JP4723837B2 - タイヤビード構造 - Google Patents

タイヤビード構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4723837B2
JP4723837B2 JP2004273566A JP2004273566A JP4723837B2 JP 4723837 B2 JP4723837 B2 JP 4723837B2 JP 2004273566 A JP2004273566 A JP 2004273566A JP 2004273566 A JP2004273566 A JP 2004273566A JP 4723837 B2 JP4723837 B2 JP 4723837B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bead
row
wire
tire
carcass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004273566A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005096755A (ja
Inventor
ジョン スカーピティ アンソニー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Goodyear Tire and Rubber Co
Original Assignee
Goodyear Tire and Rubber Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Goodyear Tire and Rubber Co filed Critical Goodyear Tire and Rubber Co
Publication of JP2005096755A publication Critical patent/JP2005096755A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4723837B2 publication Critical patent/JP4723837B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C15/00Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
    • B60C15/0009Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap features of the carcass terminal portion
    • B60C15/0018Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap features of the carcass terminal portion not folded around the bead core, e.g. floating or down ply
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C9/00Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
    • B60C9/02Carcasses
    • B60C9/023Carcasses built up from narrow strips, individual cords or filaments, e.g. using filament winding
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T152/00Resilient tires and wheels
    • Y10T152/10Tires, resilient
    • Y10T152/10495Pneumatic tire or inner tube
    • Y10T152/10819Characterized by the structure of the bead portion of the tire

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。より詳しくは、本発明は、カーカスコードの半径方向内側端を固定するためにカーカスコードがビードコアワイヤに編み込まれた空気入りタイヤのビード構造に関する。
従来、空気入りタイヤは、ビード、トレッド、ベルト補強材およびカーカスを有する、ほぼドーナツ形の積層構造として製造されてきた。タイヤは、ゴム、織物および鋼鉄製品から作られる。製造技術のほとんどは、平らな帯またはシート材料から多数のタイヤ要素を組み立てることを伴っていた。各要素は、製造ドラム上に置かれ、要素の端が一致または重ね合わせられて接合部を形成するような長さに切断される。
組立ての第1の段階では、従来のカーカスは、普通は1つ以上のプライ、一対のサイドウォール、一対のエイペックス、インナーライナ(チューブレスタイヤ用)、一対のチェーファ、および、場合によっては一対のゴムショルダーストリップを含む。環状のビードコアを、このタイヤ製造の最初の段階で加えることもでき、プライは、ビードコアの周りで折り返されてプライ折り返し部を形成する。付加的な要素が用いられてもよく、または、上記の幾つかの要素と置き換えられても良い。
中間製品は、この組立ての第1の段階で筒状に形成される。筒状のカーカスは、次いで、第1の段階の終了後にドーナツ形に膨張させられる。トレッド内の補強ベルトが、同じ製造ドラムまたはワークステーションを用いて行われるタイヤ製造の第2の段階で、この中間製品に加えられる。
後にドーナツ状に形成される平らな要素からタイヤを作るこの方式では、タイヤの一様な形での製造能力が制限される。
1976年2月3日に発行された、Jacques Pouillouxの特許文献1には、カーカスプライを、周方向に延びるカーカスコードプライの端を有するリング状または円弧状に置くことが開示されている。その目的は、このように作られたタイヤの、ビード内の環状ビードコアをなくし、カーカスが、切断されたケーブルによって囲まれた端部で、半径方向に折り返されて横に向かった部分を持たないことである。また、円弧のリングを用いたプライを組み立て、その結果、個々のプライコードが、製造の初期段階で、平坦な構造で作られることに対して凸状のドーナツ形断面を横断して置かれることも述べられている。
特開米国特許第3,935,894号明細書
未解決な課題の一つは、タイヤをホイールリムに正しく設置しその位置に保持するためにタイヤの下部で高い力を達成しつつ、カーカスコードプライの半径方向内側の端をどのように固定するかである。従来技術は、コードの端部を垂直方向に隣接して置き、ビードワイヤの列を揃えることを教示している。
本発明は、小型のビード構造によって特徴付けられる改良されたビード部構造、およびカーカスプライコードとビードコードとのより強力な連結を有する空気入りタイヤに関する。
本発明の空気入りタイヤは、補強カーカスプライと、対向するビード部とを有し、カーカスプライは、第1の端部と第2の端部との間で連続的に曲げられた1つ以上のコードを有し、カーカスプライの第1の端部は、対向するビード部の一方に位置している。ビード部では、カーカスプライコードは、複数のビードワイヤ間に編み込まれている。カーカスプライコードをビードワイヤ間に編み込むことによって、ビードワイヤとカーカスコードとの接触面積が増し、タイヤのビード部でのカーカスプライの噛み合いも増す。好ましくは、カーカスプライコードは、カーカスプライの第1の端がジグザグの経路を進むように編み込まれる。
本発明の一つの態様では、ビードワイヤは周方向に向けられており、半径方向に延びる少なくとも2つのビード列を形成する。半径方向に延びる一つのビード列でビードワイヤは、半径方向に延びる隣のビード列のビードワイヤによって半径方向に補間されている。
本発明の他の態様では、半径方向に延びるビード列は、軸線方向に重なっている。ビード列の軸線方向の重なり距離xは、ビードワイヤの直径dBの10〜100%である。
本発明の他の態様では、各列のビードワイヤは、z≧2dC+0.5dBで与えられる距離zだけ間隔をあけて配置されており、ここで、dCは、カーカスプライコードの直径であり、dBは、ビードワイヤの直径である。
本発明の他の態様では、カーカスプライの第1の端は、ビードワイヤの半径方向内側にある。
タイヤは、第2のカーカスプライを有していてもよい。第2のカーカスプライは、第1の端および第2の端を有し、第1の端は、タイヤのビード部に位置しており、半径方向を向いた複数のビードワイヤの中に編み込まれていてもよい。第2の端がビードワイヤの中に編み込まれている場合、第1のカーカスプライと第2のカーカスプライとは、反対向きのジグザグ経路を進み、カーカスプライ間の幾つかのビードワイヤを取り囲む。
ビード部の一つは、半径方向に延びるビードワイヤの第3の列を有していてもよい。第3の列の中でビードワイヤは、第2の列のビードワイヤによって半径方向に補間されていてもよい。あるいは、第3の列は、軸線方向および半径方向に、他の列のビードワイヤと並んでいてもよい。第3の列は、半径方向の高さが他の列より低くてもよい。
(定義)
本発明では以下のように定義される。
「軸線方向」および「軸線方向に」は、ここでは、タイヤの回転軸線に平行な直線または方向について用いられる。
「ビード部」は、フリッパ、チッパ、エイペックス、トゥーガード、およびチェーファのような、設計リムに適合するための他の補強要素を持つあるいは持たない、張力部材、補強プライコードおよび成形品を有するタイヤの部分を意味する。半径方向内側のビードは、タイヤを保持してホイールリムに連結される。
「カーカス」は、ベルト構造、トレッド、アンダーとレッド、およびプライを覆うサイドウォールゴムとは別であるがビードを含むタイヤ構造を意味する。
「コード」は、タイヤのプライおよびビードを構成する補強ストランドを意味する。コードは主として高弾性材料の複数の束またはフィラメント群のストランドから形成されるが、モノフィラメントであってもよい。
「ゲージ」は、タイヤのどこかに用いられるコードの直径、または、プライを形成する個々のコードあるいは複数のコードの太さをいう。
「内側」は、タイヤの中の方を意味する。
「インナーライナ」は、チューブレスタイヤの内面を形成し、タイヤ内に膨張用の流体を収容するエラストマまたは他の材料の1つまたは複数の層を意味する。
「横」は、軸線方向を意味する。
「結合コード」は、1本のコードを形成するために捻られた、異なる素材を意味する。
「外側」は、タイヤの外の方を意味する。
「プライ」は、もし特定されなければ、タイヤの特定の領域を補強するためにゴムでコーティングされた複数のコードを意味する。「カーカスプライ」は、カーカスを補強するためにゴムでコーティングされた複数のコードを意味する。
「半径方向」および「半径方向に」は、タイヤの回転軸線に向かうかあるいはタイヤの回転軸線から離れる方向を意味する。
以下に、本発明を実施する最良の形態を示す。この記載は、本発明の主要部を示す目的でなされるものであり、意味を限定して解釈してはならない。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照することによって決められる。
図1は、本発明による加硫したタイヤのビード部10を示す。カーカスプライ12は、サイドウォールで半径方向を向いたコード(カーカスコード)14によって形成される。カーカスコード14は、第1の半径方向内側端と、少なくとも半径方向外側の位置との間で連続的に曲げられている。コードの配置方法、および、どのようにコードをタイヤに配置するかは、本出願人による、2003年2月11日出願の米国特許出願番号10/365,374号「タイヤのカーカスプライ製造用の改良された方法および装置」、および代理人整理番号DN2003036号の米国特許出願「フレキシブル製造システムによるタイヤの製造方法」に記載されている。
タイヤは、一対のサイドウォール、これらサイドウォール間に延びるトレッド、トレッドの下に位置するベルトパッケージ、およびサイドウォールの半径方向内側に位置する一対の対向したビード部10といった、従来のタイヤ要素を用いて形成される。ここで述べたビード部構造を除いて、上述したタイヤ要素は従来と同様であってよい。
図1に示すように、カーカスプライの半径方向内側端では、加硫された後のタイヤのビード部10において、カーカスコード14は、2つのビード列16,18の中に編み込まれている。各ビード列16,18は、周囲に間隔をあけた少なくとも3つのビードワイヤ20を有する。ビードワイヤ20の「列」は、カーカスプライ12の片側の全てのビードワイヤ20によって規定される。各ビード列16,18のビードワイヤ20は、隣り合うビード列18,16のビードワイヤ20によって半径方向に補間されている。カーカスコード14を噛み合せるために、各列16,18のビードワイヤ20は、隣り合う列18,16のビードワイヤ20と軸線方向に重なっている。カーカスコード14は、半径方向で補間されて軸線方向に重なっているビードワイヤ20の周りでジグザグな経路を作るようにして、ビードワイヤ20の周りに編み込まれている。ジグザグなカーカスプライの経路は、ビードワイヤ20内にプライ12が編み込まれているので、少なくとも4回、方向が変化する。
ビードワイヤ20は、従来のいずれかのビードワイヤ材料で形成される。ビードワイヤ20は、モノフィラメントであってもよいし、コードの束であってもよい。モノフィラメントまたはコードの束を形成するのに用いられる材料は、アラミド、鋼、カーボンファイバ、または他の高張力材料であってよい。ビードワイヤ20は、始めに、タイヤ製造中のビードワイヤの配置を維持するのに十分な手段を提供し、その後、タイヤの加硫中の接合特性を提供するために、スキムコーティング(skim coat)される。スキムコーティングの厚さは、ビードワイヤ直径dBと比べて僅かである。ビードワイヤ20の直径dBは、ビード部10の必要な強度によって決められる。全てのビードワイヤの直径dBは、同じであってもよいし、同じ列16,18の中、あるいは列ごとに異なっていてもよい。製造を簡略化するためには、さらに説明すると、各列の全てのビードワイヤの直径dBは同じである。
カーカスコード14は、従来のいずれかのワイヤ材料で形成される。ワイヤは、モノフィラメントであってもよいし、束ねた、あるいは撚り合わせたコードであってもよい。カーカスコード14を形成するのに用いられる材料は、ポリエステル、ナイロン、グラスファイバ、アラミド、鋼、またはカーボンファイバであってもよい。カーカスコード14は、始めに、タイヤ製造中のカーカスコードの配置を維持するのに十分な手段を提供し、その後、タイヤの加硫中の接合特性を提供するために、スキムコーティング(skim coat)される。カーカスコード14の直径dCは、ビード部の必要なカーカス強度によって決められ、ビードワイヤ20の直径dBより大きくても小さくてもよい。
ビードワイヤ20の並びの周りにカーカスコード14を編み込むことによって、カーカスコード14は、2つのタイプの機械的な噛み合いを受ける。第1のタイプは、ビードワイヤの列に関連するコード経路の幾何学的配置による事実上の機械的な噛み合いである。カーカスコード14は膨張によって引っ張られるので、プライ引張り力が作用してビード構造を強固にし(チャイニーズフィンガートラップと同様)、その結果、カーカスプライ12のビードワイヤ20との保持力が増す。第2のタイプの機械的な噛み合いは、ホイールリムフランジに対する力をビード構造に与えるタイヤの膨張圧に起因する。内側のビード面に対する力は、ビードワイヤ20の列を共に押し、さらに、ビードワイヤ20へのカーカスプライ12の保持力および噛み合いが増す。2つのタイプの機械的かみ合いが付加されることによって、カーカスコード14のビード材料への保持力が、周囲の材料の化学的な接着よりもさらに大きくなる。
タイヤのビード部10は、図2に示すように組み立てられてもよい。第1のビード列16の周方向に延びるビードワイヤ20は、既に置かれたエラストマ層上に置かれ、タイヤの周方向に延びるワイヤは、最終的なタイヤの赤道面に平行である。少なくとも、エラストマ層はインナーライナ層を含む。個々のワイヤは、互いに独立して置かれる。または、ビードワイヤの接合量、またはビードを形成するのに必要な直径の異なる輪の数を減少するために、一つの列16または18のビードワイヤ20は、エラストマ層上に渦巻状に置かれた1本のワイヤである。ビードワイヤ20が渦巻状に置かれる場合、ビードワイヤ20は、タイヤのビード部10の断面に見られるようなワイヤ端を有する。
隣り合うビードワイヤ20間に、次のビード列18のビードワイヤ20およびカーカスコード14を第1の列16にかみ合わせるのを可能にするための、長さzのギャップ22が形成される。カーカスコード14はギャップ22の中および外に編まれているので、ギャップはカーカスコード14の直径dCの少なくとも2倍の長さzを持つ。ギャップの長さzは、以下の式、
z≧2dC+0.5dB
を満たす。
次いで、カーカスコード14が半径方向に延びて置かれる。カーカスコード14は、タイヤの赤道面に対して90°傾いたものとして示されるが、赤道面に対して75°まで、より小さな角度で傾いていてもよい。各カーカスコードは、図に示すように、半径方向においてビードワイヤの下方で終端となっていてもよいし、または、上に折り返されて他のカーカスコード14を形成してもよい。カーカスコード14が置かれた後、次のビード列18の周方向に延びるビードワイヤ20が置かれる。第2のビード列の各ビードワイヤ20は、第1のビード列16の隣り合うビードワイヤ20間にギャップzで置かれる。タイヤのビード部10の断面における第2のビード列18のワイヤ端の数は、第1のビード列18のワイヤ端の数と同じであってもよいし同じでなくともよい、すなわちビードワイヤ20の数が多くても少なくてもよい。
半径方向内側端では、カーカスコード14は、ビードワイヤ20の半径方向下方に延びて、長さLの尾部24を形成している。第2のビード列18は、ビードワイヤ20を用いて形成されているので、カーカスコード14は、ギャップ22の中に押し付けられる。各ビードワイヤ20はビード列18に当てられるので、カーカスコードは次第に、図1に示すジグザグ構造を形成する。尾部の長さLは、カーカスコード14がギャップ22に押し込まれるにつれてゆっくりと減少する。最終的な尾部の長さLは、理想的には、ビードワイヤの直径dBよりも小さい。
第1の軸線方向の重なりxは、加硫に先立って、より容易に測定されるが、加硫後に、以下のステップによって測定されてもよい。そのステップとは、各ビード列16,18でビードワイヤ20の中心線を通る第1の直線を引き、第1の直線に平行で、ビードワイヤ20がカーカスコード14に接する位置である各ビードワイヤ20のエッジに接する第2の直線を引き、各ビード列16,18についての第2の直線の重なりを測定する、というステップである。この軸線方向の重なりは、列の軸線方向の重なりと呼んでもよい。
第2のタイプの軸線方向の重なりは、タイヤの赤道面に平行に測定した場合、ビードワイヤの重なりと呼んでもよい。この重なりは、以下のステップによって測定される。そのステップとは、軸線方向内側のビード列16においてビードワイヤ20がカーカスコード14と接する位置である1本のビードワイヤ20と接しタイヤの赤道面に平行な第1の直線を引き、他方のビード列18ではない第1のビードワイヤ20の半径方向内側のビードワイヤ20と接しタイヤの赤道面に平行な第2の直線を引き、タイヤの赤道面を横断する方向で第1の直線と第2の直線の重なり量を測定する、というステップである。
列の軸線方向の重なりxは、好ましくはビードワイヤの直径dBの5〜100%の範囲である。ビードワイヤの重なりは、2つのビード列の傾き角に一部影響され、ビード列の傾き角はタイヤの半径方向に対して5°〜50°で変化する。
図3に示すビード部では、2層タイヤビード部が示されている。第2のカーカスプライ26は、第2のビード列18の軸線方向外側に置かれる。第2のカーカスプライも、第2のビード列18に関してジグザグに進行する。第2のカーカスプライ26のジグザグ経路は、第1のカーカスプライ12のジグザグ経路と反対であり、プライ12,26の間で第2のビード列18のビードワイヤ20を包囲し、プライ12,26は、第2のビード列18のビードワイヤ20間で互いに接する。
円周方向に延びる第3のビード列28は、第2のカーカスプライ26で固定するために第2のカーカスプライ26の軸線方向外側に配置されてもよい。第3の列28のビードワイヤ20は、他のビードワイヤと同じ構成であってもよい。製造の際に未加硫のタイヤに巻かれる場合、ビードワイヤ20は、第2のビード列18のビードワイヤ20間のギャップ内に配置される。このように配置されると、第1および第3のビード列は、第1のビード列16のビードワイヤ20と軸線方向に隣り合い、第2のビード列のビードワイヤ20によって半径方向に補間される。
図4は、ビード部の他の構造を示す。2つの重なったビード列16,18においてビードワイヤ20の軸線方向の重なりxは最大である。第2のカーカスプライ30は、第2の列18の軸線方向外側に付け加えられる。第2のカーカスプライ30は、どんな製造公差にもかかわらず平坦な進路を通る。第2のカーカスプライ30は、第1のカーカスプライ12と、第2のビード列18のワイヤ20との両方に接する。
第2のカーカスプライ30の軸線方向外側は、ビードワイヤ34からなる第3のビード列32であってもよい。ビード列32のビードワイヤ34は、半径方向および軸線方向に揃えられている。ビード列32は、半径方向の高さが他のビード列16,18の半径方向高さより低くてもよい。このような構成は、ビード部の半径方向内側端で、より高い強度が要求される場合に有効である。これは、ビードの上部よりも広い基部を有する従来のビードコアを用いるのと似ている。もし、ビード領域の基部により大きな基部が要求されない場合、第3のビード列32は、半径方向の高さが他のビード列16,18と同様であってもよい。ビード部の強度特性の更なる調整のために、第3のビード列32のビードワイヤ34は、第1および第2のビード列16,18のビードワイヤ20と異なっていてもよい。高さを変更できる第3のビード列32、またはビードワイヤの特性は、第2のカーカスプライ30がない場合も用いてよい。
本発明の他の側面では、図5および図6に示すように、各ビード列で半径方向に直接隣り合うビードワイヤ20の数が異なっていてもよい。図5に示すビード部では、第1のビード列36は、間隔をあけたビードワイヤ20の対38で形成されている。第2のビード列40のビードワイヤ20は、ギャップ22内に配置された単一のワイヤである。第2のビード列40も、第1のビード列36と同様にビードワイヤの対を有していてもよく、この場合、ギャップ22は第2のビード列40の並んだワイヤを受け入れるのに十分に広い。
図6に示すビード部では、各ビード列42,44のビードワイヤは、単独のワイヤとワイヤの対38とを混合したものである。ワイヤの対38は、ビード部の半径方向内側端および外側端に配置されており、単独のワイヤはそれらの間に配置されている。しかしながら、この構成は、要求されるビード特性に応じて変更してもよい。
例えば、航空機用タイヤ、駆動用タイヤあるいは操舵用タイヤといった大型トラック用タイヤ、オフロード用タイヤ、農業用タイヤ、鉱業用タイヤなどの、より大きなサイズまたはヘビーデューティータイヤ用に、カーカスプライの数、ビード列の数だけでなくそれらがどのように適用されるか、およびビード列でのビードワイヤの数を含む、厳密なビード部構造を変更してもよい。カーカスプライの数および配置を変更することは、複数のビードワイヤ間に編み込まれた一つのカーカスプライがある限りは、本発明の範囲内である。例えば、一例であり本発明を限定しない意味で、一対の隣り合うカーカスコードが、ジグザグに単独のコードとして、2つのビード列のワイヤに集合的に織られていてもよい。また、ビード列の数を増やしたり、ビード列のワイヤの数を変更したり、あるいはワイヤの直径を変更したりすることも、本発明の範囲内である。
タイヤビード部の断面図である。 ビード部へのワイヤの編み込み順および間隔を示す。 ビードワイヤおよびカーカスプライ構造の他の例を示す。 ビードワイヤおよびカーカスプライ構造の他の例を示す。 ビードワイヤおよびカーカスプライ構造の他の例を示す。 ビードワイヤおよびカーカスプライ構造の他の例を示す。
符号の説明
10 ビード部
12,26,30 カーカスプライ
14 カーカスコード
16,18,28,32,36,40,44 ビード列
20,34 ビードワイヤ
22 ギャップ
24 尾部

Claims (3)

  1. 補強カーカスプライと、対向するビード部とを有し、前記カーカスプライは、第1の端部と第2の端部との間で連続的に曲げられた一つ以上のコードを有し、カーカスプライコードは、周方向を向いた複数のビードワイヤ中に編み込まれており、
    周方向を向いた前記ビードワイヤは、半径方向に延びる少なくとも2つのビードワイヤの列を形成し、半径方向に延びる一つの列のビードワイヤは、隣り合う列のビードワイヤに対して、半径方向にオフセットされており、かつ、軸線方向に重なっており、
    各列のビードワイヤは半径方向に距離Zだけ間隔をあけて配置されており、前記距離Zは、前記カーカスプライコードの直径をd 、前記ビードワイヤの直径をd としたとき、Z≧2d +0.5d の条件を満たすことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記カーカスプライのコードは、前記カーカスプライの前記第1の端部がジグザグに進むように編み込まれていることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記一つの列のビードワイヤと、該ビードワイヤと隣り合う列の前記ビードワイヤとの軸線方向における重なり量が、前記ビードワイヤの直径の5〜100%であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
JP2004273566A 2003-09-22 2004-09-21 タイヤビード構造 Expired - Fee Related JP4723837B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/667,536 US6966351B2 (en) 2003-09-22 2003-09-22 Tire bead configuration
US10/667536 2003-09-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005096755A JP2005096755A (ja) 2005-04-14
JP4723837B2 true JP4723837B2 (ja) 2011-07-13

Family

ID=34194791

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004273566A Expired - Fee Related JP4723837B2 (ja) 2003-09-22 2004-09-21 タイヤビード構造

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6966351B2 (ja)
EP (1) EP1516752B1 (ja)
JP (1) JP4723837B2 (ja)
BR (1) BRPI0403969A (ja)
DE (1) DE602004014568D1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4520217B2 (ja) * 2004-05-21 2010-08-04 東洋ゴム工業株式会社 空気入りラジアルタイヤ
JP2006347363A (ja) * 2005-06-16 2006-12-28 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ並びにその製造装置及び製造方法
US7484545B2 (en) * 2005-12-20 2009-02-03 The Goodyear Tire & Rubber Co. Radial tire for aircraft with specified merged cords
US20110146873A1 (en) 2009-12-22 2011-06-23 Marc Weydert Pneumatic tire with rubber component containing epoxidized palm oil
US20120067485A1 (en) * 2010-09-20 2012-03-22 Serge Julien Auguste Imhoff Pneumatic tire and method for making a pneumatic tire
US8622106B1 (en) 2012-08-27 2014-01-07 The Goodyear Tire & Rubber Company Bead structure for a pneumatic tire
US9441325B2 (en) 2012-10-04 2016-09-13 The Goodyear Tire & Rubber Company Atmospheric plasma treatment of reinforcement cords and use in rubber articles
US9433971B2 (en) 2012-10-04 2016-09-06 The Goodyear Tire & Rubber Company Atmospheric plasma treatment of reinforcement cords and use in rubber articles
US10040323B2 (en) 2013-03-15 2018-08-07 Bridgestone Americas Tire Operations, Llc Pneumatic tire with bead reinforcing elements at least partially formed from carbon fibers
FR3030467B1 (fr) * 2014-12-23 2017-01-06 Michelin & Cie Dispositif de depose d'un fil ondule sur une surface de reception
JP6696538B2 (ja) * 2018-08-21 2020-05-20 横浜ゴム株式会社 タイヤの製造方法および成形システム並びにタイヤ

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004098826A (ja) * 2002-09-09 2004-04-02 Bridgestone Corp 空気入りラジアルタイヤ及びその製造方法

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB320535A (en) 1928-10-25 1929-10-17 India Rubber Gutta Percha Tele Improvements in or relating to pneumatic tyre casings
USB579877I5 (ja) 1931-12-02
NL95227C (ja) 1957-03-14 Michelin & Cie
NL262212A (ja) * 1960-03-10 1900-01-01
FR1327810A (fr) * 1962-04-09 1963-05-24 Fr Du Pneu Englebert Soc Talon perfectionné de pneumatique
NL129169C (ja) * 1963-05-04 Michelin & Cie
FR2278509A1 (fr) 1974-03-29 1976-02-13 Kleber Colombes Pneumatiques pour vehicules
MX153272A (es) 1978-09-08 1986-09-08 Lim Kunststoff Tech Gmbh Procedimiento y aparato para la fabricacion de una llanta neumatica mejorada
GB8519579D0 (en) * 1985-08-03 1985-09-11 Apsley Metals Ltd Pneumatic tyres
WO1987002627A1 (en) 1985-11-05 1987-05-07 Jonny Janus Pneumatic tyres for motor vehicles
FR2715348A1 (fr) * 1994-01-21 1995-07-28 Sedepro Ancrage de la carcasse d'un pneumatique.
US5660656A (en) 1992-08-05 1997-08-26 Sedepro Tire with anchored carcass
FR2736006A1 (fr) 1995-06-29 1997-01-03 Sedepro Pneumatique comportant des cables circonferentiels pour ancrer la carcasse, procede de preparation de tels cables
US5885387A (en) 1995-12-08 1999-03-23 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Pneumatic tire having endless carcass cord ply
FR2771050B1 (fr) 1997-11-14 1999-12-24 Michelin & Cie Bourrelet sans tringle pour pneumatique
GB9724053D0 (en) 1997-11-15 1998-01-14 Sumitomo Rubber Ind Improved pneumatic tyre constructuon and manufacturing method
US6457504B1 (en) 1998-07-31 2002-10-01 Pirelli Pneumatici S.P.A. Carcass structure for vehicle tires
US6941992B2 (en) 1998-10-30 2005-09-13 Pirelli Pneumatici S.P.A. Tire for a vehicle wheel and method of manufacturing the tire
JP4201900B2 (ja) * 1998-12-21 2008-12-24 株式会社ブリヂストン 重荷重用空気入りタイヤおよびその製造方法
JP2001097010A (ja) 1999-09-30 2001-04-10 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP4363507B2 (ja) * 2000-08-31 2009-11-11 横浜ゴム株式会社 空気入りラジアルタイヤ
AU2002219034A1 (en) 2000-10-10 2002-04-22 Michelin Recherche Et Technique S.A. Tire bead with soft heel
KR20020092667A (ko) * 2001-06-05 2002-12-12 한국타이어 주식회사 자동차용 공기입 타이어
JP4323131B2 (ja) * 2002-03-04 2009-09-02 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
JP4520217B2 (ja) * 2004-05-21 2010-08-04 東洋ゴム工業株式会社 空気入りラジアルタイヤ
JP4458942B2 (ja) * 2004-06-09 2010-04-28 東洋ゴム工業株式会社 空気入りラジアルタイヤ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004098826A (ja) * 2002-09-09 2004-04-02 Bridgestone Corp 空気入りラジアルタイヤ及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1516752A1 (en) 2005-03-23
US20050061414A1 (en) 2005-03-24
JP2005096755A (ja) 2005-04-14
DE602004014568D1 (de) 2008-08-07
US6966351B2 (en) 2005-11-22
EP1516752B1 (en) 2008-06-25
BRPI0403969A (pt) 2005-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3459763B1 (en) Tire
WO1998054008A1 (en) Tire with composite ply structure and method of manufacture
JP4169226B2 (ja) 空気入りタイヤ
US20130025762A1 (en) Pneumatic tire
JP4723837B2 (ja) タイヤビード構造
EP1207060B1 (en) Spiral hex bead and method of manufacture
US20130146201A1 (en) Bead structure for a pneumatic tire
CA1283343C (en) Pneumatic tyres
JPH11115420A (ja) 空気入りタイヤおよびその成形方法
CN102555689A (zh) 充气轮胎
CN110177700B (zh) 充气轮胎
US6709540B1 (en) Composite ply structure for tires and method of manufacture
US6962184B2 (en) Extended-mobility tire with specified bead
KR20060072055A (ko) 공기 래디얼 타이어
JP4205196B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP2002002216A (ja) 空気入りタイヤ
EP2444259B1 (en) Reduced weight tire
US20120097311A1 (en) Reduced weight aircraft tire
US20050076989A1 (en) Tyres for vehicle wheels with improved bead structure
JPH10226204A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
EP0401444A2 (en) Pneumatic radial tire
JP5238515B2 (ja) 車両用タイヤ
EP1192052B1 (en) Composite ply structure for tires and method of manufacture
JPH05139113A (ja) 空気入りタイヤ
JPH0292703A (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100506

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100511

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100818

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20101118

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20101124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110218

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110309

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110408

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140415

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees