JP3248102B2 - 軟弱地盤の地盤改良工法 - Google Patents

軟弱地盤の地盤改良工法

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JP3248102B2 JP31982298A JP31982298A JP3248102B2 JP 3248102 B2 JP3248102 B2 JP 3248102B2 JP 31982298 A JP31982298 A JP 31982298A JP 31982298 A JP31982298 A JP 31982298A JP 3248102 B2 JP3248102 B2 JP 3248102B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家屋・道路・ビル
等の建造物が近接している軟弱地盤地域の地盤改良工事
技術及び軟弱地盤に下水道・水路・暗渠・トンネル・ビ
ルその他の地下・地上構造体の構築工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の軟弱地盤改良技術は、軟弱地盤の
上に10トン〜100トン重量のクローラで自走する作
業重機・トラックが移動できるように、軟弱地盤の上に
山土・砂を1〜2m程の厚さに足場盛土して、重機の載
荷荷重に耐えるようにする。その後足場盛土上に地盤改
良作業重機を移動させて、地盤改良材を地中に圧入して
攪拌して地盤改良を行っている。この従来の作業方法で
は、大型の作業重機が足場盛土を走行することで高い接
地圧が足場盛土に荷重される。例えば通常の重機では、
4〜5N/cm2 、杭打機・軟弱地盤改良機では12N
/cm2 程の接地圧が荷重される。そのため足場盛土に
よる圧密沈下、支持力不足によるすべり破壊、側方流動
が生じ、作業重機の転倒事故が発生している。又、作業
重機の移動に伴う騒音・振動が大きく軟弱地盤の改良地
域の付近の住民・住居家屋・建物に悪影響を与えてい
た。又、厚い足場盛土及び作業重機の重量がやや硬めの
軟弱地盤の表層を介してその下方の軟弱地盤の注入され
た地盤改良材と軟弱地とを上方から全体的に下方へ押し
込むように作用し、その結果軟弱地盤の改良地域の周辺
の地盤に側方から強い圧力をかけた状態となり、周辺の
地盤に崩壊・地滑り・沈下・隆起等を生じさせるという
悪影響を与えていた。そのため、その上の家屋・建物・
道路等に傾き・崩壊・陥没を生起させていた。更に、1
〜2mの足場盛土は、地盤改良材の圧入と攪拌等により
更に上方に1〜2m程持ち上げられ、改良地域が大きく
盛り上り、盛り上り分(ふくれ土)の掘削作業が後処理
となって必要になり、しかもその掘削土はセメント成分
があるため産業廃棄物となり、その廃棄処理に手間・コ
ストが嵩むものとなっていた。これに代わる従来の軟弱
地盤改良工事として、矢板等を用いて山留工を軟弱地盤
の地域境界で行って、軟弱地盤の地域内を深く掘削し、
地盤改良を行う方法もあるが、掘削した土が多量に捨土
され、地盤の急激な掘削による周辺の排水沈下、応力開
放による強度低下等の弊害が生じていた。又山留工法の
切梁が地盤の掘削機、地盤改良機の移動を阻害し、掘削
・改良作業に手間がかかるという問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来のこれらの問題点を解消し、地盤改良
する周辺の地盤に地盤強度低下・沈下・傾き・滑り・陥
没・隆起等の悪影響を与えず、振動・騒音が少なく、又
産業廃棄物の処理量が少なく、しかも確実な地盤改良が
行え、安全且つ工事費を安くできるという優れた軟弱地
盤の地盤改良工法及び軟弱地盤における構造体の構築法
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 1) 家屋・建造物が近接して存在する軟弱地盤の地盤
改良工法であって、まず軟弱地盤の改良地域の表層を限
界自立高さ以内に浅く掘削し、その後小型台船を間隔を
あけて複数基連結して形成した船体の甲板周辺に地盤改
良材を地中に圧入して撹拌する地盤改良機を横行自在に
設置した作業船を掘削された軟弱地盤上面に浮べ、同作
業船の地盤改良機を船体上で横行させて左右位置を変え
ながら同地盤改良機によって左右に延びた帯状域の地盤
改良を行い、その後作業船をウインチでもって索引して
前方に帯状域の巾程移動させて停船させ、停船状態で軟
弱地盤改良機を前記同様に横行させて次の左右に延びた
帯状の地域を地盤改良し、この地盤改良機の横行と作業
船全体の前進とを繰り返して改良地域全体を地盤改良
し、地盤改良地域の近接した周辺地盤の地盤強度に影響
を与えることが少なく且つ振動・騒音を少なく改良工事
ができ、しかも軟弱地盤の改良地域の家屋・建造物が近
接してある側の境界に近い所から遠ざかる方向に地盤改
良機を横行させて境界付近に早期の軟弱地盤改良による
地中遮壁を形成して地域側方への圧力伝達を減らして地
域外への影響を少なくする軟弱地盤の地盤改良工法 2) 家屋・建造物が近接して存在する軟弱地盤の地盤
改良工法であって、まず軟弱地盤の改良地域の表層を限
界自立高さ以内に浅く掘削し、その後小型台船を間隔を
あけて複数基連結して形成した船体の甲板周辺に地盤改
良材を地中に圧入して撹拌する地盤改良機を横行自在に
設置した作業船を掘削された軟弱地盤上面に浮べ、同作
業船の地盤改良機を船体上で横行させて左右位置を変え
ながら同地盤改良機によって左右に延びた帯状域の地盤
改良を行い、その後作業船をウインチでもって索引して
前方に帯状域の巾程移動させて停船させ、停船状態で軟
弱地盤改良機を前記同様に横行させて次の左右に延びた
帯状の地域を地盤改良し、この地盤改良機の横行と作業
船全体の前進とを繰り返して改良地域全体を地盤改良
し、地盤改良地域の近接した周辺地盤の地盤強度に影響
を与えることが少なく且つ振動・騒音を少なく改良工事
ができ、しかも、作業船の接地圧を小型台船のフロート
により0.5N/cm 2 の掘削開放圧力以下とした軟弱
地盤の地盤改良工法 3) 作業船の接地圧を小型台船のフロートにより0.
5N/cm2 の掘削開放圧力以下とした前記1)記載の
軟弱地盤の地盤改良工法 4) 地盤改良材としてセメントスラリーを使用し、し
かもセメントスラリーの比重を軟弱地盤の単位体積重量
と同等かこれ以下の値として、均一な撹拌と上方への排
泥効果を高めて注入分を上方に膨れ上がりやすくし改良
後にも単位体積重量の変化を抑えた前記1)〜3)何れ
か記載の軟弱地盤の地盤改良工法 5) 家屋・建造物が近接して存在する軟弱地盤の地盤
改良工法であって、まず軟弱地盤の改良地域の表層を限
界自立高さ以内に浅く掘削し、その後小型台船を間隔を
あけて複数基連結して形成した船体の甲板周辺に地盤改
良材を地中に圧入して撹拌する地盤改良機を横行自在に
設置した作業船を掘削された軟弱地盤上面に浮べ、同作
業船の地盤改良機を船体上で横行させて左右位置を変え
ながら同地盤改良機によって左右に延びた帯状域の地盤
改良を行い、その後作業船をウインチでもって索引して
前方に帯状域の巾程移動させて停船させ、停船状態で軟
弱地盤改良機を前記同様に横行させて次の左右に延びた
帯状の地域を地盤改良し、この地盤改良機の横行と作業
船全体の前進とを繰り返して改良地域全体を地盤改良
し、地盤改良地域の近接した周辺地盤の地盤強度に影響
を与えることが少なく且つ振動・騒音を少なく改良工事
ができ、しかも、地盤改良材としてセメントスラリーを
使用し、しかもセメントスラリーの比重を軟弱地盤の単
位体積重量と同等かこれ以下の値として、均一な撹拌と
上方への排泥効果を高めて注入分を上方に膨れ上がりや
すくし改良後にも単位体積重量の変化を抑えた軟弱地盤
の地盤改良工法 6) 家屋・建造物が近接して存在する軟弱地盤の地盤
改良工法であって、まず軟弱地盤の改良地域の表層を限
界自立高さ以内に浅く掘削し、その後小型台船を間隔を
あけて複数基連結して形成した船体の甲板周辺に地盤改
良材を地中に圧入して撹拌する地盤改良機を横行自在に
設置した作業船を掘削された軟弱地盤上面に浮べ、同作
業船の地盤改良機を船体上で横行させて左右位置を変え
ながら同地盤改良機によって左右に延びた帯状域の地盤
改良を行い、その後作業船をウインチでもって索引して
前方に帯状域の巾程移動させて停船させ、停船状態で軟
弱地盤改良機を前記同様に横行させて次の左右に延びた
帯状の地域を地盤改良し、この地盤改良機の横行と作業
船全体の前進とを繰り返して改良地域全体を地盤改良
し、地盤改良地域の近接した周辺地盤の地盤強度に影響
を与えることが少なく且つ振動・騒音を少なく改良工事
ができ、しかも軟弱地盤改良材を軟弱地盤中で100N
/cm 2 以下の低圧で吐出して強制撹拌する軟弱地盤の
地盤改良工法 7) 軟弱地盤改良材を軟弱地盤中で100N/cm 2
以下の低圧で吐出して強制撹拌する前記1)〜5)何れ
か記載の軟弱地盤の地盤改良工法 8) 掘削した改良地域の表層の土を硬化した改良域上
及び周辺へ転用して整地する掘削残土の有効利用を目的
とした前記1)〜7)何れか記載の軟弱地盤の地盤改良
工法 9) 家屋・建造物が近接して存在する軟弱地盤の地盤
改良工法であって、まず軟弱地盤の改良地域の表層を限
界自立高さ以内に浅く掘削し、その後小型台船を間隔を
あけて複数基連結して形成した船体の甲板周辺に地盤改
良材を地中に圧入して撹拌する地盤改良機を横行自在に
設置した作業船を掘削された軟弱地盤上面に浮べ、同作
業船の地盤改良機を船体上で横行させて左右位置を変え
ながら同地盤改良機によって左右に延びた帯状域の地盤
改良を行い、その後作業船をウインチでもって索引して
前方に帯状域の巾程移動させて停船させ、停船状態で軟
弱地盤改良機を前記同様に横行させて次の左右に延びた
帯状の地域を地盤改良し、この地盤改良機の横行と作業
船全体の前進とを繰り返して改良地域全体を地盤改良
し、地盤改良地域の近接した周辺地盤の地盤強度に影響
を与えることが少なく且つ振動・騒音を少なく改良工事
ができ、しかも掘削した改良地域の表層の土を硬化した
改良域上及び周辺へ転用して整地する掘削残土の有効利
用を目的とした軟弱地盤の地盤改良工法 10) 前記1)〜7)何れかの軟弱地盤の改良法で改
良された硬化地盤の一部を再掘削し、再掘削された空間
に下水路・暗渠・トンネルを構築し、その後埋め戻して
埋設する軟弱地盤の地下構造体の構築法 11) 前記1)〜7)何れかの軟弱地盤の改良法で改
良された硬化地盤の一部を再掘削し、再掘削された空間
の底面下方改良地盤を基礎とし、又空間の側面外周の改
良地盤部分を山留壁として空間に構造体を構築する軟弱
地盤上の構造体構 築法にある。
【0005】
【作用】本発明では、軟弱地盤の改良地域を限界自立高
さ以内にその表層土を1〜2m程掘削する。限界自立高
さ以内の掘削であるので、その地域周辺の地盤が崩壊・
滑り、沈下等を生起させることはほとんどない。掘削さ
れた捨土・排土は少なく且つセメント成分を含まないの
で処理は容易である。又周辺に山留工事を行う必要がほ
とんどなく、山留を行う場合でも簡単な山留でよく、工
事が簡略化される。又その掘削した軟弱地盤上に小型台
船を複数個連結した船体の作業船を浮べる。小型台船で
連結されるので、施工現場への作業船の移動は小型台船
に分解してトラック運送で行え、作業船の運送は迅速に
行える。又、複数の小型台船によって作業船・地盤改良
機の重さを支持するので、下方の軟弱地盤へ加圧力が局
所的で小型台船間の間隙及び船体外周の上面から圧力が
開放され、軟弱地盤の側方への圧力とならず、改良地域
の周辺の地盤への圧力は弱く、周辺地盤の強度を弱めた
り、崩壊・陥没・傾き・沈下させる等の悪影響を少なく
できる。しかも作業船上の地盤改良機の移動は、船体上
の横行であるので静かであるとともに、精密に軟弱地盤
の帯状の領域の改良工事ができる。作業船自体の前進は
ウインチ・ワイヤを用いるので静かに牽引でき、騒音・
振動は少ない。しかも地盤改良材を圧入し、攪拌するこ
とでふくれて地盤改良地域表層が1〜2m隆起しても、
掘削した深さ程度であり、元の軟弱地盤の高さ(レベ
ル)に近いものであるから、改良地盤表層の掘削作業は
不要であったり、掘削作業があってもほとんど少量の掘
削でよく、産業廃棄物量が少なくできる。改良地盤の表
面レベルが周辺より低い場合は、最初の軟弱地盤の掘削
土を戻して埋め込むことができる。この地盤面は、盛土
購入土なしに直接杭打足場として利用できる。この改良
した軟弱地盤が硬化した後、地上の建物・建造物・下水
道・暗渠の建造物に応じて整地・再掘削する。又、近接
した家屋のある改良地域の境界に近い所から離れる方向
に軟弱地盤改良工事を行えば、境界に改良軟弱地盤によ
る地中壁を最初に形成することになり、これが地域外へ
の圧力を遮断する。軟弱地盤改良材を軟弱地盤の単位体
積重量と同等又はこれより小さい1.5以下のセメント
スラリーを使用すれば、流動性がよくなり、攪拌が効果
的にでき、又上方への膨れの傾向(排泥効果)を高め
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の軟弱地盤の限界立深さは
地盤の種類・状態によって変わるが1〜2m程であり、
又その地域境界は必要に応じて簡単な土留を行う。本発
明の作業船の小型台船の大きさは、陸上輸送ができやす
い長さ10m、巾2.2m以内程の寸法のものがよい。
船体の小型台船の連結台数及びその間隙は現場地域の地
形に応じて適宜定める。又地盤改良材を圧入して攪拌す
る地盤改良作業機も数十mの高さであるので、トラック
で分解輸送できる寸法に複数に分解して運送・保管し、
現場で組み立てられるようにするのがよい。又、地盤改
良作業機は、船体の船尾から少し張り出す横行台をレー
ル上に走行自在に装置し、同横行台の船尾端に地盤改良
作業機を設置するのがよい。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜5は実施例の工程図である。図6は、改良
地盤にビルを建造した例を示す説明図である。図7は、
改良地盤を再掘削して暗渠を構築した例を示す説明図で
ある。図8は、改良地盤を再掘削して地下のあるビルを
構築した例を示す説明図である。図9は、実施例に使用
する甲板を省略した作業船を示す平面図である。図10
は、実施例に使用する作業船を示す正面図である。図1
1は、実施例に使用する作業船の小型台船の配置状態を
示す説明図である。図中、Sは軟弱地盤、Aは軟弱地盤
の改良地域、Bは改良地域の境界、Cは改良地域の周辺
地盤、Dは周辺地盤に建設された家屋、Tは暗渠、Mは
地上建造物である。図中1は軟弱地盤の掘削空間、2は
作業船、2a〜2oは同作業船の構成部分であって、2
aは寸法10m,巾2.2mの小型台船、2bは同小型
台船2aの連結部材、2cは小型台船2aを4基連結し
た巾16m・長さ10mの船体、2dは同船体上にその
船尾から少し張り出すように配置された横行台、2eは
同横行台の走行レール、2fは同横行台の船尾側に設け
た高さ15mの分解組立自在の軟弱地盤改良機、2gは
軟弱地盤改良機の上下動する攪拌羽根、2hは同攪拌羽
根を下端に取付けた注入パイプであって、内部に地盤改
良材を送り込んで攪拌羽根2gから噴出するようにして
いる。2iは注入パイプを上下動する高さ15m程のガ
イドポスト、2jは同ガイドポストの基端部分に取付
け、注入パイプを上下動する上下送り装置、2kは地盤
改良材を注入パイプ内に送り込む圧送チューブ、2lは
地盤改良材圧送ポンプ、2mはウインチ、2nはワイ
ヤ、2oは運転席、2pは船体2cの甲板である。
【0008】この実施例の地盤改良工法の工程は、(1)
地盤表層掘削工程、(2)作業船準備工程、(3)地盤改良本
工程、(4)表層整地地表構築工程の工程を順に施工す
る。以下順に説明する。 (1)地盤表層掘削工程(図1参照) まず軟弱地盤Sの改良地域Aの地盤表層を限界自立高さ
である1.5m程の深さに、バケット掘削機等の比較的
小型の掘削排土機械を用いて掘削する(図1参照)。こ
の1〜2mの掘削は、足場盛土する必要もなく、又改良
地域Aの境界Bに土留を施すことなく行える比較的容易
で迅速に行える工事である。掘削土の排出量も少ない。 (2)作業船準備工程(図2,9〜11参照) 次に、作業船2は、工場・保管場所から小型台船2a,
連結部材2b,横行台2d,複数に分解されたレール2
e,攪拌羽根2gと複数に分解された注入パイプ2h・
ガイドポスト2i,上下送り装置2j,圧送チューブ2
kと圧送ポンプ2l等に分解され、トラック又は船で現
場の軟弱地盤へ運送される。軟弱地盤Sの掘削された地
盤表面にまず小型台船2aを所要の間隔を離して浮べ、
その間を連結部材2bで連結して一体化して船体2cを
形成する。又レール2eを小型台船2a間に横方向(左
右方向)に敷設し、横行台2dを同レール2e上を走行
させる。同横行台2d上に、分解されて送られた軟弱地
盤改良機2fが組み立てられて設置される。図9〜11
にその組み立てられた作業船2を示している。この作業
船2は、軟弱地盤Sの改良地域A外で民家・ビル・建物
等の比較的に人が少ない場所に設置されたウインチ2m
によるワイヤ2nで牽引されて前進できるようにする。
この時の作業船2の接地圧は、小型台船2aの広い底面
積で受けるため、接地圧は0.4N/cm2 程であり、
通常の重機の場合の1/10程、クローラ式軟弱地盤改
良機の場合の1/30程であって、著しくその接地圧は
低くなる。しかも小型台船2aの接地面以外の軟弱地盤
の上方は開放され且つしかも低い接地圧で荷重するので
下方の軟弱地盤の圧力を側方向にふくらませる方向に作
用させない。又、小型台船2aを所要の間隔を離して連
結して広い甲板2pを確保し、又接地面が巾広く分散し
ているので作業船2dはきわめて安定して浮べることが
できている。
【0009】(3)地盤改良本工程(図3,4参照) 作業船2を1.5m程掘削された改良地域Aに浮べ、改
良工事開始位置にウインチ2m,ワイヤ2nを用いて牽
引し、又最初に横行台2dを改良地域Aに近接した家屋
・建造物がある側の境界Bの左右端に移動させる。次に
同横行台上の軟弱地盤改良機2fを作動させる。圧送ポ
ンプ2lを作動させ、軟弱地盤の単位体積重量より小さ
い1.5以下の比重のセメントスラリーを地盤改良材と
して40〜50N/cm2 の低圧で送り出す。セメント
スラリーは圧送チューブ2k,注入パイプ2hを介して
攪拌羽根2gへ送られる。注入パイプ2h及び攪拌羽根
2gは上下送り装置2jによってガイドパイプ2iに沿
って下降させられ、地中へ挿入され、軟弱地盤中の攪拌
羽根2gの内部から噴出し、しかも注入パイプ2hが回
転され(図示せず)、セメントスラリーは40〜50N
/cm2 の低圧で地中噴出され、攪拌されて均一にな
り、又比重が軽いため流動性が向上し、比重の軽さで上
方へ排泥し、軟弱地盤全体を上方へ膨れ上らせる。そし
て注入後、2〜3時間程で硬化が始まる(図4参照)。
最初の軟弱地盤改良は、作業船の家屋近接の境界側から
始められるので、家屋近接した境界の地中に硬化した改
良軟弱地盤が地中遮壁を形成し、その後、横行台2dが
この境界から離れる方向へ少し横行し、停止して前記同
様に注入パイプ2hと攪拌羽根2gによってセメントス
ラリーを低圧注入して攪拌して軟弱地盤を改良して硬化
させる。境界の地中遮壁の内側の地盤改良地の改良によ
る圧力の増大は前に施工して硬化した軟弱地盤の地中壁
で遮断され、境界周辺の地盤に悪影響を生起しないよう
にしている(図3,4参照)。セメントスラリーの注入
と攪拌による土圧は開放された上方へ軟弱地盤を膨り上
げさせる。作業船2の接地圧は小型台船2aの浮力によ
ってきわめて小さく、0.4N/cm2 程で、通常重機
の4〜5N/cm2 の1/10以下であり、又杭打機や
クローラ式軟弱地盤改良機の12N/cm2 に比べて略
1/33程できわめて小さい。更に表層土を1〜2m掘
削しているので上方の軟弱地盤による下方押し込み力は
小さく上方へよく開放され、軟弱地盤の上昇を許容し、
膨れとなってあらわれる。作業船2を停船させて横行台
2dを走行レール2e上を横行させて船尾に沿って軟弱
地盤改良を行う。一回の注入パイプ2hと攪拌羽根2g
の上下で円柱状の改良部分ができるので、これが少し重
なるように多数改良して帯状の改良領域を作る。横行台
2dの移動は正確且つ容易に行えるので、施工の精度は
高く且つ作業速度がクローラによる移動に比べはるかに
高い。又複数の小型台船2aで支持されているのできわ
めて安定して、作業は安全に行える。帯状に地盤改良を
行った後、ウインチ2m,ワイヤ2nを用いて、0.1
〜1.0m/分の超低速で作業船2を前進させて停船さ
せ、この位置で同様に横行台2dを横行させながら帯状
の改良域を作り、その後作業船2を前進させる。これを
繰り返して軟弱地盤全域を地盤改良するものである。
【0010】(4) 表層整地地表構築工程(図5参照) 改良地域Aの上面は表層掘削する前の軟弱地盤のレベル
程である。改良された軟弱地盤がセメントスラリーで硬
化した後、所定の高さレベルに硬化した地盤を平坦に削
り、必要に応じて表層掘削土を埋め戻して、平坦な硬化
地盤にする。又必要な水路Mを掘削して構築する。硬化
した軟弱地盤の排出量は少なくできる。本実施例によれ
ば、1.5m程の浅い地盤表層の掘削工程は、容易で且
つ迅速に行える作業であり、この表層掘削は、限定自立
深さ以内であるので改良地域周辺の地盤の強度を弱めて
崩壊・滑り・陥没等の悪影響を与えることは少ない。む
しろ、軟弱地盤の表層の排除で軟弱地盤の上方の開放を
行い、軟弱地盤の改良に伴う圧力を側方へなるべく作用
させず上方に開放させるようにしている。これによって
改良地域周辺の地盤への悪影響を大巾に軽減させる。し
かも軟弱地盤が上方に膨れ上っても掘削深さ1.5m程
の膨れであり、元の軟弱地盤地表面より大きく膨れあが
らないので、膨れ部分を削り取って廃棄する必要はあま
りなく、セメント混りの産業廃棄物の量がきわめて少な
くできる。膨れの量が表層掘削の量より小さい場合は、
最初に掘削した土を埋め戻し土として使用する。更に、
本実施例では改良地域の家屋が近接した境界の方から遠
ざかる方向に地盤改良機と横行させるので、改良地域の
家屋近接境界にまず地中壁が形成されることとなるので
軟弱地盤改良工事の圧力等が地域外への家屋への影響を
少なくできる。
【0011】このように改良された改良地盤を基礎にし
てコンクリート建築物K・家屋等の建造物を建立しても
よいし(図6参照)、あるいは硬化して安定した改良地
盤の一部を所定深さ再掘削して開放された空間1を作
り、その空間1の底面に暗渠T等地下構造物を設置し、
その後最初に排出した表層掘削土を埋め戻して暗渠T等
地下構造物を地下に埋設するようにすることもできる
(図7参照)。又は、改良地盤の再掘削の空間1の底面
下方の安定した硬化した改良地盤を基礎にし、又空間1
の側面外方の安定した硬化した改良地盤を土留めとし
て、ビル等の地上建造物Mを構築することもできる(図
8参照)。図6〜8のいずれの場合も、建造物・暗渠の
下方の改良地盤の部分が基礎となり、又再掘削されない
残された空間1の外周の改良地盤が土留となるので、こ
れら建造物・地下構造体は、安定したものとなり、軟弱
地盤でのこれらの構造体地下構造物を容易且つ強固安定
した状態で構築できるものとした。しかも周辺地盤・家
屋に影響を与えることが少なく施工できるものとしてい
る。
【0012】
【発明の効果】以上の様に、本発明によればまず表層掘
削を限界自立深さ以内で行って、軟弱地盤上方を開放さ
せるので、軟弱地盤の改良に伴う圧力を上方へ逃がして
地域の外周に作用することを少なくしている。又、攪拌
された軟弱地盤が上方へ膨れ上ってもこの掘削した深さ
を埋める程度であるので、元の地表レベルからの盛り上
りは少なく、セメントを含んだ改良地盤の地表面からの
盛り上り分の再掘削排出の必要はあまりなく、産業廃棄
物の排出量が少ない。逆に膨れ上り部分が少ないときは
最初の表層掘削の土を埋め戻すことで土の捨土量も少な
くできる。小型台船を複数連結した作業船を使用するこ
とで接地圧が作業重機の1/10〜1/30程に大巾に
低くでき、且つ間隔を離して配置するので作業船を安定
して浮かべることができる。しかも軟弱地盤上方を開放
し、軟弱地盤改良の圧力を上方へ逃して側方に作用させ
ないようにして、改良地域周辺の地盤に悪影響を与える
ことを更に少なくする。作業船上で地盤改良機を横行さ
せて改良作業を行うので軟弱地盤改良工事が正確に且つ
迅速に行える。更に作業船の牽引は、ウインチとワイヤ
を用いて行うので、ウインチは家屋・ビル・マンション
から離れた位置に配置することができ、騒音・振動の影
響を少なくできる。作業船は小型台船を複数連結して組
立てるものであるから、分解して陸送でき、作業船の運
送・保管が迅速で容易となる。又小型台船の台数の調整
で現場の軟弱地盤改良地域の大きさに適した寸法のもの
にできる。地盤改良機を家屋等に近接した側の改良地域
の境界から離れる方向に横行させて施工すれば境界に地
中壁を最初に形成してからの軟弱地盤の改良工事とな
り、形成した地中壁が改良地盤の圧力を側方へ伝達する
のを遮断し、周辺の地盤への悪影響を更に少なくし、周
辺地盤の傾き・崩壊・滑り・陥没等を確実に生起させな
いようにしている。また船の連結による荷重分散・低重
心効果により安全性を高めている。地盤改良材をその軟
弱地盤の単位体積重量より小さい比重のセメントスラリ
ーとし、しかも低圧噴射させるものでは、均一な効率の
よい攪拌を確保するとともに、流動性を向上させ、上方
への排泥効果を高める。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の工程図である。
【図2】実施例の工程図である。
【図3】実施例の工程図である。
【図4】実施例の工程図である。
【図5】実施例の工程図である。
【図6】改良地盤にビルを建造した例を示す説明図であ
る。
【図7】改良地盤を再掘削して暗渠を構築した例を示す
説明図である。
【図8】改良地盤を再掘削して地下のあるビルを構築し
た例を示す説明図である。
【図9】実施例に使用する甲板を省略した作業船を示す
平面図である。
【図10】実施例に使用する作業船を示す正面図であ
る。
【図11】実施例に使用する作業船の小型台船の配置状
態を示す説明図である。
【符号の説明】
A 改良地域 B 境界 C 周辺地盤 D 家屋 S 軟弱地盤 T 暗渠 M 地上建造物 1 掘削空間 2 作業船 2a 小型台船 2b 連結部材 2c 船体 2d 横行台 2e レール 2f 軟弱地盤改良機 2g 攪拌羽根 2h 注入パイプ 2i ガイドポスト 2j 上下送り装置 2k 圧送チューブ 2l 地盤改良材圧送ポンプ 2m ウインチ 2n ワイヤ 2o 運転室 2p 甲板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−122619(JP,A) 特開 平3−199595(JP,A) 特開 平7−317055(JP,A) 特開 昭62−225688(JP,A) 特開 平2−252814(JP,A) 特開 昭61−92220(JP,A) 実開 平5−40325(JP,U) 実開 昭62−181632(JP,U) 実開 昭62−181633(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 3/12 102

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家屋・建造物が近接して存在する軟弱地
    盤の地盤改良工法であって、 まず軟弱地盤の改良地域の表層を限界自立高さ以内に浅
    く掘削し、その後小型台船を間隔をあけて複数基連結し
    て形成した船体の甲板周辺に地盤改良材を地中に圧入し
    て撹拌する地盤改良機を横行自在に設置した作業船を掘
    削された軟弱地盤上面に浮べ、同作業船の地盤改良機を
    船体上で横行させて左右位置を変えながら同地盤改良機
    によって左右に延びた帯状域の地盤改良を行い、その後
    作業船をウインチでもって索引して前方に帯状域の巾程
    移動させて停船させ、停船状態で軟弱地盤改良機を前記
    同様に横行させて次の左右に延びた帯状の地域を地盤改
    良し、この地盤改良機の横行と作業船全体の前進とを繰
    り返して改良地域全体を地盤改良し、地盤改良地域の近
    接した周辺地盤の地盤強度に影響を与えることが少なく
    且つ振動・騒音を少なく改良工事ができ、しかも軟弱地
    盤の改良地域の家屋・建造物が近接してある側の境界に
    近い所から遠ざかる方向に地盤改良機を横行させて境界
    付近に早期の軟弱地盤改良による地中遮壁を形成して地
    域側方への圧力伝達を減らして地域外への影響を少なく
    する軟弱地盤の地盤改良工法。
  2. 【請求項2】 家屋・建造物が近接して存在する軟弱地
    盤の地盤改良工法であって、 まず軟弱地盤の改良地域の表層を限界自立高さ以内に浅
    く掘削し、その後小型台船を間隔をあけて複数基連結し
    て形成した船体の甲板周辺に地盤改良材を地中に圧入し
    て撹拌する地盤改良機を横行自在に設置した作業船を掘
    削された軟弱地盤上面に浮べ、同作業船の地盤改良機を
    船体上で横行させて左右位置を変えながら同地盤改良機
    によって左右に延びた帯状域の地盤改良を行い、その後
    作業船をウインチでもって索引して前方に帯状域の巾程
    移動させて停船させ、停船状態で軟弱地盤改良機を前記
    同様に横行させて次の左右に延びた帯状の地域を地盤改
    良し、この地盤改良機の横行と作業船全体の前進とを繰
    り返して改良地域全体を地盤改良し、地盤改良地域の近
    接した周辺地盤の地盤強度に影響を与えることが少なく
    且つ振動・騒音を少なく改良工事ができ、しかも、作業
    船の接地圧を小型台船のフロートにより0.5N/cm
    2 の掘削開放圧力以下とした 軟弱地盤の地盤改良工法。
  3. 【請求項3】 作業船の接地圧を小型台船のフロートに
    より0.5N/cm2 の掘削開放圧力以下とした請求項
    1記載の軟弱地盤の地盤改良工法。
  4. 【請求項4】 地盤改良材としてセメントスラリーを使
    用し、しかもセメントスラリーの比重を軟弱地盤の単位
    体積重量と同等かこれ以下の値として、均一な撹拌と上
    方への排泥効果を高めて注入分を上方に膨れ上がりやす
    くし改良後にも単位体積重量の変化を抑えた請求項1〜
    3何れか記載の軟弱地盤の地盤改良工法。
  5. 【請求項5】 家屋・建造物が近接して存在する軟弱地
    盤の地盤改良工法であって、 まず軟弱地盤の改良地域の表層を限界自立高さ以内に浅
    く掘削し、その後小型台船を間隔をあけて複数基連結し
    て形成した船体の甲板周辺に地盤改良材を地中に圧入し
    て撹拌する地盤改良機を横行自在に設置した作業船を掘
    削された軟弱地盤上面に浮べ、同作業船の地盤改良機を
    船体上で横行させて左右位置を変えながら同地盤改良機
    によって左右に延びた帯状域の地盤改良を行い、その後
    作業船をウインチでもって索引して前方に帯状域の巾程
    移動させて停船させ、停船状態で軟弱地盤改良機を前記
    同様に横行させて次の左右に延びた帯状の地域を地盤改
    良し、この地盤改良機の横行と作業船全体の前進とを繰
    り返して改良地域全体を地盤改良し、地盤改良地域の近
    接した周辺地盤の地盤強度に影響を与えることが少なく
    且つ振動・騒音を少なく改良工事ができ、しかも、地盤
    改良材としてセメントスラリーを使用し、しかもセメン
    トスラリーの比重を軟弱地盤の単位体積重量と同等かこ
    れ以下の値として、均一な撹拌と上方への排泥効果を高
    めて注入分を上方に膨れ上がりやすくし改良後にも単位
    体積重量の変化を抑えた 軟弱地盤の地盤改良工法。
  6. 【請求項6】 家屋・建造物が近接して存在する軟弱地
    盤の地盤改良工法であって、 まず軟弱地盤の改良地域の表層を限界自立高さ以内に浅
    く掘削し、その後小型台船を間隔をあけて複数基連結し
    て形成した船体の甲板周辺に地盤改良材を地中に圧入し
    て撹拌する地盤改良機を横行自在に設置した作業船を掘
    削された軟弱地盤 上面に浮べ、同作業船の地盤改良機を
    船体上で横行させて左右位置を変えながら同地盤改良機
    によって左右に延びた帯状域の地盤改良を行い、その後
    作業船をウインチでもって索引して前方に帯状域の巾程
    移動させて停船させ、停船状態で軟弱地盤改良機を前記
    同様に横行させて次の左右に延びた帯状の地域を地盤改
    良し、この地盤改良機の横行と作業船全体の前進とを繰
    り返して改良地域全体を地盤改良し、地盤改良地域の近
    接した周辺地盤の地盤強度に影響を与えることが少なく
    且つ振動・騒音を少なく改良工事ができ、しかも軟弱地
    盤改良材を軟弱地盤中で100N/cm 2 以下の低圧で
    吐出して強制撹拌する 軟弱地盤の地盤改良工法。
  7. 【請求項7】 軟弱地盤改良材を軟弱地盤中で100N
    /cm 2 以下の低圧で吐出して強制撹拌する請求項1〜
    5何れか記載の軟弱地盤の地盤改良工法。
  8. 【請求項8】 掘削した改良地域の表層の土を硬化した
    改良域上及び周辺へ転用して整地する掘削残土の有効利
    用を目的とした請求項1〜7何れか記載の軟弱地盤の地
    盤改良工法。
  9. 【請求項9】 家屋・建造物が近接して存在する軟弱地
    盤の地盤改良工法であって、 まず軟弱地盤の改良地域の表層を限界自立高さ以内に浅
    く掘削し、その後小型台船を間隔をあけて複数基連結し
    て形成した船体の甲板周辺に地盤改良材を地中に圧入し
    て撹拌する地盤改良機を横行自在に設置した作業船を掘
    削された軟弱地盤上面に浮べ、同作業船の地盤改良機を
    船体上で横行させて左右位置を変えながら同地盤改良機
    によって左右に延びた帯状域の地盤改良を行い、その後
    作業船をウインチでもって索引して前方に帯状域の巾程
    移動させて停船させ、停船状態で軟弱地盤改良機を前記
    同様に横行させて次の左右に延びた帯状の地域を地盤改
    良し、この地盤改良機の横行と作業船全体の前進とを繰
    り返して改良地域全体を地盤改良し、地盤改良地域の近
    接した周辺地盤の地盤強度に影響を与えることが少なく
    且つ振動・騒音を少なく改良工事ができ、しかも掘削し
    た改良地域の表層の土を硬化した改良域上及び周辺へ転
    用して整地する掘削残土の有効利用を目的とした軟弱地
    盤の地盤改良工法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜7何れかの軟弱地盤の改良
    法で改良された硬化 地盤の一部を再掘削し、再掘削され
    た空間に下水路・暗渠・トンネルを構築し、その後埋め
    戻して埋設する軟弱地盤の地下構造体の構築法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜7何れかの軟弱地盤の改良
    法で改良された硬化地盤の一部を再掘削し、再掘削され
    た空間の底面下方改良地盤を基礎とし、又空間の側面外
    周の改良地盤部分を山留壁として空間に構造体を構築す
    る軟弱地盤上の構造体構築法。
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