JPH111595A - 水性組成物 - Google Patents

水性組成物

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JPH111595A
JPH111595A JP9154822A JP15482297A JPH111595A JP H111595 A JPH111595 A JP H111595A JP 9154822 A JP9154822 A JP 9154822A JP 15482297 A JP15482297 A JP 15482297A JP H111595 A JPH111595 A JP H111595A
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aqueous composition
present
water
vinyl
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JP9154822A
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Masato Nakamae
昌人 仲前
Sadahiko Shiragami
貞彦 白神
Hitoshi Maruyama
均 丸山
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)分子内にカルボキシル基を0.1
〜20モル%含有する変性ポリビニルアルコールおよび
(B)水溶性アルミ化合物からなり、重量基準による固
形分配合比(A)/(B)が100/0.01〜100
/50である水性組成物。 【効果】 本発明の水性組成物は、水分の蒸発に伴う粘
度上昇が大きく、初期接着力が顕著に優れる。したがっ
て、本発明の組成物は、例えば紙加工用接着剤、木工用
接着剤、繊維処理剤、バインダー、塗料などに幅広く、
かつ有効に利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水性組成物に関す
る。さらに詳しくは、水分の蒸発に伴う粘度上昇が大き
く初期接着力等に優れる水性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリビニルアルコール(以下PV
Aと略す場合がある)は繊維素に対する接着力が極めて
強いことから、紙加工品や木材加工品の接着剤、繊維の
処理剤やバインダー等として広く利用されている。その
中で、紙用接着剤としては各種紙袋、紙箱の貼り合わ
せ、クラフトバンド、合紙、段ボール、紙管、タバコ用
チップ糊、製本、事務用糊等の各種接着用途があり、古
くからこれら用途に使用されてきた澱粉や膠などの天然
糊剤の欠点(品質変動、腐敗、耐水接着力が低い等)を
改良できる点が認められ普及してきた。しかしながら、
上記の紙用接着をはじめとする各種用途においては、生
産性の向上を目的に生産ラインを高速化する流れがある
中で、高速化に伴う不良品発生を抑えるために初期接着
力(乾燥性)の向上が強く求められるようになってい
る。
【0003】このような背景の下、PVA水溶液の初期
接着力(乾燥性)を向上させる手法としては、水溶液を
高濃度化して乾燥時間を短縮する方法が最も簡便であ
る。しかしながら、この方法ではPVA水溶液の粘度が
高くなりすぎる問題が生じ、一方、PVA水溶液の粘度
を抑えるために低分子量のPVAを用いた場合には、最
終的に要求される接着力、バインダー力、付着力等が低
下するという問題がある。
【0004】また、初期接着力を向上させる考え方とし
て、水分の蒸発に伴うPVA水溶液の粘度上昇を大きく
することが挙げられる。実際、PVAにホウ酸を添加し
た系ではこのような効果が発現し、初期接着力が向上す
るが、ホウ酸は安全性の問題が指摘されており、これに
代替する技術が強く要望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、水分の蒸発に伴う粘度上昇が大きく初期
接着力等に優れる水性組成物を提供することを目的とし
てなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の好
ましい性質を有する水性組成物を開発すべく鋭意研究を
重ねた結果、カルボキシル基を含有する変性ポリビニル
アルコールに水溶性アルミ化合物を特定量添加した水性
組成物を見出した。さらに、それに水性ポリマーエマル
ジョンを配合した水性組成物をも見出した。本発明はか
かる知見に基づいて完成したものである。すなわち、本
発明は、(A)分子内にカルボキシル基を0.1〜20
モル%含有する変性ポリビニルアルコールおよび(B)
水溶性アルミ化合物からなり、重量基準による固形分配
合比(A)/(B)が100/0.01〜100/50
である水性組成物を提供するものである。さらに、本発
明は、それに(C)水性ポリマーエマルジョンを配合し
てなる水性組成物を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明における水性組成物を構成
する(A)分子内にカルボキシル基を0.1〜20モル
%含有する変性ポリビニルアルコールは、分子内にカル
ボキシル基を0.1〜20モル%含有する変性ポリビニ
ルアルコールであれば特に制限はないが、通常は、酢酸
ビニルに代表されるビニルエステル系単量体を、アクリ
ル酸,メタクリル酸,フマール酸、(無水)フタル酸,
(無水)マレイン酸,(無水)イタコン酸、(無水)ト
リメット酸などのエチレン性不飽和カルボン酸と共重合
した後、鹸化したもの(ランダム共重合体)や、末端に
チオール基を有するポリビニルアルコール系重合体の存
在下、上記エチレン性不飽和カルボン酸をラジカル重合
したもの(ブロック共重合体)が好適に用いられる。な
お、上記のビニルエステル系単量体としては、酢酸ビニ
ル以外に、ギ酸ビニル,プロピオン酸ビニル,バーサチ
ック酸ビニル,ピバリン酸ビニルなどを用いることも可
能である。
【0008】本発明の水性組成物を構成するカルボキシ
ル基変性ポリビニルアルコールの重合度については特に
制限はないが、50〜3000の範囲が好ましく、10
0〜2000の範囲がより好ましい。また、該カルボキ
シル基変性ポリビニルアルコールの鹸化度は特に制限は
ないが、水溶性の観点から50モル%以上が好ましく、
60モル%以上が特に好ましい。さらに、カルボキシル
基変性量については、0.1〜20モル%の範囲である
ことが必要であり、0.2〜15モル%の範囲がより好
ましく、0.5〜10モル%の範囲が特に好ましい。カ
ルボキシル基変性量が0.1モル%未満では、本発明の特
徴、すなわち水分の蒸発に伴う大きな粘度上昇が起こり
にくい問題がある。一方、カルボキシル基変性量が20
モル%を超えると、本発明の水性組成物の粘度安定性が
極端に悪化する問題があり、本発明の水性組成物を一液
型として使用する場合には支障をきたす場合があり好ま
しくない。
【0009】また、本発明におけるカルボキシル基変性
ポリビニルアルコールは、本発明の効果を損なわない範
囲で、共重合可能なエチレン性不飽和単量体を共重合す
ることもできる。このようなエチレン性不飽和単量体と
しては、例えば、エチレン,プロピレン、イソブチレ
ン,(メタ)アクリロニトリル,(メタ)アクリルアミ
ド,N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル
(メタ)アクリルアミド、ビニロキシエチルトリメチル
アンモニウムクロライド、ビニロキシブチルトリメチル
アンモニウムクロライド、ビニロキシエチルジメチルア
ミン、ビニロキシメチルジエチルアミン、N−アクリル
アミドメチルトリメチルアンモニウムクロライド、N−
アクリルアミドエチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、N−アクリルアミドジメチルアミン、(メタ)アリ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、ジメチルアリル
アミン、アリルエチルアミン、メチルビニルエーテル、
エチルビニルエーテル,プロピルビニルエーテル、ブチ
ルビニルエーテル,N−ビニルピロリドン,塩化ビニ
ル,臭化ビニル,フッ化ビニル,塩化ビニリデン,フッ
化ビニリデン,テトラフルオロエチレン,ビニルスルホ
ン酸およびその塩,(メタ)アリルスルホン酸およびそ
の塩、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸およびその塩、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピ
ル、(メタ)アクリル酸i−プロピル、塩化ビニル、塩
化ビニリデン、フツ化ビニル、フツ化ビニリデン等のハ
ロゲン化ビニル類;酢酸アリル、塩化アリル、ビニルト
リメトキシシラン、酢酸イソプロペニルなどが挙げられ
る。また、チオール酢酸,メルカプトプロピオン酸など
のチオール化合物存在下で、酢酸ビニルなどのビニルエ
ステル系単量体を、エチレン性不飽和カルボン酸と共重
合し、それをけん化することによって得られる末端変性
物も用いることができる。
【0010】本発明の水性組成物を構成する(B)水溶
性アルミ化合物は、水に対してある程度溶解するアルミ
化合物であれば特に制限はないが、一般的には、硫酸ア
ルミニウム、硫酸アルミニウムアンモニウム、硫酸アル
ミニウムカリウム、硫酸アルミニウムリチウム、硫酸ア
ルミニウムナトリウム、硫酸アルミニウムセシウム、硫
酸アルミニウムタリウム、硫酸アルミニウムルビジウ
ム、酢酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、チオシアン
酸アルミニウム、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カ
リウム等の中から選択される。この中でも硫酸アルミニ
ウム、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウムが一
般に使用される。
【0011】本発明の水性組成物は、(A)分子内にカ
ルボキシル基を0.1〜20モル%含有する変性ポリビ
ニルアルコールと(B)水溶性アルミ化合物からなり、
重量基準による固形分配合比(A)/(B)が100/
0.01〜100/50であることが必要である。
(A)分子内にカルボキシル基を0.1〜20モル%含
有する変性ポリビニルアルコールの重量基準による固形
分100部に対して(B)水溶性アルミ化合物が0.0
1より少ない場合には本発明の特徴、すなわち水分の蒸
発に伴う大きな粘度上昇が起こりにくい。一方、(A)
100重量部に対する(B)の固形分配合比が50重量
部を越える場合には、本発明の水性組成物の粘度安定性
が極端に悪化し、本発明の水性組成物を一液型として使
用する場合には支障をきたす場合がある。
【0012】本発明の水性組成物の固形分濃度は特に制
限はないが、1重量%以上が好ましく、3重量%以上が
特に好ましい。1重量%よりも低固形分濃度の場合には
本発明の効果が発現しない場合がある。また、本発明の
水性組成物の水素イオン濃度(pH)は、一般的には2
〜12が好ましく、3〜11がより好ましい。pHが2
よりも小さい場合には本発明の効果が十分に発現しない
場合がある他、本発明の水性組成物の乾燥物が着色する
場合がある。また、pHが12を越えると本発明の効果
が十分に発現しない場合がある。
【0013】本発明は、上記の(A)分子内にカルボキ
シル基を0.1〜20モル%含有する変性ポリビニルア
ルコールと(B)水溶性アルミ化合物からなり、重量基
準による固形分配合比(A)/(B)が100/0.0
1〜100/50である水性組成物であり、さらにそれ
に(C)水性ポリマーエマルジョンを配合してなる水性
組成物をも提供する。水性ポリマーエマルジョンを配合
した本発明の水性組成物は、組成物の固形分濃度の設定
を上げても組成物の粘度があまり上昇しない特徴があ
り、より高い初期接着力が達成できる場合がある。
【0014】本発明の水性組成物を構成する(C)水性
ポリマーエマルジョンとしては、実質的にポリマーが分
散質を構成していれば問題なく種々の物が上げられる。
例えば、エチレン,プロピレン,イソブチレンなどのオ
レフィン、塩化ビニル,フッ化ビニル,ビニリデンクロ
リド,ビニリデンフルオリドなどのハロゲン化オレフィ
ン、ギ酸ビニル,酢酸ビニル,プロピオン酸ビニル,バ
ーサチック酸ビニルなどのビニルエステル、アクリル
酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル,アクリル酸エチ
ル,アクリル酸ブチル,アクリル酸2−エチルヘキシ
ル,アクリル酸ドデシル,アクリル酸2−ヒドロキシエ
チルなどのアクリル酸エステル、メタクリル酸メチル,
メタクリル酸エチル,メタクリル酸ブチル,メタクリル
酸2−エチルヘキシル,メタクリル酸ドデシル,メタク
リル酸2−ヒドロキシエチルなどのメタクリル酸エステ
ル、アクリル酸ジメチルアミノエチル,メタクリル酸ジ
メチルアミノエチルおよびこれらの四級化物、さらに
は、アクリルアミド,メタクリルアミド,N−メチロー
ルアクリルアミド,N,N−ジメチルアクリルアミド,
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸および
そのナトリウム塩などのアクリルアミド系単量体、スチ
レン,α−メチルスチレン,p−スチレンスルホン酸お
よびそのナトリウム,カリウム塩などのスチレン系単量
体、その他N−ビニルピロリドンなど、また、ブタジエ
ン,イソプレン,クロロプレンなどのジエン系単量体等
から選ばれる一種あるいは二種以上の単量体を乳化重合
して得られるポリマーエマルジョンや、それ以外にも、
各種ポリマーを水中に自己乳化あるいは強制乳化等で後
乳化したもの、例えばポリウレタンエマルジョン、エポ
キシエマルジョン、ポリエステルエマルジョン等が挙げ
られる。
【0015】また、本発明の水性組成物を構成する
(C)水性ポリマーエマルジョンの分散剤としては特に
制限はなく、従来公知のアニオン性、カチオン性、非イ
オン性、両性の界面活性剤が使用できる他、各種ポリビ
ニルアルコール系重合体やヒドロキシエチルセルロース
等の水溶性保護コロイド等が使用できる。その中でも、
本発明の効果を十分に発現させるためには、ポリビニル
アルコールを保護コロイドとした水性ポリマーエマルジ
ョンを使用するのが好ましい。
【0016】さらに(C)水性ポリマーエマルジョンを
添加した場合には、特に初期接着性が向上する。(C)
水性ポリマーエマルジョンの添加量は状況に応じて選択
すればよいが、一般的には固形分重量比で[(A)+
(B)]/(C)が0.001以上であることが好まし
く、0.01以上であることが特に好ましい。[(A)
+(B)]/(C)が0.001よりも小さい場合に
は、本発明の効果が十分に発現されない場合がある。ま
た、[(A)+(B)]/(C)が2以下であることが好
ましく、1以下であることが特に好ましい。
【0017】また、本発明の水性組成物には、さらに必
要に応じて、本発明の性能を損なわない範囲で、でんぷ
ん,変性でんぷん,酸化でんぷん,アルギン酸ソーダ,
各種ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロー
ス,メチルセルロース,ヒドロキシメチルセルロース,
無水マレイン酸/イソブテン共重合体,無水マレイン酸
/スチレン共重合体,無水マレイン酸/メチルビニルエ
ーテル共重合体などの水溶性高分子化合物や尿素/ホル
マリン樹脂,尿素/メラミン/ホルマリン樹脂,フェノ
ール/ホルマリン樹脂などの熱硬化性樹脂もそれぞれ併
用することができる。さらに、本発明の水性組成物に
は、クレー,カオリン,タルク,炭酸カルシウム,木粉
などの充填剤、小麦粉などの増量剤、酸化チタンなどの
顔料あるいはその他、防腐剤,防錆剤などの各種添加剤
をも適宜添加することができる。
【0018】本発明の水性組成物は、水分の蒸発に伴う
粘度上昇が大きいという特徴を生かして、紙工用接着
剤、木工用接着剤、塗料、繊維処理剤等の各種用途にお
いて用いられる。
【0019】
【実施例】次に、実施例及び比較例により本発明をさら
に詳細に説明する。なお以下の実施例及び比較例におい
て「部」および「%」は、特に断らない限り重量基準を
意味する。耐水性は下記の要領で評価した。
【0020】(組成物の固形分濃度増加に伴う粘度上昇
の評価) [1](A)+(B)の系 組成物中の(A)の固形分濃度を4%及び10%に調製
し、それらの粘度を30℃においてBH型粘度計(20
rpm)で測定し、その粘度比(10%粘度/4%粘
度)を固形分濃度増加に伴う粘度上昇の指標とした。 [2](A)+(B)+(C)の系 エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン(クラレ製
OM−4200、固形分濃度55%)100部に対し、
(A)+(B)の水溶液((A)の固形分濃度を15%
に調製したもの)10部を添加したものに水を添加して
総固形分濃度を40%及び50%に調製した。それらの
粘度を30℃においてBH型粘度計(20rpm)で測
定し、その粘度比(50%粘度/40%粘度)を固形分
濃度増加に伴う粘度上昇の指標とした。 (組成物の初期接着力の評価)上記[1]の固形分濃度1
0%の組成物および[2]の40%の組成物を用いて、日
本たばこ産業製初期接着力試験機(ASM−01)を用
い、以下の条件で初期接着力を評価した。 被着材 : クラフト紙(オリンパス95)同士 塗布量 : 100g/m2 (wet) 測定モード : せん断 測定速度 : 300mm/min 塗布後放置時間 : 1sec 接着時間 : 5sec 接着温度 : 20℃ 接着圧力 : 10kg 接着後放置時間 : 1sec
【0021】実施例1 イタコン酸と酢酸ビニルとの共重合体を鹸化してカルボ
キシル基を2.0モル%含有し、酢酸ビニル単位の鹸化
度94.5モル%、重合度1700の分子内にカルボキ
シル基を含有する変性PVAを得た。この変性PVAを
水溶液とし、それにアルミン酸ナトリウムを添加して、
変性PVAの固形分100重量部あたりアルミン酸ナト
リウムの固形分が1重量部となるように調製し、上記
[1]及び[2]に示す組成物を調製した。これら組成物を
用いて上記の評価を行った。結果を表1および表2に示
す。
【0022】実施例2〜4 実施例1において変性PVA100重量部当たりのアル
ミン酸ナトリウムの添加量を表1に示す通りに変更する
以外は実施例1と同様にした。結果を表1および表2に
示す。
【0023】実施例5〜6 実施例1のアルミン酸ナトリウムに代えてアルミン酸カ
リウム、硫酸アルミニウムを用いる以外は実施例1と同
様の評価を行った。結果を表1および表2に示す。
【0024】実施例7 実施例1のカルボキシル基含有PVAの代わりにマレイ
ン酸モノメチルエステルと酢酸ビニルとの共重合体を鹸
化して、カルボキシル基を1.1モル%含有し、酢酸ビ
ニル単位の鹸化度88.2モル%、重合度1800の分
子内にカルボキシル基を有する変性PVAを得た。この
変性PVAを用いて実施例1と同様の評価を行った。結
果を表1および表2に示す。
【0025】実施例8〜9 実施例1のカルボキシル基含有PVAと同様にイタコン
酸と酢酸ビニルとの共重合体を鹸化して表1に示すカル
ボキシル基を含有する変性PVAを得た。この変性PV
Aを用いて実施例1と同様の評価を行った。結果を表1
および表2に示す。
【0026】比較例1 実施例1においてアルミン酸ナトリウムを添加しない以
外は実施例1と同様にした。結果を表1および表2に示
す。
【0027】比較例2〜3 実施例1において変性PVA100重量部当たりのアル
ミン酸ナトリウムの添加量を表1に示す通りに変更する
以外は実施例1と同様にした。結果を表1および表2に
示す。
【0028】比較例4〜5 実施例1のカルボキシル基含有PVAの代わりにイタコ
ン酸と酢酸ビニルとの共重合体を鹸化して表1に示すカ
ルボキシル基を含有する変性PVAを得た。この変性P
VAを用いて実施例1と同様の評価を行った。結果を表
1および表2に示す。
【0029】比較例6 実施例1のカルボキシル基含有PVAの代わりに無変性
PVA(重合度1500、鹸化度98.0モル%)を用
いる以外は実施例1と同様の評価を行った。結果を表1
および表2に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】本発明の水性組成物は、水分の蒸発に伴
う粘度上昇が大きく、初期接着力が顕著に優れる。した
がって、本発明の組成物は、例えば紙加工用接着剤、木
工用接着剤、繊維処理剤、バインダー、塗料などに幅広
く、かつ有効に利用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09J 129/04 C09J 129/04 201/00 201/00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)分子内にカルボキシル基を0.1
    〜20モル%含有する変性ポリビニルアルコールおよび
    (B)水溶性アルミ化合物からなり、重量基準による固
    形分配合比(A)/(B)が100/0.01〜100
    /50である水性組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の水性組成物に、さらに
    (C)水性ポリマーエマルジョンを配合してなる水性組
    成物。
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Cited By (6)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
LT4865B (lt) 2001-02-19 2001-11-26 Kauno technologijos universitetas Vandeninė kompozicija dispersinių sistemų destabilizavimui ir jos gavimo būdas
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