JPH1116116A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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Publication number
JPH1116116A
JPH1116116A JP16862297A JP16862297A JPH1116116A JP H1116116 A JPH1116116 A JP H1116116A JP 16862297 A JP16862297 A JP 16862297A JP 16862297 A JP16862297 A JP 16862297A JP H1116116 A JPH1116116 A JP H1116116A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
gap
magnetic head
films
magnetic core
Prior art date
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Pending
Application number
JP16862297A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiko Abe
啓子 阿部
Taku Kato
卓 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP16862297A priority Critical patent/JPH1116116A/ja
Publication of JPH1116116A publication Critical patent/JPH1116116A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生出力を安定化させることができる磁気ヘ
ッドを提供すること。 【解決手段】 磁気記録媒体に対してデータを記録再生
するためのギャップ13を、磁気コア半体11、12に
成膜されている金属磁性膜16、17同士の接合により
形成し、前記ギャップを挟む前記金属磁性膜を、使用さ
れる記録フォーマットに応じてそれぞれの膜厚λa、λ
bが異なるように成膜する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ビデオテープレ
コーダ(VTR)やデジタルオーディオテープレコーダ
(DAT)等の磁気記録再生装置に用いられる磁気テー
プ等の磁気記録媒体に対してデータを記録再生するため
の磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気ヘッドのうちMIG(メタル
インギャップ)タイプの磁気ヘッドは、例えば図4及び
図5に示すように構成されている。この磁気ヘッド1
は、互いに接合された2つの磁気コア半体2、3を備え
ている。
【0003】各磁気コア半体2、3は、フェライト等の
磁性材料から成り、各磁気コア半体2、3の接合面のう
ち、磁気テープが摺動するテープ摺動面1a寄りのいわ
ゆるギャップ対向面の間には、磁気テープに対してデー
タを記録再生するための磁束を発生するギャップ4が画
成されており、接合面とは反対側の面には、巻線を巻回
してコイルとする際に案内するためのガイド溝2c、3
aが設けられている。
【0004】ギャップ4は、矢印Tで示す磁気テープの
走行方向(トラック方向)に関して傾斜した所定のアジ
マス角を有するように、かつそのトラック幅方向に関し
て所定のギャップ長を有するように形成されている。こ
のギャップ長は、ギャップ4の両端部を挟むように各磁
気コア半体2、3の接合面から側面にかけて形成された
トラック幅規制溝5、6により規制されている。
【0005】トラック幅規制溝5、6は、ギャップ4の
両端部からギャップ4の方向に垂直な方向に対して所定
の溝角度を有するように形成されている。これは、ギャ
ップ4の近傍におけるフェライト材、即ち磁気コア半体
2、3の体積をできるだけ大きくすることにより、磁気
ヘッド1の効率を向上させるためである。
【0006】さらに、各磁気コア半体2、3のギャップ
対向面及びトラック幅規制溝5、6の内面には、ギャッ
プ4と平行に金属磁性膜7、8が成膜され、トラック幅
規制溝5、6内には、接合ガラス9が封入されている。
また、一方の磁気コア半体2の接合面には、ガイド溝2
c、3aを介して巻回される巻線を通すための巻線溝2
aと、他方の磁気コア半体3との接合用の接合ガラス9
を収容するためのガラス溝2bが設けられている。
【0007】このような構成の磁気ヘッド1によりデー
タを記録する際には、磁気テープをテープ摺動面1aに
沿って矢印T方向に摺動させ、駆動電流を外部からコイ
ル(図示せず)に対して流す。すると、この駆動電流に
対応して、巻線溝2aの周りを磁路として循環してギャ
ップ4を通過する磁界がコイルに発生するので、磁気テ
ープに対して所望のデータを磁気記録することができ
る。
【0008】また、データを再生する際には、磁気テー
プをテープ摺動面1aに沿って矢印T方向に摺動させ
る。すると、磁気テープに記録された磁気信号に基づい
て、ギャップ4から磁気コア半体2、3を循環する磁界
が発生し、この磁界に基づく例えば図6に示すような周
波数特性を有する信号電流がコイルに発生する。そし
て、この信号電流を外部に取り出して適宜に処理するこ
とより、磁気テープに記録された所望のデータを再生す
ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の磁気ヘ
ッド1においては、ギャップ4を挟む金属磁性膜7、8
の膜厚は同一の厚さλに成膜されている。また、各金属
磁性膜7、8と各磁気コア半体2、3との界面4a、4
bは磁気的に不連続で疑似的なギャップとして作用す
る。
【0010】従って、メインのギャップ4で再生される
信号と上記疑似ギャップ4a、4bで再生される信号と
が干渉しあい、磁気テープに記録された信号の波長に応
じて、メインギャップ4で再生される信号出力が変動
し、例えばVTRの画質に悪影響を及ぼすという問題が
あった。この例での磁気ヘッド1においては、疑似ギャ
ップ4a、4bはメインギャップ4の両側にあり、金属
磁性膜7、8の膜厚は同一の厚さλであるため、メイン
ギャップ4の再生信号出力への影響も2倍になる。
【0011】例えば金属磁性膜7、8の膜厚λをそれぞ
れ5.0μm、磁気テープの速度Vを3.8m/s、疑
似ギャップ4a、4bによる周波数特性のうねりの周期
をfとして、膜厚λ=速度V/うねりの周期fの式によ
りシミュレートした場合、図7に示すように、疑似ギャ
ップ4a、4bによる周波数特性のうねりの波形Wa、
Wbの各周期は一致しており、これらの合成波形Wの振
幅は2倍になっていることが分かる。
【0012】そこで、各金属磁性膜7、8と各磁気コア
半体2、3との界面4a、4bに発生する磁気的な不連
続を極力抑えて、各界面4a、4bが疑似的なギャップ
として作用しないように工夫しているが、全く作用しな
いようにすることには限界があり、メインギャップ4の
再生信号出力を安定化させることが困難であるという問
題があった。
【0013】この発明は、以上の点に鑑み、再生信号出
力を安定化させることができる磁気ヘッドを提供するこ
とを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、この発明に
よれば、磁気記録媒体に対してデータを記録再生するた
めのギャップを、磁気コア半体に成膜されている金属磁
性膜同士の接合により形成し、前記ギャップを挟む前記
金属磁性膜を、使用される記録フォーマットに応じてそ
れぞれの膜厚が異なるように成膜することにより達成さ
れる。
【0015】上記構成によれば、ギャップから各金属磁
性膜と各磁気コア半体との界面までの距離が異なるの
で、各界面が疑似ギャップとして作用しても、各疑似ギ
ャップの信号出力は相互に打ち消し合ってうねりを低減
させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図を参照しながら詳細に説明する。尚、以下に述
べる実施形態は、この発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、この発
明の範囲は、以下の説明において特にこの発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0017】図1は、この発明による磁気ヘッドの実施
形態を示す斜視図である。この磁気ヘッド10は、互い
に接合された2つの磁気コア半体11、12を備えてい
る。各磁気コア半体11、12は、フェライト等の磁性
材料から成り、各磁気コア半体11、12の接合面のう
ち、磁気テープが摺動するテープ摺動面10a寄りのギ
ャップ対向面の間には、磁気テープに対してデータを記
録再生するための磁束を発生するギャップ13が画成さ
れており、接合面とは反対側の面には、巻線を巻回して
コイルとする際に案内するためのガイド溝11c、12
aが設けられている。
【0018】ギャップ13は、矢印Tで示す磁気テープ
の走行方向(トラック方向)に関して傾斜したアジマス
角を有するように、かつそのトラック幅方向に関して所
定のギャップ長を有するように形成されている。このギ
ャップ長は、ギャップ13の両端部を挟むように各磁気
コア半体11、12の接合面から側面にかけて形成され
たトラック幅規制溝14、15により規制されている。
【0019】さらに、図2に示すように、各磁気コア半
体11、12のギャップ対向面及びトラック幅規制溝1
4、15の内面には、金属磁性膜16、17が成膜さ
れ、トラック幅規制溝14、15内には、接合ガラス1
8が封入されている。また、一方の磁気コア半体11の
接合面には、ガイド溝11c、12aを介して巻回され
る巻線を通すための巻線溝11aと、他方の磁気コア半
体12との接合用の接合ガラス18を収容するためのガ
ラス溝11bが設けられている。
【0020】以上の構成は、図4及び図5に示した従来
の磁気ヘッド1とほぼ同様の構成であるが、この磁気ヘ
ッド10においては、上記金属磁性膜16、17の膜厚
が異なる厚さλ1、λ2で成膜されている。このような
構成とすることにより、ギャップ13から各金属磁性膜
16、17と各磁気コア半体11、12との界面13
a、13bまでの距離が変わるので、たとえ金属磁性膜
16、17と磁気コア半体11、12との界面13a、
13bが磁気的に不連続で疑似的なギャップとして作用
しても、疑似ギャップ13a、13bによる周波数特性
のうねりの波形の各周期はずれることになり、うねりの
波形は相互に打ち消し合うことになる。
【0021】従って、メインのギャップ13で再生され
る信号と上記疑似ギャップ13a、13bで再生される
信号とは干渉せず、メインギャップ13で再生される信
号出力は安定化することになる。
【0022】例えば金属磁性膜16、17の膜厚λa、
λbをそれぞれ5.0μm、5.4μm、磁気テープの
速度Vを3.8m/s、疑似ギャップ13a、13bに
よる周波数特性のうねりの周期をfとして、膜厚λ=速
度V/うねりの周期fの式によりシミュレートした場
合、図3に示すように、疑似ギャップ13a、13bに
よる周波数特性のうねりの波形Wa、Wbの各周期fは
ずれて、うねりの波形Wa、Wbは打ち消し合うので、
これらの合成波形Wの振幅は3MHz〜7MHzの周波
数帯域で小さくなり、特に5MHzで最小になっている
ことが分かる。
【0023】上述した磁気ヘッドによれば、再生信号の
周波数特性の所定帯域のうねりを低減することができる
ので、例えばVTR等の画質への悪影響を抑えることが
できる。また、他のフォーマットで使用されているMI
Gヘッドの疑似ギャップに対しても、金属磁性膜の膜厚
差を変えることにより対応することができる。さらに、
疑似ギャップの出力を抑止するためのスパッタ等の製造
条件を緩和することができ、磁気ヘッドのコストダウン
を図ることができると共に、歩留まりを向上させること
ができる。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
再生出力を安定化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による磁気ヘッドの実施形態の全体構
成を示す概略斜視図。
【図2】図1の磁気ヘッドのテープ摺動面を示す部分拡
大図。
【図3】図1の磁気ヘッドにおける疑似ギャップの周波
数特性のうねりの波形の具体例を示す図。
【図4】従来の磁気ヘッドの一例の全体構成を示す概略
斜視図。
【図5】図4の磁気ヘッドのテープ摺動面を示す部分拡
大図。
【図6】図4の磁気ヘッドの周波数特性を示す図。
【図7】図4の磁気ヘッドにおける疑似ギャップの周波
数特性のうねりの波形の具体例を示す図。
【符号の説明】
10・・・磁気ヘッド、11、12・・・磁気コア半
体、11a・・・巻線溝、11b・・・ガラス溝、11
c、12a・・・ガイド溝、13・・・ギャップ、13
a、13b・・・疑似ギャップ、14、15・・・トラ
ック幅規制溝、16、17・・・金属磁性膜、18・・
・接合ガラス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体に対してデータを記録再生
    するためのギャップが、磁気コア半体に成膜されている
    金属磁性膜同士の接合により形成されている磁気ヘッド
    であって、 前記ギャップを挟む前記金属磁性膜が、使用される記録
    フォーマットに応じてそれぞれの膜厚が異なるように成
    膜されていることを特徴とする磁気ヘッド。
JP16862297A 1997-06-25 1997-06-25 磁気ヘッド Pending JPH1116116A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16862297A JPH1116116A (ja) 1997-06-25 1997-06-25 磁気ヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16862297A JPH1116116A (ja) 1997-06-25 1997-06-25 磁気ヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1116116A true JPH1116116A (ja) 1999-01-22

Family

ID=15871481

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16862297A Pending JPH1116116A (ja) 1997-06-25 1997-06-25 磁気ヘッド

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