JP5127522B2 - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、対物レンズ駆動装置に関する。
光ディスクの信号記録面に対して情報の記録又は再生用のレーザ光を集光するための対物レンズを駆動する対物レンズ駆動装置が知られている。前記記録又は再生に際しては、レーザ光を光ディスクのトラックに対し合焦させつつ追従させる必要がある。このため、対物レンズ駆動装置は、対物レンズを、光ディスクのディスク面に垂直なフォーカス方向、及び、ディスク面上でトラックに垂直なトラッキング方向(光ディスクのラジアル方向)に駆動できるようになっている。これにより、レーザ光の合焦ずれ及びトラックずれが補正される(フォーカス制御及びトラッキング制御)。尚、対物レンズ駆動装置は、例えば光ディスクに対し情報を記録又は再生する光ピックアップ装置の一部である。
ところで、前述したフォーカス方向及びトラッキング方向に対物レンズを駆動可能な2軸の対物レンズ駆動装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、図6を参照しつつ、対物レンズ駆動装置91の構成例について説明する。尚、図6(a)は、対物レンズ駆動装置91が備える対物レンズホルダ910及び磁石96の平面図であり、図6(b)は、これら対物レンズホルダ910及び磁石96の側面図である。
図6に例示される対物レンズ駆動装置91は、トラッキング方向に長尺な略直方体形状をなす対物レンズホルダ910を備えている。この対物レンズホルダ910は、例えば、略直方体形状の本体のトラッキング方向の中央部に対物レンズOBLを保持し、同本体のトラッキング方向の両端部にそれぞれフォーカスコイル920を合計2個備えるとともに、同本体の両端部の両側面にそれぞれトラッキングコイル930を合計4個備えている。ここで、フォーカスコイル920はその巻軸をフォーカス方向とし、トラッキングコイル930はその巻軸をタンジェンシャル方向(前記トラックの接線方向)としている。尚、対物レンズホルダ910は、所定の基台上で所定の支持手段により支持されるものであるが、この基台や支持手段等は図示の便宜上省略されている。
図6(a)及び図6(b)に示されるように、例えば2個のヨーク95はそれぞれ2個のフォーカスコイル920に囲繞されるように基台(不図示)上に突設されている。また、4個の単極の磁石96は、それぞれ4個のトラッキングコイル930のトラッキング方向の一部分と対向するように基台上に固設されている。尚、同図では、磁石96における対物レンズホルダ910と対向する面は、例えば全てN極に着磁されている。
フォーカス制御の場合、各フォーカスコイル920に対し、例えば図6(a)の矢印で示す反時計方向に電流を供給すると、磁石96及びヨーク95の間の磁場の下で、当該各フォーカスコイル920に対しフォーカス方向+側(不図示のターンテーブルに装着された不図示の光ディスク側)の力が作用するため、対物レンズホルダ910は同方向同側に移動する。
トラッキング制御の場合、各トラッキングコイル930に対し、例えば図6(a)及び図6(b)の矢印で示す方向に電流を供給すると、磁石96及びヨーク95の間の磁場の下で、当該各トラッキングコイル930に対しトラッキング方向+側の力が作用するため、対物レンズホルダ910は同方向同側に移動する。
特開2006−260704号公報
図6(b)に示されるように、前述したトラッキングコイル930と磁石96とは、当該トラッキングコイル930に対しトラッキング制御のための有効な力を作用させるために、トラッキング方向に関して完全に対向することのないように配置されている。つまり、磁石96及びヨーク95の間の磁場の下で、例えば略矩形状をなすトラッキングコイル930を構成する一対の辺a、bのうちの一方の辺bを流れる電流に対してトラッキング方向の力F1が作用するが、もし仮に他方の辺aも同様の磁場の下にあった場合には当該辺aを流れる電流に対してトラッキング方向の前記F1と逆向きの力が作用するため、結局2つの力が相殺されてしまう。これを回避するため、辺aは磁石96と対向しない配置構成となっており、これによりトラッキングコイル930に対しトラッキング方向に作用する力は主にF1のみとなる。このように、トラッキングコイル930の辺aを流れている電流には力がほとんど作用しないことから、当該トラッキングコイル930を流れる電流がトラッキング制御のために十分有効に利用されているとは言えないため、トラッキング制御の感度は向上し難くなる。これは、結果的には、光ピックアップ装置の記録再生特性の向上不足につながる虞がある。
また、図6(b)に示されるように、フォーカスコイル920に電流を供給して対物レンズホルダ910をフォーカス方向+側に移動させたことによってトラッキングコイル930の一部が磁石96から露出した状態で、更にトラッキング制御を行なう場合について述べる。先ず、トラッキング方向+側のトラッキングコイル930を構成する一対の辺c、dに関して、磁石96と対向している一方の辺dを流れる電流に対して力F2がフォーカス方向+側に作用するが、他方の辺cは磁石96と対向していないため、当該辺cを流れる電流に対して力はほとんど作用しない。一方、トラッキング方向−側のトラッキングコイル930を構成する一対の辺c、dに関して、磁石96と対向している一方の辺dを流れる電流に対して力F2がフォーカス方向−側(光ディスクと反対側)に作用するが、他方の辺cは磁石96と対向していないため、当該辺cを流れる電流に対して力はほとんど作用しない。以上、トラッキング方向+側の2個のトラッキングコイル930には光ディスク側に力F2が作用する一方、トラッキング方向−側の2個のトラッキングコイル930には光ディスクと反対側に力F2が作用するため、対物レンズホルダ910には、図6(b)における反時計方向のモーメントが作用することになる。このようなモーメントが作用して対物レンズホルダ910がローリングすると、対物レンズOBLにコマ収差が発生して、光ピックアップ装置の記録再生特性が劣化する虞がある。尚、前述したトラッキングコイル930の一部が磁石96から露出する現象は、光ピックアップ装置をフォーカス方向に薄型化するほど顕著になる傾向がある。このため、光ピックアップ装置の薄型化と、その記録再生特性の維持・向上とが相反する仕様となってしまう。
更に、図6(a)に示されるように、タンジェンシャル方向に一対の磁石96は、前述したトラッキングコイル930との関係によって、フォーカスコイル920に対してもトラッキング方向に関して完全に挟むことのないように配置されている。つまり、磁石96及びヨーク95の間の磁場の下で、略矩形状をなすフォーカスコイル920を構成する一対の辺において磁石96に挟まれている部分eを流れる電流に対してフォーカス方向に力が作用するが、磁石96に挟まれていない部分fを流れる電流に対して力はほとんど作用しない。一方、一般に、対物レンズホルダ910のトラッキング方向の両端には、当該対物レンズホルダ910に固有な高次曲げ振動モードの定常波の腹が位置することが知られている。このため、この両端に近い前述したfの部分に対しフォーカス方向に所定の向きの力が作用しない場合、フォーカス制御に際して励起される高次共振を抑制し難くなる。この場合、対物レンズOBLの高次共振によって、光ピックアップ装置の記録再生特性が劣化する虞がある。
前述した課題を解決するための発明は、光ディスクの信号面に対向する基台と、対物レンズと、前記対物レンズを介して前記光ディスクのトラッキング方向に配置される第1及び第2フォーカスコイルと、前記第1フォーカスコイルを介して前記光ディスクのタンジェンシャル方向に配置される第1及び第2トラッキングコイルと、前記第2フォーカスコイルを介して前記タンジェンシャル方向に配置される第3及び第4トラッキングコイルと、を有し、前記フォーカス方向及び前記トラッキング方向に移動可能となるように、前記基台上で支持される対物レンズホルダと、前記第1乃至第4トラッキングコイルに前記タンジェンシャル方向でそれぞれ対向するように、前記基台上に配置される第1乃至第4磁石と、を備え、前記第1及び第2磁石は、前記トラッキング方向に分極される二極を有し、前記第1フォーカスコイルに対する前記トラッキング方向の二極の着磁幅が異な前記第3及び第4磁石は、前記トラッキング方向に分極される二極を有し、前記第2フォーカスコイルに対する前記トラッキング方向の二極の着磁幅が異なる、ことを特徴とする対物レンズ駆動装置である。
記録/再生特性を向上させる対物レンズ駆動装置を提供できる。
===対物レンズ駆動装置の構成===
図1を参照しつつ本実施の形態の対物レンズ駆動装置1の構成例について説明する。尚、同図は、本実施の形態の対物レンズ駆動装置1の斜視図である。
本実施の形態の対物レンズ駆動装置1は、基台2と、対物レンズOBLを保持するとともに2個のフォーカスコイル20及び4個のトラッキングコイル30を有する対物レンズホルダ10と、フォーカスコイル20のトラッキング方向OBL側の部分を挟むように基台2上に配置されるタンジェンシャル方向に一対の磁石6aと、フォーカスコイル20のトラッキング方向OBLと反対側の部分を挟むように基台2上に配置されるタンジェンシャル方向に一対の磁石6bとを備えて構成されている。
ここで、本実施の形態では、前述した一対の磁石6aに挟まれるフォーカスコイル20のトラッキング方向OBL側の部分は、前述した一対の磁石6bに挟まれるフォーカスコイル20のトラッキング方向OBLと反対側の部分と比べて、より長くなるように設定されている。つまり、フォーカスコイル20に対する一対の磁石6aのトラッキング方向の着磁幅は、フォーカスコイル20に対する一対の磁石6bのトラッキング方向の着磁幅と比べて、より広くなるように設定されている。また、本実施の形態では、一対の磁石6aの向かい合う面は全て同じ極に着磁されており、一対の磁石6bの向かい合う面は全て同じであるが前記磁石6aの極とは異なる極に着磁されている。
基台2は、ターンテーブル(不図示)に装着された光ディスク(不図示)の信号記録面と対向する板形状をなす金属製の台である。この基台2は、合計4個の磁石6aと合計4個の磁石6bとが固設されるヨーク(不図示)を備えるとともに、後述する2個のヨーク5と、対物レンズホルダ10を支持するための後述する弾性ワイヤ7の一端を固定するための固定板3とを備えている。また、この基台2は、対物レンズホルダ10の底面が対向する部分には、当該対物レンズホルダ10の底面部を囲繞可能な形状をなす開口部4が形成されている。尚、本実施の形態では、前述した、不図示のヨークと、2個のヨーク5と、固定板3とは、基台2を構成する金属製の板の一部を折り曲げて形成されたものである。
対物レンズホルダ10は、例えばトラッキング方向に長尺な略直方体形状をなす樹脂製の本体を備え、当該本体におけるトラッキング方向の中央部に対物レンズOBLを保持し、同本体におけるトラッキング方向の両端部にそれぞれフォーカスコイル20を合計2個備えるとともに、同本体の両端部の両側面にそれぞれトラッキングコイル30を合計4個備えている。ここで、略矩形状をなすフォーカスコイル20はその巻軸をフォーカス方向とし、略矩形状をなすトラッキングコイル30はその巻軸をタンジェンシャル方向としている。
タンジェンシャル方向に一対の磁石6aは、前述したように、フォーカスコイル20のトラッキング方向OBL側の部分を挟むように、且つ、当該フォーカスコイル20を挟む一対のトラッキングコイル30のトラッキング方向OBL側の部分とそれぞれ対向するように、基台2上に固設されている。
タンジェンシャル方向に一対の磁石6bは、前述したように、フォーカスコイル20のトラッキング方向OBLと反対側の部分を挟むように、且つ、当該フォーカスコイル20を挟む一対のトラッキングコイル30のトラッキング方向OBLと反対側の部分とそれぞれ対向するように、基台2上に固設されている。
本実施の形態では、4個のトラッキングコイルのそれぞれと対向する磁石6a及び磁石6bは、トラッキング方向に所定の狭い隙間をあけて磁石6として基台2上に固設されている。この磁石6が占めるトラッキング方向の幅は、後述するトラッキング制御の際には、トラッキングコイル30がトラッキング方向に露出することのないような幅に設定されている。
また、本実施の形態の対物レンズ駆動装置1では、基台2上でフォーカス方向に延在する2個のヨーク5は、2個のフォーカスコイル20にそれぞれ囲繞されている。
更に、本実施の形態の対物レンズ駆動装置1では、基台2上の固定板3に一端が固定された弾性ワイヤ7の他端は、対物レンズホルダ10のタンジェンシャル方向に沿った両側面に設けられた支持部材11に固定されている。尚、図1の例示では、前記両側面のそれぞれは3個の支持部材11を備えており、この3個の支持部材11に3本の弾性ワイヤ7の他端がそれぞれ固定されている。これら合計6本の弾性ワイヤ7は、2個のフォーカスコイル20及び4個のトラッキングコイル30にそれぞれ電流を供給するための機能も兼ね備えている。
以上の構成により、磁石6及びヨーク5の間の磁場の下で、フォーカスコイル20及びトラッキングコイル30に対し弾性ワイヤ7を通じて所定の電流を供給することにより、当該弾性ワイヤ7を介して固定板3に支持されている対物レンズホルダ10がフォーカス方向及びトラッキング方向に移動可能となる。
尚、本実施の形態では、トラッキング方向の+側のフォーカスコイル20が第1フォーカスコイルに対応し、トラッキング方向の−側のフォーカスコイル20が第2フォーカスコイルに対応する。ここで、トラッキング方向+側のフォーカスコイル20に囲繞されるヨーク5が第1ヨークに対応し、トラッキング方向−側のフォーカスコイル20に囲繞されるヨーク5が第2ヨークに対応する。
また、本実施の形態では、トラッキング方向の+側且つタンジェンシャル方向の−側のトラッキングコイル30が第1トラッキングコイルに対応するとともに、同方向同側の磁石6(磁石6a及び磁石6b)が第1磁石に対応する。
また、本実施の形態では、トラッキング方向の+側且つタンジェンシャル方向の+側のトラッキングコイル30が第2トラッキングコイルに対応するとともに、同方向同側の磁石6(磁石6a及び磁石6b)が第2磁石に対応する。
また、本実施の形態では、トラッキング方向の−側且つタンジェンシャル方向の−側のトラッキングコイル30が第3トラッキングコイルに対応するとともに、同方向同側の磁石6(磁石6a及び磁石6b)が第3磁石に対応する。
また、本実施の形態では、トラッキング方向の−側且つタンジェンシャル方向の+側のトラッキングコイル30が第4トラッキングコイルに対応するとともに、同方向同側の磁石6(磁石6a及び磁石6b)が第4磁石に対応する。
===対物レンズ駆動装置の動作===
図2乃至図5を参照しつつ本実施の形態の対物レンズ駆動装置1の動作例について説明する。尚、図2(a)は、トラッキング制御時の本実施の形態の対物レンズホルダ10及び磁石6の平面図であり、図2(b)は、これら対物レンズホルダ10及び磁石6の側面図である。図3(a)は、フォーカス制御及びトラッキング制御時の本実施の形態の対物レンズホルダ10及び磁石6の平面図であり、図3(b)は、これら対物レンズホルダ10及び磁石6の側面図である。図4(a)は、フォーカス制御時の本実施の形態の対物レンズホルダ10及び磁石6の平面図であり、図4(b)は、これら対物レンズホルダ10及び磁石6の側面図である。図5は、本実施の形態のフォーカスコイル20における有効電磁力の分布例を示すヒストグラムである。
ここで、図2乃至図4の例示において、磁石6aにおける対物レンズホルダ10と対向する面は例えば全てN極に着磁されており、磁石6bにおける対物レンズホルダ10と対向する面は例えば全てS極に着磁されているものとする。
<<<トラッキング制御時>>>
図2(a)に例示されるように、磁石6a及びヨーク5の間には、磁石6aからヨーク5へ向かう磁力線Bで示される磁場が形成される。一方、磁石6b及びヨーク5の間には、ヨーク5から磁石6bへ向かう磁力線Bで示される磁場が形成される。このような磁場の下で、例えばトラッキング方向+側に対物レンズホルダ10を移動させる場合、各トラッキングコイル30には矢印で示される向きに電流iを供給する。
図2(b)に例示されるように、トラッキングコイル30における一対のフォーカス方向の辺に対し力F及び力F’がそれぞれ作用する。ここで、力Fは、磁石6a及びヨーク5の間に形成される磁場の下で電流iに作用するローレンツ力であり、力F’は、磁石6b及びヨーク5の間に形成される磁場の下で電流iに作用するローレンツ力である。尚、本実施の形態では、この合成力(F+F’)は、各トラッキングコイル30で等しく発生するようになっている。
このように、トラッキングコイル30における一対のフォーカス方向の辺のうちの一方の辺と他方の辺とに相互に異なる極性の磁石6a及び磁石6bを対向させることにより、双方の辺に作用する力を同一の向きにそろえることができる。一方、前述した図6に示される対物レンズ駆動装置91では、トラッキングコイル930の一対のフォーカス方向の辺a、bのうちの一方の辺aを流れている電流には力がほとんど作用していなかった。これと比べて、本実施の形態の対物レンズ駆動装置1では、トラッキングコイル30を流れる電流がトラッキング制御のためにより有効に利用されている。これにより、トラッキング制御の感度が向上し、これは、光ピックアップ装置の記録再生特性の向上につながる。
<<<フォーカス制御及びトラッキング制御時>>>
図3(a)に例示される磁石6及びヨーク5の間の磁場は、前述した図2(a)に例示される磁場と同一である。このような磁場の下で、2個のフォーカスコイル20に所定の電流を供給すると、例えばフォーカス方向+側(光ディスク側)の力が当該2個のフォーカスコイル20に作用して、対物レンズホルダ10は同方向同側に移動する。
このフォーカス制御によって、対物レンズホルダ10がフォーカス方向+側に移動して、トラッキングコイル30の一部が磁石6から露出した状態(図3(b))で、更にトラッキング制御を行なう場合について述べる。
例えばトラッキング方向+側に対物レンズホルダ10を移動させる場合、各トラッキングコイル30には矢印で示される向きの電流iを供給する。尚、この電流の向きは、前述した図2(a)及び図2(b)の場合と同一である。図3(b)では、図示の便宜上、トラッキングコイル30に作用するトラッキング方向の力は省略されている。
図3(b)に例示されるように、トラッキングコイル30における一対のトラッキング方向の辺のうち、磁石6から露出している辺を流れる電流には力はほとんど作用しないが、磁石6と対向している辺を流れる電流には、磁石6を構成する磁石6a及び磁石6bの対向面の極性に応じた力が作用する。具体的には、各トラッキングコイル30において、磁石6aのN極に着磁された面と対向する部分にはフォーカス方向の力Fが作用する一方、磁石6bのS極に着磁された面と対向する部分にはフォーカス方向にFと逆向きの力F’が作用する。
このように、各トラッキングコイル30では、相互に向きが逆の力F及び力F’が合成されることによって、フォーカス方向の実効的な力が低減される。一方、前述した図6に示される対物レンズ駆動装置91では、トラッキング方向+側の一対のトラッキングコイル930にはフォーカス方向+側に力F2が作用する一方、トラッキング方向−側の一対のトラッキングコイル930にはフォーカス方向−側(光ディスクと反対側)に力F2が作用するため、対物レンズホルダ910にはローリングを誘起するモーメントが作用していた。これと比べて、本実施の形態の対物レンズ駆動装置1では、各トラッキングコイル30に作用し得るフォーカス方向の実効的な力が低減されるため、対物レンズホルダ10のローリングが抑制される。これに伴い対物レンズOBLのコマ収差が抑制されるため、結果的に光ピックアップ装置の記録再生特性が向上する。
また、トラッキングコイル30の一部が磁石6から露出する現象(図6(b))は、一般に、光ピックアップ装置をフォーカス方向に薄型化するほど顕著となるが、本実施の形態の対物レンズ駆動装置1を用いれば、前記現象が起きたときに対物レンズホルダ10のローリングを抑制できる。よって、本実施の形態の対物レンズ駆動装置1によれば、光ピックアップ装置の薄型化と、その記録再生特性の維持・向上とを両立させることができる。
<<<フォーカス制御時>>>
図4(a)に例示される磁石6及びヨーク5の間の磁場は、前述した図2(a)及び図3(a)に例示される磁場と同一である。このような磁場の下で、2個のフォーカスコイル20に所定の電流iを供給すると、例えばフォーカス方向の力が当該2個のフォーカスコイル20に作用して、対物レンズホルダ10は同方向に移動する。尚、図4(b)の例示は、対物レンズホルダ10がフォーカス方向の平衡位置にあって、フォーカス制御によって移動する直前の状態を表わしている。
ここで、磁石6及びヨーク5の間に形成される磁場の分布、及び当該磁場の下でフォーカスコイル20を流れる電流に作用するローレンツ力の分布についてより詳細に説明する。
前述したように、本実施の形態では、フォーカスコイル20に対する一対の磁石6aのトラッキング方向の着磁幅は、同フォーカスコイル20に対する一対の磁石6bのトラッキング方向の着磁幅と比べて、より広くなるように設定されている。これにより、図4(a)に例示されるように、磁石6a及びヨーク5の間の磁場は、磁石6b及びヨーク5の間の磁場よりも大きくなる。つまり、同図では、磁石6a及びヨーク5の間の磁力線Bの密度は、磁石6b及びヨーク5の間の磁力線Bの密度よりも大きくなっている。
フォーカスコイル20を図4(a)に例示されるように辺C1乃至C8の8個に区分した場合、トラッキング方向に沿って磁石6a側に位置する辺C1、C2、C3、C4、C8における磁場は、トラッキング方向に沿って磁石6b側に位置する辺C5、C6、C7における磁場よりも大きくなっている。フォーカスコイル20に電流iが供給されると、各辺C1乃至C8には磁場の大きさ及び向きに応じた有効電磁力が作用するため、辺C1、C2、C3、C4、C8に作用する有効電磁力は、辺C5、C6、C7に作用する有効電磁力よりも平均として大きくなり、その向きは逆向きとなる。ここで、磁石6a及び磁石6bの形状や保磁力等、フォーカスコイル20の形状や材質等、フォーカスコイル20に供給する電流、フォーカスコイル20を支持する本体の透磁率等のパラメータに所定値を与えて、フォーカスコイル20の各辺C1乃至C8に作用する有効電磁力を計算した結果の一例を図5に示す。
図5に例示されるように、一対の磁石6aのN極の面に挟まれ且つ当該面に平行な辺C4及びC8に作用する有効電磁力は、フォーカス方向+側で絶対値が最も大きい。一方、一対の磁石6bのS極の面に挟まれ且つ当該面に垂直な辺C6に作用する有効電磁力は、フォーカス方向−側で絶対値が最も小さい。また、一対の磁石6aのN極の面に挟まれ且つ当該面に平行ではない辺C1乃至C3に作用する有効電磁力の絶対値は、一対の磁石6bのS極の面に挟まれ且つ当該面に平行ではない辺C5乃至C7に作用する有効電磁力の絶対値よりも大きい。
以上から、フォーカスコイル20には、辺C1、C2、C3、C4、C8の位置に対しそれぞれの有効電磁力の合計である力F(図4(b))がフォーカス方向+側に作用する。一方、同フォーカスコイル20には、辺C5、C6、C7の位置に対しそれぞれの有効電磁力の合計である力F’(図4(b))がフォーカス方向−側に作用する。ここで、力Fの絶対値は、力F’の絶対値と比べて、図5に例示される有効電磁力の分布に対応した比率で、より大きくなっている。これにより、相互に向きが逆の力Fと力F’との相殺を抑制できるため、前記着磁幅の相異の程度に応じて効果的にフォーカス制御を行なうことができる。尚、図4(b)に例示されるように、本実施の形態では、2個のフォーカスコイル20に対し、対物レンズOBLを境界として対称な力がそれぞれ作用するようになっている。
また、図4(b)に例示されるように、一般に、対物レンズホルダ10は、トラッキング方向に沿って、その両端部に腹(図4(b)のQ1、Q2)を有し且つ2個のフォーカスコイル20のOBL側近傍に節(図4(b)のP1、P2)を有する固有の高次曲げ振動モード(図4(b)の点線)を有するとされており、このモードがフォーカス制御の際に励起されると対物レンズホルダ10の高次共振が発生するとされている。
本実施の形態では、力Fは、高次曲げ振動モードの節P1、P2の近傍に作用するため、対物レンズホルダ10の高次共振を励起し難くなっている。もし力Fによって高次共振が多少励起されても、高次曲げ振動モードの腹Q1、Q2の近傍に対し力Fと逆向き且つ絶対値のより小さな力F’が作用するため、以下述べる理由により、高次共振の励起が抑制される。つまり、節P1、P2近傍に作用する力Fによって多少励起された高次共振を、腹Q1、Q2に力F’を作用させて抑制するための因子は、腹Q1、Q2における振幅と、力Fと逆向きの力F’の絶対値との積であるとされている。本実施の形態では、腹Q1、Q2における振幅が大きい分だけ、絶対値の小さい力F’によって高次共振を抑制し易くなっている。
以上から、本実施の形態の対物レンズ駆動装置1によれば、フォーカス制御に際して励起され得る対物レンズホルダ10の高次共振を抑制し易くなる。つまり、対物レンズOBLの高次共振が抑制されるため、光ピックアップ装置の記録再生特性が向上する。
===記録再生特性の向上===
本実施の形態の対物レンズ駆動装置1は、少なくとも、基台2と、対物レンズOBL、対物レンズOBLを介して光ディスクのトラッキング方向に配置される2個のフォーカスコイル30、トラッキング方向+側のフォーカスコイル20を介して光ディスクのタンジェンシャル方向に配置される2個のトラッキングコイル30、及びトラッキング方向−側のフォーカスコイル20を介してタンジェンシャル方向に配置される2個のトラッキングコイル30を有し、フォーカス方向及びトラッキング方向に移動可能となるように、基台2上で支持される対物レンズホルダ10と、4個のトラッキングコイル30にタンジェンシャル方向でそれぞれ対向するように基台2上に配置される4個の磁石6とを備え、トラッキング方向一方側(+側又は−側)の2個の磁石6は、トラッキング方向に分極される二極を有し、トラッキング方向一方側のフォーカスコイル20に対するトラッキング方向の二極の着磁幅が異なるものであればよい。
この対物レンズ駆動装置1によれば、フォーカスコイル20を介してタンジェンシャル方向に配置される一対のトラッキングコイル30のそれぞれも、当該フォーカスコイル20の場合と同様に、磁石6のトラッキング方向の二極と対向し得る。これにより、トラッキング制御の場合、各トラッキングコイル30において、磁石6のトラッキング方向一方側の極と対向する部分を流れる電流に作用するトラッキング方向の力と、磁石6のトラッキング方向他方側の異なる極と対向する部分を流れる電流に作用するトラッキング方向の力とを同一の向きにそろえることができる。よって、トラッキングコイル30を流れる電流がトラッキング制御のために有効に利用されるため、トラッキング制御の感度が向上し、これは光ピックアップ装置の記録再生特性の向上につながる。
また、この対物レンズ駆動装置1によれば、フォーカスコイル20を介してタンジェンシャル方向に配置される一対のトラッキングコイル30のそれぞれも、当該フォーカスコイル20の場合と同様に、磁石6のトラッキング方向の二極と対向し得る。これにより、フォーカス制御によって、対物レンズホルダ10がフォーカス方向一方側に移動して、各トラッキングコイル30の一部が磁石6から露出した状態で、更にトラッキング制御を行なう場合、各トラッキングコイル30において、磁石6のトラッキング方向一方側の極と対向する部分を流れる電流に作用するフォーカス方向の力と、磁石6のトラッキング方向他方側の異なる極と対向する部分を流れる電流に作用するフォーカス方向の力とを逆の向きにすることができる。よって、対物レンズホルダ10のローリングを誘起するモーメントを形成し得るフォーカス方向の力が低減されるため、対物レンズホルダ10のローリングが抑制される。これに伴い対物レンズOBLのコマ収差が抑制されるため、結果的に光ピックアップ装置の記録再生特性が向上する。
更に、この対物レンズ駆動装置1によれば、フォーカスコイル20に対するトラッキング方向の二極の着磁幅が異なるため、一方の極がフォーカスコイル20のトラッキング方向一方側に形成する磁場の大きさと、他方の極がフォーカスコイル20のトラッキング方向他方側に形成する磁場の大きさとは、前記着磁幅の相異に応じて異なるものとなる。これにより、前記2つの磁場の下でフォーカスコイル20にそれぞれ作用するフォーカス方向の2つの力の相殺を抑制できるため、前記着磁幅の相異の程度に応じて効果的にフォーカス制御を行なうことができる。尚、前述したトラッキング制御の場合、原理的に、前記着磁幅の相異の程度とは関係なく、当該制御の感度を向上させることができる。よって、この対物レンズ駆動装置1によれば、前記着磁幅の相異の程度を所定値に設定することにより、フォーカス制御の感度を所定レベルに維持しつつ、トラッキング制御の感度を向上させることができる。
以上から、光ピックアップ装置の記録再生特性を向上させる対物レンズ駆動装置1を提供できる。
また、前述した対物レンズ駆動装置1は、フォーカス方向を巻軸とするフォーカスコイル20に囲繞されるように、基台2上に配置されるヨーク5を更に備えている。この対物レンズ駆動装置1によれば、フォーカスコイル20を介するタンジェンシャル方向に一対の磁石6とヨーク5との間に形成される磁場がより大きくなる。つまり、フォーカスコイル20及びこれを介するタンジェンシャル方向に一対のトラッキングコイル30の位置に形成される磁場がより大きくなるため、この磁場の下で各コイル20、30に作用する力もより大きくなる。よって、フォーカス制御及びトラッキング制御の感度が向上する。
また、前述した対物レンズ駆動装置1において、タンジェンシャル方向に一対の磁石6は、対物レンズOBLに近い極の着磁幅が対物レンズOBLから遠い極の着磁幅より広い。この対物レンズ駆動装置1によれば、前記着磁幅の広さの相異に応じて、対物レンズOBLに近い極からの磁場の方が、対物レンズOBLから遠い極の磁場よりも大きくなる。これに伴い、フォーカスコイル20において、トラッキング方向OBL側に作用するフォーカス方向一方側の力が、トラッキング方向OBLと反対側に作用するフォーカス方向他方側の力よりも大きくなる。ここで、一般に、トラッキング方向OBL側は、対物レンズホルダ10の高次曲げ振動モードの定常波の節に対応し、トラッキング方向OBLと反対側は、前記定常波の腹に対応する。よって、この対物レンズ駆動装置1によれば、前記腹の位置には、前記節の位置に作用する力よりも絶対値が小さく且つ向きが逆のフォーカス方向の力が作用することになるため、フォーカス制御に際して励起され得る対物レンズホルダ10の高次共振を抑制し易くなる。つまり、対物レンズOBLの高次共振が抑制されるため、光ピックアップ装置の記録再生特性が向上する。
また、前述した対物レンズ駆動装置1において、タンジェンシャル方向に一対の磁石6のうちの一方は、二極がそれぞれ着磁された2個の磁石6a、6bであり、他方は、二極がそれぞれ着磁された2個の磁石6a、6bである。この対物レンズ駆動装置1によれば、磁石6a及び磁石6bが別体(分割磁石)であるため、例えば一方のみについて保持力等の異なる磁石にするといった設計変更が容易になる。
また、前述した対物レンズ駆動装置1において、タンジェンシャル方向に一対の磁石6は、対物レンズホルダ10がトラッキング方向に移動した場合、タンジェンシャル方向を巻軸とする同方向に一対のトラッキングコイル30が露出することのないトラッキング方向の幅を有している。この対物レンズ駆動装置1によれば、トラッキングコイル30を流れる電流がトラッキング制御のためにより一層有効に利用されるため、トラッキング制御の感度がより一層向上し、これは光ピックアップ装置の記録再生特性の更なる向上につながる。
また、前述した対物レンズ駆動装置1において、4個全ての磁石6に関して、トラッキング方向に分極される二極を有し、フォーカスコイル20に対するトラッキング方向の二極の着磁幅が異なる。この対物レンズ駆動装置1は、光ピックアップ装置の記録再生特性をより効果的に向上させることができる。
===その他の実施の形態===
前述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更や改良等が可能であり、また本発明はその等価物も含むものである。
前述した実施の形態では、タンジェンシャル方向に一対の磁石6aの向かい合う面がN極に着磁され、タンジェンシャル方向に一対の磁石6bの向かい合う面がS極に着磁されていたが、これに限定されるものではなく、例えば、前者がS極であり後者がN極であってもよい。
前述した実施の形態では、対物レンズホルダ10の基台2上での支持手段は、弾性ワイヤ7及び固定板3であったが、これに限定されるものではなく、要するに、対物レンズホルダ10をフォーカス方向及びトラッキング方向に移動可能となるように基台2上で支持するための手段であれば如何なる手段であってもよい。
前述した実施の形態では、磁石6は、トラッキング方向OBL側の着磁幅が、トラッキング方向OBLと反対側の着磁幅と比べて、より広くなっていたが、これに限定されるものではなく、例えば、トラッキング方向OBLと反対側の着磁幅が、トラッキング方向OBL側の着磁幅と比べて、より広くなっていてもよい。
前述した実施の形態では、磁石6は、別体の磁石6a及び磁石6bから構成されていたが、これに限定されるものではなく、例えば着磁境界線を境にトラッキング方向に隣接する2つの領域に異なる極が着磁された一体の二極磁石であってもよい。
前述した実施の形態では、磁石6は、対物レンズホルダ10がトラッキング方向に移動した場合、これに対向するトラッキングコイル30が露出することのないトラッキング方向の幅を有していたが、これに限定されるものではなく、トラッキング制御の感度を所定レベルに維持できる範囲内でトラッキングコイル30が露出するトラッキング方向の幅を有するものであってもよい。
前述した実施の形態では、磁石6は、4個全てについて、トラッキング方向に分極される二極を有し且つフォーカスコイル20に対するトラッキング方向の二極の着磁幅が異なるものであった。但し、これに限定されるものではなく、このような磁石6は、トラッキング方向一方側(+側又は−側)の2個の磁石6のみであってもよい。例えば、トラッキング方向+側の2個の磁石6のみが、トラッキング方向に分極される二極を有し且つトラッキング方向+側のフォーカスコイル20に対するトラッキング方向の二極の着磁幅が異なるものであってもよいし、或いは、トラッキング方向−側の2個の磁石6のみが、トラッキング方向に分極される二極を有し且つトラッキング方向−側のフォーカスコイル20に対するトラッキング方向の二極の着磁幅が異なるものであってもよい。
本実施の形態の対物レンズ駆動装置の斜視図である。 (a)は、トラッキング制御時の本実施の形態の対物レンズホルダ及び磁石の平面図であり、(b)は、トラッキング制御時の本実施の形態の対物レンズホルダ及び磁石の側面図である。 (a)は、フォーカス制御及びトラッキング制御時の本実施の形態の対物レンズホルダ及び磁石の平面図であり、(b)は、フォーカス制御及びトラッキング制御時の本実施の形態の対物レンズホルダ及び磁石の側面図である。 (a)は、フォーカス制御時の本実施の形態の対物レンズホルダ及び磁石の平面図であり、(b)は、フォーカス制御時の本実施の形態の対物レンズホルダ及び磁石の側面図である。 本実施の形態のフォーカスコイルにおける有効電磁力の分布例を示すヒストグラムである。 (a)は、対物レンズ駆動装置が備える対物レンズホルダ及び磁石の平面図であり、(b)は、対物レンズ駆動装置が備える対物レンズホルダ及び磁石の側面図である。
符号の説明
1、91 対物レンズ駆動装置
2 基台
3 固定板
4 開口部
5、95 ヨーク
6、6a、6b、96 磁石
7 弾性ワイヤ
10、910 対物レンズホルダ
11 支持部材
20、920 フォーカスコイル
30、930 トラッキングコイル
OBL 対物レンズ

Claims (9)

  1. 光ディスクの信号面に対向する基台と、
    対物レンズと、前記対物レンズを介して前記光ディスクのトラッキング方向に配置される第1及び第2フォーカスコイルと、前記第1フォーカスコイルを介して前記光ディスクのタンジェンシャル方向に配置される第1及び第2トラッキングコイルと、前記第2フォーカスコイルを介して前記タンジェンシャル方向に配置される第3及び第4トラッキングコイルと、を有し、前記フォーカス方向及び前記トラッキング方向に移動可能となるように、前記基台上で支持される対物レンズホルダと、
    前記第1乃至第4トラッキングコイルに前記タンジェンシャル方向でそれぞれ対向するように、前記基台上に配置される第1乃至第4磁石と、を備え、
    前記第1及び第2磁石は、前記トラッキング方向に分極される二極を有し、前記第1フォーカスコイルに対する前記トラッキング方向の二極の着磁幅が異な
    前記第3及び第4磁石は、前記トラッキング方向に分極される二極を有し、前記第2フォーカスコイルに対する前記トラッキング方向の二極の着磁幅が異なる、ことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  2. 前記フォーカス方向を巻軸とする前記第1フォーカスコイルに囲繞されるように、前記基台上に配置される第1ヨーク、を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ駆動装置。
  3. 前記第1及び第2磁石は、前記対物レンズに近い極の着磁幅が前記対物レンズから遠い極の着磁幅より広い、ことを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ駆動装置。
  4. 前記第1磁石は、二極がそれぞれ着磁された2個の磁石であり、
    前記第2磁石は、二極がそれぞれ着磁された2個の磁石である、ことを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ駆動装置。
  5. 前記第1及び第2磁石は、前記対物レンズホルダが前記トラッキング方向に移動した場合、前記タンジェンシャル方向を巻軸とする前記第1及び第2トラッキングコイルが露出することのない前記トラッキング方向の幅を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ駆動装置。
  6. 前記フォーカス方向を巻軸とする前記第2フォーカスコイルに囲繞されるように、前記基台上に配置される第2ヨーク、を更に備えたことを特徴とする請求項に記載の対物レンズ駆動装置。
  7. 前記第3及び第4磁石は、前記対物レンズに近い極の着磁幅が前記対物レンズから遠い極の着磁幅より広い、ことを特徴とする請求項に記載の対物レンズ駆動装置。
  8. 前記第3磁石は、二極がそれぞれ着磁された2個の磁石であり、
    前記第4磁石は、二極がそれぞれ着磁された2個の磁石である、ことを特徴とする請求項に記載の対物レンズ駆動装置。
  9. 前記第3及び第4磁石は、前記対物レンズホルダが前記トラッキング方向に移動した場合、前記タンジェンシャル方向を巻軸とする前記第3及び第4トラッキングコイルが露出することのない前記トラッキング方向の幅を有する、ことを特徴とする請求項に記載の対物レンズ駆動装置。
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