JPH08281792A - シェードの成形方法 - Google Patents

シェードの成形方法

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Publication number
JPH08281792A
JPH08281792A JP9254595A JP9254595A JPH08281792A JP H08281792 A JPH08281792 A JP H08281792A JP 9254595 A JP9254595 A JP 9254595A JP 9254595 A JP9254595 A JP 9254595A JP H08281792 A JPH08281792 A JP H08281792A
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JP
Japan
Prior art keywords
shade
split
gap
mold
molding
Prior art date
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Pending
Application number
JP9254595A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Nakano
賞 中野
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NAKANO DENKI KK
Original Assignee
NAKANO DENKI KK
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Publication date
Application filed by NAKANO DENKI KK filed Critical NAKANO DENKI KK
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】同じ金型で形状の異なるシェードや、飾りを取
り付けても落ちることのない薄板状のフランジを持つシ
ェードを得る成形方法を提案する。 【構成】台1の所定位置に可塑化した板状のメチルメタ
アクリル(MMA)5を置き、空気吹き込み口1aから
空気をMMA5の下に吹き込む。するとMMA5は膨張
して、各分割型2・3・4の内壁面に均一に押しつけら
れる。しかし、分割型2・3と分割型4の間には隙間2
4があけられているので、MMA5は隙間24に入り込
み外部に膨らんだ形になる。次に、可塑化しているMM
A5が完全に固化してしまわないうちに,分割型4を所
定位置まで下降させて隙間24に入り込んだ膨らみを押
圧し、所定の厚みを持つ板状のフランジを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は照明器具に用いるシェー
ドの成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】照明器具にかぶせるシェードの成形方法
としては、板状の成形材料を膨らませて成形する圧空成
形法又は真空成形法と呼ばれる成形法が用いられること
が多い。前記の成形法は、射出成形法に比べて成形圧力
が低いので、金型はあまり頑丈にする必要はなく、安価
に作れるという特徴があった。また、外形の比較的大き
な物も簡単に作れるという特徴もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、キャビティ内
で可塑化した成形材料を膨張させて成形する圧空成形で
は、金型どおりの型のシェードしかできなかった。ま
た、圧空成形で成形するシェードには、図5のような薄
板状のフランジ7を成形することができなかった。なぜ
なら、シェードの圧空成形では板状の成形材料を膨らま
せて成形するので、ゆるやかなカーブを持つ、フランジ
とはいえないものしか得られなかったからである。この
ようなフランジとはいえない曲面にモール等の飾りを取
り付けても、飾り自身の重みによってずり落ちてしま
う。
【0004】本発明は、上記の問題点にかんがみて提案
されたもので、同じ金型で形状の異なるシェードや、飾
りを取り付けても落ちることのない薄板状のフランジを
持つシェードを得る成形方法を提案するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1においては、複数の分割型を合わせて形成
した金型のキャビティ内で成形材料を膨張させて成形す
る工程を含むシェードの成形方法において、複数の分割
型の合わせ面に隙間をあけて成形材料を膨張させ前記隙
間に入れる工程を備えた。
【0006】また、請求項2においては、複数の分割型
を合わせて形成した金型のキャビティ内で成形材料を膨
張させて成形する工程を含むシェードの成形方法におい
て、複数の分割型の合わせ面に隙間をあけて成形材料を
膨張させ前記隙間に入れる工程と、前記隙間を閉じる方
向に複数の分割型を接近させて隙間に入った成形材料を
押圧しフランジを形成する工程とを備えた。
【0007】上記金型は、2つの分割型から構成される
ものに限定されず、3つ以上の分割型から構成されるも
のであっても構わない。また、膨張させる方法について
は、可塑化した成形材料の内部に空気を吹き込んでもよ
いし、金型の外側の気圧を下げ、その負圧で成形材料を
外側に引いてもよいし、またそれらを同時に行ってもよ
い。
【0008】成形材料の材質としては、熱可塑性樹脂、
例えば、メチルメタアクリル(以下MMAという),硬
質PVC,ポリカーボネート,ポリスチレン等をシート
状にしたものを用いる。
【0009】
【作用】本発明にかかるシェードの成形方法において
は、シェードを成形する金型は、少なくとも2つの分割
型から構成されている。請求項1においては、先ず、複
数の分割型を合わせ面に若干の隙間をあけて配置する。
次に、この隙間のあいた状態の金型のキャビティ内で、
可塑化した成形材料を膨張させる。すると、膨張した成
形材料は、合わせ面の隙間に若干入り込み、隙間の大き
さに応じて少し膨らんだ状態で成型される。一方の分割
型を移動させて合わせ面の隙間の大きさを大きくする
と、先のシェードより分割型を移動させた方向に長い、
形の異なるシェードが成形される。
【0010】また、請求項2においては、先ず、複数の
分割型を合わせ面に若干の隙間をあけて配置する。次
に、この隙間のあいた状態の金型のキャビティ内で、可
塑化した成形材料を膨張させる。すると、膨張した成形
材料は、合わせ面の隙間に若干入り込む。次に、いずれ
かの分割型を合わせ面の隙間を閉じる方向に移動させ、
隙間が所定の大きさになる位置で停止する。成形材料は
そのままの状態で固化し、所定の厚みの板状のフランジ
を持つシェードが形成される。
【0011】
【実施例】以下に本発明を、実施例を示した図面に基づ
いて、詳細に説明する。 (実施例1)図1乃至図3は本発明に係るシェードの成
形方法の実施例1の工程を説明する断面図,図4は図2
から図3の間の工程の左部分拡大図,図5は実施例1の
成形方法により得たシェードを用いた照明器具の半断面
図である。
【0012】図1において、1は加熱して可塑化した板
状のMMA5を載せる台,1aはMMA5に空気を吹き
込む空気吹き込み口,2は下部左の分割型,3は下部右
の分割型,4は上部の分割型である。台1及び分割型2
・3・4は、接触するMMA5がすぐに固化しないよう
に、常に加熱されている。また、MMA5の端部は分割
型2・3によって押さえられている。
【0013】次に、実施例1の成形方法を用いてシェー
ドを製造するときの説明をする。図1の第1の工程で
は、先ず加熱されて適度に可塑化した板状のMMA5が
台1の所定の位置に載せられ、分割型2と分割型3とが
中央部に接近し、分割型4が図2の位置まで下降する。
ここで、分割型2の合わせ面と分割型3の合わせ面とは
密着しているが、下部の分割型2・3の合わせ面2a・
3aと上部の分割型4の合わせ面4aには隙間24があ
けられている。ここで、台1と3つの分割型2・3・4
でほぼ囲まれている空間が、キャビティAである。
【0014】次に、圧力を適当に調節した空気が、空気
吹き込み口1aからMMA5の下に吹き上げられる。す
ると可塑化しているMMA5は膨張し、図2のように各
分割型2・3・4の内壁面に均一に押しつけられる。し
かし、分割型2・3と分割型4の間には隙間24があけ
られているので、MMA5の隙間24に当たる部分だけ
が外部に膨らんで膨らみ5aとなる。更に、分割型2・
3・4の外側には吸引手段(図示せず)によって負圧が
かかっているので、膨らみ5aは余計に外側に突出す
る。
【0015】可塑化しているMMA5が完全に固化して
しまわないうちに,分割型4を図2の位置から図3の所
定位置まで更に下降させる。すると、MMA5の膨らみ
5aは、図4の部分拡大図に示すように、分割型4の合
わせ面4aによって分割型3の合わせ面3aに押圧され
て薄くなり、最終的には図3のように所定の厚みを持つ
板状のフランジ7となる。この後、MMA5は固化し、
シェードの半製品6となる。
【0016】次に、分割型4を上昇させ、次に分割型2
と分割型3を左右に引き離して、台1から乳白色で不透
明のシェードの半製品6を取り外す。最後に、シェード
の半製品6から不要な部分を取り除いて、図5のシェー
ド8が完成する。
【0017】シェード8のフランジ7の部分には、断面
がU字形のモールをはめ込んだり、飾りを取り付けたり
する。所望の飾りを施したシェード8は、図5に示すよ
うに丸形蛍光灯11と安定器12が取り付けられている
金具10に、下からかぶせて取り付ける。
【0018】分割型の合わせ面にどうしてもできる不要
なバリ(すじ状の出っ張り)は、本実施例ではフランジ
7となっているので取る(削る)必要がなく、後処理が
楽である。また、分割型4に当たって成形された表面
は、取り付けた状態で照明器具の下になるが、この面に
バリはできないので、仕上がり表面が滑らかで美しい。
なお、フランジをシェードの最大口径の部分に設ける時
は、下部の分割型2・3を割型構造にする必要がないの
で、上下2つの分割型を用意するだけでよい。この時
は、上下共にバリは全くできないので、仕上がり表面が
滑らかで美しい。
【0019】(実施例2)次に、実施例2の成形方法に
ついて、図6と図7を用いて説明する。実施例2の成形
方法は、リング9を飾りとして、成型するシェードに固
定するためのものである。先ず、可塑化した板状のMM
A5が、台1の所定の位置に載せられる。同時に、分割
型2と分割型3とが中央部に接近して円孔を形成するの
で、その周縁部23に所定の大きさの径のリング9を置
く。リング9の内径は、分割型2と分割型3とが作る円
孔の径に等しいか、もしくはそれより若干小さなもので
ある。次に分割型4を図6の位置まで下降させ、MMA
5を膨張させる。すると、膨張したMMA5は分割型2
・3と分割型4の内壁面に当たると共に、隙間24から
外部に膨らむ。この時、リング9は、図7に示すよう
に、分割型2・3によって成形される面と膨らみ5bに
挟まれて固定される。MMA5が固化したら、金型から
抜き出し、不要部分を取り除けばシェードができあが
る。もちろん、膨らみ5bが成形された後、分割型4を
分割型2・3方向に押しつけてそれを押圧する工程を設
け、膨らみ5bをフランジ状にしてもよい。
【0020】(実施例3)次に、実施例3の成形方法に
ついて、図8,図9に示したシェードの側面図を用いて
説明する。実施例3の成形方法は、図2の分割型2・3
と分割型4との隙間24の大きさを変えることによっ
て、同じ分割型で異なった形のシェードを成形するため
のものである。
【0021】図8,図9に示したシェード13・14は
共に、図2で示した実施例1の工程2の後で取り出した
ものである。シェード13は図2の分割型2・3と分割
型4との隙間24の大きさが長さaの時のものである。
また、シェード14は同様に隙間24の大きさが長さb
の時のものである。2つの図を比べると、両者から受け
る印象はかなり違うことが分かる。
【0022】分割型2・3を更にいくつかの分割型に分
け、それらの相互の隙間の組み合わせを変えることによ
り、形状や表面模様等,趣の異なる様々なシェードを成
形することができる。
【0023】
【発明の効果】請求項1に係るシェードの成形方法によ
れば、分割型と分割型との隙間を変えるだけで、形状の
異なるシェードを成形することができる。請求項2に係
るシェードの成形方法によれば、飾りを取り付けても落
ちることのない薄板状のフランジを、簡単にシェードに
形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシェードの成形方法の実施例1の
第1の工程の断面図である。
【図2】本発明に係るシェードの成形方法の実施例1の
第2の工程の断面図である。
【図3】本発明に係るシェードの成形方法の実施例1の
第3の工程の断面図である。
【図4】図2と図3の間の工程の左部分拡大図である。
【図5】実施例1の成形方法により得たシェードを用い
た照明器具の半断面図である。
【図6】本発明に係るシェードの成形方法の実施例2の
第1の工程の断面図である。
【図7】本発明に係るシェードの成形方法の実施例2の
第2の工程の断面図である。
【図8】
【図9】実施例3の成形方法で成形したシェードの側面
図である。
【符号の説明】 1 台 1a 空気吹き込み口 2,3,4 分割型 2a,3a,4a 合わせ面 5 MMA(成形材料) 5a,5b 膨らみ 6 シェードの半製品 7 フランジ 8,13,14 シェード 9 リング 23 周縁部 24 隙間 A キャビティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 31:44

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の分割型を合わせて形成した金型のキ
    ャビティ内で成形材料を膨張させて成形する工程を含む
    シェードの成形方法において、 複数の分割型の合わせ面に隙間をあけて成形材料を膨張
    させ前記隙間に入れる工程を備えていることを特徴とす
    るシェードの成形方法。
  2. 【請求項2】複数の分割型を合わせて形成した金型のキ
    ャビティ内で成形材料を膨張させて成形する工程を含む
    シェードの成形方法において、 複数の分割型の合わせ面に隙間をあけて成形材料を膨張
    させ前記隙間に入れる工程と、前記隙間を閉じる方向に
    複数の分割型を接近させて隙間に入った成形材料を押圧
    しフランジを形成する工程とを備えていることを特徴と
    するシェードの成形方法。
JP9254595A 1995-04-18 1995-04-18 シェードの成形方法 Pending JPH08281792A (ja)

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JP9254595A JPH08281792A (ja) 1995-04-18 1995-04-18 シェードの成形方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11156949A (ja) * 1997-11-27 1999-06-15 Fujikura Rubber Ltd 分割型成形型による樹脂成形方法
KR20010079292A (ko) * 2001-07-05 2001-08-22 진종화 형광등용 등기구의 제조방법 및 그 방법에 의해 제조된등기구
KR20030084527A (ko) * 2002-04-25 2003-11-01 박윤상 조명등 케이스의 제조방법

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JPH11156949A (ja) * 1997-11-27 1999-06-15 Fujikura Rubber Ltd 分割型成形型による樹脂成形方法
KR20010079292A (ko) * 2001-07-05 2001-08-22 진종화 형광등용 등기구의 제조방법 및 그 방법에 의해 제조된등기구
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