JPH11158863A - 水上地盤改良による盛上り土の有効利用方法 - Google Patents

水上地盤改良による盛上り土の有効利用方法

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JPH11158863A
JPH11158863A JP9338291A JP33829197A JPH11158863A JP H11158863 A JPH11158863 A JP H11158863A JP 9338291 A JP9338291 A JP 9338291A JP 33829197 A JP33829197 A JP 33829197A JP H11158863 A JPH11158863 A JP H11158863A
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A10/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE at coastal zones; at river basins

Landscapes

  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】水上においてその水底の地盤を改良するに際
し、施工船のケーシングパイプの当該地盤に貫入する際
に、該ケーシングパイプの周囲の地盤上面に形成される
盛上り土部を除去回収し、且つ、資源的に再有効利用し
て地盤改良材として回収利用することが出来るようにす
る。 【解決手段】水面19に浮設した地盤改良施工船2の所
定数のケーシングパイプ18を水面下の地盤20に貫入
する際に排除した土壌が盛上りを形成した土部22をサ
クションノズルのヘッド23により吸引して船上に揚昇
し、該船上の改良材処理プラント本体7''において改良
剤と調整剤とを添加して混合して地盤改良材とし、サン
ドコンパクションパイル工法の中詰砂と同様に有効再利
用が図れるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、海面下の地盤をサン
ドコンパクションパイル工法や深層混合処理工法等によ
り改良して所定の構築物等を構築する地盤改良施工時に
該地盤に貫入させる施工船からのケーシングパイプの地
盤への貫入による当該地盤の表面に形成される盛上り土
を除去し、且つ、除去された盛上り土を地盤改良材等に
有効利用する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、国土が狭隘で山間林野部が
多く、しかも、複雑に入り組んだ長い海岸線に近接して
いる特殊な地勢条件の我が国にあっては農耕牧畜は勿論
のこと、各種産業施設,住宅施設等に有効利用する平野
部は限られており、したがって、河川,湖沼や遠浅海岸
等の周辺の軟弱地盤を有効利用可能に地盤改良する技術
が旧くから着目され、その一部は実用化可能になってお
り、更に猶、さまざまな新規な開発研究がなされて技術
の向上が図られている。
【0003】而して、上記構築物が工場や産業施設プラ
ント等の広大な装置を必要とする場合には、現在のとこ
ろ都市部周辺は勿論のこと、地方部においても利用可能
な陸上の地域はほとんどなく、したがって、所定の遠浅
海岸近辺の海面下の地盤を埋め立てたり、サンドコンパ
クションパイル工法や深層混合処理工法等を行うことに
より、所謂水上地盤改良を介して改良された水面下の地
盤上に飛行場や各種産業設備プラント等の建造物を構築
出来る埋立地を造成するような技術が大プロジエクト的
に行われるような態様がしばしば成されるようになって
きた。
【0004】而して、当該海上における地盤改良のみな
らず、大きな面積を有する湖沼等に対する水上地盤改良
も本来的には施工の対象とされる可能性は大いにあるも
のである。
【0005】而して、陸上における軟弱地盤改良につい
ては歴史的に旧くから着目され、各種の改良技術が研究
開発されて広く実用化されるようになってきているが、
海上等の水上における地盤改良は歴史的に日が浅く、
又、改良対象として着目されてからも日が浅いために、
その改良施工にはさまざまな解決すべき問題が横たわっ
ている。
【0006】而して、海面下の地盤改良技術を、例え
ば、サンドコンパクションパイル工法や深層混合処理工
法について図4以下で略説すると、まず、所定の海上に
図4に示す様な海上作業船のユニット船団1の施工船2
に対し、所定の砂の産地から改良材としての中詰砂を別
船団の砂運搬船(図示せず)で補給し、該ユニット船団
1を構成する砂貯蔵船5や背取り船としてのガット船6
に一たん貯蔵し、これらを該背取り船としてのガット船
6により施工船2の砂箱7,7に貯留し、その状態で図
5に示す様に、操船室8を後部に有する船体9の該砂箱
7,7からベルトコンベヤ10を介して中間ホッパー1
3に導入され、シアス11により補強されたリーダー1
2に設けられたスキップ14を介しショックアブソーバ
ー16を介しリーダー12の上部から懸吊され、最上部
にバイブロハンマー17を設置したケーシングパイプ1
8の上部に所定に設けられた投入口15を介して中詰砂
はケーシングパイプ18の中へ投入する。
【0007】そして、水面19下の地盤20に貫入され
た該ケーシングパイプ18を通し振動付与を介しての締
固め作用を付与して当該軟弱な粘性土の地盤20の土壌
内に中詰砂を充填して所定に締め固めて砂杭を造成する
ことにより、当該地盤20を圧密化させて地盤改良を行
うようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、当該サンド
コンパクションパイル工法や深層混合処理工法による水
面19下の地盤20の改良を行うに際してリーダー12
に沿って下降させるケーシングパイプ18を当該被改良
地盤20にその先端ポイント21を介し貫入プロセスに
おいて周囲地盤土壌を排除するために、該地盤20の表
部には図7の(イ),(ロ)に示す様に、盛上り土部2
2,22が形成される。
【0009】尚、施工完了後当該盛上り土部22がその
ままの状態にされると第一に施工設計上問題があり、
又、船舶の航行にトラブルが発生する虞があるため、こ
れに対処するために、当該地盤改良のサンドコンパクシ
ョンパイル工法や深層混合処理工法が終了した状態にお
いて浚渫作業が所定に行われて当該地盤20の表面を可
及的にフラットにするようにしているが、当該浚渫に際
し設計水深まで必要量の浚渫施工が行われるがために、
浚渫残土の発生が避けられず、したがって、当該浚渫残
土は所定の処理施設において廃棄(投棄)処理される必
要がある。
【0010】しかしながら、当該浚渫残土の廃棄処分は
当該浚渫施工場所が必ずしも施工海域に近いとは限ら
ず、その撤去と廃棄処分施設までの運搬投棄が本来的に
地盤改良工事とは別工事として発生する。
【0011】そのため、該別工事の分だけ施工工数が多
くなり、作業能率が悪くなり、工期が長くなるばかりで
なく、コスト高になる不利点があり、又、廃棄処分場の
確保が順次極めて困難となる難点がある。
【0012】又、当該浚渫残土は海底地盤が粘性土の場
合には上述廃棄処分処理がより困難となる欠点があっ
た。
【0013】かかる問題は海上地盤改良においてサンド
コンパクションパイル工法や深層混合処理工法ばかりで
なく、陸上施工に際しても同様の問題があった。
【0014】而して、陸上における地盤改良施工におい
ては近時建設工事に伴って発生する建設汚泥の処分も避
けて通れない解決すべき問題として、例えば、都市内部
のトンネル工事等に用いられる泥水加圧シールド工法等
が用いられてリサイクル裡に発生する泥水を利用する技
術もあるが、当該発生する建設汚泥の性質等により海上
地盤改良には当該地盤が粘性土等であることにより完全
には利用出来ないネックがあるものである。
【0015】又、陸上における地盤改良施工において所
定の改良剤や中和剤を添加混合して地盤改良材として充
填する技術も見られはするが、かかる技術を水上地盤改
良のサンドコンパクションパイル工法や深層混合処理工
法等に利用することは地盤改良材が中詰砂であり、周囲
の地盤土壌が粘性土であることにより、改良剤が生石灰
等のアルカリ性が強いものであること等により、サンド
コンパクションパイル工法や深層混合処理工法の施工現
場や浚渫現場と改良剤や中和剤との混合処理施設が改良
施工条件の都合から容易には近接状態で、又、定置関係
で設置することは出来ない等の点から実用化が妨げられ
ているマイナス点がある。
【0016】
【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づく海面下等の水面下の地盤に対する改良工事等にお
けるサンドコンパクションパイル工法や深層混合処理工
法等においてケーシングパイプの外側地盤に形成される
盛上り土の除去廃棄の問題点を解決すべき技術的課題と
し、当該サンドコンパクションパイル工法や深層混合処
理工法の施工現場等において施工の前後の少くとも一方
において、当該盛上り土に対する浚渫工事を行い、当該
浚渫残土を海上、或いは、近接する陸上の処理プラント
において該浚渫残土に改良剤や中和剤等の調整剤を添加
し、混合攪拌して所定の地盤改良材とし、当該地盤改良
材をケーシングパイプを介し当該地盤内に充填し、圧密
固化を図るようにして建設産業における土木技術利用分
野に益する優れた水上地盤改良による盛上り土の有効利
用方法を提供せんとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述目的に沿い先述特許
請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は、前述
課題を解決するために、水面に浮設された地盤改良施工
船から水面下の地盤中にケーシングパイプを貫入させる
前後のいずれかに該ケーシングパイプの外側面に地盤表
面に形成される盛上り土を除去して有効利用するに、上
記盛上り土を上記ケーシングパイプの地盤中への貫入の
前後のいずれかに浚渫して水面上に揚昇して所定の改良
剤、及び、調整剤を加味混合して該ケーシングパイプに
地盤改良材として供給するようにすることを基幹とし、
その際、上記浚渫、及び、浚渫土と改良剤と調整剤との
混合調整とケーシングパイプ内への供給を一台の地盤改
良施工船にて行うようにしたり、又、上記浚渫、及び、
浚渫土と改良剤と調整剤との混合調整とケーシングパイ
プ内への供給を複合船団の各別の船で行うようにし、更
に、上記改良剤と調整剤との浚渫土の地盤改良材の混合
調整を陸上で行い、該地盤改良材を地盤改良施工船まで
輸送するようにした技術的手段を講じたものである。
【0018】
【作用】而して、上述構成において、海上や河川,湖沼
等の広大な水面下の粘性土等の軟弱地盤の改良を行って
埋立地の構築を行うに際し、当該水面下の軟弱地盤の改
良に際し、施工船のリーダーに沿って所定数垂下状態に
したケーシングパイプの先端ポイントが当該地盤に対し
貫入するに際し、排除する地盤土壌が該地盤の表面に盛
上り土を形成させることにより発生する施工後の構築物
の施工における設計上の問題点を満足させたり、船舶の
航行に障害を与えたりする可能性がある等の問題を避け
るために、当該地盤下の地盤にサンドコンパクションパ
イル工法等のケーシングパイプを貫入させる時に、地盤
の表面に形成される盛上り土を施工の前後に当該施工船
の浚渫機能によりサクションノズル等を介し当該盛上り
土に対する浚渫を行い、施工船上において処理プラント
により所定のセメントや生石灰等の改良剤や中和剤等の
調整剤を添加混合し、砂箱を介しスキップを通じケーシ
ングパイプの上部の投入口を介しケーシングパイプ内か
ら水面下の地盤内に地盤改良材として供給して締め固
め、所定のサンドコンパクションパイル工法や深層混合
処理工法を行って地盤改良を行うようにし、被改良地盤
の表面における盛上り土部を排除し、後施工の構築物の
基礎工事にも設計的に影響を与えないようにすると共
に、施工現場における盛上り土部を排除撤去するのみな
らず、地盤改良材として有効再利用が出来るようにし、
又、大規模施工の場合には1台の地盤改良施工船のみな
らず、サンドコンパクションパイル工法の施工船と改良
材処理船を複数船用意して船団を組み、施工改良排除撤
去が出来るようにし、更には施工船による浚渫と浚渫の
残土の改良剤と調整剤と浚渫残土の混合調整を陸上の定
置処理プラントで行い、当該陸上における処理プラント
から施工船まで地盤改良材をホース等の所定通路により
輸送を行って適正に地盤改良と盛上り土の除去、及び、
地盤改良材としての有効利用が図れるようにしたもので
ある。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、この出願の発明の実施しよ
うとする形態を実施態様の形で図1〜図3に従って説明
すれば以下の通りである。
【0020】尚、図4以下と同一態様部分は同一符号を
用いて説明するものとする。
【0021】尚、当該図示実施例の地盤改良の施工船2
と浚渫船2' と処理プラント船2''(又は陸上における
処理プラント21)は図5,図6の詳細図に比べては模
式的に簡略化して示してあるものである。
【0022】図1に示す実施例は海上における水面19
下の地盤20における地盤改良を行う施工船2による地
盤改良と当該地盤20の表面に形成される盛上り土部2
2に対する浚渫処理と浚渫残土の地盤改良材としての有
効再利用を図る処理を一台の施工船2で行う1船団方式
による態様であるが、当該施工船2には当然のことなが
ら、図4に示す揚錨船4や砂貯蔵船5や背取り船として
のガット船6が随伴して1船団を形成していることは勿
論のことである。
【0023】尚、該砂貯蔵船5や背取り船としてのガッ
ト船6は随伴しない態様もある。
【0024】そして、当該施工船2にあっては図5に示
す施工船2と異なる点は、当該施工船2の中央部に地盤
改良材の処理プラント本体7''が設けられて盛上り土部
22に対する浚渫設備としてのサクションノズルのヘッ
ド23が設けられている点が基本的に相違するのみであ
る。
【0025】そして、該施工船2のリーダー12に沿っ
て垂下されたケーシングパイプ18の先端ポイント21
により地盤20が排土されてその粘性土の盛上り土部2
2が地盤20の表面に形成されるが、該盛上り土部22
は直ちに浚渫施設としてのサクションノズルのヘッド2
3により所定に吸引されて上記処理プラント本体7''に
揚昇されてセメントや生石灰等の改良剤と所定のpHの
調整剤7''' 等の添加剤と混合攪拌されてベルトコンベ
ヤ10を介しリーダー12の基部に設けられた中間ホッ
パー13に供給され、砂箱7から図6に示した態様と同
様にリーダー12に設けられたスキップ14を介して通
常の中詰砂同様に上部の投入口15を介しケーシングパ
イプ18内に供給充填され、所定のサンドコンパクショ
ン作用を受けて地盤20内に締め固められて砂杭が所定
に形成される。
【0026】したがって、当該地盤改良施工中において
当該地盤20の表面に形成される盛上り土部22は浚渫
されて所定に平坦化されると共に、盛上り土と改良剤と
調整剤7''' とが添加混合されて地盤改良材としてケー
シングパイプ18内に供給されて盛上り土部22の除去
と地盤改良材として有効再利用とが出来るものである。
【0027】そして、当該態様においては地盤改良領域
が所定の狭隘なエリアである場合には1船団方式の施工
で行えるが、又、海岸から所定距離範囲内のエリアでは
当該施工が行われる場合には適用可能であるが、広大な
施工領域や海岸から所定距離以上遠隔距離に離隔された
地盤改良領域においては図2に示す実施例のような複数
船団方式の態様が採用可能であり、上述同様の施工船2
に背取り船としてのガット船6や砂貯蔵船5や揚錨船4
等を随伴する該施工船2に対し、単に地盤20に対する
サンドコンパクションパイル工法や深層混合処理工法等
を行うものであり、その被改良地盤20に形成される盛
上り土部22に対する浚渫は浚渫船2'が施工船2に対
し随伴され、該施工船2によってそのケーシングパイプ
18の貫入時に地盤20の表面に形成される盛上り土部
22に対しては随伴する後続の浚渫船2' がその浚渫施
設としてのサクションノズルのヘッド23を介し浚渫を
行い、当該浚渫した盛上り土部22の浚渫残土はホース
等の通路24を介し該浚渫船2' に後続して曳航する改
良材処理プラント船2''の処理プラント本体7''にホー
ス等の通路24を介して搬入され、センメトや生石灰等
の改良剤や所定の調整剤7''' と添加混合されて改良材
処理がされ、該処理プラント本体7''からホース等の通
路24' を介し施工船2の砂箱に供給され、次いで、ベ
ルトコンベヤ10を介しリーダー12の基部に設けられ
た中間ホッパー13に供給され、前述図1同様にスキッ
プ14を介し通常の中詰砂同様に投入口15を介し該改
良材をケーシングパイプ18内に供給されて地盤20内
に所定の中詰砂杭を締め固め裡に造成されていく。
【0028】したがって、当該図2に示す複数船団方式
による施工態様は当該改良領域が海岸から遠く、且つ、
広大な領域に亘る時には極めて有効である。
【0029】次に、図3に示す実施例は地盤改良領域が
広くはあるが、海岸線からそう遠くない距離にある場合
に適用する態様であり、施工船2、及び、浚渫船2' は
上述実施例同様態様のものであるが、該浚渫船2' から
浚渫装置としてのサクションノズルのヘッド23から吸
引された浚渫残土は該浚渫船2' からホース等の通路2
4''を介し海岸の陸上に所定に設置された改良材処理プ
ラント2''' の処理プラント本体7''に供給され、該処
理プラント本体7''においては改良剤や調整剤等の所定
の添加剤7を浚渫残土と混合攪拌し、所定の地盤改良材
として処理し、ホース等の通路24''' を介し施工船2
の砂箱7' に供給されて該地盤改良材としてベルトコン
ベヤ10を介しリーダー12の基部に設けられた中間ホ
ッパー13に供給されてスキップ14を介しケーシング
パイプ18の上部の投入口15から通常の中詰砂同様に
供給されて地盤20の内部に地盤改良材として締め固め
裡に供給されて所定に砂杭化され地盤改良がなされるよ
うにされる。
【0030】而して、当該図3に示す実施例の態様にお
いては施工船2と浚渫船2' は陸上の改良材処理プラン
ト2''' にホース等の通路24''を介し接続されている
ために、当該施工においては各施工船(船団)の稼動は
自在であり、施工、及び、浚渫の作業の自由性は充分に
保たれる。
【0031】尚、当該図3におけるホース等の通路24
'',24''' は海上において空中に渡設されるのみなら
ず、海上における適宜のフロートを介して各施設の間に
渡設することが自在である。
【0032】そして、上述各実施例において浚渫の施工
の際に、サクションノズルのヘッド23による粘性土の
盛上り土部22の吸込浚渫がオーバーになり過ぎて地盤
20の表面に凹部が形成されるような虞がある場合に
は、ケーシングパイプ18に沿って所定のレベル計が地
盤20の表面の浚渫による所定レベル、即ち、フラット
な状態になるのを検出することにより、浚渫用のサクシ
ョンノズルのヘッド23を発停コントロールすることに
より、当該地盤20のケーシングパイプ18による盛上
り土部22の浚渫を介してのフラット化が図ることが出
来る。
【0033】そして、その場合の盛上り土部22の量の
過多による供給量のコントロールが必要な場合には、予
めサンドコンパクションパイル施工船や浚渫船や改良材
処理プラントのバイパスの一時保管設備に貯蔵し、浚渫
する盛上り土部22が不足する時には、最適に補給する
ことが出来るようにすることが可能である。
【0034】尚、この出願の発明の実施態様は上述各実
施例に限るものでないことは勿論であり、例えば、盛上
り土部22の過多の量を測定して最適浚渫が行えるよう
に該盛上り土部22に対する他の適宜のレベル計を設け
ておく等種々の態様が採用可能である。
【0035】又、適用対象は海上における地盤改良のみ
ならず、所定面積を有する河川,湖沼等に対する地盤改
良にも適用可能であることは勿論のことである。
【0036】そして、複数船団方式による施工において
は施工船を複数台併設することが出来ることは単なる設
計変更の範囲内である。
【0037】又、浚渫する浚渫土に対する改良剤や調整
剤の種類は当該被改良地盤の粘性土の性状に応じて選択
され、又、別途に予め供給する中詰砂との調整を図るよ
うに所定に準備することは勿論のことである。
【0038】そして、水上地盤改良の施工対象はサンド
コンパクションパイル工法ばかりでなく、深層混合処理
工法に対しても適用出来ることも勿論のことである。
【0039】又、使用する浚渫船は所謂ポンプ船のみな
らず、バケット船,ディッパー船,ドラグサクション船
等も適用可能であることは勿論のことである。
【0040】又、施工船については自航船のみならず、
非自航船も適用可能であることも勿論のことである。
【0041】そして、この出願の発明の適用対象は水上
における地盤改良ばかりでなく、ケーシングパイプによ
る地盤の盛上り土部が発生する陸上における地盤改良土
に対しても適用可能であることは勿論のことである。
【0042】尚、改良材処理については中詰砂に類した
固型物状の改良材のみならず、液体状の固化材料として
再生処理することも可能である。
【0043】
【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、基本的
に海上や河川,湖沼等の水面下の地盤における地盤改良
に際し、施工船から垂設するケーシングパイプを当該地
盤に貫入するに際し、該ケーシングパイプの周囲地盤の
表面に形成される盛上り土が施工後で構築する建造物の
基礎に支障を与えることがないように浚渫撤去をする
が、当該浚渫に際し排出される浚渫残土を水上輸送を
し、廃棄する等に際し生ずる処分場の確保や輸送の煩瑣
性やコスト高が避けられ、施工現場において盛上り土部
を浚渫し、該浚渫によって生ずる浚渫残土に改良剤や調
整剤を混入攪拌して地盤改良材としてケーシングパイプ
内に供給充填し、当該地盤内に締め付け裡に圧入して深
層混合処理工法やサンドコンパクションパイル工法にリ
サイクル裡に供給することが出来るために、当該サンド
コンパクションパイル工法等のケーシングパイプによる
地盤への貫入に際し、不可避的に生ずる盛上り土の施工
現場における浚渫を介して除去することにより、当該盛
上り土部が地盤改良とほぼ同時期に設計天端までの浚渫
が終了していることにより次工程が極めてスムーズに行
えるというメリットがあるのに加えて処分場まで浚渫残
土を運搬して処理する手間が省け、コスト削減にもつな
がるのみならず、処分場の確保も不要となる二重三重の
メリットがある。
【0044】そして、当該被改良地盤の位置,場所,エ
リアによって施工船のみの単一船団方式、又、施工船と
浚渫船との複数船団方式を採ったり、改良処理プラント
を陸上に設置し、当該単一船団や複数船団へホース等の
通路を介し浚渫土や地盤改良材等を輸送することが出来
ることにより、当該被改良地盤の場所や位置,エリアに
より各種方式を採ることが出来るという優れた効果が奏
される。
【0045】特に、水上施工における地盤が粘性土であ
る場合に、その盛上り土が別地点の処分場への輸送や処
分場の確保に困難が生ずることを解消出来るのみなら
ず、船団上において浚渫により盛上り土部を回収し、当
該船上において、或いは、陸上において地盤改良材とし
て処理して施工船に再輸送し、ケーシングパイプ内に中
詰砂と混合して充填出来るために盛り上り土の再利用化
が出来るのみならず、該盛上り土をなくし改良地盤の表
面をフラット化出来、設計上の問題を満足させ、安定し
た航路の確保や後工程への影響を最小限に抑えることが
出来るという二重三重の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の単一船団方式による施工の模
式概略側面図である。
【図2】複数船団方式による施工態様の概略模式側面図
である。
【図3】複数船団の浚渫残土を陸上における処理プラン
トとホースを介して接続した施工態様の模式側面図であ
る。
【図4】水上地盤改良を行う通常の単一船団方式の施工
船配列の平面図である。
【図5】当該図4における施工船の模式側面図である。
【図6】同正面図である。
【図7】水上地盤改良における当該地盤のケーシングパ
イプ貫入による盛上り土の態様図であり、(イ)はその
側断面図であり、(ロ)は同模式正面図である。
【符号の説明】
19 水面 2 施工船 20 地盤 18 ケーシングパイプ 22 盛上り土部 23 浚渫のサクションノズルのヘッド 7''' 改良剤及び調整剤 2' 浚渫船 2''' 改良材処理プラント船

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水面に浮設された地盤改良施工船から水面
    下の地盤中にケーシングパイプを貫入させるタイミング
    の前後のいずれかに該ケーシングパイプの外側面に地盤
    表面に形成される盛上り土を除去して有効利用する方法
    において、上記盛上り土を浚渫して水面上に揚昇した浚
    渫土に所定の改良剤及び調整剤を加味混合して該ケーシ
    ングパイプから地盤中に地盤改良材として供給するよう
    にすることを特徴とする水上地盤改良による盛上り土の
    有効利用方法。
  2. 【請求項2】上記浚渫及び浚渫土と改良剤と調整剤との
    混合調整とケーシングパイプ内への供給を一台の地盤改
    良施工船にて行うようにすることを特徴とする請求項1
    記載の水上地盤改良による盛上り土の有効利用方法。
  3. 【請求項3】上記浚渫及び浚渫土と改良剤と調整剤との
    混合調整とケーシングパイプ内への供給を複数船団の各
    別の船で行うようにすることを特徴とする請求項1記載
    の水上地盤改良による盛上り土の有効利用方法。
  4. 【請求項4】上記改良剤と調整剤と浚渫土との混合調整
    を陸上で行い、混合した地盤改良材を地盤改良施工船ま
    でホース等の通路を介して輸送するようにすることを特
    徴とする請求項1記載の水上地盤改良による盛上り土の
    有効利用方法。
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