JP6146148B2 - ボイスコイルモータ及び該ボイスコイルモータに用いる磁石 - Google Patents

ボイスコイルモータ及び該ボイスコイルモータに用いる磁石 Download PDF

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本発明は、ヘッドを搭載したアクチュエータの駆動に好適なボイスコイルモータ、及び該ボイスコイルモータに用いる磁石に関する。
磁気ディスク装置は、磁気ヘッドを搭載したアクチュエータを駆動することにより、磁気ディスク上の所定のトラックに対して情報の記録/再生を行っており、この記録/再生動作時に、アクチュエータの駆動により磁気ヘッドの位置決めを行う。このようなアクチュエータの駆動源として、アクチュエータの一端に配置されたコイルと、該コイルに対向する位置に設置された磁石と、該磁石の磁場回路を形成するためのヨーク部材とを有するボイスコイルモータが使用される。
アクチュエータは、回動可能にピボット軸に枢支されている。コイルに通電した場合、磁石に対向するコイルの所定部分に生じる力によって推力が得られ、この推力により、アクチュエータはピボット軸を中心に回動する。
このようなボイスコイルモータとして、従来から種々のものが提案されている(例えば、特許文献1,2,3など)。これらは何れも、極性が異なる一対の磁極部分を該磁極部分の間にニュートラル部分を介して有する1枚または2枚の磁石を、コイルに対向させて配置するようにしたフラットコイル式のボイスコイルモータである。なお、これらの各文献に開示されたボイスコイルモータの詳細な構成については本発明と対比させて後に説明する。
米国特許出願公開第2002/0097527号明細書 特開2005−327407号公報 特開2009−87451号公報
ボイスコイルモータでは、アクチュエータを駆動するための駆動トルクが発生すると同時に、磁石及び/またはコイルの形状などの影響により、ピボット軸を中心にアクチュエータを回動させる方向以外のトルクも付随して発生する。このような不要なトルクには、コイルを曲げる方向の曲げトルクと、コイルをねじる方向のねじりトルクとが存在する。具体的には、磁石のニュートラル部分の近傍では、磁界の方向が一定ではないため、この部分にコイルが交差した配置においては、コイルを曲げる方向の振動とコイルをねじる方向の振動とを励起する不要なトルクが発生する。
これらの不要なトルクは、騒音の発信源となるだけでなく、磁気ヘッドの高精度の位置決めの阻害要因となる。よって、正規の駆動トルクに付随して発生する曲げトルク及びねじりトルクの影響により、磁気ヘッドの位置決め精度が劣化することが問題となっており、発生する不要なトルクをできる限り少なくしたい要望がある。
そこで、磁気ヘッドの位置決めに必要な駆動トルクを十分に確保するとともに、上記の不要なトルク(曲げトルク及びねじりトルク)を低減するために、ボイスコイルモータに使用される磁石の形状またはコイルの形状の工夫が試みられている。
ところで、磁気ディスク装置は、コンピュータの記憶装置としての用途だけでなく、DVDレコーダなどの家庭用電気製品の分野にも広く用いられている。家庭用電気製品の分野では、汎用性を高めるために、低コスト化の要求も高くなっている。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、使用する磁石の形状を適切にすることにより、不要なトルク(曲げトルク及びねじりトルク)を大幅に低減することができるとともに、低コスト化も図れるボイスコイルモータを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、ボイスコイルモータに用いられた場合に不要なトルク(曲げトルク及びねじりトルク)を大幅に低減することができるとともに、低コスト化も図れる磁石を提供することを目的とする。
本発明に係るボイスコイルモータは、極性が異なる一対の磁極部分を、該磁極部分の間にニュートラル部分を介して有する磁石と、コイルと、ヨークとを備えるボイスコイルモータにおいて、前記磁石は、前記一対の磁極部分の一方から前記ニュートラル部分を経て前記一対の磁極部分の他方までの一方の側面が平坦であり、前記一対の磁極部分それぞれの前記ニュートラル部分からの遠位側に翼部を有しており、該翼部から前記ニュートラル部分側に向かうにつれて幅が小さくなるような傾斜面を有していて、該傾斜面の傾斜角度は、前記翼部側での急峻な角度と前記ニュートラル部分側での緩やかな角度とを有しており、前記一対の磁極部分それぞれの前記翼部における幅が前記ニュートラル部分における幅の1.5倍以上であり、それぞれの前記翼部の頂点を通って前記一方の側面と平行な面に垂直である直線の少なくとも一つが前記一方の側面と交差することを特徴とする。
本発明のボイスコイルモータにあっては、使用する磁石における二つの側面のうちの一方の側面、後述する発明を実施するための形態で述べるピボット軸から遠い側の一方の側面を平坦にしており、アクチュエータを駆動するための駆動トルクの発生に寄与しない領域の磁石を欠損させて低コスト化を図るとともに、平坦であるので加工処理が少なくてすみ歩留りが向上する。また、使用する磁石の磁極部分の翼部における幅を中央のニュートラル部分における幅よりも1.5倍以上と広くしており、曲げトルク及びねじりトルクが低減する。また、使用する磁石の少なくとも一つの磁極部分の翼部の頂点からの垂線が前記一方の側面と交差しており、駆動トルクが効率良く得られる。
本発明に係るボイスコイルモータは、前記一対の磁極部分それぞれの前記翼部における幅が前記ニュートラル部分における幅の3倍以上であることを特徴とする。
本発明のボイスコイルモータにあっては、磁極部分の翼部における幅をニュートラル部分における幅の3倍以上としている。よって、曲げトルク及びねじりトルクの更なる低減化を図れる。
本発明に係るボイスコイルモータは、同一平面上に配された極性が異なる一対の磁石と、コイルと、ヨークとを備えるボイスコイルモータにおいて、前記一対の磁石は接しており、前記一対の磁石それぞれは、他の磁石と接している側から遠位側への一方の側面が平坦であり、該それぞれの側面が延びる方向が同じ平坦面上にあり、他の磁石と接している側から遠位した部分に翼部を有しており、該翼部から他の磁石と接している側に向かうにつれて幅が小さくなるような傾斜面を有していて、該傾斜面の傾斜角度は、前記翼部側での急峻な角度と他の磁石と接している側での緩やかな角度とを有しており、該翼部における幅が前記他の磁石と接している部分における幅の1.5倍以上であり、前記一対の磁石それぞれの前記翼部の頂点を通って前記一方の側面と平行な面に垂直である直線の少なくとも一つが前記一方の側面と交差することを特徴とする。
本発明のボイスコイルモータにあっては、接している一対の磁石それぞれは二つの側面のうちのピボット軸から遠い側の一方の側面を平坦にしており、アクチュエータを駆動するための駆動トルクの発生に寄与しない領域の磁石を欠損させて低コスト化を図るとともに、平坦であるので加工処理が少なくてすみ歩留りが向上する。また、一対の磁石それぞれの接している側から遠位した翼部における幅を接している部分における幅よりも1.5倍以上と広くしており、曲げトルク及びねじりトルクが低減する。また、使用する一対の磁石の少なくとも一つの翼部の頂点からの垂線が一方の側面と交差しており、駆動トルクが効率良く得られる。
本発明に係るボイスコイルモータは、同一平面上に配された極性が異なる一対の磁石と、コイルと、ヨークとを備えるボイスコイルモータにおいて、前記一対の磁石は間隙を介して対向しており、前記一対の磁石それぞれは、他の磁石と対向している側から遠位側への一方の側面が平坦であり、該それぞれの側面が延びる方向が同じ平坦面上にあり、他の磁石と対向している側から遠位した部分に翼部を有しており、該翼部から他の磁石と対向している側に向かうにつれて幅が小さくなるような傾斜面を有していて、該傾斜面の傾斜角度は、前記翼部側での急峻な角度と他の磁石と対向している側での緩やかな角度とを有しており、該翼部における幅が前記他の磁石と対向している部分における幅の1.5倍以上であり、前記一対の磁石それぞれの前記翼部の頂点を通って前記一方の側面と平行な面に垂直である直線の少なくとも一つが前記一方の側面と交差することを特徴とする。
本発明のボイスコイルモータにあっては、使用する一対の磁石それぞれは二つの側面のうちのピボット軸から遠い側の一方の側面を平坦にしており、アクチュエータを駆動するための駆動トルクの発生に寄与しない領域の磁石を欠損させて低コスト化を図るとともに、平坦であるので加工処理が少なくてすみ歩留りが向上する。また、使用する一対の磁石それぞれの対向している側から遠位した翼部における幅を対向している部分における幅よりも1.5倍以上と広くしており、曲げトルク及びねじりトルクが低減する。また、使用する一対の磁石の少なくとも一つの翼部の頂点からの垂線が一方の側面と交差しており、駆動トルクが効率良く得られる。
本発明に係るボイスコイルモータに用いる磁石は、極性が異なる一対の磁極部分を、該磁極部分の間にニュートラル部分を介して有するボイスコイルモータに用いる磁石において、前記一対の磁極部分の一方から前記ニュートラル部分を経て前記一対の磁極部分の他方までの一方の側面が平坦であり、前記一対の磁極部分それぞれの前記ニュートラル部分からの遠位側に翼部を有しており、該翼部から前記ニュートラル部分側に向かうにつれて幅が小さくなるような傾斜面を有していて、該傾斜面の傾斜角度は、前記翼部側での急峻な角度と前記ニュートラル部分側での緩やかな角度とを有しており、前記一対の磁極部分それぞれの前記翼部における幅が前記ニュートラル部分における幅の1.5倍以上であり、それぞれの前記翼部の頂点を通って前記一方の側面と平行な面に垂直である直線の少なくとも一つが前記一方の側面と交差することを特徴とする。
本発明のボイスコイルモータに用いる磁石にあっては、極性が異なる一対の磁極部分の一方からニュートラル部分を経て前記磁極部分の他方までの一方の側面を平坦にしており、アクチュエータを駆動するための駆動トルクの発生に寄与しない領域の磁石を欠損させて低コスト化を図れるとともに、平坦であるので加工処理が少なくて歩留りが向上する。また、磁極部分の翼部における幅を中央のニュートラル部分における幅よりも1.5倍以上と広くしており、曲げトルク及びねじりトルクが低減する。また、少なくとも一つの磁極部分での翼部の頂点からの垂線が一方の側面と交差しており、駆動トルクが効率良く得られる。
本発明では、振動問題につながる不要トルクである曲げトルク及びねじりトルクを大幅に低減することができ、アクチュエータに対する高精度の駆動制御を実現できる。また、駆動トルクを効率良く利用できることにより、低コスト化を図ることができる。また、磁石の形状が平坦になるため、歩留りの向上も図ることができる。
本発明に係るボイスコイルモータを使用した磁気ディスク装置の概略図である。 本発明に係るボイスコイルモータの構成を示すL−L′線の断面図である。 ボイスコイルモータにおける磁石及びコイルの位置関係を示す平面図である。 本発明に係る磁石を示す平面図である。 1個の磁石を用いたボイスコイルモータの構成を示す断面図である。 従来のボイスコイルモータにおける磁石及びコイルを示す平面図である。 本発明のボイスコイルモータ(本発明例)と従来のボイスコイルモータ(従来例)とにおいて発生する曲げトルクの特性を示すグラフである。 本発明のボイスコイルモータ(本発明例)と従来のボイスコイルモータ(従来例)とにおいて発生するねじりトルクの特性を示すグラフである。 本発明例における磁石及びコイルを示す平面図である。 特許文献2における磁石及びコイルを示す平面図である。 磁石の中央のニュートラル部分における幅(a)と片側の翼部における幅(b)との比率(b/a)に対する曲げトルクの特性を示すグラフである。 磁石の中央のニュートラル部分における幅(a)と片側の翼部における幅(b)との比率(b/a)に対するねじりトルクの特性を示すグラフである。 b/aの値を∞にした場合の磁石の形状を示す平面図である。 特許文献1に開示された磁石及びコイルを示す平面図である。 特許文献2に開示された磁石及びコイルを示す平面図である。 特許文献3に開示された磁石及びコイルを示す平面図である。 本発明例と特許文献1,2,3とにおける駆動トルクの特性を示すグラフである。 本発明例と特許文献1,2,3とにおいて発生する曲げトルクの特性を示すグラフである。 本発明例と特許文献1,2,3とにおいて発生するねじりトルクの特性を示すグラフである。 本発明の変形例(第1変形例)における磁石及びコイルを示す平面図である。 本発明の変形例(第2変形例)における磁石及びコイルを示す平面図である。 本発明の変形例(第3変形例)における磁石及びコイルを示す平面図である。 本発明の変形例(第4変形例)における磁石及びコイルを示す平面図である。 本発明の変形例(第5変形例)における磁石及びコイルを示す平面図である。 本発明の変形例(第6変形例)における磁石及びコイルを示す平面図である。 本発明の変形例(第7変形例)における磁石及びコイルを示す平面図である。 本発明の他の実施の形態における磁石及びコイルを示す平面図である。 本発明の更に他の実施の形態における磁石及びコイルを示す平面図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明に係るボイスコイルモータを使用した磁気ディスク装置の概略図である。磁気ディスク装置10は、円盤状の磁気ディスク20と、磁気ディスク20に対して径方向に移動して情報の記録/再生を行う磁気ヘッド30と、磁気ヘッド30を位置決めするアクチュエータ40と、アクチュエータ40を駆動するボイスコイルモータ50とを備えている。
磁気ディスク20の中心部は、スピンドルモータ60に取り付けられており、磁気ディスク20は、スピンドルモータ60の駆動に伴って回転される。磁気ディスク20上の情報記録/再生領域は、図1の一点鎖線で示すように、最外周位置(OD)と最内周位置(ID)との間の領域であり、最外周と最内周との中間に中間周位置(MD)が存在する。
アクチュエータ40は、ピボット軸41に回転可能に枢支されている。アクチュエータ40の基端部側には、ボイスコイルモータ50が設けられている。ボイスコイルモータ50は、磁石1と、コイル2と、ヨーク3とを備えている。
図2は、本発明に係るボイスコイルモータ50の構成を示すL−L′線の断面図である。ボイスコイルモータ50は、2個の磁石1と、コイル2と、トップヨーク3a及びボトムヨーク3bからなるヨーク3とを有している。円形状をなすコイル2は、磁気ディスク20の面と平行になるように配置されている。コイル2の上方には、コイル2に対向させて所定の隙間をあけて、ヨーク3の一部をなすトップヨーク3aに取り付けられた磁石1が配置されている。また、コイル2の下方にも、コイル2に対向させて所定の隙間をあけて、ヨーク3の一部をなすボトムヨーク3bに取り付けられた磁石1が配置されている。これらの2個の磁石1の形状は同一であるが、磁極部分の異なる極性(N,S)の位置関係が逆になっている(図2参照)。
図3は、ボイスコイルモータ50における磁石1及びコイル2の位置関係を示す平面図である。図3において、点Aは、ピボット軸41が設置された位置、言い換えるとアクチュエータ40(コイル2)の回転中心の位置を表している。以下では、点Aをピボット軸Aと称する。また、図3において、実線はアクチュエータ40が中央に位置した際のコイル2の位置を表し、一点鎖線はアクチュエータ40が一方側及び他方側の最大角度まで移動した際のコイル2の位置を表している。
ボイスコイルモータ50では、磁石1による磁界内に存在するコイル2に電流を流すことにより、磁気ディスク20の目標の径方向位置に磁気ヘッド30を移動させるために必要な駆動トルクを発生する。この駆動トルクが発生する領域は、主に磁石1とコイル2とが交差する領域である。
次に、本発明の特徴部分である磁石1の形状及びその形状に起因する作用・効果について詳述する。
図4は、本発明に係る磁石1を示す平面図である。磁石1は、極性(N,S)が異なる一対の磁極部分1a,1bを、この磁極部分1a,1bの間に磁極変化部であるニュートラル部分1cを介して有している、即ち、磁石1は、一端部側のN極の極性をなす磁極部分1a、他端部側のS極の極性をなす磁極部分1b、及び中央部のニュートラル部分1cを一体的に有する構成である。各磁極部分1a,1bはそれぞれ、ニュートラル部分1cからの遠位側に翼部1d,1eを有している。
磁石1では、一方の磁極部分1aからニュートラル部分1cを経て他方の磁極部分1bに到る二つの側面の形状が互いに異なっている。ピボット軸Aに近い側の側面は、幅が最大である翼部1dから中央のニュートラル部分1cに向かうにつれて幅が小さくなり、ニュートラル部分1cから翼部1eに向かうにつれて幅が大きくなるような傾斜面となっている。なお、この傾斜面の傾斜角度は、両端側での急峻な角度と中央側での緩やかな角度との2段階となっている。これに対して、ピボット軸Aに遠い側の側面は、磁極部分1aからニュートラル部分1cを経て磁極部分1bに向かうまで、全域にわたって平坦な面となっている。
また、磁石1のニュートラル部分1cにおける幅をa、翼部1dにおける幅(磁極部分1aでの最大幅)をb、翼部1eにおける幅(磁極部分1bでの最大幅)をcとした場合に、b/a≧1.5かつc/a≧1.5の条件を満たしている。なお、具体的に、a及びb,cはそれぞれ、a=0〜14mm及びb,c=6〜22mmであり、ニュートラル部分1cと翼部1d,1eとの水平方向の距離wは、w=7〜20mmである。
また、翼部1dの頂点からピボット軸Aに遠い側の側面と平行な面に下ろした垂線の足がこの側面と交差する。即ち、図4における平面視では、翼部1dの頂点Bから下ろした垂線の足Cが直線Fに交差する。同様に、翼部1eの頂点からピボット軸Aに遠い側の側面と平行な面に下ろした垂線の足がこの側面と交差する。即ち、図4における平面視では、翼部1eの頂点Dから下ろした垂線の足Eが直線Fに交差する。
本発明では、上述したような形状を有する磁石1を用いるようにしたので、アクチュエータ40の駆動に寄与する駆動トルクを効率良く発生することができる。また、この際、アクチュエータ40の駆動に寄与せず、振動源となる曲げトルク及びねじりトルクの不要なトルクを低減することができる。
磁石1のニュートラル部分1cの近傍では、磁界の方向が一定ではないため、この部分にコイル2が交差した配置においては、曲げ方向及びねじり方向の振動を励起するような不要なトルクが発生する。本発明では、一対の磁極部分1a,1bそれぞれの翼部1d,1eにおける幅をニュートラル部分1cにおける幅の1.5倍以上にすることで、ニュートラル部分1cにおける幅を小さくし、このような不要なトルク(曲げトルク及びねじりトルク) の発生を低減するようにしている。
なお、上述した例では、2個の磁石1を用いてボイスコイルモータ50を構成したが、1個の磁石1を用いるように構成しても良い。図5は、このような1個の磁石1を用いたボイスコイルモータ50の構成を示す断面図である。図5において、図2と同一部分には同一番号を付してそれらの説明は省略する。この構成例では、コイル2の上方にのみ、コイル2に対向させて所定の隙間をあけて、トップヨーク3aに取り付けられた磁石1が配置されている。なお、図5の例では、磁石1がコイル2の上方に配置されているが、これに限らず、コイル2の下方にのみ配置されるようにしても良い。
以下、本発明のボイスコイルモータにおける曲げトルク及びねじりトルクの低減効果について、従来のボイスコイルモータと対比させて説明する。図6は、従来のボイスコイルモータにおける磁石1及びコイル2を示す平面図である。従来のボイスコイルモータにおける磁石1は、例えば特許文献2の従来のボイスコイルモータに使用する磁石として開示されているように一般に良く知られている扇形の形状である。
図7は、本発明のボイスコイルモータ(本発明例)と従来のボイスコイルモータ(従来例)とにおいて発生する曲げトルクの特性を示すグラフである。図7は、本発明例及び従来例がともに2個の磁石を有する構成での特性を示している。また、図7にあって、dは本発明例の特性、eは従来例の特性を示している。更に、図7にあって、横軸は最内周位置側(ID側)と最外周位置側(OD側)との間で回転したコイル角度(°)を表し、縦軸は正規の駆動トルクに対する曲げトルクの割合を表している。
本発明例と従来例とを比較した場合、本発明例ではID側、OD側で発生する曲げトルクを従来例よりも半分程度に低減できていることが分かる。
図8は、本発明のボイスコイルモータ(本発明例)と従来のボイスコイルモータ(従来例)とにおいて発生するねじりトルクの特性を示すグラフである。図8は、本発明例及び従来例がともに2個の磁石を有する構成での特性を示している。また、図8にあって、dは本発明例の特性、eは従来例の特性を示している。更に、図8にあって、横軸は最内周位置側(ID側)と最外周位置側(OD側)との間で回転したコイル角度(°)を表し、縦軸は正規の駆動トルクに対するねじりトルクの割合を表している。
本発明例と従来例とを比較した場合、本発明例ではID側、OD側で発生するねじりトルクを従来例よりも1/5程度に低減できていることが分かる。
なお、図7及び図8に関して、最内周位置側(ID側)及び最外周位置側(OD側)における特性に着目したのは、振動源となる不要なトルクについては、ID側及びOD側における曲げトルク、ねじりトルクが問題となるからである。
本発明のボイスコイルモータでは、磁石の一方の側面を平坦としたので、コイルと磁石との距離を長くすることができ、不要なトルクの発生を抑制することができる。また、不要なトルクの発生が多いニュートラル部分における幅を小さくすることにより、発生する不要なトルクを低減できる。ニュートラル部分における幅を小さくしたことに伴う駆動トルクの低下は、磁極部分の翼部で肉盛りすることで補っている。
以下、本発明の磁石1の一つの特徴的形状(一方の側面が平坦な形状である)の優位性について更に詳述する。図9は、本発明例における磁石1及びコイル2を示す平面図、図10は、特許文献2における磁石1及びコイル2を示す平面図である。
特許文献2にあって、コイル2への通電によって図10に示すコイルに発生するトルクの向きは矢印Gに示す向きである。一方、アクチュエータ40の駆動に寄与するトルクの向きは矢印Hに示す向きである。ここで、両トルクの向きは略直交関係をなしているため、この発生したトルクは、アクチュエータ40の駆動にほとんど寄与せず、不要なトルクの発生が懸念される。
以上のことから、ピボット軸Aに遠い側の磁石1の側面における一部(図10でハッチングを付した部分K)は、駆動トルクの増大にほとんど寄与せず、逆に大きな不要なトルクが発生することが懸念される。そこで、本発明例の磁石1では、このような無用な部分を欠損させた構成としている。よって、本発明にあっては、低コスト化を図った上で、曲げトルク及びねじりトルクを低減できて、必要十分な駆動トルクを効率良く発生することができる。また、一方の側面が平坦であって磁石1の形状は従来例に比べて単純であるので、加工処理が少なくて済み、歩留りの向上にもつながる。
次に、本発明の磁石1の一つの特徴的形状(ニュートラル部分1cにおける幅をa、翼部1d,1eにおける幅をb,cとした場合に、b/a≧1.5,c/a≧1.5)の作用・効果について説明する。なお、幅a及び幅bの関係と幅a及び幅cの関係とは同様であるので、以下では、幅a及び幅bの関係について説明する。
図11は、磁石1の中央のニュートラル部分1cにおける幅(a)と片側の翼部1dにおける幅(b)との比率(b/a)に対する曲げトルクの特性を示すグラフである。図11にあって、fは最内周位置側(ID側)での特性を示し、gは最外周位置側(OD側)での特性を示している。また、図11では、横軸がニュートラル部分1cにおける幅aに対する翼部1dにおける幅bの割合b/aを表し、縦軸が駆動トルクに対する曲げトルクの割合を表している。
また、図12は、磁石1の中央のニュートラル部分1cにおける幅(a)と片側の翼部1dにおける幅(b)との比率(b/a)に対するねじりトルクの特性を示すグラフである。図12にあって、fは最内周位置側(ID側)での特性を示し、gは最外周位置側(OD側)での特性を示している。また、図12では、横軸がニュートラル部分1cにおける幅aに対する翼部1dにおける幅bの割合b/aを表し、縦軸が駆動トルクに対するねじりトルクの割合を表している。
割合b/aの値を1.5以上とすることにより、曲げトルク及びねじりトルクを少なく抑えることができる。また、割合b/aの値を3以上とすることにより、曲げトルク及びねじりトルクのより大幅な低減を実現することができる。
なお、割合b/aの値を∞にすることとは、aの値を限りなく0にすることである。図13は、b/aの値を∞にした場合の磁石1の形状を示す図である。
以下、先行技術文献として挙げた3件の文献(特許文献1、特許文献2、特許文献3)と本発明との対比について説明する。
図14は、特許文献1に開示された磁石及びコイルを示す平面図である。磁石71は、磁性が異なる2つの第1セクタ72及び第2セクタ73と、第1セクタ72,第2セクタ73間の遷移部74とを有している。第1セクタ72及び第2セクタ73の幅は、中央の遷移部74(本発明のニュートラル部分に該当)の幅よりも大きい。また、ピボット軸Aに近い側の側面75は円弧状をなし、ピボット軸Aに遠い側の側面76は略直線状をなしている。しかしながら、第1セクタ72,第2セクタ73の翼部からピボット軸Aに遠い側の側面76に平行な面に下ろした垂線は、この側面76と交差していない。この点が、本発明の磁石1の構成と異なっている。このような形状をなす磁石71に、長細い特殊形状のコイル77が対向している。特許文献1における磁石71は、長細い特殊形状のコイル77との組合せのみによって成立している。
図15は、特許文献2に開示された磁石及びコイルを示す平面図である。磁石81は、磁性が異なる2つの磁極部82,83と、磁極部82,83間の磁極変化部84(本発明のニュートラル部分に該当)とを有している。磁極部82,83の幅は、中央の磁極変化部84の幅よりも大きい。ピボット軸Aに近い側の側面85と、ピボット軸Aに遠い側の側面86とは同じ円弧形状をなしている。このような形状をなす磁石81に、円形状のコイル87が対向している。磁石81は、ピボット軸Aに遠い側の側面86が平坦でない点が、本発明の磁石1の構成と決定的に異なっている。
図16は、特許文献3に開示された磁石及びコイルを示す平面図である。この磁石91は、磁性が異なる2つの磁極部92,93と、磁極部92,93間のニュートラル部94とを有している。磁石91は、長方形状をなし、全域にわたってその幅が等しくなっており、この点が、本発明の磁石1の構成と異なっている。このような形状をなす磁石91に、円形状のコイル95が対向している。
本発明のボイスコイルモータ(本発明例)と特許文献1,2,3のボイスコイルモータとについて、磁石の重量が等しくなるように磁石の形状をそれぞれ調整し、ピボット軸を中心にコイルを回転させて、アクチュエータを駆動するための正規の駆動トルク、振動源となる不要なトルク(曲げトルク及びねじりトルク)の大きさを評価した。その評価結果について、以下に説明する。
図17は、本発明例と特許文献1,2,3とにおける駆動トルクの特性を示すグラフである。図17にあって、h,i,j,kはそれぞれ、本発明例の特性、特許文献1の特性、特許文献2の特性、特許文献3の特性を示している。また、図17では、横軸が回転したコイル角度(°)を表し、縦軸が正規の駆動トルクの大きさ(mNm/A)を表している。
本発明例では、特許文献1,2,3と比べて、同じ重量で大きな駆動トルクが得られていることが分かる。特許文献3では、中央部での駆動トルクは大きいが、コイルの移動範囲全体における駆動トルクの均一性が悪く、特に、両端での駆動トルクの低下が著しく、アクチュエータの制御が難しい。これに対して、本発明例では、コイルの移動範囲全体にわたって均一で大きな駆動トルクが得られている。特許文献1に対して、本発明例は駆動トルクが大きく、その大きくなるコイル角度も広い。また、特許文献2に対しては、駆動トルクが大きいコイル角度が広い。よって、本発明例では、磁気回路の効率が良好であり、低コスト化を図ることができる。
図18は、本発明例と特許文献1,2,3とにおいて発生する曲げトルクの特性を示すグラフである。図18にあって、h,i,j,kはそれぞれ、本発明例の特性、特許文献1の特性、特許文献2の特性、特許文献3の特性を示している。また、図18では、横軸が回転したコイル角度(°)を表し、縦軸が正規の駆動トルクに対する曲げトルクの割合を表している。
また、図19は、本発明例と特許文献1,2,3とにおいて発生するねじりトルクの特性を示すグラフである。図19にあって、h,i,j,kはそれぞれ、本発明例の特性、特許文献1の特性、特許文献2の特性、特許文献3の特性を示している。また、図19では、横軸が回転したコイル角度(°)を表し、縦軸が正規の駆動トルクに対するねじりトルクの割合を表している。
本発明例では、特許文献1と比べて、不要なトルクとして発生する曲げトルクを大幅に低減できていることが分かる。また、特許文献2、3と比べて、不要なトルクとして発生する曲げトルクを低減できていることが分かる。また、本発明例では、特許文献1と比べて、不要なトルクとして発生するねじりトルクを大幅に低減できていることが分かる。また、特許文献3と比べて、不要なトルクとして発生するねじりトルクを低減できていることが分かる。また、特許文献2とは同程度のねじりトルクであることが分かる。
ここで、本発明の磁石1の一つの特徴的形状(翼部1d,1eの頂点からピボット軸Aに遠い側の側面と平行な面に下ろした垂線の足がこの側面と交差する)の優位性について、この特徴的形状を有さない特許文献1のボイスコイルモータと対比して説明する。
特許文献1では、長細い特殊なコイル77を用いて、磁石71全体を有効に利用できるようにしている。しかしながら、図17に示す特性結果からも分かるように、本発明のボイスコイルモータに比べて、磁石重量に対して得られる駆動トルクの効率は低い。ボイスコイルモータに一般的に使用されるコイルは、台形形状、円形状、楕円形状であり、これらのコイルと特許文献1における磁石とを組み合わせた場合、何れも駆動トルクへの寄与が大きい部分に磁石が少なく、駆動トルクに寄与しない部分に無駄な磁石が存在する。このような構成では、得られる駆動トルクの効率が更に低下する。本発明では、それぞれの翼部を通って一方の側面と平行な面に垂直である直線の少なくとも一つが一方の側面と交差することにより、駆動トルクの効率を上げる。
これに対して、本発明のボイスコイルモータでは、磁石1が上述したような特徴的な形状を有しているので、円、台形、楕円のようなボイスコイルモータで広く用いられる形状のコイルに対しても、特許文献1におけるような不都合は生じず、効率良く駆動トルクを得ることが可能である。
次に、本発明の変形例について説明する。図20〜図26は本発明の変形例における磁石1及びコイル2を示す平面図である。なお、図20〜図26では、ID側、OD側でのコイル2の位置を示している。
図20に示す第1変形例の磁石1では、磁極部分1aと磁極部分1bとが同一形状ではなく、一方の磁極部分1aの翼部1dからの垂線はピボット軸Aに遠い側の側面と交差するが、他方の磁極部分1bの翼部1eからの垂線はこの側面と交差しない。
図20に示す第1変形例、図21に示す第2変形例及び図22に示す第3変形例は、駆動トルクの発生とは異なる別の機能(例えば、アクチュエータをODより更に外周側に確実に固定する機能など)を果たすために、磁石1の磁極部分1bに更なる余肉部分を付けたものである。
図23に示す第4変形例及び図24に示す第5変形例は、磁石1の形状を変更した例である。第4変形例の磁石1では、ピボット軸Aから近い側の側面の中央部1h(ニュートラル部分1c近傍)が傾斜面でなく平坦面となっている。第5変形例の磁石1では、ピボット軸Aから近い側の側面の翼部1d(1e)からニュートラル部分1cへの傾斜角度が全域にわたって一定である。
図25に示す第6変形例及び図26に示す第7変形例は、コイル2の形状を変更した例である。第6変形例のコイル2は円形状ではなく略矩形状をなし、第7変形例のコイル2は台形形状をなしている。
上記のような構成をなすボイスコイルモータでも、前述したボイスコイルモータと同様に、不要なトルク(曲げトルク及びねじりトルク)を低減した上で効率良く駆動トルクを得ることができるとともに、低コスト化を図ることができる。
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。図27は、本発明の他の実施の形態における磁石及びコイルを示す平面図である。この実施の形態の磁石1は、互いに極性が異なっている一対の磁石1f,1gを接して構成されている。そして、この磁石1に所定の間隙をあけてコイル2が対向している。
図28は、本発明の更に他の実施の形態における磁石及びコイルを示す平面図である。この実施の形態のボイスコイルモータは、互いに極性が異なっている一対の磁石11,12を有している。一対の磁石11,12は、間隙を介して対向した態様で同一平面上に配されている。そして、これらの磁石11,12に所定の隙間をあけてコイル2が対向している。
磁石11,12それぞれは、前述した実施の形態の磁石1の磁極部分1a,1bと類似した形状をなしている。磁石11は、ピボット軸Aに近い側の側面は、幅が最大である翼部11dから磁石12に対向する側に向かうにつれて幅が小さくなる傾斜面となっている。これに対して、ピボット軸Aに遠い側の側面は、全域にわたって平坦な面となっている。
また、磁石11の磁石12に対向している部分における幅をa、翼部11dにおける幅をbとした場合に、b/a≧1.5の条件を満たしている。また、翼部11dの頂点からピボット軸Aに遠い側の側面と平行な面に下ろした垂線の足がこの側面と交差する。即ち、図28における平面視では、翼部11dの頂点Bから下ろした垂線の足Cが直線Fに交差する。なお、磁石12の形状は、磁石11の形状と同一であるので、その説明は省略する。
極性が互いに異なる1対の磁石を有するこのような実施の形態にあっても、前述した実施の形態と同様に、振動源となる曲げトルク及びねじりトルクの不要なトルクを低減した上で、アクチュエータ40の駆動に寄与する駆動トルクを効率良く発生することができるとともに、側面が平坦になるために、低コスト化を図ることができる。
なお、本発明における特許請求の範囲で述べている「前記一対の磁極部分の一方から前記ニュートラル部分を経て前記一対の磁極部分の他方までの一方の側面が平坦であり」、「他の磁石と接している側から遠位側への一方の側面が平坦であり」、「他の磁石と対向している側から遠位側への一方の側面が平坦であり」の「平坦」とは、側面に凹凸があっても、その凹凸の極小・極大間の幅が、磁石の側面の長さの3%以内である形状を含むものとする。
1,1f,1g 磁石
1a,1b 磁極部分
1c ニュートラル部分
1d,1e 翼部
1h 中央部
2 コイル
3 ヨーク
10 磁気ディスク装置
11,12 磁石
11d 翼部
30 磁気ヘッド
40 アクチュエータ
41 ピボット軸
50 ボイスコイルモータ

Claims (5)

  1. 極性が異なる一対の磁極部分を、該磁極部分の間にニュートラル部分を介して有する磁石と、コイルと、ヨークとを備えるボイスコイルモータにおいて、
    前記磁石は、
    前記一対の磁極部分の一方から前記ニュートラル部分を経て前記一対の磁極部分の他方までの一方の側面が平坦であり、
    前記一対の磁極部分それぞれの前記ニュートラル部分からの遠位側に翼部を有しており、該翼部から前記ニュートラル部分側に向かうにつれて幅が小さくなるような傾斜面を有していて、該傾斜面の傾斜角度は、前記翼部側での急峻な角度と前記ニュートラル部分側での緩やかな角度とを有しており、
    前記一対の磁極部分それぞれの前記翼部における幅が前記ニュートラル部分における幅の1.5倍以上であり、
    それぞれの前記翼部の頂点を通って前記一方の側面と平行な面に垂直である直線の少なくとも一つが前記一方の側面と交差することを特徴とするボイスコイルモータ。
  2. 前記一対の磁極部分それぞれの前記翼部における幅が前記ニュートラル部分における幅の3倍以上であることを特徴とする請求項1記載のボイスコイルモータ。
  3. 同一平面上に配された極性が異なる一対の磁石と、コイルと、ヨークとを備えるボイスコイルモータにおいて、
    前記一対の磁石は接しており、
    前記一対の磁石それぞれは、
    他の磁石と接している側から遠位側への一方の側面が平坦であり、該それぞれの側面が延びる方向が同じ平坦面上にあり、
    他の磁石と接している側から遠位した部分に翼部を有しており、該翼部から他の磁石と接している側に向かうにつれて幅が小さくなるような傾斜面を有していて、該傾斜面の傾斜角度は、前記翼部側での急峻な角度と他の磁石と接している側での緩やかな角度とを有しており、
    該翼部における幅が前記他の磁石と接している部分における幅の1.5倍以上であり、
    前記一対の磁石それぞれの前記翼部の頂点を通って前記一方の側面と平行な面に垂直である直線の少なくとも一つが前記一方の側面と交差することを特徴とするボイスコイルモータ。
  4. 同一平面上に配された極性が異なる一対の磁石と、コイルと、ヨークとを備えるボイスコイルモータにおいて、
    前記一対の磁石は間隙を介して対向しており、
    前記一対の磁石それぞれは、
    他の磁石と対向している側から遠位側への一方の側面が平坦であり、該それぞれの側面が延びる方向が同じ平坦面上にあり、
    他の磁石と対向している側から遠位した部分に翼部を有しており、該翼部から他の磁石と対向している側に向かうにつれて幅が小さくなるような傾斜面を有していて、該傾斜面の傾斜角度は、前記翼部側での急峻な角度と他の磁石と対向している側での緩やかな角度とを有しており、
    該翼部における幅が前記他の磁石と対向している部分における幅の1.5倍以上であり、
    前記一対の磁石それぞれの前記翼部の頂点を通って前記一方の側面と平行な面に垂直である直線の少なくとも一つが前記一方の側面と交差することを特徴とするボイスコイルモータ。
  5. 極性が異なる一対の磁極部分を、該磁極部分の間にニュートラル部分を介して有するボイスコイルモータに用いる磁石において、
    前記一対の磁極部分の一方から前記ニュートラル部分を経て前記一対の磁極部分の他方までの一方の側面が平坦であり、
    前記一対の磁極部分それぞれの前記ニュートラル部分からの遠位側に翼部を有しており、該翼部から前記ニュートラル部分側に向かうにつれて幅が小さくなるような傾斜面を有していて、該傾斜面の傾斜角度は、前記翼部側での急峻な角度と前記ニュートラル部分側での緩やかな角度とを有しており、
    前記一対の磁極部分それぞれの前記翼部における幅が前記ニュートラル部分における幅の1.5倍以上であり、
    それぞれの前記翼部の頂点を通って前記一方の側面と平行な面に垂直である直線の少なくとも一つが前記一方の側面と交差することを特徴とするボイスコイルモータに用いる磁石。
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