JPH06162430A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JPH06162430A
JPH06162430A JP31340992A JP31340992A JPH06162430A JP H06162430 A JPH06162430 A JP H06162430A JP 31340992 A JP31340992 A JP 31340992A JP 31340992 A JP31340992 A JP 31340992A JP H06162430 A JPH06162430 A JP H06162430A
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JP
Japan
Prior art keywords
single crystal
recording medium
ferromagnetic
magnetic head
metal thin
Prior art date
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Pending
Application number
JP31340992A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigehiro Horimoto
重浩 堀元
Kuniyasu Araki
邦康 荒木
Kozo Ishihara
宏三 石原
Shingo Oomori
慎后 大森
Hideki Ishida
秀樹 石田
Yasushi Takeda
安史 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強磁性酸化物からなる磁気コア半体部材のギ
ャップ突き合わせ部に強磁性金属薄膜が形成され、前記
強磁性酸化物と強磁性金属薄膜との境界面が記録媒体対
向面に垂直でかつギャップ突き合わせ面に斜交するよう
な磁気ヘッドにおいて、記録再生出力の向上を図る。 【構成】 前記強磁性酸化物の少なくとも記録媒体対向
面近傍部を立方晶系の単結晶体で構成し、前記単結晶の
{211}面を前記記録媒体対向面に平行とし、前記単
結晶の{111}面を前記強磁性酸化物と強磁性金属薄
膜との境界面に平行とし、前記記録媒体対向面に垂直で
かつ前記境界面に垂直な前記単結晶の{110}面内に
おいて、<110>軸が前記境界面から遠ざかりながら
前記記録媒体対向面に向かうように配する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VTR、DAT、HD
D等の磁気記録再生装置に使用される磁気ヘッドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、8mmVTRやR−DAT等の磁
気記録再生装置においては、記録情報量の高密度化を計
ることを目的として、高抗磁力の塗布型メタルテープや
蒸着型メタルテープが用いられている。これに対応し
て、前記磁気記録媒体の特性を十分に引き出すために
は、情報信号の入出力に用いられる磁気ヘッドにもより
高い記録再生特性が要求される。
【0003】このような要求を満たす磁気ヘッドとし
て、強磁性酸化物からなる一対の磁気コア半体部材のギ
ャップ突き合わせ部に高飽和磁束密度の強磁性金属薄膜
が被着形成された、図5のような磁気ヘッドが注目され
る(例えば、特開昭60−229210号参照)。
【0004】図5において、一対の磁気コア半体部材1
a、1bはMn−Zn系フェライト等の強磁性酸化物か
らなり、前記磁気コア半体部材をギャップ突き合わせ面
20に対して斜めに切削した面13a、13bの上に、
Fe−Al−Si合金等の強磁性金属薄膜3a、3bが
被着形成され、該強磁性金属薄膜の断面がSiO2 等の
ギャップスペーサ2を介して突き合わせ接合されてい
る。また、4はトラック幅を規制するための切り欠き部
に充填されてギャップ突き合わせ接合を補強するための
ガラス、5は巻線孔である。
【0005】図5の磁気ヘッドは、ギャップ近傍部が
高飽和磁束密度を有する強磁性金属薄膜3a、3bで構
成されているので高抗磁力のメタルテープに十分対応で
きるような優れた記録能力を有し、磁気コアの大部分
が電気抵抗の大きい強磁性酸化物1a、1bで構成され
ているために高周波における渦電流の影響が少なくて広
帯域にわたって優れた再生特性を有し、強磁性酸化物
と強磁性金属薄膜の境界面13a、13bが、ギャップ
突き合わせ面20に対して傾斜しているので信号再生時
に前記境界面が疑似的なギャップとして働いても所謂ア
ジマスロスの効果によって疑似信号が打ち消されるとい
う特徴を有する。
【0006】前記図5のような磁気ヘッドは、上述のよ
うな特徴を活かして8mmVTR用等として実用化され
ているが、その際、磁気コア半体部材1a、1bを構成
する強磁性酸化物はとしては、ギャップ突き合わせ面2
0に平行な面が{100}、記録媒体対向面14a、1
4bが{110}、ギャップ突き合わせ面20に垂直で
かつ記録媒体対向面14a、14bにも垂直な面(アジ
マス角がθの場合、図5に示した磁気ヘッドの側面15
a、15bを記録媒体対向面に垂直な軸を中心としてθ
だけ回転させた面)が{110}であるような単結晶の
Mn−Zn系フェライトが用いられ、前記強磁性金属薄
膜の形成面13a、13bが、記録媒体対向面14a、
14b垂直でギャップ突き合わせ面20から約40°回
転した面に設定されることが多かった。その場合、前記
強磁性金属薄膜の形成面は前記単結晶の{533}面に
略平行となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが最近では、ハ
イバンド8mmVTRと称されるさらに高画質のシステ
ムが設計されるようになり、磁気ヘッドの特性として
も、今まで以上の広帯域で今まで以上の高出力が求めら
れるようになってきた。
【0008】本発明は、このような要求に応えられる磁
気ヘッドを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による磁気ヘッド
は、強磁性酸化物からなる磁気コア半体部材のギャップ
突き合わせ部に強磁性金属薄膜が形成され、前記強磁性
酸化物と強磁性金属薄膜との境界面が記録媒体対向面に
垂直でかつギャップ突き合わせ面に斜交するような磁気
ヘッドにおいて、前記強磁性酸化物の少なくとも記録媒
体対向面近傍部が立方晶系の単結晶で構成され、前記単
結晶の{211}面が前記記録媒体対向面に平行であ
り、前記単結晶の{111}面が前記強磁性酸化物と強
磁性金属薄膜との境界面に平行であり、前記記録媒体対
向面に垂直でかつ前記境界面に垂直な前記単結晶の{1
10}面内において、<110>軸が前記境界面から遠
ざかりながら前記記録媒体対向面に向かうように配され
ていることを特徴とする。
【0010】
【作用】本願発明者は、本発明による上記のような構成
の磁気ヘッドが、前記従来例の構成の磁気ヘッドに比べ
て、優れた記録再生特性を有することを実験的に見い出
した。
【0011】これは、従来の構成では強磁性金属薄膜が
形成される面が強磁性酸化物単結晶体の{533}とい
う面指数の大きい面、すなわち対称性の低い面であった
のに対して、本発明の構成では{111}という面指数
の小さい面、すなわち対称性の高い面となり、強磁性金
属薄膜から強磁性酸化物への信号磁束の流れが、滑らか
になることによるものと思われる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0013】本発明による磁気ヘッドの実施例を図1に
示す。図1において、一対の磁気コア半体部材6a、6
bはMn−Zn系フェライト等の立方晶系強磁性酸化物
の単結晶体からなり、前記磁気コア半体部材をギャップ
突き合わせ面20に対して斜めに切削した面63a、6
3bの上に、Fe−Al−Si合金等の強磁性金属薄膜
3a、3bが被着形成され、前記強磁性金属薄膜の断面
がSiO2 等のギャップスペーサ2を介して突き合わせ
接合されている。ここで、4はトラック幅を規制するた
めの切り欠き部に充填されてギャップ突き合わせ接合を
補強するためのガラス、5は巻線孔である。
【0014】さらに、前記磁気コア半体部材6a、6b
を構成する強磁性酸化物単結晶体の結晶方位は、記録媒
体対向面64a、64bが前記単結晶の{211}面に
平行であり、前記強磁性酸化物と強磁性金属薄膜との境
界面63a、63bが前記単結晶の{111}面に平行
である。
【0015】このような結晶方位は、前記磁気コア半体
部材6a、6bのギャップ突き合わせ面20に平行な面
を前記強磁性酸化物単結晶体の{210}面、記録媒体
対向面64a、64bを{211}面とし、強磁性金属
薄膜の形成面を記録媒体対向面に垂直でかつギャップ突
き合わせ面から約40°回転させた面とすることによっ
て実現できる。この時、記録媒体対向面64a、64b
に垂直でかつギャップ突き合わせ面20に垂直な面(ア
ジマス角がθの場合、図1に示した磁気ヘッドの側面6
5a、65bを記録媒体対向面に垂直な軸を中心として
θだけ回転させた面)は{521}面となる。
【0016】ところで、上述のような限定に従う結晶方
位としては、図2に示すような4種類が考えられる。す
なわち、図2は図1の磁気ヘッドを記録媒体対向面64
a、64bに平行でかつ強磁性酸化物と強磁性金属薄膜
との境界面63a、63bに平行な方向から見た透視図
であり、図2の(a)は前記記録媒体対向面64a、6
4bに垂直でかつ前記境界面63a、63bに垂直な前
記単結晶の{110}面636a、636b内におい
て、<110>軸Pが前記境界面から遠ざかりながら前
記記録媒体対向面に向かうように配されているものを示
し、図2の(b)は前記{110}面636a、636
b内において、<110>軸Pが前記境界面に近づきな
がら前記記録媒体対向面に向かうように配されているも
のを示し、図2の(c)及び(d)は前記{110}面
636a、636b内において、<110>軸Pが一方
の磁気コア半体では前記境界面から遠ざかりながら、他
方の磁気コア半体では前記境界面に近づきながら前記記
録媒体対向面に向かうように配されているものを示して
いる。
【0017】本願発明者は、前記図2の(a)、(b)
及び前記図5の従来例の結晶方位を有する磁気ヘッドを
試作し、塗布型メタルテープを用いて相対速度3.8m
/sで記録再生出力対周波数特性を測定した。その結果
を図3に示す。図3において曲線Aは前記図2の(a)
の結晶方位、曲線Bは前記図2の(b)の結晶方位、曲
線Eは前記従来例の結晶方位にそれぞれ相当するもので
ある。
【0018】図3によれば、曲線A、Bは従来例の曲線
Eに比べて全周波数帯域にわたって高出力となってお
り、特に曲線Aが、すなわち前記図2(a)の構成が優
れていることがわかる。また、前記図2の(c)及び
(d)に相当する磁気ヘッドは、図3の曲線AとBの中
間的な記録再生特性を有することが予想される。
【0019】以上のことから、強磁性酸化物からなる磁
気コア半体部材6a、6bのギャップ突き合わせ部に強
磁性金属薄膜3a、3bが形成され、前記強磁性酸化物
と強磁性金属薄膜との境界面63a、63bが記録媒体
対向面64a、64bに垂直でかつギャップ突き合わせ
面20に斜交するような磁気ヘッドにおいて、前記強磁
性酸化物の少なくとも記録媒体対向面近傍部が立方晶系
の単結晶で構成され、前記単結晶の{211}面が前記
記録媒体対向面に平行であり、前記単結晶の{111}
面が前記強磁性酸化物と強磁性金属薄膜との境界面に平
行であり、前記記録媒体対向面に垂直でかつ前記境界面
に垂直な前記単結晶の{110}面636a、636b
内において、<110>軸が前記境界面から遠ざかりな
がら前記記録媒体対向面に向かうように配することによ
って、記録再生出力が向上するという、本発明の主題が
導き出された。
【0020】なお、本発明の他の実施例としては、図4
に示すような磁気ヘッドも考えられる。図4の磁気ヘッ
ドは磁気コア半体部材を構成する強磁性酸化物の記録媒
体対向面近傍部61a、61bのみが単結晶体で構成さ
れ、記録媒体対向面から離れた部分7a、7bは多結晶
体で構成されている点のみが、前記図1の磁気ヘッドと
異なるものである。図4の磁気ヘッドでは、巻線の施さ
れる部分が多結晶体で構成されているため、摺動ノイズ
の低減が期待できる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、強磁性酸化物からなる
磁気コア半体部材のギャップ突き合わせ部に強磁性金属
薄膜が形成され、前記強磁性酸化物と強磁性金属薄膜と
の境界面が記録媒体対向面に垂直でかつギャップ突き合
わせ面に斜交するような磁気ヘッドにおいて、前記磁気
コア半体部材を構成する強磁性酸化物を特定の結晶方位
の単結晶体とすることにより、従来以上に記録再生出力
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例磁気ヘッドの外観斜視図であ
る。
【図2】本発明実施例磁気ヘッド及び比較例磁気ヘッド
の、記録媒体対向面に平行でかつ強磁性酸化物と強磁性
金属薄膜との境界面に平行な方向から見た部分透視図で
ある。
【図3】本発明実施例磁気ヘッド、比較例磁気ヘッド及
び従来例磁気ヘッドの記録再生出力対周波数特性図であ
る。
【図4】本発明第2実施例磁気ヘッドの外観斜視図であ
る。
【図5】従来例磁気ヘッドの外観斜視図である。
【符号の説明】 2 ギャップスペーサ 3a 強磁性金属薄膜 3b 強磁性金属薄膜 4 ガラス 5 巻線孔 6a 強磁性酸化物からなる磁気コア半体部材 6b 強磁性酸化物からなる磁気コア半体部材 20 ギャップ突き合わせ面 63a 強磁性金属薄膜の成膜下地面 63b 強磁性金属薄膜の成膜下地面 64a 記録媒体対向面 64b 記録媒体対向面 636a 強磁性金属薄膜の成膜下地面に垂直でかつ記
録媒体対向面に垂直な面 636b 強磁性金属薄膜の成膜下地面に垂直でかつ記
録媒体対向面に垂直な面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大森 慎后 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 石田 秀樹 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 武田 安史 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強磁性酸化物からなる磁気コア半体部材
    のギャップ突き合わせ部に強磁性金属薄膜が形成され、
    前記強磁性酸化物と強磁性金属薄膜との境界面が記録媒
    体対向面に垂直でかつギャップ突き合わせ面に斜交する
    ような磁気ヘッドにおいて、前記強磁性酸化物の少なく
    とも記録媒体対向面近傍部が立方晶系の単結晶で構成さ
    れ、前記単結晶の{211}面が前記記録媒体対向面に
    略平行であり、前記単結晶の{111}面が前記強磁性
    酸化物と強磁性金属薄膜との境界面に略平行であり、前
    記記録媒体対向面に略垂直でかつ前記境界面に略垂直な
    前記単結晶の{110}面内において、<110>軸が
    前記境界面から遠ざかりながら前記記録媒体対向面に向
    かうように配されていることを特徴とする磁気ヘッド。
JP31340992A 1992-11-24 1992-11-24 磁気ヘッド Pending JPH06162430A (ja)

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