JPH08258175A - 片受け三層複合管の製造方法とその装置および片受け三層複合管 - Google Patents

片受け三層複合管の製造方法とその装置および片受け三層複合管

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JPH08258175A
JPH08258175A JP7087537A JP8753795A JPH08258175A JP H08258175 A JPH08258175 A JP H08258175A JP 7087537 A JP7087537 A JP 7087537A JP 8753795 A JP8753795 A JP 8753795A JP H08258175 A JPH08258175 A JP H08258175A
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layer
composite
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corrugated
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JP7087537A
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Masayoshi Kitagawa
眞好 喜多川
Ichiro Shiomi
一郎 塩見
Ryoichi Nakano
良一 中野
Sadao Nagase
貞雄 長瀬
Yoshiaki Mizutani
義璋 水谷
Hisayoshi Ban
久良 伴
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Kurimoto Ltd
Mitsubishi Chemical Corp
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Kurimoto Ltd
Mitsubishi Chemical Corp
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    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
    • B29C49/0015Making articles of indefinite length, e.g. corrugated tubes
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 波形管を含む複合管の偏平剛性を格段に強化
して下水用などの地中の埋設管として使用しても十分に
信頼できる熱可塑性樹脂管とその製法、設備の開発。 【構成】 直管状の内層管1の外周面上へ波形部23と
直管部24とを交互に繰り返す中層管2を圧着して波形
複合部Aと直管状の受口複合部Bよりなる二層複合管3
を金型内で成形し、該二層複合管の外周面を所定温度ま
で加熱して、その面上へ真空雰囲気内で半溶融状の外層
管4を被覆し、管理された熱と圧力差の条件下で緊密に
圧着した三層複合管5を成形し、直管状の受口複合部か
ら切断して所望の形状に拡径して受口を成形して製品と
する。 【効果】 外層管と中層管との圧着が波形部と受口部の
外径差にも拘らず均等、緊密であるため、偏平剛性が高
い上、皺のない平滑、美麗な外観の製品を高能率で生産
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性樹脂を原料とす
る複合管、特に地中に配管して使用される下水用、農水
用、工水用などの埋設管の継手の製造方法、装置に係
る。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂、たとえばポリエチ
レン、ポリプロピレンなどを原料とする管は広く製造さ
れ、各所で使用されているが、何れもその腐食性雰囲気
における耐性が優れて耐用年数が長いこと、金属管に比
べて比重が小さくて設計上、施工上有利であることが評
価されているが、その他の要素として優れた可撓性に着
目して装置や屋内、屋外の配管として使用する事例もき
わめて多い。
【0003】樹脂管は上記の長所を具える一方、金属に
比較すればなお、強度的には同レベルには届かないか
ら、その可撓性を保有しながらも曲げ強度、圧縮強度の
一層の向上を図ることが、この管種の用途をさらに拡大
する要件となることは明らかである。この要請に応えて
開発された管種が複合管である。しかし、単に管を重ね
合わせるだけでは、単管の肉厚を増大した結果とさほど
大きな違いが現われず、重量増加に見合うだけの強化に
留まるから必ずしも大きな利点が得られるとは言えな
い。そこで二層の複合管ではあるが内層管は直管であ
り、内層管の外周面上へ被覆する管は凹部と凸部を交互
に繰り返す波形管であって、内層管の外周面に波形管の
凹部の内周面が圧着して一体的な複合管を形成する形態
が高い評価を受け、曲げ強度、圧縮強度の向上が著し
く、材料が本来具えている可撓性が十分に発揮されつつ
も、偏荷重の負荷に耐え、管の自重増加の割合以上の大
きな強度向上が得られる構造が好評を得ている。
【0004】この形態の二層複合管の製造は自動化され
た大量生産方式が最も好適である。製造方法に関する従
来技術が幾つか見出されるが、何れも基本的な方式に大
きな違いは認められない。図9で引用する特公平3−7
4618号公報では、凹凸成形面を具えた二分割型の多
数の成形ブロックを定速で走行させ、この成形型内へ溶
融合成樹脂を押し出して環状の山部21a、谷部22a
が交互に連続する波形管23aを成形すると共に、該谷
部22a内面に溶着する直管1aを押し出して二重壁成
形体3aを成形する工法を従来技術として挙げた上で、
一定間隔毎に波形管23aの谷部22aと同一直径の円
筒部24aを介在させて、この円筒部24aで二層複合
管3aを切断し、加熱拡径して管継合用の受口を成形す
ることを要旨としている。
【0005】図10で例示する特公平6−6329号公
報でも実施の一例として図示したように、波形部23b
と内層管1bとが波形部の凹部の内周面で圧着する構成
を従来技術として捉え、受口(パイプソケット)を形成
するための凹みを成形することを課題とした発明であ
る。すなわち発明の要旨はこの凹みを成形するために凹
み部に到達した二層複合管3bの内層管1bと波形管2
bの直管部24bの重なり合った部分へ芯の内部から外
気よりも高圧の媒体(たとえば圧縮空気)を吹き込んで
金型内へ押圧し、金型の凹みと同形のソケット部を比較
的容易に成形することである。この製造方法によって、
たとえばドイツ特許公開第1,801,179号やアメ
リカ特許第4,003,685号のような複雑な工程や
設備の必要がなくなったと謳っている。
【0006】特公平6−15713号公報の従来技術も
前例と同様に波形部と直管部とがある長さ毎に繰り返す
被覆管と、その内面に圧着する内層管の製造方法に係
り、通常の波形部を成形するときには、僅かに過圧のガ
スが両管間の空間に吹き込まれるが、両者が直管状に複
合する受口部(パイプソケット)が製造される際には該
空間から排気されて、波形管の直管部と内層管の外周面
との表面圧着が実現し、最終段階では内層管の内周面側
から加圧して完全な塑性変形を完成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の例示のように直
管の内層管の外周面の上へ波形管を被覆し、波形の凹部
の底点で両者が圧着する構成は、内層管の曲げ強度を格
段に向上し特に管軸方向へ負荷する外力に対する抵抗が
強化されるという利点が認められる。そのために住宅や
事務所など建造物内の給排水用の配管や、化学装置類、
機械設備、屋外の環境関連設備の多目的配管などで従来
よりも適用できる用途が拡大し、その可撓性や化学的な
安定性を活用して振動や偏荷重や局部的な曲げ応力の生
じやすい箇所での使用に大きな利点をもたらしているこ
とは確かな事実である。
【0008】しかし、強化された二層複合管であっても
なお、その材料的な限界から適用が困難な場合も少なく
はない。その典型的な例の一つとして埋設管が挙げられ
る。埋設して地中に管路を形成する埋設管の機能は都市
のライフラインとして特に重視されているが、一旦地下
における布設工事が完了すれば、その後の点検、修理な
どの保全措置は地上の配管に比べて格段に煩瑣となるに
も拘らず、地中の管路が遭遇する変動はきわめて激し
く、かつ予測を越える複雑な要素が錯綜するという特異
性がある。特に地盤の不等沈下、地上を走行する重車両
による急激な偏荷重と振動、衝撃、地震による強烈な縦
横方向の揺動などが、地中に埋設した管路を直撃する可
能性が高い。
【0009】熱可塑性樹脂を原料とする二層複合管が、
地中の埋設管に適用されたとき、その外周面を取り囲む
土壌からの腐食性雰囲気に対しては、化学的に安定して
いるから適性を具えているが、管の上方には堆積した過
大な土壌の重量が負荷するという大きな課題に直面す
る。強化された二層複合管と雖も、深度の大きな埋設位
置においては、地表から管に至る土壌の重量に耐えられ
るだけの偏平強度(偏平剛性)は保証されておらず、特
に管軸と直交する垂直荷重に対する適応性には疑問が残
る。
【0010】近年の都市計画の一環として下水設備の完
備が自治体の大きな課題であるが、下水管路は一部を除
いて殆ど自然流下方式を採っているから、地中に埋設し
た管路は自然に流下するだけの勾配が必要であり、高深
度の管路を埋設することと、一旦埋設した管路の勾配が
常に維持されることが、下水管路として求められる要件
である。しかし、前記の二層複合管では管毎にその長手
方向に撓む危険性があると同時に、管の断面から見れば
土圧に耐え切れないで偏平となる変形が生じて管路内の
流水の抵抗が増加し、自然流下が円滑に機能しない原因
となる虞れがある。
【0011】一方、この課題を解決するために従来技術
の二層複合管をさらに強化した三層複合管の構成に着目
したとしても、その製造方法に係る別の大きな課題に直
面せざるを得ない。従来技術で使用される二層複合管の
成形装置は図9、図10で例示した通り、エンドレスに
回動する2列1組の金型群が係合する直線部で溶融熱可
塑性樹脂を押し込んで内層管と波形管とを同時に成形し
圧密する方式をベースとしている。溶融樹脂の押し込み
は金型内で二重の同心円状に形成した2個の環状スリッ
トを通路とするが、仮に該成形装置内でさらに外層管を
押し出して波形管の外周面上へ圧着しようとすれば、金
型内に別の環状スリット追加する必要があり、事実上、
従来の金型は転用不可能となって新規の装置を更新する
に等しい設備負担を強いられる。
【0012】従来技術の成形装置をそのまま流用して装
置外で二層複合管の外周面上へ外層管を被覆する三層複
合管の製造方法を成立するためには、さらに別の技術的
課題を解決することが条件となる。すなわち成形される
二層複合管の波形複合部と受口複合部とは外周面の外径
が通常は30%程度の差のあることもあり、金型内で強
制的に押圧して金型の形状通りに転写する従来技術なら
ば容易であっても、金型の拘束から開放されたフリーの
状態でこれだけの外径の差を吸収して平滑な圧着面を得
ることは技術的にかなり困難であり、少なからぬ皺の発
生を誘発して商品としての外観価値を著しく損ねる懸念
が大きい。また、二層複合管と外層管との圧着が不完全
であれば、当初の意図に反して土圧による垂直方向の圧
縮荷重への耐性が期待通りには強化されず、まして地震
による激しい揺動、重車両の通行による偏荷重、振動、
衝撃などに遭遇すれば、直ちに圧着部から積層した管同
士が剥離して管の複合による強化を瞬時に失う虞れさえ
否定できないという品質上の課題もある。
【0013】本発明は以上の課題を解決するために従来
技術の二層複合管をさらに強化して地中に埋設して信頼
性の高い管路を形成することができる熱可塑性樹脂によ
る多層複合管の継手の合理的かつ信頼性の高い製造方
法、装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る片受け三層
複合管は熱可塑性樹脂を原料とし、内層管1の外周面1
1の上に圧着する中層管2は凸部21と凹部22を交互
に繰り返す波形部23と、該波形部23の一定長さを隔
てる毎に形成する直管部24とによってそれぞれ波形複
合部Aと受口複合部Bとを形成して管軸方向へ離脱する
二層成形工程と、該二層複合管3をさらに管軸方向へ進
行しつつ全長に亘って全外周面を所定の温度まで昇温す
る加熱軟化工程と、真空雰囲気内で前記の軟化した二層
複合管3の外周面上へ溶融状態の環状熱可塑性樹脂を重
ね合せて外周面を被覆して圧着し三層複合管5を成形す
る三層成形工程と、該三層複合管5の前記受口複合部B
を所定形状に変形する受口成形工程よりなる製造方法に
よって課題を解決した。
【0015】この製造方法のうち、三層成形工程につい
ては被覆される中層管2の波形部23および直管部24
のそれぞれの外周面25A、25Bの加熱温度が少なく
とも50℃以上であるか、または当該使用原料の熱可塑
性樹脂の軟化点よりも高い一方、該被覆面の逆面である
中層管2の内周面21の加熱温度は軟化点以下に留ま
り、かつ5〜50cmHgの真空雰囲気内で一体的に三
層成形することがきわめて望ましい実施の態様である。
【0016】本発明に係る片受け三層複合管の製造装置
としては、エンドレスに回動する1組2系列の金型群の
相互に係合する直線部へ溶融状態の熱可塑性樹脂を供給
し、凹部と凸部とが交互に繰り返す波形部と、その内周
面側に圧着する内層管1とを同時に押し出して複合成形
する熱可塑性樹脂の複合管製造装置において、成形後の
金型101から離脱してなお、同一軸線上を進行する二
層複合管3の外周面を所定温度に昇温する加熱装置10
2と、加熱した二層複合管3の外周面25と接する空間
を減圧する真空装置103と、該真空雰囲気内で外層管
4を二層複合管3の外周面上へ被覆圧着して三層複合管
5を成形する外層管被覆装置104と、該三層複合管5
の受口複合部Bの所定の位置で切断する切断装置と、切
断後の三層複合管5の受口複合部Bを所定の形状に変形
する変形装置とで形成することによって前記の課題を解
決した。
【0017】本発明に係る片受け三層複合管自体は熱可
塑性樹脂を原料とし、直管状の内層管1と、該内層管1
Aの外周面11Aへ凹部の内周面26Aを一体的に圧着
する波形部23Aとを具えた中層管2Aと、該波形部2
3Aの凸部の外周面25Aに圧着する外層管4Aによっ
て三層複合した一定管長の波形複合部Aを形成し、該波
形複合部Aに連続して波形複合部Aの外層管4Aよりも
若干大径の内周面を具えた内層管1Bと、該内層管1B
上へ圧着する直線状の中層管2B、外層管4Bがそれぞ
れ一体的に積層して波形複合部Aよりも膨出した受口複
合部Bを形成していることを特徴とする。
【0018】上記の片受け三層複合管5の基本構成に加
え、受口複合部Bが波形複合部Aの外層管4の外周面4
1Aよりも若干大径の内周面B−11よりなる直線部B
−1と、段差を以てさらに外径側へ拡径する段差部B−
2と、該段差B−2より円錐状に縮径する傾斜部B−3
よりなり、かつ該段差部B−2の内周面B−21と前記
波形複合部Aの外周面41A間へ嵌入した環状のゴム輪
6、および/または前記傾斜部B−3の縮径部の内周面
B−31と波形複合部Aの外周面41A間へ該外周面4
1Aと鋸刃状に咬合する環状歯71を具えた離脱防止リ
ング7を挟持したことが優れた実施態様の一つである。
【0019】さらに上記の構成に加え、受口複合部Bの
傾斜部B−3の外周面B−32から同部端面B−33に
かけて、ほぼL形に屈折した樹脂製または金属製の補強
環8を被冠したことも望ましい実施態様である。
【0020】
【作用】本発明に係る片受け三層複合管の製造方法のう
ち、内層管1と中層管2とを重ね合せて波形複合部Aと
受口複合部Bとが定間隔毎に交替する二層複合管3を成
形する二層成形工程までは図9〜10の例示をはじめ既
に提案された公知の従来技術と特に変る点はない。次の
工程として離型した二層複合管3は成形ラインの延長と
なる軸線を保って進行しつつ外周全体から加熱され、中
層管2の波型部凸部の外周面25Aも直管部の外周面2
5Bも直径の差はあってもほぼ同一温度に達するから、
両外周面上へ溶融状態の環状の樹脂がさらに押し出され
て重なってきても、外径の差による皺の発生を防止して
均一な被覆作用が守られる。さらに二層複合管3の外周
面と押し出される外層管4との空間は排気されて真空状
態となる一方、接近する外層管4の外面側からは大気圧
が掛かっているから、中層管2の外周面に外層管4の内
周面が吸着して溶融状態の外層管4は圧力差のために強
く押圧されて両者は接触の瞬間に圧着状態となって強固
に複合し、中層管2の波型部、直線部の外周面のそれぞ
れの直径に差があるにも拘らず、この吸着と押圧と樹脂
の延展性の複合作用が均等で皺のない平滑な被覆作用を
保証する。
【0021】請求項2は製造方法のうち、加熱軟化工程
における臨界的な数値限定を加えた項目であり、二層複
合管3の外周面については50℃以上、または当該原料
である熱可塑性樹脂の軟化点以上であることが求められ
る一方で、二層複合管3を形成する中層管2の内周面は
軟化点以下の温度に抑制することが必要である。当該内
周面が軟化点以上の温度に昇温すると、次の真空状態と
したときに中層管2の波形部23の凸部21の外形が過
度の軟化によって崩れ、三層複合管としての機能が著し
く阻害する構造を成形する原因となる。また、中層管2
の外周面25A、25Bの表面温度が50℃以下であれ
ば、押し出される外層管4が被覆しても溶着するだけ十
分な接着力が得られないから、成形後の三層複合管に曲
げ荷重が加わったときに、外層管4と二層複合管3とが
剥離する原因となりやすい。
【0022】三層成形工程の要点に欠かせないのは被覆
作用が進行するときの真空度であり、真空度が5cmH
g未満であると十分な溶着力か得られないばかりでなく
皺が発生しやすい難点がある。また、50cmHg以上
となると熱可塑性樹脂が振動して安定した成形が困難と
なり、皺のない平滑な外層管4を被覆する作用を妨げる
要因となる。逆にこの範囲の真空度を維持すれば、たと
えば中層管2の波形部の凸部の外周面25Aと直管部の
外周面25Bとの外径差が30%程度あっても、円滑で
皺のない表面を有する三層複合管5を得ることができ
る。
【0023】本発明に係る片受け三層複合管の製造装置
のうち、二層複合管3の成形工程までの装置については
公知の従来技術の何れを流用しても足りる。すなわち基
本的にエンドレスに回動する1組2系列の金型群の相互
に係合する直線部へ、溶融状態の熱可塑性樹脂を供給
し、凹部と凸部とが交互に繰り返す波形部と、その内周
面側に圧着する内層管1とを同時に押し出して二層複合
管3を複合成形する構成はそのまま踏襲される。本装置
の特徴は、既存の二層複合管の成形設備を流用し、その
成形ラインの延長上に三層複合管の成形ラインを構築し
た点にあるから、三層複合管5を成形するために二層複
合管3の上へ重ねて被覆圧着する外層管の作動条件は、
すべて独立した制御系の中に組み込まれ、任意の三層複
合管を設定する自由度を具えていることである。たとえ
ば、外層管4を形成する熱可塑性樹脂の材質や肉厚など
は、既存の二層複合管3の成形条件とは何の関連もな
く、その制約を受けることもないから、三層複合管の製
品として使用される条件を十分に参酌した強度、可撓
性、耐震性、垂直方向の偏平剛性、水平方向の耐曲げ性
など要請に応じて自由に設定可能である。
【0024】三層複合管5は最終的に切断した後、受口
複合部Bを変形して受口を成形する。従来技術の中には
二層複合管の成形工程の中で一部の拡径部分を成形して
受口を形成する方式もあるが(図10)、周知のように
最近は特に地震に適応できる地下埋設管路の形成が重要
視されるから、管路の継手の形状についても多くの改良
や試行錯誤が続出する傾向にある。したがって免震構
造、耐震構造などの異なった継手が続々と提案されるこ
とは避け難いから、三層複合管成形の最終工程に受口用
の変形加工を位置付けることは、形状を変えた金型の取
り替えだけで異なる受口を成形することも可能となる。
【0025】三層複合管自体の構成に係る請求項4に基
づく作用は既に述べた通り、水平方向の耐曲げ性に加
え、従来技術の二層複合管にはなお、不十分と認識され
ていた垂直方向の偏平剛性を格段に強化して、地下に高
深度で埋設する下水管としても設定通りの作用を果たす
特性を付加する。請求項5の作用は地下の埋設管として
共通する要請に応えた構成であり、受口複合部Bの段差
部に嵌合したゴム輪6によって管内外の流通を封じて汚
水などが管外へ漏洩しない封止作用を強化し、また、傾
斜部に介装した離脱防止ゴムリングは、三層複合管5の
波形複合部A外周面と鋸刃状に咬止して地震、振動、不
等沈下などの異状現象に遭遇しても、管同士が離脱しな
いように咬持する作用を発揮する。請求項6の補強環8
は金属材料などで製造した高強度の截頭錐体状の環状体
であり、受口複合部Bの傾斜部B−3から端面B−33
へかけて被冠しているので、三層複合管5に各方向から
外力が加わり端面が変形しようとするときに、この外力
に耐えて現在の形状を保持する補強作用が発揮され、た
とえば受口複合部Bの肉厚が不足するとか、外層管4が
材質的にやや非力の懸念が残るときでも、三層複合管5
の端部を補強して円管の楕円化、それに伴う管継手の離
脱などを防止する作用に繋がる。
【0026】
【実施例】本発明の実施例を説明する。適用できる熱可
塑性樹脂としては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエ
チレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブ
デン−1などのα−オレフィンの単独重合体、およびエ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン共
重合体などのα−オレフィンの共重合体、塩化ビニルな
どが挙げられる。本発明で使用される熱可塑性樹脂のメ
ルトインデックス(流動性)は、JIS−K−7210
−1976の規定(以下M1と記す)によって0.01
〜5.0g/10分の範囲にあることが好ましい。M1
が0.01以下であると押し出しが困難となり、5.0
以上になると成形時に溶融樹脂が垂れやすく所望の形状
を得ることが難しくなる。
【0027】図1は本発明の製造方法の流れを示した概
略の平面図であり、図2は製造の進行に伴う各ステップ
を象徴的に表わしたもので、内層管1と中層管2とが単
独で押し出され(イ)、両管が複合して二層複合管3を
形成し(ロ)、さらに外層管4がその上へ被覆して三層
複合管5を形成する(ハ)状態を示している。製造の手
順は、エンドレスに定速度で回動する2列1組の金型1
01の連結体によって内層管1と中層管2とが一体的に
圧着した二層複合管3が成形され、金型101の回動と
共に離型して二層複合管の成形ラインの軸線の延長上に
押し出される。内層管1と中層管2の複合した二層複合
管3は波形複合部Aと受口複合部Bとが一定距離毎に間
隔をおいて配置され、加熱装置102の領域に前進して
それぞれの外周面25A、25Bが均一に加熱され、表
面が軟化する所定温度まで加熱される。表面が軟化もし
くは溶融状態に達した二層複合管3は、さらに前進して
真空設備103の領域に入り周囲の空気は吸引されて所
望の真空度の雰囲気に囲まれる。この雰囲気と温度の条
件下において、二層複合管3の外周面は外層管被覆装置
から押し出される溶融状態に加熱された外層管4の被覆
を受け、外層管4は外周面側からの大気圧と内周面側の
真空度との圧力差によって二層複合管3の外周面に吸着
して溶融状態であるから圧着する。この工程の結果、図
3のような三層複合管5が成形されるから、図示しない
切断装置によって連続した三層複合管5を単管に切り揃
え、さらに図4に示すように三層複合管5の受口複合部
Bを拡径して所望の受口を形成するように塑性変形を加
える。
【0028】図5は本発明の実施例のうち、二層複合管
3の成形工程に適用した設備の概略を示す参考図であ
る。2列に連結した金型101は中央の直線部で係合し
て重なり合い、同心円で形成する外側の環状スリット1
11と内側の環状スリット112から金型の空洞部分へ
溶融状態の熱可塑性樹脂が押し込まれ、軸線側には内層
管1を成形し、外周側には波形部23と直管部24とを
交互に繰り返す中層管2を同時押し出して成形し、途中
で両管を重ね合せ軸線側から加圧し外周側からは減圧し
て圧着すれば、波形複合部Aと受口複合部Bとを交互に
繰り返す二層複合管3が連続的に大量生産される。
【0029】図6は本発明の実施例の一つを示す製品の
一部断面正面図であり、三層複合管5の受口複合部Bの
段差部B−2と隣接する継合管の波形複合部Aの外周面
41A間にゴム環6を外嵌して封止作用を求めた事例で
あり、同時に受口複合部Bの傾斜部B−3の内部と波形
複合部Aの外周面41A間に離脱防止リング7を介装し
た例であり、離脱防止と管内からの汚水漏洩の防止に有
効な実施例である。
【0030】図7は別の実施例であり、たとえばステン
レス鋼、銅合金などの耐食性に優れた金属材料や、強化
プラスチック材などで製作した補強環8を三層複合管5
の受口複合部Bの端部に外嵌した例であり、受口複合部
Bの傾斜部の外周面B−32から端面B−33にかけて
環状に被冠して端部の強化を集中的に図り、特に地震な
どの予想を超えた急激な外力の直撃にも耐え得る免震作
用の向上を意図したものである。
【0031】三層複合管を成形する工程では加熱軟化作
用と真空条件が本発明の重要な要諦となる。表1に表示
する実施例1〜3と比較例1〜4は、何れもポリエチレ
ン樹脂(密度=0.952g/cm2、M1=0.15
g/10分)をそれぞれ溶融樹脂温度210℃で押し出
して成形し、内径150mm、波形複合部Aの外径18
2mm、受口複合部Bの外径162mm、内層管1、中
層管2、外層管4のそれぞれの肉厚を2mmとし、波形
部のピッチは凸部で10mm、凹部で10mmの合計2
0mmとして、表に掲げる諸条件で外層管を被覆して三
層複合管の成形工程を実施し比較した。表1のうち、実
施例1〜3は何れも被覆時の中層管の外周面温度が50
℃以上であるか、当該樹脂の軟化点110℃以上であ
り、逆面である中層管の内周面は軟化点以下であるとい
う要件と、真空度が5〜50cmHgの範囲に入る要件
をすべて満たしているのに対し、比較例1の中層管の外
周面は40℃と最低基準に達していないし、比較例2は
内層管の内周面温度が軟化点を大幅に超えており、比較
例3は真空度が上限を超えており、比較例4は真空度が
下限に達していない。
【0032】
【表1】
【0033】実施例と比較例との差は表1にも明確に示
されている通り、三層複合管の接着強度を検査すると、
実施例は何れも三層複合管を構成する各層の基材自体か
ら破壊しているのに対して、比較例の大半は基材からで
はなく接着箇所から破断しているから、中層管の凸部と
外層管の内周面との接点における圧着が不完全なために
該熱可塑性樹脂本来の強度を損っていることを示唆して
いる。また、三層複合管の外観検査でも外層管の被覆が
実施例においては全く皺のない美麗かつ平滑な表面を形
成しているのに対し、比較例の半ばは皺の存在が認めら
れ、商品価値のうえでも大差を生じる結果を立証してい
る。
【0034】図8(イ)は本発明の実施例について水圧
テストを行なったときの要領を示す。対象とする三層複
合管5の具体的な数値は、管の材質は高密度ポリエチレ
ンで三層複合管の外径は175mm、内径は150mm
であり、外層管の肉厚1.5mm、中層管の肉厚1.5
mm、内層管の肉厚も1.5mmとし、受口複合部の複
合した肉厚は4.5mmとなる。図のように右方の三層
複合管5は波形複合部Aと受口複合部Bとを具え、この
受口複合部Bへ他の三層複合管5’の波形複合部を嵌挿
し、両管の端面には栓Cを当てて密封した自由端とし
て、一方からポンプPを作動して管内の水圧を上げて管
の抜け出しの有無を検査した。結果として管内の水圧が
3.5Kgf/mm2まで加圧したところ、受口複合部から左
方の管端が約50mm抜出た後に離脱防止リングが波形
複合部の外周面に食い込み、それ以上の抜け出しを阻止
して安定した固定状態となり、この間に管内からの漏水
も全くなかったから、確認テストの目的を達したと判断
される。
【0035】図8(ロ)は同じ要領で作成した試験用の
三層複合管5に対して実施した偏平試験の概略を示す。
すなわち、特に本発明の主目的である垂直方向の外力に
対する耐性を確認するテストであるが、この試験結果に
よれば、外径175mmの三層複合管5がその長手方向
の中央の位置で、断面にして8mmだけ垂直方向に撓ん
で偏平な楕円化するまでに要する外力は820Kgf/mm2
を記録し、ほぼ同一外径の下水用硬質塩化ビニール管の
成績が370Kgf/mm2であることと比べると、偏平剛性
が格段に凌駕していることは異論の挟む余地がないと解
釈される。
【0036】
【発明の効果】本発明は以上に述べた通り、化学的に安
定して耐食性に優れ、可撓性にも恵まれた熱可塑性樹脂
を原料として、従来技術の大量生産方式を援用しつつも
従来の複合管にはなお万全の信頼性には欠ける垂直方向
への外力に対しても、十分に耐え得る偏平剛性を具えた
複合管を開発したから、従来は躊躇せざるを得なかった
地中に埋設する埋設管、特に自然流下を原則とする下水
用の管路についても何の懸念も抱くことなく適用できる
効果がある。
【0037】請求項3の通り、従来技術の二層複合管の
製造工程は何れの場合についてもそのまま流用できるか
ら、新しい巨額の投資を負担しなくても、新規の優れた
三層複合管の製造ラインとして再構築できる利点があ
る。かつ、従来設備とは切り離した制御系統を加えるこ
とによって、従来の二層複合管上へさらに積層する外層
管の品質、強度の改良なども任意に設定できる。また、
請求項2で臨界的に限定した製造時の条件設定は比較的
広い範囲での選択が可能であり、品質、実施する具体的
な構成などの選択の幅も拡大する。このことは製造者側
には多種多様な製品の開発と提供を容易とする一方、使
用者は最適の品種を選択して装置、設備の合理化を図る
自由度が広がる等の効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の製造工程を示す概略の平面図で
ある。
【図2】(イ)(ロ)(ハ)によって本発明の複合管の
製造ステップを段階的に表す。
【図3】同実施例の三層成形体の一部断面正面図であ
る。
【図4】同実施例の製品として完成した三層複合管の一
部断面正面図である。
【図5】同実施例の二層成形工程に適用する成形装置の
要部の横断平面図である。
【図6】本発明の三層複合管の別の実施例の一部断面正
面図である。
【図7】本発明の三層複合管のさらに別の実施例の一部
断面正面図である。
【図8】本発明による三層複合管の水圧試験の要領を示
す正面図(イ)と偏平試験の要領を示す縦断側面図
(ロ)である。
【図9】従来技術の縦断正面図である。
【図10】別の従来技術の縦断正面図である。
【符号の説明】
1 内層管 2 中層管 3 二層複合管 4 外層管 5 三層複合管 6 ゴム輪 7 離脱防止リング 8 補強環 11 外周面(内層管) 12 内周面(内層管) 21 凸部(中層管) 22 凹部(中層管) 23 波形部(中層管) 24 直管部(中層管) 25 外周面(中層管) 26 内周面(中層管) 41 外周面(外層管) 71 環状歯 A 波形複合部 B 受口複合部 B−1 直線部 B−2 段差部 B−3 傾斜部 B−11 内周面 B−21 内周面 B−31 内周面 B−32 外周面 B−33 端面 101 金型 102 加熱装置 103 真空装置 104 外層管被覆装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 69/00 8413−4F B29C 69/00 B32B 1/04 B32B 1/04 1/08 1/08 A 3/30 3/30 27/06 27/06 F16L 11/10 F16L 11/10 B // B29K 101:12 B29L 9:00 23:00 (72)発明者 中野 良一 大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式会社栗本鐵工所内 (72)発明者 長瀬 貞雄 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社四日市総合研究所内 (72)発明者 水谷 義璋 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社四日市総合研究所内 (72)発明者 伴 久良 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社四日市総合研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂を原料とし、内層管1の外
    周面11の上に圧着する中層管2は凸部21と凹部22
    を交互に繰り返す波形部23と、該波形部23の一定長
    さを隔てる毎に形成する直管部24とによってそれぞれ
    波形複合部Aと受口複合部Bとを形成して管軸方向へ離
    脱する二層成形工程と、該二層複合管3をさらに管軸方
    向へ進行しつつ全長に亘って全外周面を所定の温度まで
    昇温する加熱軟化工程と、真空雰囲気内で前記の軟化し
    た二層複合管3の外周面上へ溶融状態の環状熱可塑性樹
    脂を重ね合せて外周面を被覆して圧着し三層複合管5を
    成形する三層成形工程と、該三層複合管5の前記受口複
    合部Bを所定形状に変形する受口成形工程よりなること
    を特徴とする片受け三層複合管の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1における三層成形工程が、被覆
    される中層管2の波形部23および直管部24のそれぞ
    れの外周面25A、25Bの加熱温度が少なくとも50
    ℃以上であるか、または当該使用原料である熱可塑性樹
    脂の軟化点よりも高い一方、該被覆面の逆面である中層
    管2の内周面21の加熱温度は軟化点以下に留まり、か
    つ20〜50cmHgの真空雰囲気内で一体的に三層成
    形することを特徴とする片受け三層複合管の製造方法。
  3. 【請求項3】 エンドレスに回動する1組2系列の金型
    群の相互に係合する直線部に形成した同心円状の内外2
    個の環状スリットへ溶融状態の熱可塑性樹脂を供給し、
    凹部と凸部とが交互に繰り返す波形部と、その内周面側
    に圧着する内層管とを同時に押し出して複合成形する熱
    可塑性樹脂の複合管製造装置において、成形後の金型1
    01から離脱してなお、同一軸線上を進行する二層複合
    管3の外周面を所定温度に昇温する加熱装置102と、
    加熱した二層複合管3の外周面25と接する空間を減圧
    する真空装置103と、該真空雰囲気内で外層管4を二
    層複合管3の外周面上へ被覆圧着して三層複合管5を成
    形する外層管被覆装置104と、該三層複合管5の受口
    複合部Bの所定の位置で切断する切断装置と、切断後の
    三層複合管5の受口複合部Bを所定の形状に変形する変
    形装置とよりなることを特徴とする片受け三層複合管の
    製造装置。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂を原料とし、直管状の内層
    管1と、該内層管1Aの外周面11Aへ凹部の内周面2
    6Aを一体的に圧着する波形部23Aを具えた中層管2
    Aと、該波形部23Aの凸部の外周面25Aに圧着する
    外層管4Aによって三層複合した一定管長の波形複合部
    Aを形成し、該波形複合部Aに連続して波形複合部Aの
    外層管4Aよりも若干大径の内周面を具えた内層管1B
    と、該内層管1B上へ圧着する直線状の中層管2B、外
    層管4Bがそれぞれ一体的に積層して前記波形複合部A
    よりも膨出した受口複合部Bを形成していることを特徴
    とする片受け三層複合管。
  5. 【請求項5】 請求項4において受口複合部Bが波形
    複合部Aの外層管4Aの外周面41Aよりも若干大径の
    内周面B−11よりなる直線部B−1と、段差を以てさ
    らに外径側へ拡径する段差部B−2と、該段差B−2よ
    り円錐状に縮径する傾斜部B−3よりなり、かつ該段差
    部B−2の内周面B−21と前記波形複合部Aの外周面
    41A間へ嵌入した環状のゴム輪6、および/または前
    記傾斜部B−3の縮径部の内周面B−31と波形複合部
    Aの外周面41A間へ該外周面41Aと鋸刃状に咬合す
    る環状歯71を具えた離脱防止リング7を挟持したこと
    を特徴とする片受け三層複合管。
  6. 【請求項6】 請求項5において、受口複合部Bの傾斜
    部B−3の外周面B−32から同部端面B−33にかけ
    て、ほぼL形に屈折した樹脂製または金属製の補強環8
    を被冠したことを特徴とする片受け三層複合管。
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