JP2771681B2 - 建設残土の搬送方法 - Google Patents
建設残土の搬送方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、建設現場から排出される残土を利用して埋
立地を造成する工法に於ける残土の搬送方法に関するも
のである。
立地を造成する工法に於ける残土の搬送方法に関するも
のである。
昨今、地下の高度利用が推進されるなか、市街地で建
設される建物の地下利用も大型化し、それに伴い大量の
建設残土が発生している。
設される建物の地下利用も大型化し、それに伴い大量の
建設残土が発生している。
従来、斯かる建設残土は、一般的にダンプトラック等
の輸送手段を介して埋立地へ搬送され、埋立地を造成し
ている。
の輸送手段を介して埋立地へ搬送され、埋立地を造成し
ている。
例えば、ウォーターフロントに近い市街地で発生した
建設残土は、一般的に港湾埋立に使われている。
建設残土は、一般的に港湾埋立に使われている。
そして、この建設残土の運搬は、ダンプトラックやバ
ージ船による方法が一般的である。
ージ船による方法が一般的である。
上記ダンプトラックによる運搬は、環境条件が整え
ば、非常に便利な手段である。
ば、非常に便利な手段である。
然し、交通渋滞,騒音,交通事故,埃,残土の飛散等
の問題があり、周辺に大きな影響を及ぼしている。
の問題があり、周辺に大きな影響を及ぼしている。
又、建設地の横に大きな河川がある場合には、バージ
船による大量搬送方法が好適である。
船による大量搬送方法が好適である。
然し、例えば、船舶の入出航,漁業権等の河川の利用
状況、干満の差,橋梁等の環境条件等によりかなり特殊
なケースでしか採用されていない。
状況、干満の差,橋梁等の環境条件等によりかなり特殊
なケースでしか採用されていない。
更に、ベルトコンベヤによって、建設残土を埋設地ま
で搬送することが考えられる。
で搬送することが考えられる。
然し、作業所で使用する場合、全て仮設であるため、
長距離運搬用の大型のリースが実用化されていない。新
たに製作すると、一作業所では原価償却できない。干満
差,河川横断,橋梁,積替等の付設方法が難しい。長距
離にすると、管理が大変である等の問題があり、利用さ
れるケースは少ない。
長距離運搬用の大型のリースが実用化されていない。新
たに製作すると、一作業所では原価償却できない。干満
差,河川横断,橋梁,積替等の付設方法が難しい。長距
離にすると、管理が大変である等の問題があり、利用さ
れるケースは少ない。
本発明は斯かる従来の問題点を解決するために為され
たもので、その目的は、建設残土を泥水化することによ
ってパイプラインを利用して直接埋立現場へ搬送するこ
とができるようにした建設残土の搬送方法を提供するこ
とにある。
たもので、その目的は、建設残土を泥水化することによ
ってパイプラインを利用して直接埋立現場へ搬送するこ
とができるようにした建設残土の搬送方法を提供するこ
とにある。
請求項1記載の建設残土の搬送方法は、建設現場から
排出される建設残土を、埋立地へ搬送し、この建設残土
によって埋立地を造成する工法に於て、建設現場から排
出される建設残土を、建設現場に隣接して配置した水位
センサ付きのタンクに蓄える工程と、タンク内にポンプ
等の圧送手段によって埋立地となる河川又は埋立地から
水を導入すると共に、水位センサによってタンク内の水
位を常に監視し、ポンプ等の圧送手段ポンプを制御し、
タンク内の水位を一定に保持する工程と、水位センサの
信号に基づいて水位が所定に達すると、タンク内の建設
残土を泥水化する工程と、泥水化した土砂をポンプ等の
圧送手段によって建設現場から埋立地へ通ずる河川又は
港湾を利用して敷設されているパイプラインを介して埋
立地まで搬送する工程とを有することを特徴とする。
排出される建設残土を、埋立地へ搬送し、この建設残土
によって埋立地を造成する工法に於て、建設現場から排
出される建設残土を、建設現場に隣接して配置した水位
センサ付きのタンクに蓄える工程と、タンク内にポンプ
等の圧送手段によって埋立地となる河川又は埋立地から
水を導入すると共に、水位センサによってタンク内の水
位を常に監視し、ポンプ等の圧送手段ポンプを制御し、
タンク内の水位を一定に保持する工程と、水位センサの
信号に基づいて水位が所定に達すると、タンク内の建設
残土を泥水化する工程と、泥水化した土砂をポンプ等の
圧送手段によって建設現場から埋立地へ通ずる河川又は
港湾を利用して敷設されているパイプラインを介して埋
立地まで搬送する工程とを有することを特徴とする。
請求項2記載の建設残土の搬送方法は、建設現場から
排出される建設残土を、埋立地へ搬送し、この建設残土
によって埋立地を造成する工法に於て、建設現場の掘削
領域内にポンプ等の圧送手段によって河川又は埋立地か
ら水を導入すると共に、水位センサによって掘削領域内
の水位を常に監視し、ポンプ等の圧送手段ポンプを制御
し、掘削領域内の水位を一定に保持する工程と、水位を
一定に保持した掘削領域内にポンプ等の圧送手段を装備
した船を航行させながら、掘削領域内の土砂を泥水化し
て吸引し、泥水化した土砂を船に装備されたポンプ等の
圧送手段によって掘削領域内から埋立地へ通ずる河川又
は港湾を利用して敷設されているパイプラインを介して
埋立地まで搬送する工程とを有することを特徴とする。
排出される建設残土を、埋立地へ搬送し、この建設残土
によって埋立地を造成する工法に於て、建設現場の掘削
領域内にポンプ等の圧送手段によって河川又は埋立地か
ら水を導入すると共に、水位センサによって掘削領域内
の水位を常に監視し、ポンプ等の圧送手段ポンプを制御
し、掘削領域内の水位を一定に保持する工程と、水位を
一定に保持した掘削領域内にポンプ等の圧送手段を装備
した船を航行させながら、掘削領域内の土砂を泥水化し
て吸引し、泥水化した土砂を船に装備されたポンプ等の
圧送手段によって掘削領域内から埋立地へ通ずる河川又
は港湾を利用して敷設されているパイプラインを介して
埋立地まで搬送する工程とを有することを特徴とする。
請求項1記載の建設残土の搬送方法に於ては、先ず、
建設現場から排出される建設残土を、建設現場に隣接し
て配置した水位センサ付きのタンクに蓄える。
建設現場から排出される建設残土を、建設現場に隣接し
て配置した水位センサ付きのタンクに蓄える。
次に、タンク内にポンプ等の圧送手段によって埋立地
となる河川又は埋立地から水を導入する。と同時に、水
位センサによってタンク内の水位を常に監視し、このデ
ータに基づいてポンプ等の圧送手段ポンプを制御し、タ
ンク内の水位を一定に保持する。
となる河川又は埋立地から水を導入する。と同時に、水
位センサによってタンク内の水位を常に監視し、このデ
ータに基づいてポンプ等の圧送手段ポンプを制御し、タ
ンク内の水位を一定に保持する。
次に、水位センサの信号に基づいて水位が所定に達す
ると、建設残土を水中に分散・混合させてタンク内の建
設残土を泥水化する。
ると、建設残土を水中に分散・混合させてタンク内の建
設残土を泥水化する。
次に、泥水化した土砂をポンプ等の圧送手段によって
建設現場から埋立地へ通ずる河川又は港湾を利用して敷
設されているパイプラインを介して埋立地まで搬送し、
直接埋立地へ放出することができる。
建設現場から埋立地へ通ずる河川又は港湾を利用して敷
設されているパイプラインを介して埋立地まで搬送し、
直接埋立地へ放出することができる。
請求項2記載の建設残土の搬送方法に於ては、先ず、
建設現場の掘削領域内にポンプ等の圧送手段によって河
川又は埋立地から水を導入する。と同時に、水位センサ
によって掘削領域内の水位を常に監視し、このデータに
基づいてポンプ等の圧送手段ポンプを制御し、掘削領域
内の水位を一定に保持する。
建設現場の掘削領域内にポンプ等の圧送手段によって河
川又は埋立地から水を導入する。と同時に、水位センサ
によって掘削領域内の水位を常に監視し、このデータに
基づいてポンプ等の圧送手段ポンプを制御し、掘削領域
内の水位を一定に保持する。
次に、水位を一定に保持した掘削領域内にポンプ等の
圧送手段を装備した船を航行させながら、掘削領域内の
土砂を泥水化して吸引し、泥水化した土砂を船に装備さ
れたポンプ等の圧送手段によって掘削領域内から埋立地
へ通ずる河川又は港湾を利用して敷設されているパイプ
ラインを介して埋立地まで搬送し、直接埋立地へ放出す
ることができる。
圧送手段を装備した船を航行させながら、掘削領域内の
土砂を泥水化して吸引し、泥水化した土砂を船に装備さ
れたポンプ等の圧送手段によって掘削領域内から埋立地
へ通ずる河川又は港湾を利用して敷設されているパイプ
ラインを介して埋立地まで搬送し、直接埋立地へ放出す
ることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図及び第2図は本発明の第一実施例に係る建設残
土の搬送方法(請求項1に対応する)を説明するもので
ある。
土の搬送方法(請求項1に対応する)を説明するもので
ある。
本実施例では、建設現場1から排出される建設残土8
を、埋立地26へ搬送するに際し、建設残土8を例えば含
水率5〜10%程度の泥水化とした後、電動式ポンプ(ポ
ンプ等の圧送手段)13によってパイプライン27を介して
埋立地26まで搬送するものである。
を、埋立地26へ搬送するに際し、建設残土8を例えば含
水率5〜10%程度の泥水化とした後、電動式ポンプ(ポ
ンプ等の圧送手段)13によってパイプライン27を介して
埋立地26まで搬送するものである。
先ず、建設現場1から説明する。この建設現場1は、
連続壁2によって掘削領域3が区切られている。そし
て、構芯柱4を介して覆工板5で覆われ、その上にクラ
ムクレーン6が移動できるようになっている。又、掘削
領域3内には、ブルドーザ7が入っており、このブルド
ーザ7によって掘削作業が行なわれている。
連続壁2によって掘削領域3が区切られている。そし
て、構芯柱4を介して覆工板5で覆われ、その上にクラ
ムクレーン6が移動できるようになっている。又、掘削
領域3内には、ブルドーザ7が入っており、このブルド
ーザ7によって掘削作業が行なわれている。
この建設現場1に於ける掘削作業は、常法に従って行
なわれるものであって、本実施例のために特別に配慮さ
れているものはない。
なわれるものであって、本実施例のために特別に配慮さ
れているものはない。
次に、この建設現場1に於ける掘削領域3から排出さ
れる建設残土8は、第2図に示す如く、クラムクレーン
6のバケット6aによって掘削領域3に隣接して配設され
た泥水化装置10に運ばれる。
れる建設残土8は、第2図に示す如く、クラムクレーン
6のバケット6aによって掘削領域3に隣接して配設され
た泥水化装置10に運ばれる。
この泥状化装置10は、例えば、第3図に示す如く、タ
ンク11と、このタンク11上に載置された夾雑物の除去用
のフルイ(例えば、グリズリ等)12と、騒音の少ない電
動式ポンプ(ポンプ等の圧送手段)13と、この電動式ポ
ンプ13に取り付けた泥水吸引管14と、この泥水吸引管14
を取り付けるラダー15と、泥水吸引管14の先端部に設け
たカッター(例えば、高圧噴射装置)16と、タンク11内
に埋立地26内の水を導入する給水管17と、給水管17に設
けたポンプ(ポンプ等の圧送手段)17aと、タンク11内
に設けた水位センサ18と、水位センサ18によって給水管
17に設けたポンプ17aを制御する制御装置19とを有す
る。
ンク11と、このタンク11上に載置された夾雑物の除去用
のフルイ(例えば、グリズリ等)12と、騒音の少ない電
動式ポンプ(ポンプ等の圧送手段)13と、この電動式ポ
ンプ13に取り付けた泥水吸引管14と、この泥水吸引管14
を取り付けるラダー15と、泥水吸引管14の先端部に設け
たカッター(例えば、高圧噴射装置)16と、タンク11内
に埋立地26内の水を導入する給水管17と、給水管17に設
けたポンプ(ポンプ等の圧送手段)17aと、タンク11内
に設けた水位センサ18と、水位センサ18によって給水管
17に設けたポンプ17aを制御する制御装置19とを有す
る。
この泥水化装置10では、第3図に示す如く、クラムク
レーン6のバケット6aによって搬送された建設残土8
が、夾雑物の除去用のフルイ12上に落とされると、フル
イ12に連結するバイブレーターによって振動を与えて、
夾雑物を除去した土砂を、下方のポッパ12aへ落下し、
このボッパ12aに於てもこれに連結するバイブレーター
によって振動を与えて、土砂をタンク11方向へ落下さ
せ、タンク11内に堆積して行く。
レーン6のバケット6aによって搬送された建設残土8
が、夾雑物の除去用のフルイ12上に落とされると、フル
イ12に連結するバイブレーターによって振動を与えて、
夾雑物を除去した土砂を、下方のポッパ12aへ落下し、
このボッパ12aに於てもこれに連結するバイブレーター
によって振動を与えて、土砂をタンク11方向へ落下さ
せ、タンク11内に堆積して行く。
一方、埋立地26内の水が、給水管17を介してポンプ17
aによってタンク11内に供給される。建設残土8と水と
が所定量に達すると、電動式ポンプ13が作動すると共
に、ラダー15を介して泥水吸引管14を建設残土8内に嵌
入し、泥水吸引管14の先端に設けたカッター16によって
建設残土8を水中に分散・混合させ、例えば、含水率5
〜10%程度の泥水とする。そして、その泥水になった建
設残土8を、電動式ポンプ13によって吸引する。
aによってタンク11内に供給される。建設残土8と水と
が所定量に達すると、電動式ポンプ13が作動すると共
に、ラダー15を介して泥水吸引管14を建設残土8内に嵌
入し、泥水吸引管14の先端に設けたカッター16によって
建設残土8を水中に分散・混合させ、例えば、含水率5
〜10%程度の泥水とする。そして、その泥水になった建
設残土8を、電動式ポンプ13によって吸引する。
又、この泥水化装置10では、水位センサ18によってタ
ンク11内の水位が常に監視され、制御装置19によってポ
ンプ17aが制御され、タンク11内の水位を一定に保持す
るようになっている。水位センサ18の信号は、電動式ポ
ンプ13にも入力され、水位が所定に達すると、電動式ポ
ンプ13を駆動するように制御されている。
ンク11内の水位が常に監視され、制御装置19によってポ
ンプ17aが制御され、タンク11内の水位を一定に保持す
るようになっている。水位センサ18の信号は、電動式ポ
ンプ13にも入力され、水位が所定に達すると、電動式ポ
ンプ13を駆動するように制御されている。
更に、夾雑物の除去用のフルイ12と電動式ポンプ13と
は、夫々レール12b,13a上に配されており、自由に移動
できるようにしてある。又、電動式ポンプ13のレール13
aは、架合13b上に載置されている。更に、フルイ12とホ
ッパ12aには、高圧洗浄装置が備えられ、適宜掃除がで
きるようにしてある。
は、夫々レール12b,13a上に配されており、自由に移動
できるようにしてある。又、電動式ポンプ13のレール13
aは、架合13b上に載置されている。更に、フルイ12とホ
ッパ12aには、高圧洗浄装置が備えられ、適宜掃除がで
きるようにしてある。
上述の如く、泥水化装置10によって泥水化された建設
残土8は、この泥水化装置10に取り付けられているパイ
プライン27によって埋立地26へ搬送される。
残土8は、この泥水化装置10に取り付けられているパイ
プライン27によって埋立地26へ搬送される。
このパイプライン27は、多数の排砂管20を連結するこ
とによって構成されており、例えば、第1図に示す如
く、建設現場1に隣接する河川21を利用して、第4図の
如く、排砂管20をフロート22を介して浮かべて、途中の
橋23の下を通して河口24から港湾25の途中まで配設し、
港湾25の途中から第1図に示す如く港湾25の底に這わ
せ、埋立地26の近くで再び第4図の如く浮かせるように
形成されている。
とによって構成されており、例えば、第1図に示す如
く、建設現場1に隣接する河川21を利用して、第4図の
如く、排砂管20をフロート22を介して浮かべて、途中の
橋23の下を通して河口24から港湾25の途中まで配設し、
港湾25の途中から第1図に示す如く港湾25の底に這わ
せ、埋立地26の近くで再び第4図の如く浮かせるように
形成されている。
そして、このパイプライン27には、途中に適宜ブース
ターポンプ28を取り付け、泥水の搬送を確実なものとし
ている。
ターポンプ28を取り付け、泥水の搬送を確実なものとし
ている。
斯くして、パイプライン27によって圧送されて来た泥
水は、第1図に示す如く、埋立地26に於て、放出され
る。
水は、第1図に示す如く、埋立地26に於て、放出され
る。
この埋立地26は、例えば、第1図及び第2図に示す如
く、護岸29によって囲繞され、下流側に余水処理槽30が
設けられ、埋立地26に泥水が放出されることによって、
オーバフローする水が、余水処理槽30に於て処理され、
その処理水が放流されるようになっている。この余水処
理槽30は、掘削土の性状,含水率,埋立地の状況等を総
合的に判断して適宜処理を行なうものであって、例え
ば、凝集装置,沈澱装置,ろ過装置等が付設されてい
る。
く、護岸29によって囲繞され、下流側に余水処理槽30が
設けられ、埋立地26に泥水が放出されることによって、
オーバフローする水が、余水処理槽30に於て処理され、
その処理水が放流されるようになっている。この余水処
理槽30は、掘削土の性状,含水率,埋立地の状況等を総
合的に判断して適宜処理を行なうものであって、例え
ば、凝集装置,沈澱装置,ろ過装置等が付設されてい
る。
以上の操作を繰り返すことによって、建設現場1に於
ける建設残土8は、泥水化装置10によって、埋立地26の
水で希釈され含水率5〜10%の泥水とされ、電動式ポン
プ13によって、泥水吸引管14を介して吸引され、パイプ
ライン27を介して埋立地26へ圧送される。
ける建設残土8は、泥水化装置10によって、埋立地26の
水で希釈され含水率5〜10%の泥水とされ、電動式ポン
プ13によって、泥水吸引管14を介して吸引され、パイプ
ライン27を介して埋立地26へ圧送される。
以上の如く、本実施例によれば、建設現場1に於て排
出される建設残土8が、この建設現場1の掘削領域3に
隣接する位置に配置された泥水化装置10に送られ、ここ
で、夾雑物を取り除いた後に、埋立地26内の水を導入し
て、ポンプによる圧送が可能な含水率の泥水に調整さ
れ、その泥水が、建設現場1に隣接する都市河川等の河
川21を利用して付設されたパイプライン27を介して埋立
地26まで搬送され、埋立地26内に放出される。
出される建設残土8が、この建設現場1の掘削領域3に
隣接する位置に配置された泥水化装置10に送られ、ここ
で、夾雑物を取り除いた後に、埋立地26内の水を導入し
て、ポンプによる圧送が可能な含水率の泥水に調整さ
れ、その泥水が、建設現場1に隣接する都市河川等の河
川21を利用して付設されたパイプライン27を介して埋立
地26まで搬送され、埋立地26内に放出される。
従って、本実施例によれば、建設現場1に隣接する都
市河川等の河川21を利用して、パイプライン27を付設す
るだけで、この建設現場1から排出される建設残土8
は、従来の如く、ダンプトラックやバージ船等の輸送に
比して、交通渋滞,騒音,交通事故,埃,残土の飛散,
船舶の入出航,漁業権等の河川の利用状況や干満の差,
橋梁等の環境条件等に左右されることなく、埋立地26ま
で搬送することができる。
市河川等の河川21を利用して、パイプライン27を付設す
るだけで、この建設現場1から排出される建設残土8
は、従来の如く、ダンプトラックやバージ船等の輸送に
比して、交通渋滞,騒音,交通事故,埃,残土の飛散,
船舶の入出航,漁業権等の河川の利用状況や干満の差,
橋梁等の環境条件等に左右されることなく、埋立地26ま
で搬送することができる。
尚、上記実施例では、泥水化装置10に供給する水とし
て、埋立地26の水を導入する場合について説明したが、
河川21水を導入するとか、建設現場1付近の地下水等を
導入することによって泥水化処理を行なうことができ
る。
て、埋立地26の水を導入する場合について説明したが、
河川21水を導入するとか、建設現場1付近の地下水等を
導入することによって泥水化処理を行なうことができ
る。
又、パイプライン27には、途中に2つのプースターポ
ンプ28を設けた場合について説明したが、建設現場1と
埋立地26との距離が短い場合には、ブースターポンプ28
を省略することも可能であり、逆に建設現場1と埋立地
26との距離が長い場合には、ブースターポンプ28の設置
数を増やすと共にそれらをコントロールするシステムを
組み込ませることも可能である。
ンプ28を設けた場合について説明したが、建設現場1と
埋立地26との距離が短い場合には、ブースターポンプ28
を省略することも可能であり、逆に建設現場1と埋立地
26との距離が長い場合には、ブースターポンプ28の設置
数を増やすと共にそれらをコントロールするシステムを
組み込ませることも可能である。
更に、泥水化処理10に於ける泥水化処理に於て、タン
ク11内での土砂の分散・混合が十分に行なえるように、
カッター16を設けているが、土砂の性状に応じて、これ
を省略したり、或いは更にその機能を高めるための補助
手段を付設することも可能である。
ク11内での土砂の分散・混合が十分に行なえるように、
カッター16を設けているが、土砂の性状に応じて、これ
を省略したり、或いは更にその機能を高めるための補助
手段を付設することも可能である。
更に又、パイプライン26で圧送するに際し、土砂の性
状に応じて、薬液を注入する設備を付設することも可能
である。
状に応じて、薬液を注入する設備を付設することも可能
である。
又、河川21に於けるパイプライン26は、第4図に示す
如く、フロート22によって浮上した状態で敷設されてい
るが、例えば、第5図に示す如く、河川21の底21aに沈
設することも可能である。これらは、パイプライン27が
通過する周辺条件に合わせて適宜選択することができ
る。
如く、フロート22によって浮上した状態で敷設されてい
るが、例えば、第5図に示す如く、河川21の底21aに沈
設することも可能である。これらは、パイプライン27が
通過する周辺条件に合わせて適宜選択することができ
る。
更に、建設現場1からの排土としてクラムクレーン6
を用いたが、バケットクレーン等を用いても良い。
を用いたが、バケットクレーン等を用いても良い。
第6図は本発明の第二実施例に係る建設残土の搬送方
法(請求項2に対応する)を示すものであり、建設現場
1での掘削作業とその掘削土砂の泥水化作業とが、同時
に行なわれるようにしたものである。
法(請求項2に対応する)を示すものであり、建設現場
1での掘削作業とその掘削土砂の泥水化作業とが、同時
に行なわれるようにしたものである。
本実施例では、連続壁2で囲繞された掘削領域3内
に、例えば、河川21から給水管17を介して導入し、そこ
にポンプ32を設けた船31が入れてある。
に、例えば、河川21から給水管17を介して導入し、そこ
にポンプ32を設けた船31が入れてある。
船31には、上記実施例に於ける泥水吸引管14と同様の
機能を有する泥水吸引管33が設けられると共に、パイプ
ライン27が取り付けられている。
機能を有する泥水吸引管33が設けられると共に、パイプ
ライン27が取り付けられている。
従って、本実施例では、船31に取り付けられている泥
水吸引管33で直接掘削領域3内の土砂を掘削し、その先
端部に設けられたカッター等の掘削具によって土砂と水
との混合を行ない、パイプライン27を介して泥水を埋立
地へ搬送することができる。
水吸引管33で直接掘削領域3内の土砂を掘削し、その先
端部に設けられたカッター等の掘削具によって土砂と水
との混合を行ない、パイプライン27を介して泥水を埋立
地へ搬送することができる。
本実施例では、建設現場1内に泥水化装置を兼ねた船
31を入れたので、上記実施例の如く、泥水化装置を併設
する必要がなくなる。
31を入れたので、上記実施例の如く、泥水化装置を併設
する必要がなくなる。
又、本実施例では、建設現場1内に泥水化装置を兼ね
た船31を入れることによって処理することに特徴を有す
るものであり、その他の構成,操作,装置等は、上記第
一実施例と同様である。
た船31を入れることによって処理することに特徴を有す
るものであり、その他の構成,操作,装置等は、上記第
一実施例と同様である。
以上の如く、本実施例では、掘削土,地下工事計画,
埋立地の条件等によって、連続壁(山留壁や構造壁)2
内に注水して、船31を入れることが可能な場合には、好
適な方法である。
埋立地の条件等によって、連続壁(山留壁や構造壁)2
内に注水して、船31を入れることが可能な場合には、好
適な方法である。
尚、本実施例に於ける水位は、連続壁2内の水位や地
下水位を水位センサー等によって常時一定水位となるよ
うに監視してある。
下水位を水位センサー等によって常時一定水位となるよ
うに監視してある。
第7図は浚渫船35を用いた例を示すもので、本質的に
第6図に示す実施例と同一である。
第6図に示す実施例と同一である。
尚、本実施例では、水が一度タンク17bに溜められ、
それを建設現場1に導入している。
それを建設現場1に導入している。
以上の如く、請求項1及び2記載の建設残土の搬送方
法によれば、次の如き効果が奏される。
法によれば、次の如き効果が奏される。
建設地と埋設地が、パイプラインで直結するため、
ダンプトラック等の従来の輸送方法による問題が生じな
い。
ダンプトラック等の従来の輸送方法による問題が生じな
い。
掘削,運搬,処理処分量が大幅に改善されるため、
全体工期が短縮できる。特に、地下工事計画が短縮され
る。
全体工期が短縮できる。特に、地下工事計画が短縮され
る。
建設地内にダンプトラックが入らず、又、ダンプト
ラックが走行しないため、覆工板,桟橋計画,ダンプト
ラック誘導のためのガードマン等の仮設計画のコスト削
減が図られる。
ラックが走行しないため、覆工板,桟橋計画,ダンプト
ラック誘導のためのガードマン等の仮設計画のコスト削
減が図られる。
仮設計画,掘削,運搬,土砂の処理処分等のトータ
ルコストダウンが図れる。
ルコストダウンが図れる。
パイプラインの排砂管は、港湾工事等に使用されて
いるものを利用することができるため、運輸省,建設省
等の歩係りで損料計算できる。
いるものを利用することができるため、運輸省,建設省
等の歩係りで損料計算できる。
パイプラインは、河川敷,海底,海上,側溝等場所
に限定されずに付設できる。
に限定されずに付設できる。
パイプラインは、ポンプと埋立地間では閉じられて
いるので、管理し易い。
いるので、管理し易い。
パイプラインは、ポンプと埋立地間では閉じられて
いるので、臭い,土砂による二次汚染がない。
いるので、臭い,土砂による二次汚染がない。
砂分が多い場合には、パイプライン中で洗浄できる
ため、そのまま再利用ができる。
ため、そのまま再利用ができる。
大型プロジェクトと港湾埋立との整合性を図れば、
計画的な埋立及び跡地利用ができる。
計画的な埋立及び跡地利用ができる。
第1図は本発明の第一実施例に係る建設残土の搬送方法
を示す説明図である。 第2図はその断面図である。 第3図は第1図に於ける泥水化装置を示す一部切欠き側
面図である。 第4図は第1図に於けるパイプラインの説明図である。 第5図は第1図に於けるパイプラインの別の説明図であ
る。 第6図は本発明の第二実施例に係る建設残土の搬送方法
を示す説明図である。 第7図は本発明の第二実施例に係る建設残土の搬送方法
の変形例を示す説明図である。 〔主要な部分の符号の説明〕 1……建設現場 3……掘削領域 8……建設残土 10……泥水化装置 11……タンク 13……電動式ポンプ 17a……ポンプ 18……水位センサ 21……河川 25……港湾 26……埋立地 27……パイプライン 31,35……船。
を示す説明図である。 第2図はその断面図である。 第3図は第1図に於ける泥水化装置を示す一部切欠き側
面図である。 第4図は第1図に於けるパイプラインの説明図である。 第5図は第1図に於けるパイプラインの別の説明図であ
る。 第6図は本発明の第二実施例に係る建設残土の搬送方法
を示す説明図である。 第7図は本発明の第二実施例に係る建設残土の搬送方法
の変形例を示す説明図である。 〔主要な部分の符号の説明〕 1……建設現場 3……掘削領域 8……建設残土 10……泥水化装置 11……タンク 13……電動式ポンプ 17a……ポンプ 18……水位センサ 21……河川 25……港湾 26……埋立地 27……パイプライン 31,35……船。
フロントページの続き (72)発明者 垣田 英策 福岡県福岡市中央区天神4丁目2番20号 株式会社竹中工務店九州支店内 (72)発明者 山本 光男 福岡県福岡市中央区天神4丁目2番20号 株式会社竹中工務店九州支店内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02F 7/10 E02B 3/18
Claims (2)
- 【請求項1】建設現場から排出される建設残土を、埋立
地へ搬送し、この建設残土によって埋立地を造成する工
法に於て、 建設現場から排出される建設残土を、建設現場に隣接し
て配置した水位センサ付きのタンクに蓄える工程と、 タンク内にポンプ等の圧送手段によって埋立地となる河
川又は埋立地から水を導入すると共に、水位センサによ
ってタンク内の水位を常に監視し、ポンプ等の圧送手段
ポンプを制御し、タンク内の水位を一定に保持する工程
と、 水位センサの信号に基づいて水位が所定に達すると、タ
ンク内の建設残土を泥水化する工程と、 泥水化した土砂をポンプ等の圧送手段によって建設現場
から埋立地へ通ずる河川又は港湾を利用して敷設されて
いるパイプラインを介して埋立地まで搬送する工程と を有することを特徴とする建設残土の搬送方法。 - 【請求項2】建設現場から排出される建設残土を、埋立
地へ搬送し、この建設残土によって埋立地を造成する工
法に於て、 建設現場の掘削領域内にポンプ等の圧送手段によって河
川又は埋立地から水を導入すると共に、水位センサによ
って掘削領域内の水位を常に監視し、ポンプ等の圧送手
段ポンプを制御し、掘削領域内の水位を一定に保持する
工程と、 水位を一定に保持した掘削領域内にポンプ等の圧送手段
を装備した船を航行させながら、掘削領域内の土砂を泥
水化して吸引し、泥水化した土砂を船に装備されたポン
プ等の圧送手段によって掘削領域内から埋立地へ通ずる
河川又は港湾を利用して敷設されているパイプラインを
介して埋立地まで搬送する工程と を有することを特徴とする建設残土の搬送方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2181188A JP2771681B2 (ja) | 1990-07-09 | 1990-07-09 | 建設残土の搬送方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2181188A JP2771681B2 (ja) | 1990-07-09 | 1990-07-09 | 建設残土の搬送方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0468128A JPH0468128A (ja) | 1992-03-03 |
JP2771681B2 true JP2771681B2 (ja) | 1998-07-02 |
Family
ID=16096403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2181188A Expired - Fee Related JP2771681B2 (ja) | 1990-07-09 | 1990-07-09 | 建設残土の搬送方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2771681B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5355142B2 (ja) * | 2009-02-24 | 2013-11-27 | 中国電力株式会社 | 石炭灰の搬送方法および搬送装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0355653Y2 (ja) * | 1985-05-15 | 1991-12-11 |
-
1990
- 1990-07-09 JP JP2181188A patent/JP2771681B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0468128A (ja) | 1992-03-03 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |