JPH11156782A - 回転刃及びこれを用いた切断装置 - Google Patents

回転刃及びこれを用いた切断装置

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JPH11156782A
JPH11156782A JP32162397A JP32162397A JPH11156782A JP H11156782 A JPH11156782 A JP H11156782A JP 32162397 A JP32162397 A JP 32162397A JP 32162397 A JP32162397 A JP 32162397A JP H11156782 A JPH11156782 A JP H11156782A
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JP
Japan
Prior art keywords
blade
fixed
fixed blade
rotary blade
annular
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP32162397A
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English (en)
Inventor
Daisuke Nakada
大介 仲田
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Nidec Precision Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転刃付きカッターの回転刃を極力少ない工程
を経ることで製造して、部品単価を低下させ、不良品発
生率を低減し、歩留まりを向上する。 【解決手段】 円盤状の基部の環状角部において環状刃
部を形成し、環状刃部3aを固定刃8の固定刃部8aに
対する当接状態を維持して回転しつつ移動することによ
りシート体Sを切断する回転刃1であって、基部を所定
板厚の板部材21からダイス型32とパンチ型33を有
するプレス加工装置でプレス加工し、パンチ型33側に
対応するプレス加工面の角部を環状刃部3aとして用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転刃及びこれを
用いた切断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】円盤状の基部に環状刃部を研削加工によ
り形成した回転刃の環状刃部を、固定刃の固定刃部に対
する当接状態を維持して回転しつつ移動することで固定
刃と回転刃の間に予め位置している記録紙を切断するよ
うに構成された回転刃付きカッターが実用化されてい
る。
【0003】このような回転刃付きカッターは、たとえ
ばロール状の感熱記録紙を内蔵しており、サーマルヘッ
ドにより所定画像記録が終了した後に、連続する記録紙
を所定サイズ(A4サイズ)に切断するために使用され
るものである、この回転刃付きカッターによれば、固定
刃に対して可動刃を剪断方向に一度に移動する構成のギ
ロチン式カッターに比べて小型偏平に構成することがで
き、また可動刃の駆動力を少なくできることから家庭用
ファクシミリ装置等の電子機器において多く使用されて
いる。
【0004】このような回転刃付きカッターの回転刃
は、従来より研削加工により製造されている。図4
(a)、(b)の加工原理図を参照して、簡単に製造方
法について述べると、回転中心となる孔部102は、予
めプレス加工されており、この孔部102を利用する等
して回転刃101は円盤状に旋盤加工されてから、回転
治具の端面に図示のように固定される。この後に、回転
治具が矢印方向に回転されるが、この回転に相前後し
て、高速回転されているグラインダーGが回転刃101
の角部に対して傾斜した状態で移動されて、環状刃部1
03aが図示のように研削加工される。以上の工程を経
ることで、図4(b)に示す環状刃部103aが研削加
工される。
【0005】この後に、焼き入れを含む熱処理工程を経
ることで、回転刃101を得るようにしている。一方、
直線状の固定刃については、高速回転されているグライ
ンダーGに対して固定刃部を相対移動しつつ研削加工す
るようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにして製造
される回転刃と固定刃の内、固定刃については、複数分
を重ね合わせておき、一斉に研削加工することで同様の
品質のものを安価に得ることができる。
【0007】しかしながら、回転刃については上記の夫
々の工程を経るようにして、1個毎に製造せざるを得な
いことから、部品単価が高価となる。また、加工時間も
余計に要するし、かつまた各工程における不良品発生率
も高くなり、歩留まりが悪化する問題がある。
【0008】したがって、本発明の回転刃及びこれを用
いた切断装置は上記の問題点に鑑みてなされたものであ
り、回転刃付きカッターの回転刃を極力少ない工程を経
ることで製造できるようにして、部品単価を低下させる
とともに、不良品発生率を低減して、歩留まりを向上す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明によれば、円盤状の基部
の環状角部において環状刃部を形成し、前記環状刃部を
固定刃の固定刃部に対する当接状態を維持して回転しつ
つ移動することによりシート体を切断する回転刃であっ
て、前記基部を所定板厚の板部材からダイス型とパンチ
型を有するプレス加工装置でプレス加工し、前記パンチ
型側に対応するプレス加工面の角部を前記環状刃部とし
て用いることを特徴としている。
【0010】また、前記基部の回転中心となる孔部を、
順送プレス型装置を含むプレス加工装置により予めプレ
ス加工することを特徴としている。
【0011】そして、回転刃を用いた切断装置であっ
て、切断装置基部に固定される略直線状の固定刃部を有
する固定刃と、前記環状刃部の一部が前記固定刃部の角
部に確実に当接する状態を維持するために前記固定刃部
との間の所定傾斜角を維持して回転可能に支持する移動
体と、前記移動体を前記固定刃部の長手方向に沿うよう
に往復駆動する駆動部と、前記シート体を前記固定刃部
に案内する案内部材とを具備することを特徴としてい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な実施形態に
ついて、添付の図面を参照して述べる。
【0013】図1は回転刃をプレス加工する様子を示し
た加工原理図である。
【0014】図1(a)において、直径が15〜20m
mの回転刃を所定板厚である例えば0.8mmのSKS
−2等の圧延鋼の板部材21からプレス加工により得る
ために、先ず、回転中心となる孔部2を、この孔部2の
内径を外径としているダイス型22と、このダイス型の
外径に所定クリアランス分を加えた内径孔部22aを備
えたパンチ型23を有するプレス加工装置で連続プレス
加工する。
【0015】この次に、図1(b)において、回転刃の
外形を外径としているパンチ型33と、このパンチ型3
3の外径に所定クリアランス分を加えた内径孔部32a
を備えたダイス型33を有するプレス加工装置で順次プ
レス加工する。
【0016】このとき、図1(a)の工程において穿設
された孔部2をパンチ型33の中心に形成された円錐形
状部33aにより案内するようにして、剪断プレス加工
後における孔部2と外形との間の同心度を確保できるよ
うになる。
【0017】このようにしてプレス加工することで、パ
ンチ型33がダイス型32の内径孔部32aに移動され
ると、図1(c)に図示のようにパンチ型33側に対応
する刃面3の角部が環状刃部3aとして形成されたもの
を短時間内に大量に製造することができる。また、刃面
3の裏面4は角部が丸く形成されるダレ面となる。
【0018】この後、所定の熱処理を経ることで完成後
の回転刃1を得て、環状刃部3aをそのまま切断用の回
転刃として用いるようにする。
【0019】尚、回転刃1の回転中心となる孔部2につ
いては、順送プレス型を使用して外形プレス前にプレス
加工するようにすれば、連続プレス加工ができるので、
より安価に回転刃を得るようにできることになる。
【0020】以上の工程によれば、プレス加工工程のみ
で回転刃を得ることができ、上述した高速回転されてい
るグラインダーGを使用することで環状刃部を研削加工
する場合に比較して、かなり安価に製造でき、工程も簡
略することができる。
【0021】図2は、回転刃1を用いた切断装置の外観
斜視図である。また、図3は図2のA‐A矢視断面図で
ある。
【0022】両図において、切断装置の基部には図示の
直線状の固定刃部8aを有する固定刃8が固定されてお
り、シートSを上方のガイド板9との間の隙間において
案内するようにしている。
【0023】一方、上記の工程を経ることで得られた回
転刃1は、環状刃部3aの一部が固定刃部8aの角部に
確実に当接する状態を維持するために図示の垂直方向に
角度θ1、水平方向に角度θ2の傾斜角(5度前後)を
維持して回転可能になるように軸体5により回転中心の
孔部2が軸支されて、回転刃1の回転中心軸CLが3次
元的に傾斜するようにして、固定刃と点接触に近い状態
で当接することで切断を確実に行えるようにしている。
【0024】このようにして軸体5に軸支した後に座金
6をセットし、板バネ7で脱落防止するようにセットす
る。一方、軸体5は固定刃8の長手方向に並設される一
対のガイドレール11に沿うように案内され往復移動可
能に設けられたキャリッジ10の側面部位に固定されて
おり、不図示の駆動モータから動力を得ることで固定刃
8に沿うように往復駆動されるように構成されている。
【0025】以上のように構成される回転刃付きのカッ
ターによれば、また回転刃の駆動力を少なくできること
から家庭用ファクシミリ装置等の電子機器に好適とな
る。また、回転刃1は上述のようにプレス加工で簡単に
製造できカッター自体のコストダウンに寄与できること
になる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回転刃付きカッターの回転刃を極力少ない工程を経るこ
とで製造できるようにして、部品単価を低下させるとと
もに、不良品発生率を低減して、歩留まりを向上するこ
とができる回転刃及びこれを用いた切断装置を提供する
ことができる。
【0027】
【図面の簡単な説明】
【図1】回転刃の製造工程を夫々示す原理図である。
【図2】回転刃付きカッターの外観斜視図である。
【図3】図2のA‐A矢視断面図である。
【図4】従来の回転刃の製造工程を示す原理図である。
【符号の説明】
1 回転刃 2 孔部(回転中心) 3 刃面 3a 環状刃部 4 裏面 5 軸体 8 固定刃 G グラインダ S シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B26D 1/22 B26D 1/22 B30B 13/00 B30B 13/00 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状の基部の環状角部において環状刃
    部を形成し、前記環状刃部を固定刃の固定刃部に対する
    当接状態を維持して回転しつつ移動することによりシー
    ト体を切断する回転刃であって、 前記基部を所定板厚の板部材からダイス型とパンチ型を
    有するプレス加工装置でプレス加工し、前記パンチ型側
    に対応するプレス加工面の角部を前記環状刃部として用
    いることを特徴とする回転刃。
  2. 【請求項2】 前記基部の回転中心となる孔部を、順送
    プレス型装置を含むプレス加工装置により予めプレス加
    工することを特徴とする請求項1に記載の回転刃。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれかに記
    載の回転刃を用いた切断装置であって、 切断装置基部に固定される略直線状の固定刃部を有する
    固定刃と、 前記環状刃部の一部が前記固定刃部の角部に確実に当接
    する状態を維持するために前記固定刃部との間の所定傾
    斜角を維持して回転可能に支持する移動体と、 前記移動体を前記固定刃部の長手方向に沿うように往復
    駆動する駆動部と、 前記シート体を前記固定刃部に案内する案内部材とを具
    備することを特徴とする回転刃を用いた切断装置。
JP32162397A 1997-11-21 1997-11-21 回転刃及びこれを用いた切断装置 Withdrawn JPH11156782A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160119982A (ko) * 2015-04-07 2016-10-17 신승운 프레스 커팅장치
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Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050201