JPH08188715A - 前硬化したシリコーンエマルジョン - Google Patents

前硬化したシリコーンエマルジョン

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JPH08188715A
JPH08188715A JP7042703A JP4270395A JPH08188715A JP H08188715 A JPH08188715 A JP H08188715A JP 7042703 A JP7042703 A JP 7042703A JP 4270395 A JP4270395 A JP 4270395A JP H08188715 A JPH08188715 A JP H08188715A
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Donald T Liles
テイラー リルス ドナルド
Nick E Shephard
エバン シェプハード ニック
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    • C08J2383/04Polysiloxanes

Abstract

(57)【要約】 【目的】 環境や輸送上の問題が少ない水を除去すると
シリコーンエラストマーを生成する水系シリコーンエマ
ルジョンを提供する。 【構成】 水を除去するとエラストマーを生成する水系
シリコーンエマルジョンであって、次の成分を混合し、
(A)ケイ素原子に結合した少なくとも2つのアルコキ
シ基を持つアルコキシシリル末端ブロック基を有するポ
リジオルガノシロキサンを100重量部、(B)(A)
のポリジオルガノシロキサンを架橋するに充分な量であ
るチタン触媒を0.2〜6重量部、次いで水とイオン系
又は非イオン系安定剤を加え、得られた生成物を乳化
し、得られた水系シリコーンエマルジョン生成物を含ん
でなる水系シリコーンエマルジョン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乾燥するとエラストマ
ーとなる水系シリコーンエマルジョンに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】前記の
ようなエマルジョンは米国特許第3383355号、同
3924725号、同4743474号、同48833
80号、同5017672号に開示されている。
【0003】
【課題を解決するための手段及び作用効果】本発明は、
水を除去した後にエラストマーを生成する水系シリコー
ンエマルジョンを提供するものであり、1分子あたり少
なくとも4つのケイ素結合アルコキシ基を有するポリジ
オルガノシロキサンのエマルジョン、アルコキシ基の反
応によってポリジオルガノシロキサンを架橋させるに充
分なチタン触媒、及び随意のフィラーを含んでなる。
【0004】本発明は、水を除去した後にエラストマー
を生成する水系シリコーンエマルジョンを提供するもの
であり、(A)ケイ素原子に結合した少なくとも2つの
アルコキシ基を持つアルコキシ末端ブロック基を有する
ポリジオルガノシロキサンを100重量部、(B)ポリ
ジオルガノシロキサン(A)を架橋するに充分なチタン
触媒を混合し、次いで水とイオン系又は非イオン系安定
剤を加え、得られた生成物を乳化し、水系シリコーンエ
マルジョンを生成させる。
【0005】本発明のシリコーンエマルジョンは、水の
除去後にエラストマーを形成するためのポリマーの架橋
を生じさせる反応基が全てポリマーの端部に存在し、架
橋剤として作用する他の成分とポリマーの反応によって
生成するのではないといった特徴がある。ポリジオルガ
ノシロキサン(A)の各々の末端基は、ケイ素に結合し
た2〜3のアルコキシ基を有する。これらのポリマーと
ポリジオルガノシロキサン(A)を架橋させるに充分な
量の触媒を混合し、次いで水とイオン系又は非イオン系
安定剤を添加すると、得られた混合物は乳化し、ポリマ
ー端部は互いに反応してエマルジョンミセルの中に架橋
ポリマーを生成する。エマルジョンの水を除去すると、
架橋ポリマー粒子は合体してエラストマーを生成する。
このエラストマーはフィラーの添加によって強化するこ
とができる。
【0006】本発明の方法は次式のポリマーを使用し、
【0007】
【化4】
【0008】ここで各々のRは脂肪族不飽和を含まない
基であり、1価の炭化水素、1価のハロ炭化水素(haloh
ydrocarbon) 、及び1〜18の炭素原子を含む1価のシ
アノアルキル基から選択された少なくとも1種の基であ
り、各々のDは次式の基、
【0009】
【化5】
【0010】及び次式の基から選択され、
【0011】
【化6】
【0012】ここで各々のR”はメチル、エチル、プロ
ピル、及びブチルから選択された少なくとも1種であ
り、Zは2価の炭化水素基又は2価の炭化水素基とシロ
キサン基の組み合わせ、mは0又は1、xはポリマーが
25℃で0.5〜3000Pa・sの粘度を有するよう
な値、Rは前記の基である。ポリマー(1)のDが
【0013】
【化7】
【0014】の基であると、そのポリマーは次式であ
り、
【0015】
【化8】
【0016】各々のRは脂肪族不飽和を含まず、1価の
炭化水素、1価のハロ炭化水素、1〜18の炭素原子を
含む1価のシアノアルキル基から選択された少なくとも
1種の基であり、各々のR”はメチル、エチル、プロピ
ル、及びブチルから選択された少なくとも1種であり、
Zは2価の炭化水素基又は2価の炭化水素基とシロキサ
ン基の組み合わせ、mは0又は1、xはポリマーが25
℃で0.5〜3000Pa・sの粘度を有するような値
である。Rは、シリコーンシーラント材料で有用である
と知られている1価の炭化水素、1価のハロ炭化水素、
1〜18の炭素原子を含む1価のシアノアルキル基から
選択された少なくとも1種の基の任意でよい。好ましい
基はメチル、エチル、プロピル、フェニル、及びトリフ
ルオロプロピルである。
【0017】アルコキシ末端ブロック化ポリジオルガノ
シロキサンは、よく知られる種類のポリマーである。こ
れらは、過剰のアルキルトリアルコキシシランをヒドロ
キン末端ブロック化ポリジオルガノシロキサンに付加す
ることで調製することができる。ポリマー(1)のDが
【0018】
【化9】
【0019】の基であると、そのポリマーは次式のアル
コキシシルアルキレン末端ブロック化ポリマーであり、
【0020】
【化10】
【0021】各々のR、各々のR”、m、xは前記と同
様であり、Zは2価の炭化水素基又は2価の炭化水素基
とシロキサン基の組み合わせである。2価の炭化水素基
は、2価のアルキレン又はアリール系の基、例えばエチ
レン、プロピレン、ヘキシレン、フェニレン、及び
【0022】
【化11】
【0023】である。好ましいZは次式で示され、
【0024】
【化12】
【0025】ここでRは前記と同じ、bは0又は1、c
は1〜6である。ポリマー(1)の粘度は25℃で1〜
1000Pa・sが好ましい。上式のアルコキシシルア
ルキレン末端ブロック化ポリマーは米国特許第4888
380号に教示の方法にしたがって調製することがで
き、この特許は典型的なポリマーとその製造方法を開始
している。
【0026】本発明のポリジオルガノシロキサン組成物
はチタン触媒を使用して架橋する。チタン触媒は、アル
コキシ含有シロキサン又はシランの水分誘導反応を触媒
するに有用な公知の触媒でよい。好ましくは、チタンエ
ステルのようなチタン触媒、テトラブチルチタネート、
テトライソプロピルチタネート、テトラ -2-エチルヘキ
シルチタネート、テトラフェニルチタネート、トリエタ
ノールアミンチタネートのようなテトラアルキルチタネ
ート、米国特許第3294739に記載のようなオルガ
ノシロキシチタン化合物、米国特許第3334067に
記載のようなβ−ジカルボニルチタン化合物がある。好
適な触媒にはテトラブチルチタネート、テトライソプロ
ピルチタネート、ビス(アセチルアセトニル)ジイソプ
ロピルチタネート、2,5-ジイソプロピル- ビス(エチル
アセトアセテート)チタンがある。触媒の量は、ポリジ
オルガノシロキサン(A)の100重量部につき0.2
〜6.0重量部である。好ましい量はポリジオルガノシ
ロキサン(A)の100重量部につき0.5〜3.0重
量部である。
【0027】ポリジオルガノシロキサン(A)は、ポリ
マーを乳化させる前にチタン触媒(B)と混合する。チ
タン触媒がテトラアルコキシチタネートの場合、水と安
定剤に接触させる前に、ポリジオルガノシロキサンとテ
トラアルコキシチタネートを混合することが基本であ
る。チタン触媒がテトラアルコキシチタネートの場合、
乳化の前に(A)と(B)を混合しなければ、エマルジ
ョンのミセルは硬化せず、水を蒸発させた後にエマルジ
ョンは硬化したシリコーンエラストマーを生成しない。
テトラアルコキシチタネートは水に敏感であり、ポリジ
オルガノシロキサンと混合される前に水に接触すると触
媒として不活性になるが、ここでβ−ジカルボニルチタ
ン化合物はそのような制約がない。
【0028】いくつかのチタン触媒はポリジオルガノシ
ロキサンに容易に溶けず、その状態において、チタン触
媒と非反応性の有機溶媒をチタン触媒と混合し、互いに
反応することができる溶液状態の中に成分を導入するこ
とができる。チタン触媒と反応性でないこれらの有機溶
媒にはトルエン、n−ヘキサン、n−ヘプタンがある。
これら溶媒は環境的及び輸送の面から不都合であるため
除去することが望ましく、このため有機溶媒の量は、目
的を達成するに最小限で経済的に除去できる量であるべ
きである。
【0029】ポリジオルガノシロキサンとチタン触媒を
混合した後、当該技術でその目的のために用いられる通
常の方法によって乳化することができる。ポリジオルガ
ノシロキサンとチタン触媒の混合物は、先ず水と安定剤
を添加し、次いで得られた混合物を高速ミキサー又は超
音波プローブ式の装置を用いて機械的に乳化する。水系
のシリコーンエマルジョンが得られた後、有機溶媒を使
用していたならばそれを除去することが望ましい。水系
のシリコーンエマルジョンからの有機溶媒の除去はエマ
ルジョンを加熱することによって行うことができ、特に
エマルジョンの薄膜を形成して加熱する方法が特に現実
的である。この有機溶媒の除去プロセスの間に水も除去
されることがあり、この場合、所望の固形分に水系シリ
コーンエマルジョンを戻すため、追加の水を添加するこ
とが望ましいことがある。しかし、このことは本発明に
おいて必須要件ではなく、種々の固形分のエマルジョン
が有用な製品であることができるためである。また、希
薄な形態の水系シリコーンエマルジョンが望まれること
があり、有機溶媒除去の間に失った量より多い水を付加
的に添加することもできる。
【0030】イオン系又は非イオン系安定剤は、シリコ
ーンエマルジョンを安定化させるに通常使用されるもの
でよく、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリエチレンオキサ
イドラウリルエーテルがある。有用なシリコーンエラス
トマー組成物は、通常は成分の1つとしてフィラーを用
いて作成される。これらのフィラーは当該業界で周知で
ある。フィラーは、作成するエラストマーの物理的特性
を調整するためのポリマーの強化を与えるために添加す
る。フィラーの添加は水系シリコーンエマルジョンの作
成のいろいろな時点で行うことができるが、好ましくは
水系シリコーンエマルジョンを調製した後である。ヒュ
ームドシリカ、沈殿シリカ、珪藻土のような強化用フィ
ラーを、エラストマーに高い物理的強度を与えるために
使用する。強化用フィラーは、約50〜700m2 /g
の表面積を有する非常に微細な粒子のように一般に認識
されている。これらのフィラーは、表面処理フィラーと
して又は未処理フィラーとして使用することができ、表
面処理はポリマーやシーラント中の他の成分と適切に相
互作用するようにフィラー表面を改質するために用いら
れる。ここで、沈殿によって生成した約20m2 /gの
表面積を有する炭酸カルシウムも強化作用を有するフィ
ラーとして利用することができる。二酸化チタン、珪酸
ジルコニウム、粉砕した炭酸カルシウム、酸化鉄、粉砕
した石英、及びカーボンブラックのような増量用フィラ
ー(extending filler)を使用することもできる。使用す
るフィラーの量は、当然ながら意図する用途によって広
範囲に変わる。例えば、或る場合には架橋ポリマーはフ
ィラーなしに使用することがあり、物理的特性が非常に
低いことがある。通常強化用フィラーは、引張強度のよ
うな物理的特性を最も高くするために約5〜20重量部
の量で使用する。増量用フィラーは、約1〜10μmの
平均粒子サイズまで微細に粉砕したものでよい。増量用
フィラーは、シーラントの特性を改質し、同じ組成で不
透明さを提供するために使用する。シリカをフィラーと
して使用した場合、エマルジョンの保存寿命に問題はな
く、ポリマー、シリカ、及び錫触媒を含む組成物と異な
る。
【0031】もう1つのタイプの強化剤は水分散系の形
態のコロイド状シリカであり、例えば Nalco Chemical
社の NALCOAG(商標)分散液がある。この他、キャボッ
ト社の Cab-O-Sil(商標)部門より、水中に分散したヒ
ュームドシリカのアニオン系の安定な分散液の形態であ
る CAB-O-SPERSE(商標)が入手可能である。これらのフ
ィラーは、特にテトラアルキルチタネート触媒の場合、
そのチタン触媒を不活性化することがある水を含むた
め、水系シリコーンエマルジョンを調製した後に添加す
る。
【0032】本発明の組成物は、布や紙の表面に施して
乾燥すると、保護又は剥離のためのコーティングとして
使用することができる。この組成物がフィラーを含む場
合、添加するフィラーの種類と量によってペイントやシ
ーラントを作成するために使用できる。いずれの場合も
組成物は水を除去するとエラストマー材料となり、乾燥
する前は優れた保存寿命を有する。
【0033】次の例は例示の目的のためのみに用意した
ものであり、特許請求の範囲に適切に示した本発明の範
囲を制限すると解釈すべきではない。
【0034】
【実施例】例1 先ず4gのn−ヘキサンと0.2gのテトラブチルチタ
ネートを、25℃で約11.5Pa・sの粘度を有する
メチルジメトキシシロキシ末端ブロック化ポリジメチル
シロキサン流体の20gに混合した。次いでラウリル硫
酸ナトリウムの30%水溶液の1.2gを添加し、次い
で14.8gの脱イオン水を添加した。超音波プローブ
式の装置を2.5分間使用して混合物を乳化させた。得
られたエマルジョンを24時間放置し、その後回転エバ
ポレータを用い、エマルジョンを減圧下で1時間60℃
に加熱し、n−ヘキサンを除去した。
【0035】n−ヘキサンの除去の際に蒸発して減少し
た水を補う追加の水をエマルジョンに添加した。得られ
た組成物は、予備硬化したポリジメチルシロキサンから
60重量部の固形分と計算された。8gのエマルジョン
を直径100mmのポリスチレン製ペトリ皿に注ぎ入
れ、そのエマルジョンを周囲条件で24時間自然乾燥さ
せてフィルムを作成した。エラストマーのフィルムが得
られた。
【0036】そのフィルムを外界条件でさらに6日間乾
燥した後、エラストマーのフィルムをn−ヘキサン中で
膨潤させることによって膨潤/ゲル特性を測定した。硬
化したラテックスは912±27%の体積膨潤、及び8
5.6±0.6%のゲル定数を有した。
【0037】比較例1 25℃で50Pa・sの粘度を有するトリメトキシシリ
ルエチレン末端ブロック化ポリジメチルシロキサンを9
0重量%、及び10重量%の未反応成分(主としてビニ
ル末端ブロック化ポリジメチルシロキサン)を含む反応
生成物の30gの混合物に、ラウリル硫酸ナトリウムの
水系混合物(水中44%)の3.5gを混合し、その混
合物を高速ミキサー(WHIP MIX (R))を用いて減圧下で1
分間攪拌した。次いでその混合物に4gの脱イオン水を
添加し、1分間攪拌した。次いで0.45gのジイソプ
ロピル−ビス−(エチルアセトアセテート)チタンをそ
の混合物に添加し、減圧下で1分間攪拌した。この混合
物は、約80重量%固形分のアルコキシ官能性ポリジメ
チルシロキサン流体のアニオン系の水中油形エマルジョ
ンであった。ペースト状の稠度を有していた。触媒した
エマルジョンを、密閉容器中で静かにして1週間放置し
た。この放置の間、1時間、1日、2日、7日後に容器
からエマルジョンの一部を取り出し、プラスチックの皿
に塗りつけ、そのまま乾燥させた。空気中で24時間乾
燥させた後、得られたフィルムを検査した。乾燥する前
に7日間経過していたフィルムのみがエラストマー状で
あった。全部で4日間乾燥した後にそのフィルムの特性
を測定した。表1に引張特性を示す。
【0038】 表1 ──────────────────────────── MPa psi ──────────────────────────── 引張強度 0.29 42 50%引張弾性率 0.02 3 100%引張弾性率 0.03 5 150%引張弾性率 0.05 7 200%引張弾性率 0.07 10 250%引張弾性率 0.08 12 300%引張弾性率 0.1 14 ────────────────────────────
【0039】比較例2 先ず25℃で約11.5Pa・sの粘度を有するメチル
ジメトキシシロキシ末端ブロック化ポリジメチルシロキ
サン流体の90gを、ラウリル硫酸ナトリウムの水系混
合物(水中50%)の10に添加し、その混合物を高速
ミキサー(WHIPMIX (R))を用いて減圧下で1分間攪拌し
た。次いでその混合物に4gの脱イオン水を添加し、1
分間攪拌した。次いで脱イオン水の4gをその混合物に
添加し、同様に減圧下で1分間攪拌した。得られた組成
物は、84重量%の固形分を有するアニオン的に安定化
した水中油形のエマルジョンであった。このエマルジョ
ンの平均粒子サイズを光散乱(NIACOMP) で測定し、16
00nmであることが分かった。
【0040】このエマルジョンの30gを容器に入れ、
次いで0.48gのジイソプロピル−ビス−(エチルア
セトアセテート)チタンを添加した。その混合物が均一
な外観になるまでスパチュラで数分間混ぜ合わせた。容
器に蓋をし、エマルジョンを静置した。4時間後に少量
のエマルジョンを取り出し、フィルム状に広げた。その
フィルムを空気中で16時間乾燥させた。検査の結果、
若干エラストマー的であることが分かった。触媒したエ
マルジョンの別なサンプルを20時間静置した後に取り
出し、そのサンプルを薄膜に広げ、20時間乾燥した。
得られたフィルムとエラストマー状であった。
【0041】そのフィルムを空気中で全部で7日間乾燥
し、次いでヘプタン中で6日間膨潤させた(2.5cm
の円板)。体積膨潤とゲル定数を測定した。 体積膨潤=933% ゲル定数=84.8% また、全部で7日間乾燥した後にフィルムの引張特性を
測定した。結果を表2に示す。
【0042】 表2 ──────────────────────────────────── 特性 引張強度 伸び 50%弾性率 100%弾性率 200%弾性率 MPa psi % MPa psi MPa psi MPa psi ──────────────────────────────────── 測定値 0.60 87 385 0.15 22 0.25 36 0.37 54 標準偏差 0.1 14 1 0.007 1 0.014 2 0.04 6 ────────────────────────────────────
【0043】比較例3 25℃で50Pa・sの粘度を有するトリメトキシシリ
ルエチレン末端ブロック化ポリジメチルシロキサンを9
0重量%、及び10重量%の未反応成分(主としてビニ
ル末端ブロック化ポリジメチルシロキサン)を含む反応
生成物の30gの混合物に、ラウリル硫酸ナトリウムの
水系混合物(水中44%)の3.5gを混合し、その混
合物を高速ミキサー(WHIP MIX (R))を用いて減圧下で1
分間攪拌した。次いでその混合物に4gの脱イオン水を
添加し、1分間攪拌した。次いで0.45gのテトラブ
チルチタネートをその混合物に添加し、減圧下で1分間
攪拌した。この混合物は、約80重量%固形分のアルコ
キシ官能性ポリジメチルシロキサン流体のアニオン系の
水中油形エマルジョンであった。ペースト状のエマルジ
ョンを、密閉容器中で静かにして1週間放置した。この
放置の間、1時間、1日、2日、7日後に容器からエマ
ルジョンの一部を取り出し、プラスチックの皿の上に広
げた。これらのフィルムは周囲条件下で24時間乾燥さ
せた後、検査した。どのフィルムも硬化していなかっ
た。これらのフィルムは粘着性のある高分子のガム状で
あり、エラストマー状ではなく、ヘプタン中で可溶であ
った。
【0044】テトラブチルチタネートをそれぞれ1.0
gと1.5g用い、上記の実験をさらに2回繰り返し
た。これらの濃度のテトラブチルチタネートは0.45
gのテトラブチルチタネートと同様に未硬化のフィルム
に帰着した。これらの実験は、テトラアルキルチタネー
トの1種であるテトラブチルチタネートは、ポリジオル
ガノシロキサンの水系エマルジョンにチタン触媒を添加
する方法を用いてアルコキシ官能性ポリジオルガノシロ
キサンエマルジョンを硬化させることができないことを
示す。テトラブチルチタネートは、ポリジオルガノシロ
キサンのミセルの中に移動することができて硬化触媒と
して機能する前に、水相によって不活性化すると考えら
れる。このように、テトラアルキルチタネートは、比較
例1と比較例2に示したようなβ−ジカルボニルチタン
化合物とは異なる挙動を示す。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を除去するとエラストマーを生成する
    水系シリコーンエマルジョンであって、次の成分を混合
    して生成物を生成し、 (A)ケイ素原子に結合した少なくとも2つのアルコキ
    シ基を持つアルコキシシリル末端ブロック基を有するポ
    リジオルガノシロキサンを100重量部、 (B)(A)のポリジオルガノシロキサンを架橋するに
    充分な量であるチタン触媒を0.2〜6重量部、 しかる後、水とイオン系又は非イオン系安定剤を加え、
    得られた前記の生成物を乳化することによって生成した
    水系シリコーンエマルジョン。
  2. 【請求項2】 アルコキシシリル末端ブロック基が次式
    の基から選択された請求項1に記載のエマルジョン: 【化1】 【化2】 ここで各々のRは脂肪族不飽和を含まない基であり、1
    価の炭化水素、1価のハロ炭化水素、1〜18の炭素原
    子を含む1価のシアノアルキル基から選択された少なく
    とも1種の基であり、各々のR”はメチル、エチル、プ
    ロピル、及びブチルから選択された少なくとも1種であ
    り、Zは2価の炭化水素基又は2価の炭化水素基とシロ
    キサン基の組み合わせ、mは0又は1である。
  3. 【請求項3】 (A)のポリジオルガノシロキサンがア
    ルコキシシルエチレン末端ブロック化ポリジオルガノシ
    ロキサンである請求項1に記載のエマルジョン。
  4. 【請求項4】 (A)のポリジオルガノシロキサンが次
    式: 【化3】 の末端ブロック基を有するポリジオルガノシロキサンで
    ある請求項1に記載のエマルジョン。
  5. 【請求項5】 さらにフィラーを含む請求項3又は4に
    記載のエマルジョン。
  6. 【請求項6】 フィラーが強化用フィラーである請求項
    5に記載のエマルジョン。
  7. 【請求項7】 水を除去するとエラストマーを生成する
    水系シリコーンエマルジョンであって、テトラアルキル
    チタネートに非反応性の有機溶媒、テトラアルキルチタ
    ネート、及びケイ素原子に結合した少なくとも2つのア
    ルコキシ基を持つアルコキシシリル末端ブロック基を有
    するポリジオルガノシロキサンを混合して反応生成物を
    生成し、次いでイオン系又は非イオン系の安定剤と水を
    加え、得られた混合物を乳化し、有機溶媒を除去して得
    られた水系シリコーンエマルジョン。
  8. 【請求項8】 有機溶媒がn−ヘキサン、テトラアルキ
    ルチタネートがテトラブチルチタネート、ポリジオルガ
    ノシロキサンがメチル(ジメトキシ)シロキン末端ブロ
    ックポリジメチルシロキサン、安定剤がラウリル硫酸ナ
    トリウムである請求項7に記載のエマルジョン。
  9. 【請求項9】 有機溶媒の除去の際に失った水を補うに
    充分な追加の水をさらに含む請求項7に記載のエマルジ
    ョン。
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