JPH05139113A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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Publication number
JPH05139113A
JPH05139113A JP3333903A JP33390391A JPH05139113A JP H05139113 A JPH05139113 A JP H05139113A JP 3333903 A JP3333903 A JP 3333903A JP 33390391 A JP33390391 A JP 33390391A JP H05139113 A JPH05139113 A JP H05139113A
Authority
JP
Japan
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belt
cords
cord
carcass
tire
Prior art date
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Pending
Application number
JP3333903A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yoshinaga
寛 吉永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH05139113A publication Critical patent/JPH05139113A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/08Building tyres
    • B29D2030/088Building tyres by using a seamless tubular component, e.g. an inner liner, a carcass structure or a belt/breaker during tyre manufacturing on a core or a building drum
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2105/00Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped
    • B29K2105/06Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped containing reinforcements, fillers or inserts
    • B29K2105/08Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped containing reinforcements, fillers or inserts of continuous length, e.g. cords, rovings, mats, fabrics, strands or yarns
    • B29K2105/0809Fabrics
    • B29K2105/0827Braided fabrics
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2030/00Pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29L2030/003Plies; Breakers

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】トレッド部の均一性を高め高速耐久性と乗心地
性を向上し、かつベルト層に起因する車両の片流れを排
除でき操縦安定性を高める。 【構成】トレッド部2の内部かつカーカス6の外側に配
されるベルト層7は、タイヤ赤道Cに対して同じ向きに
傾斜する多数本の第1のベルトコード11を用いた第1
のベルトコード群12と、タイヤ赤道Cに対して第1の
ベルトコード11とは逆の向きにかつ同じ角度で傾斜す
ることにより第1のベルトコード11と交わる多数の交
差点Pを有する多数本の第2のベルトコード12を用い
た第2のベルトコード群13を有し、前記交差点Pが、
前記第1のベルトコード11を第2のベルトコード13
の半径方向内方を通す内方通過点P1と、外方を通す外
方通過点P2とを有して、前記カーカス6の外側を囲む
円筒状に前記第1、第2のベルトコードを編成したネッ
ト体15を用いて前記ベルト層7を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトレッド部の均質性を高
めることにより、高速耐久性を向上できかつ走行時にお
ける車両の片流れを制止しうる空気入りタイヤに関す
る。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤにおいて、カーカスを補
強しトレッド部の剛性を高めるため、トレッド部の内部
かつカーカスの外側にベルト層を設けている。
【0003】このベルト層は、従来、赤道と交差する向
きに傾斜させかつ並べて配した複数本のベルトコードを
同時にトッピングすることにより形成されたシート状の
プライをカーカスの外側筒状に巻回したものであった。
又ベルト層はベルトコードの傾きを逆にしたベルトプラ
イを重ね合わせることによって、プライ間にタガ効果を
発揮させ効率よくトレッド部を補強することが行われて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、シートプライ
を筒状に巻付けた場合には、プライの継ぎ目による段差
部が生じ、走行中、この段差部が通過することによっ
て、タイヤに振動が生じ操縦安定性を低下させ又、乗心
地にも劣る。この傾向は高速で走行した場合には特に著
しい。
【0005】他方、ベルト層は、カーカスに対して強く
巻付けることによって、カーカスと協同してトレッド部
の剛性を高めることが出来る。このためには、ベルト層
はタイヤ周方向に2〜8%の伸びを与えてカーカスに巻
付けられることになる。しかし従来の構造のベルト層に
あっては、例えば図8(A)、(B)に示す如く2枚の
ベルトプライb1、b2をタイヤ半径方向内外に重ね合
わせて形成している。このように構成されたタイヤは、
例えベルトプライの製作段階においてこの2枚のベルト
プライb1、b2のそれぞれのベルトコードd1、d2
の傾きをタイヤ赤道cに対して均等な角度θ、θの傾斜
で傾けた場合であっても、外のプライb1と、内のベル
トプライb2との間に伸び差が生じることとなる。この
弾性伸び差によって、2枚のベルトプライb1、b2は
図8(A)に一点鎖線で示す如く、平行四辺形状に変形
することによって、両プライのタイヤ赤道cに対するベ
ルトコードの傾きが不均一となる。
【0006】加うるに、2枚のベルトプライは、内、外
2段に重ねられているため、内、外のベルトプライb
1、b2の各ベルトコードd1、d2の傾き角度θを対
象とした場合であっても、タイヤが接地回転するときに
はその対称性が崩れることにより、残余CFが発生し、
車は片流れを起こす。
【0007】この片流れは高速走行時において特に著し
い。このような片流れ現象を防止するには、前記第1、
第2のベルトプライb1、b2の更に外側に第3のベル
トプライを設けて片流れを打消す方向、又はトレッドパ
ターンを改良することによる補正等があるが、何れも手
間を要し、又コスト高となる。
【0008】発明者は前記問題点を解決すべく鋭意研究
の結果、傾斜角度が異なる2つのベルトコード群を、両
ベルトコード群が交わる交差点において重なる向きが
上、下に異なる2種類の交差方式を含ませることによ
り、円筒状のネット体を形成するとともに、そのネット
体でカーカスを囲むという新規な構成のベルト層を案出
することによりトレッド部の均質性を高め、前記問題点
を解決し得たのである。
【0009】本発明は、トレッド部の均質性を高め高速
耐久性の向上を図るとともにベルト層によって生じる走
行時における片流れを排除しうる空気入りタイヤの提供
を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、トレッド部か
らサイドウォール部をへてビード部のビードコアの周り
を折返すカーカスと、トレッド部の内部かつ前記カーカ
スの半径方向外側を囲むベルト層とを具える空気入りタ
イヤであって、前記ベルト層は、タイヤ赤道に対して同
じ向きにかつ同じ角度で傾斜する多数本の第1のベルト
コードを用いた第1のベルトコード群と、タイヤ赤道に
対して第1のベルトコードとは逆の向きにかつ同じ角度
で傾斜することにより第1のベルトコードと交わる多数
の交差点を有する多数本の第2のベルトコードを用いた
第2のベルトコード群とからなるとともに、前記交差点
が、前記第1のベルトコードを第2のベルトコードの半
径方向内方を通す内方通過点と、半径方向外方を通す外
方通過点とを有して前記カーカスの外側を囲む円筒状に
前記第1、第2のベルトコードを編成したネット体を用
いて前記ベルト層を形成したことを特徴とする空気入り
タイヤである。
【0011】又、前記ネット体は、前記第1、第2のベ
ルトコードを編成することにより形成した円筒状の長尺
ネット体を切断することにより形成することが出来る。
【0012】なお本発明において、第1、第2のベルト
コードは、ナイロン芳香族ポリアミド繊維などの有機繊
維コードの他スチールコードも採用できる。例えば乗用
車用タイヤなど高速耐久性と併せて乗心地の向上を目的
とする場合には有機繊維コードを、ストラック、バス用
タイヤのように重荷重を受けるタイヤにあってはスチー
ルコードをそれぞれ用いることができる。
【0013】又第1、第2のベルトコードは有機繊維コ
ード又はスチールコードをそのまま編成してネット体に
形成する他、これらの材料からなる素線にトッピングを
行いベルトコードを形成することが出来る。さらには例
えば図7に示す如く前記素線を複数本単位でまとめてト
ッピングを行い形成されたベルトコードであってもよ
い。
【0014】なお又、前記交差点における内方通過点と
外方通過点との配列は図3に示すように交互に配列する
他、例えば図6に示す如く、複数本単位で内方通過点と
外方通過点とを繰返し前記ネット体を形成することが出
来る。
【0015】
【作用】ベルト層は、第1のベルトコード群と、その多
数の第1のコードと交わる多数の交差点を有する第2の
ベルトコードを用いた第2のベルトコード群とからな
る。これにより第1、第2のベルトコードはタガ効果を
発揮し剛性が増し、トレッド部の剛性を効率よく高めう
る。
【0016】又、前記第1、第2のベルトコードを用い
て例えば竹篭を編むように編成することによりカーカス
を囲む円筒状をなすネット体を用いてベルト層を形成し
ているため、ベルト層は従来のシートプライを巻付けか
つ継ぎ合わせて形成したもののようにタイヤ周方向の継
ぎ面及び段差が生じることがない。従って走行時におけ
る振動の発生を抑止でき、又操縦安定性を高めるととも
に乗心地を向上しかつ高速耐久性を高めうる。
【0017】ネット体を前記の如く構成することによっ
て、第1のベルトコード群と第2のベルトコード群とは
実質的に1つの面上に存在することとなる。その結果、
タイヤ周方向に引張力Fが作用した場合であっても左右
共に均等にのびが生じることによって、第1のベルト群
のベルトコードと第2のベルト群のベルトコードとは図
5に示すように、タイヤ赤道Cに対してともに略同角度
分(θ1−θ2)の角変位がある。従って図8(A)、
(B)に示すような、2枚のベルトプライb1、b2を
重ね合わせかつ貼合わせたもののようにいびつに変形す
ることがない。しかも第1のベルト群のベルトコードと
第2のベルト群のベルトコードとは略同一面で交差して
いることによって、タイヤ接地時にあっても、両ベルト
コードの傾斜角の対称性が崩れることがなく、ベルト層
に起因する残余CFの発生がなく車の横流れを防止する
ことが出来る。
【0018】ここで残余CFについて説明する。ラジア
ルタイヤにあっては、一般に直線状態にあっても横力
(ラテラルオフースディビエイション)及び復元トルク
が発生しているのであるが、この状態から適当なスリッ
プ角を付加し、前記復元トルクを0にした場合でも横力
は存在しており、この状態における横力を残余CF(残
留横力)と呼んでいる。
【0019】この残余CFはカーカスのコードの傾斜角
度の大小、ベルト層のコードの傾斜角度及びその配列順
序、さらにはトレッドパターンによって生じるタイヤ自
体の個性値であり、この残余CFを少なくするには、個
々の発生要因についてそれぞれ対策を構じるか、又は互
いに打消す方向にタイヤを設計しかつ構成する必要があ
る。従って残余CFを減じるのは容易ではなく、手間を
要するのである。
【0020】本願ではベルト層から生じる残余CFを略
完全に除去し得るのでタイヤ全体の残余CFの減少対策
が非常に容易となる。
【0021】さらにベルトプライ間の貼着がないため、
ベルトプライ間剥離によるトレッド部の破損を防止でき
耐久性を向上しうる。
【0022】又前記した如く第1のベルトコード群と第
2のベルトコード群とは実質的に同一面上に存在するこ
とによって、第8図(A)、(B)に示すような2枚の
ベルトプライによって形成された従来のものに比べてベ
ルト層の厚みが薄く、従ってタイヤ重量比率の高いトレ
ッド部の厚さも減じうるため、タイヤ重量を軽減でき、
車両の燃費の節減に寄与しうる。
【0023】加うるに円筒状のネット体を用いた本願構
成に係るベルト層はその製作段階にあっても次に述べる
利点がある。
【0024】 シート体を巻付けることにより形成し
ていた従来のベルトプライの成形に必要であった巻付け
専用機を用いた工程を省略しうるため、コストダウンを
図りうる。
【0025】 円筒状の長尺ネット体を予め形成し、
かつこの長尺ネット体を巾方向に切断することによりベ
ルト層の形成することが可能となり、製作が一層簡易化
しうる。
【0026】 ベルト層の外側にバンド層を設ける場
合であっても、タイヤ成形に先立ちベルト層の外周にバ
ンド層を予め巻回しておくことが可能となり、製作の簡
易化を図りうる。
【0027】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図において空気入りタイヤ1は、トレッド部2とそ
の両端からタイヤ半径方向内側に向けてのびるサイドウ
ォール部3と、該サイドウォール部3のタイヤ半径方向
内端に位置するビード部4とを有し、又空気入りタイヤ
1には、前記トレッド部2からサイドウォール部3を通
りビード部4のビードコア5をタイヤ軸方向内側から外
側に向かって折返すカーカス6と、トレッド部2の内部
かつカーカス6の半径方向外側に配されるベルト層7と
を具え、又ビードコア5のタイヤ半径方向外側に断面三
角形状のビードエイペックス8を立ち上げる。
【0028】なお本実施例では前記ベルト層7の半径方
向外側にバンド層9を設ける一方、前記ビード部4に
は、カーカス6の外側にビード部4を補強するチェーフ
ァ21が設けられる。
【0029】前記カーカス6は、タイヤ赤道Cに対して
70〜90°の角度で傾斜させたラジアル配列又はセミ
ラジアル配列のカーカスコードを具える1枚以上、本実
施例では1枚のカーカスプライからなり、カーカスコー
ドとしてナイロン、ポリエステル、芳香族ポリアミド等
の有機繊維コードが用いられる。
【0030】前記ベルト層7は、タイヤ赤道Cに対して
同じ向きにかつ同じ角度で傾斜する多数本の第1のベル
トコード11…を用いた第1のベルトコード群12と、
タイヤ赤道Cに対して第1のベルトコード11とは逆の
向きにかつ同じ角度で傾斜する多数本の第2のベルトコ
ード13…を用いた第2のベルトコード群14とを具え
る。なお本実施例では第1のベルトコード11及び第2
のベルトコード13のタイヤ赤道Cに対する傾きは5〜
30°の範囲に設定される。
【0031】従って第1のベルトコード群12と第2の
ベルトコード群14との間には、多数本の第1のベルト
コード11…と多数本の第2のベルトコード13…とが
それぞれ交わる多数の交差点P…が存在する。
【0032】第1、第2のベルトコード11、13はナ
イロン、芳香族ポリアミド繊維などの有機繊維コードの
他、スチールコードが用いられ、又本実施例ではこれら
のコードはトッピングによりゴム被覆されている。
【0033】第1、第2のベルトコード群12、14が
交わる多数の交差点P…は、第1のベルトコード11を
第2のベルトコード13の半径方向内方を通す内方通過
点P1…と、外方通過点P2…とを有し、本例では内方
通過点P1と外方通過点P2とは、図3に示す如く交互
に位置するよう配設されたいわゆるネット編みに編成さ
れる。従って第1のベルトコード群12と第2のベルト
コード群14とは略同一面上に位置することとなる。
【0034】前記第1のベルトコード群12と第2のベ
ルトコード群14とのネット編みを、円周面に沿って豕
次行うことにより円筒状をなすネット体15が形成され
る。なおネット体15の編成に際して、例えば図4に示
す如くベルト巾Lの複数倍の長さL1を有する長尺ネッ
ト体17を形成し、その後輪切りすることによって前記
ネット体15を経済的に製造しうる。
【0035】このようなネット体15又は長尺ネット体
17の編成は、例えば竹篭を編上げるように第1のベル
トコード11と第2のベルトコード13とを交互に内、
外に移動させることにより編成でき、さらには、専用の
編成機を用いて、高圧ゴムホースのワイヤブレード(管
壁の強度を高めるため管壁のゴム中に埋設される金属製
の筒状ネット体)を連続して編成するのと同じ編成方式
により、長尺ネット体17を一挙に形成することが出来
る。
【0036】前記ネット体15はその内周面、外周面を
ゴム19によりゴム被覆することにより、ベルト層7を
形成するベルトプライ20が形成される。なおこのベル
トプライ20は加硫において2〜8%直径が膨らむた
め、成形時においては、その内面Aの直径をカーカス6
の仕上り外周面Fの直径に比べてその膨らみ代分小さく
設定される。
【0037】又、このベルトプライ20がカーカス6の
外側を囲むことによって、両者は嵌着し、又その嵌着力
によって、該ベルトプライ20が周方向に引張られる。
しかし、この引張りに対してもタイヤ赤道Cに対する第
1のベルトコード11と第2のベルトコード13との傾
斜角度は均等を保持しており、しかも両ベルトコード1
1、13は、内、外の区別がなく略同一面に位置するた
め、接地時においてベルト層7から残余CFが生じるこ
とがなく、ベルト層7に起因する車の片流れを阻止する
ことが出来る。
【0038】なお第1のベルトコード11、第2のベル
トコード13の何れか一方又は双方にトッピング処理を
施すことにより、前記引張力によるネット体15の変形
が円滑となり、各ベルトコート11、13の破損を防止
することが出来る。
【0039】本実施例ではベルト層7のタイヤ半径方向
外側にバンド層9を設けている。バンド層9は、本例で
はベルト層7のベルトコードと略同一構成の有機繊維又
はスチールからなるコードを1本又は複数本まとめてト
ッピングゴムにより被覆した長尺の帯状プライをベルト
層7の外周面に螺旋巻きすることにより形成される。
【0040】なお帯状プライの巻付けに際しては、ベル
ト層7が円筒状に形成されているため、ベルト層7の組
付けに先立ちベルト層7上に螺旋巻することが可能とな
り、生産能率を高めうる。
【0041】図6は第1のベルトコード群12と第2の
ベルトコード群14との編成の他の態様を示す。本例で
は近接して配される3本の第1のベルトコード11、1
1、11を平行に並べた第1のコード束11Aと、3本
の第2のベルトコード13、13、13を平行に並べた
第2のコード束13Aとを予め形成するとともに、この
第1のコード束11Aと第2のコード束13Aとが交差
する多数の交差点PO…において、内方通過点P1と外
方通過点P2とが交互に位置するよう編成される。従っ
て第1のベルトコード11はそれが交わる第2のベルト
コード13に対して3本毎に内方通過点P1と外方通過
点P2とを繰返すこととなる。なお各コード束11A、
13Aはコードの本数は3本に限定されることなく、随
意の本数を集束し形成することが出来る。
【0042】又図7は、有機繊維又はスチールからなる
複数本のベルトコード素線24…をまとめてトッピング
ゴム23によりゴム被覆し帯状プライ状のコードとして
形成した他の態様を示す。このように本発明は種々な態
様のものに変形できる。
【0043】
【発明の効果】叙上の如く本発明の空気入りラジアルタ
イヤは、前記構成を具えることにより、ベルト層の継ぎ
目が排除され、トレッド部の均一性が高まることにより
高速耐久性、乗心地を向上するとともに、第1、第2の
ベルトコードをタイヤ赤道に対して逆いにかつ同じ角度
で傾け編成しネット体を形成しているため、ベルト層に
起因する車両の片流れを排除でき、操縦安定性の向上を
図りうるとともに価格の低減をも可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すタイヤ軸方向右側を示
す断面図である。
【図2】ベルト層を例示する斜視図である。
【図3】第1、第2のベルトコード群の編成を例示する
平面図である。
【図4】長尺ネット体を例示する斜視図である。
【図5】ベルトコードの作用を示す平面図である。
【図6】第1、第2のベルトコード群の編成の他の態様
を示す平面図である。
【図7】ベルトコードの他の例を示す斜視図である。
【図8】従来技術を示し(A)はその平面図、(B)は
その断面図である。
【符号の説明】
2 トレッド部 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 カーカス 7 ベルト層 11 第1のベルトコード 12 第1のベルトコード群 13 第2のベルトコード 14 第2のベルトコード群 15 ネット体 17 長尺ネット体 C タイヤ赤道 P 交差点 P1 内方通過点 P2 外方通過点

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部をへてビ
    ード部のビードコアの周りを折返すカーカスと、トレッ
    ド部の内部かつ前記カーカスの半径方向外側を囲むベル
    ト層とを具える空気入りタイヤであって、前記ベルト層
    は、タイヤ赤道に対して同じ向きにかつ同じ角度で傾斜
    する多数本の第1のベルトコードを用いた第1のベルト
    コード群と、タイヤ赤道に対して第1のベルトコードと
    は逆の向きにかつ同じ角度で傾斜することにより第1の
    ベルトコードと交わる多数の交差点を有する多数本の第
    2のベルトコードを用いた第2のベルトコード群とから
    なるとともに、前記交差点が、前記第1のベルトコード
    を第2のベルトコードの半径方向内方を通す内方通過点
    と、半径方向外方を通す外方通過点とを有して前記カー
    カスの外側を囲む円筒状に前記第1、第2のベルトコー
    ドを編成したネット体を用いて前記ベルト層を形成した
    ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】前記ネット体は、前記第1、第2のベルト
    コードを編成することにより形成した円筒状の長尺ネッ
    ト体を切断することにより形成したことを特徴とする請
    求項1記載の空気入りタイヤ。
JP3333903A 1991-11-21 1991-11-21 空気入りタイヤ Pending JPH05139113A (ja)

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