JPH10101932A - 水系シリコーンエマルジョンからの表面変性されたシリコーンエラストマー - Google Patents

水系シリコーンエマルジョンからの表面変性されたシリコーンエラストマー

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JPH10101932A
JPH10101932A JP8344245A JP34424596A JPH10101932A JP H10101932 A JPH10101932 A JP H10101932A JP 8344245 A JP8344245 A JP 8344245A JP 34424596 A JP34424596 A JP 34424596A JP H10101932 A JPH10101932 A JP H10101932A
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トレント バーグ ダニエル
Leon Grant Anthony Hides
グラント アンソニー ハイドス レオン
Eric Jude Joffre
ジュード ジョフレ エリック
Virginia Kay O'neil
カイ オニール バージニア
Arthur James Tselepis
ジェームス ツェレッピス アーサー
Andreas Thomas Franz Wolf
トーマス フランツ ウォルフ アンドレアス
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水を蒸発させると、他の水系エマルジョンか
ら得られるシリコーンエラストマーに較べて、改善され
た被覆面積及びペイントに対する接着性を与え、汚れを
へらし、摩擦係数が低い、表面変性されたエラストマー
状シリコーン材料を与える水系シリコーンエマルジョン
を提供する。 【解決手段】 このシリコーンエマルジョンは(A)
水;(B)ジオルガノシロキサンポリマーの架橋生成物
を含む水中に分散された複数の粒子;(D)界面活性
剤;(C)上記表面変性に有効な量の酸素硬化性化合物
又はその塩を含む。酸素硬化性化合物の界面活性塩が使
用されると、この発明の水を除いたときシリコーンエラ
ストマーを形成するエマルジョンに、更なる界面活性剤
(D)を添加することは、必要でないであろう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水を除いたとき表面
変性されたシリコーンエラストマーを形成する水系シリ
コーンエマルジョンに関する。この発明はそのようなエ
マルジョンを調製する方法にも関する。
【0002】
【従来の技術】文献は水系シリコーンエマルジョンは、
水中シロキサンポリマーの分散体であることを教えてい
る。シロキサンポリマーの架橋は水の蒸発の前又は後に
起こりうるが、水の蒸発の前の架橋がより一般的であ
る。水を蒸発させると、シリコーンエマルジョンは被
膜、シーラント、コーキング剤等の形のシリコーンエラ
ストマー材料を形成する。
【0003】一般に、水性シリコーンエマルジョンから
形成されたシリコーンエラストマーは、優れた耐侯性、
適度の高温安定性及び良好な低温特性を持っている。こ
れらのシリコーンエラストマーが何らかのかなりの機械
的特性を持つためには、エラストマーの補強が必要であ
る。この要請は、種々の充填材、例えばコロイドシリ
カ、沈降シリカもしくはヒュームドシリカの使用によっ
て、又はケイ素含有化合物前駆体からその場で形成され
たシリカによって達成される。
【0004】それらの特性プロファイルに従って、水性
シリコーンエマルジョンからのシリコーンエラストマー
はシーラント、被膜、コーキング剤及び建造物を建てる
のに広く使用されている添加剤として用途を見いだして
いる。他の成分も、特定の用途、例えば増粘剤及びレオ
ロジー変性剤、分散剤、顔料、艶消し剤、脱泡剤、接着
促進剤及び凍解安定剤に依存して添加されうる。
【0005】例えば、建築物用のシーラントとして使用
されるとき、シリコーンエラストマーの1つの欠点は、
それらは汚れ、このシーラントの回りの近隣の材料にし
みを付けることである。これは魅力のない外観を作りだ
し、汚れ及びしみを清浄にするするのは非常に高価であ
り、しかも常に効果的であるとは限らない。物質、例え
ばシロキサンが硬化したシーラントの表面に移動し、空
気又は沈殿物からの汚染物質がこれらの露出した表面に
くっつくと、これらの物質へのしみの形成が明らかに起
こる。
【0006】水系シリコーンエマルジョンからのシリコ
ーンエラストマーの他の欠点は、それらがコーティング
を容易に受け入れる表面を持たないことである。しばし
ば、エラストマーは、シーラント及びコーキング剤がす
でに適用された構築物に適用される。装飾目的又は保護
目的を持ちうる被膜の例は、ペイント、ワニス、ラッカ
ー及びセラックである。
【0007】水系シリコーンエマルジョンからのシリコ
ーンエラストマーの他の性質は、高い動摩擦係数及び静
止摩擦係数が、多数の基材表面上に生じることである。
もし、シリコーンエラストマーが低いモジュラスを有す
るならば、これは特にそうである。それらも高い自己摩
擦(シリコーン対シリコーン)を有する。これらの性質
は、スリップ防止剤のように、用途によっては有利であ
ることがある。しかしながら、「引き戸」の静止部及び
可動部の間で起こっているように、これらのエラストマ
ーが、滑り継ぎ手をシールするのに使用されるときのよ
うな他の用途においては、これらの性質は望ましくな
い。
【0008】比較的高い動摩擦係数を有する他の観点
は、もしこれが乏しい摩擦抵抗と組み合わされると、水
系シリコーンエマルジョンから得られるシリコーンエラ
ストマーについて見られる「擦り取れる」効果である。
この問題の1つの例はシリコーンラテックス窓ガラスシ
ーラントから「擦り取られた」粒子によって例証され
る。窓を清掃するとき、清掃布とシーラントの間の摩擦
の故にこの擦り取れ効果が起こり、僅かなシリコーン粒
子が透明な窓領域に広がり、外観の問題を引き起こす。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、、水
が蒸発したとき変性された表面特性を有するシリコーン
エラストマー材料を形成する、水系シリコーンエマルジ
ョンを調製することである。これらの変性された表面特
性は、先行技術の水系シリコーンエマルジョンからのエ
ラストマーに較べて、改善された被覆面積及びペイント
の接着性、並びに摩擦係数の減少及びしみ付き又は汚れ
の取り込みの減少を含む。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、水、ジオル
ガノシロキサンポリマーの架橋生成物、酸素硬化性化合
物、及び任意の界面活性剤を含み、エラストマー状シリ
コーン材料を形成するための水系シリコーンエマルジョ
ンを調製することにより達成される。本発明はまた、こ
れら水系シリコーンエマルジョンを調製する方法も提供
する。
【0011】本発明は、エラストマー状シリコーン材料
を形成するための水系シリコーンエマルジョンを紹介す
るもので、このシリコーンエマルジョンは次のものを含
む。 (A)水; (B)前記水に分散され、ジオルガノシロキサンポリマ
ーの架橋生成物を含む複数の粒子;及び (C)前記水を蒸発させたときに前記シリコーンエマル
ジョンから形成されるシリコーンエラストマー状材料の
表面を変性するに有効な量の酸素硬化性化合物又はその
塩。
【0012】本発明の水系シリコーンエマルジョンは多
数の種々の方法により形成され得る。例えば、それらは
米国特許No.2891920、3294725、335
5406、3360491及び3697469に教示さ
れた乳化重合の方法によって調製することができる。他
の調製方法は、予備形成されたジオルガノシロキサンポ
リマーを乳化することによる。この直接乳化方法は、米
国特許No.4177177、及びEP−A 07399
47、0739928及び0739929に教示されて
いる。
【0013】乳化重合については、環状又は線状のシロ
キサンオリゴマーが界面活性剤を用いて水中に分散され
予備混合物を形成する。一般には、両性の、陰イオン性
のもしくは陽イオン性の界面活性剤が使用され、又は両
性の、陰イオン性のもしくは陽イオン性の界面活性剤と
非イオン性界面活性剤も機能するであろう。次いで、こ
の予備混合物は高い剪断で混合され、水相及び粒度10
0〜5000nmを有するシロキサンオリゴマーの小滴を
含む分散相を含むエマルジョンが形成されるに至る。こ
の混合はどんなタイプの商業的混合装置中においても起
こり、この混合装置(ミキサー)は当技術分野で周知で
ある。酸又は塩基を、乳化が完了する前又は乳化が完了
した後加えることができ、これらは乳化重合を触媒す
る。これの代わりに、界面活性剤は、米国特許No.36
97469に記載されているようなイオン交換過程を用
いて、その酸性又は塩基性の形に転化することができ
る。この重合は室温でも満足に進行するが、高い温度で
も進行し、好ましい範囲は25℃〜80℃である。重合
時間は、温度及びポリマーの望みの分子量に依存して1
〜24時間が必要であろう。このジオルガノシロキサン
ポリマーが望みの分子量に達した後、このエマルジョン
を中和することにより重合は停止される。
【0014】もし、望むならば、架橋剤及び、要すれ
ば、架橋触媒を、乳化の前に、又は重合の間に、加える
ことができる。しかしながら、しばしば、架橋剤及び架
橋触媒は、重合が終わって後エマルジョンに加えられる
であろう。この場合、架橋剤は水から分散相へ移行で
き、しかもその活性を維持しなければならない。
【0015】前記酸素硬化性架橋剤又はその塩は乳化重
合の間のいつでも、例えば予備混合物の一部として乳化
の前又は予備混合物が乳化された後に、重合の前又は後
に加えてもよい。更に、前記酸素硬化性架橋剤は、正味
で加えても、溶液として加えても、又は別に形成された
エマルジョンとして加えてもよい。もし、酸素硬化性化
合物の塩が充分な界面活性を持ち、乳化の前に加えられ
るならば、他の界面活性剤は不要であり、この塩は界面
活性剤と同様の方法でエマルジョンを安定化することが
できる。
【0016】どんな任意成分も、例えばドライヤー、接
着促進剤、充填材、顔料、安定剤、現場補強樹脂、等も
いつでも加えることができる。
【0017】直接乳化に関して、ジオルガノシロキサン
ポリマーを含む混合物、界面活性剤及び水の混合物は1
0℃〜70℃の間の温度で形成され、次いで充分な剪断
を以て充分な期間混合することにより乳化される。この
方法において有用なジオルガノシロキサンポリマーは、
粘度5000〜500,000mPa・sを持つものと
して特徴付けられる。しかしながら、もし粘度が溶媒又
はポリマーの配合によって調節されるならば、より高い
分子量のポリマーを用いることができる。
【0018】より低いポリマー固体含量が望まれるなら
ば、このプロセスのいずれかの段階で、追加の量の水を
加えることもできる。典型的なポリマー固体含量は、1
0〜96%である。好ましい固体含量は20〜85%で
ある。
【0019】本発明水系シリコーンエマルジョンの成分
(A)は水であり、これは一般に、ジオルガノシロキサ
ンポリマー100重量部を基準として、8〜1000重
量部の量で存在する。好ましい量の水は、水を加えるこ
とができるときは、どのようにしてエマルジョンが形成
されるか、即ち、乳化重合によるか又は直接乳化による
かに依存するが、本発明にとって重要ではない。直接乳
化を用いる好ましい方法においては、少量の水、例えば
ジオルガノシロキサンポリマーの100重量部を基準と
して2〜5重量部の水が乳化の前に加えられる。次い
で、このエマルジョンは追加の水を用いて望みのポリマ
ー固体含量に希釈される。
【0020】本発明水系シリコーンエマルジョンの成分
(B)は、ジオルガノシロキサンポリマーの架橋生成物
を含む水中に分散された複数の粒子である。この架橋さ
れた生成物は多数の方法により得ることができる。例え
ば、ジオルガノシロキサンポリマーは、自己架橋、即ち
それら自体の間で架橋することができ、或いは架橋剤を
加え、必要に応じて触媒の存在下にジオルガノシロキサ
ンポリマーと反応させることができる。
【0021】用語「ジオルガノシロキサンポリマー」
は、種々のタイプのシロキサンポリマーの混合物を有す
るシロキサン組成物、及び単一のタイプのシロキサンポ
リマーを有する組成物を包含する。前記ジオルガノシロ
キサンポリマーはホモポリマー、コポリマー又はターポ
リマーであり得る。更に、この用語は異なった種類の分
子、例えば長鎖で線状の又は分岐の分子及び短鎖で線状
の又は分岐の分子を包含する。本発明の「ジオルガノシ
ロキサンポリマー」を含むシロキサンポリマーに置かれ
る唯一の限定は、それらが水を除いたときシリコーンエ
ラストマー材料を形成することが出来なければならない
という事である。本発明に有用なジオルガノシロキサン
ポリマーは、例えば次式で記述されるジオルガノシロキ
サンポリマーを含む:
【0022】X3-n n −YO−(R’2 SiO)z
Y−Rn 3-n
【0023】ここに、nは0、1、2又は3であり;z
は200〜10,000の整数であり;Xはヒドロキシ
ル基、アルケニル基又は何らかの加水分解性基であり;
YはSi原子又は−Si−(CH2 m SiR’2
(ここにmは正の整数である)であり;Rは個別に置換
された又は置換されていない炭素原子数1〜15の1価
の炭化水素基であり;そしてR’は個別にX及び置換さ
れた又は置換されていない炭素原子数1〜15の1価の
炭化水素基(但し、少なくとも90%のR’基は置換さ
れていない炭素原子数1〜15の1価の炭化水素基であ
る)からなる群から選ばれる。
【0024】式中の文字Xは1又はそれ以上のケイ素に
結合した基であり、ヒドロキシル基、アルケニル基又は
いずれかの加水分解性の基であり得る。アルケニル基は
ビニル、アリル又はヘキセニル基である。加水分解性基
は室温で加水分解性のケイ素に結合したいずれかの基を
含む。適当な加水分解性基Xの例としては、水素原子;
ハロゲン原子、例えば塩素、臭素、フッ素及びヨウ素;
式−OTで示される基(ここに、Tは何らかの炭化水素
基又はハロゲン化炭化水素基、例えばメチル、エチル、
イソプロピル、オクタデシル、アリル、ヘキセニル、シ
クロヘキシル、3,3,3−トリフルオロプロピル及び
ブロモシクロヘキシルである);何らかの炭化水素エー
テル基、例えば2−メトキシエチル、2−エトキシイソ
プロピル、2−ブトキシイソブチル、p−メトキシフェ
ニル及び−(CH2 CH2 O)2CH3 ;何らかのアシ
ル基、例えばアセチル、プロピオニル、ベンゾイル、シ
クロヘキセニル、アクリリル、メタクリリル、ステアリ
ル、ナフトキシ、トリフルオロアセチル、クロロベンゾ
イル及びブロモプロピオニル;何らかのアシロキシ基、
例えばアセトキシ、ベンゾイルオキシ、プロピオノキシ
及びアクリロキシ;並びに何らかのアミノ基、例えばN
2 、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、エチルメチル
アミノ、ジフェニルアミノ、メチルフェニルアミノ及び
ジシクロヘキシルアミノがある。Xは式−ONT2 又は
−ONT’で示される何らかのアミノキシ基(ここに、
Tは上に定義した通りであり、T’は何らかの2価の炭
化水素基であり、両方の原子価が炭素に結合しているも
の、例えばヘキシレン、ペンチレン又はオクチレンであ
る);式−ON=CT2 又は−ON=CT’(ここに、
T及びT’は上に定義した通りである)で示される何ら
かのケトキシモ基;式−N(T)CONT”2 (ここ
に、Tは上に定義した通りであり、T”はH又はT基の
いずれかである)で示されるウレイド基;式−OOCN
TT”(ここにT及びT”は上に定義した通りである)
で示されるカルバメート基;又は式−NTC=O
(T”)(ここにT及びT”は上に定義した通りであ
る)で示されるカルボン酸アミド基でもあり得る。Xは
また、式−OSO2 (OT)(ここにTは上に定義した
通りである);シアノ基;イソシアネート基;又は式−
OPO(OT) 2 (ここにTは上に定義した通りであ
る)で示されるホスフェート基又はホスフェートエステ
ル基でもあり得る。
【0025】Xとして、ヒドロキシル基、アミノキシ基
及びアルコキシ基が好ましい基である。アミノキシ基の
例としては、−ONEt2 及び−ONMe2 (ここにE
tあエチルであり、Meはメチルである)がある。アル
コキシ基の例としてはメトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、イソブトキシ、ペントキシ、ヘキソキシ及び2−エ
チルヘキソキシがある。Xとして最も好ましい基は、ヒ
ドロキシル基である。
【0026】前記式におけるR及びR’は置換された又
は置換されていない炭素原子数1〜15のケイ素に結合
した1価の炭化水素基を表し、これは同じであっても同
じでなくてもよいが、R’基の少なくとも90%は置換
されていない炭素原子数1〜15の1価の炭化水素基で
ある。置換された又は置換されていない1価の炭化水素
基の例としては、アルキル基、例えばメチル、エチル、
イソプロピル、ヘキシル、オクタデシル及びミリシル;
アルケニル基、例えばビニル、アリル及びヘキセニル;
アルキナル(alkynal)基、例えばプロパルギ
ル;脂環式基、例えばシクロペンチル、シクロヘキシル
及びシクロヘキセニル;芳香族炭化水素基、例えばフェ
ニル、トリル、キシリル、キセニル、ナフチル及びアン
トラシル;アラルキル炭化水素基、例えばベンジル、β
−フェニルエチル、β−フェニルプロピル及びγ−トリ
ルプロピル;ハロゲン化炭化水素基又はハロゲン化炭素
基、例えば3,3,3−トリフルオロプロピル、トリデ
カフルオロ1,1,2,2,−テトラヒドロオクチル)
−1−メチル及びペルフルオロアルキル;エポキシ基、
例えば2,3−エポキシプロピル、エポキシエチル、2
−(3,4−エポキシシクロヘキシル)及び3,4−エ
ポキシブチル;アミノ基、例えばアミノエチル、アミノ
エチルアミノプロピル、2−アミノブチル、3−アミノ
プロピル及びメチルアミノプロピル;メルカプト基、例
えば3−メルカプトプロピル及びメルカプトメチル;並
びにメタクリロ基、例えば3−メタクリロキシプロピル
がある。加えて、R’はXであってもよい。
【0027】R及びR’は好ましくはメチル基又はメチ
ル基とフェニル基である。最も好ましくはR及びR’は
メチル基である。
【0028】文字Yは単一のケイ素原子(Si)又は式
−Si−(CH2 m SiR’2 −(ここに、mは正の
整数である)で示されるケイ素に結合したメチレンスペ
ーサー基を含む基を表す。Yは好ましくはケイ素原子で
ある。
【0029】本発明において有用なジオルガノシロキサ
ンポリマーはそれらがシリコーンエラストマー材料を形
成できる範囲に限られるが、ある種のジオルガノシロキ
サンポリマーが好ましく、それはヒドロキシル末端ポリ
ジメチルシロキサン(PDMS)、ヒドロキシル及びト
リメチル末端PDMS、エチレントリアルコキシシリル
末端PDMS及びエチレンジアルコキシシリル末端PD
MS(ここに好ましいアルコキシ基はメトキシ及びエト
キシを包含し、好ましいアルキル基はメチルである)を
包含する。ヒドロキシル末端PDMSは、最も好ましい
ジオルガノシロキサンポリマーである。
【0030】混合物として存在するジオルガノシロキサ
ンポリマーは、個々のジオルガノシロキサンポリマーを
エマルジョン形成の前に混合することにより、又はそれ
らを個々にエマルジョンにし、次いで混合することによ
り調製される。
【0031】ジオルガノシロキサンポリマーが1分子あ
たり2又はそれ以上の縮合性の又は加水分解性の基を有
するときは、架橋した生成物を形成するために架橋剤を
存在させる必要はない。異なったジオルガノシロキサン
ポリマー状にある縮合性の又は加水分解性の基が相互に
反応して必要な架橋を形成する。架橋剤が必要でないと
きでも、当業者によって決定されるようにそれを使用す
るのが望ましいであろう。
【0032】ジオルガノシロキサンポリマーが平均して
2個より多くの加水分解性の又は縮合性の基を持たない
ときは、架橋生成物を形成するために、架橋剤を加えな
ければならない。加えられる架橋剤に依存して、架橋が
起こるためには、触媒も必要であろう。本発明の架橋剤
及び触媒は、この組成物を硬化させるために用いられる
シリコン硬化システムのタイプに依存する。これらの架
橋剤、触媒及び硬化のメカニズムは当業者に周知であっ
て、一般的にEP−A 0739928に論じられてい
る。
【0033】典型的には、前記架橋剤はケイ素原子に結
合した少なくとも2個の加水分解性基を含む有機ケイ素
化合物である。しかしながら、ジオルガノシロキサンポ
リマーの分子鎖末端が加水分解性基であって、シラノー
ル基でないときは、前記架橋剤はシラノール含有有機ケ
イ素化合物であり得る。これらの加水分解性基は、ジオ
ルガノシロキサンポリマーのXについて先に述べたのと
同じである。要するに、水系シリコーンエマルジョンの
技術分野で知られたどんな架橋剤も、本発明で使用でき
る。
【0034】前記架橋剤が、平均少なくとも2個のケイ
素に結合した加水分解性基、又は平均少なくとも2個の
ケイ素に結合したヒドロキシル基を有する限り、ジオル
ガノシロキサンポリマーに依存して、他の種類の基もケ
イ素に結合していてもよい。この架橋剤の分子構造はシ
ラン構造又はシロキサン構造である。更に、シロキサン
型架橋剤は直鎖、分岐鎖、又は環状であり得る。前記架
橋剤のケイ素原子に結合できる加水分解性基以外の基の
例としては、R及びR’について記載した1価の置換さ
れた及び置換されていない炭化水素基を含む。特別な架
橋剤の例としては、低分子量有機ケイ素水素化物、例え
ばポリメチルハイドロジェンシロキサン、メチルハイド
ロジェンシロキシ基及びジメチルシロキシ基を有する低
分子量コポリマー、−(OSi(OEt)2 −、エチル
ポリシリケート、(OSiMeC 2 4 Si(OMe)
3 4 、(OSi−ON=CR’2 4 、メチルトリメ
トキシシラン、テトラエチルオルソシリケート、イソブ
チルトリメトキシシラン、エチルトリアセトキシシラ
ン、メチルトリアセトキシシラン、ビニルトリアセトキ
シシラン、ビニルトリオキシモシラン及びMe3 SiO
(Me2 SiO)3 (Me(ON(Et)2 SiO)5
SiMe3 がある。この架橋剤は単一種として、又は2
又はそれ以上の異なった種類のものとして加えることが
できる。
【0035】好ましい架橋剤は、アルコキシシラン及び
アミノ官能性シロキサンからなる群から選ばれ、メチル
トリメトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、
Me 3 SiO(Me2 SiO)3 (Me(ON(Et)
2 )SiO)5 SiMe3 及びテトラエチルオルソシリ
ケートが包含される。アミノキシ官能性シロキサンが最
も好ましい。
【0036】一般に、架橋剤は、本発明で使用されると
きは、ジオルガノシロキサンポリマー100重量部を基
準として0.1〜50重量部、好ましくはジオルガノシ
ロキサンポリマー100重量部あたり1〜10重量部で
添加される。
【0037】触媒は、ジオルガノシロキサンポリマーと
架橋剤の間の架橋反応を促進するのに役立つ。架橋触媒
は、全ての架橋剤に必要であるという訳ではない。例え
ば、架橋剤がアセトキシ基、アミノキシ基、アミノ基又
はケトキシモ基を含んでいるときは、触媒は必要でな
い。しかしながら、それを使用するのはやはり望まし
い。前記ジオルガノシロキサンポリマーがこれらの特別
な基を有するときも、触媒は必要でないであろう。
【0038】本発明におけるジオルガノシロキサンポリ
マー及び本発明における架橋剤の間の架橋反応において
用いられる適当な触媒の例としては、有機金属化合物、
カルボン酸又は他の酸のアミノ化合物の塩、ポリ塩基酸
と過剰のポリアミンの反応により得られる低分子量ポリ
アミド樹脂、エポキシ化合物と過剰のポリアミンの間の
反応生成物、並びに上記化合物の混合物を挙げることが
できる。
【0039】有機金属化合物の特別な例は、金属、例え
ば鉛、亜鉛、ジルコニウム、チタン、アンチモン、鉄、
カドミウム、錫、バリウム、カルシウム又はマンガンの
カルボン酸の塩、アルコレート及びハロゲン化物があ
り、これらは米国特許No.3355406、37066
95、4100124、4288356、458728
8及び4608412に教示されている。更に有機金属
化合物の特別の例を挙げれば、有機錫化合物、例えばジ
ブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート及びオ
クタン酸第一錫;チタン酸のエステル及びキレート、例
えばテトラブチルチタネート、テトラプロピルチタネー
ト、チタニウムテトラアセチルアセトネート及びジブト
キシチタニウムビス(エチルアセトアセテート);ジル
コニウムキレート、例えばジルコニウムテトラアセチル
アセトネート;有機アルミニウム化合物、例えばアルミ
ニウムトリアセチルアセトネート、アルミニウムトリセ
チルアセトアセトネート及びジイソプロポキシアルミニ
ウムエチルアセトアセトネートがある。
【0040】アミノ化合物の特別な例は、ブチルアミ
ン、オクチルアミン、ジブチルアミン、モノエタノール
アミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、
ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、トリ
エチレンジアミン、オレイルアミン、シクロヘキシルア
ミン、ベンジルアミン、ジエチルアミノプロピルアミ
ン、キシレンジアミン、グアニジン、ジフェニルグアニ
ジン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フ
ェノール、モルホリン、N−メチルモルホリン、2−エ
チル−4−メチルイミダゾール、1,8−ジアザビシク
ロ(5,4,0)ウンデセン−7及びアミノシラン、例
えばg−アミノプロピルトリメトキシシラン又はN−
(b−アミノエチル)−g−アミノプロピルメチルジメ
トキシシランである。
【0041】カルボン酸の特別な例は蟻酸及び酢酸であ
る。
【0042】架橋反応を触媒するに適した更なる化合物
は、第VIII族遷移金属(貴金属)化合物、例えば白金で
ある。この貴金属触媒は、当技術分野で周知のもの、例
えば米国特許No.3923705又は3419593に
記載されたもののどれからでも選ばれる。
【0043】好ましい架橋触媒は有機錫化合物、例えば
ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート及び
オクタン酸第一錫である。
【0044】一般に、触媒は、本発明に使用されるとき
は、ジオルガノシロキサンポリマー100重量部を基準
として0.000001〜5重量部で添加される。好ま
しくは触媒の量は、ジオルガノシロキサンポリマー10
0重量部あたり0.000001〜5重量部であり、よ
り好ましくはジオルガノシロキサンポリマー100重量
部あたり0.06〜2重量部である。この触媒は単一の
種類として、又は2又はそれ以上の異なった種類の混合
物として加えられる。
【0045】この架橋剤又は架橋触媒は乳化の前もしく
は後に個別に加えられ、又は乳化の前もしくは後に組み
合わせて添加される。しかしながら、配合の容易さのた
めに、必要に応じて、両方を乳化の前に加えるのが好ま
しい。
【0046】本発明の成分(C)は、水を蒸発したと
き、シリコーンエマルジョンから形成されるシリコーン
エラストマー材料の表面変性に有効な量の酸素硬化性化
合物又はその塩である。用語「酸素硬化性化合物」は、
周囲条件下で、酸素、例えば大気(空気)中の酸素での
反応により、硬化し(harden)乾燥する、換言す
れば硬化する(cure)1又はそれ以上の化合物の意
味である。酸素硬化性化合物なる用語は単一の酸素硬化
性化合物又は異なった酸素硬化性化合物の混合物を含
む。
【0047】酸素硬化性化合物及びその塩は、もしそれ
らがエラストマーシリコーン材料とのある程度の固有の
不相溶性を示すならば、又はもしそれらが酸化性硬化の
間にエラストマー性シリコーン材料とのそのような不相
溶性を発達させるならば、最も効果的である。
【0048】一般に、酸素硬化性化合物は、脂肪族不飽
和結合を有する化合物である。この酸素硬化性化合物
は、少なくとも1個の脂肪族二重結合を有する不飽和脂
肪酸とアルコールとの反応性生物から得られるエステル
化合物であり得る。好ましくは、前記不飽和脂肪酸は、
炭素原子数少なくとも10の脂肪族カルボン酸又はその
無水物である。この不飽和脂肪酸は、オレイン酸、リノ
レイン酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、リカン
酸、リシノレイン酸及びアラキドン酸を含む。このエス
テル化合物は、好ましくは不飽和脂肪酸から作られたエ
ステル化合物を少なくとも80wt%含む混合物を包含
する。多数の不飽和脂肪酸エステルは、天然乾性油、例
えば桐油、あまに油、ベルノニア油(vernonia
oil)及びオイチシカ油又は変性天然乾性油、例え
ば沸騰あまに油及び脱水ひまし油に見いだされる。
【0049】天然乾性油、特に、桐油、あまに油及びオ
イチシカ油は、本発明の好ましい酸素硬化性化合物であ
る。桐油は、より好ましい。その理由は、その油は、他
の酸素硬化性化合物に較べて、比較的速やかに乾燥する
ことに加えて、変性された表面をほんの限られた変色、
即ち黄色化を引き起こすに過ぎないからである。
【0050】酸素硬化性化合物の塩は、有機又は無機の
塩基と脂肪族不飽和結合を有する化合物、例えば上記不
飽和脂肪酸エステルとの反応生成物である。有機タイプ
の塩基の例としては、モルホリン、エチルアミン、ジエ
チルアミン、トリエチルアミン、エチレンジアミン、ブ
チルアミン、ヘキシルアミン、トリエタノールアミン、
ジエチル−エタノールアミン、R(CH3 2 N(ここ
に、Rは上に述べた通りである)、N,N−ジメチル−
ココアミン及びε−カプロラクタムがある。無機タイプ
の塩基の例としては、水酸化アンモニウム、水酸化ナト
リウム及び水酸化カリウムがある。塩として有用な酸素
硬化性化合物の例は、酸素硬化性化合物一般について述
べたのと同じであり、特に天然乾性油である。
【0051】酸素硬化性化合物の好ましい塩は、有機塩
基と天然乾性油の反応生成物であり、桐油のモルホリン
塩がより好ましい。
【0052】本発明における酸素硬化性化合物又はその
塩の有効量は、水を蒸発したとき本発明の水系シリコー
ンエマルジョンから形成されるエラストマー状シリコー
ン材料の表面変性を作りだすために加えなければならな
い量である。一般に、ジオルガノシロキサンポリマー1
00重量部を基準として0.1〜30重量部の範囲の量
を加えるのが有効であり、ジオルガノシロキサンポリマ
ー100重量部あたり0.1〜10重量部が好ましく、
ジオルガノシロキサンポリマー100重量部あたり1〜
5重量部が一層好ましい。
【0053】酸素硬化性化合物及びその塩は、ポリジオ
ルガノシロキサンポリマーとも、架橋された生成物と
も、またそれから形成されるエラストマー状シリコーン
材料とも反応しないものと信じられる。むしろ、本発明
の水系シリコーンエマルジョンから水が除かれるに従っ
て、酸素硬化性化合物又はその塩と、エラストマー状シ
リコーン材料との間の固有の又は発達する不相溶性は、
前記エラストマー状シリコーン材料の表面に、酸素硬化
性化合物を追い出す。ここで用いられている「表面」は
エラストマー状シリコーン材料と大気の間の境界の意味
である。エラストマー状シリコーン材料の表面上で、前
記酸素硬化性化合物及びその塩は、それらの間で一体と
なり、フィルムを形成する。
【0054】この酸素硬化性化合物は正味のままで、溶
液として、又は別に形成されたエマルジョンとして、加
えることができる。酸素硬化性化合物の塩の1つの利益
は、エマルジョンの水相中に残ることである。酸素硬化
性化合物を水相中に残すことは、この酸素硬化性化合物
が、水が蒸発して生成するエラストマー状シリコーン材
料の表面への移行、及びその上での一体化に必要な時間
を減らすように見える。更に、酸素硬化性化合物のある
種の塩は、界面活性特性をも有し、これは水系シリコー
ンエマルジョンの形成の間に界面活性剤の機能をも発揮
することを可能にする。それ故、これら酸素硬化性化合
物の界面活性塩は、個別に又は他の界面活性剤と共同し
て本発明の水系シリコーンエマルジョンを安定化するの
に使用される。好ましい態様において、桐油のモルホリ
ン塩が使用されるときは、安定な水系シリコーンエマル
ジョンを形成するために別の界面活性剤を加える必要は
ない。
【0055】前記酸素硬化性化合物又はその塩の添加の
時点は本発明にとって重要でなく、配合プロセスの間の
どんな段階ででも加えることができる。しかしながら、
配合の容易さのためには、ジオルガノシロキサンポリマ
ーの乳化の前に、酸素硬化性化合物又はその塩を加える
のが好ましい。
【0056】酸素硬化性化合物によってシリコーンエラ
ストマー材料の表面上に形成されるフィルムは酸素に曝
すと、時間の経過と共に乾燥し硬化するであろうが、こ
れらの過程を促進するのがしばしば望ましい。「ドライ
ヤー」として知られている化合物の添加は乾燥と硬化の
過程を促進することは当技術分野において周知である。
本発明に関しては、ドライヤーの添加が好ましいのは、
それらが酸素硬化性化合物及びその塩がシリコーンエラ
ストマー材料と不相溶性になる速度を促進するように見
えるからである。
【0057】ドライヤーは、酸素硬化性化合物によって
形成されるフィルムの表面で乾燥を触媒する「トップド
ライヤーもしくは表面ドライヤー」、又は酸素硬化性化
合物によって形成されるフィルムを通過して乾燥を触媒
する「通過」ドライヤーであり得る。トップドライヤー
の例としては、コバルト及び鉛の塩、例えばオクタン酸
コバルトがある。「通過」ドライヤーの例としては、マ
ンガン及びジルコニウムの塩、例えばオクタン酸ジルコ
ニウムがある。均一な促進された乾燥を達成するために
は、好ましくは、トップドライヤー及び通過ドライヤー
の混合物が使用される。
【0058】これらのドライヤーは、配合におけるどの
時点ででも添加できるが、配合を容易にするために、そ
れらをジオルガノシロキサンポリマーの乳化の前に加え
るのが好ましい。
【0059】一般に、ドライヤーは、ジオルガノシロキ
サンポリマー100重量部を基準にして、金属含量0.
003〜2.5重量部の範囲の量を加えるが、好ましく
はジオルガノシロキサンポリマー100部あたり0.0
5〜2.0重量部加える。好ましい具体例において、水
系シリコーンエマルジョンは、少なくとも1つの表面ド
ライヤーと少なくとも1つの通過ドライヤー、例えばオ
クタン酸コバルト及びオクタン酸ジルコニウムの混合物
を含む。
【0060】架橋生成物の粒子は、一般に、界面活性剤
である成分(D)の添加によって水中に安定化される。
用語「界面活性剤」は、陽イオン界面活性剤、陰イオン
界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤及び
これらの混合物から選ばれる表面活性剤を記述する。1
つの具体例において、表面活性特性を有する酸素硬化性
化合物の塩が用いられるときは、更に別の界面活性剤を
加える必要はないが、望むならば加えてもよい。当技術
分野において乳化に有用であることが公知の、上述の界
面活性剤の各々は、個別に加えられようが他の界面活性
剤と組み合わされて加えられようが、本発明における界
面活性剤として有用である。水系シリコーンエマルジョ
ンを調製するためにどの方法が使用されるかによって異
なった種類の界面活性剤が好ましい。例えば、シリコー
ンエマルジョンが直接乳化により調製されるときは、非
イオン界面活性剤が好ましい。シリコーンエマルジョン
が乳化重合によって調製されるときは、陰イオン界面活
性剤、又は非イオン界面活性剤と陰イオン界面活性剤の
混合物が好ましい。
【0061】適当な陽イオン界面活性剤の例としては、
脂肪族アミン及びそれらの誘導体、例えばドデシルアミ
ンアセテート、オクタデシルアミンアセテート及び牛脂
脂肪酸のアミンのアセテート;脂肪族鎖を有する芳香族
アミンの同族体、例えばドデシルアニリン;脂肪族ジア
ミンから誘導された脂肪族アミド、例えばウンデシルイ
ミダゾリン;二置換アミンから誘導された脂肪族アミ
ド、例えばオレイルアミノジエチルアミン;エチレンジ
アミンの誘導体;第四アンモニウム化合物、例えば塩化
牛脂トリメチルアンモニウム、塩化ジオクタデシルジメ
チルアンモニウム、塩化ジドデシルジメチルアンモニウ
ム、及び塩化ジヘキサデシルジメチルアンモニウム;ア
ミノアルコールのアミド誘導体、例えばβ−ヒドロキシ
エチルステアリルアミド;長鎖脂肪酸のアミン塩;二置
換ジアミンの脂肪族アミンから誘導された第四アンモニ
ウム塩基、例えばオレイルベンジルアミノエチレンジエ
チルアミン塩酸塩;ベンズイミダゾリンの第四アンモニ
ウム塩基、例えばメチルヘプタデシルベンズイミダゾー
ル臭素酸塩;ピリジニウム及びその誘導体の塩基性化合
物、例えばセチルピリジニウムクロライド;スルホニウ
ム化合物、例えばオクタデシルスルホニウムメチルスル
フェート;ベタインの第四アンモニウム化合物、例えば
ジエチルアミノ酢酸又はオクタデシルクロロメチルエー
テルのベタイン化合物;エチレンジアミンのウレタン
類、例えばステアリン酸及びジエチレントリアミンの縮
合生成物;ポリエチレンジアミン;並びにポリプロパノ
ールポリエタノールアミンがある。
【0062】適当な陰イオン界面活性剤の例としては、
米国特許No.3294725に記載されているような、
スルホン酸及びそれらの塩誘導体がある。これらの陰イ
オン界面活性剤の例としては、アルカリ金属スルホリシ
ネート(sulforicinate);脂肪酸のスル
ホン化グリセロールエステル、例えばココナッツ油酸の
スルホン化モノグリセライド;スルホン化1価アルコー
ルエステル、例えばオレイルイセチオン酸ナトリウム;
アミノスルホン酸のアミド、例えばオレイルメチルタウ
ライドのナトリウム塩;脂肪酸ニトリルのスルホン化生
成物、例えばパルミトニトリルスルホネート;スルホン
化芳香族炭化水素、例えばα−ナフタレンモノスルホン
酸ナトリウム;ナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒ
ドとの縮合生成物;オクタヒドロアントラセンスルホン
酸ナトリウム;アルカリ金属アルキル硫酸塩;炭素原子
数8又はそれ以上のアルキル基を有するエーテルスルフ
ェート;及び炭素原子数8又はそれ以上の1又はそれ以
上のアルキル基を有するアルキルアリールスルホネート
がある。
【0063】適当な両性界面活性剤の例としては、レシ
チン、グリシネート、ベタイン類、スルテイン(sul
taine)類及びアルキルアミノプロピオネートがあ
る。これらの例としては、ココ−アンフグリシネート
(coco−amphglycinate)、ココ−ア
ンホカルボキシ−グリシネート(coco−ampho
carboxy−glycinates)、ココ−アミ
ドプロピルベタイン、ラウリルベタイン、ココ−アミド
プロピルヒドロキシ−スルテイン、ラウリルスルテイン
及びココ−アンホジプロピオネート(coco−amp
hodipropionate)がある。
【0064】有用な非イオン界面活性剤の例としては、
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシア
ルキレンソルビタンエステル、ポリオキシアルキレンエ
ステル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテ
ル、エトキシル化アミド、エトキシル化シロキサン並び
にプロピレンオキサイド又はエチレンオキサイドのブロ
ックコポリマーがある。
【0065】非イオン界面活性剤は、ポリオキシアルキ
レンアルキルエーテル、例えばTergitol(商
標)TMN−6及びTergitol(商標)TMN−
10が好ましく、Triton(商標)X−100がよ
り好ましい。
【0066】一般に、任意の界面活性剤は、ジオルガノ
シロキサンポリマー100重量部を基準として0.1〜
10重量部が添加される。好ましくは、界面活性剤はジ
オルガノシロキサンポリマー100重量部あたり0.5
〜5重量部が存在する。
【0067】シリコーンエマルジョン又はそれから形成
されるエラストマー材料のある種の性能特性に影響を与
えるために本発明の組成物に充填材及び他の成分のよう
な追加の任意の成分を加えてもよい。補強性充填材及び
増量用充填材の例としては、炭酸カルシウム、二酸化チ
タン、酸化亜鉛、酸化鉄及びカオリン粘土がある。難燃
性又は電気アーク抵抗性を与えるために使用できる充填
材の例としては、アルミニウム三水和物、ヒュームドチ
タニア及びほう酸亜鉛がある。接着促進剤、顔料、安定
剤、その場での補強性樹脂、等を包含する他の任意の成
分も、本発明シリコーンエマルジョンに加えることがで
きる。
【0068】これら全ての追加の成分は、それらが本発
明のシリコーンエマルジョン又はこのエマルジョンを乾
燥したときに形成されるエラストマー状材料の諸性質又
は貯蔵安定性に悪い影響を与えないことを確保するため
に試験するべきである。本発明の水系シリコーンエマル
ジョン及びシリコーンエラストマー状材料の特性は変化
させて、これらの追加の任意の成分を変化させることに
よって望みの特性を与えることができる。
【0069】本発明の水系シリコーンエマルジョンは、
1液又は2液組成物として、例えば被覆剤及びシーラン
ト用途のために配合し販売され得る。2液組成物のため
に、酸素硬化性化合物又はその塩は正味のままで、溶液
として、又は別な容器中に分離されたエマルジョンとし
て、保存されうる。次いで、この酸素含有化合物又はそ
の塩は、ジオルガノシロキサン;水;任意の界面活性
剤、架橋剤(もしあれば);触媒(もしあれば);及び
他の任意の成分のプリフォームされたエマルジョンに加
えられ、適用の直前にシリコーンエマルジョンを形成す
る。この添加は、静的ミキサー又はダイナミックミキサ
ーのような適当な手段を用いて酸素硬化性化合物又はそ
の塩をプリフォームされたエマルジョン部分と共に機械
的に混合することにより達成することができる。
【0070】これに代えて、そして殆どの用途では、1
液生成物が配合され、ここでは水系シリコーンエマルジ
ョンは、最初の配合段階の間に形成される。
【0071】本発明の水系シリコーンエマルジョンは乳
化重合又は直接乳化により形成され、直接乳化が好まし
い。
【0072】酸素硬化性化合物を用いることによる本発
明の水系シリコーンエマルジョンを形成する1つの方法
は、8〜1000重量部の水;100重量部のジオルガ
ノシロキサンポリマー;0.1〜10重量部の界面活性
剤;0.1〜30重量部の酸素硬化性化合物;任意の
0.1〜50重量部の架橋剤;任意の0.000001
〜5重量部の触媒;任意の0.003〜2.5重量部の
金属含量のドライヤー;並びに充填材を、水系シリコー
ンエマルジョンが形成されるまで高剪断下で混合するこ
とを含む。
【0073】酸素硬化性化合物を用いる本発明のエマル
ジョンの形成の好ましい方法は、2〜5部の水;100
重量部のOH末端PDMSポリマー;0.1〜10重量
部の天然乾性油;1〜10重量部の架橋剤;任意の0.
00001〜2重量部の触媒;0.5〜5.0重量部の
非イオン界面活性剤;0.05〜2重量部の金属含量の
表面ドライヤー及び通過ドライヤーの混合物;並びに充
填材を、シリコーンエマルジョンが形成されるまで、高
剪断で温度20〜70℃で混合することを含む。その
後、このシリコーンエマルジョンは水で望みのポリマー
固体含量にまで希釈される。
【0074】酸素硬化性化合物を用いるエマルジョン形
成のより好ましい方法は、2〜5部の水;100重量部
のOH末端PDMSポリマー;1〜5重量部の桐油;1
〜10重量部のアルコキシシラン及びアミノキシ官能性
シロキサンから選ばれる架橋剤;0.06〜2重量部の
有機錫化合物触媒;0.5〜5重量部の非イオン界面活
性剤;0.05〜2重量部の金属含量の表面ドライヤー
及び通過ドライヤーの混合物;並びに充填材を、水系シ
リコーンエマルジョンが形成されるまで、高剪断で温度
25℃で混合することを含む。次いで、このエマルジョ
ンは水で望みのポリマー固体含量にまで希釈される。
【0075】酸素硬化性化合物を用いるエマルジョン形
成の最も好ましい方法は、2〜5部の水;100重量部
のOH末端PDMSポリマー;1〜5重量部の桐油;1
〜10重量部のアミノキシ官能性シロキサン架橋剤;
0.5〜5重量部の非イオン界面活性剤;0.05〜2
重量部の金属含量の表面ドライヤー及び通過ドライヤー
の混合物;並びに充填材を、水系シリコーンエマルジョ
ンが形成されるまで、高剪断で温度25℃で混合するこ
とを含む。次いで、このエマルジョンは水で望みのポリ
マー固体含量にまで希釈される。
【0076】酸素硬化性化合物の界面活性塩を用いて水
系シリコーンエマルジョンを形成する1つの方法は、8
〜1000重量部の水;100重量部のジオルガノシロ
キサンポリマー;0.1〜30重量部の酸素硬化性化合
物の界面活性塩;任意の0.1〜50重量部の架橋剤;
任意の0.000001〜5重量部の触媒;望む場合の
0.003〜2.5重量部の金属含量のドライヤー;並
びに充填材を、水系シリコーンエマルジョンが形成され
るまで高剪断下で混合することを含む。
【0077】酸素硬化性化合物の界面活性塩を用いるエ
マルジョンの形成の好ましい方法は、2〜5部の水;1
00重量部のOH末端PDMSポリマー;0.1〜10
重量部の有機塩基と天然乾性油との反応生成物;1〜1
0重量部の架橋剤;必要な場合の0.00001〜2重
量部の触媒;0.05〜2重量部の金属含量の表面ドラ
イヤー及び通過ドライヤーの混合物;並びに充填材を、
シリコーンエマルジョンが形成されるまで、高剪断で温
度20〜70℃で混合することを含む。次いで、このシ
リコーンエマルジョンは水で望みのポリマー固体含量に
まで希釈される。
【0078】酸素硬化性化合物の界面活性塩を用いる水
系シリコーンエマルジョン形成のより好ましい方法は、
2〜5部の水;100重量部のOH末端PDMSポリマ
ー;1〜5重量部の桐油のモルホリン塩;1〜10重量
部のアルコキシシラン架橋剤;0.06〜2重量部の有
機錫化合物触媒;0.05〜2重量部の金属含量の表面
ドライヤー及び通過ドライヤーの混合物;並びに充填材
を、水系シリコーンエマルジョンが形成されるまで、高
剪断で温度25℃で混合することを含む。次いで、この
シリコーンエマルジョンは水で望みのポリマー固体含量
にまで希釈される。
【0079】上記の方法は、それぞれ必要であるか又は
望まれる場合は、エマルジョンが形成された後、架橋剤
及び触媒を加えることによって実施することもできる。
【0080】本発明の水系シリコーンエマルジョンから
水を蒸発させて形成される表面変性されたシリコーンエ
ラストマー状材料は、先行技術の水系シリコーンエマル
ジョンから得られるシリコーンエラストマーよりも改善
された性質を有する。これらの変性された表面特性は、
先行技術の水系シリコーンエマルジョンから得られる他
のエラストマーに比較して、改善された被覆面積及びペ
イントの接着性、減少した摩擦係数及び汚れ又はしみの
取り込みを包含する。
【0081】
【実施例】以下の例は説明のために示す。これらの例に
おいて、部は、重量部を表し、特に断らない限り、シリ
コーンエマルジョンは25℃で調製した。更に、Meは
メチルを表し、Etはエチルを表す。
【0082】(A)ペイントの被覆面積の測定試験:シ
リコーンエマルジョンを、ポリエチレン上に2.54mm
の厚さのスラブに広げることにより試験片を作り、次い
でこのスラブを23℃±2℃で50%±5%の相対湿度
に、種々の長さの時間曝し、その後アクリルラテックス
ペイント又はアルキドペイント(油ベース)を被覆し
た。この試験を25.4mmの幅のラクダの毛のブラシを
用いて幅38mmのペイントを塗布することにより行っ
た。ペイント被覆面積%は、このサンプルの表面にペイ
ントを塗布して15〜30秒以内に評価した。
【0083】(B)ペイント接着の測定試験:硬化した
又は硬化性組成物の表面へのペイントの接着は、テープ
試験法、ASTM−D3359−83、方法Bによって
決定した。各側上の25.4mm平方をクロスハッチし、
次いで、接着剤表面を有するテープをクロスハッチした
領域上にしっかりと押しつけ、続いて180°の角度で
引き剥がした。エラストマーに接着したペイントの量は
残留区画を観察することにより測定した。この試験方法
は、格付け体系を有し、5Bは剥がれ無し、0Bは剥が
れ65%より大、4B、3B、2B及び1Bの格付け
は、それらの間のペイントの剥がれの割合に対して与え
る。
【0084】(C)静止摩擦係数の測定試験:変性され
た表面を有するシリコーンエラストマー材料の静止摩擦
係数は、傾斜平面試験法、ASTM−D4518−85
によって測定した。秤量したそりを試験片上に置き、こ
の片を水平からこのそりが滑り始めるまで徐々に傾け
た。この傾き角度のタンジェントを静止摩擦係数として
報告する。
【0085】(D)桐油エマルジョンの調製:2gの非
イオン界面活性剤(エトキシル化ノニルフェノール)で
あるTriton(商標)X−100、及び50gの水
を1リットルビーカーに装填し、空気モーター及び2
5.4mm(1インチ)の鋸刃ブレードで攪拌した。10
0gの桐油を攪拌しつつゆっくりと加え、この混合物を
5分間攪拌して安定なw/oエマルジョンを作った。こ
のエマルジョンを、2.22gのTergitol(商
標)TMN−10(非イオン界面活性剤)(エトキシル
化トリメチルノナノール、HLB=16.1)を予備混
合した水100gで更に希釈した。この混合物を逆さま
にしてマイクロ流動化装置中34.5MPa(5000
psi)で3回通すことによりo/wエマルジョンにし
た。得られたエマルジョンは室温で数カ月安定であり、
平均粒度は428nmであった。
【0086】(E)ドライヤーを用いる桐油エマルジョ
ンの調製:2.0gのTriton(商標)X−10
0、及び50gの水を1リットルビーカーに装填し、空
気モーター及び25.4mm(1インチ)の鋸刃ブレード
で攪拌した。100gの桐油、0.42gの6%のオク
タン酸コバルト(金属ドライヤー)及び3.34gの6
%オクタン酸ジルコニウム(金属ドライヤー)を予備混
合し、次いで攪拌しながらゆっくりと加えた。次にこの
混合物を5分攪拌して安定なw/oエマルジョンを作っ
た。このエマルジョンを、2.22gのTergito
l(商標)TMN−10を予備混合した水100gで更
に希釈した。この混合物を逆さまにしてマイクロ流動化
装置中34.5MPa(5000psi)で3回通すこ
とによりo/wエマルジョンにした。得られたエマルジ
ョンは室温で数カ月安定であり、平均粒度は397nmで
あった。
【0087】(F)桐油及びドライヤーの調製−正味:
100gの桐油、0.42gの6%オクタン酸コバルト
及び3.34gの12%オクタン酸ジルコニウムをジャ
ーの中で正味で混合した。
【0088】(G)桐油のモルホリン塩の調製:27.
84gの桐油及び8.71gのモルホリンをジャー中で
混合し、窒素でパージし、50℃の炉中に1時間入れ
た。何らの分離も起こらず、得られた混合物は、室温で
数週間安定であった。
【0089】(H)連鎖停止したアルキド樹脂のモルホ
リン塩の調製:53.3%の連鎖停止し、空気乾燥した
アルキド樹脂で、ブトキシエタノール/sec−ブタノ
ール50/50中の固体75%を有し、酸価=38.7
のもの(Chempol(商標)10−0091,Co
ok Compositesand Polymers
CCP Polymers Division)、
4.5%のモルホリン、4.5%の6%オクタン酸コバ
ルト溶液0.5%の12%オクタン酸ジルコニウム溶
液、0.8%の6%オクタン酸カルシウム溶液、及び5
0.5%の水を含む配合物を調製した。最初の5物質を
連続的に、ゆっくりと攪拌している容器に加え、得られ
た物質は透明で、琥珀色の均一な溶液であった。攪拌を
続けながら、水をゆっくりと加え、透明で、琥珀色の均
一な溶液を得た。この物質のサンプルをガラススライド
にキャストし、25℃±5℃、相対湿度50±2%で7
日空気乾燥させた。このサンプルは乾燥して粘着性のな
いフィルムとなり、これはブトキシエタノール/sec
−ブタノール50/50に不溶性であった。
【0090】(例1) (a)25℃での粘度が50Pa・sで重量平均分子量
が110,000のOH−末端PDMSポリマー100
部、Me3 SiO(Me2 SiO)3 (Me(ON(E
t)2 )SiO)5 SiMe3 架橋剤2部、メチルトリ
メトキシシラン(CH3 )Si(OCH3 3 2部、並
びに74.6部の短鎖OH−末端PDMS流体(重合度
7〜9、粘度25℃で0.04Pa・s)に15.2部
のN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、10.2部のメチルトリメトキシシラ
ンをコールドブレンディングして得られる反応生成物5
部と0.36部の氷酢酸との混合物1部をWhip M
ixerTMボウルに入れ、3.3kPa(2.5Hgイ
ンチ)の真空下で30秒混合した。2部のTergit
ol(商標)TMN−6(非イオン界面活性剤)(エト
キシル化トリメチルノナノール、HLB=11.7)及
び2部の水を加え、2サイクル、各30秒混合した。次
いで、このo/wエマルジョンを4.7部の水で希釈
し、更に30秒混合した。47.4部の充填材(粒度3
μm の粉砕した炭酸カルシウム)を84%スラリーとし
て加え、2回の30秒サイクル、混合した。次いで、こ
の生成物をSemco(商標)カートリッジに移し、最
小3日棚でエージングした後、キャストし、(A)に記
載した方法に従って試験した。
【0091】(b)OH−及びトリメチル−末端PDM
Sポリマー(粘度25℃で25Pa・s、重量平均分子
量30,000)で例1(a)のジオルガノシロキサン
ポリマーに代えた他は例1(a)と同じ手順に従った。
次いで、この組成物をSemco(商標)カートリッジ
に移し、最小3日棚でエージングした後、キャストし、
(A)に従って試験した。
【0092】(c)前記充填材の添加の前の乳化の後に
1部の桐油正味を混合した以外は例1(b)と同じ手順
に従った。次いで、この組成物をSemco(商標)カ
ートリッジに移し、最小3日棚でエージングした後、キ
ャストし、上記(A)に従って試験した。
【0093】(d)乳化の前に1部の桐油正味を混合し
た以外は例1(b)と同じ手順に従った。次いで、この
組成物をSemco(商標)カートリッジに移し、最小
3日棚でエージングした後、キャストし、上記(A)に
従って試験した。
【0094】例1(a)、1(b)、1(c)及び1
(d)から得られたスラブを種々の乾燥時間の後ペイン
ト塗りし、ペイント被覆面積試験を行った。
【0095】 〔表1〕 種々の乾燥の後のペイント被覆面積%サンプル 1時間 2時間 24時間 1週間 7週間 1(a)* 100 <70 <60 <60*** ** 1(b)* 100 <70 <50 <50*** ** 1(c) ** ** ** <50 <80 1(d) ** ** ** <50 <80 * 比較例−桐油無添加 ** 試験せず *** 1週間の乾燥室温エージングの後ペイント可能性は改善せず。
【0096】(例2)300リットルのツレロポット
(Turello pot)に、438.6部のOH−
末端ポリジメチルシロキサン(PDMS)ポリマー(粘
度25℃で50Pa・s)及び重量平均分子量約11
0,000)及び9.06部のMe3 SiO(Me2
iO)3 (Me(ON(Et)2 )SiO)5 SiMe
3 を加えた。この混合物を1分混合し、11.11部の
水で希釈した13.89部のTergitol(商標)
TMN−10の混合物を攪拌しながら2分かけて加え
た。これは透明な非流動性のゲルを生じた。90.06
部の水を加えることにより、このゲルを固形分79.4
%に希釈し、550部の架橋されたシリコーンエマルジ
ョンを生じた。
【0097】複数の100部のこの架橋されたシリコー
ンエマルジョンに1部又は5部の上記(D)、(E)及
び(F)に記載された桐油配合物を、又は桐油正味を混
合することにより8つの配合物を調製した。次いで、各
配合物を直ちにSemco(商標)カートリッジに入れ
た。
【0098】 〔表2〕 成分 配 合 物(部) 1 2 3 4 5 6 7 8 架橋された エマルジョン 100 100 100 100 100 100 100 100 D 1 5 無し 無し 無し 無し 無し 無し E 無し 無し 1 5 無し 無し 無し 無し F 無し 無し 無し 無し 無し 無し 1 5 桐油正味 無し 無し 無し 無し 1 5 無し 無し
【0099】配合の直後に、これらの8つの配合物をキ
ャストし、(A)に従って試験した。全てのサンプル
は、湿っている間にラテックス及び油ベースのペイント
で100%の被覆面積を持っていた。乾燥時間7日後
に、全ての8つの配合物は、ラテックス及び油ベースの
ペイントで100%のペイント被覆を未だ持っていた。
これらサンプルは艶消し仕上げを発達させ、乾燥時間3
0日の後、被覆されたシーラント上のクロスハッチ接着
試験を、(B)に記載したようにして行ったところ、格
付け5B(100%凝集)であった。
【0100】室温での3か月後のこれらの配合物の貯蔵
安定性は、ドライヤー無しに5部の乳化された桐油を含
む配合物が、Semco(商標)カートリッジのプラン
ジャーの周りの黄色の樹脂状物質の集積によって明白に
なったように分離を始めた。残りのサンプルは何らの分
離の兆候も見せず、全ての8つの配合物サンプルは乾燥
して粘着性のない変性された表面を有するエラストマー
となった。
【0101】100部の架橋されたエマルジョン及び上
記(F)に記載されたようにして調製された物質4部を
含む他の配合物を調製し、上記(C)の方法によって静
止摩擦係数について試験した。配合の直後に厚さ1.2
7mmのスラブとして、光沢のある厚紙支持材料上に、サ
ンプルをキャストした。これらのサンプルを23±5
℃、相対湿度50±5%で、2週間乾燥させた。このエ
ラストマーの変性された表面についての静止摩擦係数を
測定したところ、0.54(角度=28.5°)であっ
た。非変性表面についての静止摩擦係数は1より大きか
った。これは90°の角度でも動かなかったからであ
る。
【0102】(例3)種類と加えた桐油の量以外は以下
に記載したのと同じようにして、4つの配合物を調製し
た。300mLのWhip MixTMカップに、100部
のOH−末端PDMSポリマー(粘度25℃で50Pa
・s、重量平均分子量110,000)及び上記(F)
に記載されたようにして調製され、ドライヤーを有する
桐油の或る量、又は桐油正味を装填した。次いでこれを
真空下に30秒間攪拌し、不透明な分散液を形成した。
この混合物に2部のMe3 SiO(Me2 SiO)
3 (Me(ON(Et)2 )SiO)5 SiMe3 架橋
剤を加え、この混合物を真空下に30秒攪拌した。この
混合物を、これに2.78部のTergitol(商
標)TMN−10及び3部の水を加え真空下に30秒間
攪拌することにより乳化した。このエマルジョンを17
gの水を5部、6部及び6部の3回に分けて添加し、8
0%固体のエマルジョンを作った。
【0103】〔表3〕 成分 配合物(部) 1 2 3 4 桐油正味 1 5 無し 無し 桐油+ ドライヤー(F) 無し 無し 1 5
【0104】配合の直後に、4つの配合物をキャスト
し、上記(A)に従って試験した。全てのサンプルは、
湿っている間は、ラテックス及び油ベースのペイントで
ペイント被覆面積100%であった。7日の乾燥時間後
に、全ての4つのサンプルは、ラテックス及び油ベース
のペイントで100%のペイント被覆を持っていた。こ
れらサンプルは艶消し仕上げを発達させ、30日の乾燥
時間の後、クロスハッチ接着試験を、(B)に記載した
ようにして行ったところ、5B(100%凝集)であっ
た。
【0105】(例4) (a)100部のOH−末端PDMSポリマー(粘度2
5℃で50Pa・sで、重量平均分子量110,00
0)及び5部の上記(G)で調製した桐油混合物のモル
ホリン塩5部を、Whip MixTMポット中で30秒
混合した。次いで、3.5部の水を加え、この混合物を
真空下で追加の30秒混合し、この時点でo/wエマル
ジョンが得られた。このエマルジョンを更に16.5部
の水で希釈した。このエマルジョンの半分を数カ月室温
で放置させたところ、その期間の間安定であった。
【0106】エマルジョンの他の半分に0.08部のジ
ブチル錫ジアセテート(DBTDA)及び0.26部の
イソブチルトリメトキシシラン(IBTMS)を混合
し、この混合物を30秒間Whip MixTMポットで
攪拌した。このエマルジョンを室温で1時間放置し、そ
の後スラブにキャストし上記(A)に従って試験した。
このスラブを乾燥して粘着性のないエラストマーとし、
室温で3日後のペイントを塗ったサンプルはラテックス
ペイントで100%の被覆面積を持っていた。室温で2
6日放置した後のペイントを塗った他のサンプルも、ラ
テックスペイントで100%の被覆面積を持っていた。
7日のペイントの乾燥の後に、上記(B)に従って接着
性を試験したところ、貧(1B)であった。
【0107】(b)HauschildTMカップに、5
0部のOH−末端PDMSポリマー(25℃での粘度5
0Pa・sで、重量平均分子量110,000)及び1
部のMe3 SiO(Me2 SiO)3 (Me(ON(E
t)2 )SiO)5 SiMe 3 を加えた。この混合物に
上記(H)で調製した連鎖停止したアルキド混合物のモ
ルホリン塩3.50部を加え、この材料を更に12秒ミ
キサーで混合して、w/oエマルジョンを形成した。ヘ
キサメチレントリシロキサン及びエトキシル化アリルア
ルコール(HLB=10.5)(Dow Cornin
g(商標)5211界面活性剤)のヒドロシリル化生成
物1部を加え、この混合物をミキサーで12秒の高速回
転でo/wエマルジョンに逆転した。9部の水を2回に
分けて加え、各添加の間に12秒の混合を置くことによ
って、このエマルジョンを80%固体含量に希釈した。
【0108】配合の直後にこの配合物をキャストし、上
記(A)に従って試験した。4日乾燥した1つのサンプ
ルは、やや粘着性表面を持っていたが油ベースのペイン
トで100%のペイント被覆面積を持っていた。7日乾
燥した他のサンプルは粘着性がなく、ラテックスペイン
トで100%のペイント被覆面積を持っていた。
【0109】(c)例2で得られた架橋されたシリコー
ンエマルジョン50部を上記(H)で調製された連鎖停
止アルキド混合物のモルホリン塩3.5部と混合した。
配合の直後に、この配合物をキャストし、上記(A)に
従って試験した。4日乾燥した1つのサンプルは、やや
粘着性表面を持っていたが油ベースのペイントで100
%のペイント被覆面積を持っていた。7日乾燥した他の
サンプルは粘着性がなく、ラテックスペイントで100
%のペイント被覆面積を持っていた。
【0110】(例5)異なった量の桐油を加えた他は上
記例1(c)と同じ手順(桐油は乳化の後充填材の添加
前)を用いて5つの配合物を調製した。配合の直後に、
配合物をキャストし、上記(A)に従って試験した。
【0111】 〔表4〕 種々の乾燥時間の後のペイント被覆面積% 桐油(部) 2時間 4時間 1週間 2週間 4週間 6週間 1 50 <50 60 85 >90 100 2.5 50 <50 60 85 >90 100 5 50 <50 60 85 >90 100 7.5 50 <50 60 85 >90 100 10 50 <50 60 85 >90 100
【0112】(例6)各配合物が種々の酸素硬化性化合
物1部を含んでいた他は、例1(d)と同じ手順を用い
て(酸素硬化性化合物は乳化の前に加えた)5つの配合
物を調製した。配合の直後に、これら配合物をキャスト
し、上記(A)に従って試験した。
【0113】〔表5〕 種々の乾燥時間の後のペイント被覆面積%酸素硬化性化合物 1週間 2週間 桐油 <50 <80 あまに油 <50 <80 オイチカ油 <50 <80 フルオロカーボン/ 脂肪族ポリマー状 イソシアネート* <50 <80 アルキド樹脂 <50 <80 * 0.1247グラム当量のイソホロンジイソシアネー
トプレポリマー(APC−722TM,Air Prod
ucts,Inc.)及び0.0183グラム当量のフ
ルオロカーボンアルコール(FC−10TM,3M C
o.)の反応性生物。
【0114】(例7)各配合物が種々の酸素硬化性化合
物1部を含んでいた他は、例1(c)と同じ手順を用い
て(酸素硬化性化合物は乳化の後、充填材添加の前に加
えた)5つの配合物を調製した。配合の直後に、これら
配合物をキャストし、上記(A)に従って試験した。
【0115】〔表6〕 種々の乾燥時間の後のペイント被覆面積%酸素硬化性化合物 1週間 2週間 桐油 <50 <80 あまに油 <50 <80 オイチカ油 <50 <80 フルオロカーボン/ 脂肪族ポリマー状 イソシアネート* ** ** アルキド樹脂 <50 <80 * 0.1247グラム当量のイソホロンジイソシアネー
トプレポリマー(APC−722TM,Air Prod
ucts,Inc.)及び0.0183グラム当量のフ
ルオロカーボンアルコール(FC−10TM,3M C
o.)の反応性生物。 ** o/wエマルジョンへの逆転は起こらず。
【0116】(例8) (a)4296部のOH−末端PDMSポリマー(25
℃の粘度50Pa・s、重量平均分子量110,00
0)をTurelloTMポットに入れ、真空下にスクレ
ーパーバーで600rpmで攪拌した。107部のTe
rgitol(商標)TMN−6及び43部のHost
apur(商標)SAS60(第二アルカン硫酸ナトリ
ウム)(陰イオン界面活性剤)をゆっくりと加えた。得
られたw/oエマルジョンをスクレーパーバーで600
rpmで攪拌した。この攪拌を1200rpmに増加
し、100部の水を加えた。これはポットの内容物をo
/wエマルジョンに逆転し、このことは非流動性の透明
なゲルの形成により証明された。このゲルを更に水で希
釈した。次いで、前記TurelloTMポットを更に5
分、1000rpmで攪拌した。112.5部の水を加
えることにより、均一な透明ゲルは95%ポリマー固体
に減少した。この95%固体エマルジョンを、43部の
IBTMS及び21.5部のDBTDAの連続的添加に
より架橋した。配合の直後に、架橋した高固体シリコー
ンエマルジョンをキャストし、上記(A)に従って試験
した。
【0117】(b)例8(a)の未硬化シーラントのサ
ンプルをSemco(商標)カートリッジに充填し、5
0℃で1週間貯蔵し、次いでキャストし、上記(A)に
従って試験した。その結果も表7に示す。
【0118】(c)Tergitol(商標)TMN−
6及び43部のHostapur(商標)SAS−60
を加える前に、OH−末端PDMSポリマーに43部の
桐油を加えた他は、例8(a)と同じ手順を用いた。配
合の直後に、架橋した高固体シリコーンエマルジョンを
キャストし、上記(A)に従って試験した。やはり、そ
の結果を表7に示す。
【0119】(d)Tergitol(商標)TMN−
6及び43部のHostapur(商標)SAS−60
を加える前に、OH−末端PDMSポリマーに43部の
桐油を加えた他は、例8(a)と同じ手順を用いた。未
硬化シーラントのサンプルをSemco(商標)カート
リッジに充填し、50℃で1週間貯蔵し、次いでキャス
トし、上記(A)に従って試験した。その結果を表7に
報告する。
【0120】 〔表7〕 ペイント被覆面積% ペイント塗布サンプル 前の乾燥時間 ラテックスペイント 油(アルキド)ペイント 8(a)/8(b)* 1時間 95-100%/40- 70% 95-100%/95-100% 8(c)/8(d) 1時間 95-100%/95-100% 95-100%/95-100% 8(a)/8(b)* 4時間 95-100%/70- 95% 95-100%/95-100% 8(c)/8(d) 4時間 95-100%/95-100% 95-100%/95-100% 8(a)/8(b)* 24時間 95-100%/70- 95% 95-100%/95-100% 8(c)/8(d) 24時間 95-100%/95-100% 95-100%/95-100% 8(a)/8(b)* 48時間 95-100%/10- 40% 95-100%/95-100% 8(c)/8(d) 48時間 95-100%/95-100% 95-100%/95-100% 8(a)/8(b)* 1週間 95-100%/10- 70% 95-100%/95-100% 8(c)/8(d) 1週間 95-100%/95-100% 95-100%/95-100% 8(a)/8(b)* 3週間 95-100%/40- 70% 95-100%/95-100% 8(c)/8(d) 3週間 95-100%/95-100% 95-100%/95-100%
【0121】(例9) (a)米国特許No.3697469に記載されたように
して、固体含量70wt%、pH10、エマルジョン粒子
の平均直径600nm未満、重量平均分子量240,00
0より大、の乳化重合され、陰イオンで安定化された、
水酸基末端PDMSポリマーエマルジョンを調製した。
このエマルジョンは1%のラウリル硫酸ナトリウムアニ
オン界面活性剤を含んでいた。このエマルジョン100
部を2リットルのRossTMミキサーに装填し、0.3
09部のオクタン酸(ビス(2−エチルヘキサン酸)第
1錫を加え、このエマルジョンを5分攪拌した。次い
で、0.618部のクロロプロピルトリメトキシシラン
を、攪拌しながらこのエマルジョンに滴々加えた。クロ
ロプロピルトリメトキシシランの添加に続いて、このエ
マルジョンを更に3分攪拌した。次いで、このエマルジ
ョンを室温で1時間静置した。この期間に続いて、この
エマルジョンを再び攪拌し、その間1.442部の2−
アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)を滴
々加えた。AMPの添加後、攪拌を続け、その間0.7
21部の桐油(正味)を滴々加えた。桐油の添加後、こ
のエマルジョンを更に5分攪拌した。このシリコーンエ
マルジョンを直ぐにSemco(商標)カートリッジに
充填し、7日放置した。その後、この組成物をキャスト
し、上記(A)に従って試験した。ペイントの接着性
を、ペイントの塗布の7日後上記(B)に従って試験し
格付けした。
【0122】 〔表8〕 (第8(a)表) ペイント被覆面積% 接 着 性 ペイント塗布 ラテックス アルキド ラテックス アルキド前の乾燥期間 ペイント ペイント ペイント ペイント 1時間 0 95−100 3B−4B 0B 4時間 0 95−100 0B 0B 24時間 40−70 95−100 0B 4B−5B 48時間 70−95 95−100 0B 4B−5B 7日 70−95 95−100 0B 4B−5B 21日 95−100 95−100 4B−5B 4B−5B
【0123】(b)例8の100部の陰イオンで安定化
したエマルジョンを2LのRoss TMミキサーに装填
し、0.307部のオクタン酸第1錫を加え、このエマ
ルジョンを5分攪拌した。次いで、0.614部のクロ
ロプロピルトリメトキシシランを、攪拌しながら前記エ
マルジョンに滴々加えた。クロロプロピルトリメトキシ
シランの添加の後、このエマルジョンを更に3分攪拌し
た。次いで、このエマルジョン室温で1時間静置した。
その後、このエマルジョンを再び攪拌し、その間1.4
33部のAMPを滴々加えた。このエマルジョンを直ち
にSemco(商標)カートリッジに充填し、7日放置
した。次いで、この組成物をキャストし、上記(A)に
従って試験した。ペイントの接着性を、ペイントの塗布
の7日後上記(B)に従って試験し格付けした。
【0124】 〔表9〕 (第8(b)表) ペイント被覆面積% 接 着 性 ペイント塗布 ラテックス アルキド ラテックス アルキド前の乾燥期間 ペイント ペイント ペイント ペイント 1時間 40−70 95−100 0B−1B 0B 4時間 40−70 95−100 0B 0B 24時間 40−70 95−100 0B 0B 48時間 95−100 95−100 0B 0B 7日 0 95−100 0B 0B 21日 19−40 95−100 0B 0B
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レオン グラント アンソニー ハイドス オーストラリア国,ニュー サウス ウェ ールズ,グレンヘブン,フラーズ ロード 28 (72)発明者 エリック ジュード ジョフレ アメリカ合衆国,ミシガン 48642,ミッ ドランド,ウエスト キャンベル コート 122 (72)発明者 バージニア カイ オニール アメリカ合衆国,ミシガン 48640,ミッ ドランド,ウエスト スグネット ロード 600 (72)発明者 アーサー ジェームス ツェレッピス アメリカ合衆国,ミシガン 48640,ミッ ドランド,メイフィールド レーン 312 (72)発明者 アンドレアス トーマス フランツ ウォ ルフ アメリカ合衆国,ミシガン 48642,ミッ ドランド,ワイルドウッド アベニュ 1301

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次のものを含むエラストマー状シリコー
    ン材料を形成するための水系シリコーンエマルジョン: (A)水; (B)前記水に分散され、ジオルガノシロキサンポリマ
    ーの架橋生成物を含む複数の粒子;及び (C)前記水を蒸発させたときに前記シリコーンエマル
    ジョンから形成されるシリコーンエラストマー状材料の
    表面を変性するに有効な量の酸素硬化性化合物の界面活
    性塩。
JP8344245A 1995-12-28 1996-12-24 水系シリコーンエマルジョンからの表面変性されたシリコーンエラストマー Withdrawn JPH10101932A (ja)

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