JPH1116025A - 硬貨搬送路における硬貨自走防止機構 - Google Patents

硬貨搬送路における硬貨自走防止機構

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JPH1116025A
JPH1116025A JP9184324A JP18432497A JPH1116025A JP H1116025 A JPH1116025 A JP H1116025A JP 9184324 A JP9184324 A JP 9184324A JP 18432497 A JP18432497 A JP 18432497A JP H1116025 A JPH1116025 A JP H1116025A
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JP
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coin
self
coins
elastic plate
belt
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JP9184324A
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English (en)
Inventor
Jiyunichi Kobayashi
盾一 小林
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 硬貨が硬貨搬送ベルト上において連れ回りし
て硬貨の自走が発生することによって硬貨払出し口への
硬貨搬送不良やそれに起因した硬貨払出し不良の発生を
防止する機構を、少スペース、高搬送速度にて硬貨を搬
送する際に不具合を招くことなく実現できる硬貨搬送部
を備えた硬貨払出し機を提供することを目的としてい
る。 【解決手段】 各金種別に配列されたコインホッパ10
より排出された硬貨Cを硬貨搬送ベルト11にて硬貨払
出し口5まで搬送し払い出す機構を備えた硬貨払出し機
において、硬貨搬送部側板16の内壁であって、硬貨搬
送ベルトの直上位置の所定高さにてU字型弾性板20を
配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動販売機、入出金
装置、両替機等の硬貨取扱装置に用いられる硬貨払出し
機の改良に関し、特に硬貨を硬貨搬送ベルト上で搬送す
る硬貨払出し機において、搬送時に直立状態となった硬
貨が硬貨搬送ベルトの走行方向と逆方向に自転する力を
蓄積し、この自転力が硬貨搬送ベルトの走行力に打ち勝
った時に、硬貨が直立状態で硬貨搬送ベルト上に停滞し
たり、逆送することにより、硬貨払い出し口まで硬貨が
移動しにくくなるという硬貨の自走による不具合を効果
的に解消することができる硬貨自走防止機構を備えた硬
貨搬送路に関する。
【0002】
【従来の技術】自動販売機、入出金装置、両替機等の硬
貨取扱装置は、釣銭、両替金等として硬貨を払出す硬貨
払出し機を備えている。この種の硬貨取扱装置を設置す
るスーパーマーケット等の小売店、レストラン等の飲食
店、金融機関等においては、無人運用化による効率化及
び低コスト化の促進や省スペース化、更には労働時間の
短縮等の各種要求を満たすために、多種少額の硬貨を釣
銭等として自動的に払い出す機能を備えた硬貨取扱装置
の需要が増大している。この種の硬貨取扱装置に用いら
れる硬貨払出し機は、硬貨の金種別に設けられ指定され
た金種の硬貨を指定された枚数分だけ排出する硬貨コイ
ンホッパと、各コインホッパから排出された硬貨を受け
取って払出し口に搬送する搬送ベルトを備えている。最
近の硬貨払出し機には、正確性及び高速性を備えた高性
能な払出し動作が求められており、このような高性能な
硬貨の払出し動作を実施するための機構が種々開発され
ている。
【0003】図3(a) (b) 及び(c) は従来の硬貨取扱装
置に用いられている硬貨搬送部の構成を示す正面図、A
−A断面図及び平面図であり、この硬貨搬送部は金種別
に設けられ横方向に配列されたコインホッパ1と、各コ
インホッパ1の図示しない排出口から排出される硬貨を
上側走行面2aの上面で受け取って寝かせた状態で矢印
方向に搬送する搬送ベルト2と、搬送ベルト2をエンド
レスに張設し矢印方向に走行させるローラ3、4と、上
側走行面2aの走行方向下流側終端部(ローラ4の外周
での反転部)に配置されて上側走行面2a上から硬貨C
を受けて払出す硬貨払出し口5と、搬送方向とは逆方向
に逆送して落下した硬貨を受ける硬貨回収口6とを備え
ている。更に、この硬貨搬送部は、搬送ベルト2を両側
から挟むように配置された2つの側壁7と、各側壁7の
内側に配置された硬貨自走防止金具8及び硬貨自走防止
金具9とを有する。一方の硬貨自走防止金具8は、各側
壁7の内壁に所定の間隔で配置された平面形状が鈍角の
V字板であり、他方の硬貨自走防止金具9は各側壁7の
内壁下部から逆ハ字状に突設された板材である。一方の
硬貨自走防止金具8は、直立した状態で搬送される硬貨
に当接してこれを傾倒させる手段である。他方の硬貨自
走防止金具9は側壁7の内壁に密着した直立姿勢にある
硬貨が内壁に沿って自転することを防止する為の手段で
あり、内壁に密着しようとする硬貨はこの金具9によっ
て壁から離される。
【0004】また、従来の硬貨搬送ベルト2の幅が、搬
送する硬貨の直径に比して比較的狭いのは、電鉄会社の
自動販売機、両替機等の硬貨払出し機構に於ては、釣銭
として払出される硬貨の枚数、種類が少ないので、一枚
づつ搬送すれば十分であったが、スーパーマーケットに
て使用される硬貨取扱装置等のように払出される硬貨の
金種、枚数が多い場合には、幅が広く搬送力の優れた機
構が求められている。なお、この従来例の硬貨搬送ベル
ト2は、その上側走行面2aが、上流側(図面右側)か
ら下流側(図面左側)へ向けて下向きに傾斜するように
構成されている。この硬貨搬送部において、硬貨を硬貨
搬送ベルト2にて搬送する際に問題となるのは、各コイ
ンホッパ1から払い出された硬貨Cが硬貨搬送ベルトの
上側走行面2a上に排出された際に、硬貨が直立した状
態を維持したまま硬貨払出し口5まで搬送される場合
に、硬貨が硬貨搬送ベルト2の回転に追随して連れ回り
(自転)するために、直立した硬貨に上側走行面2aの
移動方向とは逆方向の回転力が発生し、双方の回転力が
釣り合った時には硬貨搬送ベルト2の搬送力が喪失し
て、直立した状態で硬貨が停滞する。また、上側走行面
2aの搬送力よりも直立した硬貨の逆回転力が勝った場
合は、硬貨が直立した状態にて上側走行面上を逆送(自
走)する現象が発生し、最悪の場合には硬貨が硬貨回収
口6まで搬送されてしまう。このような硬貨の自走とい
う現象によって、搬送ベルト2上の硬貨がなかなか硬貨
払出し口5に到達できずに、払出し不良に陥るという不
具合等がしばしば発生していた。
【0005】このような硬貨の自走という現象による払
出し不良等といった不具合を防止するために、従来図3
に示した如く、硬貨搬送部側板7の内壁であって、硬貨
搬送ベルト2よりも上側位置に硬貨自走防止金具8及び
硬貨自走防止金具9を配置し、それらの金具を硬貨搬送
路に突出させることにより、硬貨搬送ベルト2上の自走
した硬貨Cを左右に振って強制的に切り崩し、硬貨が硬
貨払出し口5に移動し易くなるように工夫していた。ま
た、多枚数の硬貨を釣銭等として払出す硬貨取扱装置に
おいては、上記のように硬貨搬送ベルトの幅を広くする
ことが求められているが、このようにベルト幅を広くす
ると、硬貨自走防止金具8により硬貨を傾倒させる機能
を発揮することができなくなる。つまり、幅方向中央部
を移動する直立した硬貨を傾倒させることはできなくな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の硬貨搬送部
にあっては、省スペース化がさほど重要視されていなか
ったという事情から、前後2ヶの硬貨搬送用ローラ2、
4の高さ位置に落差を設けることにより硬貨搬送ベルト
を傾斜させ、この硬貨搬送ベルトの傾斜を利用して、自
走しようとする硬貨を強制的に硬貨払出し口5に送り込
む工夫がなされていたが、省スペース化という時代の要
求を満たす為には、従来のように硬貨搬送ベルトに傾斜
を施すことができず、なるべく硬貨搬送ベルトを水平姿
勢に保持する必要があった。このため、省スペース化を
図った硬貨搬送部にあっては、上側走行面の傾斜を利用
して自走する硬貨を硬貨払出し口に強制的に送り込む方
法を採ることが困難になってきている。また従来の硬貨
払出し口5は、少数枚の硬貨を釣り銭等として払い出す
機能しか備えていなかっため、硬貨搬送ベルトは硬貨を
一方向に搬送する構成を備えれば十分であり、従って払
出し口に向けて下向き傾斜するように構成したとしても
なんら問題がなかった。また、硬貨搬送部側板7間の幅
が狭くても少数枚の硬貨を搬送するには十分な幅であ
り、また左右の硬貨自走防止金具8、9間の距離が接近
することにより、硬貨自走防止金具に硬貨が接触して倒
れ易くなって硬貨の自走を発生しにくくしていた。
【0007】しかしながら、最近の硬貨搬送部には多機
能化が要求されており、硬貨の回収を硬貨回収口6で行
うだけでなく硬貨払出し口5にても硬貨回収(入金)を
行えるような機能や、回収時間短縮の要請から1金種ず
つではなく一括して全金種の回収を行えるような機能等
が求められている。このため、回収硬貨を硬貨払出し口
5及び硬貨回収口6の双方向に搬送する必要と、硬貨搬
送路幅を広くしつつ硬貨搬送速度を増加させる必要と、
硬貨搬送ベルトを水平に配置して一括にて多数枚の硬貨
を搬送できるようにする必要性が生じてきた。更に従来
の硬貨取扱装置は、自動販売機、両替機のように、50
0円、100円等の高額硬貨を取り扱う装置が主流であ
ったが、現在主流となっている釣り銭等を払い出す入出
金装置は、1円、5円といった少額、小型、軽量の硬貨
をも取り扱うようになっている。このため、1円硬貨の
ように小型、軽量の硬貨にあっては搬送ベルト上で硬貨
が直立してしまうと、小型、軽量のため搬送ベルトの搬
送力により硬貨が逆転を開始し易くなり、連れ回りによ
る硬貨の自走が発生し易くなり、払出し不良の原因とな
っている。
【0008】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、自動販売機、両替機、入出金装置等の硬貨取扱装置
に用いる硬貨搬送部であって、コインホッパより指定枚
数排出された硬貨を硬貨搬送ベルト上に放出し、硬貨払
出し口まで硬貨搬送ベルトにて硬貨を搬送するようにし
た硬貨払出し機構を備えたものにおいて、硬貨が硬貨搬
送ベルト上にて自走し硬貨が停滞、逆送することによる
硬貨払出し口への硬貨搬送不良の発生を防止すると共
に、省スペース化、高速度化、搬送数量の増大といった
要求を満たした硬貨払出し装置を提供することを目的と
している。とりわけ1円硬貨のように小型、軽量である
ために硬貨の自走が発生し、硬貨搬送不良を起こし易い
硬貨についても、そのような不具合の発生を防止できる
硬貨搬送部を備えた硬貨払出し装置を提供することを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為、
請求項1の発明は、硬貨を排出するコインホッパと、コ
インホッパから排出された硬貨を水平な上側走行面上に
載置して搬送するための搬送ベルトと、を備えた硬貨取
扱装置において、前記搬送ベルトの上側走行面の下流側
終端部の手前側位置であって上側走行面よりも所定高さ
上方位置に、平面形状がU字型の弾性板を配置したこと
を特徴とする。請求項2の発明では、前記弾性板は、前
記搬送ベルトの上側走行面上を直立状態で搬送されてく
る硬貨の上部に当接することにより硬貨を傾倒させた
り、或は直立した硬貨の向きを矯正した上で傾倒させる
機能を有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示した
好適な形態例により詳細に説明する。図1(a)(b)
及び(c)は本発明の硬貨取扱装置に用いられている硬
貨搬送部(硬貨自走防止機構)の一形態例の構成を示す
正面図、B−B断面図及び平面図である。この形態例の
硬貨搬送部は、硬貨の金種別に設けられたコインホッパ
10と、各コインホッパ10より払い出された硬貨を上
側走行面11a上に受けて搬送するための硬貨搬送ベル
ト11と、ベルト11をエンドレスに張設すると共に矢
印方向に走行させるための硬貨搬送用ローラ12、13
と、駆動側ローラ12の駆動手段としての図示しないモ
ータと、搬送された硬貨を払い出すための硬貨払出し口
14及び硬貨回収口15等を有する。また上記各構成要
素を保持するためにベルト11の両側方を挟むように配
置された硬貨搬送部側板16の内壁には硬貨自走防止金
具17及び硬貨自走防止金具18(硬貨自走防止機構)
を配置している。硬貨自走防止金具17及び硬貨自走防
止金具18の機能は、図3の硬貨自走防止金具8及び硬
貨自走防止金具9に夫々対応している。
【0011】本発明の特徴的な構成は、上記従来構造の
硬貨自走防止金具17及び硬貨自走防止金具18の他
に、平面形状がU字型の板バネ等から成る弾性板20
を、ベルトの上側走行面11aの上方であって直立状態
で搬送されてくる硬貨Cの上部適所に当接可能な位置に
配置した点にある。更に具体的には、この弾性板20
は、上側走行面11aの下流側終端部(ローラ13によ
る反転位置)の手前側位置に、上側走行面11aよりも
所定距離高い位置に配置されており、弾性板20の下端
縁と上側走行面11aとの間には倒れた硬貨を通過させ
る空間が形成されている。即ち、弾性板20の下端縁の
高さ位置は、直立状態で搬送されてくる硬貨の上端部に
接してこれを倒すことができると共に、その直下の空間
を介して倒れた硬貨を払出し口14に排出できるように
設定する。弾性板20の下端縁の高さ位置は、例えば1
6mmとすることができるが、この配置高さ及び配置数
量、配置間隔等は搬送する硬貨のサイズに応じて異なら
せても良い。また、弾性板20のU字状の部分は、後述
するように側板16とほぼ平行な姿勢で移動してくる硬
貨Cをその内壁に沿ってガイドしつつ、U字状部の中央
部にて搬送方向と直交する姿勢に矯正完了した上で、こ
の硬貨を上側走行面上に倒して上記空間から供給口14
に排出させるように機能する。
【0012】以上の構成に於て、硬貨搬送ベルト11上
をコインホッパ10より払い出された硬貨Cが直立した
状態にて搬送され、硬貨Cが硬貨搬送ベルト11と連れ
回りすることで自走が発生した場合、硬貨CがU字型弾
性板20まで搬送されてこれに接触することにより、硬
貨Cが硬貨搬送ベルト11上のどの位置に搬送されてき
たとしても、弾性板20を硬貨Cの上部に衝突させて強
制的に硬貨Cを直立状態から倒し込ませることにより、
硬貨が自走して硬貨搬送ベルト11上に停滞し硬貨搬送
不良等の不具合を起こすことを防止できる。また、図1
に示したように幅の広い硬貨搬送ベルト11上を直立し
た状態にて硬貨Cがどの位置(例えば幅方向中央部以外
の端部位置)に搬送されたとしても、必ずU字型弾性板
20に接触することにより、最終的には強制的にU字型
の部分の中央部に案内されて硬貨Cが横に向くように変
位されることで、横向きになった状態で停止した硬貨C
の底部を硬貨搬送ベルト11の回転によりすくうように
して倒し込み寝かせることにより、硬貨Cが硬貨搬送ベ
ルトと連れ回り自走する状態が解消され、払出し口14
へ向けて排出される。またU字型弾性板20のU字形状
部の中央部付近に直立して搬送されてきた硬貨Cに対し
ては、U字型の形状部により硬貨Cを横方向に変位させ
る効果が少ないが、この場合には硬貨の端縁がU字状部
の中央部に衝突するので、U字型弾性板20の弾性力を
利用して直立搬送されてきた硬貨Cを弾き返すことによ
り、硬貨Cを不安定な状態にして倒れ込ませたり、再度
硬貨CがU字型弾性板20に接触した際に倒し込ませる
ようにすることができる。このため、硬貨Cが硬貨搬送
ベルト11と連れ回り自走する状態が解消される。
【0013】このように、上側走行面11a上の全ての
位置を直立搬送される硬貨Cについて、上弾性板20が
干渉することにより、側走行面11aと連れ回って自走
する現象が解消され、上側走行面11a上に硬貨Cが倒
れ込むことにより、硬貨Cが上側走行面11aの面上に
面接触状態で密着して搬送される。このため、硬貨Cが
硬貨搬送ベルト11と同速度にて確実に搬送され、停滞
することなくすばやく硬貨払出し口14まで搬送し払い
出すことができる。この結果、従来の硬貨搬送部のよう
に、硬貨搬送ベルト11の上側走行面上に起立した硬貨
Cが連れ回りに起因して自走することにより、硬貨搬送
ベルト11の規定払出し回転時間中に硬貨払出し口5ま
で到達できなくなるような事態が解消され、硬貨搬送不
良等の硬貨払出し不良の発生を防止することができる。
なお、上記各コインホッパ10のうち、弾性板20に最
も近い側のコインホッパ10は、これを最も軽量、小型
の硬貨(例えば一円玉)用のホッパとすることが好まし
く、弾性板から順次遠い位置にあるコインホッパについ
ては次に大きく、重量のある硬貨(例えば、5円玉、5
0円玉・・・)の順に、配置する。これは、一円玉の如
く軽量の硬貨を排出するコインホッパを弾性板20から
遠い位置に配置すると、弾性板20までの搬送距離が長
くなる為、その分、直立した硬貨は早めに回転を開始
し、弾性板20に到達する前に停滞、逆送状態に陥る虞
れがあるからである。なお、上記形態例では、弾性板2
0を上側走行面の終端部に一つだけ設けたが、弾性板2
0を他の箇所に併設してもよい。即ち、弾性板20は、
場所を異にして複数個設けてもよい。例えば、各ホッパ
からの排出位置の直下流側に夫々弾性板20を配置する
ことにより、ホッパから排出された直後の直立硬貨を倒
すようにしてもよい。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、自動販売
機、両替機、入出金装置等の硬貨取扱装置に用いられる
硬貨搬送部であって、金種別に配列された各コインホッ
パから払い出された硬貨を硬貨搬送ベルトに排出させ、
硬貨搬送ベルトを回転させることにより硬貨を硬貨払出
し口まで搬送し払い出す機構を備えたものにおいて、硬
貨が硬貨搬送ベルト上において直立した状態にて搬送さ
れた場合に、硬貨が硬貨搬送ベルトと連れ回りして自走
することによって発生する硬貨払出し口への硬貨搬送不
良の発生と、それに起因した硬貨払出し不良を防止する
機構を、省スペース化、高搬送速度化等を図りながら実
現することができる。とりわけ1円硬貨のように小型、
軽量であるために硬貨搬送ベルトに連れ回りし易く自走
することによって発生する硬貨搬送不良等を起こし易い
硬貨に対しても、直立状態にある硬貨を強制的に倒して
ベルト上に寝た状態で搬送するので、そのような不具合
の発生を有効に防止することができる。また、硬貨搬送
ベルトの、少なくとも上側走行面を水平姿勢にしながら
硬貨の自走による滞留と、逆送を有効に防止できるの
で、装置のコンパクト化、硬貨払出し口からの入金等の
機能アップに寄与することができる。また、幅の広いベ
ルトでありながら、幅方向中央部を直立状態で移動する
硬貨を効率的に傾倒させて排出することが可能であるの
で、払出し不良の発生を防止できる。更に、複数のコイ
ンホッパのうち、弾性板に近い側のコインホッパから順
次軽量、小型の硬貨を取り扱うように構成すれば、自走
し易い硬貨を早期に傾倒させて、排出することが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)及び(c)は本発明の硬貨取扱装
置に用いられている硬貨搬送部の一形態例の構成を示す
正面図、B−B断面図及び平面図。
【図2】(a)及び(b)は図1の硬貨自走防止機構の
動作を示す正面図及び平面図。
【図3】(a)(b)及び(c)は従来の硬貨取扱装置
に用いられている硬貨搬送部の一形態例の構成を示す正
面図、A−A断面図及び平面図である。
【符号の説明】
10:コインホッパ、11:硬貨搬送ベルト、11a:
上側走行面、12、13:硬貨搬送用ローラ、14:硬
貨払出し口、 15:硬貨回収口、C:硬貨、16:硬
貨搬送部側板、17:硬貨自走防止金具、18:硬貨自
走防止金具、20:U字型弾性板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨を排出するコインホッパと、コイン
    ホッパから排出された硬貨を上側走行面上に載置して搬
    送するための搬送ベルトと、を備えた硬貨取扱装置にお
    いて、 前記搬送ベルトの上側走行面の下流側終端部の手前側位
    置であって上側走行面よりも所定高さ上方位置に、平面
    形状がU字型の弾性板を配置したことを特徴とする硬貨
    搬送路における硬貨自走防止機構。
  2. 【請求項2】 前記弾性板は、前記搬送ベルトの上側走
    行面上を直立状態で搬送されてくる硬貨の上部に当接す
    ることにより硬貨を傾倒させたり、或は直立した硬貨の
    向きを矯正した上で傾倒させる機能を有することを特徴
    とする請求項1記載の硬貨搬送路における硬貨自走防止
    機構。
JP9184324A 1997-06-25 1997-06-25 硬貨搬送路における硬貨自走防止機構 Pending JPH1116025A (ja)

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