JP2007099088A - プライ、プライの製造方法およびプライを備える空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造により、プライにおける多数のコードの配列方向での質量の均一化を向上させる。
【解決手段】多数のコード11,12がゴム10に埋設された複数のプライ片15から構成されるプライ5は、プライ片15の端部15a,15b同士が接合された接合部17を有する。プライ片15における各端部15a,15bには、端部15a,15b以外の部分に埋設された第2コード12の質量よりも小さい質量の第1コード11が埋設される。接合部17は、端部15a,15b同士を重ね合わせて重合部16を形成した後、重合部16を圧着して形成される。
【選択図】図4
【解決手段】多数のコード11,12がゴム10に埋設された複数のプライ片15から構成されるプライ5は、プライ片15の端部15a,15b同士が接合された接合部17を有する。プライ片15における各端部15a,15bには、端部15a,15b以外の部分に埋設された第2コード12の質量よりも小さい質量の第1コード11が埋設される。接合部17は、端部15a,15b同士を重ね合わせて重合部16を形成した後、重合部16を圧着して形成される。
【選択図】図4
Description
本発明は、並列した多数のコードがゴムに埋設されたプライに関し、さらに該プライの製造方法および該プライを備える空気入りタイヤに関する。
並列した多数のコードがゴムに埋設されたプライであって、該プライを構成するプライ片の端部同士が接合された接合部を有するプライは知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に開示されたコード材料(プライ片に相当)は、空気入りタイヤのカーカスプライやベルトプライなどに使用されるものであり、コード材料の端末耳部における第1コードと第2コードとの間のゴム部分の幅寸法が、重ね合わせるべき相手のコード材料の第1コードが入り込める寸法に設定される。これにより、タイヤのユニフォーミティが向上する。
特開昭55−91649号公報
前記従来技術では、ゴム部分の幅寸法を厳密に設定する必要があり、簡単に製造することが困難である。また、ゴム部分の幅寸法を設定するために、コード材料の製造過程で生じるコードの歪みや端末耳部を形成するための切断工程での切断のバラツキを少なくする必要があることから、高い精度が要求されて、コスト高となる。また、端末耳部同士を重ね合わせるための位置決めの管理を厳密化する必要があって、この点もコスト高の要因となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、請求項1〜4記載の発明は、簡単な構造により、プライにおける多数のコードの配列方向での質量の均一化を向上させることを目的とする。そして、請求項2記載の発明は、さらに、第1コードが埋設された接合部での強度を高めることを目的とする。そして、請求項3記載の発明は、さらに、プライの肉厚の均一化の向上を図ることを目的とし、請求項5記載の発明は、空気入りタイヤのユニフォーミティの向上またはサイドウォール部の表面の平坦化を図ることを目的とする。
請求項1記載の発明は、並列した多数のコードからなるコード群がゴムに埋設されると共に前記コードの長手方向に沿う接合部を有するプライにおいて、前記コード群は第1コードおよび複数の第2コードから構成され、所定数の前記第1コードが埋設された接合部が、前記複数の第2コードが埋設された非接合部に前記第2コードの配列方向で隣接して配置され、前記第1コードの質量は前記第2コードの質量よりも小さいプライである。
これによれば、プライにおいて、第1コードが埋設された部分が接合されて形成される接合部に埋設された第1コードの質量が、接合部以外の部分である非接合部に埋設された第2コードよりも小さいので、接合部に第2コードのみが埋設される場合に比べて、接合部における質量の増加が抑制される。
これによれば、プライにおいて、第1コードが埋設された部分が接合されて形成される接合部に埋設された第1コードの質量が、接合部以外の部分である非接合部に埋設された第2コードよりも小さいので、接合部に第2コードのみが埋設される場合に比べて、接合部における質量の増加が抑制される。
請求項2記載の発明は、並列した多数のコードからなるコード群がゴムに埋設されると共に前記コードの長手方向に沿う接合部を有するプライにおいて、前記コード群は第1コード群および第2コード群から構成され、複数である所定数の第1コードから構成される前記第1コード群が埋設された接合部が、複数の第2コードから構成される前記第2コード群が埋設された非接合部に前記第2コードの配列方向で隣接して配置され、前記第1コードの質量は前記第2コードの質量よりも小さく、前記接合部において複数の前記第1コードが前記プライの厚み方向に並列しているプライである。
これによれば、プライにおいて、第1コードが埋設された部分同士が接合されて形成される接合部に埋設される第1コードの質量が、接合部以外の部分である非接合部に埋設された第2コードよりも小さいので、接合部においてプライの厚み方向に複数の第1コードが並列しているにも拘わらず、接合部における質量の増加が抑制され、しかも複数の第1コートが厚み方向に並列しているので、接合部の強度が高まる。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のプライにおいて、前記第1コードの外径は前記第2コードの外径よりも小さいものである。
これによれば、第1コードが厚み方向に並列する場合にも、接合部において第1コードが占めるプライの厚み方向での割合が小さくなる。
請求項4記載の発明は、並列した多数のコードがゴムに埋設された1つまたは複数のプライ片から構成されて、前記多数のコードの配列方向での前記プライ片の端部同士が接合された接合部を有するプライの製造方法において、前記プライ片における前記配列方向での両各端部または一端部には、前記両端部または前記一端部以外の部分に埋設されたコードである第2コードの質量よりも小さい質量のコードである第1コードが埋設され、前記端部同士を重ね合わせて重合部を形成した後、前記重合部を圧着して前記接合部を形成するプライの製造方法である。
これによれば、プライの端部に埋設される第1コードの質量が第2コードよりも小さいので、第1コードを有する端部同士、または第1コードを有する一端部と第2コードを有する端部とが接合されるにも拘わらず、接合部における質量の増加が抑制される。また、接合部を形成するためには、接合される一方の端部において隣接するコード間に、接合される他方の端部のコードを確実に配置する必要がないため、製造上および位置決め上の精度を高めることなく接合部を形成できる。
請求項5記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項記載のプライからなるカーカスプライを備える空気入りタイヤである。
これによれば、タイヤの周方向でのカーカスプライの質量分布が均一化され、また第1部分の肉厚増加が抑制されて、サイドウォール部の表面の凹凸が緩和されて、平坦化される。
請求項1記載の発明によれば、次の効果が奏される。すなわち、接合部の第1コードの質量が第2コードよりも小さいことにより、接合部における質量の増加が抑制されるので、コードの配列方向でのプライの質量分布の均一性が向上する。
請求項2記載の発明によれば、次の効果が奏される。すなわち、接合部の第1コードの質量が第2コードよりも小さいことにより、接合部における質量の増加が抑制されるので、コードの配列方向でのプライの質量分布の均一性が向上し、しかも接合部の強度が高まる。
請求項3記載の発明によれば、引用された請求項記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、第1部分の肉厚増加が抑制されて、プライの肉厚の均一化が向上する。
請求項4記載の発明によれば、引用された請求項記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、位置精度や製造精度を高めることなく接合部を形成できるので、製造コストが削減されるうえ、請求項1記載の発明と同様に、プライの多数のコードの配列方向での質量の分布の均一性が向上したプライが得られる。
請求項5記載の発明によれば、引用された請求項記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、空気入りタイヤのユニフォーミティが向上し、またサイドウォール部の表面の平坦化が向上する。
請求項2記載の発明によれば、次の効果が奏される。すなわち、接合部の第1コードの質量が第2コードよりも小さいことにより、接合部における質量の増加が抑制されるので、コードの配列方向でのプライの質量分布の均一性が向上し、しかも接合部の強度が高まる。
請求項3記載の発明によれば、引用された請求項記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、第1部分の肉厚増加が抑制されて、プライの肉厚の均一化が向上する。
請求項4記載の発明によれば、引用された請求項記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、位置精度や製造精度を高めることなく接合部を形成できるので、製造コストが削減されるうえ、請求項1記載の発明と同様に、プライの多数のコードの配列方向での質量の分布の均一性が向上したプライが得られる。
請求項5記載の発明によれば、引用された請求項記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、空気入りタイヤのユニフォーミティが向上し、またサイドウォール部の表面の平坦化が向上する。
以下、本発明の実施形態を図1〜図4を参照して説明する。
図1を参照すると、本発明が適用されたプライとしてのカーカスプライ5を備える空気入りタイヤであるラジアルタイヤ1は、ホイールのリム7に嵌合する1対のビード部2と、路面に接触するトレッド部3と、各ビード部2からタイヤ1の径方向外方に延びてトレッド部3に連なる1対のサイドウォール部4と、さらに複数層のベルトプライ6とを備える。カーカスプライ5は、トレッド部3およびサイドウォール部4を経て、ビードコア2aの周囲を内側から外側へと折り返して径方向外方に巻き上げるように設けられ、ベルトプライ6は、トレッド部3におけるカーカスプライ5の外周上に設けられる。
図1を参照すると、本発明が適用されたプライとしてのカーカスプライ5を備える空気入りタイヤであるラジアルタイヤ1は、ホイールのリム7に嵌合する1対のビード部2と、路面に接触するトレッド部3と、各ビード部2からタイヤ1の径方向外方に延びてトレッド部3に連なる1対のサイドウォール部4と、さらに複数層のベルトプライ6とを備える。カーカスプライ5は、トレッド部3およびサイドウォール部4を経て、ビードコア2aの周囲を内側から外側へと折り返して径方向外方に巻き上げるように設けられ、ベルトプライ6は、トレッド部3におけるカーカスプライ5の外周上に設けられる。
以下、カーカスプライ5の製造について説明する。
図2を参照すると、カーカスプライ5の素材形成工程において、多数のコード11,12からなるコード小群Ga(図4(A)も参照)が未加硫のゴム10に埋設された帯状部材14が、素材形成装置としてのインシュレーション装置20により形成される。被覆ヘッド22内で、通過する多数のコード11,12を押出機などから供給されたゴム10で被覆するインシュレーション装置20は、ナイロン等の合成繊維またはスチールからなるコード11,12が巻かれている多数のリールが掛けてあるクリールスタンド21と、クリールスタンド21から引き出されたコード小群Gaを、押出機(図示されず)などの供給装置から供給された未加硫のゴム10で被覆する被覆ヘッド22と、被覆ヘッド22で形成されてコード小群Gaがゴム10で被覆された帯状部材14を巻き取る巻取り装置28とを備える。
図2を参照すると、カーカスプライ5の素材形成工程において、多数のコード11,12からなるコード小群Ga(図4(A)も参照)が未加硫のゴム10に埋設された帯状部材14が、素材形成装置としてのインシュレーション装置20により形成される。被覆ヘッド22内で、通過する多数のコード11,12を押出機などから供給されたゴム10で被覆するインシュレーション装置20は、ナイロン等の合成繊維またはスチールからなるコード11,12が巻かれている多数のリールが掛けてあるクリールスタンド21と、クリールスタンド21から引き出されたコード小群Gaを、押出機(図示されず)などの供給装置から供給された未加硫のゴム10で被覆する被覆ヘッド22と、被覆ヘッド22で形成されてコード小群Gaがゴム10で被覆された帯状部材14を巻き取る巻取り装置28とを備える。
被覆ヘッド22は、前記供給装置からのゴム10が流入する上下1対のゴム流路23a,23bが形成された本体23と、本体23に結合されるホルダ24に保持されると共に帯状部材14の外形を規定する口金25と、本体23に設けられたコード通路23cを通過したコード小群Gaを所定のピッチに揃えて口金25に導くインサータ26とを備える。両ゴム流路23a,23bからのゴム10は、口金25とインサータ26との協働により形成されるゴム流路27a,27bを経て、口金25内で、インサータ26内を通過したコード小群Gaをその上下方向での両側から被覆する。
コード小群Gaは、単位長さ当たりの質量(以下、「単位質量」という。)が異なる複数種類のコード、この実施形態では2種類のコードである第1コード11および第2コード12から構成される。そして、各コード11,12は全長に渡って均一な外径を有し、またすべてのコード11,12は同一の材料で形成される。
帯状部材14において、第1コード11は、帯状部材14の幅方向(後述するプライ片15の幅方向でもある。)、すなわち第2コード12が互いにほぼ平行に配列されている配列方向で、帯状部材14の両端部14a,14bにそれぞれ第3所定数ずつ、この実施形態では2つずつ配置されて、第2コード12を挟むように配置されている。
図3(A)を参照すると、カーカスプライ5(図1参照)の形成工程において、巻取り装置28(図2参照)から巻き出された帯状部材14は、コード11,12の長手方向(以下、単に「長手方向」という。)において、タイヤ1(図1参照)のサイズに対応する所定の長さで幅方向に平行にカッタ29により切断されて、プライ片15が形成される。そして、設定数としての複数のプライ片15は、インナライナが筒状に巻き付けられた成形ドラム(図示されず)上に、図3(B)に示されるように、幅方向での端部15a,15b同士が重ね合わされた状態で、筒状に巻き付けられて未加硫のカーカスプライ5が形成される。
図4(A)を併せて参照すると、各プライ片15には、未加硫のゴム10で被覆されたコード小群Gaを構成する第1,第2コード11,12が、幅方向に離隔して等しいピッチPで、かつほぼ平行に並列して埋設されている。幅方向でプライ片15の両端部15a,15bには、それぞれ前記第3所定数である2つずつの第1コード11のみが埋設されている。一方、プライ片15において端部15a,15b以外の部分15cには、第1コード11以外のコードである第2コード12が埋設されている。なお、各端部15a,15bは、プライ片15において長手方向に沿う部分である。
第1コード11の外径は、第2コード12の外径よりも小さく、したがって、第1コード11の単位質量は、第2コード12の単位質量よりも小さい。この結果、各第1コード11の質量は、各第2コード12の質量よりも小さくなる。
より具体的には、この実施形態では、第1コード11は、1000デニールのコードを2つ撚って構成され、第2コード12は、1500デニールのコードを2つ撚って構成される。このため、第1コード11の単位質量および断面積は、第2コード12の50%以下である。また、第2コード12よりも細い第1コード11は、第2コード12の強度の50%以上の強度を有することが、カーカスプライ5の後述する接合部17の強度を確保するうえで好ましい。
未加硫のカーカスプライ5においては、図4(B)に示されるように、隣接するプライ片15の端部15a,15b同士が重ね合わされて重合部16が形成される。それゆえ、重合部16には、第1コード11のみが複数である第1所定数、この実施形態では4つ埋設されている。
その後、前記成形ドラム上の未加硫のカーカスプライ5に収納されるようにビードコア2a(図1参照)が配置され、さらにサイドウォールゴム、トレッドゴムおよびベルトプライ6(図1参照)が貼り付けられるなどしてグリーンタイヤが形成され、加硫工程で該グリーンタイヤが加硫される際に、加硫金型内の圧力により重合部16が圧着されて、図4(C)に示されるように、両端部15a,15bの第1コード11のみが埋設された接合部17が長手方向に沿って形成され、すべてのプライ片15が一体化されて加硫されたカーカスプライ5(図1参照)が形成される。
並列した多数のコード11,12からなるコード群G、すなわちカーカスプライ5を構成する各プライ片15のコード小群Gaを構成する第1,第2コード11,12が集合して構成するコード群Gが、ゴム10に埋設されたカーカスプライ5において、コード群Gは、前記設定数の第1コード群G1および前記設定数の第2コード群G2から構成される。第1コード群G1は、接合される各プライ片15の端部15a,15b同士(すなわち接合部17)の第1コード11の集合から構成され、前記第1所定数(この実施形態では4)の第1コード11を有する。また、第2コード群G2は、各プライ片15の第2コード12の集合から構成される。そして、第1コード群G1が埋設された第1部分としての接合部17が、前記第1所定数よりも大きい複数である第2所定数の第2コード12を有する第2コード群G2が埋設された第2部分としての非接合部18、すなわちカーカスプライ5において接合部17以外の部分に、第2コード12の配列方向で隣接して、交互に配置される。
また、接合部17には前記第1所定数の第1コード11が、カーカスプライ5の厚さ方向に複数の第1コード11、ここでは2つの第1コード11が並列した状態で埋設されている。一方、非接合部18には、カーカスプライ5の厚さ方向に1つの第2コード12のみが埋設されている。
第1コード11の単位質量は、非接合部18に埋設されている第2コード12に比べて小さいため、タイヤ1の周方向(タイヤ1における第2コード12の配列方向)での質量分布は、接合部17に第2コード12が埋設される場合に比べて均一化して、周方向での質量のバラツキが減少する。また、非接合部18に比べて僅かに肉厚であるものの、第1コード11が第2コード12よりも細いため、カーカスプライ5の厚さ方向で第1コード11が並列しているにも拘わらず、接合部17の厚肉化が抑制される。
次に、前述のように構成された実施形態の作用および効果について説明する。
接合部17を有するカーカスプライ5において、複数である前記第1所定数の第1コード11から構成される第1コード群G1が埋設された接合部17が、第2コード12から構成される第2コード群G2が埋設された非接合部18に、第2コード12の配列方向で隣接して配置され、第1コード11の質量は第2コード12の質量よりも小さく、接合部17において2つの第1コード11がカーカスプライ5の厚み方向に並列していることにより、第1コード11が埋設された部分である端部15a,15b同士が接合されて形成される接合部17に埋設される第1コード11の質量が、非接合部18に埋設された第2コード12よりも小さいことから、接合部17においてカーカスプライ5の厚み方向に2つの第1コード11,12が並列しているにも拘わらず、接合部17における質量の増加が抑制されるので、コード11,12の配列方向でのカーカスプライ5の質量分布の均一性が向上し、しかも2つの第1コード11が厚み方向に並列しているので、接合部17の強度が高まる。
接合部17を有するカーカスプライ5において、複数である前記第1所定数の第1コード11から構成される第1コード群G1が埋設された接合部17が、第2コード12から構成される第2コード群G2が埋設された非接合部18に、第2コード12の配列方向で隣接して配置され、第1コード11の質量は第2コード12の質量よりも小さく、接合部17において2つの第1コード11がカーカスプライ5の厚み方向に並列していることにより、第1コード11が埋設された部分である端部15a,15b同士が接合されて形成される接合部17に埋設される第1コード11の質量が、非接合部18に埋設された第2コード12よりも小さいことから、接合部17においてカーカスプライ5の厚み方向に2つの第1コード11,12が並列しているにも拘わらず、接合部17における質量の増加が抑制されるので、コード11,12の配列方向でのカーカスプライ5の質量分布の均一性が向上し、しかも2つの第1コード11が厚み方向に並列しているので、接合部17の強度が高まる。
第1コード11の外径は第2コード12の外径よりも小さいことにより、第1コード11がカーカスプライ5の厚み方向に並ぶ場合にも、接合部17において第1コード11が占める厚み方向での割合が小さくなるので、接合部17の肉厚増加が抑制されて、カーカスプライ5の肉厚の均一化が向上する。
接合部17を有するカーカスプライ5がタイヤ1のカーカスプライ5であることにより、タイヤ1の周方向でのカーカスプライ5の質量分布が均一化されるので、タイヤ1のユニフォーミティが向上し、また接合部17の肉厚増加が抑制されて、サイドウォール部4の表面の凹凸が緩和されるので、サイドウォール部4の表面の平坦化が向上する。
プライ片15における各端部15a,15bには、端部15a,15b以外の部分である非接合部18に埋設された第2コード12の質量よりも小さい質量の第1コード11が埋設され、端部15a,15b同士を重ね合わせて重合部16を形成した後、重合部16を圧着して接合部17を形成することにより、接合されるプライ片15において、第2コード12よりも質量が小さい第1コード11が埋設された端部15a,15b同士が単に重ね合わされて重合部16が形成され、その後、重合部16を圧着することにより接合部17が形成される。したがって、接合される一方の端部15a,15bにおいて隣接する第1コード11間、または第1コード11および第2コード11間に、接合される他方の端部15a,15bの第1コード11を確実に配置する必要がないため、製造上および位置決め上の精度を高めることなく接合部17を形成できるので、製造コストが削減される。
以下、前述した実施形態の一部の構成を変更した実施形態について、変更した構成に関して説明する。
プライは、ベルトプライ6であってもよく、さらにバイアスタイヤのブレーカプライであってもよい。
第1コード11および第2コード12が異なる材料から形成され、第1コード11の単位質量が、第2コード12の単位質量よりも小さくてもよく、その場合、質量分布の観点からは、第1コード11の外径は第2コード12の外径に比べて小さくなくてもよい。
前記設定数が1に設定されて、プライが1つのプライ片15により構成されてもよい。前記第3所定数は、1または3以上の複数であってもよい。
前記実施形態では、プライ片15の両端部15a,15bに、それぞれ前記第3所定数である2つずつの第1コード11が埋設されたが、第1コード11がプライ片15の一方の端部(例えば端部15a)のみに埋設されてもよい。この場合、第1コード11を有する端部と第2コード12を有する端部とが重合または接合されて、接合部17には第1コード11および第2コード12が埋設されることになるが、第2コード12よりも小さい質量の第1コード11が埋設されている分、接合部17における質量の増加が抑制される。
プライは、空気入りタイヤ以外の物品に使用されてもよい。
プライは、ベルトプライ6であってもよく、さらにバイアスタイヤのブレーカプライであってもよい。
第1コード11および第2コード12が異なる材料から形成され、第1コード11の単位質量が、第2コード12の単位質量よりも小さくてもよく、その場合、質量分布の観点からは、第1コード11の外径は第2コード12の外径に比べて小さくなくてもよい。
前記設定数が1に設定されて、プライが1つのプライ片15により構成されてもよい。前記第3所定数は、1または3以上の複数であってもよい。
前記実施形態では、プライ片15の両端部15a,15bに、それぞれ前記第3所定数である2つずつの第1コード11が埋設されたが、第1コード11がプライ片15の一方の端部(例えば端部15a)のみに埋設されてもよい。この場合、第1コード11を有する端部と第2コード12を有する端部とが重合または接合されて、接合部17には第1コード11および第2コード12が埋設されることになるが、第2コード12よりも小さい質量の第1コード11が埋設されている分、接合部17における質量の増加が抑制される。
プライは、空気入りタイヤ以外の物品に使用されてもよい。
1…タイヤ、5…カーカスプライ、11,12…コード、15…プライ片、16…重合部、17…接合部、20…インシュレーション装置、G…コード群、G1…第1コード群、G2…第2コード群。
Claims (5)
- 並列した多数のコードからなるコード群がゴムに埋設されると共に前記コードの長手方向に沿う接合部を有するプライにおいて、
前記コード群は第1コードおよび複数の第2コードから構成され、所定数の前記第1コードが埋設された接合部が、前記複数の第2コードが埋設された非接合部に前記第2コードの配列方向で隣接して配置され、前記第1コードの質量は前記第2コードの質量よりも小さいことを特徴とするプライ。 - 並列した多数のコードからなるコード群がゴムに埋設されると共に前記コードの長手方向に沿う接合部を有するプライにおいて、
前記コード群は第1コード群および第2コード群から構成され、複数である所定数の第1コードから構成される前記第1コード群が埋設された接合部が、複数の第2コードから構成される前記第2コード群が埋設された非接合部に前記第2コードの配列方向で隣接して配置され、前記第1コードの質量は前記第2コードの質量よりも小さく、前記接合部において複数の前記第1コードが前記プライの厚み方向に並列していることを特徴とするプライ。 - 前記第1コードの外径は前記第2コードの外径よりも小さいことを特徴とする請求項1または2記載のプライ。
- 並列した多数のコードがゴムに埋設された1つまたは複数のプライ片から構成されて、前記多数のコードの配列方向での前記プライ片の端部同士が接合された接合部を有するプライの製造方法において、
前記プライ片における前記配列方向での両端部または一端部には、前記両端部または前記一端部以外の部分に埋設されたコードである第2コードの質量よりも小さい質量のコードである第1コードが埋設され、前記端部同士を重ね合わせて重合部を形成した後、前記重合部を圧着して前記接合部を形成することを特徴とするプライの製造方法。 - 請求項1〜3のいずれか1項記載のプライからなるカーカスプライを備える空気入りタイヤ。
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