JP2000043199A - シリコーンゴム層を備える積層体 - Google Patents

シリコーンゴム層を備える積層体

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JP2000043199A JP10218069A JP21806998A JP2000043199A JP 2000043199 A JP2000043199 A JP 2000043199A JP 10218069 A JP10218069 A JP 10218069A JP 21806998 A JP21806998 A JP 21806998A JP 2000043199 A JP2000043199 A JP 2000043199A
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繁憲 深谷
Hisashi Koide
久 小出
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Abstract

(57)【要約】 【課題】良好な外観を得て、かつ維持できる、シリコー
ンゴム層を備えた積層体を提供する。 【解決手段】ゴムあるいは合成樹脂からなる基層と、基
層の上に積層される第1のシリコーンゴム層と、第1の
シリコーンゴム層の上に積層され、ヒドロシリル化によ
る架橋により得られる第2のシリコーンゴム層、とを備
える積層体とする。第2のシリコーンゴム層には、白色
系充填剤の含有量によって、第1のシリコーン層によっ
て得られる積層体の外観を調整することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シリコーンゴム
層と他の合成ゴム等の層とが積層された積層体に関し、
詳しくは、良好な外観の得られるリコーンゴム層を備え
る積層体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコーンゴムは、耐熱性、耐寒性、耐
酸化安定性、耐候性、透明性等の点において、他の材料
に優位性を備えている。一方、機械的強度が弱く、シリ
コーンゴムポリマーが非常に高価である。このため、他
の安価で機械的強度を備えた合成ゴムや合成樹脂等の層
とシリコーンゴム層とを積層して、積層体とされ、目地
シール、ガスケット、自動車用ウェザーストリップ、自
動車用プロテクター等として使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平7−22793
6号公報に、シリコーンゴム層と合成ゴム層とが強固に
架橋接着され、かつ、良好にゴムが架橋されたゴム積層
体が開示されている。ゴムや合成樹脂の基層を弾性シー
ル部として、シリコーンゴム層を表層とする積層体を得
ようとする場合、かかるシリコーンゴム層には、まず、
基層に対する追従性を確保する必要がある。しかしなが
ら、このようなシリコーンゴム層は、汚れが付着しやす
く、しかも取れにくいという問題があった。また、基層
の上にシリコーンゴム層を重ねただけでは、色、つや
等、所望の外観を得るのが困難であった。そこで、本発
明では、良好な外観を得て、かつ維持できるシリコーン
ゴム層を備えた積層体及びその製造方法を提供すること
を、その目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ための手段として、以下の発明を完成した。すなわち、
本発明は、ゴムあるいは合成樹脂からなる基層と、基層
の上に積層されるシリコーンゴム層と、第1のシリコー
ンゴム層の上に積層され、ヒドロシリル化による架橋に
より得られる第2のシリコーンゴム層、とを備える積層
体を提供する。
【0005】この発明においては、第2のシリコーンゴ
ム層を備えることにより、積層体の外観を容易に調整す
る効果が得られる。
【0006】また、本発明は、シリコーンゴム層を有す
る積層体の製造方法であって、ゴム成分と有機過酸化物
架橋剤と含む第1の未架橋混合物と、ポリシロキサンと
ポリシロキサンの架橋剤とを含む第2の未架橋混合物と
を成形し積層し、さらに、ポリシロキサンをヒドロシリ
ル化により架橋可能である、液状の第3の未架橋混合物
を第2の未架橋混合物上に付与し、その後加熱してこの
積層体を硬化する積層体の製造方法を提供する。この方
法によると、ゴムを基層とし、第1のシリコーンゴム層
及び第2のシリコーンゴム層が積層された積層体を、容
易に得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明においては、ゴムあるいは合成樹脂からな
る基層に、第1のシリコーンゴム層を有し、さらに、ヒ
ドロシリル化による架橋により得られる第2のシリコー
ンゴム層を備える点にある。基層は、ゴムあるいは合成
樹脂からなる。ゴムを基層とする場合、従来公知の各種
ゴムを使用できる。好ましくは、EPDMを主成分とす
るとするゴムであることが好ましい。シリコーンゴム層
を積層することを考慮すると、シリコーンゴム層と強固
に積層接合されるゴム層であることが好ましい。好まし
くは、EPDMを主成分とするとするゴムであることが
好ましい。かかるゴム層を得るには、ゴム層には、DC
P系EPDM、塩素化ポリエチレン、又は、両者を含有
していることが好ましい。これらのゴムを含有すること
により、有機過酸化物架橋剤により架橋し、あるいはシ
リコーンゴム層と架橋接着する際に、ゴムポリマーの分
解反応よりもゴムポリマーの架橋反応が優勢となり、ゴ
ム層が十分に架橋されるからである。
【0008】DCP系EPDMは、DCP(ジシクロペ
ンタジエン)を第3成分とするエチレン−プロピレン共
重合体である。塩素化ポリエチレンとは、ポリエチレン
の塩素置換反応によって製造されるランダム塩素化生成
物で、その構造は、エチレン、塩化ビニル、1,2−ジ
クロルエチレンの3成分系共重合体である。塩素化ポリ
エチレンは、塩素含有率が25〜45%であるものを使
用することが好ましい。塩素含有率が25%より少ない
ものは、ポリエチレンに性質が近似し、樹脂状で弾性体
とならないおそれがある。45%より多いものは、ぽり
塩化ビニルに性質が近似し、弾性体とならないおそれが
ある。
【0009】ゴム層に含める架橋剤は、上述のように、
有機過酸化物架橋剤を用いることが好ましい。硫黄を架
橋剤に用いることは好ましくない。また、ゴム層には、
他の添加ゴム成分を添加することもできる。例えば、E
NB系EPDM、IR(イソプレンゴム)、NBR(ブ
タジエンアクリロニトリルゴム)、SBR(スチレンブ
タジエンゴム)、CSM(クロロスルホン化ポリエチレ
ン)、ACM(アクリルゴム),Q(シリコーンゴ
ム)、FKM(フッ素ゴム)、U(ウレタンゴム)のグ
ループから選ばれる一種又は二種以上である。これによ
り、積層品の押し出し成形性が向上され、架橋速度が速
くなる、という利点が生じる。
【0010】樹脂層としては、従来公知の各種樹脂を用
いることができる。基層に可撓性やシール性を付与しよ
うとする場合、熱可塑性エラストマーであることが好ま
しい。熱可塑性エラストマーとしては、スチレン−ジエ
ン熱可塑性ブロック共重合体、あるいは熱可塑性ウレタ
ンエラストマー、熱可塑性オレフィン系エラストマー、
熱可塑性ポリエステル−エーテル共重合体エラストマー
を使用することが好ましい。ゴム層と同様に、シリコー
ンゴム層との積層であることから、シリコーンゴム層と
の接着性が良好であることが好ましい。かかる樹脂とし
ては、具体的には、熱可塑性オレフィン系エラストマー
である三井化学((株))製のミラストマー(商品
名)、AESジャパン((株))製のサントプレーン
(商品名)等を挙げることができる。
【0011】第1のシリコーンゴム層は、各種シリコー
ンゴムを用いることができる。シリコーンゴムの架橋の
形態としては、過酸化物を開始剤として架橋されている
ことが好ましい。この形態によると、過酸化物架橋によ
るゴム層に積層したときに、層の接合性が非常に良好に
なるからである。また、基層に対して所定の厚みの第1
のシリコーンゴム層を積層した成形体を得る場合には、
かかる架橋形態がゴム成形物を得るのに都合が良いから
である。過酸化物架橋に用いられる有機過酸化物架橋剤
としては、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、1,1
−ジテレブチルパーオキシ3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサン、ジクミルパーオキサイドが挙げられる。他
に白金系化合物を触媒とするヒドロシリル化による架橋
や、縮合反応による架橋や、紫外線架橋等も用いること
ができる。なお、用いるシリコーンゴムとしては、成形
性等の観点から、熱加硫型のシリコーンゴムであること
が好ましい。用いるポリシロキサンの種類は特に限定し
ない。
【0012】第1のシリコーンゴム層には、所望の外観
を得るために、顔料等を添加することが好ましい。顔料
としては、金属系、セラミックス系等のメタリック系顔
料も含まれる。第1のシリコーンゴム層が着色されてい
ると、基層の着色の影響が低減される。シリコーンゴム
は、耐候性に優れており、かつ、透明性も良好であるの
で、良好な着色が可能である。かかる第1のシリコーン
ゴム層の厚みは、特に限定しないが、0.5〜1.5m
mの範囲であることが好ましい。0.5mm未満では、
下地の基層の外観を隠蔽するのが困難であり、また、
1.5mmを越えても、シリコーンゴム層を積層する効
果は向上しないからである。より好ましくは、0.5〜
1mmである。
【0013】第2のシリコーンゴム層におけるヒドロシ
リル化は、炭素−炭素二重結合に対しSiH基が付加す
る反応である。通常は、ビニル基を有するポリシロキサ
ンを基体ポリマーとし、2以上のSiH基を有するシロ
キサンオリゴマーを架橋剤として用いて架橋されてい
る。好ましくは、2以上のビニル基を有するポリシロキ
サンに対して3以上のSiH基を有するシロキサンオリ
ゴマーを架橋剤とする。ビニル基を有するポリシロキサ
ンは、メチルビニルシロキサン単位を含むポリシロキサ
ンを用いることが好ましい。触媒は、光、熱、過酸化
物、遷移金属触媒等が用いられる。このうち、好ましく
は、遷移金属触媒であり、より好ましくは、白金化合物
である。具体的には、塩化白金酸や、アルコール変性塩
化白金酸等である。
【0014】第2のシリコーンゴム層は、第1のシリコ
ーンゴム層よりも硬度が高く形成されていることが好ま
しい。硬度を付与することにより、汚れを付着しにく
く、かつ取れやすくすることができる。硬度を高くする
には、低分子量のビニルポリシロキサンを高度に架橋さ
せる。一方、基層及び第1のシリコーン層に追従させる
ために、柔軟性も付与されている。柔軟性を付与するに
は、高分子量のビニルポリシロキサンを低い架橋度で架
橋させる。第2のシリコーンゴム層においては、分子量
の異なるビニルポリシロキサンを組み合わせて、硬度と
柔軟性が調整されている。
【0015】第2のシリコーンゴム層に充填材が含まれ
ず透明である場合には、第1のシリコーンゴム層に対し
て、艶を付与、あるいは向上させることができる。ま
た、第2のシリコーンゴム層に充填材を含める場合に
は、このシリコーンゴム層は、第1のシリコーンゴム層
の艶を低減させることができる。充填材としては、好ま
しくは、白色あるいは白色に近い色の充填材(白色系充
填材)が添加される。かかる充填材としては、シリコー
ンゴムに使用しうる公知の白色充填材を使用できるが、
ホワイトカーボン、クレー、炭酸カルシウム、珪酸マグ
ネシウム等が好ましい。充填材の含有量により、艶付
与、艶消しの程度を調整することができる。
【0016】第2のシリコーンゴム層には、顔料も含め
ることができる。顔料は、第1のシリコーンゴム層や基
層に対する着色の付与、あるいは着色効果を向上するた
めに添加される。かかる顔料としては、メタリック系顔
料も含まれる。第2のシリコーンゴム層の厚みは、特に
限定しない。第1のシリコーンゴム層に対して皮膜状に
形成されることが好ましい。具体的には、100μm以
下であり、好ましくは、30μm以下であり、より好ま
しくは10μm以下である。
【0017】次に、本積層体の製造方法について説明す
る。ゴムを基層とする場合の製造方法としては、ゴム成
分と有機過酸化物架橋剤と含む第1未架橋混合物と、ポ
リシロキサンとポリシロキサンの架橋剤とを含む第2未
架橋混合物とを成形し積層し、さらに、ポリシロキサン
をヒドロシリル化により架橋可能である、液状の第3未
架橋混合物を第2未架橋混合物上に付与し、その後加熱
してこの積層体を硬化する。第1の未架橋混合物は、ゴ
ムの基層を構成するものである。第1の未架橋混合物に
用いるゴム成分としては、従来公知の各種ゴム成分を使
用できるが、EPDMを主成分とすることが好ましい。
より好ましくは、DCP系EPDM、塩素化ポリエチレ
ン、又は、両者を含有している。塩素化ポリエチレン
は、塩素含有率が25〜45%であるものを使用するこ
とが好ましい。塩素含有率が25%より少ないものは、
ポリエチレンに性質が近似し、樹脂状で弾性体とならな
いおそれがある。45%より多いものは、ポリ塩化ビニ
ルに性質が近似し、弾性体とならないおそれがある。
【0018】DCP系EPDMについては、ゴム成分
中、30〜100重量%含有することが好ましい。塩素
化ポリエチレンは、ゴム成分中、10〜100重量%含
有することが好ましい。あるいは、DCP系EPDMを
30〜70重量%及び塩素化ポリエチレンを30〜70
重量%含有させることが好ましい。DCP系EPDMが
30%未満である場合及び塩素化ポリエチレンが10%
未満である場合には、ゴムポリマーの分解反応が架橋反
応よりも優勢になるからである。ゴム成分中における、
DCP系EPDM及び塩素化ポリエチレンの含有量は、
積層体の用途によって適宜選択される。
【0019】DCP系EPDMや塩素化ポリエチレンを
ゴム成分として用いた場合、ゴム成分には、ほかの添加
ゴム成分が添加混合することができる。これにより、第
1未架橋混合物の押し出し成形性が向上し、架橋速度を
速めることができるからである。かかる添加ゴム成分
は、ゴム成分中に5〜70重量%添加することが好まし
い。70重量%よりも多い場合には、上記したDCP系
EPDMや塩素化ポリエチレンの添加効果が得られなく
なるからであり、5重量%未満では、には、添加による
効果を得るのが困難になるからである。
【0020】かかる添加ゴム成分としては、例えば、E
NB系EPDM、IR(イソプレンゴム)、NBR(ブ
タジエンアクリロニトリルゴム)、SBR(スチレンブ
タジエンゴム)、CSM(クロロスルホン化ポリエチレ
ン)、ACM(アクリルゴム),Q(シリコーンゴ
ム)、FKM(フッ素ゴム)、U(ウレタンゴム)のグ
ループから選ばれる一種又は二種以上である。
【0021】第1の未架橋混合物に含める架橋剤は、有
機過酸化物架橋剤を用いることが好ましい。硫黄を架橋
剤に用いることは好ましくない。有機過酸化物架橋剤と
しては、従来公知の架橋剤を用いることができる。有機
過酸化物架橋剤の含有量は、ゴム成分に100gに対し
て、活性酸素量が0.005〜0.02モルとなるよう
に添加するのが好ましい。0.005モル未満である
と、ゴム分子間の架橋が不十分となるからであり、0.
02モルよりもおい場合には、弾性が低下し、ゴム状に
ならないおそれもあるからである。
【0022】第1の未架橋混合物には、添加物として、
補強剤、充填剤、可塑剤、架橋促進剤、受酸剤、脱泡
剤、加硫助剤等を含めることができる。これらは各種公
知のものを必要に応じて選択し、使用することができ
る。
【0023】次に、第2の未架橋混合物について説明す
る。第2の未架橋混合物は、第1のシリコーンゴム層を
構成する。第2の未架橋混合物中には、ポリシロキサン
とポリシロキサンの架橋剤とを含む。ポリシロキサンと
しては、各種のポリマーを用いることができる。得よう
とするシリコーンゴム層の機能上の要求等から、分子量
やいかなる官能基を備えるものであるか等が選択され
る。架橋剤としては、有機過酸化物を含有することが好
ましい。この形態によると、過酸化物架橋によるゴム層
に積層したときに、層の接合性が非常に良好になるから
である。また、基層に対して所定の厚みの第1のシリコ
ーンゴム層を積層した成形体を得る場合には、かかる第
2の未架橋混合物がゴム成形物を得るのに都合が良いか
らである。有機過酸化物架橋剤としては、例えば、ベン
ゾイルパーオキサイド、1,1−ジテレブチルパーオキ
シ3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ジクミルパ
ーオキサイドが挙げられる。その他、架橋のために触媒
等必要な場合には、第2の未架橋混合物中には、触媒を
含有する。
【0024】第2の未架橋混合物中には、第1のシリコ
ーンゴム層に所望の外観を付与するために、顔料等を添
加することができる。顔料としては、金属系、セラミッ
クス系等のメタリック系顔料も含まれる。顔料を添加す
る場合は、混合物全体に対して15重量%以下とするこ
とが好ましい。その他、シリコーンゴムを架橋するため
の未架橋混合物において、通常混合しうる添加物を、本
発明においても添加することができる。
【0025】次に、第3の未架橋混合物について説明す
る。第3の未架橋混合物は、第2のシリコーンゴム層を
構成する。そして、ポリシロキサンをヒドロシリル化に
より架橋可能であって液状を呈する。ビニル基を有する
ポリシロキサンを基体ポリマーとし、2以上のSiH基
を有するシロキサンオリゴマーを架橋剤として用いて架
橋されている。好ましくは、2以上のビニル基を有する
ポリシロキサンを基体ポリマーとし、3以上のSiH基
を有するシロキサンオリゴマーを架橋剤とする。ビニル
基を有するポリシロキサンは、メチルビニルシロキサン
単位を含むポリシロキサンを用いることが好ましい。触
媒は、光、熱、過酸化物、遷移金属触媒等が用いられる
が、このうち、好ましくは、遷移金属触媒であり、より
好ましくは、白金化合物である。具体的には、塩化白金
酸や、アルコール変性塩化白金酸等である。
【0026】第2のシリコーンゴム層を、第1のシリコ
ーンゴム層よりも硬度を高く形成するとともに、必要な
柔軟性を確保するためには、第3の未架橋混合物におけ
る基体ポリマーは、分子量の異なるビニルポリシロキサ
ンを組み合わせる。高分子量のビニルポリシロキサンと
しては、粘性率(cp)でいえば、1500cp以上4
0000cp以下であり、好ましくは、2000cp以
上20000cp以下である。また、低分子量のビニル
ポリシロキサンとしては、10cp以上1500cp未
満であり、好ましくは、150cp以上1000cp以
下である。第3の未架橋混合物としては、低分子量ビニ
ルポリシロキサン5重量%以上60重量%以下、高分子
量ビニルポリシロキサン5重量%以上60重量%以下、
メチルハイドロジェンシロキサンオリゴマー等の架橋剤
を2重量%以上10重量%以下、白金系触媒0.1重量
%以上5重量%以下とするのが好ましい。これらの範囲
において、硬度、及び追従性を良好に調整できる。充填
材を第3の未架橋混合物中に含有しない場合には、艶感
の良好な第2のシリコーンゴム層が得られ、第1のシリ
コーンゴム層の艶感を向上させることができる。そし
て、第3の未架橋混合物に充填材を加えて艶の調整をす
る場合には、15重量%以下の範囲で添加するのが好ま
しい。好ましくは、10重量%以下である。かかる第3
の未架橋混合物は、例えば、高分子量低架橋型と低分子
量高架橋型の液状のシリコーンゴム未架橋組成物を混合
することにより調製する。
【0027】第3の未架橋混合物は、液状体として第2
の未架橋混合物上に付与されるので、溶剤等を添加し
て、粘性が制御される。一般的に、ヒドロシリル化によ
る架橋型の液状のシリコーンゴム未架橋物は、液状ゴム
(Liquid silicone Rubber)あるいは、加熱硬化型ゴ
ム(Low temperature vulcanizing rubber)として
提供される。第3の未架橋混合物には、このような形態
で提供される液状のゴム未架橋物を、基体ポリマーの分
子量や架橋程度を考慮して、第1のシリコーンゴム層よ
り硬度が高くなり、かつ基層及び第1のシリコーンゴム
層に追従可能となるように組み合わせて用いる。
【0028】第3の未架橋混合物に充填材を含有させず
に、得られるシリコーンゴム層を透明とすることによ
り、第1のシリコーンゴム層に対して、艶を付与、ある
いは向上させることができる。また、第2のシリコーン
ゴム層に充填材を含有させることにより、第1のシリコ
ーンゴム層の艶を低減させることができる。充填材とし
ては、好ましくは、白色あるいは白色に近い色の充填材
が添加される。かかる充填材としては、シリコーンゴム
に使用しうる公知の白色充填材を使用できるが、ホワイ
トカーボン、クレー、炭酸カルシウム、珪酸マグネシウ
ム等が好ましい。充填材を含有させることにより、艶消
しの程度を幅広く調整することができる。充填剤の含有
量は、第3の未架橋混合物中において15重量%以下の
範囲とするのが好ましい。好ましくは、10重量%以下
である。
【0029】第3の未架橋混合物には、顔料も含めるこ
とができる。顔料は、第1のシリコーンゴム層や基層に
対する着色の付与、あるいは着色効果を向上するために
添加される。かかる顔料としては、メタリック系顔料も
含まれる。
【0030】本発明の積層体を得るには、まず、第1の
未架橋混合物と、第2未架橋混合物とを積層する。図2
に、成形装置の一例を示す。この成形装置10は、押出
成形装置である。まず、2種類の未架橋混合物を準備
し、第1の未架橋混合物を押出機12に投入し、第2の
未架橋混合物を押出機14に投入する。押出機12、1
4が押出口部分は結合されており、第1の未架橋混合物
を所定の断面形状に押し出すとともに、第1の未架橋混
合物上に重ねて第2の未架橋混合物を所定の断面形状で
押し出しして、2層の積層状態が得られる。この2層押
し出し体の第2の未架橋混合物層側には、口金から押し
出し後に、第3の未架橋混合物が、塗布装置16により
塗布されるようになっている。なお、第3の未架橋混合
物は、塗布のみならず噴霧等、液状体を付与可能な形態
で付与されれば足りる。
【0031】こうして得た未架橋混合物の3層体は、次
に、架橋装置18内に導入されて、加熱されることによ
り、過酸化物架橋あるいはヒドロシリル化による架橋が
進行されて、3層の架橋体積層体が得られる。この際、
第1の未架橋混合物には、有機過酸化物架橋剤を含み、
DCP系EPDM及び/又は塩素化ポリエチレンをゴム
成分として含有している場合、第1の未架橋混合物は良
好に架橋されるとともに、第1の未架橋混合物から得ら
れるゴムの基層と、第2の未架橋混合物から得られる第
1のシリコーンゴム層とが良好に積層接合される。第2
の未架橋混合物にも有機過酸化物架橋剤を含んでいる
と、両層ともに、有機過酸化物架橋により架橋され、よ
り一層良好に接合される。また、第3の未架橋混合物に
おけるヒドロシリル化による架橋も、架橋装置18内で
促進され、第2のシリコーンゴム層となる。
【0032】架橋装置18は、常圧熱風加熱炉(HA
V)であってもよいし、高周波加熱炉(UHF)であっ
てもよく、加熱による架橋に有効であれば種類を問わな
いで使用することができる。なお、押し出し口から押し
出しされた積層体は、引き取り機20によって引き取ら
れることにより、押し出し口から塗布装置16及び架橋
装置18を順次通過するようになっている。
【0033】架橋のための温度は、180〜250℃で
あることが好ましい。180℃未満であると、架橋が不
十分であり、250℃を越えると、オーバー架橋となる
からである。
【0034】なお、以上、製造方法につき、押し出し成
形の場合について説明したが、本発明の積層体は押し出
し成形されるのが効率的であり好ましい。ただし、その
他の成形方法に適用することも可能である。
【0035】このようにして得られた積層体は、基層の
有機過酸化物架橋により、基層に第1のシリコーンゴム
層が強固に接合されている。また、第2のシリコーンゴ
ム層を備えることにより、汚れの付着防止効果及び汚れ
の取れ易さが向上されている。また、第2のシリコーン
ゴム層により、艶の調整が可能となっており、より外観
の良好な積層体が得られる。特に、第1のシリコーン層
が着色されている場合には、艶の調整により、所望の外
観が得られるようになっている。
【0036】なお、基層として、架橋を必要としない合
成樹脂の層を用いる場合、第1の未架橋混合物に替え
て、第1の合成樹脂混合物を用いる。ただし、架橋温度
において、分解等して材質低下しない合成樹脂を選択す
る必要がある。
【0037】本発明の積層体の好ましい用途は、シーリ
ング材、建築用ガスケット、自動車のウインドウモール
ディング、自動車のオーバーフェンダーやフロントグリ
ル等の取付部位に沿わせるプロテクター(シール材)、
自動車のサイドモール等である。本発明の積層体によれ
ば、これらの用途において、第2のシリコーンゴム層を
有することから、外観(色、艶等を含む)が良好であ
る。また、外観の調整が容易である。特に、第1のシリ
コーン層にメタリック系顔料を添加しただけでは、自動
車等におけるメタリック塗装と同程度の艶感等を得るの
が困難であったが、第2のシリコーン層を付与すること
により、メタリック塗装に近いメタリック感(艶感)を
得ることができる。さらに、汚れに耐性のある製品が提
供される。また、表層側がシリコーンゴム層であること
から、シリコーンゴムの各種の優れた特性(耐候性、耐
熱性等)が得られる。また、基層が合成樹脂あるいはゴ
ムであるので、基層を有機系接着剤を用いて被装着体に
装着するのが容易である。
【0038】特に、自動車のオーバーフェンダーを初め
とする部品のプロテクター(シール材)として用いる場
合、図3に示すような積層形態とするのが好ましい。す
なわち、第1のシリコーンゴム層26を略T字状に形成
した基層24の頂部の付与するのが好ましい。このよう
にして、第1のシリコーンゴム層26を形成すれば、基
層24と第1のシリコーンゴム層26との収縮差によっ
て発生する反りが防止されるからである。かかる場合、
好ましくは、第1のシリコーンゴム層の厚みは、0.5
〜0.7mmである。第2のシリコーンゴム層28は、
さらに、この第1のシリコーンゴム層26の表層に付与
されている。
【0039】以上詳述したことから、本発明は、以下の
形態を採用することができる。 (1)ゴムあるいは合成樹脂からなる基層と、基層の上
に積層される第1のシリコーンゴム層と、第1のシリコ
ーンゴム層の上に積層され、ヒドロシリル化による架橋
により得られ、第1のシリコーンゴム層より高い硬度を
有する第2のシリコーンゴム層、とを備え、前記基層
は、DCP系EPDM及び/又は塩素化ポリエチレンを
含有し、有機過酸化物架橋されているゴム層である積層
体。 (2)ゴムあるいは合成樹脂からなる基層と、基層の上
に積層される第1のシリコーンゴム層と、第1のシリコ
ーンゴム層の上に積層され、ヒドロシリル化による架橋
により得られる第2のシリコーンゴム層、とを備え、前
記基層は、熱可塑性エラストマー層である積層体。 (3)前記(1)あるいは(2)において、第1のシリ
コーンゴム層には、顔料が含まれている積層体。 (4)前記(1)あるいは(2)において、第1のシリ
コーンゴム層には、メタリック系顔料が含まれている積
層体。 (5)前記(3)あるいは(4)において、第2のシリ
コーンゴム層が透明状である積層体。 (6)前記(3)あるいは(4)において、第2のシリ
コーンゴム層には、白色系充填剤が含有されている積層
体。 (7)前記(6)において、白色系充填剤は、ホワイト
カーボン、クレー、炭酸カルシウム、珪酸マグネシウム
から選択される1種あるいは2種以上である積層体。
【0040】(8)シリコーンゴム層を有する積層体の
製造方法であって、ゴム成分と有機過酸化物架橋剤と含
む第1未架橋混合物と、ポリシロキサンとポリシロキサ
ンの架橋剤とを含む第2未架橋混合物とを成形し積層
し、さらに、ポリシロキサンをヒドロシリル化により架
橋可能である、液状の第3未架橋混合物を第2未架橋混
合物上に付与し、その後加熱してこの積層体を硬化する
ものであり、前記第1の未架橋混合物中のゴム成分とし
て、DCP系EPDMを30〜100重量%含有する積
層体の製造方法。 (9)シリコーンゴム層を有する積層体の製造方法であ
って、ゴム成分と有機過酸化物架橋剤と含む第1未架橋
混合物と、ポリシロキサンとポリシロキサンの架橋剤と
を含む第2未架橋混合物とを成形し積層し、さらに、ポ
リシロキサンをヒドロシリル化により架橋可能である、
液状の第3未架橋混合物を第2未架橋混合物上に付与
し、その後加熱してこの積層体を硬化するものであり、
前記第1の未架橋混合物中のゴム成分として、塩素化ポ
リエチレンを10〜100重量%含有する積層体の製造
方法。 (10)シリコーンゴム層を有する積層体の製造方法で
あって、ゴム成分と有機過酸化物架橋剤と含む第1未架
橋混合物と、ポリシロキサンとポリシロキサンの架橋剤
とを含む第2未架橋混合物とを成形し積層し、さらに、
ポリシロキサンをヒドロシリル化により架橋可能であ
る、液状の第3未架橋混合物を第2未架橋混合物上に付
与し、その後加熱してこの積層体を硬化するものであ
り、前記第1の未架橋混合物中のゴム成分として、DC
P系EPDMを30〜70重量%、塩素化ポリエチレン
を30〜70重量%含有する積層体の製造方法。 (11)前記(8)から(10)のいずれかの製造方法
において、第2の未架橋混合物には顔料を含んでいる製
造方法。 (12)前記(8)から(10)のいずれかの製造方法
において、第2の未架橋混合物にはメタリック系顔料を
含んでいる製造方法。 (13)前記(11)あるいは(12)の製造方法にお
いて、第3の未架橋混合物に白色系充填剤を含んでいる
製造方法。
【0041】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。以下の実施例では、表1に示す配合の第1の未
架橋混合物を使用し、表2に示す配合の第2の未架橋混
合物を使用し、表3に示す3種の配合の第2の未架橋混
合物を使用し、同じ第1及び第2の未架橋混合物を用い
第3の未架橋混合物のみが異なる3種類の実施例(1〜
3)の積層体を得た。また、第3の未架橋混合物を塗布
しない以外は、実施例と同様に操作して、第1の未架橋
混合物と第2の未架橋混合物とを積層した積層体を比較
例1とした。
【0042】
【表1】第1の未架橋混合物の配合(単位:全混合物中
における重量%) ゴム成分 DCP系EPDM 30% ENB系EPDM 30% 有機過酸化物架橋剤 ジクミルパーオキサイド 2% 添加物 補強剤・充填剤(カーボンブラック) 20% 可塑剤(パラフィン系オイル) 10% 受酸剤(亜鉛華) 8%
【0043】
【表2】第2の未架橋混合物の配合(単位:重量%) ビニルポリシロキサン 90% 架橋剤(ベンゾイルパーオキサイド) 5% メタリック系顔料 5% (シルバーメタリック、アルミニウム粉末、マイカ含
有)
【0044】
【表3】 第3の未架橋混合物の配合(単位:全混合物中の重量%) その1(実施例1) ビニル基含有ジメチルポリシロキサン(粘性率1,000cp) 10% ビニル基含有ジメチルポリシロキサン(粘性率15,000cp) 20% メチルハイドロジェンシロキサンオリゴマー 3% 白金系触媒 1% 白色系充填剤(シリカ) 10% 溶剤(トルエン) 56% その2(実施例2) ビニル基含有ジメチルポリシロキサン(粘性率1,000cp) 10% ビニル基含有ジメチルポリシロキサン(粘性率15,000cp) 10% メチルハイドロジェンシロキサンオリゴマー 2% 白金系触媒 1% 白色系充填剤(シリカ) 5% 溶剤(トルエン) 72% その3(実施例3) ビニル基含有ジメチルポリシロキサン(粘性率1,000cp) 10% ビニル基含有ジメチルポリシロキサン(粘性率15,000cp) 5% メチルハイドロジェンシロキサンオリゴマー 2% 白金系触媒 1% 溶剤(トルエン) 82%
【0045】十分に混合された第1の未架橋混合物と第
2の未架橋混合物を押し出し機にそれぞれ投入し、60
℃で押し出しして、2層の積層体を得、次いで、第3の
未架橋混合物を塗布した。次いで、200℃に保持され
たHAV架橋装置に導入し、約5分間加熱し、架橋し
て、実施例1〜3の積層体を得た。なお、これらの実施
例における第3の未架橋混合物による第2のシリコーン
ゴム層の厚みは約10μmであった。また、第3の未架
橋混合物を塗布しない状態の積層体を、架橋装置に導入
し、実施例と同じ条件で架橋して、比較例1の積層体を
得た。
【0046】得られた実施例及び比較例につき、シリコ
ーンゴム側の外観を観察した。また、ほこり一定量をシ
リコーンゴム側に上方から散布し、逆さまにして軽く払
った後のほこりの付着程度を観察した。結果を、表4及
び5に示す。
【表4】 外観 1 2 3 実施例 艶消し やや艶有り 非常に艶有り 比較例 少し艶有り
【表5】 ほこりの付着 1 2 3 実施例 ほとんど付着なし ほとんど付着なし ほとんど付着なし 比較例 付着有り
【0047】外観について、実施例と比較例とを対比す
ると、実施例1から3は、白色充填剤の添加量に応じ
て、艶感に相違が生じており、多様な艶感が得られるこ
とがわかった。また、ほこりの付着について両者を対比
すると、実施例は、いずれもほこりがほとんど表面に残
存しないのに対し、比較例では残存した。なお、JIS
K6301に基づいて、第2の架橋混合物について実施
例と同条件の成形架橋条件で得られるシリコーンゴムの
硬度は、70度程度であり、第3の未架橋混合物につい
て実施例と同じ成形架橋条件で得られるシリコーンゴム
層の硬度は、JISK5400 塗料一般試験法 鉛筆
引っかき値に準じて行うと、評価方法が「すり傷」の場
合、「B」であった。
【0048】
【発明の効果】本発明では、良好な外観を得て、かつ維
持できるシリコーンゴム層を備えた積層体及びその製造
方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層体の基本構造を示す図である。
【図2】本発明に用いる成形装置の一例を示す図であ
る。
【図3】本発明の積層体の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 積層体 2 基層 4 第1のシリコーンゴム層 6 第2のシリコーンゴム層 10 成形装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市村 幸司 愛知県大府市横根町坊主山1番地の64 化 成工業株式会社内 (72)発明者 深谷 繁憲 愛知県大府市横根町坊主山1番地の64 化 成工業株式会社内 (72)発明者 小出 久 愛知県豊田市四郷町宮下河原1番地 内浜 化成株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AA37 AA37H AB10 AB10H AC05 AC05H AH02H AH06H AK01A AK52B AK52C AK75 AN00A BA03 BA07 BA10A BA10C BA15 BA27 CA02A CA02B CA13B CA30C EJ05B GB09 GB36 JK01 JL00 JN01C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴムあるいは合成樹脂からなる基層と、基
    層の上に積層される第1のシリコーンゴム層と、第1の
    シリコーンゴム層の上に積層され、ヒドロシリル化によ
    る架橋により得られる第2のシリコーンゴム層、とを備
    える積層体。
  2. 【請求項2】前記第1のシリコーンゴム層が顔料を含有
    する請求項1記載の積層体。
  3. 【請求項3】前記第2のシリコーンゴム層が透明状であ
    る請求項2記載の積層体。
  4. 【請求項4】前記第2のシリコーンゴム層が白色系充填
    剤を含有する請求項2記載の積層体。
  5. 【請求項5】シリコーンゴム層を有する積層体の製造方
    法であって、ゴム成分と有機過酸化物架橋剤と含む第1
    の未架橋混合物と、ポリシロキサンとポリシロキサンの
    架橋剤とを含む第2の未架橋混合物とを成形し積層し、
    さらに、ポリシロキサンをヒドロシリル化により架橋可
    能である、液状の第3の未架橋混合物を第2の未架橋混
    合物上に付与し、その後加熱してこの積層体を硬化する
    積層体の製造方法。
  6. 【請求項6】前記第3の未架橋混合物には白色系充填剤
    を含有する請求項5記載の製造方法。
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