JPH111574A - 難燃剤およびそれを含有した熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

難燃剤およびそれを含有した熱可塑性樹脂組成物

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JPH111574A
JPH111574A JP34721197A JP34721197A JPH111574A JP H111574 A JPH111574 A JP H111574A JP 34721197 A JP34721197 A JP 34721197A JP 34721197 A JP34721197 A JP 34721197A JP H111574 A JPH111574 A JP H111574A
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flame retardant
group
compound
resin
melamine
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JP34721197A
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English (en)
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Kensho Narita
憲昭 成田
Masami Watanabe
雅美 渡邉
Takashi Takebayashi
貴史 竹林
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱可塑性樹脂に対して、低い配合量であっても
高度な難燃性を発揮する難燃剤および該難燃剤を熱可塑
性樹脂に配合した組成物を用いて成形したときに耐衝撃
性が改善された成形品が得られる熱可塑性樹脂組成物を
提供する。 【解決手段】(1)(A)ポリリン酸アンモニウム化合
物、(B)含窒素有機化合物、(C)ポリシロキサン化
合物を特定重量比で含有した難燃剤。 (2)(A)ポリリン酸アンモニウム化合物、(B)含
窒素有機化合物、(C)ポリシロキサン化合物と、(D
1)無機金属化合物、(D2)硫酸塩またはスルファミン
酸塩、(D3)膨張性黒鉛、(D4)赤燐および(D5)
燐酸エステルのなかから選ばれる1種以上の化合物とを
特定重量比で含有した難燃剤。。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は難燃剤およびそれを
含有した熱可塑性樹脂組成物に関する。詳しくは、ポリ
リン酸アンモニウムを主成分とする化合物、含窒素有機
化合物、ポリシロキサン化合物と場合により特定の添加
物から構成される難燃剤および該難燃剤を含有した難燃
性、耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂組成物に関する。
【0002】従来より、熱可塑性樹脂はその衛生性、加
工性、耐薬品性、耐候性、電気的特性および機械的強度
等の優位性を生かして産業用および家庭用電気製品の分
野をはじめとして、建築物、室内装飾品および自動車部
品等の各種の分野に多用されており、熱可塑性樹脂が使
用される用途も拡大してきている。かかる用途の拡大に
伴い、熱可塑性樹脂にも難燃性が要求され始め、しかも
年々その要求性能が厳しくなってきている。特に最近で
は、従来の難燃化技術の主流であるハロゲン含有化合物
を単独でもしくは酸化アンチモンなどのアンチモン化合
物と組み合わせて難燃剤とし、それを熱可塑性樹脂に配
合した難燃性樹脂組成物が、燃焼時または成形時等にハ
ロゲン系ガスを発生することが問題視されている。そこ
で、燃焼時または成形時にこれらのハロゲン系ガスを発
生しない難燃性樹脂組成物が要求され始めている。
【0003】これらの要求に応えるために、近年、樹脂
の燃焼温度において吸熱反応により分解および脱水反応
を起こして樹脂の燃焼を抑制し得る特定の金属水和物を
無機難燃剤として配合する方法が提案されている。しか
しながら、この方法では用いる金属水和物の難燃性付与
効果が極めて微弱であるために、該金属水和物を多量に
配合する必要がある。その結果、得られる難燃性樹脂組
成物は成形加工性の低下、該組成物から得られる成形物
の機械的強度の低下等の諸特性の低下が認められる。
【0004】上記の問題点を解決するために、最近で
は、樹脂に対して比較的低添加量で難燃性を発揮させる
手法が提案されている。例えば、特公平6−18944
号公報にはポリプロピレン樹脂に、ポリエチレン樹脂、
シランカップリング剤、ポリリン酸アンモニウムもしく
はメラミン変性ポリリン酸アンモニウムおよび熱分解に
よって非引火性ガス生成物および炭素質残渣を与え得る
窒素含有有機化合物を配合した難燃性ポリプロピレン樹
脂組成物が開示されている。また、特開平7−1968
42号公報には、熱可塑性樹脂に周期律表II族、III族
もしくはIV族に属する元素を含む酸素含有固体化合物、
含窒素有機化合物およびポリリン酸アンモニウムを配合
した難燃性熱可塑性重合体組成物が開示されている。し
かしながら、該公報開示の組成物は、難燃剤の添加量が
比較的少なくて難燃性が得られる特徴を有するが、該組
成物に使用されている難燃剤は、機械的強度、特に衝撃
強度の低下に関しては改善されない。
【0005】また、特開平8−134455号公報に
は、シリコンオイルで表面被覆された微粉末シリカで改
質したポリリン酸アンモニウムが開示されている。しか
しながら、該公報開示のポリリン酸アンモニウムを改質
しているシリコンオイルで表面被覆されたシリカは、耐
衝撃性改善効果がほとんど無い。さらに、特開平7−2
58477号公報には、ポリオレフィン系樹脂に熱膨張
性黒鉛と特定の燐化合物から構成される難燃性を有する
熱可塑性樹脂組成物が開示され、特開平8−19899
4号公報には、ポリオレフィン系樹脂に水和金属化合
物、ポリリン酸アンモニウム、イソシアヌル酸誘導体お
よび発泡剤で構成される難燃性ポリオレフィン系樹脂発
泡体が開示されている。しかしながら、該公報開示の樹
脂組成物においても耐衝撃性は改善されないのが実状で
ある。
【0006】一方、特開昭64−14277号公報に
は、熱可塑性樹脂に(1)(i)シリコーンオイル(ii)シ
リコーン樹脂(iii)リンと窒素を両方とも含有する化合
物よりなる群の中から選択されたガス発生剤またはリン
含有化合物と窒素含有化合物との混合物であるガス発生
剤からなる添加剤を配合した組成物、さらに上記(1)
の添加剤に加え(2)多価アルコールも含有する組成物
が開示されている。特開平5−39394号公報にはポ
リプロピレン系樹脂に(A)有機シリコーン化合物(B)ポリ
リン酸アンモニウムもしくはメラミン変性ポリリン酸ア
ンモニウム(C)多価アルコール化合物を含有させること
を特徴とする難燃性ポリプロピレン系樹脂組成物が開示
されている。しかしながら、これらの公報記載の樹脂組
成物は、難燃性が十分でなかったり、多価アルコールが
成形時にブリードアウトし、金型を汚染するといった問
題があった。
【0007】また、特開平8−113712号公報に
は、ポリオルガノシロキサン重合体とシリカ充填剤とか
らなるシリコーン重合体粉末を有機樹脂中に十分に分散
させて改質樹脂組成物を生成させる有機熱可塑性樹脂も
しくは有機熱硬化性樹脂に難燃性を付与する方法が開示
されている。該公報開示の方法によって得られた有機熱
可塑性樹脂組成物は、難燃性が著しく低いといった問題
点を抱えている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、
熱可塑性樹脂に配合した場合に、低添加量で高い難燃性
を発揮し、しかも該難燃剤を熱可塑性樹脂に配合した組
成物を用いて成形品としたときに、耐衝撃性の改善され
た成形品の得られる難燃性熱可塑性樹脂組成物を得るべ
く鋭意研究した。その結果、ポリリン酸アンモニウム化
合物、含窒素化合物、ポリシロキサン化合物および場合
により特定の金属化合物、含硫黄化合物、膨張性黒鉛、
赤燐および燐酸エステル類のなかから選ばれる1種もし
くは2種以上から構成される難燃剤が、上記課題を解決
できることを見出し、この知見に基づき本発明を完成し
た。即ち、本発明の目的は、低い配合量であっても高度
な難燃性を発揮できる難燃剤および該難燃剤を熱可塑性
樹脂に配合した組成物を用いて成形したときに耐衝撃性
が改善された成形品が得られる熱可塑性樹脂組成物を提
供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は下記(1)〜
(3)から主に構成される。 (1)下記成分(A)、(B)および(C)を含み、
(A):(B):(C)の重量比が100:10〜6
0:0.05〜20であることを特徴とする難燃剤。 (A)ポリリン酸アンモニウム化合物、(B)含窒素有
機化合物、(C)ポリシロキサン化合物。 (2)下記成分(A)、(B)、(C)および(D)を
含み、(A):(B):(C):(D)の重量比が10
0:10〜60:0.05〜20:1〜20であること
を特徴とする難燃剤。 (A)ポリリン酸アンモニウム化合物、(B)含窒素有
機化合物、(C)ポリシロキサン化合物、(D)下記
(D1)、(D2)、(D3)、(D4)および(D5)か
ら選ばれる1種もしくは2種以上の混合物、 (D1)無機金属化合物 (D2)硫酸塩またはスルファミン酸塩 (D3)膨張性黒鉛、 (D4)赤燐、 (D5)燐酸エステル。 (3)ポリリン酸アンモニウム化合物が、一般式(NH
4n+2n3n+1(但し、nは20〜1000の整数)
で表されるポリリン酸アンモニウムもしくはポリリン酸
アンモニウムを主成分とする化合物であることを特徴と
する前記第1項もしくは第2項のいずれか1項記載の難
燃剤。
【0010】本発明の難燃剤および該難燃剤を有効成分
として含有した熱可塑性樹脂組成物の構成成分の一つで
ある(A)ポリリン酸アンモニウム化合物は、ポリリン
酸アンモニウム単体もしくは該ポリリン酸アンモニウム
を主成分とする化合物である。該ポリリン酸アンモニウ
ムは一般式(NH4n+2n3n+1(但し、nは20〜
1000の整数)で表すことができる化合物であり、n
が十分に大きいときはメタリン酸の式(NH4PO3n
(ここでnは前記と同じ)に近似できる化合物である。
該ポリリン酸アンモニウムは例えば次の方法によって容
易に得ることができる。リン含有化合物、例えばリン
酸、ポリリン酸、リン酸尿素、リン酸メラミン、リン酸
1アンモニウム、リン酸2アンモニウムもしくはリン酸
3アンモニウムと縮合剤、例えば尿素や五酸化リンとア
ンモニア化剤、例えばアンモニアガス、炭酸アンモニウ
ム、重炭酸アンモニウムもしくはビウレットなどを原料
として、170〜350℃の温度で十分な時間反応させ
ることによって得ることができる。
【0011】また、該ポリリン酸アンモニウムは市販品
を使用することもでき、該市販品としては、エキソリッ
ト(Exolit)−422(商品名、ヘキスト社製)、エキソ
リット(Exolit)−700(商品名、ヘキスト社製)、フ
ォスチェク(Phos-chek)−P/30(商品名、モンサン
ト社製)、フォスチェク(Phos-chek)−P/40(商品
名、モンサント社製)、スミセーフ−P(商品名、住友
化学株式会社製)、テラージュ(TERRAJU)(登録商標、
チッソ株式会社製)−S10、テラージュ(TERRAJU)
(登録商標、チッソ株式会社製)−S20を挙げること
ができる。また、該ポリリン酸アンモニウム単体は加水
分解を受けやすいため、該ポリリン酸アンモニウムを熱
硬化性樹脂で被覆もしくはマイクロカプセル化したもの
や、メラミンモノマーや他の含窒素有機化合物等で該ポ
リリン酸アンモニウム粒子を被覆したものが好適に使用
できるほか、界面活性剤やシリコン化合物で処理を行っ
たもの、ポリリン酸アンモニウムを製造する過程でメラ
ミン等を添加して難溶化したものなども使用することが
できる。
【0012】例えば、熱硬化性樹脂でマイクロカプセル
化したポリリン酸アンモニウムを得る方法としては、被
覆する樹脂にエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹
脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、尿素樹脂、メラ
ミン樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂を単独でまたは併
用して、界面重合法、in−situ重合法、液中硬化
法、相分離法、液中乾燥法、融解分散冷却法、スプレー
ドライング法、粉床法などの公知の方法によりカプセル
化することにより得ることができる。
【0013】メラミンモノマーで被覆したポリリン酸ア
ンモニウムを得る方法としては、例えば、加熱攪拌可能
な装置の中で予め250℃〜300℃に加熱したポリリ
ン酸アンモニウムにメラミンモノマーの所定量を添加
し、更に同温度で加熱を続けることによって昇華したメ
ラミンをポリリン酸アンモニウムに付加および/または
付着させる昇華被覆法や、ポリリン酸アンモニウムとメ
ラミンモノマーとの混合物を、強力な攪拌機中で成膜化
する、いわゆるハイブリダイゼーション法を挙げること
ができる。また、シリコーン樹脂で被覆したポリリン酸
アンモニウムを得る方法としては、例えば、特開平3−
131508号公報に開示されているように、有機溶媒
中にポリリン酸アンモニウムを懸濁させ、硬化性シリコ
ーン樹脂、硬化促進剤および水を攪拌下に該シリコーン
樹脂を硬化させて被覆する方法を挙げることができる。
このようにポリリン酸アンモニウムの加水分解性を低減
したポリリン酸アンモニウム化合物の市販品としては、
エキソリット(Exolit)−462(商品名、ヘキスト社
製)、スミセーフ−PM(商品名、住友化学株式会社
製)、テラージュ(TERRAJU)(登録商標、チッソ株式会
社製)−C60、テラージュ(TERRAJU)(登録商標、チ
ッソ株式会社製)−C70、テラージュ(TERRAJU)(登
録商標、チッソ株式会社製)−C80、テラージュ(TER
RAJU)(登録商標、チッソ株式会社製)−M30、テラ
ージュ(TERRAJU)(登録商標、チッソ株式会社製)−M
40などを挙げることができ、これらの市販品も好適に
使用できる。
【0014】該ポリリン酸アンモニウム化合物の市販品
の平均粒子径は、およそ50μm以下であるが、1〜1
0μmの平均粒子径を有するものが耐衝撃性向上のため
には好ましい。また、最大粒子径が100メッシュパ
ス、特に200メッシュパスのものが好適に使用でき
る。
【0015】本発明の難燃剤および該難燃剤を有効成分
として含有する熱可塑性樹脂組成物の構成成分の一つで
ある(B)含窒素有機化合物は、本発明の他の成分と共
に熱可塑性樹脂中に存在する場合に、発火もしくは着火
または炎の接触等による熱によって非引火性のガスを発
生すると共に、炭素質残渣を生成もしくは生成の促進を
する化合物のことであり、具体的には下記(1)〜
(3)で例示される。
【0016】(1) トリアジン誘導体群;メラミン、
メラミンとホルムアルデヒドとをモル比(前者:後者)
=1:1〜1:6で反応させて得られるメチロール基を
1〜6個含むメチロールメラミン、該メチロールメラミ
ンを酸性溶液中、加熱硬化して得られるメラミン樹脂、
該メチロールメラミンを樹脂化する際に尿素、フェノー
ルやアルコールを同時に添加して加熱硬化させた変性メ
ラミン樹脂、燐酸もしくはピロ燐酸とメラミンとを中和
させることにより得られる燐酸メラミン、硫酸とメラミ
ンの中和反応により得られる硫酸メラミン、ポリ燐酸メ
ラミン、シアヌル酸ハライドと炭素数2〜6の直鎖もし
くは分枝のアルキレンジアミンとの反応生成物、特にシ
アヌル酸クロライドと炭素数2〜6の直鎖もしくは分枝
のアルキレンジアミン、例えばエチレンジアミン、プロ
ピレンジアミン、1,4−テトラメチレンジアミン、
1,5−ペンタメチレンジアミン、1,6−ヘキサメチ
レンジアミンとのモル比(前者:後者)=1:1〜1:
3の反応生成物、ベンゾグアナミン、該ベンゾグアナミ
ンとホルムアルデヒドとをモル比(前者:後者)=1:
1〜1:4で反応させて得られるメチロール化ベンゾグ
アナミンおよび該メチロール化ベンゾグアナミンを酸性
溶液中、加熱硬化して得られる樹脂状物、アセトグアナ
ミン、該アセトグアナミンとホルムアルデヒドとをモル
比(前者:後者)=1:1〜1:4で反応させて得られ
るメチロール化アセトグアナミンおよび該メチロール化
アセトグアナミンを酸性溶液中、加熱硬化して得られる
樹脂状物、
【0017】3,9−ビス[2−(3,5−ジアミノ−
2,4,6−トリアザフェニル)エチル]−2,4,
8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカンお
よび該スピロ化合物とホルムアルデヒドとをモル比(前
者:後者)=1:1〜1:10で反応させて得られるメ
チロール化されたスピロ化合物、および該メチロール化
されたスピロ化合物を酸性溶液中、加熱硬化して得られ
る樹脂状物、および前記化1で表されるトリアジン誘導
体を繰り返し単位とする単独重合体および/または共重
合体であり、式中のX1の基の例としては、モノメチル
アミノ基、ジメチルアミノ基、メチルエチルアミノ基、
メチルエチルアミノ基、モノエチルアミノ基、ジエチル
アミノ基、モノプロピルアミノ基、ジプロピルアミノ
基、メチルプロピルアミノ基、エチルプロピルアミノ
基、ジイソプロピルアミノ基、モノ−n−ブチルアミノ
基、ジ−n−プロピルアミノ基、メチル−n−ブチルア
ミノ基、エチル−n−ブチルアミノ基、プロピル−n−
ブチルアミノ基、イソプロピル−n−ブチルアミノ基、
モノイソブチルアミノ基、ジイソブチルアミノ基、メチ
ルイソブチルアミノ基、エチルイソブチルアミノ基、プ
ロピルイソブチルアミノ基、イソプロピルイソブチルア
ミノ基、モノペンチルアミノ基、ジペンチルアミノ基、
メチルペンチルアミノ基、エチルペンチルアミノ基、プ
ロピルペンチルアミノ基、イソプロピルペンチルアミノ
基、n−ブチルペンチルアミノ基、イソブチルペンチル
アミノ基、モノヘキシルアミノ基、ジヘキシルアミノ
基、メチルヘキシルアミノ基、エチルヘキシルアミノ
基、プロピルヘキシルアミノ基、イソプロピルヘキシル
アミノ基、n−ブチルヘキシルアミノ基、 イソブチル
ヘキシルアミノ基、ペンチルヘキシルアミノ基、モノヒ
ドロキシエチルアミノ基、ジヒドロキシエチルアミノ
基、モノヒドロキシプロピルアミノ基、ジヒドロキシプ
ロピルアミノ基、モノヒドロキシイソプロピルアミノ
基、ジヒドロキシプロピルアミノ基、モノヒドロキシ−
n−ブチルアミノ基、ジヒドロキシ−n−ブチルアミノ
基、モノヒドロキシイソブチルアミノ基、ジヒドロキシ
イソブチルアミノ基、モノヒドロキシペンチルアミノ
基、ジヒドロキシペンチルアミノ基、モノヒドロキシヘ
キシルアミノ基、ジヒドロキシヘキシルアミノ基、N−
メチルヒドロキシエチルアミノ基、モルホリノ基、ピペ
リジノ基等が挙げられる。
【0018】また、式中Yの基の例としては、エチレン
ジアミン残基、N,N’−ジメチルエチレンジアミン残
基、N−N’−ジエチルエチレンジアミン残基、1,3
−ジアミノプロパン残基、テトラメチレンジアミン残
基、ペンタメチレンジアミン残基、ヘキサメチレンジア
ミン残基、ピペラジン残基、トランス−2,5−ジメチ
ルピペラジン残基等が挙げられる。
【0019】(2)(イソ)シアヌル酸誘導体群;シア
ヌル酸とメラミンの中和反応によって得られるシアヌル
酸メラミン、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソ
シアヌレート、トリメタアリルイソシアヌレートなどに
例示される不飽和二重結合を持つ誘導体および該不飽和
二重結合を持つ誘導体を架橋させて得られる樹脂状物、
トリスエポキシプロピルイソシアヌレート、トリス−
(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートが挙げら
れ、全て市販品を用いることができる。
【0020】(3) イミダゾリジノン誘導体群;エチ
レン尿素またはエチレンチオ尿素とホルムアルデヒドと
をモル比(前者:後者)=1:1〜1:2で反応させて
得られるメチロール化物を酸性溶液中、加熱縮合させて
得られる樹脂状物が挙げられる。
【0021】本発明の難燃剤および該難燃剤を有効成分
として含有した熱可塑性樹脂組成物の構成成分の一つで
ある(C)ポリシロキサン化合物は、化合物中にSi−
O−Si無機性結合を骨格としながら、Si原子上に有
機置換基を有するポリマーであり、オイル状、レジン状
またはゴム状の化合物である。例えば、オイル状のポリ
オルガノシロキサンオイルとしてはジメチルポリシロキ
サン、メチルハイドロジェンシリコーンオイル、および
メチルフェニルシリコーンオイル等が挙げられる。しか
し、ポリオルガノシロキサンオイルを無機充填剤に担持
させた化合物は、耐衝撃性を損なう恐れがある。また、
レジン状のポリオルガノシロキサンレジンとしては、シ
ロキサン結合が一般式(R9(CH2nSiO3/2
q(ここでnは0〜30の整数である)で表される三次
元網目状に架橋した構造を持つポリシルセスキオキサン
であり、通常は、R9SiZ3(式中Zは塩素原子または
OR’であり、R’はアルキル基)で表されるクロロシ
ランもしくはアルコキシシランを加水分解、縮合させる
方法によって得ることができる。また、かかる化合物は
市販品を使用することもでき、該市販品としては、DC
4−7105(商品名、東レ・ダウコーニングシリコー
ン社製)、DC4−7051(商品名、東レ・ダウコー
ニングシリコーン社製)、DC4−7081(商品名、
東レ・ダウコーニングシリコーン社製)、DC1−96
41(商品名、東レ・ダウコーニングシリコーン社
製)、トレフィルR−910(商品名、東レ・ダウコー
ニングシリコーン社製)、KMP−597(商品名、信
越シリコーン社製)を挙げることができる。
【0022】ゴム状のポリシロキサンは、ビニル基を含
有するポリシロキサンとSi−H結合を有するポリシロ
キサンなどの付加重合物であり、−40℃〜250℃の
範囲でゴム弾性を有し、0.1〜100μmの粒子径を
有するパウダー状のものである。中でも平均粒径が0.
5〜20μmの球状のポリシロキサンゴムが好ましい。
このような市販品としては、KMP−590(商品名、
信越シリコーン社製)、トレフィルE−500(商品
名、東レ・ダウコーニングシリコーン社製)などが挙げ
られ、好適に使用することができる。
【0023】本発明の難燃剤および該難燃剤を有効成分
として含有した熱可塑性樹脂組成物の構成成分の一つで
ある(D)の強化剤は、少量使用することで前述の構成
成分(A)、(B)および(C)を含む難燃剤の難燃効
果を更に高めることのできる化合物であり、具体的には
下記の(D1)〜(D4)の4成分を挙げることができ
る。 (D1)金属化合物;Ca、Ba、Sr、Mg、Al、Ti、Zn、Zr
およびSnから選ばれる金属の、水酸化物、塩基性炭酸
塩、燐酸塩、炭酸塩、炭酸塩水和物、珪酸塩、珪酸塩水
和物、酸化物、酸化物水和物およびそれらの複塩からな
る化合物であって下記に例示されるものである。水酸化
カルシウム、水酸化バリウム、水酸化マグネシウム、塩
基性炭酸マグネシウム、塩基性炭酸亜鉛、珪酸カルシウ
ム、酸化マグネシウムおよびその水和物、水酸化アルミ
ニウム、酸化アルミニウムおよびその水和物、酸化チタ
ンおよびその水和物、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸
化錫、燐酸カルシウム、燐酸マグネシウム、燐酸アルミ
ニウム、燐酸亜鉛、ハイドロタルサイト[Mg6
l2(OH)16CO3・4H2O]、カオリナイト[Al2
3・2SiO2・2H2O]、セリサイト[K2O・Al
23・6SiO2・2H2O]、パイロフィライト[Al
23・4SiO2・H2O]、ベントナイト[Al23
4SiO2・2H2O]、タルク[3MgO・4SiO2
・H2O]等。
【0024】(D2)硫酸塩またはスルファミン酸塩;
硫酸アンモニウム、硫酸亜鉛、硫酸グアニジン、スルフ
ァミン酸アンモニウム、スルファミン酸グアニジン、ス
ルファミン酸カルシウム、スルファミン酸マグネシウム
から選ばれる含硫黄化合物でり、全て市販品を使用する
ことができる。また、水溶性分を減少させるために、メ
ラミンで被覆もしくはメラミンとの複塩にした化合物も
本発明に包含される。
【0025】(D3)膨張性黒鉛;従来から公知のもの
を使用することができ、例えば、天然の鱗片状グラファ
イト、熱分解グラファイト、キッシュグラファイト等を
無機酸である濃硫酸または硝酸等と強酸化剤である濃硝
酸、過塩素酸塩、過マンガン酸塩または重クロム酸塩等
で処理してグラファイト層間化合物を生成させた炭素の
相乗構造を維持したままの結晶質化合物を挙げることが
できる。更に、酸処理した膨張性黒鉛を、塩基性化合物
で中和したものを使用することが好ましい。ここで、塩
基性化合物としては例えば、アンモニア、アルカリ金属
化合物、アルカリ土類金属化合物または脂肪族低級アミ
ン等を挙げることができる。この脂肪族低級アミンとし
ては例えば、アルキルアミン類例えば、モノメチルアミ
ン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミ
ン、プロピルアミン、ブチルアミン等を挙げることがで
きる。アルカリ金属化合物又はアルカリ土類金属化合物
としては例えば、カリウム、ナトリウム、カルシウム、
バリウムまたはマグネシウム等の水酸化物、酸化物(複
酸化物および錯酸化物を包含)、炭酸塩、炭酸水素塩
(重炭酸塩)または有機酸塩を挙げることができ、有機
酸塩としては例えば、ぎ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸
塩、酪酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、酒
石酸塩またはクエン酸塩を挙げることができる。
【0026】(D4)赤燐もしくは被覆赤燐;例えば以
下に挙げる公知のものを使用することができる。すなわ
ち、未処理の赤燐、経時変化によって黒燐を含有したも
の、無機物および/または有機物で被覆処理したもの等
が挙げられる。該無機物で被覆処理したものは、特開昭
59−170176号公報に開示されているように水酸
化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機充填剤を
赤燐表面に被覆処理したものであり、該有機物で被覆処
理したものは、特開昭52−125489号公報に開示
されているように、赤燐表面を熱硬化性樹脂で表面被覆
されたものである。
【0027】(D5)燐酸エステル;燐酸もしくは亜燐
酸のトリエステル、ジエステルもしくはポリリン酸エス
テルが好適に使用でき、例えば次の化合物を例示でき
る。燐酸トリフェニル、燐酸トリクレジル、クレジルジ
フェニルホスフェート、亜燐酸ジフェニル、亜燐酸フェ
ニルクレジル、トリフェニルホスフィン、トリクレジル
ホスフィン、ポリフェニル−m−フェニレンポリホスフ
ェート、ポリフェニルホスホネート等を好適に使用でき
る。
【0028】本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物の基材
となる熱可塑性樹脂として好適なものは下記に例示され
る各種のものがある。 ◇ポリオレフィン樹脂例えば、ポリエチレン樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、ポリ−1−ブテン樹脂、ポリ−4−メ
チル−1−ペンテン樹脂、ポリ−1−ヘキセン樹脂、ポ
リ−1−オクテン樹脂およびポリ−1−デセン樹脂から
選ばれる1種以上の樹脂またはそれらの2種以上の混合
物(組成物)、 ◇ビニル重合体樹脂例えば、ポリスチレン、ポリ−α−
メチルスチレン、ポリメチル(メタ)アクリレート樹脂
(PMMA)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン共重合体(ABS樹脂)、アクリルニトリル−スチレ
ン共重合体(AS樹脂)、 ◇縮合重合型樹脂例えば、ナイロン(NY)、ポリエス
テル(PET、PBT等)、ポリカーボネート(P
C)、熱可塑性ポリウレタン(PU)、ポリスルホン
(PSF)、ポリフェニレンエーテル(PPE)、 ◇熱可塑性エラストマー(TPEまたはTPR)例え
ば、オレフィン系熱可塑性エラストマーおよびスチレン
系熱可塑性エラストマー等であって下記のものを挙げる
ことができる; ・1−オレフィン系熱可塑性結晶性樹脂(PO)とエチ
レン−プロピレン共重合体エラストマー(EPM)との
重合体組成物または該重合体組成物の部分架橋物、・1
−オレフィン系熱可塑性結晶性樹脂(PO)とエチレン
−プロピレン−非共役ジオレフィン共重合体エラストマ
ー(EPDM)との重合体組成物または該重合体組成物
の部分架橋物。
【0029】本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物にあっ
ては、熱可塑性樹脂に通常添加される各種の添加剤、例
えば酸化防止剤、耐熱安定剤、紫外線防止剤、帯電防止
剤、銅害防止剤、滑剤、中和剤(高級脂肪酸金属塩例え
ば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、金属
酸化物・金属水酸化物複合塩例えばハイドロタルサイト
もしくはマナセアイト等)、造核剤または顔料等を適宜
併用することができる。
【0030】本発明の難燃剤は例えば次のような手順に
よって製造することができる。すなわち、(A)ポリリ
ン酸アンモニウム化合物、(B)含窒素化合物、(C)
ポリシロキサン化合物または該(A)、(B)、(C)
および(D)強化剤をそれぞれ所定量ずつ適当な混合装
置、例えばヘンシェルミキサー(商品名)、スーパーミ
キサーまたはタンブラーミキサー等に投入し、次いで1
〜10分間撹拌混合することによって得られる。この
時、成分(A)、成分(B)および成分(C)の配合割
合は、成分(A)100重量部に対し、成分(B)が1
0〜60重量部、好ましくは20〜50重量部、成分
(C)が0.05〜20重量部、なかでも3〜10重量
部の割合が好ましい。前記成分(A)〜(C)の化合物
に加えて成分(D)の強化剤を添加する場合には、添加
する強化剤の種類(D1)〜(D4)によっても異なる
が、成分(A)100重量部に対し、成分(D)が1〜
20重量部、好ましくは2〜10重量部もしくは7〜1
5重量部の割合である。
【0031】また、本発明に関わる熱可塑性樹脂組成物
は例えば次のような手順によって製造することができ
る。ベースとなる熱可塑性樹脂に、前記手順で得られた
難燃剤、並びに必要に応じて他の添加剤をそれぞれ所定
量ずつ適当な混合装置、例えばヘンシェルミキサー(商
品名)、スーパーミキサーまたはタンブラーミキサー等
に投入し、次いで1〜10分間撹拌混合することによっ
て得られた混合物をロール混練機またはスクリュー押出
機等、必要に応じてベント付き押出機等を用いて溶融混
練温度、通常170〜260℃で溶融混練した後にスト
ランド状に押出したものを切断してペレット化すること
によって目的の難燃性組成物を得ることができる。この
とき、該難燃剤の添加量は、全組成物重量の10〜50
重量%、好ましくは20〜40重量%、より好ましくは
25〜35重量%である。10重量%を下回る添加量で
は、難燃性が著しく劣り、50重量%を上回る添加量で
は、耐衝撃性が著しく劣る。
【0032】
【実施例】本発明を具体的に説明するために、以下に実
施例および比較例を示すが、本発明はこれによって限定
されるものではない。また、実施例および比較例におい
て使用した材料および評価方法は次により行った。
【0033】◇使用材料 成分(A):ポリリン酸アンモニウム化合物 (A1):テラージュ(TERRAJU、登録商標 チ
ッソ株式会社製)C−60、平均粒子径6.2μm、 (A2):テラージュ(TERRAJU、登録商標 チ
ッソ株式会社製)M−30、平均粒子径5.5μm、 (A3):ホスタフラム(Hostaflam、商品名
ヘキスト社製)AP462、平均粒子径16.8μ
m、 (A4):ホスチェク(PHOS−CHEK、商品名
モンサント社製)P−40、平均粒子径22.4μm、 (A5):スミセーフ−PM(Sumisafe、商品
名 住友化学株式会社製)、平均粒子径5.3μm
【0034】成分(B):含窒素化合物 (B1):2−ピペラジニレン−4−モルホリノ−1,
3,5−トリアジンのポリマー、 (B2):シアヌル酸クロライドとエチレンジアミンの
モル比(前者/後者)=2/3の反応生成物、 (B3):トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌ
レート、 (B4);メラミン、 (B5):エチレン尿素とホルムアルデヒドの反応生成
物。
【0035】成分(C):ポリシロキサン化合物 (C1):ポリシルセスキオキサン、DC4−7081
(商品名 東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、 (C2):ポリシルセスキオキサン、DC4−7105
(商品名 東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、 (C3):ポリシルセスキオキサン、DC4−7051
(商品名 東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、 (C4):ポリシロキサンゴムパウダー、KMP597
(商品名 信越シリコーン社製)、 (C5):ポリシロキサンレジンパウダー、KMP59
0(商品名 信越シリコーン社製)、 (C6):ポリシロキサンオイル、SFR−100(商
品名 ゼネラルエレクトリック社製)、 (C7):ポリシロキサンオイル、KF−96(商品名
信越シリコーン社製) (C8):シリコーンオイル担持無機粉体、トレフィル
F−200(商品名 東レ・ダウコーニング・シリコー
ン社製)、 (C9):ポリシロキサンレジン、トレフィルR−90
0商品名 東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、 (C10):ビニルトリメトキシシラン、サイラエース
S210(商品名 チッソ株式会社製)、 (C11):3−アミノプロピルトリエトキシシラン、
サイラエースS330(商品名 チッソ株式会社製)。
【0036】成分(D1):無機金属化合物 (D1−1):ハイドロタルサイト、DHT−4A−2
(商品名 協和化学工業株式会社製)、 (D1−2):酸化マグネシウム、キョウワマグ(商品
名 協和化学工業株式会社製)、 (D1−3):水酸化アルミニウム。
【0037】成分(D2):硫酸塩またはスルファミン
酸塩 (D2−1):硫酸アンモニウム。
【0038】成分(D3):膨張性黒鉛 (D3−1):熱膨張性黒鉛、フレームカットGREP
−EG(商品名 東ソー株式会社製)。
【0039】成分(D4):赤燐 (D4−1):被覆赤燐(ノーバレット120、商品名
燐化学工業株式会社製)
【0040】成分(D):燐酸エステル (D5−1):燐酸トリクレジルエステル。
【0041】成分(E):熱可塑性樹脂 (E1):ポリプロピレン樹脂、チッソポリプロK10
08(商品名 チッソ石油化学株式会社製)、 (E2):ポリプロピレン樹脂、チッソポリプロK53
30(商品名 チッソ石油化学株式会社製)、 (E3):高密度ポリエチレン樹脂、チッソポリエチM
680(商品名 チッソ石油化学株式会社製)、 (E4):エチレン−プロピレンラバー、EP−02P
(商品名 日本合成ゴム株式会社製)、 (E5):ABS樹脂、スタイラックABS−101
(商品名 旭化成工業株式会社製)。
【0042】その他の成分(F):多価アルコール (F1):ペンタエリスリトール、 (F2):ジペンタエリスリトール。
【0043】◇評価方法 (1)難燃性:UL94V ULサブジェクト94(アンダーライター・ラボラトリ
ーズ・インコーポレーテッド)の「機器の部品用プラス
チック材料の燃焼試験」に規定された垂直燃焼試験に準
拠。試験片の肉厚1.6mm(1/16インチ)。 (2)難燃性:酸素指数(O.I.) 日本工業規格JIS K7201(酸素指数法による高
分子材料の燃焼試験方法)に準拠。 (3)耐衝撃性試験 ASTM D256に準拠して行った。ただし、使用し
た試験片は次のようにして得た。長さ127mm×幅1
2.7mm×厚さ3mmの試験片を射出成型機を用いて
成形し、該成形品の両端の32mmを切り捨て、中央部
の63mmの中央に深さ2.54mm、先端のR(曲率
半径)0.25mmのノッチ加工を施して試験片とし
た。
【0044】実施例1 ポリリン酸アンモニウム化合物(TERRAJU C−
60、商品名 チッソ株式会社製)(A1)100重量
部に対し、含窒素有機化合物として2−ピペラジニレン
−4−モルホリノ−1,3,5−トリアジンのポリマー
成分(B1)33.3重量部およびポリシロキサン化合
物としてDC4−7081(商品名 東レ・ダウコーニ
ング・シリコーン社製)成分(C1)5.7重量部の割
合でヘンシェルミキサー(商品名)に投入し、次いで3
分間攪拌混合することにより本発明にかかわる難燃剤を
製造した。該難燃剤を全組成物量の25重量%、熱可塑
性樹脂としてポリプロピレン樹脂であるチッソポリプロ
K1008(商品名 チッソ石油化学株式会社製)成分
(E1)75重量%をヘンシェルミキサー(商品名)に
投入し、次いで3分間攪拌混合し、該混合物を二軸抽出
機(池貝鉄工所株式会社製PCM−30)を用いて溶融
混練温度200℃で混練した後にストランド状に押出し
たものを切断してペレット化することによって本発明の
難燃剤を含有した熱可塑性樹脂組成物を得た。該ペレッ
トを80℃、8時間乾燥後、射出成形機(日本製鋼株式
会社製N40B−II)を用いて成形温度200℃で所定
の試験片を作製した。得られた試験片を用いて難燃性評
価、酸素指数の測定、耐衝撃性試験を行なった。その結
果を後述の表1に示した。
【0045】実施例2〜6、比較例1〜5 後述の表1に示した配合割合で行った以外は実施例1に
準拠してペレットを、該ペレットを用いて実施例1に準
拠して、所定の各種試験片を作製し、得られた試験片を
用いて難燃性評価、酸素指数の測定、耐衝撃性試験を行
なった。そのうち、実施例2〜6の結果を後述の表1
に、比較例1〜5の結果を表2に示した。
【0046】実施例7 ポリリン酸アンモニウム化合物(TERRAJU M−
30、商品名 チッソ株式会社製)成分(A2)100
重量部に対し、含窒素有機化合物としてシアヌル酸クロ
ライドとエチレンジアミンを反応モル比(前者/後者=
2/3)で反応させて得られた生成物、成分(B2)4
0重量部、ポリシロキサン化合物としてDC4−708
1(商品名 東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)
成分(C1)6重量部および無機金属化合物としてハイ
ドロタイルサイト(DHT−4A−2、商品名 協和化
学工業株式会社製)成分(D1−1)5重量部をヘンシ
ェルミキサー(商品名)に投入し、次いで3分間攪拌混
合することにより本発明にかかわる難燃剤を製造した。
該難燃剤を全組成物量の27重量%、熱可塑性樹脂とし
てポリプロピレン樹脂であるチッソポリプロK5330
(商品名 チッソ石油化学株式会社製)成分(E2)を
53重量%、高密度ポリエチレン樹脂であるチッソポリ
エチM680(商品名 チッソ石油化学株式会社製)成
分(E3)を10重量%およびエチレン−プロピレンラ
バーであるEP−02P(商品名、日本合成ゴム株式会
社製)成分(E4)10重量%をヘンシェルミキサー
(商品名)に投入し、次いで3分間攪拌混合し、該混合
物を二軸抽出機(池貝鉄工所株式会社製PCM−30)
を用いて溶融混練温度200℃で混練した後にストラン
ド状に押出したものを切断してペレット化することによ
って本発明の難燃剤を含有した熱可塑性樹脂組成物を得
た。該ペレットを80℃で8時間乾燥後、射出成形機
(日本製鋼株式会社製N40B−II)を用い成形温度2
00℃で試験片を作製した。得られた試験片を用いて難
燃性評価、酸素指数の測定、耐衝撃性試験を行なった。
その結果を後述の表3に示した。
【0047】実施例8〜9、比較例6〜8 後述の表3に示した配合割合で行った以外は実施例7に
準拠してペレットを作製し、該ペレットを用いて実施例
1に準拠して所定の各種試験片を作製し、得られた試験
片を用いて難燃性評価、酸素指数の測定、耐衝撃性試験
を行なった。その結果を後述の表3に示した。
【0048】実施例10 ポリリン酸アンモニウム化合物(スミセーフ−PM、商
品名 住友化学株式会社製)成分(A5)100重量
部、含窒素有機化合物としてトリス(2−ヒドロキシエ
チル)イソシアヌレート、成分(B3)40重量部、ポ
リシロキサン化合物としてDC4−7105(商品名
東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)成分(C2)
10重量部および膨張性黒鉛としてフレームカットGR
EP−EG(商品名 東ソー株式会社)成分(D3−
1)4重量部をヘンシェルミキサー(商品名)に投入
し、次いで3分間攪拌混合することにより本発明にかか
わる難燃剤を製造した。該難燃剤を全組成物量の27重
量%、熱可塑性樹脂としてABS樹脂であるスタイラッ
クABS−101(商品名 旭化成工業株式会社製)成
分(E5)73重量%をヘンシェルミキサー(商品名)
に投入し、次いで3分間攪拌混合し、該混合物を二軸抽
出機(池貝鉄工所株式会社製PCM−30)用いて溶融
混練温度200℃で混練した後にストランド状に押出し
たものを切断してペレット化することによって本発明の
難燃剤を含有した熱可塑性樹脂組成物を得た。該ペレッ
トを80℃8時間乾燥後、射出成形機(日本製鋼株式会
社製N40B−II)を用い成形温度200℃で試験片を
作製した。得られた試験片を用いて難燃性評価、酸素指
数の測定、耐衝撃性試験を行なった。その結果を後述の
表4に示した。
【0049】実施例11、12、比較例9〜11 後述の表4に示した配合割合で実施例10に準拠してペ
レットを作製し、得られたペレットを用いて、実施例1
0に準拠して所定の各種試験片を作製し、得られた試験
片を用いて難燃性評価、酸素指数の測定、耐衝撃性試験
を行なった。その結果を後述の表4に示した。
【0050】
【発明の効果】ポリリン酸アンモニウム化合物、含窒素
化合物、ポリシロキサン化合物またはポリリン酸アンモ
ニウム化合物、含窒素化合物、ポリシロキサン化合物お
よび強化剤からなる本発明の難燃剤を含有した熱可塑性
樹脂組成物は衝撃強度低下も少なく、しかも低添加量の
難燃剤で優れた難燃性を発揮できることから、該組成物
を用いて電気製品、電子部品材料、建材、自動車内装材
などの分野に一層好適に使用することができる。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C08L 101/00 83:04)

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記成分(A)、(B)および(C)を含
    み、(A):(B):(C)の重量比が100:10〜
    60:0.05〜20であることを特徴とする難燃剤。 (A)ポリリン酸アンモニウム化合物、(B)含窒素有
    機化合物、(C)ポリシロキサン化合物。
  2. 【請求項2】下記成分(A)、(B)、(C)および
    (D)を含み、(A):(B):(C):(D)の重量
    比が100:10〜60:0.05〜20:1〜20で
    あることを特徴とする難燃剤。 (A)ポリリン酸アンモニウム化合物、(B)含窒素有
    機化合物、(C)ポリシロキサン化合物、(D)下記
    (D1)、(D2)、(D3)、(D4)および(D5)か
    ら選ばれる1種もしくは2種以上の混合物、 (D1)無機金属化合物 (D2)硫酸塩またはスルファミン酸塩 (D3)膨張性黒鉛、 (D4)赤燐、 (D5)燐酸エステル。
  3. 【請求項3】ポリリン酸アンモニウム化合物が、一般式
    (NH4n+2n3n+1(但し、nは20〜1000の
    整数)で表されるポリリン酸アンモニウムもしくはポリ
    リン酸アンモニウムを主成分とする化合物であることを
    特徴とする請求項1もしくは請求項2のいずれか1項記
    載の難燃剤。
  4. 【請求項4】ポリリン酸アンモニウムを主成分とする化
    合物が、ポリリン酸アンモニウム粒子表面を、メラミン
    モノマー、メラミン樹脂、変成メラミン樹脂、グアナミ
    ン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹
    脂、尿素樹脂、シリコーン樹脂から選ばれる1種以上の
    化合物で被覆した化合物であることを特徴とする請求項
    3記載の難燃剤。
  5. 【請求項5】ポリリン酸アンモニウムを主成分とする化
    合物のリン濃度が、20〜30重量%であることを特徴
    とする請求項3もしくは請求項4のいずれか1項記載の
    難燃剤。
  6. 【請求項6】ポリリン酸アンモニウムを主成分とする化
    合物の平均粒子径が1〜10μmであることを特徴とす
    る請求項3もしくは請求項4のいずれか1項記載の難燃
    剤。
  7. 【請求項7】含窒素有機化合物が、トリアジン誘導体、
    (イソ)シアヌル酸誘導体およびイミダゾリジノン誘導
    体から選ばれる1種以上の化合物であることを特徴とす
    る請求項1もしくは請求項2のいずれか1項記載の難燃
    剤。
  8. 【請求項8】トリアジン誘導体が、メラミン、メチロー
    ルメラミン、メラミン樹脂、変性メラミン樹脂、燐酸メ
    ラミン、硫酸メラミン、ポリ燐酸メラミン、シアヌル酸
    ハライドと炭素数2〜6の直鎖もしくは分枝のアルキレ
    ンジアミンとの反応生成物、ベンゾグアナミン、ベンゾ
    グアナミンとホルムアルデヒドとの反応生成物、アセト
    グアナミン、アセトグアナミンとホルムアルデヒドとの
    反応生成物、3,9−ビス[2−(3,5−ジアミノ−
    2,4,6−トリアザフェニル)エチル]−2,4,
    8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、
    および下記化1で表されるトリアジン誘導体を繰り返し
    単位とする単独重合体および共重合体から選ばれる1種
    以上であることを特徴とする請求項7記載の難燃剤。 【化1】 (式中、X1およびYは、いずれも窒素原子を介してト
    リアジン環に結合している基であり、X1が−NHR1
    たは−NR23で表されるアルキルアミノ基、モルホリ
    ノ基もしくはピペリジノ基であり、R1、R2およびR3
    はいずれも水素原子または炭素原子1〜6個を含有する
    直鎖もしくは分枝のアルキル基である(R2およびR3
    同一の基であっても、互いに異なる基であってもよい)
    かもしくはX1が−NHR4または−NR56で表される
    ヒドロキシアルキルアミノ基であり、R4、R5およびR
    6はいずれも炭素原子2〜6個を含有する直鎖もしくは
    分枝のヒドロキシアルキル基である(R5およびR6は同
    一の基であっても、互いに異なる基であってもよい)。
    Yはピペラジンの2価の基、式−HN(CH2mNH−
    で表される2価の基(ここで、mは2〜6の数である)
    または、−NR7(CH2p8N−で表される基であ
    り、R7およびR8は、炭素原子1〜6個を含有する直鎖
    もしくは分岐のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル
    基である)。
  9. 【請求項9】(イソ)シアヌル酸誘導体が、シアヌル酸
    メラミン、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシ
    アヌレート、トリスエポキシプロピルイソシアヌレー
    ト、トリス−(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレー
    ト、トリメタアリルイソシアヌレートから選ばれる1種
    以上であることを特徴とする請求項7記載の難燃剤。
  10. 【請求項10】イミダゾリジノン誘導体が、エチレン
    (チオ)尿素とホルムアルデヒドの反応生成物であるこ
    とを特徴とする請求項7記載の難燃剤。
  11. 【請求項11】ポリシロキサン化合物が、ポリオルガノ
    シロキサンオイル、ポリオルガノシロキサンレジン、ポ
    リオルガノシロキサンゴムからなるポリオルガノシロキ
    サン類、および該ポリオルガノシロキサン類の複合化物
    から選ばれる1種以上の化合物であることを特徴とする
    請求項1もしくは請求項2のいずれか1項記載の難燃
    剤。
  12. 【請求項12】ポリオルガノシロキサンオイルが、ジメ
    チルポリシロキサン、メチルハイドロジェンシリコーン
    オイル、およびメチルフェニルシリコーンオイルから選
    ばれる1種以上であることを特徴とする請求項11記載
    の難燃剤。
  13. 【請求項13】ポリオルガノシロキサンレジンが、(R
    9(CH2nSiO3/2q(ここでnは0〜30の整数
    である)で表されるシリコーン化合物であることを特徴
    とする請求項11記載の難燃剤(ただし、式中R9はメ
    チル基、エポキシ基、メタクリル基またはアミノ基であ
    る)。
  14. 【請求項14】無機金属化合物(D1)が、Ca、Ba、S
    r、Mg、Al、Ti、Zn、ZrおよびSnから選ばれる金属の、
    水酸化物、塩基性炭酸塩、燐酸塩、炭酸塩、炭酸塩水和
    物、珪酸塩、珪酸塩水和物、酸化物、酸化物水和物およ
    びそれらの複塩より選ばれる1種もしくは2種以上の混
    合物であることを特徴とする請求項2記載の難燃剤。
  15. 【請求項15】硫酸塩もしくはスルファミン酸塩
    (D2)が、硫酸アンモニウム、硫酸亜鉛、硫酸グアニ
    ジン、スルファミン酸アンモニウム、スルファミン酸グ
    アニジン、スルファミン酸カルシウム、スルファミン酸
    マグネシウムから選ばれる1種もしくは2種以上の混合
    物であることを特徴とする請求項2記載の難燃剤。
  16. 【請求項16】膨張性黒鉛(D3)が、酸処理した膨張
    性黒鉛および酸処理したのち、アルカリで中和処理した
    膨張性黒鉛であることを特徴とする請求項2記載の難燃
    剤。
  17. 【請求項17】赤燐(D4)が、赤燐単体もしくは被覆
    赤燐であることを特徴とする請求項2記載の難燃剤。
  18. 【請求項18】リン酸エステル(D5)が、下記一般式
    化2で表されるリン酸エステルであることを特徴とする
    請求項2記載の難燃剤。 【化2】 (式中、X2およびX3はそれぞれ水素原子、フェニル
    基、フェノキシ基、メチルフェノキシ基またはトリル基
    から選ばれる基であり、X4は、水素原子、フェニル
    基、フェノキシ基、メチルフェノキシ基、トリル基また
    は下記化3で表される基から選ばれる基である。また、
    2、X3およびX4の何れか一つの基が水素原子である
    場合は、他の二つの基は水素原子であることはない)。 【化3】 (式中、pは0〜10の整数であり、X2およびX3は前
    記に同じである)。
  19. 【請求項19】熱可塑性樹脂に、請求項1もしくは請求
    項2記載の難燃剤を、全組成物重量で10〜50重量%
    含有した熱可塑性樹脂組成物。
  20. 【請求項20】熱可塑性樹脂が、オレフィン系樹脂、ス
    チレン系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹
    脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテ
    レフタレート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリウレタン樹
    脂、ポリフェニレンエーテル樹脂並びに熱可塑性エラス
    トマーから選ばれる1種以上である請求19記載の熱可
    塑性樹脂組成物。
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