JPH11156949A - 分割型成形型による樹脂成形方法 - Google Patents
分割型成形型による樹脂成形方法Info
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- JPH11156949A JPH11156949A JP9342072A JP34207297A JPH11156949A JP H11156949 A JPH11156949 A JP H11156949A JP 9342072 A JP9342072 A JP 9342072A JP 34207297 A JP34207297 A JP 34207297A JP H11156949 A JPH11156949 A JP H11156949A
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Abstract
型による樹脂成形方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 弾性のあるプレッシャーバッグ3にプリ
プレグ2を設ける工程、前記プリプレグ上にさらに弾性
のある外部バッグ6を被せる工程、前記プリプレグに外
部バックを被せたものを成形型4にセットする工程、前
記プレッシャーバッグ内部に空気を噴射せしめ、加熱成
形する工程を含むことを特徴とする。 【効果】 プリプレグ上にさらに外部バッグを被せるた
め、あるいは外部シートを敷置した後、成形すべき樹脂
シート(プリプレグシートを含む概念である)を成形型
に設けるため、樹脂シートないしプリプレグ自体が直接
成形型に接触することがなくなる。このため、成形型の
分割における筋目に接触することがなくなり、パーティ
ングラインを形成することがないという利点を生じる。
Description
成形方法、さらに詳細にはパーティングラインを形成し
ない樹脂成形品を製造する方法に関する。
示すように、熱硬化性樹脂あるいは熱硬化性樹脂の一種
であるゴムのプリプレグ2を内側よりの圧力によって成
形し、加熱硬化して樹脂成形品を製造する方法である。
すなわち、中空のマンドレル1に、プリプレグ2の内側
方向から圧力を負荷するため、弾性体よりなるプレッシ
ャーバッグ3を被せ、そのプレッシャーバッグ3にプリ
プレグ2を巻いて、成形型4内にセットするとともに、
前記マンドレル1の中空部に空気を吹き込む。このよう
に空気を吹き込むとマンドレル1の中空部に貫通する空
気排出孔11より空気が噴射され、プレッシャーバッグ
3が膨らむことになり、このため前記プリプレグ2は内
側より圧力を受けて成形型4の内壁に押し付けられるこ
とになる。このため成形が4の内壁に対応した所定形状
に成形され、これを加熱硬化させることによって、中空
の樹脂成形品5が製造される。このとき成形型4よりは
外圧が負荷されることになるため、表面が平滑で、かつ
図4に示すように突部51などの複雑形状の樹脂成形品
を容易に成形することができるという利点がある。
図3及び図4に示すような突部51を有するような樹脂
成形品5を製造する場合、成形型4は二分割可能な上型
41と下型42とより構成されたものを使用し、内圧に
よって成形した後、この成形型4を二分割して製造され
た樹脂成形品5を取り出すようになっている。このと
き、樹脂成形品5は成形型4の割れ目に沿って筋目(パ
ーティングライン)52が形成されることが知られてい
る。このようなパーティングライン52は研磨などによ
って除去する必要があり、手間がかかるという欠点があ
った。さらにパーティングライン52が形成される結果
として、樹脂成形品5を形成する樹脂が流れる結果とな
り、樹脂成形品5を構成する樹脂量が変動して品質がば
らつくという大きな欠点もあった。
であり、パーティングラインを形成しない分割型成形型
による樹脂成形方法を提供することを目的とする。
ため、本発明による分割型成形型による樹脂成形方法
は、弾性のあるプレッシャーバッグにプリプレグを設け
る工程、前記プリプレグ上にさらに弾性のある外部バッ
グを被せる工程、前記プリプレグに外部バックを被せた
ものを成形型にセットする工程、前記プレッシャーバッ
グ内部に空気を噴射せしめ、加熱成形する工程を含むこ
とを特徴とする。
脂成形方法は、成形型に外部シートを敷置する工程、前
記外部シート上に樹脂シートを敷置する工程、前記外部
シート側より成形型中の空気を抜いて所定形状に真空成
形する工程を含むことを特徴とする。
部バッグを被せるため、あるいは外部シートを敷置した
後、成形すべき樹脂シート(プリプレグシートを含む概
念である)を成形型に設けるため、樹脂シートないしプ
リプレグ自体が直接成形型に接触することがなくなる。
このため、成形型の分割における筋目に接触することが
なくなり、パーティングラインを形成することがないと
いう利点を生じる。したがって、形成されたパーティン
グラインを除去する手間がかからず、また樹脂量も安定
して設計通りの樹脂成形品を製造できるという利点を生
じる。
は、図1に示すように空気排出孔11を有するマンドレ
ル1に内側より圧力を負荷するためのプレッシャーバッ
グ3を被せる。このプレッシャーバッグ3上に、さらに
プリプレグ2を設けた後、外部バッグ6を被せる。この
明細書中、樹脂は熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂のほかゴ
ムを含む概念で使用している。
マンドレル1と離型性の良好で、かつ空気の圧力によっ
て膨らむことが可能な弾性を有しているものであれば、
基本的にいかなるものでもよい。従来この種のプレッシ
ャーバッグとして使用されているものを有効に使用可能
である。たとえばナイロン製のバッグあるいはゴムバッ
グなどを使用できる。
って変形可能なものであれば、基本的にいかなるもので
もよい。また硬化した樹脂及び金型と良好な離型性を有
していることが好ましい。したがって、上述のようなプ
レッシャーバッグとして使用されるものも有効に使用可
能である。しかしながら、プレッシャーバッグと異な
り、空気の圧力をプリプレグ2に負荷する作用を営むも
のではないことから、空気を透過するものであってもよ
い。このため織目など隙間のある布体よりなる外部バッ
グであってもよい。この場合、シャフト表面に布の織目
に対応した模様が形成できる。このうように、外部バッ
グを選択することによって、種々の模様をシャフト表面
に形成可能となる。
レグ2、外部バッグ6が設けられたマンドレル1を成形
型4中にセットし、マンドレル1の中空部より空気を供
給し、この空気を空気排出孔11より噴射させて、プレ
ッシャーバッグ2を介してプリプレグに内圧を負荷しな
がら加熱成形する。このとき、プレッシャーバッグ3の
膨張によってプリプレグ2に内圧が負荷され、成形型4
の内壁に押圧されることになるが、プリプレグ2の外側
に外部バッグ6が設けられているため、プリプレグ2は
直接成形型4に接触することがなく、また、プリプレグ
の樹脂の流れも外部バッグによって抑制されるため、成
形された樹脂成形品5にパーティングライン52を形成
することがなくなる。このとき使用されるプリプレグは
補強繊維に樹脂を含浸させ加熱して半硬化状態としたも
のであってもよく、単に補強繊維に樹脂を含浸させ、加
熱していないものも使用することができる。
用した場合について述べたが、このマンドレルは必ずし
も必要ではなく、プレッシャーバッグを空気の噴射によ
り膨らませることが可能であればよい。形状によって
は、むしろ使用しない場合の方が好ましい場合もある。
形方法の第二の具体例であるが、この成形方法では、下
型41と上型42を組み合わせた成形型4の成形部に外
部シート7を敷置するとともに、成形すべき樹脂シート
(プリプレグシート、未加硫状態あるいは半加硫状態の
ゴムシート、またシート状の熱可塑性樹脂であってもよ
い)8を積層し、前記下型41に設けられた空気吸引孔
411より空気を吸引する。たとえば熱可塑性樹脂シー
トの場合は、このとき加熱しておき軟化状態にしてある
ため、前記樹脂シート8は下型41と上型42の形成す
る成形部の形状に沿って成形されることになる。このと
き、前記成形品の外部表面は成形型表面に押圧されるこ
とになるが、外部シート7が成形品と成形型間に挟着さ
れているため、パーティングラインを生じることはな
い。次いで、下型41と上型42を分割することにより
樹脂成形品を取り出す。上述のような外部シートは前述
の外部バッグと同様な材料で製造することができる。
成形について説明したが、本発明においては成形型と樹
脂成形品の間に弾性のある外部バッグあるいは外部シー
トが挟着されていればよく、上記具体例で限定されるも
のではない。
性プレッシャーバッグを被せた後、プリプレグを捲回
し、さらにゴム製の外部バッグを被せた。これを図1に
示すような成形型にセットしてマンドレルの中空部より
空気を噴射させて加熱成形して樹脂成形品を製造した。
このとき、パーティングラインは形成されなかった。
じ条件で樹脂成形品を製造した。この場合、パーティン
グラインが形成され、研磨によって除去する必要があっ
た。次いで、両者の偏肉、リング破壊、3点曲げ強度を
測定した。結果を表1として示す。
性樹脂シートの成形を行った。図2に示す下型と上型を
組み合わせた後、ナイロン製外部シートを敷設した後、
樹脂シートを重ねてたのち、蓋型を被せて密閉した後、
成形型を加熱し、樹脂シートが軟化したときに空気吸引
孔より空気を吸引して、真空成形を行った。こののち、
蓋型及び上型を外し、成形品を下型より取り出し、放置
冷却した後、外部シートを剥がして樹脂成形品を作製し
た。このとき、樹脂成形品の下型と上型の境目にパーテ
ィングラインは形成されていなかった。
型成形型による樹脂成形方法によれば、プリプレグ上に
さらに外部バッグを被せるあるいは成形型と成形すべき
樹脂シートの間に外部シートを敷設するため、プリプレ
グないし樹脂シート自体が直接成形型に接触することが
なくなる。このため、成形型の分割における境目に接触
することがなくなり、パーティングラインを形成するこ
とがないという利点を生じる。したがって、形成された
パーティングラインを除去する手間がかからず、また樹
脂量も安定して設計通りのシャフトを製造できるという
利点を生じる。
よる樹脂成形方法を説明するための断面図。
よる樹脂成形方法を説明するための断面図。
Claims (6)
- 【請求項1】 弾性のあるプレッシャーバッグにプリプ
レグを設ける工程、前記プリプレグ上にさらに弾性のあ
る外部バッグを被せる工程、前記プリプレグに外部バッ
クを被せたものを成形型にセットする工程、前記プレッ
シャーバッグ内部に空気を噴射せしめ、加熱成形する工
程を含むことを特徴とする分割型成形型による樹脂成形
方法。 - 【請求項2】 中空の空気噴射孔を有するマンドレルを
使用し、このマンドレルにプレッシャーバッグを被せ、
前記マンドレルの中空部より空気を噴射させて、プレッ
シャーバッグを膨らませることを特徴とする請求項1記
載の分割型成形型による樹脂成形方法。 - 【請求項3】 前記外部バッグはゴム状弾性体あるいは
布製であることを特徴とする請求項1または2記載の分
割型成形型による樹脂成形方法。 - 【請求項4】 前記プリプレグは熱硬化性樹脂またはゴ
ムであることを特徴とする請求項1から3記載のいずれ
かの分割型成形型による樹脂成形方法。 - 【請求項5】 成形型に外部シートを敷置する工程、前
記外部シート上に樹脂シートを敷置する工程、前記外部
シート側より成形型中の空気を抜いて所定形状に真空成
形する工程を含むことを特徴とする分割型成形型による
樹脂成形方法。 - 【請求項6】 前記樹脂シートは熱硬化性樹脂、熱可塑
性樹脂またはゴムであることを特徴とする請求項5記載
の分割型成形型による樹脂成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP34207297A JP3810910B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 分割型成形型による樹脂成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JPH11156949A true JPH11156949A (ja) | 1999-06-15 |
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JP34207297A Expired - Fee Related JP3810910B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 分割型成形型による樹脂成形方法 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3810910B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007307828A (ja) * | 2006-05-19 | 2007-11-29 | Daikyo Nishikawa Kk | 樹脂中空成形体及びその成形方法 |
CN113043627A (zh) * | 2019-12-26 | 2021-06-29 | 中国科学院宁波材料技术与工程研究所 | 一种多功能预浸料与片材成型一体机 |
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-
1997
- 1997-11-27 JP JP34207297A patent/JP3810910B2/ja not_active Expired - Fee Related
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