JPH11279811A - 暖房または冷房衣服の小型熱源装備用ベスト - Google Patents
暖房または冷房衣服の小型熱源装備用ベストInfo
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- JPH11279811A JPH11279811A JP10103350A JP10335098A JPH11279811A JP H11279811 A JPH11279811 A JP H11279811A JP 10103350 A JP10103350 A JP 10103350A JP 10335098 A JP10335098 A JP 10335098A JP H11279811 A JPH11279811 A JP H11279811A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型熱源をオーバーウエアの下に着用するこ
とができるベストに具備し、オーバーウエアの着替えを
可能とする。 【構成】 上着またはコート等のオーバーウエア20の
下に着用可能なベスト本体1の一部に、発熱体または冷
却体からなる熱源収容ポケット9を構成する。ベスト本
体1の熱源収容ポケット9側の面の一部に適宜長さと高
さを構成した複数の膨出リブ13を配設した空気流拡散
パッド11を設けてなり、熱源収容ポケット9に携帯可
能な発熱体または冷却体の熱源10を収容して使用する
ことを特徴とする。
とができるベストに具備し、オーバーウエアの着替えを
可能とする。 【構成】 上着またはコート等のオーバーウエア20の
下に着用可能なベスト本体1の一部に、発熱体または冷
却体からなる熱源収容ポケット9を構成する。ベスト本
体1の熱源収容ポケット9側の面の一部に適宜長さと高
さを構成した複数の膨出リブ13を配設した空気流拡散
パッド11を設けてなり、熱源収容ポケット9に携帯可
能な発熱体または冷却体の熱源10を収容して使用する
ことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は暖房または冷房衣服
の改良に係り、殊に電源、ガス等の供給困難な場所で携
帯用小型発熱器または小型冷却器を熱源として使用する
に際して、衣服全体を短時間で暖房または冷房するよう
に熱効率に優れた空気拡散作用を発揮する暖房または冷
房衣服の小型熱源装備用ベストに関するものである。
の改良に係り、殊に電源、ガス等の供給困難な場所で携
帯用小型発熱器または小型冷却器を熱源として使用する
に際して、衣服全体を短時間で暖房または冷房するよう
に熱効率に優れた空気拡散作用を発揮する暖房または冷
房衣服の小型熱源装備用ベストに関するものである。
【0002】
【従来の技術】スポーツ観戦、冬山登山、釣りや屋外労
働など、または自動車ラリーや高温雰囲気労働などにお
いて、殊に電源やガス等の供給困難な場所で着用する衣
服を暖房または冷房する手段として、暖房では従来より
使用されている懐炉や石油系または固形燃焼物を徐々に
燃焼させるもの、或は粉体を徐々に酸化させるようにし
た化学反応型等の携帯用発熱体に代わって、近年では、
高カロリーの熱源となり、発熱量を調整して温度を変え
ることができる小型触媒燃焼発熱器を使用したものがあ
り、冷房ではガスの気化熱を利用した小型気化熱式冷却
器を使用したものがある。
働など、または自動車ラリーや高温雰囲気労働などにお
いて、殊に電源やガス等の供給困難な場所で着用する衣
服を暖房または冷房する手段として、暖房では従来より
使用されている懐炉や石油系または固形燃焼物を徐々に
燃焼させるもの、或は粉体を徐々に酸化させるようにし
た化学反応型等の携帯用発熱体に代わって、近年では、
高カロリーの熱源となり、発熱量を調整して温度を変え
ることができる小型触媒燃焼発熱器を使用したものがあ
り、冷房ではガスの気化熱を利用した小型気化熱式冷却
器を使用したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の小型
触媒燃焼発熱器や小型気化熱式冷却器を使用する場合、
高カロリーで大きな暖房または冷却用熱量が得られるも
のの、衣服の一部に熱源を設けるとその部分だけが高温
になったり冷却されたりして火傷や凍傷事故を生ずる惧
れがあるため、熱源で加熱または冷却された空気を衣服
全体に拡散して均一に加温または冷却するための別の強
制換気機構等を具備しなければならないことから、衣服
の重量が大きくなり着用感が悪くなるといった問題を有
していた。
触媒燃焼発熱器や小型気化熱式冷却器を使用する場合、
高カロリーで大きな暖房または冷却用熱量が得られるも
のの、衣服の一部に熱源を設けるとその部分だけが高温
になったり冷却されたりして火傷や凍傷事故を生ずる惧
れがあるため、熱源で加熱または冷却された空気を衣服
全体に拡散して均一に加温または冷却するための別の強
制換気機構等を具備しなければならないことから、衣服
の重量が大きくなり着用感が悪くなるといった問題を有
していた。
【0004】また、この種の従来の暖房または冷房用衣
服では、熱源がオーバーウエアと一体になっており、好
みデザインの衣服の着用が難しいといった問題を有して
いた。本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、
着用時における衣服の外観を損なうことなく自然な着用
感を呈すると共に、一般のオーバーウエアを着用して短
時間に衣服内部の全体を暖房または冷房することができ
る暖房または冷房衣服の小型熱源装備用ベストを提供す
ることを目的とするものである。
服では、熱源がオーバーウエアと一体になっており、好
みデザインの衣服の着用が難しいといった問題を有して
いた。本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、
着用時における衣服の外観を損なうことなく自然な着用
感を呈すると共に、一般のオーバーウエアを着用して短
時間に衣服内部の全体を暖房または冷房することができ
る暖房または冷房衣服の小型熱源装備用ベストを提供す
ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明に係る暖房
または冷房衣服の小型熱源装備用ベストは、上着または
コート等のオーバーウエアの下に着用可能なベスト本体
の少なくとも一部に、発熱体または冷却体からなる熱源
収容部を構成すると共に、少なくとも該ベスト本体の熱
源収容部側の面の一部に適宜長さと高さをもった複数の
膨出リブを配設した空気流拡散パッドを設けてなり、上
記熱源収容部に、携帯可能な発熱体または冷却体を収容
して使用することを要旨とするものである。
または冷房衣服の小型熱源装備用ベストは、上着または
コート等のオーバーウエアの下に着用可能なベスト本体
の少なくとも一部に、発熱体または冷却体からなる熱源
収容部を構成すると共に、少なくとも該ベスト本体の熱
源収容部側の面の一部に適宜長さと高さをもった複数の
膨出リブを配設した空気流拡散パッドを設けてなり、上
記熱源収容部に、携帯可能な発熱体または冷却体を収容
して使用することを要旨とするものである。
【0006】この構造により、上記熱源によって加温ま
たは冷却された空気は、ベストの上に着用したオーバー
ウエアの内側で、衣服の身幅方向に拡散し、全体を素早
く暖房または冷房するようになる。特に上記構成では、
オーバーウエアとの間に空気流拡散パッドが配置される
ようになるため、ベスト本体とオーバーウエア間に強制
的に間隙が構成される。従って、少なくとも空気流拡散
パッド側にある熱源によって加温または冷却された空気
は空気流拡散パッドの空気拡散用膨出リブ間を経由して
移動し、オーバーウエアの内側を加温または冷房する。
このとき、空気流拡散パッドに設けられた空気拡散用膨
出リブが空気の流れ方向に各傾斜して形成されているた
め、熱源によって加温または冷却された空気は衣服の身
幅方向に拡散し、衣服本体を全体に亙って暖房する。
たは冷却された空気は、ベストの上に着用したオーバー
ウエアの内側で、衣服の身幅方向に拡散し、全体を素早
く暖房または冷房するようになる。特に上記構成では、
オーバーウエアとの間に空気流拡散パッドが配置される
ようになるため、ベスト本体とオーバーウエア間に強制
的に間隙が構成される。従って、少なくとも空気流拡散
パッド側にある熱源によって加温または冷却された空気
は空気流拡散パッドの空気拡散用膨出リブ間を経由して
移動し、オーバーウエアの内側を加温または冷房する。
このとき、空気流拡散パッドに設けられた空気拡散用膨
出リブが空気の流れ方向に各傾斜して形成されているた
め、熱源によって加温または冷却された空気は衣服の身
幅方向に拡散し、衣服本体を全体に亙って暖房する。
【0007】また上記ベスト本体は、少なくともその一
部が立体メッシュ構造をもった良通気性布帛素材で構成
され、更には、ベスト本体の前身頃が後身頃の頂部に一
端を結索して着用者の肩に背負うようにした背負いベル
トによって構成されることを要旨とするものである。
部が立体メッシュ構造をもった良通気性布帛素材で構成
され、更には、ベスト本体の前身頃が後身頃の頂部に一
端を結索して着用者の肩に背負うようにした背負いベル
トによって構成されることを要旨とするものである。
【0008】加えて、本発明に係る暖房または冷房衣服
の小型熱源装備用ベストは、上記ベスト本体のハイウエ
ストライン近傍に位置して比較的幅広の熱源取付ベルト
を縫着すると共に、該熱源取付ベルトの両前身頃端部に
それぞれバックルを介して連結釈放自在になる結索帯を
設けてなり、前記熱源収容部を該熱源取付ベルトに縫着
構成したことを要旨とするものである。
の小型熱源装備用ベストは、上記ベスト本体のハイウエ
ストライン近傍に位置して比較的幅広の熱源取付ベルト
を縫着すると共に、該熱源取付ベルトの両前身頃端部に
それぞれバックルを介して連結釈放自在になる結索帯を
設けてなり、前記熱源収容部を該熱源取付ベルトに縫着
構成したことを要旨とするものである。
【0009】そして上記空気流拡散パッドは、可撓性を
有するシート状基部の少なくとも片面に、空気の流れ方
向に傾斜した適宜長さと高さをもった複数の空気拡散用
膨出リブを形成した構造になり、可撓性を有するシート
状基部及び空気拡散用膨出リブを非連続発泡性合成樹脂
によって一体成形し、表裏面を可撓性布帛によって同時
被覆成形した構造になることを要旨とする。
有するシート状基部の少なくとも片面に、空気の流れ方
向に傾斜した適宜長さと高さをもった複数の空気拡散用
膨出リブを形成した構造になり、可撓性を有するシート
状基部及び空気拡散用膨出リブを非連続発泡性合成樹脂
によって一体成形し、表裏面を可撓性布帛によって同時
被覆成形した構造になることを要旨とする。
【0010】更に、上記各空気拡散用膨出リブは、流線
型形状を構成する立体構造であり、該空気流拡散パッド
が、可撓性を有するシート状基部の空気拡散用膨出リブ
間に適宜形状及び孔径の通気用透孔を多数配置した構造
になることを要旨とするものである。
型形状を構成する立体構造であり、該空気流拡散パッド
が、可撓性を有するシート状基部の空気拡散用膨出リブ
間に適宜形状及び孔径の通気用透孔を多数配置した構造
になることを要旨とするものである。
【0011】加えて、本発明に係る暖房または冷房衣服
の小型熱源装備用ベストは、上記ベスト本体の少なくと
もその一部に、該ベストの上に着用する上着またはコー
ト等のオーバーウエアと着脱自在になる面ファスナー等
の連繋構造を対応構成してなり、オーバーウエアの内側
に仮止め可能にしたことを要旨とするものである。
の小型熱源装備用ベストは、上記ベスト本体の少なくと
もその一部に、該ベストの上に着用する上着またはコー
ト等のオーバーウエアと着脱自在になる面ファスナー等
の連繋構造を対応構成してなり、オーバーウエアの内側
に仮止め可能にしたことを要旨とするものである。
【0012】上記構成では、空気流拡散パッドを配置し
たことにより、ベストの上にオーバーウエアを着用した
状態で背もたれ姿勢をとった場合でも空気の流路を閉塞
することがなく、常時オーバーウエアとの間に熱源で加
熱または冷却した空気を安定して拡散するようになるた
め、優れた暖房または冷房効率を確保することが可能と
なる。
たことにより、ベストの上にオーバーウエアを着用した
状態で背もたれ姿勢をとった場合でも空気の流路を閉塞
することがなく、常時オーバーウエアとの間に熱源で加
熱または冷却した空気を安定して拡散するようになるた
め、優れた暖房または冷房効率を確保することが可能と
なる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る暖房または冷
房衣服の小型熱源装備用ベストの基本構造を示す図1乃
至図3に従って説明する。符号1は、上着またはコート
等のオーバーウエアの下に着用可能なベスト本体であ
り、該ベスト本体1は、身幅方向に延びる熱源取付ベル
ト部2と、該熱源取付ベルト部2の上端と連続し、着用
者の背中部に位置して構成される後身頃部3と、該後身
頃部3の頂部に一端を結索して着用者の肩に背負うよう
にした二本の背負いベルト4,4によって構成されるベ
スト形状を呈している。
房衣服の小型熱源装備用ベストの基本構造を示す図1乃
至図3に従って説明する。符号1は、上着またはコート
等のオーバーウエアの下に着用可能なベスト本体であ
り、該ベスト本体1は、身幅方向に延びる熱源取付ベル
ト部2と、該熱源取付ベルト部2の上端と連続し、着用
者の背中部に位置して構成される後身頃部3と、該後身
頃部3の頂部に一端を結索して着用者の肩に背負うよう
にした二本の背負いベルト4,4によって構成されるベ
スト形状を呈している。
【0014】そして、上記後身頃部3は、ダブルラッセ
ル編布、スケルトン不織布等の立体メッシュ構造をも
ち、布の面方向に連続した間隙を形成してなる良通気性
布帛素材5によって構成される。上記両背負いベルト
4,4の先端は、それぞれ熱源取付ベルト2の両端部近
傍と縫着連繋すると共に、熱源取付ベルト2の両前身頃
端部にそれぞれバックル6を介して連結釈放自在になる
結索帯7,7の基端部をそれぞれ縫着してなる。
ル編布、スケルトン不織布等の立体メッシュ構造をも
ち、布の面方向に連続した間隙を形成してなる良通気性
布帛素材5によって構成される。上記両背負いベルト
4,4の先端は、それぞれ熱源取付ベルト2の両端部近
傍と縫着連繋すると共に、熱源取付ベルト2の両前身頃
端部にそれぞれバックル6を介して連結釈放自在になる
結索帯7,7の基端部をそれぞれ縫着してなる。
【0015】また、良通気性布帛素材5によって構成さ
れた後身頃部3には、非伸長性テープ8,8が熱源取付
ベルト2の中央部と背負いベルト4,4の基端部間を連
繋するように縫着され、該良通気性布帛素材5を新地要
させない構造になる。上記熱源取付ベルト2には、ベス
ト本体1の後身頃表面側に位置して熱源収容ポケット9
を構成し、縫着してなる。
れた後身頃部3には、非伸長性テープ8,8が熱源取付
ベルト2の中央部と背負いベルト4,4の基端部間を連
繋するように縫着され、該良通気性布帛素材5を新地要
させない構造になる。上記熱源取付ベルト2には、ベス
ト本体1の後身頃表面側に位置して熱源収容ポケット9
を構成し、縫着してなる。
【0016】該熱源収容ポケット9には、暖房用の場合
は懐炉や石油系または固形燃焼物を徐々に燃焼させるも
の、或は粉体を徐々に酸化させるようにした化学反応型
等の携帯用発熱体、高カロリーの熱源として発熱量を調
整して温度を変えることができる小型触媒燃焼発熱器、
冷房用の場合はガスの気化熱を利用した小型気化熱式冷
却器からなる熱源10を収容して使用する。
は懐炉や石油系または固形燃焼物を徐々に燃焼させるも
の、或は粉体を徐々に酸化させるようにした化学反応型
等の携帯用発熱体、高カロリーの熱源として発熱量を調
整して温度を変えることができる小型触媒燃焼発熱器、
冷房用の場合はガスの気化熱を利用した小型気化熱式冷
却器からなる熱源10を収容して使用する。
【0017】符号11,11は熱拡散構造を構成する空
気流拡散パッドである。該空気流拡散パッド11は、可
撓性を有するシート状基部12の一面に、外側に斜向し
た方向に傾斜した木の葉状流線型立体で適宜長さと高さ
をもった多数の空気拡散用膨出リブ13,13…を該空
気の流れ方向に各膨出配置させたものである。
気流拡散パッドである。該空気流拡散パッド11は、可
撓性を有するシート状基部12の一面に、外側に斜向し
た方向に傾斜した木の葉状流線型立体で適宜長さと高さ
をもった多数の空気拡散用膨出リブ13,13…を該空
気の流れ方向に各膨出配置させたものである。
【0018】また、該可撓性を有するシート状基部12
及び空気拡散用膨出リブ13,13…は発泡ポリエチレ
ン樹脂等の非連続発泡性合成樹脂によって一体成形する
と共に、その表裏面を可撓性布帛14によって同時被覆
成形した構造になるもので、シート状基部12には空気
拡散用膨出リブ13,13…間に適宜形状及び孔径の通
気用透孔15,15…を多数配置した構造になり、空気
拡散用膨出リブ13,13…の間隙が空気流拡散通気路
16を形成する。尚、上記可撓性布帛14は省略するこ
ともできる。
及び空気拡散用膨出リブ13,13…は発泡ポリエチレ
ン樹脂等の非連続発泡性合成樹脂によって一体成形する
と共に、その表裏面を可撓性布帛14によって同時被覆
成形した構造になるもので、シート状基部12には空気
拡散用膨出リブ13,13…間に適宜形状及び孔径の通
気用透孔15,15…を多数配置した構造になり、空気
拡散用膨出リブ13,13…の間隙が空気流拡散通気路
16を形成する。尚、上記可撓性布帛14は省略するこ
ともできる。
【0019】上記空気流拡散パッド11は左右対称形に
なる一対を、上記ベスト本体1後身頃部分に縫着する
か、または例えば面ファスナー等の着脱部材を介して所
望位置に着脱可能な構造にする。また空気流拡散パッド
11は、左右の一対を連結して左右一体のものにするこ
ともできる。
なる一対を、上記ベスト本体1後身頃部分に縫着する
か、または例えば面ファスナー等の着脱部材を介して所
望位置に着脱可能な構造にする。また空気流拡散パッド
11は、左右の一対を連結して左右一体のものにするこ
ともできる。
【0020】符号20は、前記本発明のベスト本体1の
上に着用する上着またはコート等の一般のオーバーウエ
アであり、ベスト本体1の襟首部外側はオーバーウエア
20の襟首部内側に位置して固設した連繋部材17を介
して着脱可能な構造にすることもできる。
上に着用する上着またはコート等の一般のオーバーウエ
アであり、ベスト本体1の襟首部外側はオーバーウエア
20の襟首部内側に位置して固設した連繋部材17を介
して着脱可能な構造にすることもできる。
【0021】上記構成になる暖房または冷房衣服の小型
熱源装備用ベストは、熱源収容ポケット9に発熱体また
は冷却体からなる熱源10を収容して着用した上から、
一般のオーバーウエア20を着用して暖房用衣服または
冷房用衣服として使用するものである。例えば、熱源1
0として発熱体を使用した場合には、熱源10の発熱部
が発熱すると該発熱部と接触した空気が加熱せしめられ
て暖気を形成する。
熱源装備用ベストは、熱源収容ポケット9に発熱体また
は冷却体からなる熱源10を収容して着用した上から、
一般のオーバーウエア20を着用して暖房用衣服または
冷房用衣服として使用するものである。例えば、熱源1
0として発熱体を使用した場合には、熱源10の発熱部
が発熱すると該発熱部と接触した空気が加熱せしめられ
て暖気を形成する。
【0022】暖気は回りの空気より軽量になるため、ベ
スト本体1の良通気性布帛素材5の層空間、及びベスト
本体1とオーバーウエア20との空間を肩まで上昇し、
この暖気によってオーバーウエア20の内側が一気に暖
められ、暖房効果を維持する。このとき空気流拡散パッ
ド11,11の空気拡散用膨出リブ13,13…間の空
気拡散通気路16に沿って暖気が流動する構造なるか
ら、該暖気流はベスト本体1の身幅方向に拡散し、全体
に亙ってオーバーウエア20の内側が温かくなる。
スト本体1の良通気性布帛素材5の層空間、及びベスト
本体1とオーバーウエア20との空間を肩まで上昇し、
この暖気によってオーバーウエア20の内側が一気に暖
められ、暖房効果を維持する。このとき空気流拡散パッ
ド11,11の空気拡散用膨出リブ13,13…間の空
気拡散通気路16に沿って暖気が流動する構造なるか
ら、該暖気流はベスト本体1の身幅方向に拡散し、全体
に亙ってオーバーウエア20の内側が温かくなる。
【0023】
【実施例】以下、前述した基本構造に基づき、暖房また
は冷房衣服の小型熱源装備用ベストの実施例について設
計変更部分を説明する。 〔実施例1〕図4は暖房衣服を示すものであり、熱源1
0として触媒型燃焼器を使用した構造になっている。
は冷房衣服の小型熱源装備用ベストの実施例について設
計変更部分を説明する。 〔実施例1〕図4は暖房衣服を示すものであり、熱源1
0として触媒型燃焼器を使用した構造になっている。
【0024】熱源10として触媒型燃焼器30を使用す
る構造では、制御部31を含む発熱部本体32の他に、
燃焼ガスを充填したガスボンベ33が発熱部32と可撓
性チューブ34を介して導出連繋されており、該ガスボ
ンベ33を収容する第一の副ポケット17がベスト本体
1の一部、若しくは熱源取付ベルト2の一部に構成され
る。
る構造では、制御部31を含む発熱部本体32の他に、
燃焼ガスを充填したガスボンベ33が発熱部32と可撓
性チューブ34を介して導出連繋されており、該ガスボ
ンベ33を収容する第一の副ポケット17がベスト本体
1の一部、若しくは熱源取付ベルト2の一部に構成され
る。
【0025】更に発熱部本体32の燃焼部は、吸排気チ
ューブ34を介して大気開放してあり、制御部31の駆
動用電源電池35は、熱源取付ベルト2の第二の副ポケ
ット17に収容されると共に、該電源電池35を介して
制御部31と電気的に接続される制御スイッチ36は、
第三の副ポケット17に収容され、ベスト本体1に対し
て分散配置した構造になる。
ューブ34を介して大気開放してあり、制御部31の駆
動用電源電池35は、熱源取付ベルト2の第二の副ポケ
ット17に収容されると共に、該電源電池35を介して
制御部31と電気的に接続される制御スイッチ36は、
第三の副ポケット17に収容され、ベスト本体1に対し
て分散配置した構造になる。
【0026】〔実施例2〕次に、熱源10として小型気
化熱式ガス噴射冷却器40を使用した冷房衣服について
その実施例を図5に従って説明する。熱源収容ポケット
9には、小型気化熱式ガス噴射冷却器本体41を収容す
る。ベスト本体1の襟首部位に冷却源を構成する可撓性
をもった熱良導体の気化吸熱部42を配置し、冷却器本
体41から導出した冷却ガス通気チューブ43のノズル
44を該気化吸熱部42に向かって開口してなる。
化熱式ガス噴射冷却器40を使用した冷房衣服について
その実施例を図5に従って説明する。熱源収容ポケット
9には、小型気化熱式ガス噴射冷却器本体41を収容す
る。ベスト本体1の襟首部位に冷却源を構成する可撓性
をもった熱良導体の気化吸熱部42を配置し、冷却器本
体41から導出した冷却ガス通気チューブ43のノズル
44を該気化吸熱部42に向かって開口してなる。
【0027】上記小型気化熱式ガス噴射冷却器40は、
液化した冷却ガスを図示しないコントローラによって冷
却ガス通気チューブ43のノズル44から気化吸熱部4
2に向かって定量を噴出制御し、該部で発生する気化熱
によって所定のマイナス熱量を発生する。気化吸熱部4
2が冷却すると該部近傍の空気が冷却せしめられて冷気
を形成する。
液化した冷却ガスを図示しないコントローラによって冷
却ガス通気チューブ43のノズル44から気化吸熱部4
2に向かって定量を噴出制御し、該部で発生する気化熱
によって所定のマイナス熱量を発生する。気化吸熱部4
2が冷却すると該部近傍の空気が冷却せしめられて冷気
を形成する。
【0028】冷気は回りの空気より重くなるため、ベス
ト本体1の良通気性布帛素材5の布帛層間、ベスト本体
1とオーバーウエア20間を下降し、この冷気によって
オーバーウエア20の内側が一気に冷却される。このと
き冷気は空気流拡散パッド11を通過し、この際空気拡
散用膨出リブ13,13…の作用でベスト本体1の身幅
方向に拡散し、全体に亙ってオーバーウエア20の内側
が冷却される。
ト本体1の良通気性布帛素材5の布帛層間、ベスト本体
1とオーバーウエア20間を下降し、この冷気によって
オーバーウエア20の内側が一気に冷却される。このと
き冷気は空気流拡散パッド11を通過し、この際空気拡
散用膨出リブ13,13…の作用でベスト本体1の身幅
方向に拡散し、全体に亙ってオーバーウエア20の内側
が冷却される。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る暖房ま
たは冷房衣服の小型熱源装備用ベストは、熱源をベスト
本体に設けた構造にしたことによって、上着またはコー
ト等の種々のオーバーウエアと組み合わせて着用し、暖
房衣服または冷房衣服として使用することができる。
たは冷房衣服の小型熱源装備用ベストは、熱源をベスト
本体に設けた構造にしたことによって、上着またはコー
ト等の種々のオーバーウエアと組み合わせて着用し、暖
房衣服または冷房衣服として使用することができる。
【0030】また熱源と熱源から離れた部位間に、可撓
性を有するシート状基部に空気の流れ方向に傾斜した複
数の空気拡散用膨出リブを形成してなる空気流拡散パッ
ドを設けたしたことにより、加熱または冷却した空気が
該空気拡散用膨出リブによって身幅方向に拡散され、短
時間でオーバーウエアの内部全体を略均一に保温または
冷房するように作用する等の特徴を有するものであり、
本発明の実施後の効果は極めて大きい。
性を有するシート状基部に空気の流れ方向に傾斜した複
数の空気拡散用膨出リブを形成してなる空気流拡散パッ
ドを設けたしたことにより、加熱または冷却した空気が
該空気拡散用膨出リブによって身幅方向に拡散され、短
時間でオーバーウエアの内部全体を略均一に保温または
冷房するように作用する等の特徴を有するものであり、
本発明の実施後の効果は極めて大きい。
【図1】本発明に係る暖房または冷房衣服の小型熱源装
備用ベストの基本構造を示す一部切欠した斜視図であ
る。
備用ベストの基本構造を示す一部切欠した斜視図であ
る。
【図2】ベストから外した空気流拡散パッドの正面図
(a)と同断面図(b)である。
(a)と同断面図(b)である。
【図3】着用状態を示す模式図である。
【図4】本発明に係る暖房衣服用小型熱源装備用ベスト
の熱源の第一の実施例を示す要部斜視図である。
の熱源の第一の実施例を示す要部斜視図である。
【図5】本発明に係る冷房衣服用小型熱源装備用ベスト
の熱源の第二の実施例を示す要部斜視図である。
の熱源の第二の実施例を示す要部斜視図である。
【符号の説明】 1 ベスト本体 2 熱源取付ベルト部 3 後身頃部 4 背負いベルト 5 良通気性布帛素材 6 バックル 7 結索帯 8 非伸長性テープ 9 熱源収容ポケット 10 熱源 11 空気流拡散パッド 13 空気拡散用膨出リブ 15 通気用透孔 17 副ポケット 20 オーバーウエア 30 触媒型燃焼器 40 小型気化熱式ガス噴射冷却器
Claims (9)
- 【請求項1】 上着またはコート等のオーバーウエアの
下に着用可能なベスト本体の少なくとも一部に、発熱体
または冷却体からなる熱源収容部を構成すると共に、少
なくとも該ベスト本体の前記熱源収容部側の面の一部に
適宜長さと高さをもった複数の膨出リブを配設してなる
空気流拡散パッドを設けてなり、 前記熱源収容部に、携帯可能な発熱体または冷却体を収
容して使用する人を特徴とする暖房または冷房衣服の小
型熱源装備用ベスト。 - 【請求項2】 前記ベスト本体の少なくともその一部
が、立体メッシュ構造をもった良通気性布帛素材で構成
されることを特徴とする請求項1記載の暖房または冷房
衣服の小型熱源装備用ベスト。 - 【請求項3】 前記ベスト本体の前身頃が後身頃の頂部
に一端を結索し、着用者の肩に背負うようにした背負い
ベルトによって構成されることを特徴とする請求項1ま
たは2記載の暖房または冷房衣服の小型熱源装備用ベス
ト。 - 【請求項4】 前記ベスト本体のハイウエストライン近
傍に位置して比較的幅広の熱源取付ベルトを縫着すると
共に、該熱源取付ベルトの両前身頃端部にそれぞれバッ
クルを介して連結釈放自在になる結索帯を設けてなり、
前記熱源収容部を該熱源取付ベルトに縫着構成したこと
を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の暖房また
は冷房衣服の小型熱源装備用ベスト。 - 【請求項5】 前記空気流拡散パッドが、可撓性を有す
るシート状基部の少なくとも片面に、空気の流れ方向に
傾斜した適宜長さと高さをもった複数の空気拡散用膨出
リブを形成した構造になることを特徴とする請求項1乃
至4の何れかに記載の暖房または冷房衣服の小型熱源装
備用ベスト。 - 【請求項6】 前記空気流拡散パッドが、可撓性を有す
るシート状基部及び空気拡散用膨出リブを非連続発泡性
合成樹脂によって一体成形し、表裏面を可撓性布帛によ
って同時被覆成形した構造になることを特徴とする請求
項1乃至5の何れかに記載の暖房または冷房衣服の小型
熱源装備用ベスト。 - 【請求項7】 前記各空気拡散用膨出リブが流線型形状
を構成する立体構造であることを特徴とする請求項1乃
至6の何れかに記載の暖房または冷房衣服の小型熱源装
備用ベスト。 - 【請求項8】 前記空気流拡散パッドが、可撓性を有す
るシート状基部の空気拡散用膨出リブ間に適宜形状及び
孔径の通気用透孔を多数配置した構造になることを特徴
とする請求項1乃至7の何れかに記載の暖房または冷房
衣服の小型熱源装備用ベスト。 - 【請求項9】 前記ベスト本体の少なくともその一部
に、該ベストの上に着用する上着またはコート等のオー
バーウエアと着脱自在になる面ファスナー等の連繋構造
を対応構成してなり、オーバーウエアの内側に仮止め可
能にしたことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記
載の暖房または冷房衣服の小型熱源装備用ベスト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10103350A JPH11279811A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 暖房または冷房衣服の小型熱源装備用ベスト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10103350A JPH11279811A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 暖房または冷房衣服の小型熱源装備用ベスト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11279811A true JPH11279811A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=14351695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10103350A Pending JPH11279811A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 暖房または冷房衣服の小型熱源装備用ベスト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11279811A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001214308A (ja) * | 2000-02-02 | 2001-08-07 | Descente Ltd | 暖房ウエア |
WO2015186985A1 (ko) * | 2014-06-05 | 2015-12-10 | 김용구 | 에어 자켓 및 그의 제조방법, 그를 위한 휴대형 냉각 기구 |
KR20160114875A (ko) * | 2015-03-25 | 2016-10-06 | 김용구 | 에어 자켓을 위한 휴대형 냉각 기구 |
RU2783253C1 (ru) * | 2021-12-22 | 2022-11-10 | Владимир Викторович Михайлов | Портативное переносное устройство подогрева вдыхаемого воздуха |
-
1998
- 1998-03-30 JP JP10103350A patent/JPH11279811A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001214308A (ja) * | 2000-02-02 | 2001-08-07 | Descente Ltd | 暖房ウエア |
WO2015186985A1 (ko) * | 2014-06-05 | 2015-12-10 | 김용구 | 에어 자켓 및 그의 제조방법, 그를 위한 휴대형 냉각 기구 |
KR20160114875A (ko) * | 2015-03-25 | 2016-10-06 | 김용구 | 에어 자켓을 위한 휴대형 냉각 기구 |
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