JPH11162509A - 二次電池 - Google Patents

二次電池

Info

Publication number
JPH11162509A
JPH11162509A JP9323585A JP32358597A JPH11162509A JP H11162509 A JPH11162509 A JP H11162509A JP 9323585 A JP9323585 A JP 9323585A JP 32358597 A JP32358597 A JP 32358597A JP H11162509 A JPH11162509 A JP H11162509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
secondary battery
periodic table
ions
belonging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9323585A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3692224B2 (ja
Inventor
Takashi Osaki
孝 大崎
Koji Murai
剛次 村井
Hiroshi Abe
浩史 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikkiso Co Ltd
Original Assignee
Nikkiso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikkiso Co Ltd filed Critical Nikkiso Co Ltd
Priority to JP32358597A priority Critical patent/JP3692224B2/ja
Publication of JPH11162509A publication Critical patent/JPH11162509A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3692224B2 publication Critical patent/JP3692224B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高エネルギー密度で安全性の高い二次電池を
提供すること。 【解決手段】 挿入及び放出の可能な複数種の陽イオン
を有する無機塩類を有する正極と、層間化合物の形成可
能な材料で形成された負極と、前記陽イオンと同種の複
数種の陽イオンを含む電解液とを有することを特徴とす
る二次電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は二次電池に関し、さ
らに詳しくは、高エネルギー密度を有し、長期間に亘っ
て繰り返しての使用が可能な2次電池に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】電圧が高
く放電容量が大きい高エネルギー電池としてリチウムイ
オン2次電池が開発され、携帯機器等に利用されてい
る。
【0003】本来、負極にはリチウムを金属または合金
として使用したリチウム2次電池は高エネルギー電池で
あるとされているが、長期間に亘って繰り返して使用し
ているとリチウムが樹枝状に析出し、この樹枝状リチウ
ムが正極と負極とを隔離しているセパレーター(多孔質
高分子フィルム)を損傷し、あるいは、樹枝状リチウム
が分断されて生じた破片が電解液中を浮遊しているうち
に正極と負極とを短絡させて電池の破裂炎上を惹起する
という問題があった。
【0004】リチウムイオン2次電池は、負極に炭素、
特に黒鉛質等のリチウム層間化合物を使用することによ
り安全性を向上させ、実用化されている。
【0005】しかしながら、リチウム炭素層間化合物も
化学的安定性には問題があり、電池の破裂炎上はまだ完
全に防止できていない。
【0006】また、リチウムイオン2次電池は、負極に
炭素、特に黒鉛質等とリチウムイオンとからなるリチウ
ム層間化合物を使用するので、リチウム金属そのものを
使用したリチウム2次電池よりエネルギー密度が低い。
なお、リチウムイオン2次電池は、前述のように、リチ
ウム層間化合物を負極に使用し、リチウム2次電池はリ
チウム金属又はリチウム合金を負極に使用する。
【0007】これ迄に、二次電池において、ホストとし
て炭素を使用し、Liに代えてLiと同じアルカリ金属元素
であるKを使用するといった試みもなされているが、K
ではエネルギー密度の低下という問題がある上に、安全
性の改善に結びつかない。Naについては、現状では、電
池化は困難であり、Naを使用する電池についての情報
を得ていない。
【0008】本発明の目的は、高エネルギー密度で安全
性の高い二次電池を提供することにある。本発明の目的
は、リチウムのみを金属イオンとして使用するのではな
く、リチウムを使用するにしても、他の金属を組み合わ
せてリチウムの使用量を低減し、しかもリチウムのみを
使用する場合に比べて高エネルギーで高い放電容量を有
する二次電池を提供することにある。
【0009】
【前記課題を解決するための手段】前記課題を解決する
ための本発明の手段は、複数種の陽イオンを挿入及び放
出の可能な無機塩類を有する正極と、前記複数の陽イオ
ンと共に層間化合物を形成することのできる材料で形成
された負極と、前記陽イオンと同種の複数種の陽イオン
を含む電解液とを有することを特徴とする二次電池であ
り、この発明のある態様においては、前記複数種の陽イ
オンが、周期律表1A族に属する金属イオンを含み、こ
の発明のある態様においては、前記複数種の陽イオン
が、周期律表2A族に属する金属イオンを含み、この発
明のある態様においては、前記周期律表1A族に属する
金属のイオン又は前記周期律表2A族に属する金属のイ
オンが無機塩類中の全陽イオンの30〜95%であり、
この発明のある態様においては、前記複数種の陽イオン
が、周期律表1A族に属する金属のイオン及び周期律表
2A族に属する金属のイオンを、それらの合計が無機塩
類中の全陽イオンの少なくとも60%の割合で、含有
し、この発明のある態様においては、周期律表1A族に
属する金属のイオンが、Li、Na、K、Rb、及びC
sよりなる群から選択される少なくとも一種の金属のイ
オンであり、この発明のある態様においては、前記周期
律表2A族に属する金属のイオンが、Mg、Ca、B
a、及びSrよりなる群から選択される少なくとも一種
であり、この発明のある態様においては、前記層間化合
物は、そのホストが炭素であり、この発明のある態様に
おいては、前記炭素が黒鉛質であり、この発明のある態
様においては、前記無機塩類が複合酸化物であり、この
発明のある態様においては、前記複数種の陽イオンが、
周期律表1A族に属する金属のイオン及び/又は周期律
表2A族に属する金属のイオンと、これら金属のイオン
以外の元素イオン及び/又は原子団の陽イオンとを含
み、この発明のある態様においては、前記元素イオン
が、周期律表3A族、4A族、5A族、及び6A族のい
ずれかに属する少なくとも一種の元素のイオンを含み、
この発明のある態様においては、前記元素イオンが、周
期律表1B族、2B族、3B族、4B族、5B族、6B
族及び7B族のいずれかに属する少なくとも一種の元素
のイオンを含み、この発明のある態様においては、前記
元素イオンが、周期律表8族の金属を含み、この発明の
ある態様においては、前記電解液が、複数の元素で形成
される原子団の陰イオンを含有してなり、この発明のあ
る態様においては、前記電解液が、無機陰イオン及び有
機陰イオンよりなる群から選択される少なくとも二種以
上の陰イオンを含有してなり、この発明のある態様にお
いては、前記電解液が、沸点が60℃以上である非水有
機溶媒を含有してなり、この発明のある態様において
は、前記正極と負極とが多孔質膜で分離されてなる。
【0010】
【発明の実施の態様】以下本発明について説明する。
【0011】本発明の二次電池における負極に使用され
る層間化合物のゲストとなるものは、1種類の陽イオン
ではなく、複数種の陽イオンである。
【0012】複数種の陽イオンの内にアルカリ金属元素
またはアルカリ土類金属元素のいずれか、或いは両方を
含むと効果的である。更にそれ以外の原子または原子団
で構成される陽イオンを含むことがある。いずれにして
も、本発明で重要なことは、層間化合物のゲストとなる
複数種の金属イオンは、周期律表1A族に属する金属イ
オン及び周期律表2A族に属する金属イオンよりなる群
から選択される少なくとも一種の金属イオンを含む。つ
まり、この発明においては、層間化合物のゲストとなる
複数種の金属イオンは、周期律表1A族に属する金属イ
オン及び周期律表2A族に属する金属イオンのいずれか
一種を含有することが重要である。
【0013】本発明に係る二次電池においては、これら
の複数種類の陽イオンを含む無機塩類(例えば複合酸化
物、硫化物及び金属間化合物等)を正極に使用し、層間
化合物を形成し得る材料すなわち層間化合物ホスト例え
ば、炭素及び非晶質酸化錫等で負極を形成し、この両極
間で陽イオンをやりとりすることにより2次電池として
の機能が発揮される。
【0014】この二次電池において、初回充電前は、層
間化合物ホストを有する負極及び正極の電位が、ほぼ0
Vである。
【0015】充電によって、負極における層間化合物ホ
ストの層間に陽イオンがゲストとして挿入されて負の電
位を帯びる。一方、正極においては、無機塩類から陽イ
オンを形成する原子が放出されて、正の電位を帯びる。
【0016】この様にして充電された電池を使用機器に
接続すると、層間化合物における層間のゲスト陽イオン
が放出されて正極へ移動し、無機塩類に挿入され、無機
塩類が元に戻る際の電子の授受が放電反応として、エネ
ルギーを放出する。
【0017】本発明においては、正極と負極との間を往
復する陽イオンを少なくとも二種にすることにより、従
来では挿入しがたい原子を挿入した層間化合負極で形成
することのみならず、単原子では満杯でそれ以上挿入困
難な層間化合物の層間に異種原子故に挿入可能にして、
エネルギー密度を高めようというものである。
【0018】アルカリ金属元素およびアルカリ土類金属
元素は、陽イオンが電子を受けて原子になる際の電位が
極めて卑になる、つまり負に大きくなる。例えばアルカ
リ土類金属2A族の元素(Be、Mg、Ca、Sr、B
a、Ra)のうちでもRa2+イオンは、Ra2+イオンか
らRaに変化するときの酸化還元電位が約−2.92V
であり、Liの酸化還元電位である約−3.05V、K
の酸化還元電位である約−2.93Vに匹敵する。同様
に、Baの酸化還元電位は約−2.91V、Caの酸化
還元電位は約−2.87Vであり、Mgの酸化還元電位
は約−2.36Vであり、Beの酸化還元電位は約−
1.90Vであり、したがってアルカリ土類金属の酸化
還元電位は負に大きい。
【0019】したがって、本発明においては、陽イオン
の1種をアルカリ金属元素またはアルカリ土類金属元素
にすると電圧が高くエネルギー密度の高い電池とするこ
とができる。
【0020】上記作用を有する本発明の二次電池につい
てさらに詳述する。
【0021】本発明の二次電池における正極は、電解液
と接触している状態で充電すると金属陽イオンを放出す
ることができる無機塩類を有して形成される。
【0022】この無機塩類は、負極における材料と層間
化合物を形成することのできる金属を金属陽イオンとし
て放出することのできる陽イオン源を有する。
【0023】陽イオン源から放出され、負極における材
料と層間化合物を形成することのできる金属としては、
(1) 周期律表1A族に属する各種金属(アルカリ金属と
も称される。)の中から選択される少なくとも一種の金
属と周期律表1A族及び2A族以外の少なくとも一種の
金属との組み合わせ、(2) 周期律表2A族に属する各種
金属(アルカリ土類金属とも称される。)の中から選択
される少なくとも一種の金属と周期律表1A族及び2A
族以外の少なくとも一種の金属との組み合わせ、(3) 周
期律表1A族に属する各種金属の中から選択される少な
くとも一種の金属と、周期律表2A族に属する各種金属
の中から選択される少なくとも一種の金属との組み合わ
せ、及び(4) 周期律表1A族に属する各種金属の中から
選択される少なくとも一種の金属と、周期律表2A族に
属する各種金属の中から選択される少なくとも一種の金
属と、アルカリ金属及びアルカリ土類金属以外の元素と
の組み合わせ、を挙げることができる。
【0024】このアルカリ金属としては、Li、K、N
a、Rb、及びCsが挙げられ、アルカリ土類金属とし
ては、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、及びRaが挙げ
られる。
【0025】本発明においては、前述したように少なく
とも二種の前記金属が層間化合物ホストに挿入されるの
であるが、この層間化合物ホストに挿入される複数の陽
イオンの組み合わせとして、(1) 周期律表1A族に属す
る各種金属(アルカリ金属とも称される。)の中から選
択される少なくとも一種の金属の陽イオンと、周期律表
1A族及び2A族以外の少なくとも一種の金属ないし元
素ないし原子団の陽イオンとの組み合わせ、たとえばリ
チウムイオンと亜鉛イオン、及びリチウムイオンと亜鉛
イオンと鉄イオンとの組み合わせ、(2) 周期律表2A族
に属する各種金属(アルカリ土類金属とも称される。)
の中から選択される少なくとも一種の金属の陽イオンと
周期律表1A族及び2A族以外の少なくとも一種の金属
ないし元素ないし原子団の陽イオンとの組み合わせ、例
えばカルシウムイオンと鉄イオンとの組み合わせ、(3)
周期律表1A族に属する各種金属の中から選択される少
なくとも一種の金属の陽イオンと、周期律表2A族に属
する各種金属の中から選択される少なくとも一種の金属
の陽イオンとの組み合わせ、例えばリチウムイオンとカ
ルシウムイオン、及びカリウムイオンとバリウムイオン
の組み合わせ、並びに(4) 周期律表1A族に属する各種
金属の中から選択される少なくとも一種の金属の陽イオ
ンと、周期律表2A族に属する各種金属の中から選択さ
れる少なくとも一種の金属の陽イオンと、アルカリ金属
及びアルカリ土類金属以外の元素の陽イオンとの組み合
わせ、例えばリチウムイオンとカルシウムイオンと亜鉛
イオン、カリウムイオンとバリウムイオンとアンモニウ
ムイオン、カリウムイオンとカルシウムイオンと亜鉛イ
オンとアンモニウムイオンとの組み合わせ、等の態様を
一具体例として挙げることができる。
【0026】アルカリ金属およびアルカリ土類金属以外
の元素の陽イオン及び/又は原子団の陽イオンが、アル
カリ金属のイオン及び/又はアルカリ土類金属のイオン
と共に層間化合物ホストの層間に挿入されると、二次電
池の放電容量を単に増加させるだけでなく、層間化合物
ホストにアルカリ金属のイオン又はアルカリ土類金属の
イオンだけが挿入されるときより、二次電池の安全性が
高められる。なお、層間化合物ホストとアルカリ土類金
属及びアルカリ金属との層間化合物で形成された負極を
有する本発明の二次電池は、層間化合物ホストとアルカ
リ金属との層間化合物で形成された負極を有する二次電
池よりも、安全性が高い。
【0027】無機塩類中の陽イオンがアルカリ金属の陽
イオン又はアルカリ土類金属の陽イオンを含んでいると
き、そのアルカリ金属の陽イオン又はアルカリ土類金属
の陽イオン量は通常、無機塩類中で30〜95%、好ま
しくは50〜80%である。無機塩類中の陽イオンがア
ルカリ金属の陽イオン及びアルカリ土類金属の陽イオン
を含有しているとき、そのアルカリ金属の陽イオン及び
アルカリ土類金属の陽イオン量は通常、無機塩類中で少
なくとも60%、好ましくは少なくとも70%である。
【0028】その理由は、アルカリ金属元素およびアル
カリ土類金属元素の量が少ないと二次電池の放電電圧が
低下してエネルギー密度を低下させるからである。
【0029】本発明における無機塩類は、電解液と接触
している状態で充電されると陽イオンを放出することの
できる複数種の陽イオン源を含んでいれば良く、特に複
合酸化物が好適に使用される。この複合酸化物として例
えばMgAl24 とLiCoO2 とを混合して得られ
る複合酸化物、CaFe24 又はCaTiO3 とKN
iO2 とを混合して焼成した後に更に第3の酸化物を混
合することにより得られる複合酸化物、各イオンを含む
水和物と炭酸塩とを混合して焼成することにより得られ
る複合酸化物等を一具体例として挙げることができる。
【0030】複合酸化物としては、前記以外にも、この
発明の目的を阻害しない範囲で種々の化合物があり、例
えば、LiNiO2 、LiMnO2 、LiV26 、B
aNiO3 、BaNiO2 、BaCoO3 、BaCoO
2.8 、BaFeO3 、SrNiO3 、SrCoO2.5
SrCoO2.8 、SrCoO3 、SrFeO4 、SrF
eO2.5 、SrFeO3 、CaCo25 、Ca3 Co
48 、Ca2 Co25 、Ca3 Co26 、CaF
eO3 、CaFeO2 、MgNiO2 、MgCo2
4 、MgFe24 、BaSmO5 、ZnNiO3 、Z
nFe23 、MnFe23 、PbTiO3 、CdT
iO3 、FeAl23 、CoAl23等を挙げるこ
とができる。
【0031】本発明における正極は、前記無機塩類と導
電性物質例えば炭素とバインダーとを混合して得られる
組成物ないし混合物を、導電性を有する支持体上に形成
することにより形成することができる。
【0032】前記バインダーとしては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレンゴム、エチレンプロピレンゴ
ム、ブチレンゴム、ポリテトラフルオロエチレン、及び
ポリフッ化ビニリデン等のエラストマーを挙げることが
できる。
【0033】前記組成物ないし混合物中における前記無
機塩類の含有量としては通常、少なくとも85重量%、
好ましくは少なくとも90重量%である。前記組成物な
いし混合物中における前記導電性物質の含有量は通常1
〜15重量%、好ましくは3〜10重量%である。バイ
ンダーの量は前記支持体上に前記組成物ないし混合物を
塗布する際の塗布作業、その乾燥作業等の諸作業を容易
勘弁にするに必要な量であって、適宜に決定されるが、
通常1〜15重量%、好ましくは 3〜10重量%であ
る。
【0034】前記支持体は、無機塩類だけで自己形状保
持性を有しているのであれば特に必要もないのである
が、通常は、正極としての所定の形状が要求されるの
で、支持体が使用される。この支持体としては例えば、
アルミニウム箔、及びチタン網などの金属等を挙げるこ
とができる。
【0035】一方、電解液は、正極における無機塩類か
ら生じる陽イオンと同じ種類の金属の陽イオンを少なく
とも含有する限り特に制限なく本発明に使用することが
できる。好ましい電解液がその液中に含んでいる陽イオ
ンの組み合わせの一例を挙げると、(1) 周期律表1A族
に属する各種金属(アルカリ金属とも称される。)の中
から選択される少なくとも一種の金属の陽イオンと、周
期律表1A及び2A族以外の少なくとも一種の金属ない
し元素ないし原子団の陽イオンとの組み合わせ、たとえ
ばリチウムイオンと亜鉛イオン、及びリチウムイオンと
亜鉛イオンと鉄イオンとの組み合わせ、(2) 周期律表2
A族に属する各種金属(アルカリ土類金属とも称され
る。)の中から選択される少なくとも一種の金属の陽イ
オンと周期律表1A及び2A族以外の少なくとも一種の
金属ないし元素ないし原子団の陽イオンとの組み合わ
せ、例えばカルシウムイオンと鉄イオンとの組み合わ
せ、(3) 周期律表1A族に属する各種金属の中から選択
される少なくとも一種の金属の陽イオンと、周期律表2
A族に属する各種金属の中から選択される少なくとも一
種の金属の陽イオンとの組み合わせ、例えばリチウムイ
オンとカルシウムイオン、及びカリウムイオンとバリウ
ムイオンの組み合わせ、並びに(4) 周期律表1A族に属
する各種金属の中から選択される少なくとも一種の金属
の陽イオンと、周期律表2A族に属する各種金属の中か
ら選択される少なくとも一種の金属の陽イオンと、アル
カリ金属及びアルカリ土類金属以外の元素の陽イオンと
の組み合わせ、例えばリチウムイオンとカルシウムイオ
ンと亜鉛イオン、カリウムイオンとバリウムイオンとア
ンモニウムイオン、カリウムイオンとカルシウムイオン
と亜鉛イオンとアンモニウムイオンとの組み合わせ、等
を挙げることができる。
【0036】好ましい電解液は、溶媒中に複数の溶質を
溶解し、また、それ等がすべて溶媒に溶解していなけれ
ばならない。溶質が溶解して生じる陽イオンとしては、
その一例として、前記したようにアルカリ金属の陽イオ
ンとこれとは異なる族の陽イオン、アルカリ土類金属の
陽イオンとこれとは異なる族の陽イオン、アルカリ金属
の陽イオンとアルカリ土類金属の陽イオン、アルカリ金
属の陽イオンとアルカリ土類金属の陽イオンとこれらと
は異なる族の陽イオン等を挙げることができる。
【0037】前記の異なる族の陽イオンとしては、周期
律表3A族例えばAl、4A族例えばPb、5A族例え
ばSb、6A族例えばPo、1B族例えばCu、2B族
例えばZn、3B族例えばY、4B族例えばTi、5B
族例えばTa、6B族例えばCr、7B族例えばMn及
び8族例えばFeのいずれかに属する少なくとも一種の
元素のイオンを挙げることができる。
【0038】電解液中では、前記陽イオンに対する陰イ
オンが複数種であってもよく、また一種の陰イオンであ
っても良い。
【0039】陰イオンが塩素や臭素のみといったもの
は、非水溶媒に溶解することができても、電池反応時に
ガスを発生させる可能性があるなどの点から好ましくな
く、例えば、ClO4-及びPF6-等の複数の元素からな
る原子団の陰イオンが良い。
【0040】好適な溶質としては、溶媒への溶解が容易
で、溶質を溶解した溶媒すなわち電解液の導電性が良
く、分解を起こし難くて安定であり、爆発や毒性と言っ
た危険性の少ないものを挙げることができ、その一例と
して、LiPF6 、NH4 ClO6 、Mg(ClO4
2 、CaSiF6 、Ba(PF62 、Zn(Cl
42 、Al(PF6 )3、Fe[CH(COCH
323 等を挙げることができる。
【0041】これらのほかにも、たとえば、LiClO
4 、LiBF4 、LiAsO6 等のアルカリ金属塩、C
a(BF42 、Ca(CF3 SO3 )、Ca(PF
62、Ca(ClO42 、Ca(AsF62 、C
a(SbF62 、Mg(BF42 、Mg(CF3
32 、Mg(PF62 、Mg(ClO42 、M
g(AsF62 、Mg(SbF62 、Ba(BF
42 、Ba(CF3 SO32 、Bs(PF62
Ba(ClO42 、Ba(AsF62 、Ba(Sb
62 、Sr(BF42 、Sr(CF3 SO3
2 、Sr(PF62、Sr(ClO42 、Sr(A
sF62 、Sr(SbF62 等のアルカリ土類金属
塩、Zn(PF52 、Zn(BF42 、Mn(CF
3 SO34 、Pb(ClO42 、NH4 ClO4
を溶質として挙げることができる。
【0042】電解液中の好適な溶質濃度は0.5〜2
M、さらに好適な溶質濃度は1〜1.5Mである。もっ
とも、この溶質濃度は、電解液の導電性及び粘度等に応
じて適宜に決定される。また、正極に含まれる陽イオン
のモル比率に応じて電解液中に溶質が溶解される。
【0043】溶質における陽イオンに着目すると、電解
液中の陽イオンの量が、モル比で、充電前の正極におけ
る陽イオンの量の0.5〜5倍、好ましくは1〜3倍に
なるように、電解液の伝導性及び粘度等に応じて、溶質
の量が適宜に決定される。
【0044】本発明における溶媒としては、沸点60℃
以上の有機化合物の中から、溶質の溶解性、導電性、耐
電圧性等を考慮して適宜に選択された溶媒を使用するこ
とができる。溶媒としては例えば、エチレンカーボネー
ト、ジエチルカーボネート、プロピレンカーボネート、
ジメチルカーボネート、ビニレンカーボネート、ジメト
キシエタン、テトラハイドロフラン等の非水溶媒を挙げ
ることができる。非水溶媒の中でもエチレンカーボネー
トをベースにした、ジメチルカーボネート、及びジエチ
ルカーボネート等との混合溶媒が好ましい。なお、負極
で形成される、あるいは負極における層間化合物が水に
対して安定な場合には、電解液として水系電解液を採用
することもできる。
【0045】この発明においては、負極に使用される材
料は、層間化合物を形成し得る材料すなわち層間化合物
ホストであれば、どのようでもよいが、特に炭素が良
い。前記炭素としては、結晶性の低い低結晶性炭素例え
ば、X線回折による黒鉛網面間隔d002 が小さくとも
0.37nmである低結晶性炭素、及び結晶性の高い黒
鉛質炭素例えば、X線回折による黒鉛網面間隔d002
大きくとも0.34nmである黒鉛質炭素のいずれをも
使用することができ、特に前記黒鉛質炭素が電池性能上
良好である。この中間の結晶性を有する炭素は、前2者
より性能の低い電池となることがある。ただし、陽イオ
ンの種類によっては前2者の中間の結晶性を有する炭
素、及び前2者の、低結晶性炭素及び黒鉛質炭素の混合
物を使用することも可能である。
【0046】黒鉛として天然黒鉛粉、人造黒鉛粉、球状
メソフェーズピッチ黒鉛、繊維状メソフェーズピッチ黒
鉛、黒鉛化気相成長炭素繊維などがあり、これらの中で
も特に黒鉛化気相成長炭素繊維が良い。黒鉛化気相成長
炭素繊維は、六角形の炭素網面が年輪状に重畳してい
て、この年輪間に金属原子が挿入されて容易に層間化合
物を形成するからである。黒鉛化気相成長炭素繊維を層
間化合物のホストとして用いると、(1) 完全に近い層間
化合物を形成することができるので、大きな放電容量を
有する負極を形成することができること、(2) 黒鉛網面
エッジが繊維両端に限定されて少ないので、エッジ部で
不可逆反応による充放電効率の低下が少ないこと、(3)
年輪構造であるので、ゲストイオンの出入りによる破壊
が起こらず、サイクル特性が良いこと、(4) イオンの出
入りを高速で行うことができるので、短時間充電・高負
荷使用が可能であること、等の効果が奏される。
【0047】二次電池における電気化学系においては、
正極から放出され、あるいは正極に戻る陽イオン、電解
液中に存在する陽イオン、及び層間化合物ホストに出入
りする陽イオンが存在することになる。
【0048】前述したように、電解液中に存在する陽イ
オンは複数種であるのが好ましく、その場合例えばLi
+ :Ba2+:Zn2+=5:4:1あるいはK+ :C
2+:NH4 +=4:5:1、あるいはRb:Al=7:
3、あるいはCs+ :Sn2+:Se2+=7:2:1等の
割合で複数種の陽イオンが存在するのが好ましい。
【0049】本発明における負極は、前記層間化合物を
形成することのできる材料すなわち層間化合物ホストそ
のもので形成することもできるし、また、前記層間化合
物ホストと導電性材料例えば炭素とバインダーとの混合
物ないし組成物を、導電性の支持体に層状に形成してな
ることもできる。
【0050】本発明に係る二次電池においては、従来の
二次電池と同様に正極と負極とが多孔質膜で隔絶されて
いる。
【0051】この多孔質膜は、電解液を透過させること
ができ、換言するとイオン透過性を有し、粒子等を通過
させず、電池反応時に変質等を起こさなければ、有機物
及び無機物のいずれで形成されていても良く、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等により形成された例えばシート
状の多孔質膜等を例示できる。本発明に係る二次電池と
しては、ボタン型電池及び缶型電池のいずれにも形成さ
れることができる。
【0052】
【実施例】(実施例1)負極として、黒鉛化気相成長炭
素繊維(日機装( 株) 製グラスカー2GWH-28 とポリ弗化
ビニリデン(PVDF)4重量%とをN−メチルピロリ
ドン(NMP)に分散した。得られた分散物を、銅箔上
に塗布した後に乾燥してNMPを除去することにより、
負極用シートを得た。
【0053】LiMn24 粉とBaSnO3 粉とZn
NiO3 粉とをモル比4.5:4.5:1でメノウ鉢で
良く混合した後、これに7重量%の黒鉛粉と5重量%の
PVDFと混合した後に更に、これら全体に対して40
重量%のNMPを加えて得られたスラリーをアルミ箔上
に塗布した後に乾燥してNMPを除去することにより、
正極用シートを得た。
【0054】この負極用シート及び正極用シートを適度
な寸法に切り出してポリエチレン多孔質フィルムを介し
て巻回し、単3円筒缶に納め、LiPF6 0.5モル、
Ba(PF62 0.7モル、及びZn(PF62
0.2モルをエチレンカーボネート・ジエチルカーボネ
ート混合溶媒(容量比:1/1)に溶解してなる電解液
を注入して電池を製作した。
【0055】この二次電池を充電後に放電したところ、
平均電圧3.5Vで作動し、放電容量は1.3Ahr
で、エネルギーとしては、4.55W・hrであった。
また負極黒鉛の換算放電容量は490mAh/gと算出
された。
【0056】(比較例1)負極用シートを実施例1と同
様にして得た。LiMn24 粉と7重量%の黒鉛粉と
5重量%のPVDFとの混合物をアルミ箔上に塗布し、
乾燥することにより正極用シートを得た。
【0057】この負極用シートと正極用シートとを適度
な寸法に切り出してポリエチレン多孔質フィルムを介し
て巻回し、単3円筒缶に納め、LiClO4 1.0モル
のエチレンカーボネート・ジエチルカーボネート混合溶
媒(容量比:1/1)に溶解してなる電解液を注入して
二次電池を製作した。
【0058】この二次電池を充電後に放電したところ、
平均電圧3.6Vで作動し、放電容量は0.8Ahr
で、エネルギーとしては、2.88W・hrであった。
負極黒鉛の換算放電容量は300mAh/gと算出され
た。
【0059】(実施例2)負極として、未黒鉛化気相成
長炭素繊維(日機装(株) 製グラスカー2GWV-1Aとポリ
弗化ビニリデン(PVDF)5重量%をN−メチルピロ
リドン(NMP)に分散し、銅箔上に塗布した後に、乾
燥することによりNMPを除去することにより負極用シ
ートを得た。
【0060】LiCoO2 粉とMgAlO4 粉とPbT
iO3 粉と(NH42 SeO4 粉のモル比が4.0:
4.5:0.5:1.0となるように調製されたこれら
と6重量%の黒鉛粉と5重量%のPVDFとの混合物を
アルミ箔上に塗布し、乾燥することにより、正極用シー
トを得た。
【0061】この負極用シートと正極用シートとを適度
な寸法に切り出してポリエチレン多孔質フィルムを介し
て巻回し、単3円筒缶に納め、LiClO4 0.4モ
ル、Mg(ClO42 0.6モル、Pb(ClO4
2 0.1モル、及びNH4 ClO4 0.2モルをエチレ
ンカーボネート・ジエチルカーボネート混合溶媒(容量
比:1/1)に溶解してなる電解液を注入して二次電池
を製作した。
【0062】この二次電池を充電した後に放電したとこ
ろ、平均電圧3. 5Vで作動し、放電容量は1.2Ah
rで、エネルギーとしては、4.20W・hrであっ
た。また負極黒鉛の換算放電容量は450mAh/gと
算出された。
【0063】この二次電池と比較例1の二次電池とにつ
いて、それぞれ500回の充放電サイクル試験を行なっ
たところ、この実施例2に係る二次電池においては50
0サイクル後の放電エネルギー保持率は90%であった
のに対し、比較例1にかかる二次電池においては75%
であり、実施例2の二次電池のほうがサイクル劣化が少
なかった。
【0064】またこの二次電池と比較例1の二次電池と
について、それぞれ圧壊試験を行なったところ、この実
施例2に係る二次電池においてはわずかな発煙を生じた
のみであったが、比較例1の二次電池においては激しい
発煙を起こした後に発火した。
【0065】(実施例3)前記実施例1及び2と同様の
製造法によって、正極にLiCoO2 ・Ca(CoO
22 の焼結粉砕粉、負極に黒鉛化気相成長炭素繊維を
使用し、電解液にLiCoO4 が0.7M及びCa(C
oO42 が0.7Mの濃度で溶解しているエチレンカ
ーボネート・ジエチルカーボネート混合溶媒(容量比:
1/1)を使用した単3筒型二次電池を作製した。
【0066】この二次電池は、平均3.6V、2Ahr
放電することができた。
【0067】
【発明の効果】本発明によると、高エネルギー密度で安
全性の高い二次電池を提供することができる。本発明に
よると、リチウムのみを金属イオンとして使用するので
はなく、リチウムを使用するにしても、他の金属を組み
合わせてリチウムの使用量を低減し、しかもリチウムの
みを使用する場合に比べて高エネルギーで高い放電容量
を有する二次電池を提供することができる。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の陽イオンを挿入及び放出の可能な
    無機塩類を有する正極と、前記複数の陽イオンと共に層
    間化合物を形成することのできる材料で形成された負極
    と、前記陽イオンと同種の複数種の陽イオンを含む電解
    液とを有することを特徴とする二次電池。
  2. 【請求項2】 前記請求項1における複数種の陽イオン
    が、周期律表1A族に属する金属イオンを含む前記請求
    項1に記載の二次電池。
  3. 【請求項3】 前記請求項1における複数種の陽イオン
    が、周期律表2A族に属する金属イオンを含む前記請求
    項1に記載の二次電池。
  4. 【請求項4】 前記請求項2における周期律表1A族に
    属する金属のイオン又は前記請求項3における周期律表
    2A族に属する金属のイオンが無機塩類中の全陽イオン
    の30〜95%である前記請求項2又は3に記載の二次
    電池。
  5. 【請求項5】 前記請求項1における複数種の陽イオン
    が、周期律表1A族に属する金属のイオン及び周期律表
    2A族に属する金属のイオンを、それらの合計が無機塩
    類中の全陽イオンの少なくとも60%の割合で、含有す
    る前記請求項1に記載の二次電池。
  6. 【請求項6】 前記請求項2、4又は5に記載の周期律
    表1A族に属する金属のイオンが、Li、Na、K、R
    b、及びCsよりなる群から選択される少なくとも一種
    の金属のイオンである前記請求項2、4又は5のいずれ
    か1項に記載の二次電池。
  7. 【請求項7】 前記請求項3、4又は5に記載の周期律
    表2A族に属する金属のイオンが、Mg、Ca、Ba、
    及びSrよりなる群から選択される少なくとも一種であ
    る前記請求項3、4又は5のいずれかに記載の二次電
    池。
  8. 【請求項8】 前記請求項1における層間化合物は、そ
    のホストが炭素である前記請求項1 に記載の二次電池。
  9. 【請求項9】 前記請求項8における炭素が黒鉛質であ
    る前記請求項8に記載の二次電池。
  10. 【請求項10】 前記請求項1における無機塩類が複合
    酸化物である前記請求項1に記載の二次電池。
  11. 【請求項11】 前記請求項1における複数種の陽イオ
    ンが、周期律表1A族に属する金属のイオン及び/又は
    周期律表2A族に属する金属のイオンと、これら金属の
    イオン以外の元素イオン及び/又は原子団の陽イオンと
    を含む前記請求項1に記載の二次電池。
  12. 【請求項12】 前記請求項11における元素イオン
    が、周期律表3A族、4A族、5A族、及び6A族のい
    ずれかに属する少なくとも一種の元素のイオンを含む前
    記請求項11に記載の二次電池。
  13. 【請求項13】 前記請求項11における元素イオン
    が、周期律表1B族、2B族、3B族、4B族、5B
    族、6B族、及び7B族のいずれかに属する少なくとも
    一種の元素のイオンを含む前記請求項11に記載の二次
    電池。
  14. 【請求項14】 前記請求項11における元素イオン
    が、周期律表8族の金属を含む前記請求項11に記載の
    二次電池。
  15. 【請求項15】 前記請求項1における電解液が、複数
    の元素で形成される原子団の陰イオンを含有してなる前
    記請求項1に記載の二次電池。
  16. 【請求項16】 前記請求項1における電解液が、無機
    陰イオン及び有機陰イオンよりなる群から選択される少
    なくとも二種以上の陰イオンを含有してなる前記請求項
    1に記載の二次電池。
  17. 【請求項17】 前記請求項1、15又は16における
    電解液が、沸点が60℃以上である非水有機溶媒を含有
    してなる前記請求項1に記載の二次電池。
  18. 【請求項18】 前記請求項1における正極と負極とが
    多孔質膜で分離されてなる前記請求項1に記載の二次電
    池。
JP32358597A 1997-11-25 1997-11-25 二次電池 Expired - Fee Related JP3692224B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32358597A JP3692224B2 (ja) 1997-11-25 1997-11-25 二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32358597A JP3692224B2 (ja) 1997-11-25 1997-11-25 二次電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11162509A true JPH11162509A (ja) 1999-06-18
JP3692224B2 JP3692224B2 (ja) 2005-09-07

Family

ID=18156359

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32358597A Expired - Fee Related JP3692224B2 (ja) 1997-11-25 1997-11-25 二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3692224B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003217657A (ja) * 2002-01-21 2003-07-31 Sony Corp 非水電解質電池
JP2005302630A (ja) * 2004-04-15 2005-10-27 Toyota Motor Corp リチウム二次電池およびその製造方法
WO2006082721A1 (ja) * 2005-02-07 2006-08-10 Sanyo Electric Co., Ltd. 非水電解質二次電池
JP2011150968A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Hitachi Ltd 非水電解質二次電池

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003217657A (ja) * 2002-01-21 2003-07-31 Sony Corp 非水電解質電池
JP2005302630A (ja) * 2004-04-15 2005-10-27 Toyota Motor Corp リチウム二次電池およびその製造方法
JP4617702B2 (ja) * 2004-04-15 2011-01-26 トヨタ自動車株式会社 リチウム二次電池およびその製造方法
WO2006082721A1 (ja) * 2005-02-07 2006-08-10 Sanyo Electric Co., Ltd. 非水電解質二次電池
JP2006216511A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Sanyo Electric Co Ltd 非水電解質二次電池
US20110117448A1 (en) * 2005-02-07 2011-05-19 Takao Inoue Non-aqueous electrolyte secondary battery
JP2011150968A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Hitachi Ltd 非水電解質二次電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP3692224B2 (ja) 2005-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4864726B2 (ja) リチウム−硫黄電気化学的電池のための電解質
JP5666528B2 (ja) リチウム電池用高レートおよび高エネルギーカソード物質
JP2004152743A (ja) リチウム−硫黄電池用正極、及びこれを含むリチウム−硫黄電池
JP2001501355A (ja) アルカリ金属イオン二次電池用の、フルオロエチレンカーボネート及びプロピレンカーボネートを含む電解質
JPH1083817A (ja) 負極材料及びこれを用いた非水電解液二次電池
JP2008288112A (ja) 非水電解質二次電池
JP2008300173A (ja) リチウムイオン電池
JP2004103560A (ja) リチウム−硫黄電池用電解液及びこれを含むリチウム−硫黄電池
JP2002025611A (ja) 非水電解液二次電池
JP2003068304A (ja) 非水電解質二次電池用電極活物質、それを含む電極及び電池
JP3079382B2 (ja) 非水系二次電池
JP2004047416A (ja) 非水電解質電池
JP2004111068A (ja) 正極材料、正極、および電池
KR101082937B1 (ko) 부극 재료 및 이를 이용한 전지
WO2013129376A1 (ja) 非水電解質二次電池用活物質、非水電解質二次電池用電極、非水電解質二次電池、及び非水電解質二次電池用活物質の製造方法
JP3367060B2 (ja) リチウム二次電池用負極
JP3692224B2 (ja) 二次電池
JP3557724B2 (ja) 非水系電解液二次電池
JP2002128526A (ja) リチウム二次電池正極活物質用リチウム遷移金属複合酸化物およびそれを用いたリチウム二次電池
JP2003115327A (ja) 非水電解質二次電池
JP3669544B2 (ja) 二次電池
JP2006310265A (ja) 非水電解液二次電池用負極材料およびそれを用いた非水電解液二次電池
JP4172443B2 (ja) 非水電解液二次電池用負極材料及び非水電解液二次電池
US5599643A (en) Lithium electrochemical cell including lithium copper oxide in the cathode
JP4197785B2 (ja) 非水電解液二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050311

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050527

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050620

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080624

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110624

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees