JPH1116167A - 情報記録再生方法及びそれを用いた情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生方法及びそれを用いた情報記録再生装置

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JPH1116167A
JPH1116167A JP9163738A JP16373897A JPH1116167A JP H1116167 A JPH1116167 A JP H1116167A JP 9163738 A JP9163738 A JP 9163738A JP 16373897 A JP16373897 A JP 16373897A JP H1116167 A JPH1116167 A JP H1116167A
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Hisataka Sugiyama
久貴 杉山
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芳夫 鈴木
Tetsuya Fushimi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ランド部とグルーブ部が交互に連続して現れる
光ディスクフォーマットにおいて、PID部を安定に検
出することにある。 【解決手段】本発明では、情報記録面上に形成されたト
ラックにランド部とグルーブ部とが交互に形成され、予
めプリフォーマットしておくプリピットを前記トラック
中心よりずらして設けた情報記録媒体に光を照射し、照
射光の戻り光をトラック方向に二分割した検出器で受光
して得られた差動信号からプリピット部を検出し、検出
したプリピット検出信号を基準に記録及び再生の処理の
制御を行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的に情報が読
み取り可能な情報記録媒体(光ディスク)に対する情報
記録再生技術に関するものであり、特に高密度情報記録
に対応したフォーマットされた光ディスクに対応する方
法とその機能を搭載した情報記録再生装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】光ディスクにおいて、情報再生はレーザ
光を光ディスクの情報記録面上に集光し、記録マークや
ピットによって変調された反射光を検出して行う。記録
マークは情報記録面上に形成された螺旋上の案内溝に沿
って形成する。このとき特公平4−4661号にあるよ
うに、溝の幅と溝間の幅を略同一とし、溝の深さを照射
するレーザ光波長により定まる隣接トラックからのクロ
ストークの最小となる深さとすることにより案内溝(グ
ルーブ部)と案内溝間(ランド部)に同様に記録マーク
を形成し、また再生可能となり、ディスクの半径方向の
記録密度を向上することが可能である。
【0003】前記ディスク上のグルーブ部及びランド部
に記録された情報を連続的に再生するためには、溝が単
純に内周より外周に連続的に形成されている場合、グル
ーブ部を連続して再生する状態からランド部を連続して
再生する状態に移行する場合、移行に伴う時間が必要と
なり、連続的にランド部及びグルーブ部の情報を連続し
て再生することが不可能となる。
【0004】そこで特開平7−141701号公報にあ
るように、ランド部及びグルーブ部のトラックが略1周
毎に交互に現れるような溝(シングルスパイラル)を形
成すると、ランド部及びグルーブ部に記録された記録情
報を連続的に再生することができる。
【0005】ランド部またはグルーブ部に形成した記録
マークを再生するには、情報記録面上に集光したレーザ
光の集光位置を、ランド部またはグルーブ部の光ディス
クの半径方向に対し略中心位置に沿って走査する必要が
ある。このときレーザ光の集光位置はランド部またはグ
ルーブ部の中心位置からの距離に略比例した偏差量(ト
ラッキング偏差量)を、溝によるレーザ光の回折光を用
いて得ることができる。レーザ光の集光位置をその偏差
量を用いて制御(トラッキング制御)するが、ランド部
とグルーブ部では偏差量の極性が反転したものが得られ
る。従って、ランド部よりグルーブ部、またはグルーブ
部よりランド部へ連続再生するためには、ランド部及び
グルーグ部が切替わる位置にて、偏差量の極性が反転す
るのに対応したレーザ光の集光位置の制御をする必要が
ある。
【0006】そこで特開平6−176404にあるよう
に、光ディスクのトラック上、円周方向に略等間隔に領
域を設定し、その領域内にピットを形成する。前記ピッ
トの情報を再生することによりランド部とグルーブ部が
切替わる位置(極性反転位置)を認識可能となるようピ
ットを形成し、その情報をもとにトラッキング制御の状
態を切替える。
【0007】さらにトラックの円周方向に略等間隔にピ
ットが予め形成(プリフォーマット)され、該ピット
(プリピット)をランド部またはグルーブの中心位置よ
り、ランド部と隣接したグルーブ部のそれぞれ中心位置
の距離の4分の1の距離を内周方向及び外周方向に離れ
た位置に交互にオフセットさせて形成すると、前記トラ
ッキング偏差量を表す偏差信号上に前記ピット情報を再
生した信号が出力される。
【0008】つまり前記トラッキング偏差量がピット情
報の周期で正負に変動する部分を検出することで、プリ
ピットの形成位置(PID部)が分かり、ピットに対応
した信号出力の正負の順序によって現在光スポットがラ
ンド部またはグルーブ部を走査しているかを判定でき
る。
【0009】図2にPID検出器を具備した光ディスク
装置の概略ブロック線図を示す。光ディスク媒体1はス
ピンドルモータ2によって略一定線速度にて回転する。
光ヘッド3にはレーザ、光ディスクの情報記録面上に集
光するための光学部品、反射光を検出する検出器、集光
位置を可変するアクチュエータ等が内蔵されている。
【0010】光ヘッドからは反射光量のレベル変化とし
てのRF信号と、トラッキング偏差量に対応したHPP
信号が各々自動ゲイン制御器(AGC)11及び12で
一定振幅レベルに制御される。HPP信号は、前記光デ
ィスクの溝の深さや反射率のばらつき、光ディスクに照
射する前記レーザ光量のばらつき及び光ディスクからの
反射光を受光し電気信号に変換する素子(ディテクタ)
の感度ばらつきにより振幅が変化する。さらにPID部
にてレーザ光がトラックの中心位置よりずれて集光した
場合やレーザ光が光ディスクに対して垂直軸からずれて
集光部で楕円スポットとなった場合には、ランド部とグ
ルーブ部の波形振幅が異なる。
【0011】このため、固定レベルである前記比較器の
スライスレベルではHPP信号振幅のばらつきに対して
安定にPID検出を行えないため、自動ゲイン制御器
(AGC)により一定の振幅に制御してからPID検出
を行う。RF信号は記録条件によって信号振幅が変化す
るため、安定に二値化が行えるようにAGCにより振幅
を一定にする。
【0012】切替えスイッチ13はPID検出器からの
信号切替え信号32により光ディスク上のPID部とデ
ータ部で切替わり、PID部ではHPP信号を処理した
AGC13の出力を選択しデータ部ではRF信号を処理
したAGC12の出力を選択する。切替えスイッチ13
の出力はDC補正器14に入力し、各信号の略直流レベ
ルを一定にする。例えば各信号先頭部の基準信号領域で
信号上部と下部のエンベロープを検出し、上部と下部の
エンベロープの平均レベルが任意のレベルになるように
制御する。
【0013】DC補正器14の出力は自動スライスレベ
ル制御器(ASC)15に入力し、適正なスライスレベ
ルで二値化される。ASC15の出力はPLL16に入
力し、二値化信号に同期した再生クロックが生成され、
二値化信号とともに再生信号復調器17に入力し、デー
タ部のRF信号からは記録情報を、PID部のHPP信
号からは光ディスクの位置情報を復調する。このHPP
信号を復調するとランド部とグローブ部の切替えに関す
る情報も得られる。
【0014】PID部のピット情報には光ディスク上の
位置に関する情報と再生処理を行うために基準となる情
報が含まれており、基準となる情報に続いて位置に関す
る情報が形成されている。基準となる情報は信号の周波
数が一定なパターンであるのが一般であり、再生処理系
は基準となる情報を用いて制御を行うことで安定に位置
に関する情報を再生可能とする。尚、前記RF信号も先
頭部分にPID部同様に基準となる情報があり、それに
続いて記録情報が形成されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前記PID部と記録領
域の判別を行うPID検出回路は、本特許出願人が先に
出願した特願平9−000027号にあるように、トラ
ッキング偏差量に応じた出力波形(HPP信号)に対
し、ピーク検出器及びボトム検出器を用いて該HPP信
号波形のエンベロープ波形を得、比較器でそれぞれピー
クスライスレベルとボトムスライスレベルと比較し、P
ID部の検出を行う。また、前記比較器に入力する波形
が前記HPP信号を高域遮断器によってピット情報に対
応した高域の周波数成分を抑圧したもの用いてもPID
部の検出が可能である。
【0016】このようなPID検出回路は、レーザ光が
トラックの中心位置に適正に集光するように制御(トラ
ッキング制御)している場合はなんら問題はないが、現
在再生している領域から別の領域に移動するシーク時の
ようにトラッキング制御が行われていない場合やトラッ
キング制御が外乱により不安定となった場合等では、ト
ラッキング偏差量の変動が生じ、HPP信号がPID部
でのピットによる信号変動と区別ができなくなるため、
PID部を誤検出することがある。
【0017】本発明の目的は、簡単な処理系にて、トラ
ッキング制御が行われていない場合や不安定な場合でも
良好にPID部検出を行い信号処理系を制御する方法及
びそれを用いた情報記録再生装置を提供することにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、情報記録面上に形成されたトラックに
ランド部とグルーブ部とが交互に形成され、予めプリフ
ォーマットしておくプリピットを前記トラック中心より
ずらして設けた情報記録媒体に光を照射し、照射光の戻
り光をトラック方向に二分割した検出器で受光して得ら
れた差動信号からプリピット部を検出し、検出したプリ
ピット検出信号を基準に記録及び再生の処理の制御を行
うようにする。
【0019】
【発明の実施の形態】図1に本発明の実施形態の概略ブ
ロック線図を示す。図2と同じ部分は説明を省略する。
光ヘッドからの前記RF信号と、前記HPP信号は各々
前記自動ゲイン制御器(AGC)11及び12で一定振
幅レベルに制御される。ドライブ制御器18はAGC制
御信号31により各信号の先頭部では制御の応答性を向
上させ、すばやく所定の振幅になるように制御し、その
後は応答性を低下させ、高速な振幅変動に追従せず安定
な制御を行えるようにする。
【0020】前記切替えスイッチ13はドライブ制御器
18からの信号切替え信号32により光ディスク上のP
ID部とデータ部で切替わり、PID部ではHPP信号
を処理したAGC12の出力を選択し、データ部ではR
F信号を処理したAGC11の出力を選択する。
【0021】切替えスイッチ13の出力は前記DC補正
器14に入力され、このDC補正器14は、各信号の略
直流レベルを一定にする。これはドライブ制御器18か
らのDC補正動作をオンまたはオフするDC補正制御信
号33により制御されて行われる。
【0022】DC補正器14の出力は前記自動スライス
レベル制御器(ASC)15に入力され、適正なスライ
スレベルで二値化される。ASC15はドライブ制御器
18からのASC動作をオンまたはオフするASC制御
信号34により制御されて行われる。
【0023】ASC15の出力は前記PLL16に入力
され、二値化信号に同期した再生クロックが生成され、
二値化信号とともに再生信号復調器17に入力し、デー
タ部のRF信号からは記録情報を、PID部のHPP信
号からは光ディスクの位置情報を復調する。このHPP
信号を復調するとランド部とグローブ部の切替えに関す
る情報も得られる。
【0024】PLL16はドライブ制御器18からのP
LL制御信号35により同期する信号を再生信号か、ま
たは基準の信号かを切替えるように制御される。ドライ
ブ制御器18は再生復調器17からのPID情報信号3
6を得る。
【0025】ドライブ制御器18は、再生復調器17か
らのPID情報信号36が検出された場合はPID情報
を基準に各種ドライブ制御信号31、32、33、3
4、35を生成するが、光ディスク装置の起動時、所望
の情報が記録されている光ディスク上の領域にシークし
た場合やPID情報が安定に連続して得られない場合は
PID検出器19からのPID検出信号IP1とIP2
に基づいて各種ドライブ制御信号31、32、33、3
4、35を生成する。IP1とIP2は各々ランド部と
グルーブ部に対応した検出信号である。
【0026】尚、PID情報信号36が検出された場合
でも本発明のPID検出信号IP1とIP2に基づいて
各種ドライブ制御信号31、32、33、34、35を
生成してもかまわない。
【0027】各種ドライブ制御信号31、32、33、
34、35はHPP信号とRF信号の各々先頭部の基準
となる情報(VFO)領域から所定の間、各信号処理系
を制御することで安定にHPP信号とRF信号の情報を
再生可能とする。
【0028】図3は本発明におけるPID検出器19の
1実施形態である。この実施形態における各部信号波形
を図4に示す。HPP信号は正負にピット情報が現れ
る。またトラッキング偏差量が大きい部分においても正
負に波形が変化する。HPP信号をピーク検波器41と
ボトム検波器42に入力し、ピーク検波波形51とボト
ム検波波形52を得、各々比較器44、45でスライス
レベルV1、V2と比較し、正部検出信号53、負部検
出信号54を得る。この場合PID部で正部検出信号5
3、負部検出信号54が発生し”1”となるが、トラッ
キング偏差量が大きい部分においても正部検出信号5
3、負部検出信号54が発生し”1”となる。
【0029】そこで振幅検出器43によりピット情報の
ような高周波成分の信号の有無を示す信号検出信号55
を得るようにする。信号検出信号55はピット部のよう
な高周波成分の信号がある部分で”1”となり、高周波
成分の信号が無い部分では”0”となる。このためトラ
ッキング偏差量が大きい部分においては信号検出信号5
5が”0”となるので、この信号と前記正部検出信号5
3、負部検出信号54の論理和をとり、IP1、IP2
とすると、IP1とIP2はPID部のピット部分だけ
で”1”である信号となる。振幅検出器43は例えば高
周波成分を抜き取り、そのエンベロープ波形の変化から
信号成分の有無を検出する。
【0030】図5は本発明におけるPID検出器19の
別の1実施形態である。この実施例における各部信号波
形を図6に示す。HPP信号を低域通過フィルタ(LP
F)48に入力し、HPP信号の低周波成分信号である
56を得、各々比較器44、45でスライスレベルV
3、V4と比較し、正部検出信号53、負部検出信号5
4を得る。この場合PID部で正部検出信号53、負部
検出信号54が発生し”1”となるが、トラッキング偏
差量が大きい部分においても正部検出信号53、負部検
出信号54が発生し”1”となる。そこで前記振幅検出
器43によりピット部分で”1”となる信号検出信号5
5と前記正部検出信号53、負部検出信号54の論理和
をとり、IP1、IP2とすると、IP1とIP2はP
ID部のピット部分だけで”1”である信号となる。
【0031】図7は本発明におけるPID検出器19の
別の1実施形態である。この実施例における各部信号波
形を図8に示す。HPP信号はトラック中心よりずらし
て設けた光ディスクに照射した光の戻り光をトラック方
向に二分割した検出器で受光して得られた差動信号であ
るが、該二分割した検出器の各々の出力信号であるトラ
ッキング偏差+とトラッキング偏差−を振幅検出器4
9、50に入力し、信号検出信号56、57を得る。振
幅検出器49、50は前記振幅検出器43とほぼ同様な
ものであり、比較的高周波成分の信号があるPID部の
ピット部分と記録情報のあるデータ部で”1”となる。
データ部ではトラッキング偏差+とトラッキング偏差−
はほぼ同一振幅で同相信号なのでHPP信号では振幅が
極め小さく、振幅検出器43は”0”となる。
【0032】そこで振幅検出器49、50と振幅検出器
43の論理和をとり、IP1、IP2とすると、IP1
とIP2はPID部のピット部分だけで”1”である信
号となる。
【0033】図9は本発明におけるPID検出器19の
別の1実施形態である。この実施例における各部信号波
形を図10に示す。HPP信号を低域通過フィルタ(L
PF)48に入力し、HPP信号の低周波成分信号であ
る56を得、波形上部を電位Vaでクランプするピーク
クランプ61と波形下部を電位Vbでクランプするボト
ムクランプ62で上部クランプ波形63と下部クランプ
波形64を得る。上部クランプ波形63と下部クランプ
波形64は各々比較器44、45で各々のクランプ電位
VaとVbに加算電位VcとVdを加算器65、66で
加えたスライスレベルで比較し、正部検出信号53、負
部検出信号54を得る。
【0034】この場合PID部で正部検出信号53、負
部検出信号54が発生し”1”となるが、トラッキング
偏差量が大きい部分においても正部検出信号53、負部
検出信号54が発生し”1”となる。そこで前記振幅検
出器43によりピット部分で”1”となる信号検出信号
55と前記正部検出信号53、負部検出信号54の論理
和をとり、IP1、IP2とすると、IP1とIP2は
PID部のピット部分だけで”1”である信号となる。
【0035】尚、PID部以外のトラッキング偏差量の
変動が比較的低周波数であるなら、ピーククランプ61
とボトムクランプ62で変動を抑圧するため正部検出信
号53、負部検出信号54は発生しないので、振幅検出
信号55によるマスクは行わなくともよい。
【0036】以上説明した実施形態において、光ディス
クのPID部以外の溝部と溝間部からなるトラックがト
ラック方向に微少量揺動(ウォブル)されて形成されて
いる場合、前記スライスレベルV3、V4を以下のよう
に設定すると前記AGC12により略一定な振幅となっ
たHPP信号を用いなくとも安定にIP1、IP2を検
出できる。
【0037】ウォブルが形成されている光ディスクはH
PP信号のPID部以外はウォブルによりトラッキング
偏差量が変化する。一般にウォブルによるトラッキング
偏差量はトラッキング制御に影響しないようにPID部
のピットによる偏差量に比べ十分に小さな大きさであ
る。そこでスライスレベルV3、V4をウォブルによる
トラッキング偏差量の変動に応答しないレベルに設定す
ればよい。
【0038】スライスレベルの設定方法として、例えば
スライスレベルV3、V4を中心レベルから徐々に各々
正負に大きくしてゆき、IP1とIP2にウォブルパタ
ーンが発生しなくなるレベルまで可変し、ウォブルのよ
るトラッキング偏差量の変動量を考慮して、発生しなく
なるレベルに対し多少大きいレベルに設定する。
【0039】光ディスクが記録単位(セクタ)に分割さ
れて、各セクタにPID部がある場合は、本発明のドラ
イブ制御器18からの各制御信号31、32、33、3
4、35を各セクタ及びPID部の正負のピット部毎に
出力し、各信号処理系を制御する。
【0040】また、本発明のPID部検出回路のIP1
とIP2を用いて、その発生する順番により、ランド部
とグルーブ部の極性判定位置の検出を行ってもよい。
【0041】尚、いままでは再生信号処理系での制御に
ついて説明したが、記録時データ部で記録を開始するタ
イミングを前記IP1及びIP2から生成してもかまわ
ない。
【0042】図1におけるドライブ制御器18の一実施
例を図11に示す。まず、構成について説明する。
【0043】IP1及びIP2を入力して内部クロック
でサンプリングを行い“0”或いは“1”の連続検出数
が規定以上の場合のみ入力信号値を採用し、それ以外で
は前値を保持する信号幅保護回路101と、保護された
IP1a信号131及びIP2a信号132を入力信号
として周期測定を行う周期測定回路102と、この周期
測定回路102より出力されるIP1検出窓信号133
及びIP2検出窓信号134を用いて周期的に発生する
IP1a信号131及びIP2a信号132のみを選択
出力する信号周期保護回路103と、周期保護されたI
P1b信号135及びIP2b信号136を入力して各
種制御信号31、32、33、34、35を生成する制
御信号生成回路104より構成される。
【0044】次に動作について説明する。
【0045】PID検出器19より入力されるIP1、
IP2信号はPID部以外で発生する外乱(ノイズ、ト
ラッキング外れ、トラックジャンプ等)により出力され
ることがあり、PID部以外で発生するIP1、IP2
についてはこれを取り除く必要がある。また、PID部
においてもノイズ等の外乱で各種ドライブ制御信号3
1、32、33、34、35を誤って出力する可能性が
ある。
【0046】このため、外乱によるIP1、IP2信号
発生に対して、発生する信号幅の短い外乱と信号幅が長
い外乱に分けて保護を行うことにより、各種外乱に対す
る各種ドライブ制御信号31、32、33、34、35
の誤出力が抑制可能となる。
【0047】まず、信号幅の短い外乱についてはIP
1、IP2の信号幅を検出し規定以下の信号変化につい
ては変化検出をしない様にする。この処理を行うのが信
号幅保護回路101である。
【0048】次に信号幅が長い外乱についてはIP1、
IP2の発生周期を測定し周期外で発生するIP1、I
P2についてはこれを採用しない事で抑制出来る。
【0049】具体的には、信号幅保護回路101より出
力されるIP1a信号131及びIP2a信号132の
周期を測定し、周期性が確認された時点で周期測定回路
102よりIP1検出窓信号133及びIP2検出窓信
号134を出力する。なお、周期性が確認されない時点
ではIP1検出窓信号133及びIP2検出窓信号13
4は常に有効状態とする。
【0050】また、周期測定回路102では再生信号復
調器17より入力されるPID情報信号36が検出され
た場合はIP1a信号131及びIP2a信号132信
号の代りにPID情報信号36よりIP1検出窓信号1
33及びIP2検出窓信号134を出力する機能機能を
合わせ持ち、再生状況に応じて切替えることにより、よ
り外乱に強い制御を可能とする。
【0051】信号周期保護回路103ではIP1検出窓
信号133が有効な期間に発生したIP1a信号131
のみを周期保護されたIP1b信号135として出力す
る。IP2についても同様に周期保護されたIP2b信
号136を出力する。
【0052】このIP1b信号135及びIP2b信号
136はPID部で発生したIP1、IP2信号のみか
ら生成されるため、このIP1b信号135及びIP2
b信号136を基準として制御信号生成回路104にて
各種ドライブ制御信号31、32、33、34、35を
生成すれば外乱に影響されることが無くなる。
【0053】以上により、PID検出器19より入力さ
れるIP1及びIP2に各種外乱が含まれていてもドラ
イブ制御器18より出力する各種ドライブ制御信号3
1、32、33、34、35は外乱に影響されない制御
信号を生成することが可能となる。
【0054】図15に別実施例を示す。周期測定回路1
02においてPID情報信号36よりIP1検出窓信号
133及びIP2検出窓信号134を出力する場合につ
いては、周期測定回路102よりIP1b信号135及
びIP2b信号136に相当する信号137、138を
生成して制御信号生成回路104に入力し、再生状況に
応じてIP1b信号135及びIP2b信号136と信
号137、138を切替えることにより外乱に強い制御
信号生成を行うことが出来る。
【0055】図12は図11の信号保護回路101のI
P1に関する一実施例を示したものである。なお、IP
2についても同様の回路構成で対応出来る。
【0056】まず、構成について説明する。
【0057】CKの立上がりでEN入力が‘1’の時カ
ウントアップし、同じくCKの立上がりでCLR入力が
‘1’の時クリアする(Q出力すべて‘0’にする)n
進カウンタ140、141と、CKの立上がりでD1入
力がn−1と等しい時のみ‘1’を出力する比較出力1
52とCKの立上がりでD0入力がn−1と等しい時の
み‘1’を出力する比較出力153を持つ比較器142
と、S入力に‘1’が入った時Q出力(IP1a信号)1
31を‘1’にし、R入力に‘1’が入った時Q出力
(IP1a信号)131を‘0’にし、それ以外の時は前
値保持するRS−FF143とにより構成される。
【0058】次に、動作について説明する。
【0059】IP1が‘1’の時n進カウンタ140は
CKが立上がる度にカウントアップする。この時n進カ
ウンタ141はクリア状態のままである。n進カウンタ
140はn−1までカウントアップしたところで0に戻
り、再びカウントアップを繰り返す。
【0060】IP1が‘0’の時はこれとは逆にn進カ
ウンタ140はクリア状態のままとなり、n進カウンタ
141がカウントアップを繰り返すように動作する。
【0061】比較器ではn進カウンタ140がn−1に
一致したところで比較出力152を‘1’にセットす
る。同じく、n進カウンタ141がn−1に一致したと
ころで比較出力153を‘1’にセットする。
【0062】従って、IP1が‘1’に変化して(n−
1)×(内部クロック)分‘1’が続けばRS−FF14
3のS入力に‘1’が入りIP1a信号131が‘1’
に変化する。また、IP1が‘0’に変化した場合も同
様にして、IP1a信号131が‘0’に変化する。
【0063】ところでIP1が‘1’から‘0’に変化
してからn進カウンタ141がn−1までカウントアッ
プする前に再びIP1が‘1’に変化すると比較出力1
53からは‘1’が出力されない。このため、IP1a
信号131は‘0’になることはなく‘1’を保持す
る。
【0064】逆にIP1が‘0’から‘1’に変化しn
−1カウント前に‘0’に戻る場合も同様である。
【0065】以上の動作により、内部クロックでカウン
トしてn−1以下のIP1信号変化についてはIP1a
信号131に反映する事が無くなり、規定以下の信号幅
についてIP1の検出を保護することが出来る。IP2
についても同様である。
【0066】nの値及び内部クロックの周波数等につい
てはIP1及びIP2のノイズ等を十分除去出来る範囲
で適宜選択すれば良い。
【0067】図13は図11の周期測定回路102のI
P1に関する一実施例を示したものである。なお、IP
2についても同様の回路構成で対応出来る。
【0068】まず、構成について説明する。
【0069】IP1a信号131の立上りエッジ検出を
行う立上りエッジ検出回路160と、PID情報信号3
6からPID情報の検出判定を行うPID情報判定回路
165と、立上りエッジ検出回路160から出力される
PID開始検出信号A170及びPID情報判定回路1
65から出力されるPID開始検出信号B175を切替
選択する選択回路161と、選択回路161から出力さ
れるPID開始検出信号C171がPID検出窓C13
3の有効期間に入力された場合にカウント値をクリア
し、それ以外では内部クロックにより常にカウントし続
ける周期カウンタ及び必要なデコード出力信号を生成す
る周期カウンタ&デコーダ162と、周期カウンタ&デ
コーダ162より出力される検出窓信号A172の有効
期間にPID開始検出信号A170が検出された場合に
カウントする検出カウンタ164と、各入力信号17
3、174、176よりIP1検出窓信号133を出力
制御する検出窓出力制御回路163より構成される。
【0070】次に動作について説明する。
【0071】まず、初期状態において再生信号復調器1
7よりのPID情報信号19が無効な状態の動作につい
て説明する。
【0072】立上りエッジ検出回路160から出力され
るPID開始検出信号A170を選択回路161で選択
してPID開始検出信号C171として出力する。
【0073】周期カウンタ&デコーダ162において初
期状態ではIP1検出窓信号133は常に有効であり
(下記検出窓出力制御回路163の動作説明参照)、P
ID開始検出信号C171が有効になると周期カウンタ
&デコーダ162の周期カウンタがクリアされ、PID
開始検出信号C171同期でカウントが始まる。次にP
ID開始検出信号C171が入力されるタイミング付近
のカウント値をデコードして検出窓信号A172及び検
出窓信号B173を出力する。
【0074】検出窓信号A172が有効な場合にPID
開始検出信号C171が検出カウンタ164に入力され
ると検出カウンタ値174がカウントアップする。但
し、カウントアップは予め定められたカウント値に達し
た時点でカウントアップを停止する。検出窓信号A17
2が有効な間にPID開始検出信号C171が検出カウ
ンタ164に入力されない場合は検出カウント値174
をクリアする。
【0075】検出窓出力制御回路163では検出カウン
ト値174が予め定められた値を越えた場合に検出窓信
号B173をIP1検出窓信号133として出力する。
なお、検出カウント値174が予め定められた値以下の
場合はIP1検出窓信号133は常に有効となるように
出力する。従って、初期状態においてはIP1検出窓信
号133は常に有効状態となっている。
【0076】以上の動作により初期状態からIP1の立
上りエッジ検出により、その周期性をチェックし、周期
性が確認されたところでIP1a信号131を周期的に
保護するためのIP1検出窓信号131を出力すること
が出来る。IP2についても同様である。
【0077】図16の(A)は初期状態からIP1検出
窓信号133による周期保護が開始される時のタイミン
グ図であり、(B)は周期保護中のタイミングである。
【0078】図16(B)においてIP1a信号131
に外乱が発生してもIP1b信号135には外乱が影響
しないことがわかる。
【0079】次に、再生信号復調器17からのPID情
報信号が有効になった場合の動作について説明する。
【0080】PID情報判定回路165によりPID情
報信号36の有効性が確認されるとPID情報信号に基
づき、PID開始検出信号B175が出力され、同時に
PID情報判定信号176が有効となる。
【0081】選択回路171ではPID開始検出信号B
175が選択されPID開始検出信号C171として周
期カウンタ&デコーダ162に入力される。この結果、
検出窓信号B173はPID情報信号に基づいて生成さ
れるようになる。検出窓出力制御回路163ではPID
情報判定信号176が有効な状態では検出カウント値1
74を判定に使用せず、常に検出窓信号B173をPI
D検出窓信号133として出力する。
【0082】以上の動作により再生信号に含まれるPI
D情報信号36を用いたIP1及びIP2検出窓生成に
切替えることが出来る。
【0083】なお、PID情報判定信号176が再生状
態等の変化により無効になった場合は元のPID開始検
出信号A170によるPID検出窓信号133生成に戻
す。
【0084】図14は図11の信号周期保護回路103
に関する一実施例を示したものである。
【0085】信号幅保護回路101から出力されるIP
1a信号131とIP2a信号132を各々周期測定回
路102から出力されるIP1検出窓信号133とIP
2検出窓信号134で論理積180、181をとれば良
い。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、トラッキング制御が行
われていない場合や不安定な場合でも良好にPID部検
出を行うことができ、その検出信号により信号処理系を
制御することができるので安定に記録及び再生が可能と
なる情報記録再生装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いた情報記録再生装置の再生処理系
のブロック線図である。
【図2】従来の情報記録再生装置の再生処理系のブロッ
ク線図である。
【図3】本発明のPID検出器の1実施形態のブロック
線図である。
【図4】本発明のPID検出器の1実施形態の各部信号
波形である。
【図5】本発明のPID検出器の別の1実施形態のブロ
ック線図である。
【図6】本発明のPID検出器の別の1実施形態の各部
信号波形である。
【図7】本発明のPID検出器の別の1実施形態のブロ
ック線図である。
【図8】本発明のPID検出器の別の1実施形態の各部
信号波形である。
【図9】本発明のPID検出器の別の1実施形態のブロ
ック線図である。
【図10】本発明のPID検出器の別の1実施形態の各
部信号波形である。
【図11】本発明のドライブ制御器の1実施形態のブロ
ック線図である。
【図12】本発明の信号幅保護回路の1実施形態のブロ
ック線図である。
【図13】本発明の周期測定回路の1実施形態のブロッ
ク線図である。
【図14】本発明の信号周期保護回路の第1実施例のブ
ロック線図である。
【図15】本発明のドライブ制御器の別の1実施形態の
ブロック線図である。
【図16】本発明のドライブ制御器の別の1実施形態の
タイミング図である。
【符号の説明】
1…光ディスク、3…光ヘッド、17…再生信号復調
器、18…ドライブ制御器、19…PID検出器、43
…振幅検出器、44…比較器、45…比較器、101…
信号幅保護回路、102…周期測定回路、103…信号
周期保護回路 104…制御信号生成回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関根 竹彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立画像情報システム内 (72)発明者 杉山 久貴 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像情報メディア事業部内 (72)発明者 鈴木 芳夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像情報メディア事業部内 (72)発明者 伏見 哲也 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像情報メディア事業部内

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報記録面上に形成されたトラックにラン
    ド部とグルーブ部とが交互に形成され、予めプリフォー
    マットしておくプリピットを前記トラック中心よりずら
    して設けた情報記録媒体に光を照射し、該照射光の戻り
    光をトラック方向に二分割した検出器で受光して得られ
    た差動信号からプリピット部を検出し、該検出したプリ
    ピット検出信号を基準に記録及び再生の処理の制御を行
    うことを特徴とする情報記録再生方法。
  2. 【請求項2】前記プリピット検出信号が前記情報記録媒
    体に予めプリフォーマットされている信号を再生するか
    否かを制御する第1の制御信号により有効か無効かとす
    ることを特徴とする請求項1記載の情報記録再生方法。
  3. 【請求項3】前記情報記録媒体の再生信号振幅を判定
    し、所定の信号振幅以下と判定した場合に前記プリピッ
    ト検出信号を無効とすることを特徴とする請求項1記載
    の情報記録再生方法。
  4. 【請求項4】前記プリピット検出は、前記差動信号の高
    周波成分を抑圧した波形と任意の直流レベルと比較する
    ことにより行うことを特徴とする請求項1記載の情報記
    録再生方法。
  5. 【請求項5】前記情報記録媒体が溝部と溝間部からなる
    トラックで構成され、さらに記録単位に分割され、各記
    録単位毎に該記録単位を示す識別情報がプリフォーマッ
    トされており上記溝部および溝間部がトラック方向に微
    少量ウォブルされて形成されている場合には、前記プリ
    ピット検出は前記プシュプル信号の高周波成分を抑圧し
    た波形を該ウォブル成分が検出されない正負の2つのレ
    ベルと比較することにより行うことを特徴とする請求項
    1記載の情報記録再生方法。
  6. 【請求項6】前記プリピット検出は、前記差動信号の高
    周波成分を抑圧した波形をボトムクランプ及びピークク
    ランプし、前者はクランプ電位より高電位のレベルと比
    較し、後者はクランプ電位より低電位のレベルと比較す
    ることにより行うことを特徴とする請求項1記載の情報
    記録再生方法。
  7. 【請求項7】前記プリピット検出は、前記差動信号を上
    部及び下部のエンベロープ波形と任意の直流レベルと比
    較することにより行うことを特徴とする請求項1記載の
    情報記録再生方法。
  8. 【請求項8】前記プリピット検出は、トラック方向に二
    分割した検出器で受光して得られた各検出器からの信号
    とその差動信号である前記差動信号の各々の信号振幅を
    検出し、該差動信号が所定の振幅レベル以上と判定した
    領域と該各検出器からの信号が所定の振幅レベル以上と
    判定した領域とが重複する領域を検出することにより行
    うことを特徴とする請求項1記載の情報記録再生方法。
  9. 【請求項9】請求項4から請求項8に記載のプリピット
    検出方法を用いて前記ランド部と前記グルーブ部とが切
    替る極性反転位置を検出することを特徴とする情報記録
    再生方法。
  10. 【請求項10】前記記録及び再生の処理の制御は、前記
    情報記録媒体が記録単位に分割され、各記録単位毎に該
    記録単位を示す識別情報がプリフォーマットされている
    場合には、各記録単位毎に行うことを特徴とする請求項
    1記載の情報記録再生方法。
  11. 【請求項11】トラックにランド部とグルーブ部とが交
    互に形成され、少なくとも前記ランド部かグルーブ部か
    を示す情報を有するピットを前記トラック中心よりずら
    して設けた情報記録媒体に照射した光の戻り光を検出
    し、信号処理手段が該戻り光に基づく情報信号を処理す
    ることで情報を再生し、記録及び再生の処理の制御を行
    う情報記録再生方法において、該情報信号の処理により
    情報が再生不可となった場合には、請求項1記載のプリ
    ピット検出信号を基準に記録及び再生の処理の制御を行
    うことを特徴とする情報記録再生方法。
  12. 【請求項12】前記プリピット検出信号を2値化したプ
    リピット検出2値化信号を生成し、該プリピット2値化
    信号をサンプリングして得られる離散プリピット2値化
    信号を生成し、該離散プリピット2値化信号に基づいて
    記録及び再生を制御する信号を生成することを特徴とす
    る請求項1記載の情報記録再生方法。
  13. 【請求項13】1あるいは0の連続検出数を計測し、該
    計測数が規定数以下の場合に1あるいは0の検出を無効
    とし、該離散プリピット2値化信号を前値保持すること
    で前記離散プリピット2値化信号を生成することを特徴
    とする請求項11記載の情報記録再生方法。
  14. 【請求項14】前記離散プリピット2値化信号の信号値
    の変化する範囲を示す検出窓を生成し、該検出窓内の離
    散プリピット2値化信号に基づいて記録及び再生を制御
    する信号を生成することを特徴とする請求項11又は1
    2記載の情報記録再生方法。
  15. 【請求項15】前記離散プリピット2値化信号変化点を
    検出し、該変化点周期を計測し、予め設定された周期範
    囲で繰り返し検出された場合に該変化点から前記検出窓
    を生成することを特徴とする請求項14記載の情報記録
    再生方法。
  16. 【請求項16】前記記録情報媒体に予め記録されている
    情報を再生した信号に基づいて前記検出窓を生成するこ
    とを特徴とする請求項14記載の情報記録再生方法。
  17. 【請求項17】前記記録情報媒体に予め記録されている
    情報を再生した信号に基づいて前記離散プリピット2値
    化信号を補正することを特徴とする請求項11記載の情
    報記録再生方法。
  18. 【請求項18】前記記録情報媒体に予め記録されている
    情報を再生した信号に基づいて前記離散プリピット2値
    化信号より生成する記録及び再生制御信号を補正するこ
    とを特徴とする請求項11記載の情報記録再生方法。
  19. 【請求項19】情報記録面上に形成されたトラックにラ
    ンド部とグルーブ部とが交互に形成され、予めプリフォ
    ーマットしておくプリピットを前記トラック中心よりず
    らして設けた情報記録媒体に光を照射し、照射光の戻り
    光をトラック方向に二分割した検出器で受光して得られ
    た差動信号からプリピット部を検出するプリピット検出
    手段を有し、検出したプリピット検出信号を基準に記録
    及び再生の処理の制御を行うことを特徴とする情報記録
    再生装置。
  20. 【請求項20】前記プリピット検出信号が前記情報記録
    媒体に予めプリフォーマットされている信号を再生する
    か否かを制御する第1の制御信号により有効か無効かと
    することを特徴とする請求項19記載の情報記録再生装
    置。
  21. 【請求項21】前記情報記録媒体の再生信号振幅を判定
    する手段を有し、所定の信号振幅以下と判定した場合に
    前記プリピット検出信号を無効とすることを特徴とする
    請求項19記載の情報記録再生装置。
  22. 【請求項22】前記プリピット検出手段は、前記差動信
    号の高周波成分を抑圧した波形と任意の直流レベルと比
    較することでプリピット検出を行うことを特徴とする請
    求項19記載の情報記録再生装置。
  23. 【請求項23】溝部と溝間部からなるトラックで構成さ
    れ、さらに記録単位に分割され、各記録単位毎に該記録
    単位を示す識別情報がプリフォーマットされており上記
    溝部および溝間部がトラック方向に微少量ウォブルされ
    て形成されている情報記録媒体に対し、前記プリピット
    検出手段は、前記差動信号の高周波成分を抑圧した波形
    を該ウォブル成分が検出されない正負の2つのレベルと
    比較することでプリピット検出を行うことを特徴とする
    請求項19記載の情報記録再生装置。
  24. 【請求項24】前記プリピット検出手段は、前記差動信
    号の高周波成分を抑圧した波形をボトムクランプ及びピ
    ーククランプし、前者はクランプ電位より高電位のレベ
    ルと比較し、後者はクランプ電位より低電位のレベルと
    比較することでプリピット検出を行うことを特徴とする
    請求項19記載の情報記録再生装置。
  25. 【請求項25】前記プリピット検出手段は、前記差動信
    号を上部及び下部のエンベロープ波形と任意の直流レベ
    ルと比較することでプリピット検出を行うことを特徴と
    する請求項19記載の情報記録再生装置。
  26. 【請求項26】前記プリピット検出は、トラック方向に
    二分割した検出器で受光して得られた各検出器からの信
    号とその差動信号である前記差動信号の各々の信号振幅
    を検出する手段を有し、該差動信号が所定の振幅レベル
    以上と判定した領域と該各検出器からの信号が所定の振
    幅レベル以上と判定した領域とが重複する領域を検出す
    ることでプリピット検出を行うことを特徴とする請求項
    19記載の情報記録再生装置。
  27. 【請求項27】請求項22から請求項26に記載のプリ
    ピット検出手段を用いて前記ランド部と前記グルーブ部
    とが切替る極性反転位置を検出する極性反転位置検出手
    段を備えたことを特徴とする情報記録再生装置。
  28. 【請求項28】前記記録及び再生の処理の制御を、前記
    情報記録媒体が記録単位に分割され、各記録単位毎に該
    記録単位を示す識別情報がプリフォーマットされている
    場合には、各記録単位毎に行うことを特徴とする請求項
    19記載の情報記録再生装置。
  29. 【請求項29】トラックにランド部とグルーブ部とが交
    互に形成され、少なくとも前記ランド部かグルーブ部か
    を示す情報を有するピットを前記トラック中心よりずら
    して設けた情報記録媒体に照射した光の戻り光を検出
    し、信号処理手段が該戻り光に基づく情報信号を処理す
    ることで情報を再生し、記録及び再生の処理の制御を行
    う情報記録再生装置において、該情報信号の処理により
    情報が再生不可となった場合に請求項1記載のプリピッ
    ト検出信号を基準に記録及び再生の処理の制御を行う手
    段を有することを特徴とする情報記録再生装置。
  30. 【請求項30】前記プリピット検出信号を基準に記録及
    び再生を制御する手段は、該プリピット検出信号を2値
    化したプリピット検出2値化信号を生成する手段と該プ
    リピット2値化信号をサンプリングして得られる離散プ
    リピット2値化信号を生成する手段とを具備し、該離散
    プリピット2値化信号に基づいて記録及び再生を制御す
    る信号を生成することを特徴とする請求項1記載の情報
    記録再生装置。
  31. 【請求項31】記録及び再生を制御する信号を前記離散
    プリピット2値化信号より生成する手段は、1あるいは
    0の連続検出数を計測する手段と該計測数が規定数以下
    の場合に1あるいは0の検出を無効とし該離散プリピッ
    ト2値化信号を前値保持する手段とを具備することを特
    徴とする請求項29記載の情報記録再生方法及びそれを
    用いた情報記録再生装置。
  32. 【請求項32】前記離散プリピット2値化信号において
    信号値の変化する範囲を示す検出窓を生成する手段を具
    備し、該検出窓内の離散プリピット2値化信号に基づい
    て記録及び再生を制御する信号を生成することを特徴と
    する請求項29又は30記載の情報記録再生装置。
  33. 【請求項33】前記離散プリピット2値化信号の検出窓
    を生成する手段は、前記離散プリピット2値化信号変化
    点を検出する手段と該変化点周期を計測する手段とを具
    備し、予め設定された周期範囲で繰り返し検出された場
    合に該変化点から検出窓を生成することを特徴とする請
    求項32記載の情報記録再生装置。
  34. 【請求項34】前記離散プリピット2値化信号の検出窓
    を生成する手段は、前記記録情報媒体に予め記録されて
    いる情報を再生した信号に基づいて該検出窓を生成する
    ことを特徴とする請求項32記載の情報記録再生装置。
  35. 【請求項35】前記記録情報媒体に予め記録されている
    情報を再生した信号に基づいて前記離散プリピット2値
    化信号を補正することを特徴とする請求項29記載の情
    報記録再生装置。
  36. 【請求項36】前記記録情報媒体に予め記録されている
    情報を再生した信号に基づいて前記離散プリピット2値
    化信号より生成する記録及び再生制御信号を補正するこ
    とを特徴とする請求項29記載の情報記録再生装置。
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