JP4034204B2 - 光ピックアップおよび再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクに対して情報の読出しや書込みを行うために、レンズを変位させる光ピックアップおよび再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスクから情報を読出したり、情報を記録したりするために光ピックアップが使用されている。光ピックアップは、光ディスクの情報記録トラックに光を集光するためのレンズを備え、外部の機構によって光ディスクの径方向に移動させられる。光ピックアップ自体にも、光ディスクに高密度で記録される情報に確実にアクセスするために、レンズを光軸に沿って光ディスクの表面に接近または離反させるように変位するフォーカシングと、レンズを光ディスクの径方向の外方または内方に変位するトラッキングとを可能にするアクチュエータが設けられている。
【0003】
図4は、従来からの光ピックアップ1の概略的な構成を拡大して示す。光ピックアップ1には、図では上方に位置する光ディスクに臨むように、レンズ2が保持される。レンズ2の保持は、レンズホルダ3でレンズ2の周囲の部分に対して行う。レンズホルダ3には、レンズ2の光軸を中心にして、フォーカスコイル4が巻回されている。フォーカスコイル4は、大略的に矩形であり、その長辺に平行な軸線まわりに、一対のトラックコイル5もレンズホルダ3に巻回されている。一対のトラックコイル5の両側には、フォーカスコイル4およびトラックコイル5に通電するための端子6が設けられている。各端子6には、導電性と弾性とを有するサスペンションワイヤ7の先端がそれぞれ接合されている。
【0004】
図4の光ピックアップ1は、仮想線で示すように、板状の永久磁石であるマグネット8,9が対向して配置される中間に、サスペンションワイヤ7によって弾性的に支持される。マグネット8,9は、対向している表面が同一の磁極となるように、板厚方向に磁化されている。このような一対のマグネット8,9によって構成される磁気回路は、同極対面型磁気回路と呼ばれる。
【0005】
図5は、図4の光ピックアップ1でレンズ2を保持する部分近傍の断面構成を示す。レンズホルダ3は、レンズ2の周囲に設けられるフランジの部分を保持する。トラックコイル5は、レンズ2のフランジの部分よりも、径方向の外方の位置を側端とし、さらに径方向の外方の位置にわたって巻回される。
【0006】
図6は、(a)として同極対面型磁気回路で発生する磁束Bの向きと、(b)でフォーカスコイル4に発生する力とを示す。(a)に示すように、マグネット8,9は同一の極性の磁極が対向しているので、磁極面から発生する磁束Bは相互に反発し、中央部分から外側に広がるように彎曲する。このような磁束Bが発生している磁極面間の空間に大略的に矩形の巻線形状を有するフォーカスコイル4を配置して通電すると、電流と磁束との電磁的な相互作用で、フレミングの左手の法則に従って力が発生し、フォーカスコイル4が駆動される。
【0007】
なお、フォーカスコイル4の巻線形状は基本的に矩形であることが一般的であり、実質的に角隅部が曲線となっている程度である。光軸に平行な軸線まわりにレンズホルダに相当する部分を角変位させて、複数の対物レンズを切換え可能にするような場合に、曲線部分を多く含む巻線形状のトラックコイルが使用されることもある(たとえば、特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開平8−321062号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図4に示すような光ピックアップ1では、レンズ2の光軸が光ディスクの表面に対して垂直な状態を維持して変位すると、レンズ2がレーザ光などの光源からの光を絞って形成される光ディスク上のスポット形状を理想的なものにすることができるので、より高い読取り性能を確保することができる。すなわち、レンズ2を光ディスクの表面に対して平行な状態を保ちながら変位させることが重要である。しかしながら、レンズ2を平行に保つことに関し、同極対面型磁気回路内で力を発生させるアクチュエータでは、次のような問題がある。
【0010】
1)図6(b)に示すように、トラックコイル5を通過する磁束Bの強さと方向とが、磁場の中央から遠ざかるにつれ、マグネット8,9の表面に対して垂直な方向からずれてくる。このため、トラックコイル5の配置が磁場の中央に近いほど、レンズ2を光ディスク表面に対して平行に変位させることができる。しかし、トラックコイル5は、図5に示すようなレンズホルダ3の構造では、レンズ2が障害となって、トラックコイル5をレンズ2よりも径方向の内方に配置することができないという制約がある。マグネット8,9をトラックコイル5に対して大きくすると、相対的にトラックコイル5を磁場の中央に近い位置に配置することができるけれども、小型化の障害になる。
【0011】
2)一方、フォーカスコイル4は、その巻線形状で、マグネット8,9の磁極面に面していない両側の部分、すなわち、図6(b)の短辺側の部分で、磁束Bによって不要な力が発生する。この不要な力は、磁場の中央からの距離に応じて変化するので、レンズ2をトラックコイル5の配置方向、すなわちフォーカスコイル4の長辺平行な方向に変位させると、短辺側に発生する不要な力が均衡しなくなり、レンズ2を光軸に対して傾ける力となってしまう。レンズ2が光軸に対して傾くと、前述のようなスポット形状を理想的なものにすることができず、高い読取り性能の確保が困難となってしまう。レンズ2が移動しても力の均衡が崩れにくくするためには、大きな磁極面を有するマグネット8,9を使用する必要があり、小型化の障害になる。
【0012】
本発明の目的は、小型化が可能な光ピックアップおよび再生装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、光ディスクに対して光を集光するレンズ部材と、
前記レンズ部材を保持するレンズホルダと、
前記レンズ部材を光ディスクの径方向に駆動するためのトラックコイルとを具備し、
前記レンズホルダにおける前記レンズ部材を保持する保持部を、前記レンズ部材の端部よりも光軸に近い位置に配置するとともに、
前記トラックコイルの少なくとも一部を、前記レンズホルダの前記レンズ部材の端部よりも光軸に近い位置に配置することを特徴とする光ピックアップである。
【0014】
本発明に従えば、レンズ部材を光ディスクの径方向の内方または外方に移動するように駆動するためのトラックコイルが備えられる。レンズホルダにおける前記レンズ部材を保持する保持部を、前記レンズ部材の端部よりも光軸に近い位置に配置するとともに、トラックコイルの一部を前記レンズ部材の端部よりも光軸に近い位置に配置するので、光ピックアップを小型化することができる。
【0015】
また本発明は、前記レンズ部材は、レンズと該レンズの周囲に設けられるフランジとで形成され、
前記トラックコイルの少なくとも一部を、前記レンズホルダの前記フランジの端部よりも光軸に近い位置に配置することを特徴とする。
本発明に従えば、レンズは外周側にフランジを有し、トラックコイルはフランジの部分で重複するように配置されるので、レンズの光学的な作用に対しては障害とならない範囲で、トラックコイルを小型化することができる。
さらに本発明は、少なくとも前記トラックコイルを挟み、同一の磁極を有する磁極面が対向するように配置される磁石をさらに具備し、
前記トラックコイルの巻線形状は、前記磁極面に臨む辺が磁極面に平行な形状となり、前記磁極面に臨まない辺の一部が前記トラックコイルの径方向の外方に膨らむ形状を有することを特徴とする。
【0016】
本発明に従えば、トラックコイルのうちの巻線形状は、前記磁極面に臨む辺がそれぞれ磁極面に平行な形状となり、前記磁極面に臨まない辺の一部が前記トラックコイルの径方向の外方に膨らむ形状を有する。巻線形状の長辺となる磁極面に臨む辺の部分には、各磁極面から垂直に発生する磁束が作用する。この磁束と長辺の部分を流れる電流との電磁的な相互作用で、レンズ部材を光軸方向に変位させる力が発生する。前記磁極面に臨まない辺の一部が前記トラックコイルの径方向の外方に膨らむ形状を有する部分では、磁極面間に形成される磁束の方向も、磁極面間の中央に近づくにつれて外方にずれるので、ずれた磁束の方向と、該一部が径方向の外方に膨らむ巻線とは、なす角度が小さくなって平行に近くなる。磁束と電流との電磁的な相互作用は、平行に近くなることで小さくなり、レンズ部材の光軸を傾ける力を減少させて、高い読取り精度を確保することができる。
【0017】
さらに本発明は、前記レンズ部材を前記光ディスクに近接または離反するように駆動するためのフォーカスコイルと、
少なくとも前記フォーカスコイルを挟み、同一の磁極を有する磁極面が対向するように配置される磁石をさらに具備し、
前記フォーカスコイルの巻線形状は、前記磁極面に臨む辺が磁極面に平行な形状となり、前記磁極面に臨まない辺の一部が前記フォーカスコイルの径方向の外方に膨らむ形状を有することを特徴とする。
【0020】
フォーカスコイルの巻線形状が、前記磁極面に臨む辺が磁極面に平行な形状となり、前記磁極面に臨まない辺の一部が前記フォーカスコイルの径方向の外方に膨らむ。巻線形状の長辺となる磁極面に臨む辺の部分には、各磁極面から垂直に発生する磁束が作用する。この磁束と長辺の部分を流れる電流との電磁的な相互作用で、レンズ部材を光軸方向に変位させる力が発生する。該辺の両端間を連結する部分は、その一部が径方向の外方に膨らむ形状を有する。この部分では、磁極面間に形成される磁束の方向も、磁極面間の中央に近づくにつれて外方にずれるので、ずれた磁束の方向と、該一部が径方向の外方に膨らむ巻線とは、なす角度が小さくなって平行に近くなる。磁束と電流との電磁的な相互作用は、平行に近くなることで小さくなり、レンズ部材の光軸を傾ける力を減少させて、高い読取り精度を確保することができる。
【0025】
また本発明は、光ディスクから情報を読出す光ピックアップを有した再生装置であって、
前記光ピックアップは、
レンズ部材と、
前記レンズ部材を保持するレンズホルダと、
前記レンズ部材を光ディスクの径方向に駆動するためのトラックコイルとを具備し、
前記レンズホルダにおける前記レンズ部材を保持する保持部を、前記レンズ部材の端部よりも光軸に近い位置に配置するとともに、
前記トラックコイルの少なくとも一部を、前記レンズホルダの前記レンズ部材の端部よりも光軸に近い位置に配置し、
前記レンズ部材を光ディスクの径方向に駆動するために前記トラックコイルに通電する通電部を備えることを特徴とする再生装置である。
【0026】
本発明に従えば、トラックコイルの少なくとも一部を、前記レンズホルダの前記レンズ部材の端部よりも光軸に近い位置に配置し、
前記レンズ部材を光ディスクの径方向に駆動するために前記トラックコイルに通電する通電部を備えるので、再生装置を小型化することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態である光ピックアップ11の概略的な構成を示す。本実施形態の光ピックアップ11も、図4に示す従来からの光ピックアップ1と同様に同極対面型磁気回路の磁極面間で、電磁的な相互作用による駆動力を利用する。光ピックアップ11には、図では上方に位置する光ディスクに臨むように、透明な合成樹脂製のレンズ12が保持される。レンズ12は、その光軸12aが光ディスクの表面に垂直にするように保持される。レンズ12の保持は、合成樹脂製のレンズホルダ13でレンズ12の周囲のフランジ12bの部分に対して行う。レンズホルダ13には、レンズ12の光軸12aを中心にして、フォーカスコイル14が巻回されている。
【0028】
本実施形態のフォーカスコイル14の巻線形状で、大略的に扁平な六角形であり、長辺部14a,14bが相互に平行となって対向している。各長編部14a,14bの両端間は、2つの短辺部14c、14d;14e,14fでそれぞれ連結されている。短辺部14c,14d;14e,14fが長辺部14a,14bとなす角度θは、90°よりも大きくなるように傾斜している。
【0029】
フォーカスコイル14の長辺部14a,14bに平行な軸線まわりに、一対のトラックコイル15がレンズホルダ13に巻回されている。一対のトラックコイル15の内側の側端は、レンズ12のフランジ12bの範囲に位置する。一対のトラックコイル15の両側には、フォーカスコイル14およびトラックコイル15に通電するための端子16が設けられている。各端子16には、導電性と弾性とを有するサスペンションワイヤ17の先端がそれぞれ接合されている。
【0030】
光ピックアップ11は、仮想線で示すように、板状の永久磁石であるマグネット18,19が対向して配置される中間に、サスペンションワイヤ17によって弾性的に支持される。マグネット18,19は、図4のマグネット8,9と同様に、対向している表面が同一の磁極となるように、板厚方向に磁化されている。
【0031】
図2は、図1の光ピックアップ11でレンズ12を保持する部分近傍の断面構成を示す。レンズホルダ13の表面には 、レンズ12の周囲に設けられるフランジ12bの部分を保持する保持部13aが形成される。保持部13aの中央には、レンズ12のフランジ12bよりも内方の部分に臨む開口部13bが形成されている。開口部13bからレンズホルダ13の内部に、光軸13aに沿って光路部13cが形成されている。フォーカスコイル14が巻回されるフォーカスコイル用ボビン部13dは、光路部13cの周囲に、光軸を中心として形成され、かつ光軸12aに垂直な断面形状が扁平な六角形となるように形成されている。トラッキングコイル15が巻回されるトラックコイル用ボビン部13eは、光軸12aに垂直な軸線まわりで、かつレンズ12のフランジ部12bの範囲から径方向の外方にわたって形成されている。なお、レンズ12にはフランジ12bが設けられなくてもよい。その場合、保持部13aは、レンズ12の最外周から内側よりの周縁部を保持する。開口部13bは、周縁部よりも内部に臨むように形成する。トラックコイル用ボビン部13eは、保持部13aが設けられている範囲に形成する。
【0032】
すなわち、トラックコイル15は、一方表面が光ディスクの表面に臨むレンズ12の他方表面側で、レンズ12の最外周よりも径方向の内方側、かつレンズ12の光軸12aまわりの光路よりも外方側の位置を一方の側端として、他方の側端がレンズ12の径方向の外方の位置となるように巻回されている。トラックコイル15の一方の側端がレンズ12の最外周よりも径方向の内方側に位置しているので、レンズ12の光軸12aに近くなり、同極対面型磁気回路で形成される磁場の中央に近い位置となって、光軸12aが傾斜しにくいように変位させ、高い読取り精度を確保することができる。トラックコイル15をレンズ12の光軸12aに近い位置に配置することができるので、光ピックアップ11を小型化することができ、軽量化も図ることができる。トラックコイル15の配置位置は、レンズ12の光軸12aまわりの光路よりも外方側となるので、トラックコイル15によって光ピックアップ11でレンズ12を介して情報の読取りや書込を行う際の障害となることを避けることができる。
【0033】
図3は、巻線形状が六角形のフォーカスコイル14に発生する力とを示す。図6(a)のマグネット8,9と同様に、マグネット18,19は同一の極性の磁極が対向しているので、磁極面から発生する磁束Bは相互に反発し、中央部分から外側に広がるように彎曲する。このような磁束Bが発生している磁極面間の空間に大略的に六角形の巻線形状を有するフォーカスコイル14を配置して通電すると、磁束Bが彎曲している部分では、短辺14c,14d;14e,14fに対し、電流の方向と磁束の方向とのなす角度が小さく、平行に近くなる。電磁的な相互作用で、フレミングの左手の法則に従って発生する力は、ベクトルの外積演算で求められ、完全な平行状態では0になる。電流と磁束とのなす角度が小さくなるので、短辺14c,14d;14e,14fを駆動する力も小さくなり、レンズ12の光軸12aを傾けにくくすることができる。
【0034】
なお、フォーカスコイル14の巻線形状で、平行な長辺部14a,14bの両端間を連結する部分は、六角形となるように径方向の外方に膨らんで直線状の短辺部14c,14d;14e,14fで連結するばかりではなく、径方向の外方に膨らむ曲線で連結することもできる。いずれにしても、フォーカスコイル14の長辺部14a,14bとなる直線状の部分には、マグネット18,19の各磁極面から垂直に発生する磁束が作用する。この磁束と長辺部14a,14bを流れる電流との電磁的な相互作用で、レンズ12を光軸方向12aに沿って変位させる力が発生する。直線状の長辺部14a,14bの両端間を連結する部分は、中間の部分で径方向の外方に膨らむ形状を有する。この部分では、同極対面型磁気回路の磁極面間に形成される磁束の方向も、磁極面間の中央に近づくにつれて外方にずれるので、ずれた磁束の方向と、中間の部分で径方向の外方に膨らむ巻線とは、なす角度が小さくなって平行に近くなる。磁束と電流との電磁的な相互作用は、平行に近くなることで小さくなり、レンズ12の光軸12aを傾ける力を減少させて、高い読取り精度を確保することができる。
【0035】
また、レンズ12aの軸線12aの方向についても、マグネット18,19の各磁極面が対向している空隙の周辺部では磁束Bの彎曲が生じる。したがって、トラックコイル15の巻線形状についても、マグネット18,19の磁極面と対向する部分を直線状とし、直線状部分間を連結する部分を、径方向の外方に膨らませる形状、たとえば六角形とすることによって、不要な力の発生を抑制することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、レンズホルダにおける前記レンズ部材を保持する保持部を、前記レンズ部材の端部よりも光軸に近い位置に配置するとともに、トラックコイルの少なくとも一部を、レンズ部材の端部よりも光軸に近い位置に配置するので、光ピックアップを小型化することができる。
【0037】
さらに本発明によれば、トラックコイルの巻線形状は、磁極面に臨む辺が磁極面に平行な形状となり、前記磁極面に臨まない辺の一部が前記トラックコイルの径方向の外方に膨らむ形状を有するので、磁極面間で磁束の向きがずれる部分で発生するレンズ部材の光軸を傾ける力を減少させて、高い読取り精度を確保することができる。
【0038】
さらに本発明によれば、フォーカスコイルの巻線形状は、磁極面に臨む辺が磁極面に平行な形状となり、前記磁極面に臨まない辺の一部が前記フォーカスコイルの径方向の外方に膨らむので、ずれる磁束との電磁的な相互作用でレンズ部材の光軸を傾ける力を減少させて、高い読取り精度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である光ピックアップ11の概略的な構成を示す斜視図である。
【図2】図1の光ピックアップ11でレンズ12を保持する部分付近の構成を示す光軸12aに垂直な方向から見た断面図である。
【図3】図1の光ピックアップ11でフォーカスコイル14に作用する力を示すレンズ12の光軸12aに平行な方向から見た模式的な断面図である。
【図4】従来からの光ピックアップ1の概略的な構成を示す斜視図である。
【図5】図4の光ピックアップ1でレンズ2を保持する部分付近の構成を示す光軸に垂直な方向から見た断面図である。
【図6】図4の光ピックアップ1で、マグネット8,9間で発生する磁束Bの方向と、フォーカスコイル4に作用する力とを示すレンズ2の光軸に平行な方向から見た模式的な断面図である。
【符号の説明】
11 光ピックアップ
12 レンズ
12a 光軸
12b フランジ
13 レンズホルダ
13a 保持部
13b 開口部
13d フォーカスコイル用ボビン部
13e トラックコイル用ボビン部
14 フォーカスコイル
14a,14b 長辺部
14c,14d,14e,14f 短辺部
15 トラックコイル
18,19 マグネット
Claims (5)
- 光ディスクに対して光を集光するレンズ部材と、
前記レンズ部材を保持するレンズホルダと、
前記レンズ部材を光ディスクの径方向に駆動するためのトラックコイルとを具備し、
前記レンズホルダにおける前記レンズ部材を保持する保持部を、前記レンズ部材の端部よりも光軸に近い位置に配置するとともに、
前記トラックコイルの少なくとも一部を、前記レンズホルダの前記レンズ部材の端部よりも光軸に近い位置に配置することを特徴とする光ピックアップ。 - 前記レンズ部材は、レンズと該レンズの周囲に設けられるフランジとで形成され、
前記トラックコイルの少なくとも一部を、前記レンズホルダの前記フランジの端部よりも光軸に近い位置に配置することを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。 - 少なくとも前記トラックコイルを挟み、同一の磁極を有する磁極面が対向するように配置される磁石をさらに具備し、
前記トラックコイルの巻線形状は、前記磁極面に臨む辺が磁極面に平行な形状となり、前記磁極面に臨まない辺の一部が前記トラックコイルの径方向の外方に膨らむ形状を有することを特徴とする請求項1または2に記載の光ピックアップ。 - 前記レンズ部材を前記光ディスクに近接または離反するように駆動するためのフォーカスコイルと、
少なくとも前記フォーカスコイルを挟み、同一の磁極を有する磁極面が対向するように配置される磁石をさらに具備し、
前記フォーカスコイルの巻線形状は、前記磁極面に臨む辺が磁極面に平行な形状となり、前記磁極面に臨まない辺の一部が前記フォーカスコイルの径方向の外方に膨らむ形状を有することを特徴とする請求項1または2に記載の光ピックアップ。 - 光ディスクから情報を読出す光ピックアップを有した再生装置であって、
前記光ピックアップは、
レンズ部材と、
前記レンズ部材を保持するレンズホルダと、
前記レンズ部材を光ディスクの径方向に駆動するためのトラックコイルとを具備し、
前記レンズホルダにおける前記レンズ部材を保持する保持部を、前記レンズ部材の端部よりも光軸に近い位置に配置するとともに、
前記トラックコイルの少なくとも一部を、前記レンズホルダの前記レンズ部材の端部よりも光軸に近い位置に配置し、
さらに前記レンズ部材を光ディスクの径方向に駆動するために前記トラックコイルに通電する通電部を備えることを特徴とする再生装置。
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