JPH08187809A - 発泡構造体及びその製造方法 - Google Patents

発泡構造体及びその製造方法

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JPH08187809A
JPH08187809A JP7032778A JP3277895A JPH08187809A JP H08187809 A JPH08187809 A JP H08187809A JP 7032778 A JP7032778 A JP 7032778A JP 3277895 A JP3277895 A JP 3277895A JP H08187809 A JPH08187809 A JP H08187809A
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JP
Japan
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resin
sheet material
foamed
thermoplastic sheet
thermoplastic
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Pending
Application number
JP7032778A
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English (en)
Inventor
Takashi Kashimoto
隆司 栢本
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】軽量で且つ裏面側も綺麗に仕上げられる発泡構
造体並びに高度の熟練を要することなく簡単且つ短時間
に発泡構造体を製造できる方法。 【構成】分割式の真空成形型2,3の内部成形空間4に
二重の熱可塑性シート材15を挿入し、熱可塑性シート
材15を加熱下で真空成形すると共に熱可塑性シート材
15のシート15a,15bの間15cに発泡性樹脂1
6を注入して充満させ、熱可塑性樹脂からなる両表面層
19a,19bの間に発泡樹脂層17が充満した発泡構
造体(浴槽19)を脱型すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂製浴槽や防水床パ
ン等を構成する発泡構造体及びその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の樹脂製浴槽には、熱硬化性樹脂を
用いて製造されたものがある。この樹脂製浴槽の製造方
法は、型磨きした成形型の表面にゲルコート用樹脂を塗
布して表面側のゲルコート層を形成し、このゲルコート
層の上に透明樹脂,硬化剤及びガラス繊維とをスプレー
アップ機で吹き付けて透明の補強層を形成し、脱泡して
硬化させた補強層の上に着色樹脂,硬化剤及びガラス繊
維とをスプレーアップ機で吹き付けて裏面側の着色層を
形成し、着色層を硬化させた後に脱型して樹脂製浴槽を
得ていた。また、従来の樹脂製防水床パンには、熱硬化
性樹脂を用いて上記樹脂製浴槽と同様の手順で製造され
たものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の樹脂製浴槽や樹
脂製防水床パンは、バランス釜を用いた追い焚きや差し
湯のときに、浴槽や防水床パンに接する湯温が局所的で
はあるが80〜90゜Cに達することがあるため、耐熱
温度の高いFRP(繊維強化プラスチック)を用いてい
た。しかし、FRPの浴槽や防水床パン等のFRP製品
及びその製造方法には、次の如き問題点があった。 FRP製品全体の重量が重くなり、運搬及び施工に多
くの手間を必要とする。 裏面側の着色層の表面にガラス繊維の凹凸跡が表れる
ため、綺麗に仕上がらない。 製造上の作業工程が複雑であるため、作業に高度の熟
練を必要とすると共に作業工数が多くなり、製造コスト
が高くなる。 一個のFRP製品の製造に半日以上を要するため、生
産量を多くするためには、多くの成形型を準備する必要
があると共に、多くの成形型をストックする広い工場が
必要となる。
【0004】ところが、最近の浴槽用加熱装置には、浴
槽に60°C以下の湯を供給する自動湯張りシステムが
普及し、浴槽や防水床パンの耐熱温度を従来に比べて低
くすることができるようになった。そこで、本発明は、
浴槽や防水床パン等の樹脂製品の耐熱温度を従来に比べ
て低くすることができるようになったことに鑑み、上記
問題点を解決するために、軽量で且つ裏面側も綺麗に仕
上げられる発泡構造体並びに高度の熟練を要することな
く簡単且つ短時間に発泡構造体を製造できる方法の提供
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
要旨は、熱可塑性樹脂で形成された両表面層の間に、発
泡樹脂層を充満させたことを特徴とする発泡構造体であ
る。請求項2記載の本発明の要旨は、分割式の真空成形
型の内部成形空間に二重の熱可塑性シート材を挿入し、
熱可塑性シート材を加熱下で真空成形すると共に熱可塑
性シート材のシートの間に発泡性樹脂を注入して充満さ
せ、熱可塑性樹脂からなる両表面層の間に発泡樹脂層が
充満した発泡構造体を脱型することを特徴とする発泡構
造体の製造方法である。
【0006】
【作用】請求項1記載の本発明にあっては、両表面層の
間に発泡樹脂層を充満させてあるため、充分な強度が得
られ且つ軽量に仕上げられる。更に、発泡樹脂層によ
り、断熱性に優れている。
【0007】請求項2記載の本発明にあっては、分割式
の真空成形型の内部に二重の熱可塑性シート材を挿入
し、熱可塑性シート材を加熱下で真空成形すると共に熱
可塑性シート材のシートの間に発泡性樹脂を注入して充
満させるため、従来に比べて多くの手間をかけずに比較
的簡単且つ短時間に製造を行うことができる。従って、
一組の成形型で多くの発泡構造体が製造できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る発泡構造体及びその製造
方法を図1乃至図3に示す浴槽の実施例に基づいて説明
する。浴槽を得るための本実施例の製造方法は、次の工
程順で行われる。第1工程は、図1に示す如く、分割上
下型2,3を接合したときに、形成された内部成形空間
4(図2参照)が浴槽形状となる分割式の真空成形型1
を準備すると共に、分割状態の分割上下型2,3におけ
る型表面2a,3aに離型剤を塗布することである。
【0009】この分割上下型2,3は、内部に熱媒体用
通路5,6が形成されていると共に、各熱媒体用通路
5,6が熱媒体供給装置の外部配管7,8に接合されて
いる。各熱媒体用通路5,6は、外部配管7,8を介し
て加熱用熱媒体又は冷却用熱媒体を通過させることによ
り、分割上下型2,3を加熱又は冷却する。更に、分割
上下型2,3は、型表面2a,3aの適宜箇所に開口す
る通気路10,11の適宜本数が形成されていると共
に、各通気路10,11がサクション・ブロー装置の外
部配管12,13に接合されている。通気路10,11
は、外部配管12,13を介して空気をサクション又は
ブローすることにより、型表面2a,3a領域を吸引状
態又は離型状態にすることができる。
【0010】第2工程は、図1に示す如く、予備加熱し
て軟らかくした二重の熱可塑性シート材15を下型3の
型表面3aに倣うように載置した後に、図2示すように
分割上下型2,3を接合することにより、分割上下型
2,3の内部成形空間4に熱可塑性シート材15を挿入
することである。熱可塑性シート材15は、アクリル樹
脂等のような熱可塑性樹脂素材からなり、風船のような
開口部15dが狭い袋状で供給される。なお、熱可塑性
シート材15は、予備加熱することなく下型3の型表面
3aに載置した後に、下型3の加熱で軟らかくして、下
型3の型表面3aに倣わせることも可能である。
【0011】第3工程は、図2に示す如く、二重の熱可
塑性シート材15を加熱下で真空成形すると共に熱可塑
性シート材15のシート15a,15bのシート間15
cに発泡性樹脂16を注入して充満させることである。
真空成形は、分割上下型2,3の熱媒体用通路5,6に
加熱用熱媒体を通して加熱すると共に外部配管12,1
3を介して分割上下型2,3の通気路10,11をサク
ションして型表面2a,3a領域を吸引状態にすること
により、型表面2a,3aに熱可塑性シート材15のシ
ート15a,15bを吸引密着させて行う。真空成形と
並行して行う発泡性樹脂16の注入は、下型3の注入口
18及び熱可塑性シート材15の開口部15dを介して
行われる。二重の熱可塑性シート材15は、真空成形と
発泡性樹脂16の注入とにより膨張して、分割上下型
2,3の内部成形空間4の浴槽形状に成形される。
【0012】発泡性樹脂16には、ポリウレタン発泡樹
脂やポリエチレン発泡樹脂等が用いられ、予め発泡させ
たもの又は化学反応で自己発泡するものが適宜選択され
る。注入された発泡性樹脂16は、シート間15cで硬
化して充満した発泡樹脂層17となる。発泡樹脂層17
は、高密度発泡体であって、得られる浴槽19の強度性
能に応じて、その発泡倍率が5〜20倍の範囲で適宜設
定される。
【0013】第4工程は、図3に示す如く、発泡構造体
である成形された浴槽19を脱型することである。脱型
は、分割上下型2,3の熱媒体用通路5,6(図1参
照)に冷却用熱媒体を通して浴槽19を冷却した後に、
外部配管12,13を介して上下型2,3の通気路1
0,11をブローして型表面2a,3a領域を離型状態
にして行う。この浴槽19の冷却は、分割上下型2,3
から浴槽19を変形させることなく取り出せる状態まで
行う。
【0014】脱型して得た浴槽19は、熱可塑性樹脂か
らなる表面層19a,19bの間に発泡樹脂層17を充
満した三層の発泡構造体となるため、充分な強度が得ら
れ且つ軽量に仕上げられる。更に、浴槽19は、発泡樹
脂層17により、断熱性に優れている。
【0015】また、前記製造方法は、分割式の真空成形
型である分割上下型2,3の内部に二重の熱可塑性シー
ト材15を挿入し、熱可塑性シート材15を加熱下で真
空成形すると共に熱可塑性シート材15のシート15
a,15bの間15cに発泡性樹脂16を注入して充満
させるため、従来に比べて多くの手間をかけずに比較的
短時間に製造を行うことができる。従って、一組の分割
上下型2,3で多くの浴槽19が製造できる。
【0016】なお、防水床パン等の発泡構造体を製造す
るときには、図示は省略したが、発泡構造体の形状に対
応した内部成形空間となる分割式の真空成形型を準備し
た後、前記浴槽19の製造方法と同様に、内部成形空間
に二重の熱可塑性シート材を挿入し、熱可塑性シート材
を加熱下で真空成形すると共に熱可塑性シート材のシー
トの間に発泡性樹脂を注入して充満させ、熱可塑性樹脂
からなる両表面層の間に発泡樹脂層が充満した発泡構造
体を脱型して行う。
【0017】
【発明の効果】以上詳述の如く、本発明は、次の如き優
れた効果を有する。請求項1記載の本発明は、充分な強
度が得られ且つ軽量に仕上げられるため、運搬及び施工
の手間を軽減できる。更に、本発明は、発泡樹脂層によ
り断熱性が優れた構造体であつて、また両表面とも熱可
塑性樹脂で美麗に仕上げられた見栄えのよい構造体が提
供できる。
【0018】請求項2記載の本発明は、従来に比べて多
くの手間をかけずに比較的簡単且つ短時間に製造を行う
ことができため、高度の熟練を必要とすることなく少な
い作業工数での製造が可能となり、製造コストの低減が
図れる。更に、本発明は、一組の成形型で多くの発泡構
造体が製造できため、狭い工場でも生産性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発泡構造体(浴槽)の製造方法の
実施例を示すものであつて、下型に熱可塑性シート材を
載置した状態を示す図である。
【図2】同実施例における真空成形状態を示す図であ
る。
【図3】同実施例における脱型状態を示すと共に、本発
明に係る発泡構造体の実施例を示す図である。
【符号の説明】
2,3…真空成形型 4…内部成形空間 15…熱可塑性シート材 15a,15b…シート 15c…間 16…発泡性樹脂 17…発泡樹脂層 19…発泡構造体(浴槽) 19a,19b…表面層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 101:12 105:04 B29L 9:00 31:10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂で形成された両表面層の間
    に、発泡樹脂層を充満させたことを特徴とする発泡構造
    体。
  2. 【請求項2】 分割式の真空成形型の内部成形空間に二
    重の熱可塑性シート材を挿入し、熱可塑性シート材を加
    熱下で真空成形すると共に熱可塑性シート材のシートの
    間に発泡性樹脂を注入して充満させ、熱可塑性樹脂から
    なる両表面層の間に発泡樹脂層が充満した発泡構造体を
    脱型することを特徴とする発泡構造体の製造方法。
JP7032778A 1995-01-10 1995-01-10 発泡構造体及びその製造方法 Pending JPH08187809A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11156949A (ja) * 1997-11-27 1999-06-15 Fujikura Rubber Ltd 分割型成形型による樹脂成形方法
JP2011031410A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Iej:Kk 発泡ウレタン複合成形品の製造方法および発泡ウレタン複合成形品
CN107538764A (zh) * 2017-08-31 2018-01-05 科勒(中国)投资有限公司 卫浴产品生产方法
CN115214213A (zh) * 2022-07-31 2022-10-21 广州恺创新材料技术有限公司 一种轻质保温浴缸及其制备方法

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