JPH111617A - 室温硬化性シリコーンゴム組成物の連続的製造方法 - Google Patents

室温硬化性シリコーンゴム組成物の連続的製造方法

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JPH111617A
JPH111617A JP9173204A JP17320497A JPH111617A JP H111617 A JPH111617 A JP H111617A JP 9173204 A JP9173204 A JP 9173204A JP 17320497 A JP17320497 A JP 17320497A JP H111617 A JPH111617 A JP H111617A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 架橋可能なオルガノポリシロキサンオイ
ルと無機質充填剤とを混合し、流動性を有するシリコー
ンゴムコンパウンドを製造する第1工程と、このシリコ
ーンゴムコンパウンドを下部に真空抜き出しポンプの付
いた減圧状態にされたタンクに供給し、連続的に脱気し
た後、このシリコーンゴムコンパウンドにチキソコント
ロール剤を添加混合する第2工程と、上記シリコーンゴ
ムコンパウンドに架橋剤を添加混合し、脱ガスする第3
工程とを含むことを特徴とする室温硬化性シリコーンゴ
ム組成物の連続的製造方法。 【効果】 本発明によれば、特にノンサグ性を有する室
温硬化性シリコーンゴム組成物を効率よく連続的に得る
ことができ、得られた組成物は使用時の作業性に優れて
いるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室温硬化性(RT
V)シリコーンゴム組成物、特に1液型RTVシリコー
ンゴム組成物の連続的な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
RTVシリコーンゴム組成物の連続的製造方法として、
ピルグリムステップニーダーを用いる方法が米国特許第
4,737,561号公報で提案されている。この方法
は、第1工程でオルガノポリシロキサンオイルとフィラ
ー(無機質充填剤)等を密閉ミキサーで混合してシリコ
ーンゴムコンパウンドを製造し、第2工程でバックステ
ップを伴う振動型ミキサーでシリコーンゴムコンパウン
ドと残りの原料を均一化して、脱ガスするものである。
【0003】しかし、この方法は、第2工程でゲル化が
進行し、製造機械に付着するため、機械を頻繁に解体清
掃を行う必要があり、生産性を大きく低下させる等の問
題があった。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決し、架橋
可能な特にノンサグ性を有する室温硬化性シリコーンゴ
ム組成物の連続生産性を従来よりも向上させ、更に、容
器(カートリッジ、チューブ等)に充填された製品の使
用時の作業性(特に吐出性、糸切れ性)を改良すること
ができる室温硬化性シリコーンゴム組成物の製造方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明は、上記目的を達成するため、架橋可能なオルガノ
ポリシロキサンオイルと無機質充填剤とを混合し、流動
性を有するシリコーンゴムコンパウンドを製造する第1
工程と、このシリコーンゴムコンパウンドを下部に真空
抜き出しポンプの付いた減圧状態にされたタンクに供給
し、連続的に脱気した後、このシリコーンゴムコンパウ
ンドにチキソコントロール剤を添加混合する第2工程
と、上記シリコーンゴムコンパウンドに架橋剤を添加混
合し、脱ガスする第3工程とを含むことを特徴とする室
温硬化性シリコーンゴム組成物の連続的製造方法を提供
する。
【0006】この場合、第1工程で流動性を有するコン
パウンドを製造し、第2工程でチキソコントロール剤を
配合し、静的又は動的混合装置にてコンパウンドと均一
化することにより、流れ性のないコンパウンドとするこ
とができると共に、第1工程のミキサーでの充填剤の分
散処理能力を高めることができる。また、コンパウンド
を脱気することで、第3工程で添加される硬化成分によ
る混合機内でのゲル化進行を抑え、製品中への異物混入
を防止できる。更に、第3工程で最初に高速で連続的に
混合が可能な1軸以上の混合機で架橋剤、必要により縮
合触媒等を加えてコンパウンドと均一化し、次いで所定
時間以上の滞留が可能な混合容積をもつ混合機又は撹拌
機付きタンクにて再混合と脱気を行うことにより、使用
時の作業性、特に吐出性、糸切れ性に優れた製品を効率
よく連続的に得ることができるものである。
【0007】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の室温硬化性シリコーンゴム組成物の連続的製造
方法において、オルガノポリシロキサンオイル(ベース
オイル)としては、α,ω−ジヒドロキシオルガノポリ
シロキサンに代表される末端、好ましくは両末端にOH
基を有するジオルガノポリシロキサンが挙げられ、特に
下記一般式(1)で示されるものが用いられる。
【0008】
【化1】 (式中、Rは炭素数1〜18、特に1〜6の非置換又は
置換一価炭化水素基で、各Rは互いに同一でも異なって
いてもよい。nはこのオルガノポリシロキサンの粘度を
25℃において10〜100万cs、特に500〜10
万csにする数である。)
【0009】なお、Rとしては、メチル、エチル、プロ
ピル、ブチル、ヘキシル等のアルキル基、シクロヘキシ
ル等のシクロアルキル基、ビニル、アリル、プロペニ
ル、ブテニル等のアルケニル基、フェニル、トリル、ナ
フチル等のアリール基、ベンジル等のアラルキル基や、
これらの基の水素原子の一部又は全部を塩素、フッ素等
のハロゲン原子で置換した3,3,3−トリフロロプロ
ピル基等を挙げることができる。
【0010】上記オルガノポリシロキサンオイルは、2
5℃において粘度が10〜100万csの範囲のものが
よい。粘度が高すぎるとベースが硬くなり機械への負荷
が大きくなるため好ましくなく、粘度が低すぎると仕上
がったシロキサンベースの物性が悪くなるので好ましく
ない。特には、室温(25℃)での粘度が500〜10
万csの範囲が好ましい。
【0011】本発明の組成物には、無機質充填剤が配合
される。無機質充填剤としては、シリカや炭酸カルシウ
ムなどが用いられる。
【0012】シリカとしては、湿式シリカ、乾式シリカ
等が挙げられ、これは無処理であっても、シランカップ
リング剤等で表面処理されたものであってもよいが、処
理シリカを使用する方がトータルコストと物性から好ま
しい。シリカの比表面積は、40m2/g以上が好まし
く、この比表面積より小さいと組成物にした際、スラン
プを生じたり、引張り・引き裂き等の物性が悪くなる場
合が生じる。シリカの配合量は上記ベースオイル100
部(重量部、以下同じ)に対し5〜30部であることが
好ましい。5部より少ないとスランプ等を発生したり、
引張り・引き裂き等の物性が悪くなる場合があり、30
部より多くなると機械への負荷や後工程での相溶性が悪
くなる場合がある。
【0013】炭酸カルシウムとしては、平均粒子径が
0.01〜0.2μm、比表面積は大きい方が好まし
く、10m2/g以上であれば使用できるが、更に好ま
しくは25m2/g以上である。
【0014】上記炭酸カルシウムとしては、特にステア
リン酸等の炭素数11以上の飽和脂肪酸、リノール酸等
の炭素数11以上の不飽和脂肪酸、ロジン酸等の樹脂酸
に代表される処理剤で処理されたコロイダル炭酸カルシ
ウムを使用すると耐温水性、耐熱性、耐久性等が優れる
ため好ましい。
【0015】処理剤量としては、炭酸カルシウム原体の
重量に対して1.5%以上が好ましく、より好ましくは
吐出性等の理由から2.0%以上10%以下処理されて
いるものが好ましい。
【0016】上記炭酸カルシウムの添加量は、ベースオ
イル100部に対して20〜120部であることが好ま
しい。添加量が少ないとスランプの発生と引張り・引き
裂き・耐久性が悪くなる場合があり、多すぎるとベース
コンパウンドが硬くなり機械への負荷や後工程の添加で
問題が生じるおそれがある。
【0017】本発明の組成物には、更にチキソコントロ
ール剤、架橋剤、必要により縮合触媒、接着助剤、吐出
向上剤などが添加される。
【0018】チキソコントロール剤としては、エチレン
オキシド(EO)、プロピレンオキシド(PO)に代表
されるポリエーテル、カチオン系、アニオン系に代表さ
れる界面活性剤又はそれらの反応物、−OH基を有する
フィラー等から選択されるが、コスト等の理由から、E
OもしくはPOのポリエーテルが好ましい。具体的に
は、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、トリエチレングリコール等を挙げることができる。
これらのチキソコントロール剤は、その添加量が少なす
ぎるとチキソコントロールに効果がなく、多すぎると吐
出性が低下したり接着力が低下したり、更に経時でのブ
リードアウトが生じるため、添加量としてはベースオイ
ル100部に対し0.005〜5部が好ましい。
【0019】架橋剤としては、加水分解性基を2個以上
有する有機珪素化合物又はその部分加水分解物であれば
よい。この加水分解性基の数は、2個以上であればよ
く、用途によって加水分解性基の数をコントロールす
る。加水分解性基としてはアルコキシ基、アセトキシ
基、オキシム基、プロペノキシ基等が挙げられ、この架
橋剤としては、メチルトリアルコキシシラン、メチルト
リアセトキシシラン、メチルエチルケトオキシムシラ
ン、トリイソプロペノキシシラン等を例示することがで
きる。架橋剤の添加量としては、少なすぎると製造中の
ゲル化、保存中にゲル化が起こり好ましくなく、多すぎ
るとスランプが出たり、硬化物が脆くなるため好ましく
なく、このような点から添加量としてはベースオイル1
00部に対し2〜20部が好ましい。
【0020】縮合触媒は入れても入れなくてもよいが、
入れる場合チタンアルコキシド、錫キレート、ジルコニ
ウムアルコキサイド等に代表される金属のアルコキサイ
ドや、その他縮合反応を促進するものであれば何れでも
よい。添加量としてはベースオイル100部に対し0〜
10部が好ましい。
【0021】接着助剤の添加も任意であり、マスキング
用途である場合は入れなくてもよいが、得られた組成物
を接着剤として使用する場合、アミノシラン、エポキシ
シラン、アミドシラン、含ハロゲン化合物、エステル化
合物、酸無水物等、一般に使用されている接着助剤を添
加し得る。添加量としてはベースオイル100部に対し
0〜10部が好ましい。
【0022】本発明の組成物には、吐出向上剤を必要に
応じて添加してもよい。吐出向上剤としては、基本的に
粘度の低い非反応性オルガノポリシロキサン(25℃に
おける粘度1〜5000cs)や粘度の低い反応性オル
ガノシロキサン、非シロキサンのオイル(流動パラフィ
ンやその他のオレフィン系炭化水素等)、非補強性フィ
ラー(中空ガラスビーズ、マイカ、タルク、プラスチッ
クビーズ等)などが挙げられる。また、その他の添加剤
として、着色のための顔料、防かび剤、難燃剤、変色防
止剤、紫外線吸収剤、防錆剤、増量オイル(非シリコー
ン化合物)等を必要に応じて添加してもよい。
【0023】本発明においては、上記のような成分を用
いて室温硬化性シリコーンゴム組成物、特にノンサグ性
を有する1液型室温硬化性シリコーンゴム組成物を連続
的に製造するものであるが、まず第1工程として、上記
ベースオイル及び無機質充填剤を混合し、流動性を有す
るシリコーンゴムコンパウンドを製造する。この場合、
この第1工程で任意成分を配合することができるが、混
合することでコンパウンドの流動性がなくなるような助
剤等を入れることはミキサーの負荷・発熱及び混合機か
らの排出上好ましくなく、このような点から少なくとも
チキソコントロール剤、架橋剤、縮合触媒は配合しな
い。
【0024】上記ベースオイルと充填剤等との混合に
は、図1に示すように、連続ミキサー1を用いて均一化
するもので、第1工程に使用されるミキサーとしては1
軸の高速回転ミキサー、特にフロージェットミキサー、
ヘンシェルミキサーなどを挙げることができる。なお、
フロージェットミキサーとしては、型式MW−F−30
0S,(株)粉研パウテックス製のものを使用すること
ができ、回転数200〜1200rpm、望ましくは3
00〜1000rpmで連続運転されているところに、
ベースオイル、必要によっては吐出向上剤を図の2及び
4で供給し、同時に充填剤を図の3より定量供給する。
この場合、ミキサーの回転数は高すぎると、動力負荷が
オーバーすると共に、撹拌熱が上昇し、具体的には80
℃を超えると次工程以降の架橋剤、縮合触媒等の添加時
にゲル発生が問題となり、一方回転数が低すぎるとオイ
ルと充填剤の均一な混合ができなくなる。従って、ミキ
サー内は80℃以下、特に60℃以下に保持することが
推奨される。また、ミキサー内の充満率は吐出口の圧力
でコントロールし、5〜50%、望ましくは10〜30
%に制御する。充満率が高すぎると動力負荷がオーバー
すると共に、撹拌熱の上昇を伴い、低すぎると吐出口か
らオイル、充填剤がショートパスし均一混合ができな
い。従って、回転数、充満率が均一なコンパウンドを生
成する適切な一定条件下でより生産性を上げるには得ら
れるコンパウンドの粘性ができるだけ低い方がよく、こ
のため第1工程で得られるコンパウンドの粘度は、25
℃において100〜5000cp、特に500〜300
0cpであることが好ましい。
【0025】第2工程は、上記シリコーンゴムコンパウ
ンドを下部に真空抜き出しポンプの付いた減圧状態にさ
れたタンクに供給し、連続的に脱気するステップと、こ
の脱気されたコンパウンドにチキソコントロール剤を添
加するステップとを含む。この第2工程で流動性を制御
する助剤(チキソコントロール剤)を供給し、静的又は
動的混合装置にてコンパウンドと均一化することで目的
とする流れ性のないコンパウンドとすることができると
共に、第1工程のミキサーでの充填剤の分散処理能力を
高めることができる。また、コンパウンドを脱気するこ
とで、第3工程で添加される硬化成分による混合機内で
のゲル化進行を抑え、製品中への異物混入を防止でき
る。
【0026】第2工程では、上記コンパウンドは、図1
に示すように、100Torr以下に真空ポンプ7で減
圧された容積20L以上のタンク6へ、ポンプ5(吐出
圧が5kg/cm2ゲージ以上のギヤー式又はその他の
型式で温度10〜80℃、粘度100〜5000ポイズ
の流体を安定して供給可能なタイプ)で上部から供給し
得る。このとき、孔径2〜20mmの多数の孔を有する
目皿を用いると、効率的な脱気ができる。また、タンク
6は、タンク内の液レベルを制御するためレベル計又は
ロードセルを取り付けてあり、下部に設置した真空抜き
出しポンプ8((ギヤ式型SBLV,島津製作所(株)
等)で次のスタティックミキサー9(スルーザー型式S
MX,住友重機械工業(株)等)に供給すると共に、同
時にチキソコントロール剤を図の10より供給し、均一
化する。なお、このスタティックミキサーの代わりに1
軸又は2軸の密閉式混合機を用いることもできる。但
し、先に述べた理由から液温を80℃以下にする必要が
ある。
【0027】第3工程では、上記脱気され、チキソコン
トロール剤が添加されたシリコーンゴムコンパウンドに
架橋剤、及び必要により縮合触媒、上記第1、第2工程
で添加されなかった所用の助剤を添加混合し、次いで脱
ガスする。具体的には、図1に示すように、第3工程で
まず高速で連続的に混合が可能な1軸以上の混合機11
に、第2工程までに添加されなかった架橋剤12や触媒
並びに場合によっては使用される助剤を供給し、かつコ
ンパウンドと均一化し、引き続き所定の時間以上の滞留
が可能な混合容積をもつ混合機又は撹拌機付きタンク1
3にて再混合と脱気を行う。
【0028】第3工程で使用可能な装置としては、最初
の段は2軸の密閉型パドル又はスクリュータイプの混練
機又は押出し機で、KRCニーダー((株)栗本鉄工
所)、TEM((株)東芝機械)、SCR(三菱重工
(株))、あるいは1軸の高速剪断ミキサーであるパイ
プラインホモミキサー(特殊機化工業(株))、IKM
((株)井上製作所)等が採用される。上記混合機11
として#2型のKRCニーダーを用いた場合、回転数は
100〜400rpmで運転される中に、先のベースコ
ンパウンドと第1、第2工程で添加されなかった必要な
原料を供給し、均一混合する。ミキサーは水冷ジャケッ
トを有し、撹拌熱を効率的に除去する。当ミキサーでの
滞留時間は生産スピードをコントロールすることで可変
であるが、より生産性を高くするには短時間で通過させ
る必要がある。この場合、ベースオイルと添加剤の均一
混合に要する滞留時間を30秒とすると、製造した脱気
後の製品をカートリッジに充填し、吐出しようとした場
合、硬くて作業性が悪い。一方滞留時間を150秒にし
た場合では良好な吐出性を得ることができる。そこで、
製品の特性(吐出性)と生産性を満足させるため、滞留
時間が2分以上の容積を有する混合機13(信越エンジ
ニアリング(株)、1軸でアンカー型撹拌羽根を有し、
回転数50rpm、有効容積10L)を通すと、高い生
産性で良好な製品特性を得ることができる。ライン中に
こうした混合機を入れる代わりに、最終製品の脱気タン
クで同様な撹拌と滞留時間をとった場合も吐出性が改善
される。
【0029】従って、第3工程において、上記のような
混合機11で20〜360秒、特に30〜150秒で通
過させると共に、混合機又は撹拌機付きタンク13にて
1分以上、特に混合機の場合には1〜10分滞留させる
ことが好ましい。
【0030】また、第3工程において、混合機又は撹拌
機付きタンク13は、運転中止中に窒素シールしておく
ことが、運転再開後、得られる組成物の特性をその再開
直後から良好に維持し得る点から好ましい。
【0031】以上のようにして得られたシリコーンゴム
組成物は、建築用、電気電子用、サニタリー分野、輸送
機、車のエンジン周り等の接着剤、穴埋め剤、ポッティ
ング剤、防水シール等として利用される。
【0032】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。
【0033】〔実施例1〕図1に示したラインにおい
て、フロージェットミキサーを900rpm、KRCニ
ーダーを400rpmで運転した。まず、25℃で20
000csのα,ω−ジヒドロキシオルガノポリシロキ
サンを75kg/hr、疎水性シリカ(BET比表面積
120m2/g)を9.5kg/hrで第1工程のフロ
ージェットミキサーに供給し、コンパウンドを製造し
た。これを脱泡タンクで脱気した後、第2工程のスタテ
ィックミキサーに導入すると共に、これにポリエーテル
0.5kg/hrで供給し、次いで第3工程のKRCニ
ーダーでメチルトリアセトキシシランと有機スズを主体
とする硬化剤を7.0kg/hrで供給し、アフターミ
キサー(信越エンジニアリング(株)、1軸でアンカー
型撹拌羽根を有し、回転数50rpm)で脱ガスする方
法により、2時間連続運転を行った。このときのフロー
ジェットミキサーの負荷動力は2.3kWで、最終製品
の温度は48℃であった。
【0034】なお、フロージェットミキサーでの滞留時
間は40秒、脱泡タンクでの滞留時間は210秒、スタ
ティックミキサーでの滞留時間は34秒、KRCニーダ
ーでの滞留時間は30秒、アフターミキサーでの滞留時
間は390秒であった。
【0035】このとき、第3工程の後KRCニーダー直
後から運転60分後に抜き取った製品をサンプル1と
し、同上の運転で、アフターミキサーを経た運転65分
後時点の製品をサンプル2とした。
【0036】これら2つのサンプルはいずれもノンサグ
性を有しており、脱気したのち330mlのポリカート
リッジにエアーを入れないように各々充填し、先端に5
mm径にカットしたノズルを取り付け、エアーガンで2
kg/cm2ゲージ圧で5秒間加圧したときの吐出重量
を測定し、また各々2mm厚みのシートを作成し、恒温
恒湿室で1週間硬化させた後のゴムの硬度を測定した。
結果を表1に示す。
【0037】
【表1】 〔実施例2〕実施例1と同様の設備と運転条件で、原料
供給量を各々1.5倍にして実施した。このときのフロ
ージェットミキサーの負荷動力は3.4kWと定格
(3.7kW)以内で、KRCニーダーにおいても問題
なく安定した運転ができ、最終製品の特性も実施例1と
同様となった。
【0038】一方、第2ステップで添加したポリエーテ
ルを第1ステップで供給した場合においては、実施例1
の運転条件では、フロージェットミキサーの負荷動力は
3.3kWと定格以内であったが、原料供給量を各々3
割アップした時点で定格をオーバーし、運転が止まって
しまった。
【0039】〔実施例3〕実施例1の運転停止後、脱気
タンクは窒素シールし、他の装置はそのままの状態で3
日間放置した後、再度連続運転をスタートし、運転直後
の製品(サンプル3)の外観及び特性を調べた結果は表
2の通りであった。
【0040】
【表2】
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、特にノンサグ性を有す
る室温硬化性シリコーンゴム組成物を効率よく連続的に
得ることができ、得られた組成物は使用時の作業性に優
れているものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明法を実施するための装置の概略断面図で
ある。
【符号の説明】
1 フロージェットミキサー 2 ベースオイル 3 充填剤 4 吐出向上剤 5 ポンプ 6 タンク 7 真空ポンプ 8 真空抜き出しポンプ 9 スタティックミキサー 10 KRCニーダー 11 アフターミキサー(混合機) 12 架橋剤 13 混合機又は撹拌機付きタンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 5/54 C08K 5/54 //(C08L 83/04 71:02)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架橋可能なオルガノポリシロキサンオイ
    ルと無機質充填剤とを混合し、流動性を有するシリコー
    ンゴムコンパウンドを製造する第1工程と、 このシリコーンゴムコンパウンドを下部に真空抜き出し
    ポンプの付いた減圧状態にされたタンクに供給し、連続
    的に脱気した後、このシリコーンゴムコンパウンドにチ
    キソコントロール剤を添加混合する第2工程と、 上記シリコーンゴムコンパウンドに架橋剤を添加混合
    し、脱ガスする第3工程とを含むことを特徴とする室温
    硬化性シリコーンゴム組成物の連続的製造方法。
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