JPH11158101A - フェノール性化合物及びその製造方法 - Google Patents

フェノール性化合物及びその製造方法

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JPH11158101A
JPH11158101A JP9324855A JP32485597A JPH11158101A JP H11158101 A JPH11158101 A JP H11158101A JP 9324855 A JP9324855 A JP 9324855A JP 32485597 A JP32485597 A JP 32485597A JP H11158101 A JPH11158101 A JP H11158101A
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trimethyl
resorcinol
mol
weight
reaction
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JP9324855A
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Teruo Yuasa
照雄 湯浅
Yuzo Ono
有三 小野
Osamu Sato
治 佐藤
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Mitsui Chemicals Inc
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、フォトレジスト用感放射線性組成
物の原料、エポキシ樹脂及びその硬化剤として有用であ
る新規なフェノール性化合物及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 酸性触媒下で、5−ヒドロキシ−1,
1,3−トリメチル−2−インデン及び/又はその重合
体中の5−ヒドロキシ−1,1,3−トリメチル−2−
インデン単位1モルに対し、レゾルシン0.3モル以
上、0.8モル未満を用いて反応させて、新規化合物
4,6−ビス(1,1,3−トリメチル−5−ヒドロキ
シインダン−3−イル)レゾルシノールを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なフェノール
性化合物である4,6−ビス(1,1,3−トリメチル
−5−ヒドロキシインダン−3−イル)レゾルシノー
ル、及びその製造方法に関する。本発明により提供され
る4,6−ビス(1,1,3−トリメチル−5−ヒドロ
キシインダン−3−イル)レゾルシノールは、フォトレ
ジスト用感放射線性成分の原料、エポキシ樹脂及びそれ
らの硬化剤として有用な化合物である。
【0002】
【従来の技術】新規なフェノール性化合物である4,6
−ビス(1,1,3−トリメチル−5−ヒドロキシイン
ダン−3−イル)レゾルシノール及びその製造方法は知
られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、新規
なフェノール性化合物である4,6−ビス(1,1,3
−トリメチル−5−ヒドロキシインダン−3−イル)レ
ゾルシノール及びその製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討した結果、酸性触媒下、5−ヒ
ドロキシ−1,1,3−トリメチル−2−インデン及び
/又はその重合体とレゾルシンとを特定のモル比で反応
させることにより、容易に4,6−ビス(1,1,3−
トリメチル−5−ヒドロキシインダン−3−イル)レゾ
ルシノールが得られることを見出し、本発明を完成し
た。
【0005】即ち、本発明は、下記式(1)〔化2〕
【化2】 で示される4,6−ビス(1,1,3−トリメチル−5
−ヒドロキシインダン−3−イル)レゾルシノール及び
その製造方法である。
【0006】上記化合物は、酸性触媒下で、5−ヒドロ
キシ−1,1,3−トリメチル−2−インデン及び/又
はその重合体中の5−ヒドロキシ−1,1,3−トリメ
チル−2−インデン単位1モルに対し、レゾルシン0.
3モル以上、0.8モル未満を用いて反応させることに
より製造できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明に用いる5−ヒドロキシ−1,1,3−ト
リメチル−2−インデン(以下、ヒドロキシインデンと
略称する)及び/又はその重合体は、公知の技術で得ら
れる。例えば、5−ヒドロキシ−3−(4−ヒドロキシ
フェニル)−1,1,3−トリメチルインダンを酸触媒
又はアルカリ触媒の存在下に加熱分解した後、フェノー
ルを除去することにより得られる。また、p−イソプロ
ペニルフェノール及び/又はそのオリゴマーを酸触媒の
存在下に加熱することによっても得られる。本発明にお
いて、ヒドロキシインデンの重合体とは、ヒドロキシイ
ンデンの2量体、3量体、4量体等を意味し、高分子量
のものとして10量体程度のものも含む。
【0008】本発明においてヒドロキシインデン及び/
又はその重合体を反応させるに際し用いる酸性触媒とし
ては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、燐酸等の無機酸、ジメ
チル硫酸及びジエチル硫酸等の硫酸エステル、メタンス
ルホン酸、パラトルエンスルホン酸等の有機酸、陽イオ
ン交換樹脂等が挙げられる。これらは、2種以上を混合
して用いることもできる。これらの中でも塩酸、臭化水
素酸が好ましい。触媒の使用量は、原料であるヒドロキ
シインデン及び/又はその重合体とレゾルシンの合計重
量に対して、0.001〜5重量%が好ましい。更に好
ましくは0.005〜1重量%の範囲である。触媒量が
0.001重量%未満の場合は反応時間が長くなり、5
重量%を超えると副生物の生成が多くなる。
【0009】ヒドロキシインデン及び/又はその重合体
とレゾルシンのモル比(ヒドロキシインデンの重合体の
モル数はヒドロキシインデン単位)は、前者1モルに対
して、後者0.3モル以上、0.8モル未満が好まし
い。更に好ましくは0.4〜0.6モルの範囲である。
0.8モル以上の場合は、目的の化合物以外の生成物が
多くなる。また、0.3モル未満の場合は、ヒドロキシ
インデンの重合体が多く生成し精製が煩雑となる。
【0010】反応は溶媒中で行うのが好ましく、反応溶
媒としては、例えば、ヘプタン、ヘキサン等の脂肪族炭
化水素、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、クロ
ロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素、メタノ
ール、エタノール等のアルコール類、及び水が挙げられ
る。これらの反応溶媒は単独又は2種類以上を混合して
用いることができる。溶媒の使用量は、原料のヒドロキ
シインデン及び/又はその重合体とレゾルシンを加えた
重量に対して1〜10倍以上が好ましく、更に好ましく
は2〜8倍である。1倍未満の場合は、反応時の攪拌が
難しくなる。不均一系反応となる脂肪族炭化水素、芳香
族炭化水素、ハロゲン化炭化水素は攪拌可能な状態に保
つことが好ましい。
【0011】反応温度は0〜100℃が好ましく、更に
好ましくは30〜70℃である。温度が0℃未満の場合
は反応時間が長くなり、100℃を超えると副生物の生
成が多くなる。
【0012】反応後の処理は、反応物が結晶性スラリー
の場合は濾過し、結晶を溶媒で洗浄し、更に水洗した
後、乾燥する。また、反応物が均一溶液の場合は、結晶
性スラリーが得られるまで蒸留、窒素バブリング等の方
法で溶媒を除いた後濾過し、同様に洗浄、水洗、乾燥す
る。結晶の洗浄に用いる溶媒としては、例えば、ヘプタ
ン、ヘキサン等の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン
等の芳香族炭化水素、クロロホルム、四塩化炭素等のハ
ロゲン化炭化水素が挙げられる。洗浄に使用する溶媒の
使用量は、希望する結晶の純度によって異なるが、通
常、結晶に対して0.1〜10倍(重量比)を用いて繰
り返される。水洗に用いる水の量には特に制限は無く、
水洗後の水がほぼ中性になるまで水洗を行う。
【0013】更に、高純度を必要とする場合は、メタノ
ール、エタノール等のアルコール類とベンゼン、トルエ
ン等の芳香族炭化水素の混合溶媒で再結晶することが好
ましい。再結晶溶媒の混合割合、結晶に対する使用量に
は特に制限は無いが、例えば、アルコール類/芳香族炭
化水素を用いる場合は、前者/後者の重量比が1〜9/
9〜1の混合割合の溶媒を結晶に対して1〜10倍(重
量比)用いることが効果的である。再結晶を行なう時の
温度は、溶媒により異なるが、通常、室温〜溶媒の沸点
未満の温度範囲で溶解した後、得られた溶液を0〜室温
程度まで冷却して結晶を析出させることが好ましい。
【0014】本発明の4,6−ビス(1,1,3−トリ
メチル−5−ヒドロキシインダン)レゾルシノールは、
上記の製造方法の他、先ず、ヒドロキシインデン1モル
とレゾルシン1モルが反応した4−(1,1,3−トリ
メチル−5−ヒドロキシインダン−3−イル)レゾルシ
ノールを合成し、次いで、得られた4−(1,1,3−
トリメチル−5−ヒドロキシインダン−3−イル)レゾ
ルシノールとヒドロキシインデンとを上記方法で反応す
ることによっても製造することができる。
【0015】この方法に用いるヒドロキシインデン及び
/又はその重合体は、前記と同様のものが用いられる。
ヒドロキシインデン及び/又はその重合体を反応させる
に際し用いる酸性触媒としては、塩酸、臭化水素酸、硫
酸、燐酸等の無機酸、ジメチル硫酸及びジエチル硫酸等
の硫酸エステル、メタンスルホン酸、パラトルエンスル
ホン酸等の有機酸、陽イオン交換樹脂等の固体酸が挙げ
られる。これらは、2種以上を混合して用いることもで
きる。これらの中でも塩酸、臭化水素酸が好ましい。触
媒の使用量は、原料であるヒドロキシインデン及び/又
はその重合体とレゾルシンの合計量に対して、0.00
1〜5重量%が好ましい。更に好ましくは0.005〜
1重量%の範囲である。触媒量が0.001重量%未満
の場合は反応時間が長くなり、5重量%を超えると副生
物の生成が多くなる。
【0016】ヒドロキシインデン及び/又はその重合体
に対するレゾルシンのモル比(ヒドロキシインデンの重
合体のモル数はヒドロキシインデン単位)は、前者1モ
ルに対して、後者を少なくとも0.8モルを用いて反応
させることが好ましい。更に好ましくは1モル以上であ
る。レゾルシンが0.8モル未満の場合は、フェノール
性化合物の収率が低下する。反応性の点ではレゾルシン
の上限量については特に制限はないが、反応の後、過剰
のレゾルシンを除去する必要があるので多過ぎることは
好ましくない。かかる点を考慮すると、通常、レゾルシ
ンの上限は5モル程度である。好ましくは2モル程度で
ある。
【0017】反応は溶媒中で行うのが好ましく、反応溶
媒としては、例えば、ヘプタン、ヘキサン等の脂肪族炭
化水素、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、クロ
ロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素、メタノ
ール、エタノール等のアルコール類及び水が挙げられ
る。これらの反応溶媒は単独又は2種類以上を混合して
用いることができる。
【0018】溶媒の使用量は原料のヒドロキシインデン
及び/又はその重合体とレゾルシンの合計重量に対して
1〜10倍が好ましく、更に好ましくは2〜8倍であ
る。1倍未満の場合は、反応時の攪拌が難しくなる。不
均一系反応となる脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、ハ
ロゲン化炭化水素は攪拌可能な状態に保つのが好まし
い。
【0019】反応温度は0〜100℃が好ましく、更に
好ましくは30〜70℃である。温度が0℃未満の場合
は反応時間が長くなり、100℃を超えると副生物の生
成が多くなる。反応後の処理は前記と同様の方法が適用
される。
【0020】本発明により提供される4,6−ビス
(1,1,3−トリメチル−5−ヒドロキシインダン−
3−イル)レゾルシノールは、フォトレジスト用感放射
線性組成物の原料、エポキシ樹脂の原料及びその硬化剤
として有用である。
【0021】
【実施例】以下、実施例を示して本発明について更に詳
細に説明する。尚、実施例に示した各種分析結果は下記
方法により測定した値である。 (1)13C核磁気共鳴分析 試料をd6 −DMSOに溶解し(試料濃度30重量
%)、日本電子(株)製の核磁気共鳴装置(形式:FX
−90Q(90MHz)を用いて、トリメチルシランを
基準物質として化学シフトを測定した。 (2)赤外線吸収スペクトル分析 試料を臭化カリウム錠剤法により(株)島津製作所製の
赤外線吸収スペクトル分析装置(形式:FI−IR42
00)により、積算回数10回にて測定した。 (3)質量分析 日本電子(株)製の質量分析装置(形式:DX−30
0)で、DI/EI法にて測定した。
【0022】(4)元素分析 (株)柳本製作所製の元素分析装置(形式:TANAC
O MT−2)で分析した。 (5)ガスクロマトグラフ (株)島津製作所製ガスクロマトグラフ(形式:GC−
9A)でカラムとしてSE−30((株)日立)製作所
製)を用いて分析した。 (6)液体クロマトグラフ分析 日本分光(株)製GPC装置(カラム:昭和電工(株)
製、Shodex KF804、803、802×2を
4本直列)を用いて、テトラヒドロフランを溶離液とし
て、40℃において測定した。
【0023】調製例1 <ヒドロキシインデンの合成>温度計、攪拌器、蒸留カ
ラム(内径25mm、長さ100mm、ステンレス製金
網充填)付1000mlセパラブルフラスコに、p−イ
ソプロペニルフェノール及びそのオリゴマー混合物(三
井化学(株)製、商品名:パーマノール200、組成:
p−イソプロペニルフェノール2.5重量%、同線状二
量体72重量%、同線状三量体4.3重量%及び同線状
四量体以上4.5重量%、その他16.7重量%)80
0gを装入し昇温した。内容物が完全に溶解した後、1
0%硫酸水溶液0.40gを装入し、かきまぜながら1
80℃まで昇温した。次いで真空にして内容物を留出さ
せながら反応を行った。その後、留出が殆ど無くなる2
60℃まで内温を上げ613gの留出物を得た。得られ
た留出物を蒸留カラム(内径25mm、長さ250m
m、ステンレス製金網充填)を用いて蒸留し、低沸点留
分としてフェノール205.5g及び高沸点部の145
〜147℃、圧力5mmHgにおける留分としてヒドロ
キシインデン330gを得た。
【0024】実施例1 調製例1で得られたヒドロキシインデン7.00g
(0.04モル)、レゾルシン2.20g(0.02モ
ル)、及びトルエン20.00gをフラスコに仕込み、
攪拌しながら63℃に昇温して10重量%の塩酸水溶液
0.0356gを添加した。温度を63℃に保ち3時間
反応を行った後、室温まで冷却した。次いで、反応物で
ある結晶性スラリーを濾過して結晶を得、それをトルエ
ン20gで洗浄した。更に、水200mlで2回洗浄を
繰り返した後、乾燥して結晶5.45gを得た。この結
晶をトルエン/メタノール(12g/6g)の混合溶媒
に加えて68℃に加熱、溶解して、その後2時間かけて
室温まで冷却、再結晶して、融点232〜233℃の白
色結晶1.17gを得た。ガスクロマトグラフ分析及び
液体クロマトグラフ分析の結果、この結晶はほぼ単一で
あった。
【0025】得られた結晶について、元素分析、質量分
析、13C核磁気共鳴分析(NMR)及び赤外分光分析
(IR)を行い、4,6−ビス(1,1,3−トリメチ
ル−5−ヒドロキシインダン−3−イル)レゾルシノー
ルであることを確認した。 元素分析 C:78.0重量%、H:7.3重量%(実測値) C:78.6重量%、H:7.4重量%(理論値、C30344 として) 質量分析 M+ =458 IRスペクトル 図1に示した。13 C核磁気共鳴分析 以下の化学シフト(ppm)のシグナルが得られ、それ
ぞれのシグナルは式(2)(化3)のように同定され
た。 a:155.88 g:122.28 m: 41.50 b:153.38 h:113.72 n: 31.53 c:151.81 i:110.36 o: 30.40 d:141.79 j:104.79 p: 29.37 e:127.16 k: 55.91 f:124.18 l: 48.33
【0026】
【化3】
【0027】実施例2 調製例1で得られたヒドロキシインデン35.51g
(0.204モル)、レゾルシン11.01g(0 .
10モル)、及びトルエン106.0gをフラスコに仕
込み、攪拌しながら50℃に昇温して10重量%の塩酸
水溶液0.1578gを添加した。温度を50℃に保ち
5時間反応を行った後、室温まで冷却した。次いで、反
応物である結晶性スラリーを濾過し、得られた結晶をト
ルエン100gで2回洗浄を繰り返した。更に、水20
0mlで2回洗浄した後、乾燥して粗結晶40.15g
を得た。この結晶の純度は91重量%であった。
【0028】実施例3 調製例1で得られたヒドロキシインデン7.00g
(0.040モル)、レゾルシン2.20g(0.02
モル)、及びトルエン20.00gをフラスコに仕込
み、攪拌しながら75℃に昇温して10重量%の硫酸水
溶液0.0701gを添加した。温度を75℃に保ち3
時間反応を行った後、室温まで冷却した。次いで、反応
物である結晶性スラリーを濾過して得た結晶をトルエン
30gで洗浄した。更に、水200mlで洗浄した後、
乾燥して粗結晶5.53gを得た。この結晶の純度は5
0重量%であった。
【0029】実施例4 調製例1で得られたヒドロキシインデン34.80g
(0.20モル)、レゾルシン8.80g(0.08モ
ル)、及びトルエン109.0gをフラスコに仕込み、
攪拌しながら60℃に昇温して10重量%の塩酸水溶液
0.4408gを添加した。温度を60℃に保ち3時間
反応を行った後、室温まで冷却した。次いで、反応物で
ある結晶性スラリーを濾過し、結晶を得てそれをトルエ
ン200gで洗浄し、更に、水400mlで洗浄を2回
繰り返した後、乾燥して粗結晶31.1gを得た。この
結晶の純度は95重量%であった。
【0030】実施例5 調製例1で得られたヒドロキシインデン17.40g
(0.10モル)、レゾルシン7.70g(0.07モ
ル)、及びトルエン57.70gをフラスコに仕込み、
攪拌しながら60℃に昇温して10重量%の塩酸水溶液
0.2511gを添加した。温度を60℃に保ち1時間
反応を行った後、室温まで冷却した。次いで、反応物で
ある結晶性スラリーを濾過し、結晶を得てそれをトルエ
ン200gで洗浄し、更に、水400mlで洗浄を2回
繰り返した後、乾燥して粗結晶20.0gを得た。この
結晶の純度は80重量%であった。
【0031】実施例6 調製例1で得られたヒドロキシインデン6.99g
(0.04モル)、及びトルエン21.00gをフラス
コに仕込み、攪拌しながら60℃に昇温して溶解した
後、硫酸0.0688gを添加して3時間反応を行っ
た。この反応物はヒドロキシインデン6.2重量%、そ
の二量体28.8重量%、三量体31.2重量%及び四
量体以上33.8重量%の組成を有するヒドロキシイン
デン及びそのオリゴマー混合物であった。前記反応物に
レゾルシン2.20g(0.02モル)、及び10%塩
酸水溶液0.0836gを添加して60℃で2時間反応
を行った後、室温まで冷却した。次いで、反応物である
結晶性スラリーを濾過して結晶を得て、それをトルエン
20gで3回洗浄し、更に、水200mlで2回洗浄を
繰り返して粗結晶3.22gを得た。この結晶の純度は
76重量%であった。
【0032】実施例1〜6の主な反応条件、及び得られ
た粗結晶の収率と純度を表1(表1)に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明により、新規なフェノール性化合
物である4,6−ビス(1,1,3−トリメチル−5−
ヒドロキシインダン−3−イル)レゾルシノールが収率
良く得られる。該化合物は、フォトレジスト用感放射線
性組成物の原料、エポキシ樹脂の原料及びその硬化剤と
して有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた4,6−ビス(1,1,3
−トリメチル−5−ヒドロキシインダン−3−イル)レ
ゾルシノールのIRスペクトルを示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式(1)〔化1〕 【化1】 で示される4,6−ビス(1,1,3−トリメチル−5
    −ヒドロキシインダン−3−イル)レゾルシノール。
  2. 【請求項2】酸性触媒下で、5−ヒドロキシ−1,1,
    3−トリメチル−2−インデン及び/又はその重合体中
    の5−ヒドロキシ−1,1,3−トリメチル−2−イン
    デン単位1モルに対し、レゾルシン0.3モル以上、
    0.8モル未満を用いて反応させることを特徴とする
    4,6−ビス(1,1,3−トリメチル−5−ヒドロキ
    シインダン−3−イル)レゾルシノールの製造方法。
  3. 【請求項3】5−ヒドロキシ−1,1,3−トリメチル
    −2−インデン及び/又はその重合体とレゾルシンの総
    量に対し、酸性触媒0.001〜5重量%を用いること
    を特徴とする請求項2記載の4,6−ビス(1,1,3
    −トリメチル−5−ヒドロキシインダン−3−イル)レ
    ゾルシノールの製造方法。
  4. 【請求項4】反応温度が0〜100℃であることを特徴
    とする請求項2記載の4,6−ビス(1,1,3−トリ
    メチル−5−ヒドロキシインダン−3−イル)レゾルシ
    ノールの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20060056712A (ko) * 2004-11-22 2006-05-25 삼성전자주식회사 포토리소그래피에 사용되는 바텀 레지스트용 폴리머 및 그제조 방법

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KR20060056712A (ko) * 2004-11-22 2006-05-25 삼성전자주식회사 포토리소그래피에 사용되는 바텀 레지스트용 폴리머 및 그제조 방법

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