JPH11158710A - 発熱または冷却用小型熱源内蔵型暖房または冷房衣服 - Google Patents

発熱または冷却用小型熱源内蔵型暖房または冷房衣服

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JPH11158710A
JPH11158710A JP9345930A JP34593097A JPH11158710A JP H11158710 A JPH11158710 A JP H11158710A JP 9345930 A JP9345930 A JP 9345930A JP 34593097 A JP34593097 A JP 34593097A JP H11158710 A JPH11158710 A JP H11158710A
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JP
Japan
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air
garment
diffusion
small
lining
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Application number
JP9345930A
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English (en)
Inventor
Takaaki Kusaka
貴晶 日下
Kiyonobu Yoshida
清信 吉田
Hisahiro Noda
尚浩 野田
Masanori Fujimoto
昌則 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Descente Ltd
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Descente Ltd
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型熱源を備えた暖房または冷房衣服の均一
な熱拡散を可能にし、衣服全体を急速に加温または冷却
する。 【構成】 衣服内部に熱源を設け、着用者身体の暖房に
供する暖房衣服である。衣服本体1の内部に縫着した裏
地3の一部にファスナー31を設けた開閉口32を形成
してなる発熱部収容袋33を構成し、発熱部収容袋33
に触媒燃焼器7を配置する。可撓性を有するシート状基
部81に傾斜した木の葉状流線型立体の空気拡散用膨出
リブ82,82…を膨出配置させた空気流拡散パッド8
を衣服本体1の背部の表地2と裏地3間に配置した熱拡
散構造Aを構成することを特徴とし、触媒燃焼器7の発
熱部71によって加温された空気を衣服本体1の身幅方
向に拡散する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は暖房または冷房衣服
の改良に係り、殊に電源、ガス等の供給困難な場所で着
用可能な携帯用小型発熱器または小型冷却器を備えた衣
服において、衣服全体を短時間で暖房または冷房するよ
うに熱効率の改善に優れた空気拡散作用を発揮する発熱
または冷却用小型熱源内蔵型暖房または冷房衣服に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】スポーツ観戦、冬山登山、釣りや屋外労
働など、または自動車ラリーや高温雰囲気労働などにお
いて、殊に電源やガス等の供給困難な場所で着用する衣
服を暖房または冷房する手段として、暖房では従来より
使用されている懐炉や石油系または固形燃焼物を徐々に
燃焼させるもの、或は粉体を徐々に酸化させるようにし
た化学反応型等の携帯用発熱体に代わって、近年では、
高カロリーの熱源となり、発熱量を調整して温度を変え
ることができる小型触媒燃焼発熱器を使用したものがあ
り、冷房ではガスの気化熱を利用した小型気化熱式冷却
器を使用したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の小型
触媒燃焼発熱器や小型気化熱式冷却器を使用する場合、
高カロリーで大きな暖房または冷却用熱量が得られるも
のの、衣服の一部に熱源を設けるとその部分だけが高温
になったり冷却されたりして火傷や凍傷事故を生ずる惧
れがあるため、熱源で加熱または冷却された空気を衣服
全体に拡散して均一に加温または冷却するための別の強
制換気機構等を具備しなければならないことから、衣服
の重量が大きくなり着用感が悪くなるといった問題を有
していた。
【0004】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、着用時における衣服の外観を損なうことなく自然
な着用感を呈すると共に、短時間に衣服全体を暖房また
は冷房することができる発熱または冷却用小型熱源内蔵
型暖房または冷房衣服を提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明に係る小型
発熱器内蔵型暖房衣服は、衣服本体の内側に縫着した裏
地の一部に開閉部を形成し、裾部近傍に位置する前記衣
服本体と裏地間に携帯用小型発熱器の熱源を具備すると
共に、前記衣服の背部に位置して衣服本体の表地と裏地
間に介装し、可撓性を有するシート状基部の少なくとも
片面に、空気の流れ方向に傾斜した適宜長さと高さをも
った複数の空気拡散用膨出リブを形成した空気流拡散パ
ッドを配置したことを特徴とし、上記小型発熱器によっ
て加温された空気を衣服の身幅方向に拡散することを要
旨とするものである。
【0006】上記構成では、衣服本体の表地と裏地間に
空気流拡散パッドが設けられているため、該表地と裏地
間に強制的に間隙が構成される。従って、空気流拡散パ
ッドの下側にある熱源によって加温された空気は空気流
拡散パッドの空気拡散用膨出リブ間を経由して上昇し、
該空気流拡散パッドの上側に移動するようになり、衣服
本体の肩及び襟首部を加温する。このとき、空気流拡散
パッドに設けられた空気拡散用膨出リブが空気の流れ方
向に各傾斜して形成されているため、小型発熱器によっ
て加温された空気を衣服の身幅方向に拡散し、衣服本体
を全体に亙って暖房する。
【0007】また本発明の小型発熱器内蔵型暖房衣服
は、携帯用小型発熱器の少なくとも熱源を、衣服本体の
表地と裏地間の肩を通過し、表地と裏地間に構成した別
吊り構造の吊ライナーに取り付けたものにおいても実施
することができる。即ち、上記吊ライナーの背部に位置
して空気流拡散パッドを配置したことを要旨とするもの
である。
【0008】また小型発熱器内蔵型暖房衣服は、衣服本
体の裏地に対して、携帯用小型発熱器の熱源位置または
それより下方に位置して空気吸入用通気孔を、また空気
流拡散パッドの上方に位置して空気排出用通気孔をそれ
ぞれ適宜個数穿設したことを要旨とするものである。こ
の空気吸入用通気孔と空気排出用通気孔の構成によっ
て、空気排出用通気孔から衣服本体の襟元に暖気が排気
されると煙突効果によって空気吸入用通気孔から衣服本
体内の空気が吸引され強制流動するように作用するた
め、衣服全体に亙って略均一に加温することが可能とな
る。
【0009】また上記空気流拡散パッドは、可撓性を有
するシート状基部及び空気拡散用膨出リブを非連続発泡
性合成樹脂によって一体成形し、表裏面を可撓性布帛に
よって同時被覆成形することによって実施でき、このと
き、該各空気拡散用膨出リブを流線型形状を構成する立
体構造に構成することが好ましい。この空気流拡散パッ
ドの構成によって、衣服の重量化を回避することが可能
となり、また空気流拡散パッドを流動する空気の流れを
円滑にすると同時に、暖房衣服の着用感を損なわない構
造にすることができる。
【0010】更に、本発明は、小型冷却器内蔵型冷房衣
服についても、前記小型発熱器内蔵型暖房衣服と同様の
原理をもって構成することができる即ち、衣服本体の内
側に縫着した裏地の一部に開閉部を形成し、裾部近傍に
位置する前記衣服本体と裏地間に携帯用小型冷却器の熱
源を具備すると共に、前記衣服の背部に位置して衣服本
体の表地と裏地間に介装し、可撓性を有するシート状基
部の少なくとも片面に、空気の流れ方向に傾斜した適宜
長さと高さをもった複数の空気拡散用膨出リブを形成し
た空気流拡散パッドを配置したことを要旨とし、上記小
型冷却器によって冷却された空気を衣服の身幅方向に拡
散するものである。
【0011】また小型冷却器内蔵型冷房衣服は、携帯用
小型冷却器の少なくとも熱源を、衣服本体の表地と裏地
間の肩を通過し、表地と裏地間に構成した別吊り構造の
吊ライナーに取り付けたものにおいても実施することが
できる。即ち、上記吊ライナーの背部に位置して空気流
拡散パッドを配置したことを要旨とするものである。
【0012】更に、上記一対の空気流拡散パッドに加え
て、衣服の腰部近傍背中心部位に位置して衣服本体の表
地と裏地間に介装し、可撓性を有するシート状基部の少
なくとも片面に、複数の空気拡散用膨出リブを空気の流
れ方向に形成した空気流通パッドを追加配置したことを
要旨とするものであり、この構造によって小型発熱器内
蔵型暖房衣服または小型冷却器内蔵型冷房衣服を着用し
た状態で背もたれ姿勢をとった場合でも空気の流路を閉
塞することがなくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る発熱または冷
却用小型熱源内蔵型暖房または冷房衣服の好ましい実施
の形態について説明する。図1乃至図4に示すものは、
小型発熱器内蔵型暖房衣服を示すものであり、熱源とし
て触媒型燃焼器を使用した競技観戦用半コートで、熱源
をベスト形状になった吊ライナーに備えた構造になって
いる。
【0014】符号1は、前身頃11、後身頃12、袖1
3及び襟14等の各衣服パーツを縫合した構造をもつ衣
服本体(図面の衣服本体はシャツスリーブになってい
る)であり、該衣服本体1の襟14を除く表地2の内側
には、適宜中綿材(省略することもできる)を挟んで裏
地3を縫着してなる。
【0015】上記裏地3は、肩の部分では表地2との縫
着構造を持たず、且つ後身頃12の略アンダーバストラ
イン高さでファスナー31を持った身頃幅一杯に延びる
開閉口32を構成してなり、ウエストライン高さで底部
をもつ発熱部収容袋33を構成するもので、該発熱部収
容袋33の両端は前身頃11まで延びている。
【0016】また符号41は表地2に通気孔42,42
を穿設して一方の脇腹位置後方の後身頃端12内部に構
成した吸排気部収容ポケット、符号43は前身頃11内
側のアンダーバスト位置に構成したボンベ収容ポケット
であり、該ボンベ収容ポケット43には表地12にメッ
シュ蓋をもったガス抜き通気孔44,44を構成してな
る。更に反対側前身頃11部分のアンダーバスト位置U
L内側には、透明シート材によって構成したスイッチ収
容ポケット45が縫着してある。
【0017】符号5は、前記した衣服本体1の表地2と
裏地3間に離脱可能に装着する吊ライナーである。該吊
ライナー5は、身幅方向に延びる発熱体取付ベルト部5
1と、該発熱部取付ベルト部51の上端と連続し、着用
者の背中部に位置して構成される、ダブルラッセル編
布、スケルトン不織布等の布の面方向に連続した間隙を
構成してなる通気層形成シート材52、衣服本体1の肩
を経由する肩紐部53,53とから構成したベスト形状
を呈している。
【0018】上記肩紐部53,53の先端に設けたスナ
ップ54,54は、発熱体取付ベルト部51の両端部近
傍に設けたスナップ55,55とそれぞれ着脱可能に弾
性嵌着する吊構造を構成し、ファスナー31によって開
いた開閉口32から発熱部収容袋33に収容した該吊ラ
イナー5を懸吊する。肩紐部53,53は、肩の部分で
裏地3と表地2との間を通過して後身頃12から前身頃
11に向かって挿通し、スナップ54,54相互を弾性
嵌着して衣服本体1の表地2と裏地3間を通過する別吊
り構造を構成してなる。
【0019】また、更に発熱体取付ベルト51の一端部
近傍には電源収容ポケット56、通気層形成シート材5
2には透孔57を穿設してなり、また非伸長性テープ5
8,58によって発熱部取付ベルト部51の中央と肩紐
部53,53間を連繋して通気層形成シート材52を伸
長させない構造になる。
【0020】符号6は導熱ベルトであり、可撓性を持た
すように銅細線を平面状に織成した面状導熱芯材61を
被覆62し、面ファスナー63を介して発熱体取付ベル
ト51の内面と着脱可能に密着一体化する構造とする。
該導熱ベルト6の中央部には露出部が構成され、触媒燃
焼器7の発熱部71が熱交換プレート64を介して該面
状導熱芯材61と密着するように設けられている。
【0021】また発熱部71の近傍には制御部72が取
り付けられている。該触媒燃焼器7は、燃焼ガスを充填
したガスボンベ73が発熱部71と可撓性チューブ74
を介して裏地3のスリット孔36から導出連繋され、袋
体75に収容した状態で前記ボンベ収容ポケット43に
収容してなる。符号76は発熱部71の燃焼部と吸排気
チューブ77を介して透孔57から導出して連通した吸
排気口であり、吸排気部収容ポケット41に収容する。
【0022】また符号78は制御部72の駆動用電源電
池であり、発熱体取付ベルト51の電源収容ポケット5
6に収容されると共に、該電源電池78を介して制御部
72と電気的に接続される制御スイッチ79は、スイッ
チ収容ポケット45に収容され、分散配置した構造にな
る。
【0023】上記構成になる小型発熱器内蔵型暖房衣服
は、触媒燃焼器7が点火されているときは所定の熱量を
発生(燃焼作用の説明は省略する)する。発熱部71が
発熱すると熱交換プレート64を介して導熱ベルト61
の面状導熱芯材61全体が加熱され、該部導熱ベルト6
と接触した空気が加熱せしめられて暖気を形成する。
【0024】暖気は回りの空気より軽量になるため、吊
ライナー5の通気層形成シート材52の層空間を衣服本
体1の表地2と裏地3間を肩まで上昇し、この暖気によ
って衣服本体1の内側が一気に暖められ、触媒燃焼器7
の制御部72の作用で予めセットした温度に制御維持さ
れる。
【0025】本発明に係る熱拡散構造Aは、図4に示す
ように符号8,8で示す一対の空気流拡散パッドによっ
て構成される。該空気流拡散パッド8は、可撓性を有す
るシート状基部81の一面に、矢印Bで示す外側に斜向
上昇した方向に傾斜した木の葉状流線型立体で適宜長さ
と高さをもった多数の空気拡散用膨出リブ82,82…
を該空気の流れ方向に各傾斜して膨出配置させたもので
ある。
【0026】また、該可撓性を有するシート状基部81
及び空気拡散用膨出リブ82,82…は発泡ポリエチレ
ン樹脂等の非連続発泡性合成樹脂によって一体成形する
と共に、その表裏面を可撓性布帛83によって同時被覆
成形した構造になるもので、シート状基部81の空気拡
散用膨出リブ82,82…間に適宜形状及び孔径の通気
用透孔85,85…を多数配置した構造になり、空気拡
散用膨出リブ82,82…の間隙が空気流拡散通気路8
4を形成する。尚、上記可撓性布帛83は省略すること
もできる。
【0027】上記空気流拡散パッド8は左右対称形にな
る一対を、例えば面ファスナー85等の着脱部材を介し
て上記吊ライナー5の通気層形成シート材52部分に取
り付けるか、または衣服本体1の後身頃12の裏地3の
裏面に取り付けて使用するもので、衣服本体1の背部に
位置して表地2と裏地3間に介装して該空気流拡散パッ
ド8,8の下側から上側に連通する熱拡散通気路84を
確保する構造になる。
【0028】また上記裏地3には、発熱部収容袋33に
連通する複数の空気吸入用通気孔34,34…、空気流
拡散パッドの上方で背中高位置に位置して複数の空気排
出用通気孔35,35…を穿設し、表地2と裏地3の層
間隙を両空気流拡散パッド8,8…を介して連通した空
気流拡散構造Aになっている。そして、触媒燃焼器7の
発熱部71によって加温された空気を該熱拡散構造Aに
よって衣服本体1の身幅方向に拡散する。
【0029】更に、上記空気流拡散パッド8は、シート
状基部81に複数個の適宜形状及び孔径の通気用透孔8
5,85…を穿設した構造になっているため、着用時に
表地2と裏地3間の熱気が着用者に伝播し易くなり、急
速に暖まる作用を生じると共に、該通気用透孔85,8
5…によってシート状基部81の可撓性を増大して着用
時の異物感を軽減して着心地を改善することができる。
【0030】尚、前記実施の形態の説明では、熱源とな
る触媒燃焼器7の発熱部71を吊ライナー5に装着する
構造のものについて説明したが、本発明の熱拡散構造A
は別部材の空気流拡散パッド8,8を衣服の背中位置に
配置する構造になるため、熱源を直接衣服本体1の表地
2と裏地3間に装着する構造のものであっても使用する
ことができる。
【0031】また空気流拡散パッド8は、左右の一対を
連結して左右一体のものにすることもでき、更に、空気
流拡散パッド8は、シート状基部81の両面に多数の空
気拡散用膨出リブ82,82…を配置する構造にするこ
ともできる。
【0032】
【実施例】〔実施例1〕次に、小型冷却器内蔵型冷房衣
服についてその実施例を説明する。図5及び図6は、熱
源として小型気化熱式ガス噴射冷却器を使用した半コー
トであり、前記発明の実施の形態において説明した暖房
衣服と異なる部分に構造について説明する。
【0033】衣服本体1は、前身頃11、後身頃12、
袖13及び襟14等の各衣服パーツを縫合した構造をも
ち、該衣服本体1の襟14を除く表地2の内側には裏地
3を縫着してなる。上記裏地3は、肩の部分では表地2
との縫着構造を持たず、且つ後身頃12の略アンダーバ
ストライン高さでファスナー31を持った身頃幅一杯に
延びる開閉口32を構成してなり、ウエストライン高さ
で底部をもつ冷却器収容袋33Cを構成するもので、該
冷却器収容袋33Cの両端は前身頃11まで延びてい
る。
【0034】符号5で示す吊ライナーは、前記した構造
と同一であり説明を省略する。符号9は上記冷却器収容
袋33Cに収容した小型気化熱式ガス噴射冷却器の本体
であり、吊ライナー5の襟首部位に冷却源を構成する可
撓性をもった熱良導体の気化吸熱部91を配置し、冷却
器本体9から導出した冷却ガス通気チューブ92のノズ
ル93を該気化吸熱部91に向かって開口してなる。
【0035】上記小型気化熱式ガス噴射冷却器は、液化
した冷却ガスを図示しないコントローラによって冷却ガ
ス通気チューブ92のノズル93から気化吸熱部91に
向かって定量を噴出制御し、該部で発生する気化熱によ
って所定のマイナス熱量を発生(燃焼作用の説明は省略
する)する。気化吸熱部91が冷却すると該部近傍の空
気が冷却せしめられて冷気を形成する。
【0036】冷気は回りの空気より重くなるため、衣服
本体1の表地2と裏地3間を後述する空気流拡散パッド
8を通過して腰部まで降下し、この冷気によって衣服本
体1の内側が一気に冷却される。
【0037】空気流拡散構造Aは、図6に示すように一
対の空気流拡散パッド8,8からなり、該空気流拡散パ
ッド8は、可撓性を有するシート状基部81の一面に、
矢印Bで示す外側に斜向上昇した方向に傾斜した木の葉
状流線型立体で適宜長さと高さをもった多数の空気拡散
用膨出リブ82,82…を該空気の流れ方向(前述した
暖房用のものと流れ方向Bが逆になっている)に各傾斜
して膨出配置させたものである。
【0038】また、該可撓性を有するシート状基部81
及び空気拡散用膨出リブ82,82…は発泡ポリエチレ
ン樹脂等の非連続発泡性合成樹脂によって一体成形する
と共に、その表裏面を可撓性布帛83によって同時被覆
成形した構造になるもので、シート状基部81の空気拡
散用膨出リブ82,82…間に適宜形状及び孔径の通気
用透孔85,85…を多数配置した構造になり、空気拡
散用膨出リブ82,82…の間隙が熱拡散通気路84を
形成する。
【0039】上記衣服本体1の裏地3には、冷却部収容
袋33に連通する複数の空気排出用通気孔35,35
…、空気流拡散パッド8の上方で背中高位置に位置して
複数の空気吸入用通気孔34,34…を穿設し、表地2
と裏地3の層間隙を両空気流拡散パッド8,8…を介し
て連通した空気流拡散構造Aになっている。そして、小
型気化熱式ガス噴射冷却器の気化吸熱部91によって冷
却された空気を該空気流拡散構造Aによって衣服本体1
の身幅方向に拡散する。
【0040】〔実施例2〕図7は本発明に係る小型発熱
器内蔵型暖房衣服の他の実施例を示すもので、熱拡散構
造Aの配置略図である。即ち、符号10は衣服の腰部近
傍の背中心部位に位置して、衣服本体1の表地2と裏地
3間に介装配置した空気流通パッドであり、前述した空
気流拡散パッド8と略同様の構造をなし、可撓性を有す
るシート状基部101の一面に、木の葉状流線型立体で
適宜長さと高さをもった多数の空気流通用膨出リブ10
2,102…を縦方向(矢印C)に各膨出配置させたも
のである。
【0041】この構成では、一対の空気流拡散パッド
8,8に加えて、衣服の腰部近傍の背中心部位に位置し
て空気流通パッド10が設けられているため、小型発熱
器内蔵型暖房衣服または小型冷却器内蔵型冷房衣服を着
用した状態で背もたれ姿勢をとった場合でも暖気またし
冷気の流路を閉塞することがなくなる。従って、衣服全
体を急速且つ均一に暖房または冷房することができる。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る発熱ま
たは冷却用小型熱源内蔵型暖房または冷房衣服は、触媒
燃焼器や小型気化熱式ガス噴射冷却器等の携帯熱源を衣
服本体に設けた衣服において、該熱源と熱源から離れた
部位間に、可撓性を有するシート状基部に空気の流れ方
向に傾斜した複数の空気拡散用膨出リブを形成した空気
流拡散パッドを衣服本体の表地と裏地間に介装したこと
により、加熱された空気が空気拡散用膨出リブによって
身幅方向に拡散され、短時間で衣服全体を加温するよう
に作用する。
【0043】また、衣服本体に空気吸入用通気孔と空気
排出用通気孔を穿設した構成によって、暖房の場合は、
空気排出用通気孔から衣服本体の襟元に暖気が排気され
ると煙突効果によって空気吸入用通気孔から衣服本体内
の空気が吸引され強制流動するように作用し、逆に冷房
の場合は、襟元の空気吸入用通気孔から吸引された空気
が腰部の空気排出用通気孔から排出され、冷気が強制流
動させられるようになるため、衣服全体に亙って略均一
に暖房または冷房することが可能となる等の特徴を有す
るものであり、本発明の実施後の効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る小型発熱器内蔵型暖房衣服の一実
施例を示す競技観戦用半コートの一部切欠した斜視図で
ある。
【図2】同半コートを着脱パーツに分解し、一部を切欠
した斜視図である。
【図3】吊ライナーと衣服本体の関係を示す着用姿勢の
肩部の一部を切欠した縦断面図である。
【図4】空気流拡散パッドの一実施例を示す正面図
(a)と該図のX−X線断面図(b)である。
【図5】本発明に係る小型冷却器内蔵型冷房衣服の一実
施例を示す競技観戦用半コートを一部切欠し、内側から
みた正面図である。
【図6】空気流拡散パッドの一実施例を示す正面図
(a)と該図のX−X線断面図(b)である。
【図7】本発明に係る小型発熱器内蔵型暖房衣服の他の
実施例を示す熱拡散構造の配置略図である。
【符号の説明】
1 衣服本体 2 表地 3 裏地 31 ファスナー 32 開閉口 33 発熱部収容袋 34 空気吸入用通気孔 35 空気排出用通気孔 5 吊ライナー 52 通気層形成シート材 53 肩紐部 6 導熱ベルト 7 触媒燃焼器 71 発熱部 72 制御部 73 ガスボンベ A 熱拡散構造 8 空気流拡散パッド 81 シート状基部 82 空気拡散用膨出リブ 83 可撓性布帛 84 熱拡散通気路 85 通気用透孔 33C 冷却器収容袋 9 小型気化熱式ガス噴射冷却器 91 熱良導体の気化吸熱部 92 冷却ガス通気チューブ 93 ノズル 10 空気流通 101 シート状基部 102 空気流通用膨出リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 清信 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業 株式会社内 (72)発明者 野田 尚浩 大阪市天王寺区堂ケ芝1丁目11番3号 株 式会社デサント内 (72)発明者 藤本 昌則 大阪市天王寺区堂ケ芝1丁目11番3号 株 式会社デサント内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衣服本体の内側に縫着した裏地の一部に
    開閉部を形成し、裾部近傍に位置する前記衣服本体と裏
    地間に携帯用小型発熱器の熱源を具備すると共に、前記
    衣服の背部に位置して衣服本体の表地と裏地間に介装
    し、可撓性を有するシート状基部の少なくとも片面に、
    空気の流れ方向に傾斜した適宜長さと高さをもった複数
    の空気拡散用膨出リブを形成した空気流拡散パッドを配
    置したことを特徴とし、前記小型発熱器によって加温さ
    れた空気を衣服の身幅方向に拡散する小型発熱器内蔵型
    暖房衣服。
  2. 【請求項2】 携帯用小型発熱器の少なくとも熱源を、
    衣服本体の表地と裏地間の肩を通過し、表地と裏地間に
    構成した別吊り構造の吊ライナーに取り付けると共に、
    前記吊ライナーの背部に位置して、可撓性を有するシー
    ト状基部の少なくとも片面に、空気の流れ方向に傾斜し
    た適宜長さと高さをもった複数の空気拡散用膨出リブを
    形成した空気流拡散パッドを配置したことを特徴とし、
    前記小型発熱器によって加温された空気を衣服の身幅方
    向に拡散する小型発熱器内蔵型暖房衣服。
  3. 【請求項3】 前記衣服本体の裏地に、前記携帯用小型
    発熱器の熱源位置またはそれより下方に位置して空気吸
    入用通気孔を、また前記空気流拡散パッドの上方に位置
    して空気排出用通気孔をそれぞれ適宜個数穿設したこと
    を特徴とする請求項1または2記載の小型発熱器内蔵型
    暖房衣服。
  4. 【請求項4】 前記空気流拡散パッドが、可撓性を有す
    るシート状基部及び空気拡散用膨出リブを非連続発泡性
    合成樹脂によって一体成形し、表裏面を可撓性布帛によ
    って同時被覆成形した構造になることを特徴とする請求
    項1または2、或は3記載の小型発熱器内蔵型暖房衣
    服。
  5. 【請求項5】 前記各空気拡散用膨出リブが流線型形状
    を構成する立体構造であることを特徴とする請求項1乃
    至4の何れかに記載の小型発熱器内蔵型暖房衣服。
  6. 【請求項6】 前記空気流拡散パッドが、可撓性を有す
    るシート状基部の空気拡散用膨出リブ間に適宜形状及び
    孔径の通気用透孔を多数配置した構造になることを特徴
    とする請求項1乃至5の何れかに記載の小型発熱器内蔵
    型暖房衣服。
  7. 【請求項7】 前記一対の空気流拡散パッドに加えて、
    衣服の腰部近傍背中心部位に位置して衣服本体の表地と
    裏地間に介装し、可撓性を有するシート状基部の少なく
    とも片面に、複数の空気流通用膨出リブを空気の流れ方
    向に形成した空気流通パッドを配置したことを特徴とす
    る請求項1乃至6の何れかに記載の小型発熱器内蔵型暖
    房衣服。
  8. 【請求項8】 衣服本体の内側に縫着した裏地の一部に
    開閉部を形成し、裾部近傍に位置する前記衣服本体と裏
    地間に携帯用小型冷却器の熱源を具備すると共に、前記
    衣服の背部に位置して衣服本体の表地と裏地間に介装
    し、可撓性を有するシート状基部の少なくとも片面に、
    空気の流れ方向に傾斜した適宜長さと高さをもった複数
    の空気拡散用膨出リブを形成した空気流拡散パッドを配
    置したことを特徴とし、前記小型冷却器によって冷却さ
    れた空気を衣服の身幅方向に拡散する小型冷却器内蔵型
    冷房衣服。
  9. 【請求項9】 携帯用小型冷却器の少なくとも熱源を、
    衣服本体の表地と裏地間の肩を通過し、表地と裏地間に
    構成した別吊り構造の吊ライナーに取り付けると共に、
    前記吊ライナーの背部に位置して、可撓性を有するシー
    ト状基部の少なくとも片面に、空気の流れ方向に傾斜し
    た適宜長さと高さをもった複数の空気拡散用膨出リブを
    形成した空気流拡散パッドを配置したことを特徴とし、
    前記小型冷却器によって冷却された空気を衣服の身幅方
    向に拡散する小型冷却器内蔵型冷房衣服。
  10. 【請求項10】 前記衣服本体の裏地に、前記携帯用小
    型冷却器の熱源位置またはそれより上方に位置して空気
    吸入用通気孔を、また前記空気流拡散パッドの下方に位
    置して空気排出用通気孔をそれぞれ適宜個数穿設したこ
    とを特徴とする請求項8または9記載の小型冷却器内蔵
    型冷房衣服。
  11. 【請求項11】 前記空気流拡散パッドが、可撓性を有
    するシート状基部及び空気拡散用膨出リブを非連続発泡
    性合成樹脂によって一体成形し、表裏面を可撓性布帛に
    よって同時被覆成形した構造になることを特徴とする請
    求項8または9、或は10記載の小型冷却器内蔵型冷房
    衣服。
  12. 【請求項12】 前記各空気拡散用膨出リブが流線型形
    状を構成する立体構造であることを特徴とする請求項8
    乃至11の何れかに記載の小型冷却器内蔵型冷房衣服。
  13. 【請求項13】 前記空気流拡散パッドが、可撓性を有
    するシート状基部の空気拡散用膨出リブ間に適宜形状及
    び孔径の通気用透孔を多数配置した構造になることを特
    徴とする請求項8乃至12の何れかに記載の小型冷却器
    内蔵型冷房衣服。
  14. 【請求項14】 前記一対の空気流拡散パッドに加え
    て、衣服の腰部近傍背中心部位に位置して衣服本体の表
    地と裏地間に介装し、可撓性を有するシート状基部の少
    なくとも片面に、複数の空気流通用膨出リブを空気の流
    れ方向に形成した空気流通パッドを配置したことを特徴
    とする請求項8乃至13の何れかに記載の小型冷却器内
    蔵型冷房衣服。
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