JPH11286055A - 繊維強化樹脂製品の製造方法 - Google Patents
繊維強化樹脂製品の製造方法Info
- Publication number
- JPH11286055A JPH11286055A JP10088828A JP8882898A JPH11286055A JP H11286055 A JPH11286055 A JP H11286055A JP 10088828 A JP10088828 A JP 10088828A JP 8882898 A JP8882898 A JP 8882898A JP H11286055 A JPH11286055 A JP H11286055A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- reinforcing fibers
- product
- impregnated
- fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 強化繊維が内部で実質的に連続している繊維
強化樹脂製品を製造する方法を提供する。 【解決手段】 繊維強化樹脂製品をその2 以上の部分を
接合することにより製造する方法であって、強化繊維に
対し接合領域を除いて樹脂を含浸させ、該樹脂を固化さ
せることにより該接合領域において強化繊維が露出した
それぞれの部分を形成し、それぞれの部分の接合領域の
露出した強化繊維同士を重合し、この重合部に樹脂を含
浸させて固化させることを特徴とする繊維強化樹脂製品
の製造方法。
強化樹脂製品を製造する方法を提供する。 【解決手段】 繊維強化樹脂製品をその2 以上の部分を
接合することにより製造する方法であって、強化繊維に
対し接合領域を除いて樹脂を含浸させ、該樹脂を固化さ
せることにより該接合領域において強化繊維が露出した
それぞれの部分を形成し、それぞれの部分の接合領域の
露出した強化繊維同士を重合し、この重合部に樹脂を含
浸させて固化させることを特徴とする繊維強化樹脂製品
の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維強化樹脂製品
の製造方法に関する。
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス繊維、炭素繊維などの強化繊維を
硬化性樹脂で固めた繊維強化樹脂(FRP)は、軽く、
強度が高いため、船舶、飛行機などで用いる構造材とし
て非常に重要である。
硬化性樹脂で固めた繊維強化樹脂(FRP)は、軽く、
強度が高いため、船舶、飛行機などで用いる構造材とし
て非常に重要である。
【0003】繊維強化樹脂から複雑なまたは大きな形の
製品を製造する場合、通常、製品の形をいくつかの部分
に分割して、まず分割した部分を成形し(一次成形)、
次にそれらから全体の形を成形する(二次成形)。具体
的には、まず成形用の型の上で強化繊維に樹脂を含浸さ
せて固め、製品の主要な部分を成形する。次に、別に成
形した他の部分と主要部分とを、型の上で主要部分に用
いた樹脂によって接着して製品を成形する。または、他
の部分の強化繊維を型の上で主要部分に重ねたのち樹脂
で固め製品を成形する。成形を2回に分けるのは、複雑
なまたは大きな形を成形するのには時間がかかるため、
一回の成形だけでは成形作業中に樹脂が硬化してしまう
からである。
製品を製造する場合、通常、製品の形をいくつかの部分
に分割して、まず分割した部分を成形し(一次成形)、
次にそれらから全体の形を成形する(二次成形)。具体
的には、まず成形用の型の上で強化繊維に樹脂を含浸さ
せて固め、製品の主要な部分を成形する。次に、別に成
形した他の部分と主要部分とを、型の上で主要部分に用
いた樹脂によって接着して製品を成形する。または、他
の部分の強化繊維を型の上で主要部分に重ねたのち樹脂
で固め製品を成形する。成形を2回に分けるのは、複雑
なまたは大きな形を成形するのには時間がかかるため、
一回の成形だけでは成形作業中に樹脂が硬化してしまう
からである。
【0004】上述の方法は、公知の技術として一般に使
用されているものである。そして、繊維強化樹脂製品の
成形方法としてだけでなく、成形された樹脂製品の補修
方法として、多くの試験および長年の経験を基に確立さ
れている。
用されているものである。そして、繊維強化樹脂製品の
成形方法としてだけでなく、成形された樹脂製品の補修
方法として、多くの試験および長年の経験を基に確立さ
れている。
【0005】しかし、これらの従来の方法においては、
成形した製品の内部で強化繊維が連続していないという
問題があった。つまり、すでに硬化および乾燥した主要
部分の樹脂に他の硬化した樹脂を接着するか、または主
要部分の樹脂に他の強化繊維を重ねているため、接合部
で強化繊維が連続していない。連続していないと接合部
での接合強度が低下するため、接着距離を長くするか、
または接合するための積層数を多くするなどして強度を
高める必要があり、製品を成形する手間および費用がか
かっていた。
成形した製品の内部で強化繊維が連続していないという
問題があった。つまり、すでに硬化および乾燥した主要
部分の樹脂に他の硬化した樹脂を接着するか、または主
要部分の樹脂に他の強化繊維を重ねているため、接合部
で強化繊維が連続していない。連続していないと接合部
での接合強度が低下するため、接着距離を長くするか、
または接合するための積層数を多くするなどして強度を
高める必要があり、製品を成形する手間および費用がか
かっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、強化
繊維が内部で実質的に連続している繊維強化樹脂製品を
製造する方法を提供する。
繊維が内部で実質的に連続している繊維強化樹脂製品を
製造する方法を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、まず、成形用の型の上に置いた
強化繊維に接合領域となる部分を除いて樹脂を含浸させ
て固め、製品の主要な部分を一次成形する。接合領域の
強化繊維は露出している。次に、このようにして成形し
た主要な部分と同様にして成形した他の部分とを、型の
上で接合領域の露出した強化繊維同士を重ねて製品の形
に並べる。次に、重ねた強化繊維に樹脂を含浸させて固
め、製品の形を二次成形する。または、主要部分の接合
領域に他の部分の強化繊維を重ね、重ねた強化繊維およ
び他の部分の強化繊維に樹脂を含浸させて固め、製品を
二次成形する。
に、本発明においては、まず、成形用の型の上に置いた
強化繊維に接合領域となる部分を除いて樹脂を含浸させ
て固め、製品の主要な部分を一次成形する。接合領域の
強化繊維は露出している。次に、このようにして成形し
た主要な部分と同様にして成形した他の部分とを、型の
上で接合領域の露出した強化繊維同士を重ねて製品の形
に並べる。次に、重ねた強化繊維に樹脂を含浸させて固
め、製品の形を二次成形する。または、主要部分の接合
領域に他の部分の強化繊維を重ね、重ねた強化繊維およ
び他の部分の強化繊維に樹脂を含浸させて固め、製品を
二次成形する。
【0008】すなわち、本発明においては、繊維強化樹
脂製品をその2 以上の部分を接合することにより製造す
る方法であって、強化繊維に対し接合領域を除いて樹脂
を含浸させ、該樹脂を固化させることにより該接合領域
において強化繊維が露出したそれぞれの部分を形成し、
それぞれの部分の接合領域の露出した強化繊維同士を重
合し、この重合部に樹脂を含浸させて固化させることを
特徴とする繊維強化樹脂製品の製造方法が提供される。
脂製品をその2 以上の部分を接合することにより製造す
る方法であって、強化繊維に対し接合領域を除いて樹脂
を含浸させ、該樹脂を固化させることにより該接合領域
において強化繊維が露出したそれぞれの部分を形成し、
それぞれの部分の接合領域の露出した強化繊維同士を重
合し、この重合部に樹脂を含浸させて固化させることを
特徴とする繊維強化樹脂製品の製造方法が提供される。
【0009】また、本発明においては、繊維強化樹脂製
品をその2 以上の部分を接合することにより製造する方
法であって、強化繊維に対し接合領域を除いて樹脂を含
浸させ、該樹脂を固化させることにより該接合領域にお
いて強化繊維が露出した一の部分を形成し、該一の部分
の接合領域の露出した強化繊維に他の部分に用いる強化
繊維を重合し、この重合部および他の部分に用いる強化
繊維に樹脂を含浸させ、該樹脂を固化させることにより
他の部分を形成することを特徴とする繊維強化樹脂製品
の製造方法が提供される。
品をその2 以上の部分を接合することにより製造する方
法であって、強化繊維に対し接合領域を除いて樹脂を含
浸させ、該樹脂を固化させることにより該接合領域にお
いて強化繊維が露出した一の部分を形成し、該一の部分
の接合領域の露出した強化繊維に他の部分に用いる強化
繊維を重合し、この重合部および他の部分に用いる強化
繊維に樹脂を含浸させ、該樹脂を固化させることにより
他の部分を形成することを特徴とする繊維強化樹脂製品
の製造方法が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して詳
細に説明する。本発明においては、まず、製品の形を分
割して2 以上の分割製品を設計する。そして、(I)繊
維強化樹脂から分割製品を成形する一次成形工程を行
い、次に、(II)分割製品から所望の形の製品を成形
する二次成形工程を行う。以下、それぞれの工程につい
て説明する。
細に説明する。本発明においては、まず、製品の形を分
割して2 以上の分割製品を設計する。そして、(I)繊
維強化樹脂から分割製品を成形する一次成形工程を行
い、次に、(II)分割製品から所望の形の製品を成形
する二次成形工程を行う。以下、それぞれの工程につい
て説明する。
【0011】(I)一次成形工程 この工程では、強化繊維の周縁部の少なくとも一部が接
合領域として露出するように分割製品を成形する。図1
を参照しながら、本発明に係る分割製品の成形方法を説
明する。
合領域として露出するように分割製品を成形する。図1
を参照しながら、本発明に係る分割製品の成形方法を説
明する。
【0012】(1)分割製品を成形するための、成形用
の型1を用意する。型1としてはオス型、メス型があ
る。型の材料としては、繊維強化樹脂(FRP)型、木
型、石膏型、金属型などを用いる。
の型1を用意する。型1としてはオス型、メス型があ
る。型の材料としては、繊維強化樹脂(FRP)型、木
型、石膏型、金属型などを用いる。
【0013】(2)型1の上に、離型剤を塗布する。こ
れは、樹脂が固化した後に、分割製品を型からはずし易
くするためのものである。離型剤としては、水溶性ポリ
マーを主原料とするフィルムタイプとワックスタイプを
併用したものなどが挙げられる。
れは、樹脂が固化した後に、分割製品を型からはずし易
くするためのものである。離型剤としては、水溶性ポリ
マーを主原料とするフィルムタイプとワックスタイプを
併用したものなどが挙げられる。
【0014】(3)離型剤の上にゲルコート樹脂を塗装
する。これは、分割製品の表面仕上げをするためのもの
である。ゲルコート樹脂としては、不飽和ポリエステル
に必要な添加剤を加えたものなどが挙げられる。
する。これは、分割製品の表面仕上げをするためのもの
である。ゲルコート樹脂としては、不飽和ポリエステル
に必要な添加剤を加えたものなどが挙げられる。
【0015】(4)型1の上に、例えばシート状の強化
繊維2を置き、そこに樹脂3を含浸させる。強化繊維と
しては、ガラス繊維、芳香族ポリアミドなどの有機繊
維、炭素繊維、ホウ素繊維などが挙げられる。強化繊維
2の大きさ、形は、成形する分割製品の大きさ、形によ
る。強化繊維2は一枚であっても良いし、また、複数枚
積層させても良い。強化繊維を例えばシート状に成形す
る方法としては、マット成形、ロービング成形、クロス
成形などが挙げられる。
繊維2を置き、そこに樹脂3を含浸させる。強化繊維と
しては、ガラス繊維、芳香族ポリアミドなどの有機繊
維、炭素繊維、ホウ素繊維などが挙げられる。強化繊維
2の大きさ、形は、成形する分割製品の大きさ、形によ
る。強化繊維2は一枚であっても良いし、また、複数枚
積層させても良い。強化繊維を例えばシート状に成形す
る方法としては、マット成形、ロービング成形、クロス
成形などが挙げられる。
【0016】樹脂3としては熱硬化性樹脂または熱可塑
性樹脂などを使用する。熱硬化性樹脂としては、例えば
不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂などが挙げられる。熱可塑性樹脂としては、例えばポ
リエチレン、ポリアミド、熱可塑性ポリウレタン、ポリ
アセタールなどが挙げられる。
性樹脂などを使用する。熱硬化性樹脂としては、例えば
不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂などが挙げられる。熱可塑性樹脂としては、例えばポ
リエチレン、ポリアミド、熱可塑性ポリウレタン、ポリ
アセタールなどが挙げられる。
【0017】次に、強化繊維2の周縁部の少なくとも一
部が接合領域として露出するように、強化繊維2に樹脂
3を含浸させる。後述するように、接合領域となる部分
を他の分割製品の接合領域と重ねて、分割製品同士を所
望の製品の形となるように接合する。接合領域の大きさ
としては、十分接合できるように、積層板の板厚の10
倍程度、または最終的に所望する分割製品の厚みの10
倍程度とすることが好ましい。
部が接合領域として露出するように、強化繊維2に樹脂
3を含浸させる。後述するように、接合領域となる部分
を他の分割製品の接合領域と重ねて、分割製品同士を所
望の製品の形となるように接合する。接合領域の大きさ
としては、十分接合できるように、積層板の板厚の10
倍程度、または最終的に所望する分割製品の厚みの10
倍程度とすることが好ましい。
【0018】強化繊維2に樹脂3を含浸させる方法とし
ては、ハンドレイアップ法、バキューム法、および両者
を併用した方法などが挙げられる。それぞれの方法につ
いて、以下の(4)(a)〜(4)(c)で説明する。
ては、ハンドレイアップ法、バキューム法、および両者
を併用した方法などが挙げられる。それぞれの方法につ
いて、以下の(4)(a)〜(4)(c)で説明する。
【0019】(4)(a)ハンドレイアップ法による樹
脂の含浸 強化繊維2の上に刷毛などを使って樹脂3を塗って含浸
させ、型になじませる。その際、強化繊維2の周縁部の
少なくとも一部を残して、樹脂3を塗る。
脂の含浸 強化繊維2の上に刷毛などを使って樹脂3を塗って含浸
させ、型になじませる。その際、強化繊維2の周縁部の
少なくとも一部を残して、樹脂3を塗る。
【0020】強化繊維2を積層させる場合には、上述の
作業を繰り返す。つまり、樹脂3を塗った強化繊維2の
上に、新たに強化繊維2を置き、ふたたび樹脂3を塗
る。この作業を、分割製品が所望の厚さになるまで繰り
返す。
作業を繰り返す。つまり、樹脂3を塗った強化繊維2の
上に、新たに強化繊維2を置き、ふたたび樹脂3を塗
る。この作業を、分割製品が所望の厚さになるまで繰り
返す。
【0021】こうして、周縁部の少なくとも一部が接合
領域として露出するように樹脂3が含浸された強化繊維
2を得ることができる。 (4)(b)バキューム法による樹脂の含浸 本方法には、樹脂3を吸引して含浸させる方法と、樹脂
3を注入して含浸させる方法とがある。
領域として露出するように樹脂3が含浸された強化繊維
2を得ることができる。 (4)(b)バキューム法による樹脂の含浸 本方法には、樹脂3を吸引して含浸させる方法と、樹脂
3を注入して含浸させる方法とがある。
【0022】最初に、図2を参照しながら、樹脂3を吸
引して含浸させる方法について説明する。一枚または積
層させた強化繊維2を成形用の型の上に置く。まず、強
化繊維2の周縁部の少なくとも一部を内部と仕切るよう
なループ状の樹脂の壁4を、強化繊維2に含浸させる。
樹脂の壁4を含浸させるには、例えば、前述のハンドレ
イアップ法などを用いる。壁4を作る樹脂としては、強
化繊維2に吸引して含浸させる樹脂と同じものを使用す
る。後述するように、仕切られた周縁部には樹脂3を含
浸させず、周縁部は他の分割製品との接合領域となる。
引して含浸させる方法について説明する。一枚または積
層させた強化繊維2を成形用の型の上に置く。まず、強
化繊維2の周縁部の少なくとも一部を内部と仕切るよう
なループ状の樹脂の壁4を、強化繊維2に含浸させる。
樹脂の壁4を含浸させるには、例えば、前述のハンドレ
イアップ法などを用いる。壁4を作る樹脂としては、強
化繊維2に吸引して含浸させる樹脂と同じものを使用す
る。後述するように、仕切られた周縁部には樹脂3を含
浸させず、周縁部は他の分割製品との接合領域となる。
【0023】樹脂の壁4の上に、気密性を確保するため
のシール用パテ5を形成する。パテ5の材料としては、
シリコン系シールテープなどが挙げられる。強化繊維2
の上から、パテ5と密着するようにバッグまたはシート
6を被せる。バッグまたはシート6の材質としては、ポ
リビニルアルコール(PVA)などが挙げられる。成形
用の型1、樹脂の壁4およびパテ5、ならびにバッグま
たはシート6によって内部に隙間が作られる。
のシール用パテ5を形成する。パテ5の材料としては、
シリコン系シールテープなどが挙げられる。強化繊維2
の上から、パテ5と密着するようにバッグまたはシート
6を被せる。バッグまたはシート6の材質としては、ポ
リビニルアルコール(PVA)などが挙げられる。成形
用の型1、樹脂の壁4およびパテ5、ならびにバッグま
たはシート6によって内部に隙間が作られる。
【0024】隙間内を減圧するためのパイプ(図示せ
ず)、および隙間内に樹脂3を吸引するためのパイプ
(図示せず)を、バッグまたはシート6とパテ5との間
に気密に挿入する。吸引パイプ(図示せず)には樹脂3
を供給する樹脂供給源(図示せず)が接合されており、
隙間内が減圧されるとそれに応じて樹脂3を供給するよ
うになっている。
ず)、および隙間内に樹脂3を吸引するためのパイプ
(図示せず)を、バッグまたはシート6とパテ5との間
に気密に挿入する。吸引パイプ(図示せず)には樹脂3
を供給する樹脂供給源(図示せず)が接合されており、
隙間内が減圧されるとそれに応じて樹脂3を供給するよ
うになっている。
【0025】減圧用パイプ(図示せず)を通して隙間内
をポンプ(図示せず)などによって減圧する。隙間が減
圧されることで、樹脂供給源から吸引用パイプ(図示せ
ず)を通して樹脂3が隙間内に吸引される。吸引された
樹脂3は、大気圧によるほぼ1気圧の外圧によって、内
部の強化繊維2に含浸される。
をポンプ(図示せず)などによって減圧する。隙間が減
圧されることで、樹脂供給源から吸引用パイプ(図示せ
ず)を通して樹脂3が隙間内に吸引される。吸引された
樹脂3は、大気圧によるほぼ1気圧の外圧によって、内
部の強化繊維2に含浸される。
【0026】バッグまたはシート6を取外す。このよう
にして、周縁部の少なくとも一部が露出されるように樹
脂3が含浸された強化繊維2を得ることができる。
にして、周縁部の少なくとも一部が露出されるように樹
脂3が含浸された強化繊維2を得ることができる。
【0027】次に、図3を参照しながら、樹脂3を注入
して含浸させる方法について説明する。前述の樹脂3を
吸引する方法と同様に、強化繊維2に樹脂の壁4および
シール用パテ5を成形する。そして、強化繊維2の周縁
部の少なくとも一部を内部と仕切る。
して含浸させる方法について説明する。前述の樹脂3を
吸引する方法と同様に、強化繊維2に樹脂の壁4および
シール用パテ5を成形する。そして、強化繊維2の周縁
部の少なくとも一部を内部と仕切る。
【0028】減圧用のパイプ(図示せず)および樹脂3
を注入するためのパイプ(図示せず)を、パテ5を貫通
して気密に挿入する。注入パイプ(図示せず)には、樹
脂3を供給する樹脂供給源(図示せず)が接合されてお
り、隙間内に樹脂3を注入できるようになっている。
を注入するためのパイプ(図示せず)を、パテ5を貫通
して気密に挿入する。注入パイプ(図示せず)には、樹
脂3を供給する樹脂供給源(図示せず)が接合されてお
り、隙間内に樹脂3を注入できるようになっている。
【0029】強化繊維2の上から、パテ5と密着するよ
うに、相対する別の成形用の型20を置く。型20は、
強化繊維2が置かれている型1がメス型のときには相対
するオス型であり、型1がオス型のときには相対するメ
ス型である。相対する2つの型1、20、ならびに樹脂
の壁4およびパテ5によって、内部に隙間が形成され
る。
うに、相対する別の成形用の型20を置く。型20は、
強化繊維2が置かれている型1がメス型のときには相対
するオス型であり、型1がオス型のときには相対するメ
ス型である。相対する2つの型1、20、ならびに樹脂
の壁4およびパテ5によって、内部に隙間が形成され
る。
【0030】減圧用パイプ(図示せず)を通して隙間内
をポンプ(図示せず)などによって減圧する。減圧の
後、樹脂供給源(図示せず)から注入用パイプ(図示せ
ず)を通して隙間内に樹脂3を注入して、内部の強化繊
維2に含浸させる。
をポンプ(図示せず)などによって減圧する。減圧の
後、樹脂供給源(図示せず)から注入用パイプ(図示せ
ず)を通して隙間内に樹脂3を注入して、内部の強化繊
維2に含浸させる。
【0031】相対する型20を取外す。こうして、周縁
部の少なくとも一部が露出されるように樹脂3が含浸さ
れた強化繊維2を得ることができる。
部の少なくとも一部が露出されるように樹脂3が含浸さ
れた強化繊維2を得ることができる。
【0032】(4)(c)ハンドレイアップ法およびバ
キューム法を併用した樹脂の含浸 まず、前述のハンドレイアップ法によって、周縁部の少
なくとも一部が露出するように樹脂3が含浸された、一
枚または積層された強化繊維2を成形する。
キューム法を併用した樹脂の含浸 まず、前述のハンドレイアップ法によって、周縁部の少
なくとも一部が露出するように樹脂3が含浸された、一
枚または積層された強化繊維2を成形する。
【0033】シール用パテ5を、含浸された樹脂3の周
囲に沿ってループ状に成形する。その際、余分な樹脂3
を強化繊維2の外に排出するための溝を、パテ5の一部
を削除して形成する。
囲に沿ってループ状に成形する。その際、余分な樹脂3
を強化繊維2の外に排出するための溝を、パテ5の一部
を削除して形成する。
【0034】前述のバキューム法と同様に、強化繊維2
の上から、パテ5と密着するようにバッグまたはシート
6を被せる。バッグまたはシート6とパテ5との間に気
密に挿入された減圧パイプ(図示せず)を通して、ポン
プ(図示せず)などによって隙間内を減圧する。減圧に
よって樹脂3に大気圧による外圧をかけ、強化繊維2に
含浸させられた樹脂3のうち余分な樹脂3を、パテ5に
作った溝を通して外に排出する。
の上から、パテ5と密着するようにバッグまたはシート
6を被せる。バッグまたはシート6とパテ5との間に気
密に挿入された減圧パイプ(図示せず)を通して、ポン
プ(図示せず)などによって隙間内を減圧する。減圧に
よって樹脂3に大気圧による外圧をかけ、強化繊維2に
含浸させられた樹脂3のうち余分な樹脂3を、パテ5に
作った溝を通して外に排出する。
【0035】余分な樹脂3を排出したあと、バッグまた
はシート6を取外す。こうして、周縁部の少なくとも一
部が露出されるように樹脂3が含浸され、かつ余分な樹
脂3が除かれた強化繊維2を得ることができる。
はシート6を取外す。こうして、周縁部の少なくとも一
部が露出されるように樹脂3が含浸され、かつ余分な樹
脂3が除かれた強化繊維2を得ることができる。
【0036】なお、減圧時に、樹脂3を加熱などによっ
て固化させても良い。加熱は、赤外線ランプなどを用い
て行う。 (5)上述の(4)(a)〜(4)(c)の方法によっ
て含浸させた樹脂3を固化させて、分割製品を成形す
る。熱硬化性樹脂を固化させる場合には、含浸させた樹
脂3を所定の温度のもとで、所定の時間、加熱して行
う。固化させる温度および時間は、使用した樹脂3の固
化条件に合わせて設定する。
て固化させても良い。加熱は、赤外線ランプなどを用い
て行う。 (5)上述の(4)(a)〜(4)(c)の方法によっ
て含浸させた樹脂3を固化させて、分割製品を成形す
る。熱硬化性樹脂を固化させる場合には、含浸させた樹
脂3を所定の温度のもとで、所定の時間、加熱して行
う。固化させる温度および時間は、使用した樹脂3の固
化条件に合わせて設定する。
【0037】樹脂3を固化させたのち、強化繊維2を離
型する。以上のようにして、周縁部に強化繊維2が露出
した分割製品を成形する。 (II)二次成形工程 この工程では、上述のようにして成形した分割製品か
ら、強化繊維2が内部で実質的に連続した所望の形をな
す樹脂製品を成形する。
型する。以上のようにして、周縁部に強化繊維2が露出
した分割製品を成形する。 (II)二次成形工程 この工程では、上述のようにして成形した分割製品か
ら、強化繊維2が内部で実質的に連続した所望の形をな
す樹脂製品を成形する。
【0038】以下、2つの分割製品から製品を成形する
方法について説明するが、3つ以上の分割製品から製品
を成形する場合は、以下の方法を繰り返せば良い。製品
を成形する方法としては、(A)分割製品同士を接合す
る方法、(B)分割製品に接合するように他の分割製品
を成形する方法などが挙げられる。それぞれの方法につ
いて、以下、説明する。
方法について説明するが、3つ以上の分割製品から製品
を成形する場合は、以下の方法を繰り返せば良い。製品
を成形する方法としては、(A)分割製品同士を接合す
る方法、(B)分割製品に接合するように他の分割製品
を成形する方法などが挙げられる。それぞれの方法につ
いて、以下、説明する。
【0039】(II−A)分割製品同士の接合による製
品の成形 それぞれの分割製品7の接合領域の強化繊維2を互いに
重ねて、分割製品7を所望の製品の形に並べる。次に、
接合領域の強化繊維2に樹脂3を含浸させて固化させ
る。固化の結果、強化繊維2が内部で実質的に連続した
所望の形の樹脂製品を成形することができる。
品の成形 それぞれの分割製品7の接合領域の強化繊維2を互いに
重ねて、分割製品7を所望の製品の形に並べる。次に、
接合領域の強化繊維2に樹脂3を含浸させて固化させ
る。固化の結果、強化繊維2が内部で実質的に連続した
所望の形の樹脂製品を成形することができる。
【0040】一例として、図4に示す突合わせ継手の場
合について、本方法を説明する。 (1)製品を成形するための、成形用の型1を用意す
る。型1の材料は、例えば分割製品を成形するために用
いた型の材料と同様である。
合について、本方法を説明する。 (1)製品を成形するための、成形用の型1を用意す
る。型1の材料は、例えば分割製品を成形するために用
いた型の材料と同様である。
【0041】(2)分割製品を成形するときと同様に、
型1の上に離型剤を塗布する。離型剤を塗布する箇所
は、少なくとも新たに樹脂3を含浸させる部分だけで良
い。 (3)分割製品を成形するときと同様に、離型剤の上に
ゲルコート樹脂を塗装する。ゲルコート樹脂を塗布する
箇所は、離型剤と同様に、少なくとも新たに樹脂3を含
浸させる部分だけで良い。
型1の上に離型剤を塗布する。離型剤を塗布する箇所
は、少なくとも新たに樹脂3を含浸させる部分だけで良
い。 (3)分割製品を成形するときと同様に、離型剤の上に
ゲルコート樹脂を塗装する。ゲルコート樹脂を塗布する
箇所は、離型剤と同様に、少なくとも新たに樹脂3を含
浸させる部分だけで良い。
【0042】(4)型1の上で分割製品7を接合する。
具体的には、それぞれの分割製品7の接合領域の強化繊
維2を互いに重ねて、分割製品7を所望の製品の形に並
べる。次に、接合領域の強化繊維2に樹脂3を含浸させ
て固化させる。含浸させる樹脂8としては、分割製品7
に用いられた樹脂3と同じ樹脂を使用する。
具体的には、それぞれの分割製品7の接合領域の強化繊
維2を互いに重ねて、分割製品7を所望の製品の形に並
べる。次に、接合領域の強化繊維2に樹脂3を含浸させ
て固化させる。含浸させる樹脂8としては、分割製品7
に用いられた樹脂3と同じ樹脂を使用する。
【0043】接合領域の強化繊維2に樹脂8を含浸させ
る方法としては、分割製品7を成形するときと同様に、
ハンドレイアップ法、バキューム法、および両者を併用
した方法などが挙げられる。それぞれの方法について、
以下の(4)(a)〜(4)(c)において説明する。
る方法としては、分割製品7を成形するときと同様に、
ハンドレイアップ法、バキューム法、および両者を併用
した方法などが挙げられる。それぞれの方法について、
以下の(4)(a)〜(4)(c)において説明する。
【0044】(4)(a)ハンドレイアップ法による樹
脂の含浸 図4において、一方の分割製品7の接合領域の強化繊維
2の上に、刷毛などを使って樹脂8を塗って含浸させ、
型1になじませる。樹脂8を塗った接合領域の強化繊維
2の上に、他方の分割製品7の接合領域の強化繊維2を
重ね、同様に樹脂8を塗って含浸させる。それぞれの分
割製品が積層された強化繊維2を含む場合には、上述の
作業を繰り返して、接合領域の強化繊維2を互いに交互
に重ねる。
脂の含浸 図4において、一方の分割製品7の接合領域の強化繊維
2の上に、刷毛などを使って樹脂8を塗って含浸させ、
型1になじませる。樹脂8を塗った接合領域の強化繊維
2の上に、他方の分割製品7の接合領域の強化繊維2を
重ね、同様に樹脂8を塗って含浸させる。それぞれの分
割製品が積層された強化繊維2を含む場合には、上述の
作業を繰り返して、接合領域の強化繊維2を互いに交互
に重ねる。
【0045】こうして、接合領域の強化繊維2の全体に
樹脂8を含浸させ、両分割製品7を樹脂8によって一体
にする。 (4)(b)バキューム法による樹脂3の含浸 分割製品7を成形するときと同様に、樹脂8を吸引して
含浸させる方法と、樹脂8を注入して含浸させる方法と
がある。
樹脂8を含浸させ、両分割製品7を樹脂8によって一体
にする。 (4)(b)バキューム法による樹脂3の含浸 分割製品7を成形するときと同様に、樹脂8を吸引して
含浸させる方法と、樹脂8を注入して含浸させる方法と
がある。
【0046】最初に、図5を参照して、樹脂8を吸引し
て含浸させる方法について説明する。両方の分割製品7
の接合領域の強化繊維2を互いに重ねる。ループ状のシ
ール用パテ5を、重ねた強化繊維2を囲むように両分割
製品7の樹脂3および成形用の型1の上に形成する。
て含浸させる方法について説明する。両方の分割製品7
の接合領域の強化繊維2を互いに重ねる。ループ状のシ
ール用パテ5を、重ねた強化繊維2を囲むように両分割
製品7の樹脂3および成形用の型1の上に形成する。
【0047】分割製品7の成形と同様に、強化繊維2の
上から、パテ5と密着するようにバッグまたはシート6
を被せる。そして、成形用の型1、パテ5、およびバッ
グまたはシート6によって隙間を形成する。隙間内を減
圧するためのパイプ(図示せず)、および隙間内に樹脂
8を吸引するためのパイプ(図示せず)を、バッグまた
はシート6とパテ5との間に気密に挿入する。減圧用パ
イプ(図示せず)を通して隙間内をポンプ(図示せず)
などによって減圧することで、樹脂8が隙間内に吸引さ
れる。吸引された樹脂8は、大気圧によって接合領域の
強化繊維2に含浸される。
上から、パテ5と密着するようにバッグまたはシート6
を被せる。そして、成形用の型1、パテ5、およびバッ
グまたはシート6によって隙間を形成する。隙間内を減
圧するためのパイプ(図示せず)、および隙間内に樹脂
8を吸引するためのパイプ(図示せず)を、バッグまた
はシート6とパテ5との間に気密に挿入する。減圧用パ
イプ(図示せず)を通して隙間内をポンプ(図示せず)
などによって減圧することで、樹脂8が隙間内に吸引さ
れる。吸引された樹脂8は、大気圧によって接合領域の
強化繊維2に含浸される。
【0048】バッグまたはシート6を取外す。こうし
て、接合領域の強化繊維2の全体に樹脂8が含浸され
て、一体になった分割製品7を得ることができる。
て、接合領域の強化繊維2の全体に樹脂8が含浸され
て、一体になった分割製品7を得ることができる。
【0049】次に、樹脂8を注入して含浸させる方法に
ついて説明する。前述の樹脂8を吸引する方法と同様
に、重ねた強化繊維2を囲むように、ループ状のシール
用パテ5を形成する。
ついて説明する。前述の樹脂8を吸引する方法と同様
に、重ねた強化繊維2を囲むように、ループ状のシール
用パテ5を形成する。
【0050】分割製品7の成形と同様に、減圧用のパイ
プ(図示せず)および樹脂8を注入するためのパイプ
(図示せず)を、パテ5を貫通して気密に挿入する。強
化繊維2の上から、パテ5と密着するように、前述と同
様に相対する別の成形用の型を置く。相対する2つの型
およびパテ5によって成形された隙間を、減圧用パイプ
(図示せず)を通してポンプ(図示せず)などによって
減圧する。減圧の後、注入用パイプ(図示せず)を通し
て隙間内に樹脂8を注入して、接合領域の強化繊維2の
部分にのみ樹脂8を含浸させる。
プ(図示せず)および樹脂8を注入するためのパイプ
(図示せず)を、パテ5を貫通して気密に挿入する。強
化繊維2の上から、パテ5と密着するように、前述と同
様に相対する別の成形用の型を置く。相対する2つの型
およびパテ5によって成形された隙間を、減圧用パイプ
(図示せず)を通してポンプ(図示せず)などによって
減圧する。減圧の後、注入用パイプ(図示せず)を通し
て隙間内に樹脂8を注入して、接合領域の強化繊維2の
部分にのみ樹脂8を含浸させる。
【0051】相対する別の型を取外す。こうして、接合
領域の強化繊維2の全体に樹脂8が含浸され、樹脂8に
よって一体になった分割製品7を得ることができる。
領域の強化繊維2の全体に樹脂8が含浸され、樹脂8に
よって一体になった分割製品7を得ることができる。
【0052】(4)(c)ハンドレイアップ法およびバ
キューム法を併用した樹脂の含浸まず、前述のハンドレ
イアップ法によって、重ねた強化繊維2に樹脂8を含浸
させる。
キューム法を併用した樹脂の含浸まず、前述のハンドレ
イアップ法によって、重ねた強化繊維2に樹脂8を含浸
させる。
【0053】次に、前述のバキューム法と同様にして、
重ねた強化繊維2を囲むように、ループ状のシール用パ
テ5を成形する。その際、余分な樹脂8を強化繊維2の
外に排出するための溝を、パテ5の一部を削除して形成
する。
重ねた強化繊維2を囲むように、ループ状のシール用パ
テ5を成形する。その際、余分な樹脂8を強化繊維2の
外に排出するための溝を、パテ5の一部を削除して形成
する。
【0054】前述と同様にして、強化繊維2の上から、
パテ5と密着するようにバッグまたはシート6を被せ、
隙間内を減圧する。減圧によって接合領域の樹脂8に大
気圧をかけ、余分な樹脂8をパテ5に作った溝を通して
外に排出する。
パテ5と密着するようにバッグまたはシート6を被せ、
隙間内を減圧する。減圧によって接合領域の樹脂8に大
気圧をかけ、余分な樹脂8をパテ5に作った溝を通して
外に排出する。
【0055】排出したあとバッグまたはシート6を取外
す。こうして、余分な樹脂8が除かれ、樹脂8によって
一体になった分割製品7を得ることができる。
す。こうして、余分な樹脂8が除かれ、樹脂8によって
一体になった分割製品7を得ることができる。
【0056】なお、減圧時に、接合領域の強化繊維2に
含浸させた樹脂8を加熱などによって固化させても良
い。加熱は、赤外線ランプなどを用いて行う。 (5)上述の(4)(a)〜(4)(c)の方法によっ
て含浸させた樹脂8を固化させて、分割製品7を接合す
る。熱硬化性樹脂を固化させる場合には、分割製品7を
成形したときと同じ条件で行えば良い。樹脂8を固化さ
せたのち、樹脂製品を離型する。
含浸させた樹脂8を加熱などによって固化させても良
い。加熱は、赤外線ランプなどを用いて行う。 (5)上述の(4)(a)〜(4)(c)の方法によっ
て含浸させた樹脂8を固化させて、分割製品7を接合す
る。熱硬化性樹脂を固化させる場合には、分割製品7を
成形したときと同じ条件で行えば良い。樹脂8を固化さ
せたのち、樹脂製品を離型する。
【0057】以上、説明したように、分割製品7同士を
接合することで所望の形の樹脂製品を成形することがで
きる。接合領域によって強化繊維2、10を重ねる部分
が十分に取れるため、内部で実質的に強化繊維2が連続
している樹脂製品を成形することができる。
接合することで所望の形の樹脂製品を成形することがで
きる。接合領域によって強化繊維2、10を重ねる部分
が十分に取れるため、内部で実質的に強化繊維2が連続
している樹脂製品を成形することができる。
【0058】(II−B)分割製品に接合するように残
りの分割製品を成形することによる製品の成形 分割製品7の接合領域の強化繊維2の部分に、残りの分
割製品のための強化繊維を新たに重ねる。重ねた強化繊
維に樹脂を含浸させ固化させて、残りの分割製品を成形
する。こうして、強化繊維が内部で実質的に連続した所
望の形の樹脂製品を成形することができる。
りの分割製品を成形することによる製品の成形 分割製品7の接合領域の強化繊維2の部分に、残りの分
割製品のための強化繊維を新たに重ねる。重ねた強化繊
維に樹脂を含浸させ固化させて、残りの分割製品を成形
する。こうして、強化繊維が内部で実質的に連続した所
望の形の樹脂製品を成形することができる。
【0059】例として、図6に示した突合わせ継手の場
合、および図7、図8に示したすみ肉継手の場合につい
て説明する。 (II−B―1)突合わせ継手の場合における製品の成
形 (1)図6において、前述した分割製品同士を接合する
場合と同様に、成形用の型1を用意し、この型1の上に
離型剤およびゲルコート樹脂を塗布する。塗布する箇所
は、少なくとも新たに樹脂を含浸させる部分だけで良
い。
合、および図7、図8に示したすみ肉継手の場合につい
て説明する。 (II−B―1)突合わせ継手の場合における製品の成
形 (1)図6において、前述した分割製品同士を接合する
場合と同様に、成形用の型1を用意し、この型1の上に
離型剤およびゲルコート樹脂を塗布する。塗布する箇所
は、少なくとも新たに樹脂を含浸させる部分だけで良
い。
【0060】(2)型1の上で分割製品7に接合するよ
うに新たに分割製品9を成形する。まず、分割製品7を
型1に置く。分割製品7の接合領域の強化繊維2に、残
りの分割製品のための強化繊維10を重ねて、所望の製
品の形にする。強化繊維2および10がそれぞれ積層さ
れている場合には、互いに交互に重ねる。
うに新たに分割製品9を成形する。まず、分割製品7を
型1に置く。分割製品7の接合領域の強化繊維2に、残
りの分割製品のための強化繊維10を重ねて、所望の製
品の形にする。強化繊維2および10がそれぞれ積層さ
れている場合には、互いに交互に重ねる。
【0061】強化繊維2および強化繊維10に、樹脂8
を含浸させる。含浸させる樹脂8としては、分割製品7
に用いられた樹脂3と同じ樹脂を使用する樹脂8を含浸
させる方法としては、やはり、ハンドレイアップ法、バ
キューム法および両者を併用した方法などが挙げられ
る。それぞれの方法を用いた樹脂8の含浸について、以
下の(2)(a)〜(2)(c)において説明する。
を含浸させる。含浸させる樹脂8としては、分割製品7
に用いられた樹脂3と同じ樹脂を使用する樹脂8を含浸
させる方法としては、やはり、ハンドレイアップ法、バ
キューム法および両者を併用した方法などが挙げられ
る。それぞれの方法を用いた樹脂8の含浸について、以
下の(2)(a)〜(2)(c)において説明する。
【0062】(2)(a)ハンドレイアップ法による樹
脂の含浸 接合領域の強化繊維2の上に、刷毛などを使って樹脂8
を塗って含浸させる。樹脂8を塗った強化繊維2の上に
強化繊維10を重ね、同様に樹脂8を塗って含浸させ
る。強化繊維2および10がそれぞれ積層されている場
合には、上述の作業を繰り返して、強化繊維2および1
0を互いに交互に重ねる。
脂の含浸 接合領域の強化繊維2の上に、刷毛などを使って樹脂8
を塗って含浸させる。樹脂8を塗った強化繊維2の上に
強化繊維10を重ね、同様に樹脂8を塗って含浸させ
る。強化繊維2および10がそれぞれ積層されている場
合には、上述の作業を繰り返して、強化繊維2および1
0を互いに交互に重ねる。
【0063】こうして、強化繊維2および強化繊維10
の全体に樹脂8を含浸させる。 (2)(b)バキューム法による樹脂の含浸 一例として、樹脂8を吸引して含浸させる方法について
説明する。
の全体に樹脂8を含浸させる。 (2)(b)バキューム法による樹脂の含浸 一例として、樹脂8を吸引して含浸させる方法について
説明する。
【0064】成形用の型1の上で、接合領域の強化繊維
2に強化繊維10を重ねる。接合領域の強化繊維2およ
び強化繊維10を囲むように、ループ上のシール用パテ
5を型1の上に成形する。分割製品7を成形したときと
同様に、強化繊維2、10の上から、パテ5と密着する
ようにバッグまたはシート6を被せて、隙間を形成す
る。隙間内を減圧するためのパイプ(図示せず)、およ
び隙間内に樹脂8を吸引するためのパイプ(図示せず)
を、バッグまたはシート6とパテ5との間に気密に挿入
する。減圧用パイプ(図示せず)を通して隙間内をポン
プ(図示せず)などによって減圧することで、樹脂8が
隙間内に吸引される。吸引された樹脂8は、大気圧によ
って接合領域の強化繊維2および強化繊維10に含浸さ
れる。樹脂8としては、分割製品7に用いられた樹脂3
と同じものを使用する。
2に強化繊維10を重ねる。接合領域の強化繊維2およ
び強化繊維10を囲むように、ループ上のシール用パテ
5を型1の上に成形する。分割製品7を成形したときと
同様に、強化繊維2、10の上から、パテ5と密着する
ようにバッグまたはシート6を被せて、隙間を形成す
る。隙間内を減圧するためのパイプ(図示せず)、およ
び隙間内に樹脂8を吸引するためのパイプ(図示せず)
を、バッグまたはシート6とパテ5との間に気密に挿入
する。減圧用パイプ(図示せず)を通して隙間内をポン
プ(図示せず)などによって減圧することで、樹脂8が
隙間内に吸引される。吸引された樹脂8は、大気圧によ
って接合領域の強化繊維2および強化繊維10に含浸さ
れる。樹脂8としては、分割製品7に用いられた樹脂3
と同じものを使用する。
【0065】その後、バッグまたはシート6を取外す。
こうして、強化繊維2および強化繊維10の全体に樹脂
8を含浸させる。 (2)(c)ハンドレイアップ法およびバキューム法を
併用した樹脂の含浸まず、前述のハンドレイアップ法に
よって、強化繊維2および強化繊維10に、樹脂8を塗
って含浸させる。
こうして、強化繊維2および強化繊維10の全体に樹脂
8を含浸させる。 (2)(c)ハンドレイアップ法およびバキューム法を
併用した樹脂の含浸まず、前述のハンドレイアップ法に
よって、強化繊維2および強化繊維10に、樹脂8を塗
って含浸させる。
【0066】前述のバキューム法と同様に、樹脂8の含
浸された強化繊維2、10の周囲に、気密性を確保する
ためのシール用パテ5をループ状に成形する。その際、
余分な樹脂8を強化繊維2、10の外に排出するための
溝を、パテ5の一部を削除して成形する。強化繊維2、
10の上から、パテ5と密着するようにバッグまたはシ
ート6を被せて、成形された隙間を減圧する。減圧によ
って強化繊維2、10に大気圧をかけ、余分な樹脂8を
パテ5に作った溝を通して外に排出する。
浸された強化繊維2、10の周囲に、気密性を確保する
ためのシール用パテ5をループ状に成形する。その際、
余分な樹脂8を強化繊維2、10の外に排出するための
溝を、パテ5の一部を削除して成形する。強化繊維2、
10の上から、パテ5と密着するようにバッグまたはシ
ート6を被せて、成形された隙間を減圧する。減圧によ
って強化繊維2、10に大気圧をかけ、余分な樹脂8を
パテ5に作った溝を通して外に排出する。
【0067】排出したあと、バッグまたはシート6を取
外す。こうして、強化繊維2および強化繊維10の全体
に樹脂8を含浸させる。なお、減圧時に、含浸させた樹
脂8を加熱などによって固化させても良い。加熱は、赤
外線ランプなどを用いて行う。
外す。こうして、強化繊維2および強化繊維10の全体
に樹脂8を含浸させる。なお、減圧時に、含浸させた樹
脂8を加熱などによって固化させても良い。加熱は、赤
外線ランプなどを用いて行う。
【0068】(3)上述の(2)(a)〜(2)(c)
の方法によって含浸させた樹脂8を固化させて、強化繊
維10から残りの分割製品9を成形する。熱硬化性樹脂
を固化させる場合には、分割製品7を成形したときと同
じ条件で行えば良い。
の方法によって含浸させた樹脂8を固化させて、強化繊
維10から残りの分割製品9を成形する。熱硬化性樹脂
を固化させる場合には、分割製品7を成形したときと同
じ条件で行えば良い。
【0069】固化の後、離型する。このようにして、残
りの分割製品9を突合わせ継手によって分割製品7に接
合するように成形することができる。
りの分割製品9を突合わせ継手によって分割製品7に接
合するように成形することができる。
【0070】(II−B―2)すみ肉継手の場合におけ
る樹脂製品の成形 (1)図7において、前述の分割製品同士を接合する場
合と同様に、成形用の型1を用意し、この型1の上に離
型剤およびゲルコート樹脂を塗布する。塗布する箇所
は、離型剤と同様に、少なくとも新たに樹脂3を含浸さ
せる部分だけで良い。
る樹脂製品の成形 (1)図7において、前述の分割製品同士を接合する場
合と同様に、成形用の型1を用意し、この型1の上に離
型剤およびゲルコート樹脂を塗布する。塗布する箇所
は、離型剤と同様に、少なくとも新たに樹脂3を含浸さ
せる部分だけで良い。
【0071】(2)型1の上で分割製品7に接合するよ
うに新たに分割製品9を成形する。まず、分割製品7を
型1の上に垂直に置く。分割製品7の形としては、板状
以外に骨状、棒状などが挙げられる。また、分割製品7
を垂直に置く際、強化繊維2をTの字状に曲げて、型1
の上に広げる。通常、すみ肉継手を行う分割製品7の強
化繊維2は積層されているため、Tの字状に曲げること
ができる。
うに新たに分割製品9を成形する。まず、分割製品7を
型1の上に垂直に置く。分割製品7の形としては、板状
以外に骨状、棒状などが挙げられる。また、分割製品7
を垂直に置く際、強化繊維2をTの字状に曲げて、型1
の上に広げる。通常、すみ肉継手を行う分割製品7の強
化繊維2は積層されているため、Tの字状に曲げること
ができる。
【0072】型1の上で、強化繊維2に分割製品9の強
化繊維10を互いに交互に重ねる。なお、図7に示すよ
うに、分割製品7を型1の上に垂直に置く前に、1また
は複数枚の強化繊維10を前もって型1の上に積層して
おいても良い。こうすることで、強化繊維2、10間の
接触面積をより増やすことができる。
化繊維10を互いに交互に重ねる。なお、図7に示すよ
うに、分割製品7を型1の上に垂直に置く前に、1また
は複数枚の強化繊維10を前もって型1の上に積層して
おいても良い。こうすることで、強化繊維2、10間の
接触面積をより増やすことができる。
【0073】次に、強化繊維2および強化繊維10に、
樹脂8を含浸させる。含浸させる樹脂8としては、分割
製品7に用いられた樹脂3と同じものを使用する樹脂8
を含浸させる方法としては、前述の分割製品同士を接合
する方法と同様に、ハンドレイアップ法、バキューム法
および両者を併用した方法などが挙げられる。それぞれ
の方法を用いた樹脂8の含浸について、以下の(2)
(a)〜(2)(c)において説明する。
樹脂8を含浸させる。含浸させる樹脂8としては、分割
製品7に用いられた樹脂3と同じものを使用する樹脂8
を含浸させる方法としては、前述の分割製品同士を接合
する方法と同様に、ハンドレイアップ法、バキューム法
および両者を併用した方法などが挙げられる。それぞれ
の方法を用いた樹脂8の含浸について、以下の(2)
(a)〜(2)(c)において説明する。
【0074】(2)(a)ハンドレイアップ法による樹
脂の含浸 図7において、前述のように、強化繊維ごとに樹脂8を
塗って含浸させる。樹脂8を塗った強化繊維2、10を
重ねる。
脂の含浸 図7において、前述のように、強化繊維ごとに樹脂8を
塗って含浸させる。樹脂8を塗った強化繊維2、10を
重ねる。
【0075】こうして、強化繊維2および強化繊維10
の全体に樹脂8を含浸させる。 (2)(b)バキューム法による樹脂の含浸 一例として、樹脂8を吸引して含浸させる方法について
説明する。
の全体に樹脂8を含浸させる。 (2)(b)バキューム法による樹脂の含浸 一例として、樹脂8を吸引して含浸させる方法について
説明する。
【0076】図8において、成形用の型1の上で、垂直
に置いた分割製品7の強化繊維2に強化繊維10を重ね
る。強化繊維2および強化繊維10を囲むように、シー
ル用パテ5を形成する。具体的には、図8に示すよう
に、分割製品7の樹脂3の端部、および強化繊維10の
周囲(図示せず)にそれぞれパテ5を形成する。強化繊
維2、10の上から、パテ5と密着するようにバッグま
たはシート6を被せて、型1、パテ5、およびバッグま
たはシート6によって区切られた隙間を形成する。隙間
内を減圧するためのパイプ(図示せず)、および隙間内
に樹脂8を吸引するためのパイプ(図示せず)を、バッ
グまたはシート6とパテ5との間に気密に挿入する。減
圧用パイプ(図示せず)を通して隙間内をポンプ(図示
せず)などによって減圧しながら、樹脂8を隙間内に吸
引する。吸引する樹脂8は、分割製品7に用いられた樹
脂3と同じものを使用する。
に置いた分割製品7の強化繊維2に強化繊維10を重ね
る。強化繊維2および強化繊維10を囲むように、シー
ル用パテ5を形成する。具体的には、図8に示すよう
に、分割製品7の樹脂3の端部、および強化繊維10の
周囲(図示せず)にそれぞれパテ5を形成する。強化繊
維2、10の上から、パテ5と密着するようにバッグま
たはシート6を被せて、型1、パテ5、およびバッグま
たはシート6によって区切られた隙間を形成する。隙間
内を減圧するためのパイプ(図示せず)、および隙間内
に樹脂8を吸引するためのパイプ(図示せず)を、バッ
グまたはシート6とパテ5との間に気密に挿入する。減
圧用パイプ(図示せず)を通して隙間内をポンプ(図示
せず)などによって減圧しながら、樹脂8を隙間内に吸
引する。吸引する樹脂8は、分割製品7に用いられた樹
脂3と同じものを使用する。
【0077】その後、バッグまたはシート6を取外す。
こうして、強化繊維2および強化繊維10の全体に樹脂
8を含浸させる。 (2)(c)ハンドレイアップ法およびバキューム法を
併用した樹脂の含浸まず、前述のハンドレイアップ法に
よって、強化繊維2およびこれに重ねた強化繊維10
に、樹脂8を塗って含浸させる。
こうして、強化繊維2および強化繊維10の全体に樹脂
8を含浸させる。 (2)(c)ハンドレイアップ法およびバキューム法を
併用した樹脂の含浸まず、前述のハンドレイアップ法に
よって、強化繊維2およびこれに重ねた強化繊維10
に、樹脂8を塗って含浸させる。
【0078】前述のバキューム法と同様に、強化繊維2
および強化繊維10を囲むように、シール用パテ5を配
置する。その際、余分な樹脂8を強化繊維2、10の外
に排出するための溝を、パテ5の一部を削除して成形す
る。前述のバキューム法と同様に、強化繊維2、10の
上から、パテ5と密着するようにバッグまたはシート6
を被せて、成形された隙間を減圧する。減圧によって強
化繊維2および10に大気圧をかけ、余分な樹脂8をパ
テ5に作った溝を通して外に排出する。
および強化繊維10を囲むように、シール用パテ5を配
置する。その際、余分な樹脂8を強化繊維2、10の外
に排出するための溝を、パテ5の一部を削除して成形す
る。前述のバキューム法と同様に、強化繊維2、10の
上から、パテ5と密着するようにバッグまたはシート6
を被せて、成形された隙間を減圧する。減圧によって強
化繊維2および10に大気圧をかけ、余分な樹脂8をパ
テ5に作った溝を通して外に排出する。
【0079】排出したあと、バッグまたはシート6を取
外す。こうして、強化繊維2および強化繊維10の全体
に樹脂8を含浸させる。なお、減圧時に、含浸させた樹
脂8を加熱などによって固化させても良い。加熱は、赤
外線ランプなどを用いて行う。
外す。こうして、強化繊維2および強化繊維10の全体
に樹脂8を含浸させる。なお、減圧時に、含浸させた樹
脂8を加熱などによって固化させても良い。加熱は、赤
外線ランプなどを用いて行う。
【0080】(3)上述の(2)(a)〜(2)(c)
の方法によって含浸させた樹脂8を固化させて、強化繊
維10から残りの分割製品9を成形する。熱硬化性樹脂
を固化させる場合には、分割製品7を成形したときと同
じ条件で行えば良い。
の方法によって含浸させた樹脂8を固化させて、強化繊
維10から残りの分割製品9を成形する。熱硬化性樹脂
を固化させる場合には、分割製品7を成形したときと同
じ条件で行えば良い。
【0081】固化の後、離型する。このようにして、残
りの分割製品9を、すみ肉継手によって分割製品7に接
合するように成形することができる。
りの分割製品9を、すみ肉継手によって分割製品7に接
合するように成形することができる。
【0082】以上、説明したように、分割製品7に接合
するように残りの分割製品9を成形することで、所望の
形の樹脂製品を成形することができる。接合領域によっ
て強化繊維2、10を重ねる部分が十分に取れるため、
内部で実質的に強化繊維が連続している樹脂製品を成形
することができる。
するように残りの分割製品9を成形することで、所望の
形の樹脂製品を成形することができる。接合領域によっ
て強化繊維2、10を重ねる部分が十分に取れるため、
内部で実質的に強化繊維が連続している樹脂製品を成形
することができる。
【0083】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、強化繊維が内部で実質的に連続している繊維強化樹
脂製品を成形することができる。そのため、接合部での
接合強度が高くなり、接合距離を短く、また接合するた
めの積層数を少なくすることができる。その結果、製品
を製造する手間および費用が減少するという効果を奏す
る。
ば、強化繊維が内部で実質的に連続している繊維強化樹
脂製品を成形することができる。そのため、接合部での
接合強度が高くなり、接合距離を短く、また接合するた
めの積層数を少なくすることができる。その結果、製品
を製造する手間および費用が減少するという効果を奏す
る。
【図1】本発明に係る分割製品の成形方法の一例を示す
図。
図。
【図2】本発明に係る分割製品の成形方法の他の例を示
す図。
す図。
【図3】本発明に係る分割製品の成形方法の他の例を示
す図。
す図。
【図4】本発明に係る樹脂製品の成形方法の一例を示す
図。
図。
【図5】本発明に係る樹脂製品の成形方法の他の例を示
す図。
す図。
【図6】本発明に係る樹脂製品の成形方法の他の例を示
す図。
す図。
【図7】本発明に係る樹脂製品の成形方法の他の例を示
す図。
す図。
【図8】本発明に係る樹脂製品の成形方法の他の例を示
す図。
す図。
1、20…成形用の型 2、10…強化繊維 3、8…樹脂 4…樹脂の壁 5…シール用パテ 6…バッグまたはシート 7、9…分割製品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:12
Claims (2)
- 【請求項1】 繊維強化樹脂製品をその2以上の部分を
接合することにより製造する方法であって、 強化繊維に対し接合領域を除いて樹脂を含浸させ、該樹
脂を固化させることにより該接合領域において強化繊維
が露出したそれぞれの部分を形成し、 それぞれの部分の接合領域の露出した強化繊維同士を重
合し、この重合部に樹脂を含浸させて固化させることを
特徴とする繊維強化樹脂製品の製造方法。 - 【請求項2】 繊維強化樹脂製品をその2 以上の部分を
接合することにより製造する方法であって、 強化繊維に対し接合領域を除いて樹脂を含浸させ、該樹
脂を固化させることにより該接合領域において強化繊維
が露出した一の部分を形成し、 該一の部分の接合領域の露出した強化繊維に他の部分に
用いる強化繊維を重合し、この重合部および他の部分に
用いる強化繊維に樹脂を含浸させ、該樹脂を固化させる
ことにより他の部分を形成することを特徴とする繊維強
化樹脂製品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10088828A JPH11286055A (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | 繊維強化樹脂製品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10088828A JPH11286055A (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | 繊維強化樹脂製品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11286055A true JPH11286055A (ja) | 1999-10-19 |
Family
ID=13953811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10088828A Pending JPH11286055A (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | 繊維強化樹脂製品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11286055A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006218821A (ja) * | 2005-02-14 | 2006-08-24 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 繊維強化プラスチックパネルの接続方法 |
JP2006247923A (ja) * | 2005-03-09 | 2006-09-21 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 繊維強化プラスチックパネルの接続方法 |
JP2010150368A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Toray Ind Inc | 繊維強化プラスチック |
JP2010155403A (ja) * | 2008-12-29 | 2010-07-15 | Toyota Motor Corp | 構造体及びレジントランスファモールディング成形方法 |
JP2010533216A (ja) * | 2007-07-13 | 2010-10-21 | エボニック レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | コア材料のための改善された突合せ接続 |
DE102013221168A1 (de) * | 2013-10-18 | 2015-05-07 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Bauteilanordnung |
-
1998
- 1998-04-01 JP JP10088828A patent/JPH11286055A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006218821A (ja) * | 2005-02-14 | 2006-08-24 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 繊維強化プラスチックパネルの接続方法 |
JP2006247923A (ja) * | 2005-03-09 | 2006-09-21 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 繊維強化プラスチックパネルの接続方法 |
JP2010533216A (ja) * | 2007-07-13 | 2010-10-21 | エボニック レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | コア材料のための改善された突合せ接続 |
JP2010150368A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Toray Ind Inc | 繊維強化プラスチック |
JP2010155403A (ja) * | 2008-12-29 | 2010-07-15 | Toyota Motor Corp | 構造体及びレジントランスファモールディング成形方法 |
DE102013221168A1 (de) * | 2013-10-18 | 2015-05-07 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Bauteilanordnung |
US10029740B2 (en) | 2013-10-18 | 2018-07-24 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Component arrangement |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3349157A (en) | Method of molding multi-laminate airfoil structures and the like | |
US4842670A (en) | Molded vacuum bag for debulking and autoclaving laminates of complex shapes | |
US4822436A (en) | Apparatus for debulking and autoclaving laminates of complex shapes | |
US5304339A (en) | Method for manufacturing a large-sized object of fiber reinforced synthetic resin | |
US8034268B2 (en) | Method for manufacturing lightweight composite fairing bar | |
US20130127092A1 (en) | Moulded multilayer plastics component with continuously reinforced fibre plies and process for producing this component | |
US9623620B2 (en) | Three-dimensional reuseable curing caul for use in curing integrated composite components and methods of making the same | |
CN109849368B (zh) | 一种复合材料带锥段变厚度回转体连接结构加工方法 | |
JPH10512820A (ja) | ハニカムコア複合製品の製造方法 | |
JPH0365317A (ja) | 複合構造体を形成するための方法及び装置 | |
GB2351937A (en) | Process for the production of fibre-reinforced plastics components | |
RU2566774C2 (ru) | Способ изготовления детали из композитного материала с полым сердечником | |
US4671837A (en) | Process for forming composite molds to be used in the manufacture of composite parts | |
JPH11286055A (ja) | 繊維強化樹脂製品の製造方法 | |
KR101447136B1 (ko) | 섬유 강화 복합재의 성형방법 | |
US4260445A (en) | Process for producing thick reinforced plastic articles | |
JP2012066397A (ja) | 繊維強化プラスチックの製造方法 | |
RU2623773C1 (ru) | Способ изготовления панели с ребрами жесткости из полимерных композиционных материалов | |
RU2705964C1 (ru) | Способ изготовления длинномерных пустотелых композитных деталей с замкнутым контуром | |
JP2002248620A (ja) | 繊維強化プラスチック成形用基材および繊維強化プラスチックの成形方法 | |
TWI770495B (zh) | 利用三維立體結構纖維布及三維立體真空灌注製程之一體成型殼體的製造方法及製造設備以及一體成型之殼體 | |
CN107627625A (zh) | 复合材料制件的阴模成型方法 | |
RU2201343C2 (ru) | Способ изготовления изделий из композиционных материалов | |
CN110843236A (zh) | 一种碳纤维复合材料中空叶片的制备方法 | |
US20230398750A1 (en) | Composite manufacturing method and tool |