JPH11157350A - 自走式作業機のトランスミッション - Google Patents

自走式作業機のトランスミッション

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JPH11157350A
JPH11157350A JP32463097A JP32463097A JPH11157350A JP H11157350 A JPH11157350 A JP H11157350A JP 32463097 A JP32463097 A JP 32463097A JP 32463097 A JP32463097 A JP 32463097A JP H11157350 A JPH11157350 A JP H11157350A
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JP
Japan
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shaft
input shaft
transmission
pump
pto
Prior art date
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Application number
JP32463097A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Okanishi
俊明 岡西
Shinya Sakakura
信也 坂倉
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力軸に伝達されたエンジン動力にて油圧ポ
ンプを駆動し、油圧ポンプPからの圧油で駆動される油
圧モータMを車軸に連動連結するとともに、前記入力軸
のエンジン動力をPTO軸へ伝達可能に構成した自走式
作業機のトランスミッションにおいて、入力軸からPT
O軸へ動力を伝える伝動構成が複雑で、ミッションケー
スが大きくなっていた。 【解決手段】 入力軸21と油圧ポンプPのポンプ軸4
0とを平行に横架し、増速伝動機構を介して連動連結す
る一方、入力軸21とPTO軸22とを同一軸心上に横
架し、PTO軸を挟んでポンプ軸と反対側にカウンター
軸50を平行に横架して設け、これら入力軸21とカウ
ンター軸50とPTO軸22との間に正逆転切換機構、
または、多段変速機構、または、逆転切換付の多段変速
機構を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンからの動
力をHST式変速装置を介して車輪等の走行装置に伝え
るとともに、PTO軸を変速及び逆転可能に駆動するよ
うにした自走式作業機、主に管理機のトランスミッショ
ンの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、管理機のトランスミッションにお
いて、エンジンからの動力をHST式変速装置によって
変速して走行駆動するとともに、エンジン動力が伝達さ
れるPTO軸から作業機を駆動する構成は公知となって
いる。例えば、特開平4−267801号の技術であ
る。この技術はミッションケースを左右半割りに構成し
て、その左右のケースの間に入力軸やPTO軸や伝動軸
や走行駆動軸等を水平方向に平行に横架し、ミッション
ケースの外側面にHST式変速装置を付設して、入力軸
の一端に入力プーリーを固設してエンジンからの動力を
入力し、該入力軸と同軸上にポンプ軸を配置してHST
式変速装置の油圧ポンプを駆動し、該油圧ポンプからの
圧油を油圧モーターに送油して、油圧モーターの出力軸
の回転を走行装置に伝えるようにし、また、入力軸から
伝動装置を介してPTO軸に動力を伝えて作業機を駆動
できるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来のト
ランスミッションは、HST式変速装置をミッションケ
ースの側面に装着する構成となっていたために、ケース
外側方への出っ張りが大きくなり、ミッションケース自
体が大きくなり、更に、作業機を駆動するために、入力
軸と平行にカウンター軸とPTOを横架して、入力軸か
ら歯車やチェーンを介してPTO軸に伝える構成として
いたので、これらの軸を配置するためのスペースが必要
となりミッションケースが大きくなり、そして、このカ
ウンター軸とPTO軸との間で正逆転機構とPTOクラ
ッチ機構を設けていたので、さらに大きなスペースを必
要としていたのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために、次のような手段を用いる、即
ち、入力軸に伝達されたエンジン動力にて油圧ポンプを
駆動し、油圧ポンプからの圧油で駆動される油圧モータ
を車軸に連動連結するとともに、前記入力軸のエンジン
動力をPTO軸へ伝達可能に構成した自走式作業機のト
ランスミッションにおいて、前記入力軸と油圧ポンプの
ポンプ軸とを平行に横架し、増速伝動機構を介して連動
連結する一方、入力軸とPTO軸とを同一軸心上に横架
し、PTO軸を挟んでポンプ軸と反対側にカウンター軸
を平行に横架して設け、これら入力軸とカウンター軸と
PTO軸との間に正逆転切換機構を構成した。
【0005】また、前記入力軸とカウンター軸とを連動
連結すると共に、カウンター軸とPTO軸との間に多段
変速機構を構成し、また、前記入力軸とカウンター軸と
PTO軸との間に、逆転切換付の多段変速機構を構成し
たものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の解決すべき課題及び手段
は以上の如くであり、次に添付の図面に示した本発明の
一実施例を説明する。図1は本発明を採用した管理機の
左側面図、図2はトランスミッションのスケルトン図、
図3はミッションケースの上部の後面断面図、図4はミ
ッションケースの上部の平面断面図、図5は入力軸から
PTO軸への伝動構成の第二実施例を示すスケルトン
図、図6は同じく第三実施例を示すスケルトン図、図7
は同じく第四実施例を示すスケルトン図である。
【0007】図1より本発明のトランスミッションを装
備した自走式作業機の一例として、ロータリ式耕耘装置
Tを装着する管理機Kの全体構成から説明する。エンジ
ンフレーム1の前方側にエンジンEが搭載され、該エン
ジンEの上部に燃料タンク2が載置されている。該エン
ジンEの側部より動力出力軸3を突出し、該動力出力軸
3上に出力プーリー4を固設している。一方、前記エン
ジンフレーム1の後部側にはミッションケース5を支持
し、該ミッションケース5の一側壁上方位置より入力軸
21が突出され、該入力軸21に入力プーリー7が固設
され、該入力プーリー7と前記出力プーリー4の間にベ
ルト9が巻回され、該ベルト9をテンションプーリー1
0によって緊張させることでエンジンEからの動力をミ
ッションケース5内に伝えることを可能としている。こ
のプーリーとベルトによってベルトテンション式の主ク
ラッチ装置が構成され、テンションプーリー10を枢支
するアームはワイヤーを介してハンドル14上に設けた
主クラッチレバー15と連結され、このプーリーやベル
ト等は伝動ケース11内に収納されている。
【0008】前記ミッションケース5上部より上斜め後
方に向かってハンドル14が突出配置され、該ハンドル
14の後部上の右側に主クラッチレバー15や変速レバ
ーやサイドクラッチレバー8Rが配置され、左側に作業
機の駆動を「入」「切」する作業クラッチレバー16や
アクセルレバー17やサイドクラッチレバー8Lが配設
されている。
【0009】前記ミッションケース5の両側壁の下方
に、左右の走行輪6を装着するための車軸23L・23
Rが横架され、該ミッションケース5の後壁にはヒッチ
18を設けてロータリ耕耘装置Tの前部を固定するよう
にしている。ミッションケース5の一側壁から突出する
前記入力軸21と反対側の側壁にはPTO軸22が突出
されている。一方、ロータリ耕耘装置Tの左右中央の前
部にチェーンケース25が配置され、該チェーンケース
25の上部に入力軸が前記PTO軸22と平行で同方向
に突出され、該PTO軸22と入力軸に対して伝動ケー
ス27内のプーリー(又はスプロケット)を係合して、
該プーリー(又はスプロケット)よりベルト(またはチ
ェーン)を介してチェーンケース25内に動力を伝える
ようにしている。該チェーンケース25下部には耕耘軸
25aが横架され、該耕耘軸25a上に耕耘爪19・1
9・・・が放射状に植設され、この耕耘爪19・19・
・・の回転軌跡上方及び上側方を耕耘カバー20によっ
て覆っている。
【0010】次にトランスミッションの構成を説明す
る。図2、図3に示すように、ミッションケース5は前
記車軸23L・23Rの軸心に対して、直角な平面上で
分離接合可能な、いわゆる左右半割り形の、左ケース半
部5Lと右ケース半部5Rから構成され、この二つの左
ケース半部5Lと右ケース半部5Rとを重合することに
より、後述する各種の伝動体を収容する空間部を形成し
ている。該右ケース半部5Rの側壁上部側には後述する
HST式変速装置の組込用の開口部5aが設けられ、該
開口部5aの開放端面には蓋体33を貼設して閉鎖して
いる。
【0011】前記入力軸21のケース内端側の軸心位置
に軸穴を構成し、この軸穴に軸受を介して回転自在にP
TO軸22の一端が同一軸心上に位置するように遊嵌支
持されている。該PTO軸22の他端側は右ケース半部
5Rの側壁に嵌合した軸受22aによって支持されてい
る。該入力軸21とPTO軸22が左右ケース半部5L
・5Rの夫々の側壁に回転自在に横架されている。該入
力軸21のケース外端に入力プーリー7が固設され、ミ
ッションケース5内の入力軸21上に大径歯車28を固
設し、変速歯車82を回転自在に遊嵌している。該変速
歯車82の側面には爪部82aが形成され、前記入力軸
21の内端外周上には爪部21aを形成している。
【0012】また、前記右ケース半部5R上部の接合面
部分からケース内方に向かって入り込むように凹状の斜
板支持部5bが形成され、この斜板支持部5bと左ケー
ス半部5Lの側壁内面との間の間隔は後述するポンプ軸
40上の歯車42及びモータ軸41上の歯車43が収納
できる間隔に設定して、両者の間隔を可及的に狭くして
いる。そして、HST式変速装置ができるだけケース内
の左右方向中心に位置するようにHST収容部R1が、
斜板支持部5bと、この支持部5bの開放部を閉じる蓋
体33との間に構成している。そして、前記HST収容
部R1を除くミッションケース5内には伝動体収容部R
2が形成されて、入力軸21やカウンター軸66・67
や歯車等を収容している。
【0013】このHST収容部R1内にはポンプ軸40
とモーター軸41が平行配置され、夫々左ケース半部5
Lと蓋体33によって回転自在に支持され、該ポンプ軸
40上に小径の歯車42を固設し前記入力軸21上の大
径歯車28と噛合して増速歯車列を構成し、入力軸21
を介してエンジン回転を増速してポンプ軸40へ伝える
伝動手段としている。一方、モーター軸41上には小径
の歯車43を固設している。
【0014】前記HST収容部R1内に収納されるHS
T式変速装置は、アキシャルピストン型で可変容積形の
油圧ポンプPと、アキシャルピストン型で固定容積形の
油圧モータMとを、蓋体33内の閉回路を通じ流体接続
してなり、そして、蓋体33は右ケース半部5Rの側壁
の開口部5aを閉鎖するように設置され、複数本のボル
トを用いてその周縁部分を右ケース半部5Rの側壁に締
結している。
【0015】油圧ポンプPは次のように構成されてい
る。即ち、前記蓋体33の内面に形成したポンプ付設面
上にシリンダーブロック36を回転摺動自在に設置し、
該シリンダーブロック36内にバネで付勢されたピスト
ン34・34・・・を往復動自在に収納して、シリンダ
ーブロック36はポンプ軸40上にスプライン嵌合され
ている。該ピストン34・34・・・の頭部は可動斜板
35のスラストベアリングに当接され、該可動斜板35
は、その背面を凸円弧状に形成して斜板支持部5bの一
側面に形成した凹円弧面に摺動自在に案内支持して、ポ
ンプ軸40と直角方向の回転軸心まわりに傾転操作でき
るようにしている。
【0016】また、前記油圧モータMは次のように構成
されている。即ち、蓋体33の内面に形成したモータ付
設面にシリンダーブロック37を回転自在に設置し、該
シリンダーブロック37内にバネによって付勢されたピ
ストン38・38・・・を往復自在に収納して、該ピス
トン38・38・・・の頭部は固定斜板39のスラスト
ベアリングに当接され、前記シリンダーブロック37は
前記モーター軸41上にスプライン嵌合されている。前
記固定斜板39は斜板支持部5bの一側内面に形成した
凹部に嵌合固定される。前記可動斜板35はアームやリ
ンクまたはワイヤー等を介して前記変速レバーと連結し
て、該変速レバーの前後の回動操作によって可動斜板3
5の角度を変更して油圧ポンプPの吐出量と吐出方向を
変更して油圧モータMに無段の出力回転が得られるよう
にしている。前記蓋体33の内部には一対の油路が平行
に穿設され、油圧ポンプPと油圧モータMとの間を流体
接続する閉回路を構成している。
【0017】前記左ケース半部5Lの側壁からケース外
方へ延伸したモーター軸41の軸端には、ブレーキドラ
ム63が固設され、該ブレーキドラム63はカバー64
によって覆われている。該カバー64には、ブレーキア
ーム65や図示しないブレーキバンドが取り付けられて
おり、ハンドル14等に設けた図示しない駐車レバーを
回動操作することによって、モータ軸41を制動可能な
駐車ブレーキを構成している。
【0018】また、ミッションケース5内には、前記モ
ータ軸41に連動連結する第1カウンター軸66を設け
てあり、この第1カウンター軸66と前記車軸23L・
23Rとの間に第2カウンター軸67を設けて、互いに
平行に配置して連動連結してある。前記第一カウンター
軸66上には大径の歯車68と小径の歯車69が設けら
れて、該歯車68は前記モーター軸41上の歯車43と
噛合して、減速歯車列を構成してモータ軸41と第1カ
ウンター軸66とを結合する伝動手段としている。前記
第一カウンター軸66上の歯車69は第二カウンター軸
67上に設けた歯車70と噛合し、モーター軸41から
の動力を減速して第二カウンター軸67に動力を伝えて
いる。
【0019】そして、第二カウンター軸67から前記ミ
ッションケース5下部に横架した車軸23L・23Rへ
動力を伝達する伝動手段として無端帯が用いられ、該無
端帯としてはベルトまたはチェーンが利用され、本実施
例ではチェーンを用いた伝動構成としている。即ち、前
記第二カウンター軸67上にはスプロケット71が固定
され、一方、車軸23L・23R上にスプロケット73
が回転自在に支持されている。該スプロケット73と前
記スプロケット71の間にチェーン72が巻回されて、
動力を伝達できるようにしている。
【0020】また、前記車軸23L・23Rとスプロケ
ット73の間にはサイドクラッチ75L・75Rが構成
され、該サイドクラッチ75L・75Rはアームやリン
クやワイヤー等を介して前記ハンドル14の左右に設け
たサイドクラッチレバー8L・8Rと連結されている。
【0021】このようにHST式変速装置によって無段
に変速された回転を、モータ軸41から小径の歯車43
より第一カウンター軸66上の大径の歯車68に伝えて
減速し、更に、第一カウンター軸66上の小径の歯車6
9から第二カウンター軸67上の大径の歯車70に伝え
て減速し、その大なる減速回転が、スプロケット71、
チェーン72、スプロケット73及びサイドクラッチ7
5L・75Rを介して車軸23に伝連されて走行輪6を
駆動する。
【0022】一方、入力軸21の回転は大径の歯車28
よりポンプ軸40上の小径の歯車42に伝えられること
により油圧ポンプPを増速駆動する。HST式変速装置
のシリンダブロック36・37の回転摺動面や、ピスト
ン34・38とシリンダブロック36・37との摺動面
にできた隙間からは必ず油が漏れてHST式変速装置の
容積効率を低下させるのであるが、入力軸21の回転に
対してポンプ軸40の回転を増速させることにより油圧
ポンプPの吐出油量が全体的にアップし、閉回路内は、
前述の油漏れが起きても常にそれを上回る油量が循環す
ることになりHST式変速装置を、容積効率が高められ
た状態で稼働させることができる。また、油圧ポンプP
を増速駆動することは該油圧ポンプの容量の小型化につ
ながり、更に、モータ軸41以降から車軸23L・23
Rに至る減速比を大きくしても最高速走行状態が得られ
るのでモータ軸41に作用する軸トルクは小さくなり、
閉回路内の設定最高圧力も低く抑えることができるので
油圧モータMの小型化にも寄与する。
【0023】次に、本発明の入力軸21からPTO軸2
2への伝動機構を説明する。図2、図3、図4に示すよ
うに、左右ケース半部5L・5Rの上部にカウンター軸
50が軸受を介して回転自在に横架され、該カウンター
軸50上には歯車51と歯車52が固設され、該歯車5
1は二連歯車に構成され、歯車51aは前記歯車28
と、歯車51bは変速歯車82と常時噛合し、前記歯車
52は逆転歯車53と噛合し、該逆転歯車53は更にP
TO軸22上に遊嵌した歯車54と噛合している。
【0024】一方、前記入力軸21の内端に設けた軸穴
に、PTO軸22の内端側が挿入されて回転自在に支持
され、該PTO軸22の外周面上にはスプラインを形成
してスライダー24を摺動自在でかつ相対回転不能に設
置し、該スライダー24の変速歯車82側の側面には爪
部24aが形成されている。また、前記歯車54のボス
部上には前記スプラインと同径の爪部54aが形成され
ている。このようにして、前記スライダー24を変速歯
車82側へ摺動させると、爪部24aと爪部82aが噛
合して、入力軸21からの回転は歯車28→歯車51→
歯車82→爪部82a→爪部24a→スライダー24→
PTO軸22へと減速(または増速)駆動される。尚、
このとき爪部21aが位置するスライダー24の内周面
にはスプライン溝を欠落させているので、入力軸21と
スライダー24とが結合することはない。
【0025】また、スライダー24を爪部24aと爪部
82aが外れた位置まで右方へ摺動させると、スライダ
ー24の内周面のスプライン溝が前記入力軸21上の爪
部21aと噛合し、入力軸21からPTO軸22にその
まま(直結したと同等)の回転を伝える。そして、スラ
イダー24を更に右側へ摺動して内周面のスプライン溝
と爪部54aと接合すると、歯車28→歯車51→カウ
ンター軸50→歯車52→逆転歯車53→歯車54→ス
ライダー24→PTO軸22へと伝えられて入力軸21
の回転は逆転された状態でPTO軸22を駆動する。
【0026】また、入力軸21からPTO軸22へ動力
を伝える第二の実施例を図5より説明する。前記歯車2
8と変速歯車82とを入力軸21に対し一体的に構成
し、変速歯車82は前記同様に歯車51と噛合し、変速
歯車82の側面には爪部82aが形成され、スライダー
24の爪部24aと噛合可能に構成されている。そし
て、前記歯車51はカウンター軸50上に固設され、該
カウンター軸50上に固設した歯車52はPTO軸22
上に遊嵌した歯車54と噛合し、該歯車54の側面に構
成した爪部54aはスライダー24の爪部24aと反対
側に設けた爪部24cと噛合可能としている。このよう
な構成において、スライダー24を摺動して、爪部24
aと爪部21aを噛合させると、入力軸21からPTO
軸22にそのままの回転を伝える。そして、逆方向にス
ライダー24を摺動して、爪部24cと爪部54aを噛
合させると、歯車82→歯車51→カウンター軸50→
歯車52→歯車54→スライダー24→PTO軸22へ
と伝えられ、該PTO軸22は減速(または増速)駆動
される。
【0027】また、入力軸21からPTO軸22へ動力
を伝える第三の実施例を図6より説明する。前記歯車2
8と変速歯車82とを入力軸21に対して一体的に構成
し、変速歯車82は前記同様に歯車51と噛合し、変速
歯車82の側面には爪部82aが形成され、スライダー
24の爪部24aと噛合可能に構成されている。そし
て、前記歯車51はカウンター軸50上に固設され、該
カウンター軸50上の他側にはスプロケット85が固設
され、一方、PTO軸22上にスプロケット87を遊嵌
して、該スプロケット87と前記スプロケット85の間
にチェーン86を巻回し、前記スプロケット87の側面
には爪部87aを形成して、スライダー24の爪部24
aと反対側に設けた爪部24cと噛合可能としている。
このような構成において、スライダー24を摺動して、
爪部24aと爪部82aを噛合させると、入力軸21か
らPTO軸22にそのままの回転を伝える。そして、逆
方向にスライダー24を摺動して、爪部24cと爪部8
7aを噛合させると、歯車82→歯車51→カウンター
軸50→スプロケット85→チェーン86→スプロケッ
ト87→スライダー24→PTO軸22へと伝えられ、
該PTO軸22は逆転駆動される。
【0028】また、入力軸21からPTO軸22へ動力
を伝える第四の実施例を図7より説明する。前記歯車2
8上に変速歯車82を遊嵌し、歯車28は二連に構成し
た異径のカウンター軸50上の歯車51aと噛合し、変
速歯車82はもう一方の歯車51bと噛合している。そ
して、変速歯車82のスライダー24側には爪部82b
を、また、入力軸21の端部には爪部21aがそれぞれ
スライダー24の内周面のスプライン溝に合わせて形成
され並設されている。また、カウンター軸50上の他側
には異径のスプロケット85とスプロケット55が固設
され、一方、PTO軸22上にスプロケット87を遊嵌
し、更にスプロケット87上にスプロケット57が遊嵌
され、該スプロケット87と前記スプロケット85の間
にチェーン86を巻回し、スプロケット55とスプロケ
ット57の間にチェーン56が巻回されている。そし
て、前記スプロケット87の側面には爪部87aを、ま
た、前記スプロケット57の側面には爪部57aをそれ
ぞれ形成して並設し、スライダー24の内周面のスプラ
イン溝に噛合可能としている。
【0029】このような構成において、スライダー24
を紙面左方へ摺動して、スプライン溝と爪部21aを噛
合させると、入力軸21とPTO軸22とが直結され
る。更に左方へ摺動してスプライン溝と爪部82bを噛
合させるとPTO軸22は減速(または増速)駆動され
る。そして、逆方向にスライダー24を摺動して、スラ
イダー24のスプライン溝と爪部87aを噛合させる
と、歯車28→歯車51a→カウンター軸50→スプロ
ケット85→チェーン86→スプロケット87→スライ
ダー24→PTO軸22へと伝えられ、PTO軸22は
逆転駆動される。更に摺動してスプライン溝と爪部57
aを噛合させると、歯車28→歯車51a→カウンター
軸50→スプロケット55→チェーン56→スプロケッ
ト57→スライダー24→PTO軸22へと伝えられ、
PTO軸22は逆転減速(または増速)駆動する。
【0030】
【発明の効果】本発明は、以上の如く構成したことによ
り、次のような効果が得られる。即ち,請求項1の如
く、入力軸と油圧ポンプのポンプ軸とを平行に横架し、
増速伝動機構を介して連動連結する一方、入力軸とPT
O軸とを同一軸心上に横架し、PTO軸を挟んでポンプ
軸と反対側にカウンター軸を平行に横架して設け、これ
ら入力軸とカウンター軸とPTO軸との間に正逆転切換
機構を構成したので、小さなスペースの中に正逆転切換
機構を収納できるようになり、ミッションケースを小型
化でき、HST式変速装置の油圧ポンプ及び油圧モータ
をミッションケース内にコンパクトに収容できるように
なり、正逆転切り換えができて、作業ができる種類も増
加して、作業の多様化に対応できるようになったのであ
る。
【0031】また、請求項2の如く、入力軸とカウンタ
ー軸とを連動連結すると共に、カウンター軸とPTO軸
との間に多段変速機構を構成したので、小さなスペース
に多段変速機構を収容できてミッションケースを小型化
できると共に、作業の種類が増加して、様々な作業に対
応できるようになった。
【0032】また、請求項3の如く、入力軸とカウンタ
ー軸とPTO軸との間に、逆転切換付の多段変速機構を
構成したので、小さなスペースに逆転切換付の多段変速
機構を配置できるようになり、ミッションケースを小型
化できてコスト低減化が図れ、様々な作業にも対応でき
るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用した管理機の左側面図である。
【図2】トランスミッションのスケルトン図である。
【図3】ミッションケースの上部の後面断面図である。
【図4】ミッションケースの上部の平面断面図である。
【図5】入力軸からPTO軸への伝動構成の第二実施例
を示すスケルトン図である。
【図6】同じく第三実施例を示すスケルトン図である。
【図7】同じく第四実施例を示すスケルトン図である。
【符号の説明】
K 管理機 E エンジン P 油圧ポンプ M 油圧モーター 5 ミッションケース 5L 左ケース半部 5R 右ケース半部 21 入力軸 22 PTO軸 23L・23R 車軸 24 スライダー 28 大径歯車 50 カウンター軸 51・52・54 歯車

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸に伝達されたエンジン動力にて油
    圧ポンプを駆動し、油圧ポンプからの圧油で駆動される
    油圧モータを車軸に連動連結するとともに、前記入力軸
    のエンジン動力をPTO軸へ伝達可能に構成した自走式
    作業機のトランスミッションにおいて、前記入力軸と油
    圧ポンプのポンプ軸とを平行に横架し、増速伝動機構を
    介して連動連結する一方、入力軸とPTO軸とを同一軸
    心上に横架し、PTO軸を挟んでポンプ軸と反対側にカ
    ウンター軸を平行に横架して設け、これら入力軸とカウ
    ンター軸とPTO軸との間に正逆転切換機構を構成した
    ことを特徴とする自走式作業機のトランスミッション。
  2. 【請求項2】 入力軸に伝達されたエンジン動力にて油
    圧ポンプを駆動し、油圧ポンプからの圧油で駆動される
    油圧モータを車軸に連動連結すると共に、前記入力軸の
    エンジン動力をPTO軸へ伝達可能に構成した自走式作
    業機のトランスミッションにおいて、前記入力軸と油圧
    ポンプのポンプ軸とを平行に横架し、増速伝動機構を介
    して連動連結する一方、入力軸とPTO軸とを同一軸心
    上に横架し、PTO軸を挟んでポンプ軸と反対側にカウ
    ンター軸を平行に横架して設け、入力軸とカウンター軸
    とを連動連結すると共に、カウンター軸とPTO軸との
    間に多段変速機構を構成したことを特徴とする自走式作
    業機のトランスミッション。
  3. 【請求項3】 入力軸に伝達されたエンジン動力にて油
    圧ポンプを駆動し、油圧ポンプからの圧油で駆動される
    油圧モータを車軸に連動連結するとともに、前記入力軸
    のエンジン動力をPTO軸へ伝達可能に構成した自走式
    作業機のトランスミッションにおいて、前記入力軸と油
    圧ポンプのポンプ軸とを平行に横架し、増速伝動機構を
    介して連動連結する一方、入力軸とPTO軸とを同一軸
    心上に横架し、PTO軸を挟んでポンプ軸と反対側にカ
    ウンター軸を平行に横架して設け、これら入力軸とカウ
    ンター軸とPTO軸との間に、逆転切換付の多段変速機
    構を構成したことを特徴とする自走式作業機のトランス
    ミッション。
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