、永久磁石１７を１個とする場合には、永久磁石
１７の対向する位置にヨークを配置する。
【００１３】扁平コイル１３は、導線を輪状に多数回巻
いたものを略正五角形状に変形させたものであり、円弧
状永久磁石１７の曲率半径方向に沿う一対の径方向コイ
ル部１３１、１３２と、該径方向コイル部１３１、１３
２の両端部を夫々結合する、径方向コイル部１３１、１
３２と略直交する方向を向いた一対の結合コイル部１３
３、１３４とを備えている。径方向コイル部１３１、１
３２は、永久磁石１７の磁界内に位置しており、通電時
にキャリッジ１２の回動に寄与する電磁力を発生させる
第１コイル部を構成する。また、結合コイル部１３３
は、永久磁石１７の磁界外に位置しているため、通電時
にキャリッジ１２の回動に寄与する電磁力は発生させな
い。
いたものを略正五角形状に変形させたものであり、円弧
状永久磁石１７の曲率半径方向に沿う一対の径方向コイ
ル部１３１、１３２と、該径方向コイル部１３１、１３
２の両端部を夫々結合する、径方向コイル部１３１、１
３２と略直交する方向を向いた一対の結合コイル部１３
３、１３４とを備えている。径方向コイル部１３１、１
３２は、永久磁石１７の磁界内に位置しており、通電時
にキャリッジ１２の回動に寄与する電磁力を発生させる
第１コイル部を構成する。また、結合コイル部１３３
は、永久磁石１７の磁界外に位置しているため、通電時
にキャリッジ１２の回動に寄与する電磁力は発生させな
い。
【００１４】更に、永久磁石１７の曲率半径方向におけ
る外方側に位置する結合コイル部１３４は、該曲率半径
方向と異なる方向に突出してＶ字状をなす直線部１３
５、１３６を有するもので、通電時にキャリッジ１２の
回動に寄与する電磁力を発生させない第２コイル部を構
成する。また、結合コイル部１３４と径方向コイル部１
３１、１３２の結合部１３７、１３８は、永久磁石１７
の磁界内に夫々配置されている。更に、結合コイル部１
３４の中間部付近、即ち直線部１３５、１３６が交わる
頂部１３９及び該頂部１３９の近傍が、永久磁石１７の
磁界外に配置されている。ここで、磁界内とは、一対の
永久磁石１７、１７の一方から他方に向かう磁力線の及
ぶ範囲内のことであり、本実施形態では上下の永久磁石
１７、１７の平面視形状に挟まれた範囲内を意味する。
また、磁界外とは、永久磁石１７、１７の一方から他方
に向かう磁力線の及ぶ範囲から外れた部位のことであ
り、本実施形態では上下の永久磁石１７、１７の平面視
形状に挟まれた範囲から外れた部位を意味する。
る外方側に位置する結合コイル部１３４は、該曲率半径
方向と異なる方向に突出してＶ字状をなす直線部１３
５、１３６を有するもので、通電時にキャリッジ１２の
回動に寄与する電磁力を発生させない第２コイル部を構
成する。また、結合コイル部１３４と径方向コイル部１
３１、１３２の結合部１３７、１３８は、永久磁石１７
の磁界内に夫々配置されている。更に、結合コイル部１
３４の中間部付近、即ち直線部１３５、１３６が交わる
頂部１３９及び該頂部１３９の近傍が、永久磁石１７の
磁界外に配置されている。ここで、磁界内とは、一対の
永久磁石１７、１７の一方から他方に向かう磁力線の及
ぶ範囲内のことであり、本実施形態では上下の永久磁石
１７、１７の平面視形状に挟まれた範囲内を意味する。
また、磁界外とは、永久磁石１７、１７の一方から他方
に向かう磁力線の及ぶ範囲から外れた部位のことであ
り、本実施形態では上下の永久磁石１７、１７の平面視
形状に挟まれた範囲から外れた部位を意味する。
【００１５】上記構成の本ボイスコイルモータ１６は、
例えば図１の初期状態において扁平コイル１３に通電さ
れると、円弧状永久磁石１７の磁界内に位置し且つ該円
弧の曲率半径方向に沿う径方向コイル部１３１、１３２
が、同図時計回り又は反時計回り方向に移動しようとす
る電磁力を発生させる。これにより、キャリッジ１２に
コイルボビン１５を介して駆動トルクが伝達されるた
め、該キャリッジ１２が、発生した電磁力により回動軸
１１を中心に回動し、磁気ヘッドをシークさせる。
例えば図１の初期状態において扁平コイル１３に通電さ
れると、円弧状永久磁石１７の磁界内に位置し且つ該円
弧の曲率半径方向に沿う径方向コイル部１３１、１３２
が、同図時計回り又は反時計回り方向に移動しようとす
る電磁力を発生させる。これにより、キャリッジ１２に
コイルボビン１５を介して駆動トルクが伝達されるた
め、該キャリッジ１２が、発生した電磁力により回動軸
１１を中心に回動し、磁気ヘッドをシークさせる。
【００１６】前記キャリッジ１２の作動時、結合コイル
部１３３が、永久磁石１７の磁界から外れているので、
キャリッジ１２の回動に寄与する電磁力も寄与しない電
磁力も発生させることはない。また、径方向コイル部１
３１、１３２との結合部１３７、１３８が永久磁石１７
の磁界内に位置されているので、キャリッジ１２の回動
に寄与する電磁力を発生させる径方向コイル部１３１、
１３２の端部が磁界外に突出して該コイル部１３１、１
３２の有効長が短くなるようなことがない。従って、径
方向コイル部１３１、１３２による電磁力が、弱められ
ることはない。また、結合コイル部１３４の頂部１３９
及び該頂部１３９の近傍が永久磁石１７の磁界外に位置
されているので、キャリッジ１２の回動に不必要な電磁
力が大幅に低減される。すなわち、高速シークが可能な
状態を維持しつつシーク時の振動が低減されている。こ
れにより、キャリッジ１２等に作用する振動が防止さ
れ、シーク時の位置決め精度や磁気ヘッド、磁気媒体の
耐久性等が向上し、磁気ディスク装置の信頼性が向上す
る。
部１３３が、永久磁石１７の磁界から外れているので、
キャリッジ１２の回動に寄与する電磁力も寄与しない電
磁力も発生させることはない。また、径方向コイル部１
３１、１３２との結合部１３７、１３８が永久磁石１７
の磁界内に位置されているので、キャリッジ１２の回動
に寄与する電磁力を発生させる径方向コイル部１３１、
１３２の端部が磁界外に突出して該コイル部１３１、１
３２の有効長が短くなるようなことがない。従って、径
方向コイル部１３１、１３２による電磁力が、弱められ
ることはない。また、結合コイル部１３４の頂部１３９
及び該頂部１３９の近傍が永久磁石１７の磁界外に位置
されているので、キャリッジ１２の回動に不必要な電磁
力が大幅に低減される。すなわち、高速シークが可能な
状態を維持しつつシーク時の振動が低減されている。こ
れにより、キャリッジ１２等に作用する振動が防止さ
れ、シーク時の位置決め精度や磁気ヘッド、磁気媒体の
耐久性等が向上し、磁気ディスク装置の信頼性が向上す
る。
【００１７】このような第１実施形態のボイスコイルモ
ータ１６に対する比較例を、以下に説明する。
ータ１６に対する比較例を、以下に説明する。
【００１８】図４は、キャリッジ１２を高速で駆動する
ために、比較的大型の永久磁石１７を用いて発生電磁力
を大きくすると共に、慣性モーメントを小さくするため
に比較的小型の扁平コイル２１を用いた例を示す。この
例では更に、装置小型化のため限られた空間内に実装す
る等の必要から、キャリッジ１２の回動力に寄与しない
結合コイル部２１３、２１４のうちの該コイル部２１４
を、永久磁石１７の磁界内に配置している。このため、
結合コイル部２１４では、扁平コイル２１に通電された
際に、キャリッジ１２の回動に必要のない電磁力を発生
させ、これが振動となってキャリッジ１２のシーク時の
位置決め精度や、磁気ヘッド、磁気媒体の耐久性に悪影
響を及ぼす。
ために、比較的大型の永久磁石１７を用いて発生電磁力
を大きくすると共に、慣性モーメントを小さくするため
に比較的小型の扁平コイル２１を用いた例を示す。この
例では更に、装置小型化のため限られた空間内に実装す
る等の必要から、キャリッジ１２の回動力に寄与しない
結合コイル部２１３、２１４のうちの該コイル部２１４
を、永久磁石１７の磁界内に配置している。このため、
結合コイル部２１４では、扁平コイル２１に通電された
際に、キャリッジ１２の回動に必要のない電磁力を発生
させ、これが振動となってキャリッジ１２のシーク時の
位置決め精度や、磁気ヘッド、磁気媒体の耐久性に悪影
響を及ぼす。
【００１９】また、図５は、結合コイル部２１４を磁界
に干渉させないようにするために、永久磁石１７より幅
狭の永久磁石１９を用いた例である。この例では、結合
コイル部２１４が永久磁石１９の磁界外に位置するの
で、キャリッジ１２の回動を妨げるような電磁力は生じ
ない。しかし、該結合コイル部２１４の全体が磁界外に
突出しているため、該結合コイル部２１４の両端部と共
に、該コイル部２１４に続く径方向コイル部２１１、２
１２の端部が磁界外に突出しているため、磁界内におけ
る径方向コイル部２１１、２１２の有効長が短くされて
いる。従って、シーク時の振動等が低減されるものの、
発生する電磁力も減少するので、駆動トルクが低下し
て、キャリッジ１２の高速シークが困難になる。この例
において、キャリッジ１２の駆動トルクを、本発明に係
る図１のボイスコイルモータ１６と同等にするために
は、より以上の電流を与えなければならず、効率が悪
い。
に干渉させないようにするために、永久磁石１７より幅
狭の永久磁石１９を用いた例である。この例では、結合
コイル部２１４が永久磁石１９の磁界外に位置するの
で、キャリッジ１２の回動を妨げるような電磁力は生じ
ない。しかし、該結合コイル部２１４の全体が磁界外に
突出しているため、該結合コイル部２１４の両端部と共
に、該コイル部２１４に続く径方向コイル部２１１、２
１２の端部が磁界外に突出しているため、磁界内におけ
る径方向コイル部２１１、２１２の有効長が短くされて
いる。従って、シーク時の振動等が低減されるものの、
発生する電磁力も減少するので、駆動トルクが低下し
て、キャリッジ１２の高速シークが困難になる。この例
において、キャリッジ１２の駆動トルクを、本発明に係
る図１のボイスコイルモータ１６と同等にするために
は、より以上の電流を与えなければならず、効率が悪
い。
【００２０】更に、図６は、図５の例で説明したように
発生電磁力を小さくしないようにするために、図４の例
と同じ永久磁石１７を使用しつつ、径方向コイル部２３
１、２３２を延ばして先端側の結合コイル部２３４を永
久磁石１７の磁界外に突出させた例である。この例で
は、結合コイル部２３４が結合コイル部２３３と共に永
久磁石１９の磁界外に位置しているので、キャリッジ１
２の動作を妨げる電磁力の発生をなくしつつ駆動トルク
を低下させないことも可能ではあるが、扁平コイル２３
が大型化されているため、結果的にキャリッジ１２の慣
性モーメントが増加して高速シークが困難になる。
発生電磁力を小さくしないようにするために、図４の例
と同じ永久磁石１７を使用しつつ、径方向コイル部２３
１、２３２を延ばして先端側の結合コイル部２３４を永
久磁石１７の磁界外に突出させた例である。この例で
は、結合コイル部２３４が結合コイル部２３３と共に永
久磁石１９の磁界外に位置しているので、キャリッジ１
２の動作を妨げる電磁力の発生をなくしつつ駆動トルク
を低下させないことも可能ではあるが、扁平コイル２３
が大型化されているため、結果的にキャリッジ１２の慣
性モーメントが増加して高速シークが困難になる。
【００２１】以上の比較例と本発明とを比較して分かる
ように、本発明に係るボイスコイルモータ１６を備えた
磁気ディスク装置では、キャリッジ１２の回動に寄与す
る電磁力を低減させることなく、回動に必要のない電磁
力が大幅に低減されている。しかも、扁平コイル１３が
図６で説明した扁平コイル２３のように大型化されない
ので、慣性モーメントが、図４のボイスコイルモータ２
０で生じる慣性モーメントより大きくなることはない。
ように、本発明に係るボイスコイルモータ１６を備えた
磁気ディスク装置では、キャリッジ１２の回動に寄与す
る電磁力を低減させることなく、回動に必要のない電磁
力が大幅に低減されている。しかも、扁平コイル１３が
図６で説明した扁平コイル２３のように大型化されない
ので、慣性モーメントが、図４のボイスコイルモータ２
０で生じる慣性モーメントより大きくなることはない。
【００２２】次に、図２及び図３により、本発明に係る
ボイスコイルモータの他の例を説明する。両図におい
て、図１と共通する要素及び部分には同一の符号を付し
ている。
ボイスコイルモータの他の例を説明する。両図におい
て、図１と共通する要素及び部分には同一の符号を付し
ている。
【００２３】まず、図２により、結合コイル部をＵ字状
に突出させた例を説明する。扁平コイル１４は、円弧状
永久磁石１７の曲率半径方向に沿う一対の径方向コイル
部１４１、１４２と、径方向コイル部１４１、１４２の
両端部を夫々結合し且つ該径方向コイル部１４１、１４
２と略直交する一対の結合コイル部１４３、１４４とを
備えている。この結合コイル部１４３は、図１の結合コ
イル部１３３と同様、永久磁石１７の磁界外に配設され
ている。また、結合コイル部１４４は、その中間部付近
が、円弧状永久磁石１７の曲率半径方向における外方側
に略Ｕ字状に突出している。
に突出させた例を説明する。扁平コイル１４は、円弧状
永久磁石１７の曲率半径方向に沿う一対の径方向コイル
部１４１、１４２と、径方向コイル部１４１、１４２の
両端部を夫々結合し且つ該径方向コイル部１４１、１４
２と略直交する一対の結合コイル部１４３、１４４とを
備えている。この結合コイル部１４３は、図１の結合コ
イル部１３３と同様、永久磁石１７の磁界外に配設され
ている。また、結合コイル部１４４は、その中間部付近
が、円弧状永久磁石１７の曲率半径方向における外方側
に略Ｕ字状に突出している。
【００２４】このような第２実施形態例のボイスコイル
モータ１６によれば、径方向コイル部１４１、１４２と
結合コイル部１４４との結合部１４７、１４８が永久磁
石１７の磁界内に位置しているので、キャリッジ１２の
駆動トルクが低下されることがなく、更に結合コイル部
１４４の中間部近傍が永久磁石１７の磁界外に位置して
いることにより、駆動トルクに不必要な電磁力が大幅に
低減する。これにより、キャリッジ１２等に作用する振
動を防止し、シーク時の位置決め精度や磁気ヘッド、磁
気媒体の耐久性等を向上させることが可能となる。
モータ１６によれば、径方向コイル部１４１、１４２と
結合コイル部１４４との結合部１４７、１４８が永久磁
石１７の磁界内に位置しているので、キャリッジ１２の
駆動トルクが低下されることがなく、更に結合コイル部
１４４の中間部近傍が永久磁石１７の磁界外に位置して
いることにより、駆動トルクに不必要な電磁力が大幅に
低減する。これにより、キャリッジ１２等に作用する振
動を防止し、シーク時の位置決め精度や磁気ヘッド、磁
気媒体の耐久性等を向上させることが可能となる。
【００２５】更に、図３により、結合コイル部をコ字状
に突出させた例を説明する。同図において、扁平コイル
１８は、円弧状永久磁石１７の曲率半径方向に沿う一対
の径方向コイル部１８１、１８２と、両コイル部１８
１、１８２の両端部を夫々結合し且つ該コイル部１８
１、１８２と略直交する一対の結合コイル部１８３、１
８４とを備えている。結合コイル部１８３は、永久磁石
１７の磁界外に配設されている。また、結合コイル部１
８４は、円弧状永久磁石１７の磁界外に位置しかつ該円
弧の接線方向を向いた直線部１８５と、該直線部１８５
の両端から径方向コイル部１８１、１８２の先端に向か
って傾斜する傾斜部１８６、１８７を備え、全体として
略コ字状をなしている。
に突出させた例を説明する。同図において、扁平コイル
１８は、円弧状永久磁石１７の曲率半径方向に沿う一対
の径方向コイル部１８１、１８２と、両コイル部１８
１、１８２の両端部を夫々結合し且つ該コイル部１８
１、１８２と略直交する一対の結合コイル部１８３、１
８４とを備えている。結合コイル部１８３は、永久磁石
１７の磁界外に配設されている。また、結合コイル部１
８４は、円弧状永久磁石１７の磁界外に位置しかつ該円
弧の接線方向を向いた直線部１８５と、該直線部１８５
の両端から径方向コイル部１８１、１８２の先端に向か
って傾斜する傾斜部１８６、１８７を備え、全体として
略コ字状をなしている。
【００２６】このような第３実施形態例のボイスコイル
モータ１６によれば、径方向コイル部１８１、１８２と
結合コイル部１８４との結合部１８８、１８９が永久磁
石１７の磁界内に位置しているので、キャリッジ１２の
駆動トルクが低下することがない。更に、結合コイル部
１８４の中間部近傍が永久磁石１７の磁界外に位置して
いるので、駆動トルクに不必要な電磁力が大幅に低減さ
れることとなる。これにより、キャリッジ１２等に作用
する振動を防止し、シーク時の位置決め精度や磁気ヘッ
ド、磁気媒体の耐久性等を向上させることが可能とな
る。
モータ１６によれば、径方向コイル部１８１、１８２と
結合コイル部１８４との結合部１８８、１８９が永久磁
石１７の磁界内に位置しているので、キャリッジ１２の
駆動トルクが低下することがない。更に、結合コイル部
１８４の中間部近傍が永久磁石１７の磁界外に位置して
いるので、駆動トルクに不必要な電磁力が大幅に低減さ
れることとなる。これにより、キャリッジ１２等に作用
する振動を防止し、シーク時の位置決め精度や磁気ヘッ
ド、磁気媒体の耐久性等を向上させることが可能とな
る。
【００２７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気ディ
スク装置は、第１コイル部と第２コイル部との結合部が
永久磁石の磁界内に配置され、且つ、第２コイル部の中
間部近傍が永久磁石の磁界外に配置される構成により、
キャリッジの回動に寄与する電磁力を低減させることな
く、回動に必要のない電磁力を大幅に低減させることが
できるので、本発明は、キャリッジ等に作用するシーク
時の振動を防止すると共に、位置決め精度や磁気ヘッ
ド、磁気媒体の耐久性等を向上させ、磁気ディスク装置
の信頼性を向上させる顕著な効果を奏する。
スク装置は、第１コイル部と第２コイル部との結合部が
永久磁石の磁界内に配置され、且つ、第２コイル部の中
間部近傍が永久磁石の磁界外に配置される構成により、
キャリッジの回動に寄与する電磁力を低減させることな
く、回動に必要のない電磁力を大幅に低減させることが
できるので、本発明は、キャリッジ等に作用するシーク
時の振動を防止すると共に、位置決め精度や磁気ヘッ
ド、磁気媒体の耐久性等を向上させ、磁気ディスク装置
の信頼性を向上させる顕著な効果を奏する。
【図１】本発明の磁気ディスク装置の第１実施形態にお
けるボイスコイルモータの要部を示す概略平面図であ
る。
けるボイスコイルモータの要部を示す概略平面図であ
る。
【図２】本発明の磁気ディスク装置の第２実施形態にお
けるボイスコイルモータの要部を示す概略平面図であ
る。
けるボイスコイルモータの要部を示す概略平面図であ
る。
【図３】本発明の磁気ディスク装置の第３実施形態にお
けるボイスコイルモータの要部を示す概略平面図であ
る。
けるボイスコイルモータの要部を示す概略平面図であ
る。
【図４】ボイスコイルモータの本発明に対する比較例を
示す概略平面図である。
示す概略平面図である。
【図５】ボイスコイルモータの他の比較例を示す概略平
面図である。
面図である。
【図６】ボイスコイルモータの更に他の比較例を示す概
略平面図である。
略平面図である。
１１ 回動軸 １２ キャリッジ １３、１４、１８ 扁平コイル（コイル） １６ ボイスコイルモータ １７ 永久磁石 １３１、１３２ 径方向コイル部（第１コイル部） １３４、１４４、１８４ 結合コイル部（第２コイル
部） １３７、１３８ 結合部 １４１、１４２ 径方向コイル部（第１コイル部） １４７、１４８ 結合部 １８１、１８２ 径方向コイル部（第１コイル部） １８８、１８９ 結合部
部） １３７、１３８ 結合部 １４１、１４２ 径方向コイル部（第１コイル部） １４７、１４８ 結合部 １８１、１８２ 径方向コイル部（第１コイル部） １８８、１８９ 結合部
Claims (4)
- 【請求項１】 回動軸の一側及び他側に夫々磁気ヘッド
及びコイルを備えた回動可能なキャリッジと、このキャ
リッジに回動力を与える、前記コイル及び該コイルに対
向する永久磁石からなるボイスコイルモータとを備えた
磁気ディスク装置において、 前記コイルが、通電時にキャリッジの回動に寄与する電
磁力を発生させる第１コイル部と、該第１コイル部と略
直交する方向を向いた第２コイル部とを備え、前記第１コイル部が、全体としてコイルの移動軌跡に沿
う略円弧状の永久磁石の曲率半径方向に向き、前記第２
コイル部が、一対の前記第１コイル部の両端部同士を結
合するものであって、 前記第１コイル部と第２コイル部
との結合部のうち前記回動軸から遠い結合部が前記永久
磁石の平面視形状に挟まれた範囲内に配置され、且つ、
該第２コイル部のうち、前記回動軸から遠い第２コイル
部（以下、「遠第２コイル部」という）の中間部及び中
間部近傍が該永久磁石の平面視形状に挟まれた範囲外に
配置されていることを特徴とする磁気ディスク装置。 - 【請求項２】 前記遠第２コイル部は、その中間部及び
中間部近傍が円弧状永久磁石の曲率半径方向における外
方側に略Ｖ字状に突出していることを特徴とする請求項
１に記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項３】 前記遠第２コイル部は、その中間部及び
中間部近傍が円弧状永久磁石の曲率半径方向における外
方側に略Ｕ字状に突出していることを特徴とする請求項
１に記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項４】 前記遠第２コイル部は、その中間部及び
中間部近傍が円弧状永久磁石の接線方向を向いた直線部
と、該直線部の両端から前記第１コイル部の一端部に向
かって傾斜する傾斜部とからなり、円弧状永久磁石の曲
率半径方向における外方側に略コ字状に突出しているこ
とを特徴とする請求項１に記載の磁気ディスク装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8152083A JP3033682B2 (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 磁気ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8152083A JP3033682B2 (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 磁気ディスク装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH103761A JPH103761A (ja) | 1998-01-06 |
| JP3033682B2 true JP3033682B2 (ja) | 2000-04-17 |
Family
ID=15532686
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8152083A Expired - Lifetime JP3033682B2 (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 磁気ディスク装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3033682B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3248689B2 (ja) * | 1999-08-11 | 2002-01-21 | インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション | ステータマグネット、アクチュエータ及びディスク装置 |
| KR100537515B1 (ko) | 2003-11-22 | 2005-12-19 | 삼성전자주식회사 | 동적 특성이 향상된 액츄에이터와 이를 구비한 디스크드라이브 |
| JP2005216355A (ja) | 2004-01-28 | 2005-08-11 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv | アクチュエータ・アセンブリ及び回転円板形記憶装置 |
| KR100652439B1 (ko) | 2005-10-18 | 2006-12-01 | 삼성전자주식회사 | 개선된 보이스 코일 모터를 가진 액츄에이터와 이를 구비한하드 디스크 드라이브 |
-
1996
- 1996-06-13 JP JP8152083A patent/JP3033682B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH103761A (ja) | 1998-01-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19981020 |