JP2011045211A - ステッピングモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】低振動なPM型ステッピングモータを提供する。
【解決手段】ステッピングモータ10は、マグネット12を有し軸中心に回転自在に配置されロータ部11と、マグネット12の外周側に軸方向に沿って2組のステータ22A,22Bを配置してなるステータ部21と、を備えている。ステータ22A,22Bの各々は、円環状の支持部24,29の内周縁24a,29aから起立する複数の極歯25,30を有する一対のヨーク23,28を、互いの極歯25,30を円周方向に互い違いに配置させて構成されている。複数の極歯25,30の各々は、その端縁に円周方向に対して対称で先端側ほど対称中心側に傾く一対の側端面25a,30aを有している。そして、隣接する極歯25,30の側端面25a,30aの間隔Gが、極歯25,30の厚さの略0.2倍となるように近接されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、PM型ステッピングモータに関し、詳しくは、PM型ステッピングモータの極歯構造に関する。
PM(permanent magnet)型ステッピングモータは、高い回転精度を実現できることから、各種のアクチュエータに適用されている。PM型ステッピングモータは、通常、円周方向に多数の磁極が着磁された円筒状のロータマグネットの外周側に、軸方向に沿って一対のステータを配置して構成されるものである。そして、各ステータは、円周方向に櫛歯状に配列された複数の極歯を有する2つのヨーク(いわゆる内ヨークおよび外ヨーク)を、各々の極歯が交互に噛み合うように対向配置させ、各極歯の外周側に励磁用のコイル(ステータコイル)を取り付けることにより構成されている。
このように構成されたPM型ステッピングモータ(以下では、単にステッピングモータという)を、例えば、カーエアコンに搭載されるアクチュエータとして適用する場合には、低振動(低騒音)化が求められている。そこで、カーエアコン用に振動が抑制されたアクチュエータとして、例えば、特許文献1が開示するステッピングモータが提案されている。
特許文献1が開示するステッピングモータは、図6に示すように、ステータの磁極歯(極歯)142の外形形状が、「基部143に対して直角をなして磁極歯142の根元から延びる辺144a,144bと、磁極歯142の根元に対して平行する先端部の辺144cと、この辺の両端部と先の辺144a,144bの端部をつなぐ直線の辺144d,144eとから形成され」ている。そして、「先端部144cの幅aの根元部分の幅bに対する割合が65%以上で、かつ、高さhの根元幅bに対する割合が90%以上110%以下となるように磁極歯142が形成されて」いる。
このように、「磁極歯142の形状を所定の寸法とすることで、ステータコイルに鎖交する磁束量を変えて、ステータコイルの誘起電圧波形を振動発生の要因となるようなトルクの発生が抑制されるような形状とすることができ、そのため、従来と異なり、電子回路に何ら新たな電子部品を付加したり、新たな部品配置のための空間を確保することなく、回転の際の振動を確実に抑圧し、静寂性が極めて高いステッピングモータを供給することができる」というものである。
特開2006−311708号公報
しかしながら、特許文献1が開示するステッピングモータには、上記のように、磁極歯142の先端部144cの幅aの根元部分の幅bに対する割合、および高さhの根元部分の幅bに対する割合が制約されるという問題がある。具体的には、高さhの根元部分の幅bに対する割合を90%以上110%以下とする必要があることから、磁極歯142の平面視形状が概ね正方形状となり、根元部分の幅bを所定の値に維持した状態で、磁極歯142の高さhのみを任意に大きくすることはできない。
このため、磁極歯142の表面積、すなわち、ステータコイルまたはロータマグネットからの磁束が鎖交する磁極歯142の面積の上限が制限され、起動トルクを所定値以上に大きくすることができない。仮に、高さhを大きくするために根元部分の幅bも同時に大きくした場合には、必然的にヨークの径、ひいてはモータの外径を大きくせざるを得なくなるという問題が発生する。
また、特許文献1が開示するステッピングモータは、先端部144cの幅aの根元部分の幅bに対する割合を、65%以上にする必要がある。このため、一般的に採用されている三角形状の極歯と比較すると、円周方向の幅が狭小な部分が存在しないことから、モータの位置決め精度が低下することが懸念される。
また、平板状の磁性部材を用いてプレス打ち抜き加工(特許文献1の段落「0016」参照)によりヨークを作製する場合には、三角形状の極歯と比較すると、廃材となる量が多くなるという問題もある。
また、一般的に、振動を抑制するにはディテントトルクを小さくする必要があるが、例えば、カーエアコンに搭載されるステッピングモータでは、モータの停止時において風圧によってモータが回転してしまうことがないように、ディテントトルクを所定の値または所定値以上の値にする必要があるという問題もある。
そこで、本発明は係る課題に鑑みてなされたものであり、主な目的とするところは、低振動で設計の自由度の大きいステッピングモータを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、マグネットを有し軸中心に回転自在に配置されるロータ部と、前記ロータ部の外周側に軸方向に沿って2組のステータを配置してなるステータ部と、を備え、前記2組のステータの各々が、環状の支持部から起立する複数の極歯を有する一対のヨークと、前記一対のヨークを励磁するコイルと、を含み、前記一対のヨークが、互いの前記複数の極歯を円周方向に互い違いに配置させてなるステッピングモータにおいて、前記一対のヨークにおける前記複数の極歯の各々は、その端縁に、先端側ほど間隔が狭小となるように傾く一対の傾斜部を有し、前記一対のヨークの一方のヨークの極歯における傾斜部の少なくとも一部が、前記一対のヨークの他方のヨークにおける極歯の傾斜部の少なくとも一部と、互いに近接していることである。
なお、本発明における「近接している」とは、わずかな隙間を介して対向している場合と、直接接触している場合を含むものである。
かかる発明によれば、各ステータを構成する一対(2組)のヨーク(内ヨークおよび外ヨーク)は、それぞれの極歯の端縁(外縁)に一対の傾斜部を有し、互いに対向して隣接する内ヨークおよび外ヨークの極歯の傾斜部同士が近接するように配置されている。これにより、ステッピングモータの振動を抑制することが可能となる。また、従来技術のような極歯形状の制約が少ないことから、ヨークの径、ひいてはモータ径を大きくすることなく極歯の表面積を大きくすることができる。これにより、低振動でありながら起動トルクの大きいモータを実現することが可能となる。
また、本発明の他の特徴は、前記極歯の各々は、前記支持部から幅が略一定で張り出す基端部と、前記基端部に連接し前記基端部から離れるにしたがい幅狭となる先端部と、を有し、前記先端部に前記一対の傾斜部が形成されていることにある。
かかる発明によれば、各極歯が、幅が略一定の基端部、および、基端部から離れるにしたがい幅狭となる先端部から構成されている。したがって、基端部の端縁は、隣接する極歯とは近接することはなく、先端部のみにおいて対向して隣接する極歯と近接する。すなわち、基端部を設けることにより、隣接する極歯との間で近接する部分の長さを小さくすることが可能となる。これにより、振動を抑制しつつ、ディテントトルクを大きくすることができる。また、基端部の幅を可変することにより、端縁のうち対向して隣接する極歯と接触する部分の割合を任意に可変することが可能となる。これにより、ディテントトルクの値を任意に制御することができる。
この場合、前記傾斜部が取り得る最大長さに対する隣接する極歯同士が対面する部分の長さの比が、0.2以上0.8以下であるのが好ましい。
本発明の第1の実施形態に係るステッピングモータを示す分解縦断面図である。 同ステッピングモータにおける一対のヨークを示す拡大平面展開図である。 同一対のヨークの極歯間ギャップと振動およびディテントトルクとの関係を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係るステッピングモータにおける一対のヨークを示す拡大平面展開図である。 同一対のヨークの隣接する極歯間の重なり率と振動およびディテントトルクとの関係を示すグラフである。 従来技術のヨークの極歯を示す拡大正面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
〔第1の実施形態〕
本発明の第1の実施形態に係るステッピングモータ10は、図1に示すように、回転軸(軸)中心に配置される円柱状のロータ部11と、ロータ部11の外周面側に配置される円筒状のステータ部21と、を備えている。
ロータ部11は、金属製の丸棒状のシャフト12と、シャフト12の外周面に固着され円周方向に多極着磁(本実施形態では、10極着磁)された円筒状のマグネット13(本実施形態では、フェライトボンド磁石)と、から構成されている。なお、シャフト12は、図示しない一対の軸受によって回転自在に支持されている。
次に、ステータ部21は、マグネット13の外周面側に一定の間隙を置いてそれぞれ同軸状に配置される円筒状の一対(2組)のステータ22A,22Bから構成されている。図示上側に配置されるステータ(第1のステータ)22Aおよび図示下側に配置されるステータ(第2のステータ)22Bは、後述する極歯の円周方向位置を互いにずらした(位相を電気角で90度ずらした)状態で、軸方向に背合わせに対称配置されている点を除いて、基本的な構成は同様である。そこで、以下では、ステータ22A,22Bを区別することなくステータ22と総称して説明する。
ステータ22は、軸方向に沿って配置される一対のヨーク23,28と、一対のヨーク23,28を励磁するためのコイル部33と、から構成されている。以下では、軸方向の内側(前記の背合わせ側)に位置するヨーク23を内ヨーク23と称し、軸方向外側に位置するヨーク28を外ヨーク28と称する。
内ヨーク23は、軟磁性材(本実施形態では、電磁鋼板)からなり、軸に垂直で円環状をなす支持部(内ヨークの支持部)24と、支持部24の内周縁24aから起立して軸方向外側に延びる複数(本実施形態では、マグネット13の磁極の数の半分の5つ)の極歯(内ヨークの極歯)25と、から構成されている。複数の極歯25は、円周方向に沿って櫛歯状に等間隔に並んでいる。
極歯25の各々は、図2の平面展開図に示すように、平面視して、円周方向に対して対称な三角形状、すなわち二等辺三角形状をなしている。具体的に説明すれば、極歯25は、その端縁(外縁)が、支持部24から離れ先端側に向かうほど対称中心側に傾く平面視直線状の一対の傾斜側端面25a(本発明の傾斜部に相当)と、一対の傾斜側端面25aの先端同士を連結する平面視円弧状の円弧先端面25bと、から構成されている。一対の傾斜側端面25aがなす角度は、本実施形態では55度である。
一方、外ヨーク28は、軟磁性材(本実施形態では、電磁鋼板)からなり、軸に垂直で円環状をなす支持部(外ヨークの支持部)29と、支持部29の内周縁29aから起立し軸方向内側に延びる複数(内ヨークの極歯25と同数)の極歯(外ヨークの極歯)30と、支持部29の外周縁から起立し複数の極歯30の外周側を一定の間隔を置いて覆う外周側壁部32と、から構成されている(図1参照)。
複数の極歯30は、円周方向に沿って櫛歯状に等間隔に並んでいる。極歯30の各々は、内ヨーク23の極歯25と厚みを含めて同一形状である。すなわち、極歯30は、その端縁が、支持部29から離れ先端側に向かうほど対称中心側に傾く平面視直線状の一対の傾斜側端面30a(本発明の傾斜部に相当)と、一対の傾斜側端面30aの先端同士を連結する円弧面状の円弧先端面30bと、から構成されている。
外ヨーク28は、その複数の極歯30を、内ヨーク23の複数の極歯25と交互に噛み合わせた状態で、内ヨーク23と対向しながら同軸状に配置されている。すなわち、外ヨーク28は、その複数の極歯30を、内ヨーク23の複数の極歯25と同一仮想円周面上において相補的な対をなすように配置させている。この仮想円周面の内側に、前記のロータ部11(マグネット13)が同軸状に配置される。なお、内ヨーク23と外ヨーク28との位置決めは、本実施形態では、外ヨーク28の外周側壁部32に形成された位置決め段部32aに、内ヨーク23の支持部24の対応する部位を配置させることにより行なっている。
そして、対向して隣接する位置関係にある内ヨーク23の極歯25と外ヨーク28の極歯30とは、極歯25の一方の傾斜側端面25aと、極歯30の一方の傾斜側端面30aとが互いに平行に近接した状態で配置されている。具体的に説明すると、極歯25の傾斜側端面25aと同傾斜側端面25aに対面する極歯30の傾斜側端面30aとの間隔G(図2参照、以下、「磁極間ギャップG」という)が、極歯25,30の厚さの略0.2倍の値となるように、複数の極歯25と複数の極歯30とがそれぞれ近接されている。なお、極歯25,30の厚さは、本実施形態では、いずれも0.8mmである。
次に、コイル部33は、軸方向両端に鍔部を有する円筒状のボビン34と、ボビン34にマグネットワイヤを巻回してなるコイル35と、から構成されている。コイル部33は、極歯25,30により構成される仮想円周面と外ヨーク28の外周側壁部32との間に形成される円筒状のスペースに配置される。
上記のように構成されたステッピングモータ10は、一対のコイル35に所定の電流をそれぞれ通電することにより、ロータ部11(シャフト12)を所定方向に所定の角度だけ回転させることができる。また、ステッピングモータ10は、内ヨーク23の各極歯25と、各極歯25のそれぞれに対向して隣接する外ヨーク28の各極歯30とを、極歯25の傾斜側端面25aと、極歯30の傾斜側端面30aとが近接した状態で配置させていることから、振動特性(低騒音化)が向上する。
以下では、この振動特性の向上効果を実施例に基づいて説明する。
図3は、磁極間ギャップGが振動特性に及ぼす影響を調べた結果を示すグラフである。なお、グラフに示す振動とは、ステッピングモータを一定方向に回転させた時に円周方向に対して発生する振動の大きさの相対値である。また、グラフの横軸は、磁極間ギャップGを磁極25,30の厚さ(0.8mm)で除した値である。
図3から明らかなように、「磁極間ギャップG/厚さ」が1.2より小さくなるほど振動が小さくなる。したがって、振動をより可及的に小さくして低騒音化を図るという観点からは、隣接する磁極の傾斜部を互いに接触させるレベルまで近接させるのが好ましいことになる。しかし、極歯を前記のプレス打ち抜き加工で形成する場合には、その加工精度を考慮すると、隣接する磁極を安定して互いに接触させることは困難であることが懸念される。したがって、極歯をプレス打ち抜き加工で形成する場合には、磁極間ギャップGを磁極の厚さで除した値が0.25以下、さらには0.15から0.25の範囲で、隣接する磁極同士を近接させることが好ましく、この場合であっても、振動の低減効果を十分に奏することができる。
また、同図から、磁極間ギャップGを小さくするほどディテントトルクが小さくなることが分かる。したがって、磁極間ギャップGを小さくすることにより、振動とともにディテントトルクを小さくすることができる。また、磁極間ギャップGを制御することにより、ディテントトルクを任意の値に制御することが可能である。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態に係るステッピングモータについて説明する。第2の実施形態に係るステッピングモータが、第1の実施形態に係るステッピングモータ10と相違する点は、内ヨークおよび外ヨークにおける極歯の形状である。そこで、以下では、極歯の形状についての説明を中心にして、その他の説明は適宜省略する。
図4に示すように、内ヨーク43の支持部44から起立する極歯45の各々は、平面視して、円周方向に対して対称な五角形状をなしている。具体的に説明すれば、極歯45は、その端縁が、支持部44から互いに平行に延びる平行側端面45aと、平行側端面45aの端部から先端側に向かうほど対称中心側に傾く平面視直線状の一対の傾斜側端面45b(本発明の傾斜部に相当)と、一対の傾斜側端面45bの先端部同士を連結する平面視円弧状の円弧先端面45cと、から構成されている。言い換えれば、極歯45の各々は、支持部44から一定の幅で張り出す基端部46と、基端部46に連接し基端部46から離れるにしたがい幅狭となる先端部47と、から構成されている。
一方、外ヨーク48の支持部49から起立する極歯50の各々は、内ヨーク43の極歯45と厚みを含めて同一形状であり、その端縁が、支持部49から互いに平行に延びる平行側端面50aと、平行側端面50aの端部から先端側に向かうほど対称中心側に傾く平面視直線状の一対の傾斜側端面50b(本発明の傾斜部に相当)と、一対の傾斜側端面50bの先端部同士を連結する円弧面状の円弧先端面50cと、から構成されている。言い換えれば、極歯50の各々は、支持部49から一定の幅で張り出す基端部51と、基端部51に連接し基端部51から離れるにしたがい幅狭となる先端部52と、から構成されている。
内ヨーク43の極歯45および外ヨーク48の極歯50を上記のように形成した場合には、極歯45の傾斜側端面45bの一部(平行側端面45a寄りの部分)と、極歯50の傾斜側端面50bの一部(平行側端面50a寄りの部分)と、が互いに平行に対面することになる。極歯45と極歯50との対面する部分の円周方向長さは、図4に示すW2である。
そして、対向して隣接する位置関係にある内ヨーク43の極歯45と外ヨーク48の極歯50とは、極歯45の一方の傾斜側端面45bと、極歯50の一方の傾斜側端面50bとが近接した状態で配置されている。具体的に説明すると、本実施形態では、極歯45の傾斜側端面45bと同傾斜側端面45bに対面する極歯50の傾斜側端面50bとの間隔G(磁極間ギャップG)が極歯45,50の厚さの略0.2倍の値となるように、複数の極歯45と複数の極歯50とがそれぞれ近接されている。また、極歯45,50の厚さは、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、いずれも0.8mmである。
上記のように、第2の実施形態においても、内ヨーク43の各極歯45と、各極歯45のそれぞれに隣接する外ヨーク48の各極歯50とを、極歯45の傾斜側端面45bの一部と、極歯50の傾斜側端面50bの一部とを近接させた状態で配置させることにより、振動特性を向上させることが可能となる。それに加えて、第2の実施形態においては、基端部46,51(平行側端面45a,50a)を設けたことから、隣接する極歯45,50の端縁における対面(近接)する部分の長さを第1の実施形態と比較して小さくすることができる。これにより、低振動特性を維持しつつ、ディテントトルクを大きくすることが可能となる。
また、基端部51の幅を可変することにより、端縁のうち隣接する極歯45,50と対面する部分の長さの割合を任意に可変することが可能となり、ディテントトルクの値を任意に制御することができる。
以下では、極歯45,50に基端部46,51を設けたことによって奏する効果を実施例に基づいて説明する。
図5は、隣接する磁極間の重なり率(W2/W1)が振動特性に及ぼす影響を調べた結果を示すグラフである。ここで、W1は、傾斜側端面45b,50bが取り得る円周方向長さ(支持部44,49上に投影した幅)の最大値であり、基端部46,51を設けないと仮定した場合(平行側端面45a,50aの長さが0(ゼロ)と仮定した場合)の傾斜側端面45b,50bの円周方向長さである(図4参照)。また、W2は、上記のように、極歯45と隣接する極歯50とが対面する部分の円周方向長さである。したがって、W2/W1が1の場合が、第1の実施形態の極歯25,30に相当する。ここで、傾斜側端面45b,50bの傾斜角度が一定であることから、W2/W1は、傾斜側端面45b,50bの取り得る最大長さに対する極歯45と隣接する極歯50とが対面する部分の長さの比である。なお、磁極間ギャップGを磁極の厚さで除した値は、略0.2とした。
図5から明らかなように、振動は、磁極間の重なり率(W2/W1)が1より小さくなるほど緩やかな勾配で増加する傾向にあるが、三角形状の極歯を使用した従来技術(Gが1.2以上)と比べて、いずれのW2/W1においても小さい。一方、ディテントトルクは、W2/W1が0.8よりも小さくなると急激に増大し、W2/W1が約0.5で従来技術と同等の値に達し、W2/W1が約0.2で極大値(従来技術の約40%増)になる。
したがって、W2/W1が0.2から0.8の範囲で、低振動を維持しつつ、ディテントトルクを任意の値に制御することができる。そして、W2/W1を0.2から0.5の範囲に設定することにより、従来技術に比べて、低振動で高ディテントトルクを達成することができる。また、W2/W1が0.4から0.6の範囲に設定することにより、より低振動でありながら従来技術レベルのディテントトルクを得ることができる。
なお、本実施形態においても、磁極間ギャップGを磁極の厚さで除した値が0.25程度以下、好ましくは0.15から0.25の範囲にすることにより、上記効果を安定して奏することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、実施の形態については上記に限定されるものではなく、種々の変更および組み合わせが可能である。
たとえば、上記実施形態では、極歯25,30(40,50)の傾斜側端面25,30(40,50)同士を、所定の間隔を置いて近接させたが、これに限定されない。例えば、プレス打ち抜き加工以外の方法を採用して配置極歯25,30(40,50)を精度よく加工できる場合には、傾斜側端面25,30(40,50)同士を接触させるようにしてもよい。すなわち、本発明における「近接」には、傾斜側端面25,30(40,50)同士がわずかな隙間を介して対向している場合と、直接接触している場合を含むものである。
また、上記実施形態では、極歯25,30(40,50)を円周方向に対して対称形状としたが、これに限定されない。傾斜側端面の一部を近接させることが可能な形状であればよく、例えば、第2の実施形態において、一対の平行側端面45a,50aの長さが互いに異なるように構成してもよい。この場合、短い方の平行側端面45a,50aの長さを0(ゼロ)としてもよい。
また、一対の平行側端面45a,50aは、互いに正確に平行である必要はなく、「磁極間ギャップG/厚さ」が1.2以上となる範囲で、軸方向(対称形状の場合の対称軸方向)に対する傾斜角度を、傾斜側端面45b,50bの傾斜角度よりも小さくしてもよい。また、平面視形状も直線である必要はなく、例えば曲線であってもよい。
10 ステッピングモータ
11 ロータ部(ロータアッセンブリ)
12 シャフト
13 マグネット
21 ステータ部(ステータアッセンブリ)
22(22A,22B) ステータ
23 内ヨーク(第1の実施形態)
24 支持部
24a 内周縁
25 極歯
25a 傾斜側端面(傾斜部)
28 外ヨーク(第1の実施形態)
29 支持部
30 極歯
30a 傾斜側端面(傾斜部)
32 外周側壁部
33 コイル部
34 ボビン
35 コイル
43 内ヨーク(第2の実施形態)
44 支持部
45 極歯
45a 平行側端面
45b 傾斜側端面(傾斜部)
46 基端部
47 先端部
48 外ヨーク(第2の実施形態)
49 支持部
50 極歯
50a 平行側端面
50b 傾斜側端面(傾斜部)
51 基端部
52 先端部

Claims (3)

  1. マグネットを有し軸中心に回転自在に配置されるロータ部と、
    前記ロータ部の外周側に軸方向に沿って2組のステータを配置してなるステータ部と、を備え、
    前記2組のステータの各々が、環状の支持部の内周縁から起立する複数の極歯を有する一対のヨークと、前記一対のヨークを励磁するコイルと、を含み、
    前記一対のヨークが、互いの前記複数の極歯を円周方向に互い違いに配置させてなるステッピングモータにおいて、
    前記一対のヨークにおける前記複数の極歯の各々は、その端縁に、先端側ほど間隔が狭小となるように傾く一対の傾斜部を有し、
    前記一対のヨークの一方のヨークの極歯における傾斜部の少なくとも一部が、前記一対のヨークの他方のヨークにおける極歯の傾斜部の少なくとも一部と、互いに近接していることを特徴とするステッピングモータ。
  2. 前記極歯の各々は、前記支持部から幅が略一定で張り出す基端部と、前記基端部に連接し前記基端部から離れるにしたがい幅狭となる先端部と、を有し、
    前記先端部に前記一対の傾斜部が形成されている請求項1に記載のステッピングモータ。
  3. 前記傾斜部が取り得る最大長さに対する隣接する極歯同士が対面する部分の長さの比が、0.2以上0.8以下である請求項2に記載のステッピングモータ。
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