JP2002038465A - 床掘固化置換工法 - Google Patents
床掘固化置換工法Info
- Publication number
- JP2002038465A JP2002038465A JP2000226732A JP2000226732A JP2002038465A JP 2002038465 A JP2002038465 A JP 2002038465A JP 2000226732 A JP2000226732 A JP 2000226732A JP 2000226732 A JP2000226732 A JP 2000226732A JP 2002038465 A JP2002038465 A JP 2002038465A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- soil
- sand
- ground
- replacement
- solidification
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
Abstract
の地盤改良工事において、発生する浚渫土を完全に現地
で再利用すること、置換用の良質な海砂(または山砂)
を必要としないこと、工事区域を広範囲としないことを
可能とする床掘固化置換工法を提供する。 【解決手段】 海底地盤の設定した置換範囲の軟弱土砂
をグラブ浚渫船1でバージ2に浚渫し、固化処理船3で
セメントを加えて固化処理し、その固化処理土7を、固
化処理船3の水中打設管4を通して原地盤5に打設して
なる床掘固化置換工法。
Description
において、改良が必要となる地盤を床掘して得た浚渫土
に、セメントを混合して固化処理土とし、それを埋め戻
して軟弱な海底地盤を改良する工法に関するものであ
る。
地盤改良工法は最も古くから用いられてきた地盤改良技
術である。これは、軟弱な地盤層を掘削して取除いた
後、良質な土砂を使って埋め戻し、地盤の支持力を向上
させるやり方である。
防波堤等の構造物を建設する場合にも、当該海底地盤の
土砂を良質な土砂に置換する手法は一般的に用いられる
地盤改良工法の一つである。こうした従来の土砂置換に
よる地盤改良工事では、浚渫土が発生する一方で、置換
のための土砂を新たに調達しなければならない。近年環
境問題に対する関心が高まっている中、発生した浚渫土
の処分ならびに置換用の山砂(または海砂)の確保が困
難となってきたため、置換工法の採用は次第にサンドコ
ンパクション工法(SCP)に代るようになってきてい
る。
的には置換工法の一種であり、比較的高価である上、工
事に伴う盛上がり土砂が発生すると共にコンパクション
パイル(砂杭)用の良質な砂が必要となる。また、表層
部において十分な改良効果が得られ難いことが最近判っ
てきた。
・同解説(1986年版)」に例示されている軟弱地盤
上の防波堤の形式である。置換対象となる軟弱土は、浚
渫後に場外に搬出し適切な方法で処分する必要がある。
同時に、置換用の土砂を新たに調達し現場に搬入して、
適切な方法で埋め戻さなければならない。また、地震時
の液状化防止のため、置換土砂の締固め状態について慎
重に管理しなければならないといった問題がある。図1
において、20は置換砂、21は基礎捨石、22は被覆
石、23は根固方塊、11はケーソン、24は蓋コンク
リート、そして25は上部コンクリートである。また、
12は港内側であり、13は港外側である。
方法があり、これは、比較的成熟した原位置固化処理技
術であるが、処理単価が高いことに加え、原位置の土砂
の状態を確認できずに施工するので土砂とセメントとの
混練精度には限界がある。これを補うためにセメントを
必要量の2〜3倍に配合することが一般的に必要となっ
ており、問題がある。
地盤に港湾構造物を建設するための置換工法の地盤改良
工事において、発生する浚渫土を完全に現地で再利用す
ること、置換用の良質な海砂(または山砂)を必要とし
ないこと、工事区域を広範囲としないことを可能とす
る、いわゆる床掘固化置換方法を採用した床掘固化置換
工法を提供する。
して説明する。本発明に係る床掘固化置換工法は、海底
地盤の設定した置換範囲の軟弱土砂をグラブ浚渫船1で
バージ2に浚渫し、固化処理船3でセメントを加えて固
化処理し、その固化処理土7を、固化処理船3の水中打
設管4を通して原地盤5に打設してなるものである。
発明の実施形態を説明する。この床掘固化置換工法は、
まず、海底地盤の設定した置換範囲における軟弱土をグ
ラブ浚渫船1によってバージ2に浚渫する。なお、本実
施形態においては浚渫に伴う汚濁を防止するためのグラ
ブ枠15を設けている。図3(a)はグラブ2で浚渫す
る状態を示し、(b)は浚渫後の原地盤5を示す。
理船3に接舷し、浚渫土を固化処理船3に移す。続い
て、固化処理船3で、浚渫土を選別して異物を取除いた
後、適量のセメントを加えて固化処理する。そして、固
化処理された固化処理土7を、固化処理船3の水中打設
管4を通して原地盤5に打設して埋め戻す。図3(c)
は打設する状態を示し、(d)は打設後の改良地盤6を
示す。
を使用して行っているので、固化処理土7が打設完了ま
で海水と接触することがなく、よって、水中打設に伴う
汚濁発生が極めて少なく、しかも固化処理土7の品質も
良好に維持することができる。
水中打設管4を海底地盤に着底させて固化処理土7を圧
入する方法を採用している。この方法で打設すると、例
え浚渫後に海底地盤に若干の浮泥が残存しても、圧入に
よって浮泥が押し出されるため、浮泥が改良地盤6へ介
在してしまう心配は殆どない。なお、固化処理工程にお
いて、浚渫土にセメントスラリーが添加されるので、改
良地盤6は元の地盤に比べて1〜2割程度の体積膨張と
なる。
囲などの設計方法は従来の置換工法に準じて行うことが
できる。構造物の外部荷重が大きく、かつ軟弱地盤層の
厚さが特に大きいといった場合は、必要とされる置換範
囲は極端に大きくなることもあり得る。この場合、下部
の地盤層についてはサンドコンパクション工法もしくは
深層混合工法を、上部の地盤層については本発明の工法
を併用して行った方が経済的となる場合がある。
合、高波によって大きな波圧がケーソン11に作用し港
内側12のケーソン11底部に大きな端趾圧がもたらさ
れ、支持力不足による地盤破壊が発生する。本発明工法
においては、港内側12の固化処理土7に高圧縮強度部
10を設定することが容易であり、よって、地盤支持力
の大幅な向上を図ることができる。16はケーソン底部
の端趾圧である。また、固化処理土7による改良地盤6
とマウンド9は不透水であるから、ケーソン11底部の
被覆石にアスファルトマットを用いた止水構造を設ける
ことで波圧時の揚力を有効になくし、ケーソン11の滑
動と転倒に関する安定性をさらに改善することができ
る。
を施すので、置換範囲は一般に逆台形状になるが、両側
の三角部分は余分な改良部分と見るべきではなく、上部
構造の伝達荷重の分散特性を考慮する上でこれは合理的
な改良範囲の形状と考えるべきである。これにより、不
同沈下の発生が抑制される。
らに矢板や杭を設置する必要がある場合、これらを考慮
したセメント配合調整が可能である。特に高強度の改良
地盤6を必要とするときは、固化処理土7を打設後、早
期に矢板や杭を設置して対応することが可能である。
の高さが原地盤5よりわずかに高くなることが予想され
るが、ケーソン11等の構造物を設置するときにマウン
ド9を必要とする場合は、図5に示す如く、他の場所か
ら発生浚渫土を積極的に使用し、場外浚渫土の固化処理
土8を用いてマウンド9の基礎を築くことができる。ま
た、航路のシルテーション対策として潜堤を設けること
が一つの有効手段であるが、図5の実施形態は幅を必要
に縮小して、潜堤築造に用いることができる。
場合、本発明工法による基礎構造は理想的な止水構造と
なる。図6に示すように、護岸本体も場外浚渫土の固化
処理土8だけで築造することができ、この場合、護岸全
体はあらかじめ止水性のある構造となっているので、他
の止水措置を講ずる際、その施工が容易となる。
ては、地震時における液状化の可能性はない。
盤改良の対象となる浚渫土は、混在異物を除きほぼ10
0%再利用できるので余分な浚渫土の処分問題が発生し
ない。置換用の良質な土砂の調達の必要がなくなり、
工事費の削減を図ることができる。浚渫と固化処理土
7の打設を同時に行うことができるので、工事区域が狭
くて済み、短期間における大規模な改良工事にも対応で
きる。水中打設管4による水中打設を行うので、周辺
海域への汚濁が従来の置換工法と比較して少なくなる。
図である。
明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 海底地盤の設定した置換範囲の軟弱土砂
をグラブ浚渫船(1)でバージ(2)に浚渫し、固化処
理船(3)でセメントを加えて固化処理し、その固化処
理土(7)を、固化処理船(3)の水中打設管(4)を
通して原地盤(5)に打設してなる床掘固化置換工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000226732A JP4523706B2 (ja) | 2000-07-27 | 2000-07-27 | 床掘固化置換工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000226732A JP4523706B2 (ja) | 2000-07-27 | 2000-07-27 | 床掘固化置換工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002038465A true JP2002038465A (ja) | 2002-02-06 |
JP4523706B2 JP4523706B2 (ja) | 2010-08-11 |
Family
ID=18720298
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000226732A Expired - Fee Related JP4523706B2 (ja) | 2000-07-27 | 2000-07-27 | 床掘固化置換工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4523706B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107119520A (zh) * | 2017-05-23 | 2017-09-01 | 广西交通规划勘察设计研究院有限公司 | 滨海滩涂软基复合式换填结构及处治方法 |
WO2019169645A1 (zh) * | 2018-03-05 | 2019-09-12 | 沙焕焕 | 用作水底加固的不分散水泥土及其施工方法 |
JP2021059953A (ja) * | 2019-10-09 | 2021-04-15 | 五洋建設株式会社 | 浚渫土の改質処理方法 |
CN115198693A (zh) * | 2022-07-18 | 2022-10-18 | 国网江苏省电力有限公司经济技术研究院 | 一种水利堤防的施工方法和施工设备 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5056727A (ja) * | 1973-09-19 | 1975-05-17 | ||
JPH06272255A (ja) * | 1993-03-23 | 1994-09-27 | Toa Harbor Works Co Ltd | 土砂と固化材との混合打設装置 |
JPH11158863A (ja) * | 1997-11-25 | 1999-06-15 | Nippon Kaikou Kk | 水上地盤改良による盛上り土の有効利用方法 |
-
2000
- 2000-07-27 JP JP2000226732A patent/JP4523706B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5056727A (ja) * | 1973-09-19 | 1975-05-17 | ||
JPH06272255A (ja) * | 1993-03-23 | 1994-09-27 | Toa Harbor Works Co Ltd | 土砂と固化材との混合打設装置 |
JPH11158863A (ja) * | 1997-11-25 | 1999-06-15 | Nippon Kaikou Kk | 水上地盤改良による盛上り土の有効利用方法 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107119520A (zh) * | 2017-05-23 | 2017-09-01 | 广西交通规划勘察设计研究院有限公司 | 滨海滩涂软基复合式换填结构及处治方法 |
WO2019169645A1 (zh) * | 2018-03-05 | 2019-09-12 | 沙焕焕 | 用作水底加固的不分散水泥土及其施工方法 |
JP2021059953A (ja) * | 2019-10-09 | 2021-04-15 | 五洋建設株式会社 | 浚渫土の改質処理方法 |
JP7365187B2 (ja) | 2019-10-09 | 2023-10-19 | 五洋建設株式会社 | 浚渫土の改質処理方法 |
CN115198693A (zh) * | 2022-07-18 | 2022-10-18 | 国网江苏省电力有限公司经济技术研究院 | 一种水利堤防的施工方法和施工设备 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4523706B2 (ja) | 2010-08-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6139225A (en) | Method for building an underground continuous wall | |
CN103374900B (zh) | 建设于淤泥质地基上的重力式码头及其施工方法 | |
CN106884427A (zh) | 水下沉管隧道以及沉管隧道过渡段软土地基加固方法 | |
Rasmussen | Concrete immersed tunnels—Forty years of experience | |
KR101256274B1 (ko) | 조립케이슨 및 쟈켓을 이용한 알시디(rcd)공법 | |
JP2004108142A (ja) | 管理型護岸の構築法 | |
CN111335263B (zh) | 一种建造人工岛的方法 | |
CN202626934U (zh) | 建设于淤泥质地基上的重力式码头 | |
JP4523706B2 (ja) | 床掘固化置換工法 | |
JP2008019561A (ja) | 地中壁造成による防波堤下の液状化対策工法 | |
JP2009085005A (ja) | 管理型護岸の構築法 | |
JP2004108078A (ja) | 水中立坑の構築方法、水中立坑、立坑と横坑の連結方法、坑構造 | |
CN203247606U (zh) | 深厚淤泥地基污水管和综合管沟穿越中心沟的施工结构 | |
JP7525828B2 (ja) | 岸壁または護岸の構造 | |
JP2531328B2 (ja) | 堤体の構築方法 | |
CN215252686U (zh) | 一种深厚淤泥层上土石坝的构筑结构 | |
JP3510366B2 (ja) | 水中構造物の築造方法 | |
JPH1161775A (ja) | 港湾・河川土木構造物の補修・改修方法 | |
JP4606454B2 (ja) | 管理型護岸の構築法 | |
JP3579807B2 (ja) | 気中埋立工法における地下構造物への側圧軽減方法 | |
JPH08184022A (ja) | 気中埋立て工法 | |
JP2546110B2 (ja) | 掘削汚泥を利用した堤体構造およびその構築法 | |
JP3454332B2 (ja) | 溝の埋戻し方法 | |
JP3248102B2 (ja) | 軟弱地盤の地盤改良工法 | |
JP3069822B2 (ja) | 取水放水管の据付工法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070614 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090518 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090602 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090803 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100518 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100528 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |