JP2010150368A - 繊維強化プラスチック - Google Patents
繊維強化プラスチック Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010150368A JP2010150368A JP2008329469A JP2008329469A JP2010150368A JP 2010150368 A JP2010150368 A JP 2010150368A JP 2008329469 A JP2008329469 A JP 2008329469A JP 2008329469 A JP2008329469 A JP 2008329469A JP 2010150368 A JP2010150368 A JP 2010150368A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- base material
- fiber base
- weight
- sub
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
Abstract
【解決手段】複数の繊維基材を積層した積層体に樹脂を含浸させ、前記樹脂を硬化させてなる繊維強化プラスチックであって、少なくとも一層の前記繊維基材が複数の繊維基材片を接合されてなるものであるとともに、互いに接合された一対の前記繊維基材片のうち少なくとも一方の繊維基材片が主目付部と副目付部とから構成されることを特徴とする繊維強化プラスチック。
【選択図】図6
Description
(1)複数の繊維基材を積層した積層体に樹脂を含浸させ、前記樹脂を硬化させてなる繊維強化プラスチックであって、少なくとも一層の前記繊維基材が複数の繊維基材片を接合されてなるものであるとともに、互いに接合された一対の前記繊維基材片のうち少なくとも一方の繊維基材片が主目付部と副目付部とから構成されることを特徴とする繊維強化プラスチック。
(2)前記繊維基材片を接合した接合部における繊維目付が、前記接合部を構成しない部分における繊維目付の50%〜160%であることを特徴とする(1)に記載の繊維強化プラスチック。
(3)前記接合部は、一方の繊維基材片の主目付部と副目付部との境界線から他方の繊維基材片の外縁までの距離が5mm以内となるように重ね合わせて接合することを特徴とする(1)または(2)に記載の繊維強化プラスチック。
(4)前記接合部を有する繊維基材を、最外層に載置しないことを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の繊維強化プラスチック。
これまでの説明は、繊維基材にあらかじめ樹脂を含浸させない(ドライ)状態の繊維基材について説明してきたが、本発明は、これに限定されることなく、繊維基材にあらかじめ樹脂を含浸させたプリプレグを使用することも好ましい。プリプレグを用いると、金型に組み込んだ後に樹脂を注入することなく、プレス成形法やオートクレーブ成形法等を用いて、目的とするFRPを得ることができる。
(実施例1)
本実施例は、本発明を用いて100cm四方の平板状CFRPを得たものである。繊維基材は次の3種類を使用した。
繊維基材(A):東レ(株)製炭素繊維織物CK6252C
(織り組織:T700SC平織り、繊維目付315g/m2、機幅100cm)
繊維基材(B):東レ(株)製炭素繊維織物CK6244C
(織り組織:T700SC平織り、繊維目付213g/m2、機幅100cm)
繊維基材(C):日東紡績(株)製サーフェースマットMF30P−104LS
(繊維目付30g/m2、104cm幅)
繊維基材(A)および(B)には、図13に示すように幅方向両端に11mm〜13mm、平均12mmの幅で横糸のみで構成される部分があり、これを副目付部31とした。主目付部および副目付部の繊維目付については、実際に使用する部分を切り取って測定することが出来ないため、使用する部分に隣り合う部分を使用して測定した。繊維基材(A)の主目付部を10cm四方に切り取って測定した重さは3.17gであり、繊維目付は317g/m2であった。一方副目付部については、幅が12mmと狭く、10cm四方の副目付部を得ることが出来ないため、100cmの長さに切り取って100cm×12mm分の繊維目付を測定し、その重さは1.85gであり、繊維目付は154g/m2であった。繊維基材(B)の主目付部および副目付部の繊維目付も同様にして測定し、主目付部は213g/m2、副目付部は105g/m2であった。
(実施例2)
図21に示すように、実施例1で用いている繊維基材(B)からなる基材34の副目付部から一部の繊維を鋏で切り落とし、副目付部の繊維目付を小さくした繊維基材(B)53を得た。実施例1と同様の方法で副目付部の繊維目付を測定すると、繊維目付は60g/m2であった。これをカットして、基材片36および基材片38と同じ形状の基材片54および基材片55を得た後、これらを図16に倣って接合し、接合部56を有する基材57を得た。このとき接合部56の繊維目付は、2つの副目付部の繊維目付を足した60+60=120g/m2であり、接合部を構成しない部分の繊維目付213g/m2に対して56%である。同様に基材53からもう1枚基材57を得て計2枚用意した。
(実施例3)
図21に示すように、実施例2と同様に実施例1で用いている繊維基材(B)からなる基材34の副目付部から一部の繊維を鋏で切り落とし、副目付部の繊維目付を小さくした繊維基材(B)58を得た。実施例1と同様の方法で副目付部の繊維目付を測定すると、繊維目付は40g/m2であった。これをカットして、基材片36および基材片38と同じ形状の基材片59および基材片60を得た後、これらを図16に倣って接合し、接合部61を有する基材62を得た。このとき接合部の繊維目付は、2つの副目付部の繊維目付を足した40+40=80g/m2であり、接合部を構成しない部分の繊維目付213g/m2に対して38%である。同様に基材58からもう1枚基材62を得て計2枚用意した。
(実施例4)
図22に示すように、実施例1で用いている繊維基材(B)からなる基材34をカットして、主目付部のみで構成された基材片63と副目付部を持つ基材片64を得て、これらの端部を図16に倣って接合し、接合部65を有する基材66を得た。このとき、接合部の繊維目付は、主目付部の繊維目付と副目付部の繊維目付とを足した213+105=318g/m2であり、接合部を構成しない部分の繊維目付213g/m2に対して149%である。同様に基材34からもう1枚基材66を得て計2枚用意した。
(実施例5)
図23に示すように、実施例4と同様に実施例で用いている繊維基材(B)からなる基材34をカットして、主目付部のみで構成された基材片67および基材片68を得た後、基材片68の端部から一部の繊維を鋏で切り落とし、副目付部を有する基材片69を得た。実施例と同様の方法で副目付部の繊維目付を測定すると、繊維目付は150g/m2であった。これらの端部を図16に倣って接合し、接合部70を有する基材71を得た。このとき、接合部の繊維目付は、主目付部の繊維目付と副目付部の繊維目付とを足した213+150=363g/m2であり、接合部を構成しない部分の繊維目付213g/m2に対して170%である。同様に基材34からもう1枚基材71を得て計2枚用意した。
1b 繊維基材片
2 FRP表面
3 蛍光灯の写像
4 繊維基材を重ね合わせた部分
5a 繊維基材片
5b 繊維基材片
6 主目付部
7 副目付部
8 接合部を有する繊維基材
9 接合部
10a 接合部を構成しない部分
10b 接合部を構成しない部分
11a 平織りの織物
11b 平織りの織物
12a 縦糸を抜き取って横糸のみを残した副目付部
12b 縦糸を抜き取って横糸のみを残した副目付部
13 接合部
14a 接合部を構成しない部分
14b 接合部を構成しない部分
15 主目付部
16 副目付部
17 主目付部
18 副目付部
19 主目付部
20 副目付部
21a 端部のカットラインを凹凸形状にした繊維基材
21b 端部のカットラインを凹凸形状にした繊維基材
22 副目付部
23 副目付部
24 重なり合わない部分
25 副目付部
26 副目付部
27 主目付部
28 重なり合う部分
29 一方の繊維基材片の主目付部と副目付部との境界線から他方の繊維基材片の外縁までの距離
30 一方の繊維基材片の主目付部と副目付部との境界線から他方の繊維基材片の外縁までの距離
31 副目付部
32 繊維基材(A)
33 カットした基材
34 繊維基材(B)
35 副目付部
36 カットした基材片
37 副目付部
38 カットした基材片
39 接合部
39a 接合部
39b 接合部
40 接合部を有する基材
40a 接合部を有する基材
40b 接合部を有する基材
41 重なり合わない部分
42 重なり合う部分
43 繊維基材(C)
44 カットした基材
45 積層体
46 上型
47 下型
48 キャビティ
49a 熱媒体流路
49b 熱媒体流路
50 樹脂排出口
51a 樹脂製チューブ
51b 樹脂製チューブ
52 樹脂注入口
53 副目付部の繊維目付を小さくした繊維基材(B)
54 基材片36と同じ形状にカットした基材片
55 基材片38と同じ形状にカットした基材片
56 接合部
57 接合部を有する基材
57a 接合部を有する基材
57b 接合部を有する基材
58 副目付部の繊維目付を小さくした繊維基材(B)
59 基材片36と同じ形状にカットした基材片
60 基材片38と同じ形状にカットした基材片
61 接合部
62 接合部を有する基材
62a 接合部を有する基材
62b 接合部を有する基材
63 主目付部のみで構成された基材片
64 副目付部を持つ基材片
65 接合部
66 接合部を有する基材
66a 接合部を有する基材
66b 接合部を有する基材
67 主目付部のみで構成された基材片
68 主目付部のみで構成された基材片
69 副目付部を持つ基材片
70 接合部
71 接合部を有する基材
71a 接合部を有する基材
71b 接合部を有する基材
Claims (4)
- 複数の繊維基材を積層した積層体に樹脂を含浸させ、前記樹脂を硬化させてなる繊維強化プラスチックであって、少なくとも一層の前記繊維基材が複数の繊維基材片を接合されてなるものであるとともに、互いに接合された一対の前記繊維基材片のうち少なくとも一方の繊維基材片が主目付部と副目付部とから構成されることを特徴とする繊維強化プラスチック。
- 前記繊維基材片を接合した接合部における繊維目付が、前記接合部を構成しない部分における繊維目付の50%〜160%であることを特徴とする請求項1に記載の繊維強化プラスチック。
- 前記接合部は、一方の繊維基材片の主目付部と副目付部との境界線から他方の繊維基材片の外縁までの距離が5mm以内となるように重ね合わせて接合することを特徴とする請求項1または2に記載の繊維強化プラスチック。
- 前記接合部を有する繊維基材を、最外層に載置しないことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の繊維強化プラスチック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008329469A JP2010150368A (ja) | 2008-12-25 | 2008-12-25 | 繊維強化プラスチック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008329469A JP2010150368A (ja) | 2008-12-25 | 2008-12-25 | 繊維強化プラスチック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010150368A true JP2010150368A (ja) | 2010-07-08 |
Family
ID=42569804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008329469A Pending JP2010150368A (ja) | 2008-12-25 | 2008-12-25 | 繊維強化プラスチック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010150368A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012166498A (ja) * | 2011-02-16 | 2012-09-06 | Universal Shipbuilding Corp | Frp構造体 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5798821U (ja) * | 1980-12-09 | 1982-06-17 | ||
JPS58163774A (ja) * | 1982-03-16 | 1983-09-28 | 桑田 勝男 | 補綴方法 |
JPH05238203A (ja) * | 1992-02-28 | 1993-09-17 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
JPH10325072A (ja) * | 1997-05-23 | 1998-12-08 | Sekisui Chem Co Ltd | 混合繊維マットの継ぎ方法 |
JPH11286055A (ja) * | 1998-04-01 | 1999-10-19 | Nkk Corp | 繊維強化樹脂製品の製造方法 |
JP2006021514A (ja) * | 2004-06-07 | 2006-01-26 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | タイヤ補強材の製造方法及びそれを用いた空気入りタイヤの製造方法 |
JP2006218821A (ja) * | 2005-02-14 | 2006-08-24 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 繊維強化プラスチックパネルの接続方法 |
JP2007099088A (ja) * | 2005-10-04 | 2007-04-19 | Bridgestone Corp | プライ、プライの製造方法およびプライを備える空気入りタイヤ |
JP2008057087A (ja) * | 2006-09-01 | 2008-03-13 | Toyota Motor Corp | 繊維束接合方法及び繊維束接合装置 |
-
2008
- 2008-12-25 JP JP2008329469A patent/JP2010150368A/ja active Pending
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5798821U (ja) * | 1980-12-09 | 1982-06-17 | ||
JPS58163774A (ja) * | 1982-03-16 | 1983-09-28 | 桑田 勝男 | 補綴方法 |
JPH05238203A (ja) * | 1992-02-28 | 1993-09-17 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
JPH10325072A (ja) * | 1997-05-23 | 1998-12-08 | Sekisui Chem Co Ltd | 混合繊維マットの継ぎ方法 |
JPH11286055A (ja) * | 1998-04-01 | 1999-10-19 | Nkk Corp | 繊維強化樹脂製品の製造方法 |
JP2006021514A (ja) * | 2004-06-07 | 2006-01-26 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | タイヤ補強材の製造方法及びそれを用いた空気入りタイヤの製造方法 |
JP2006218821A (ja) * | 2005-02-14 | 2006-08-24 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 繊維強化プラスチックパネルの接続方法 |
JP2007099088A (ja) * | 2005-10-04 | 2007-04-19 | Bridgestone Corp | プライ、プライの製造方法およびプライを備える空気入りタイヤ |
JP2008057087A (ja) * | 2006-09-01 | 2008-03-13 | Toyota Motor Corp | 繊維束接合方法及び繊維束接合装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012166498A (ja) * | 2011-02-16 | 2012-09-06 | Universal Shipbuilding Corp | Frp構造体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11155046B2 (en) | Fabrication of complex-shaped composite structures | |
US11465371B2 (en) | Composite grid structure | |
JP5920471B2 (ja) | 三次元繊維強化複合材及び三次元繊維強化複合材の製造方法 | |
JP2010155460A (ja) | 複合炭素繊維基材、プリフォームおよび炭素繊維強化プラスチックの製造方法 | |
EP3536840B1 (en) | Composite material reinforcement substrate, composite material, and production method for composite material reinforcement substrate | |
WO2013133437A1 (ja) | Rtm工法用高目付炭素繊維シ一ト及びrtm工法 | |
JP4599718B2 (ja) | 補強用多軸ステッチ布帛およびfrpの成形方法 | |
US10035333B2 (en) | Fibre reinforced composite | |
JP4613298B2 (ja) | 複合シートとそれを用いた平滑な表面を有する複合材料 | |
JP6835225B2 (ja) | 繊維構造体及び繊維強化複合材 | |
US10947647B2 (en) | Fabric for fiber reinforced composite material and fiber reinforced composite material | |
JP2012096475A (ja) | 強化繊維基材、強化繊維複合材のプリフォームおよび強化繊維複合材 | |
JP2010150368A (ja) | 繊維強化プラスチック | |
JP2005262818A (ja) | 強化繊維基材、プリフォームおよび強化繊維基材の製造方法 | |
JP2009062483A (ja) | プリプレグの積層構造 | |
US20220379523A1 (en) | Carbon fiber tape material, and reinforcing fiber laminate and molded body produced with the same | |
JP7467840B2 (ja) | 強化繊維基材、強化繊維積層体および繊維強化樹脂 | |
JP4558398B2 (ja) | 平滑な表面を有する複合材料 | |
KR101928196B1 (ko) | 재생 탄소섬유를 이용한 자동차 외판용 복합 성형체 | |
JP2006138031A (ja) | 強化繊維基材、プリフォームおよびそれらの製造方法 | |
KR102401275B1 (ko) | 중공 단면을 가진 섬유강화복합재료 및 이의 제조방법 | |
JP6650296B2 (ja) | 繊維強化プラスチック用基材、繊維強化プラスチック用多層基材、繊維強化プラスチック用プリフォーム及びその製造方法 | |
JP2014163016A (ja) | 強化用多軸ステッチ基材、強化用織物および炭素繊維強化複合材料とその製造方法 | |
JP2013059949A (ja) | 複合材料構造体及びその製造方法 | |
KR101943324B1 (ko) | 일방향 시트가 혼합 적층된 열가소성 비굴곡 강화 직물 프리폼 및 프리프레그 제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20111221 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20130314 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20130924 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140401 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20141028 |