JPS6232086B2 - - Google Patents
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- JPS6232086B2 JPS6232086B2 JP3629083A JP3629083A JPS6232086B2 JP S6232086 B2 JPS6232086 B2 JP S6232086B2 JP 3629083 A JP3629083 A JP 3629083A JP 3629083 A JP3629083 A JP 3629083A JP S6232086 B2 JPS6232086 B2 JP S6232086B2
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- 239000002023 wood Substances 0.000 claims description 47
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 23
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 9
- 239000011120 plywood Substances 0.000 description 6
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- 229920006311 Urethane elastomer Polymers 0.000 description 2
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 description 2
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- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
- 230000003313 weakening effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Manufacture Of Wood Veneers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、原木からベニヤ単板(以下、単板
という)を削成するベニヤレースの原木切削方法
に関する。
という)を削成するベニヤレースの原木切削方法
に関する。
本出願人は、先に特開昭53−91499号において
外周に多数の刃部又は突刺体を有し、回転方向の
溝状部を有した駆動ロールを刃物の刃先より幾分
上手の位置に備えて前記刃物と前記駆動ロールの
間に切削直後の単板の通路を形成させ、動力を原
木外周に供給するための駆動機構を備え、更に切
削直後の単板又は欠片を前記駆動ロールの刃部又
は突刺体から円滑に離脱させるための単板ガイド
部を駆動ロールの溝状部に備え、原木歩留を向上
し得るベニヤレースを提案した。
外周に多数の刃部又は突刺体を有し、回転方向の
溝状部を有した駆動ロールを刃物の刃先より幾分
上手の位置に備えて前記刃物と前記駆動ロールの
間に切削直後の単板の通路を形成させ、動力を原
木外周に供給するための駆動機構を備え、更に切
削直後の単板又は欠片を前記駆動ロールの刃部又
は突刺体から円滑に離脱させるための単板ガイド
部を駆動ロールの溝状部に備え、原木歩留を向上
し得るベニヤレースを提案した。
然し乍、該ベニヤレースにあつては原木外周に
対する刃部又は突刺体の刺着により該原木を回転
させて切削を行うため、切削された単板の表面に
刺着跡が残存する問題を有していた。切削された
単板が合板を構成する中板用単板として使用され
る場合、前記刺着跡は製品としての合板表面に露
呈しないため、格別問題にならないものである
が、合板を構成する表裏面用の原板用単板として
使用される場合、強度上の問題はないものの該刺
着跡は美観上の合板品質を低下させる要因なつて
いた。従つて上記ベニヤレースにあつては、美観
を問題とする原板用単板を切削する場合には使用
出来ないものであり、原木が略真円に至つた後に
あつては該原木をスピンドルの回転駆動により切
削を行う従来のベニヤレースに装着し直さなけれ
ばならず、作業効率が悪い欠点を有していた。
対する刃部又は突刺体の刺着により該原木を回転
させて切削を行うため、切削された単板の表面に
刺着跡が残存する問題を有していた。切削された
単板が合板を構成する中板用単板として使用され
る場合、前記刺着跡は製品としての合板表面に露
呈しないため、格別問題にならないものである
が、合板を構成する表裏面用の原板用単板として
使用される場合、強度上の問題はないものの該刺
着跡は美観上の合板品質を低下させる要因なつて
いた。従つて上記ベニヤレースにあつては、美観
を問題とする原板用単板を切削する場合には使用
出来ないものであり、原木が略真円に至つた後に
あつては該原木をスピンドルの回転駆動により切
削を行う従来のベニヤレースに装着し直さなけれ
ばならず、作業効率が悪い欠点を有していた。
本発明の目的は、上記した従来の欠点に鑑み、
原木切削時に使用する単板の用途に応じて原木の
回転駆動手段を適宜切換え、所要の単板を削成し
得るベニヤレースの原木切削方法を提供するもの
である。
原木切削時に使用する単板の用途に応じて原木の
回転駆動手段を適宜切換え、所要の単板を削成し
得るベニヤレースの原木切削方法を提供するもの
である。
このため本発明は、回転する原木に向つて進行
する切削ナイフによりベニヤ単板を削成するに際
し、回転駆動する多数の弾性部材を原木の外周面
へ圧接させることにより該原木を回転駆動してベ
ニヤ単板を削成する工程と、原木の外周面に対す
る圧接により前記弾性部材を所要以上に弾性変形
させて回転駆動する駆動ロールの外周に形成され
た突部を原木の外周面へ刺着させることにより原
木を回転駆動してベニヤ単板を削成する工程とに
よりベニヤレースの原木切削方法を構成してい
る。
する切削ナイフによりベニヤ単板を削成するに際
し、回転駆動する多数の弾性部材を原木の外周面
へ圧接させることにより該原木を回転駆動してベ
ニヤ単板を削成する工程と、原木の外周面に対す
る圧接により前記弾性部材を所要以上に弾性変形
させて回転駆動する駆動ロールの外周に形成され
た突部を原木の外周面へ刺着させることにより原
木を回転駆動してベニヤ単板を削成する工程とに
よりベニヤレースの原木切削方法を構成してい
る。
本発明によれば、比較的切削厚さが厚く切削時
に高い切削抵抗が作用する単板を削成する場合に
は、原木外周面に対する圧接により弾性部材を所
要以上に弾性変形させることにより回転駆動する
駆動ロールの外周に形成された突部を原木の外周
へ刺着することにより該原木を回転させながら切
削ナイフにより単板を削成する。また、比較的切
削厚さが薄く切削時に低い切削抵抗が作用する単
板を切削する場合には、回転駆動する弾性部材を
原木の外周面へ圧接し、該弾性部材と原木との圧
接により生じる摩擦力により原木を回転させなが
ら切削ナイフにより単板を削成する。このよう
に、単板切削時に作用する切削抵抗に応じて原木
外周面に対する弾性部材の圧接力を適宜切換える
ことにより原木の回転駆動方式を変更することが
出来る。そして原木に対する弾性部材の摩擦力に
より原木を回転させる場合にあつては、削成させ
る単板の刺着跡が形成されるのを回避し、高品質
な単板を削成することが可能である。
に高い切削抵抗が作用する単板を削成する場合に
は、原木外周面に対する圧接により弾性部材を所
要以上に弾性変形させることにより回転駆動する
駆動ロールの外周に形成された突部を原木の外周
へ刺着することにより該原木を回転させながら切
削ナイフにより単板を削成する。また、比較的切
削厚さが薄く切削時に低い切削抵抗が作用する単
板を切削する場合には、回転駆動する弾性部材を
原木の外周面へ圧接し、該弾性部材と原木との圧
接により生じる摩擦力により原木を回転させなが
ら切削ナイフにより単板を削成する。このよう
に、単板切削時に作用する切削抵抗に応じて原木
外周面に対する弾性部材の圧接力を適宜切換える
ことにより原木の回転駆動方式を変更することが
出来る。そして原木に対する弾性部材の摩擦力に
より原木を回転させる場合にあつては、削成させ
る単板の刺着跡が形成されるのを回避し、高品質
な単板を削成することが可能である。
以下、本発明方法の一実施例に従つて実施例方
法を説明する。
法を説明する。
本発明法を具体化したベニヤレースの概略を示
す第1図、駆動ロールと弾性ロールとの配置状態
を示す第2図及び弾性ロールの構造を示す第3図
を参照してベニヤレスの原木駆動機構を説明する
と、ベニヤレース1の本体フレーム(図示せず)
には支持フレーム3が一体に設けられた刃物台5
が原木7をチヤツキングするスピンドル(図示せ
ず)の軸線と直交する方向へ移動可能に取付けら
れている。該刃物台5には送りスクリユー(図示
せず)が連結され、該送りスクリユーの回転に伴
つて刃物台5が往復動される。
す第1図、駆動ロールと弾性ロールとの配置状態
を示す第2図及び弾性ロールの構造を示す第3図
を参照してベニヤレスの原木駆動機構を説明する
と、ベニヤレース1の本体フレーム(図示せず)
には支持フレーム3が一体に設けられた刃物台5
が原木7をチヤツキングするスピンドル(図示せ
ず)の軸線と直交する方向へ移動可能に取付けら
れている。該刃物台5には送りスクリユー(図示
せず)が連結され、該送りスクリユーの回転に伴
つて刃物台5が往復動される。
前記刃物台5には切削ナイフ9が前記スピンド
ルの略軸線に応じた位置で且つ該軸線と平行な刃
先を有するように取付けられている。該切削ナイ
フ9は送りスクリユーの作用によつて回転される
原木7の外周面に向つて刃物台5が進行すること
により所要の厚さからなる単板Sを削成する。
ルの略軸線に応じた位置で且つ該軸線と平行な刃
先を有するように取付けられている。該切削ナイ
フ9は送りスクリユーの作用によつて回転される
原木7の外周面に向つて刃物台5が進行すること
により所要の厚さからなる単板Sを削成する。
前記支持フレーム3には駆動軸11が前記切削
ナイフ9の刃先により原木7の回転方向に対し若
干上手において回転可能に支持されている。該駆
動軸11には電動モータ(図示せず)が連結さ
れ、該電動モータの駆動に伴つて駆動軸11が第
1図に示す実線矢印方向へ回転される。該駆動軸
11には多数の固定ロール13が該支持軸11の
軸線方向へ所要の間隔をおいて固着され、該固定
ロール13の外周面にはスリツプリング15が摺
動可能に取付けられている。そして各スリツプリ
ング15の外周には弾性部材を構成する弾性ロー
ル17が取付けられ、該弾性ロール17は弾性変
形可能な例えば硬質ウレタンゴム等からなり、前
記切削ナイフ9の刃先より原木7の回転方向に対
し若干上手においてその外周面が原木7の外周面
を圧接する位置に備えられる。そして前記スリツ
プリング15は原木7の切削時に弾性ロール17
へ所要以上の負荷が作用したとき、固定ロール1
3とスリツプリング15とが摺動することにより
駆動軸11が空転し、弾性ロール17に対し駆動
軸11の回転駆動力の伝達が遮断される。また、
前記駆動軸11には駆動ロール19が前記固定ロ
ール13及び弾性ロール17の軸線方向両側に隣
設した状態で固定されている。該駆動ロール19
は弾性ロール17の直径より小径状からなり、そ
の外周には突部を構成する多数の突刺体19aが
一体に形成されている。該駆動ロール19と弾性
ロール17との外径差は、例えば原木7が略真円
に至るまでの切削厚さが厚く高い切削抵抗が作用
するときには、原木7に対する弾性ロール17の
圧接量を多くして弾性変形により原木7の外周面
に対し突刺体19aが刺着可能であると共に原木
7が略真円に至つた後に切削厚さを薄くして低い
切削抵抗が作用するときには、原木7の外周に対
する弾性ロール17の圧接量を少なくして突刺体
19aが原木7の外周面に対して刺着不可能なよ
うに設定される。また、前記切削ナイフ9と弾性
ロール17及び駆動ロール19との間には単板排
出通路21が形成され、削成された単板Sは該単
板排出通路21を介してベニヤレース1外へ排出
される。
ナイフ9の刃先により原木7の回転方向に対し若
干上手において回転可能に支持されている。該駆
動軸11には電動モータ(図示せず)が連結さ
れ、該電動モータの駆動に伴つて駆動軸11が第
1図に示す実線矢印方向へ回転される。該駆動軸
11には多数の固定ロール13が該支持軸11の
軸線方向へ所要の間隔をおいて固着され、該固定
ロール13の外周面にはスリツプリング15が摺
動可能に取付けられている。そして各スリツプリ
ング15の外周には弾性部材を構成する弾性ロー
ル17が取付けられ、該弾性ロール17は弾性変
形可能な例えば硬質ウレタンゴム等からなり、前
記切削ナイフ9の刃先より原木7の回転方向に対
し若干上手においてその外周面が原木7の外周面
を圧接する位置に備えられる。そして前記スリツ
プリング15は原木7の切削時に弾性ロール17
へ所要以上の負荷が作用したとき、固定ロール1
3とスリツプリング15とが摺動することにより
駆動軸11が空転し、弾性ロール17に対し駆動
軸11の回転駆動力の伝達が遮断される。また、
前記駆動軸11には駆動ロール19が前記固定ロ
ール13及び弾性ロール17の軸線方向両側に隣
設した状態で固定されている。該駆動ロール19
は弾性ロール17の直径より小径状からなり、そ
の外周には突部を構成する多数の突刺体19aが
一体に形成されている。該駆動ロール19と弾性
ロール17との外径差は、例えば原木7が略真円
に至るまでの切削厚さが厚く高い切削抵抗が作用
するときには、原木7に対する弾性ロール17の
圧接量を多くして弾性変形により原木7の外周面
に対し突刺体19aが刺着可能であると共に原木
7が略真円に至つた後に切削厚さを薄くして低い
切削抵抗が作用するときには、原木7の外周に対
する弾性ロール17の圧接量を少なくして突刺体
19aが原木7の外周面に対して刺着不可能なよ
うに設定される。また、前記切削ナイフ9と弾性
ロール17及び駆動ロール19との間には単板排
出通路21が形成され、削成された単板Sは該単
板排出通路21を介してベニヤレース1外へ排出
される。
前記支持フレーム3には多数のプレツシヤー・
バー23が前記弾性ロール17及び駆動ロール1
9との相互間に固着され、該プレツシヤー・バー
23は支持フレーム3に固着されるホルダ25と
該ホルダ25の先端に取付けられる加圧チツプ2
7とから構成されている。そして該プレツシヤ
ー・バー23は原木7の切削時に、前記加圧チツ
プ27を切削ナイフ9の刃先近辺に応じた原木7
の外周面へ圧接させ、切削ナイフ9による原木7
の先割れを規制する。尚、前記スピンドルには原
木空転機構(図示せず)が連結され、該原木空転
機構の駆動に伴つてスピンドルが回転される。こ
の原木空転機構の構成及びその作用については、
特開昭53−91499号に詳細に記載されているた
め、その説明を省略する。
バー23が前記弾性ロール17及び駆動ロール1
9との相互間に固着され、該プレツシヤー・バー
23は支持フレーム3に固着されるホルダ25と
該ホルダ25の先端に取付けられる加圧チツプ2
7とから構成されている。そして該プレツシヤ
ー・バー23は原木7の切削時に、前記加圧チツ
プ27を切削ナイフ9の刃先近辺に応じた原木7
の外周面へ圧接させ、切削ナイフ9による原木7
の先割れを規制する。尚、前記スピンドルには原
木空転機構(図示せず)が連結され、該原木空転
機構の駆動に伴つてスピンドルが回転される。こ
の原木空転機構の構成及びその作用については、
特開昭53−91499号に詳細に記載されているた
め、その説明を省略する。
次に、上記のように構成された原木駆動機構を
備えたベニヤレースによる原木切削方法を第4図
及び第5図を参照して説明する。
備えたベニヤレースによる原木切削方法を第4図
及び第5図を参照して説明する。
先ず第4図において、原木7が略真円に至るま
での間に、合板の中板を構成する比較的厚手状の
単板Sを切削する場合について説明すると、スピ
ンドルにより芯出しされた原木7の両木口をその
芯位置においてチヤツキングした後、原木空転機
構により原木7を第4図に示す実線矢印方向へ回
転させる。そして送りスクリユーの回転に伴つて
弾性ロール17が原木7の外周面へ圧接される
と、該弾性ロール17は所要以上に弾性変形し、
隣設する駆動ロール19の突刺体19aを原木7
の外周面へ刺着させる。そして原木7の外周面に
刺着された突刺体19aを介して駆動軸11の回
転駆動力が原木7の外周面へ伝達されることによ
り該原木7が第4図に示す実線矢印方向へ回転さ
れると共に原木7の回転に伴つて駆動軸11とと
もに該原木7の外周に向つて進行する切削ナイフ
9により所要の厚さからなる単板Sが削成され
る。
での間に、合板の中板を構成する比較的厚手状の
単板Sを切削する場合について説明すると、スピ
ンドルにより芯出しされた原木7の両木口をその
芯位置においてチヤツキングした後、原木空転機
構により原木7を第4図に示す実線矢印方向へ回
転させる。そして送りスクリユーの回転に伴つて
弾性ロール17が原木7の外周面へ圧接される
と、該弾性ロール17は所要以上に弾性変形し、
隣設する駆動ロール19の突刺体19aを原木7
の外周面へ刺着させる。そして原木7の外周面に
刺着された突刺体19aを介して駆動軸11の回
転駆動力が原木7の外周面へ伝達されることによ
り該原木7が第4図に示す実線矢印方向へ回転さ
れると共に原木7の回転に伴つて駆動軸11とと
もに該原木7の外周に向つて進行する切削ナイフ
9により所要の厚さからなる単板Sが削成され
る。
このように比較的厚手状で高い切削抵抗が作用
する単板Sを削成する場合には、弾性ロール17
を所要以上に弾性変形させて突刺体19aを原木
7の外周面へ刺着させ、原木7を比較的大きな回
転駆動力で回転させながら単板Sを削成すること
が可能である。
する単板Sを削成する場合には、弾性ロール17
を所要以上に弾性変形させて突刺体19aを原木
7の外周面へ刺着させ、原木7を比較的大きな回
転駆動力で回転させながら単板Sを削成すること
が可能である。
尚、単板Sの削成中に弾性ロール17が過度に
弾性変形したとき、該弾性ロール17が駆動軸1
1の軸線方向へ膨出して固定ロール13から外れ
易いと共に切損し易い傾向を有しているが、該弾
性ロール17の両側には駆動ロール19が配置さ
れているため、駆動ロール19により駆動軸11
の軸線方向に対する弾性ロール17の膨出変形が
規制され、固定ロール13から外れることがな
い。また、単板Sの削成後にあつては、駆動軸1
1の回転に伴つて弾性ロール17が外側に向つて
弾性復帰することにより単板Sに対する突刺体1
9aの刺着が自動的に解除される。更に、弾性ロ
ール17が原木7の外周の凸部に当つてとき、或
いは原木7の切削時に木片等の屑が原木7と弾性
ロール17との間に侵入したとき、固定ロール1
3とスリツプリング15との間の最大摩擦力以上
の回転抵抗が弾性ロール17に生じようとする
が、このとき固定ロール13に対しスリツプリン
グ15が摺動するため、弾性ロール17に対する
駆動軸11の回転駆動力の伝達が遮断される。こ
れにより駆動軸11が回転し続けても弾性ロール
17が限界以上に変形して破損するのを防止して
いる。
弾性変形したとき、該弾性ロール17が駆動軸1
1の軸線方向へ膨出して固定ロール13から外れ
易いと共に切損し易い傾向を有しているが、該弾
性ロール17の両側には駆動ロール19が配置さ
れているため、駆動ロール19により駆動軸11
の軸線方向に対する弾性ロール17の膨出変形が
規制され、固定ロール13から外れることがな
い。また、単板Sの削成後にあつては、駆動軸1
1の回転に伴つて弾性ロール17が外側に向つて
弾性復帰することにより単板Sに対する突刺体1
9aの刺着が自動的に解除される。更に、弾性ロ
ール17が原木7の外周の凸部に当つてとき、或
いは原木7の切削時に木片等の屑が原木7と弾性
ロール17との間に侵入したとき、固定ロール1
3とスリツプリング15との間の最大摩擦力以上
の回転抵抗が弾性ロール17に生じようとする
が、このとき固定ロール13に対しスリツプリン
グ15が摺動するため、弾性ロール17に対する
駆動軸11の回転駆動力の伝達が遮断される。こ
れにより駆動軸11が回転し続けても弾性ロール
17が限界以上に変形して破損するのを防止して
いる。
次に第5図において、原木7が略真円状に至つ
た後に合板の原板を構成する比較的薄手状の単板
Sを削成する場合について説明すると、刃物台5
の送り量を削成される単板Sの厚さに応じて減少
し、原木7に対する弾性ロール17の圧接量を少
なくして駆動ロール19の突刺体19aが原木7
及び単板Sを刺着しない位置に移動させ、原木7
の外周と弾性ロール17との圧接に伴つて生じる
摩擦力により駆動軸11の回転駆動力を原木7の
外周へ付与する。これにより原木を回転させなが
ら切削ナイフ9により所要の厚さからなる単板S
を削成する。このように比較的薄手状で切削抵抗
の少ない単板Sを削成する場合には、原木7と弾
性ロール17との間に生じる摩擦力に応じた小さ
な回転駆動力で原木7を回転させながら単板Sを
削成する。これによりその表面に突刺体19aに
よる刺着跡が形成されることなく高品質な単板S
を削成することが可能である。
た後に合板の原板を構成する比較的薄手状の単板
Sを削成する場合について説明すると、刃物台5
の送り量を削成される単板Sの厚さに応じて減少
し、原木7に対する弾性ロール17の圧接量を少
なくして駆動ロール19の突刺体19aが原木7
及び単板Sを刺着しない位置に移動させ、原木7
の外周と弾性ロール17との圧接に伴つて生じる
摩擦力により駆動軸11の回転駆動力を原木7の
外周へ付与する。これにより原木を回転させなが
ら切削ナイフ9により所要の厚さからなる単板S
を削成する。このように比較的薄手状で切削抵抗
の少ない単板Sを削成する場合には、原木7と弾
性ロール17との間に生じる摩擦力に応じた小さ
な回転駆動力で原木7を回転させながら単板Sを
削成する。これによりその表面に突刺体19aに
よる刺着跡が形成されることなく高品質な単板S
を削成することが可能である。
このように本実施例方法は、原木7が略真円状
に至るまでの切削初期に比較的削厚さが厚い単板
Sを削成するときには、切削抵抗が比較的大きい
ため、弾性ロール17の弾性変形に伴つて回転駆
動する駆動ロール19の突刺体19aを原木7の
外周面へ刺着させることにより原木7へ回転駆動
力を付与し、高い回転駆動力で原木7を回転させ
ながら単板Sを削成することが出来る。また、原
木7が略真円に至つた後に比較的切削厚さが薄い
単板Sを削成するときには、切削抵抗が比較的小
さいため、突刺体19aを原木7の外周面へ刺着
させることなく原木7と弾性ロール17との圧接
により生じる摩擦力に応じた比較的低い回転駆動
力により原木7を回転させながら単板Sを削成し
ている。このように単一のベニヤレースにより削
成される単板Sに応じて原木7に対する弾性ロー
ル17の圧接量を適宜切換え、切削抵抗に応じた
回転駆動力により原木7を回転させながら単板S
を削成することが可能である。特に、合板の原板
を構成する単板Sを削成する場合にあつては、専
ら、弾性ロール17と原木7との摩擦力で原木7
を回転させながら単板Sを削成するため、単板S
表面へ刺着跡が形成されるのを回避し、高品質な
単板Sを得ることが出来る。
に至るまでの切削初期に比較的削厚さが厚い単板
Sを削成するときには、切削抵抗が比較的大きい
ため、弾性ロール17の弾性変形に伴つて回転駆
動する駆動ロール19の突刺体19aを原木7の
外周面へ刺着させることにより原木7へ回転駆動
力を付与し、高い回転駆動力で原木7を回転させ
ながら単板Sを削成することが出来る。また、原
木7が略真円に至つた後に比較的切削厚さが薄い
単板Sを削成するときには、切削抵抗が比較的小
さいため、突刺体19aを原木7の外周面へ刺着
させることなく原木7と弾性ロール17との圧接
により生じる摩擦力に応じた比較的低い回転駆動
力により原木7を回転させながら単板Sを削成し
ている。このように単一のベニヤレースにより削
成される単板Sに応じて原木7に対する弾性ロー
ル17の圧接量を適宜切換え、切削抵抗に応じた
回転駆動力により原木7を回転させながら単板S
を削成することが可能である。特に、合板の原板
を構成する単板Sを削成する場合にあつては、専
ら、弾性ロール17と原木7との摩擦力で原木7
を回転させながら単板Sを削成するため、単板S
表面へ刺着跡が形成されるのを回避し、高品質な
単板Sを得ることが出来る。
尚、本実施例方法は、弾性ロール17或いは駆
動ロール19により駆動軸11の回転力を原木7
に伝達して切削を行う方法としたが、本発明方法
は、主として上記弾性ロール17並びに駆動ロー
ル19により原木7を回転すると共に、スピンド
ルの回転力を補助的に原木7へ供給することによ
り原木7を回転させて切削する形式のベニヤレー
ス、或いはスピンドルにより原木7を回転させる
と共に、該原木7の回転により従動する突刺ロー
ルにおける刃部若しくは突刺体を原木外周に刺着
させて表割れを形成し、テンダー効果を得る形式
のベニヤレースであつても実施出来る。該スピン
ドル駆動形式のベニヤレースにあつては、例えば
特開昭57−156206号に示すように突刺ロールの通
路側に削成された単板を刃物台側に屈曲させる規
制体を設け、刺着跡に起因する表割れを積極的に
形成させることにより高いテンダー効果を得るこ
とが可能である。
動ロール19により駆動軸11の回転力を原木7
に伝達して切削を行う方法としたが、本発明方法
は、主として上記弾性ロール17並びに駆動ロー
ル19により原木7を回転すると共に、スピンド
ルの回転力を補助的に原木7へ供給することによ
り原木7を回転させて切削する形式のベニヤレー
ス、或いはスピンドルにより原木7を回転させる
と共に、該原木7の回転により従動する突刺ロー
ルにおける刃部若しくは突刺体を原木外周に刺着
させて表割れを形成し、テンダー効果を得る形式
のベニヤレースであつても実施出来る。該スピン
ドル駆動形式のベニヤレースにあつては、例えば
特開昭57−156206号に示すように突刺ロールの通
路側に削成された単板を刃物台側に屈曲させる規
制体を設け、刺着跡に起因する表割れを積極的に
形成させることにより高いテンダー効果を得るこ
とが可能である。
また本実施例方法において、回転駆動する弾性
部材を固定ロール13とスリツプリング15と弾
性ロール17とにより構成し、弾性ロール17に
大きい回転抵抗が作用した場合、固定ロール13
とスリツプリング15との空転により弾性ロール
17の切断を回避する方法としたが、本発明方法
を具体化する弾性部材としては、第6図に示すよ
うに駆動軸11に固定される固定ロール13の外
周に対し、原木7に対する当接面側にコイル状の
金属線材41が一体に樹脂成型されたウレタンゴ
ム等の弾性ロール17であつても良い。この場
合、金属線材41より原木外周に対する摩擦係数
を高めると共に原木7との圧接に伴つて発生する
摩擦熱を放熱させ、摩擦熱による弾性リング17
の脆弱化を防止することが可能である。また、他
の弾性ロール及び駆動ロールとしては、第7図に
示すように外周に多数の突刺体43aを有する駆
動ロール43の外周に、該突刺体43aに対応す
る孔45aが形成された弾性変形可能な弾性ロー
ル45であつても良い。この場合、弾性ロール4
5の弾性変形に伴つて前記突刺体43aを出没可
能としている。更に、弾性ロールと駆動ロールの
取付方法とは、プレツシヤーバーを介して弾性ロ
ールと駆動ロールとを交互に駆動軸に取付ける方
法であつても実施し得る。
部材を固定ロール13とスリツプリング15と弾
性ロール17とにより構成し、弾性ロール17に
大きい回転抵抗が作用した場合、固定ロール13
とスリツプリング15との空転により弾性ロール
17の切断を回避する方法としたが、本発明方法
を具体化する弾性部材としては、第6図に示すよ
うに駆動軸11に固定される固定ロール13の外
周に対し、原木7に対する当接面側にコイル状の
金属線材41が一体に樹脂成型されたウレタンゴ
ム等の弾性ロール17であつても良い。この場
合、金属線材41より原木外周に対する摩擦係数
を高めると共に原木7との圧接に伴つて発生する
摩擦熱を放熱させ、摩擦熱による弾性リング17
の脆弱化を防止することが可能である。また、他
の弾性ロール及び駆動ロールとしては、第7図に
示すように外周に多数の突刺体43aを有する駆
動ロール43の外周に、該突刺体43aに対応す
る孔45aが形成された弾性変形可能な弾性ロー
ル45であつても良い。この場合、弾性ロール4
5の弾性変形に伴つて前記突刺体43aを出没可
能としている。更に、弾性ロールと駆動ロールの
取付方法とは、プレツシヤーバーを介して弾性ロ
ールと駆動ロールとを交互に駆動軸に取付ける方
法であつても実施し得る。
更に、本実施例方法は、支持フレーム3に駆動
軸11を固定的に取付ける方法としたが、本発明
方法にあつては、支持フレームに対し駆動軸を油
圧シリンダ及びストツパ等からなる駆動軸油圧調
整機構を介して取付け、原木外周面に対する弾性
部材の圧接量を任意に可変する構成であつても実
施し得る。
軸11を固定的に取付ける方法としたが、本発明
方法にあつては、支持フレームに対し駆動軸を油
圧シリンダ及びストツパ等からなる駆動軸油圧調
整機構を介して取付け、原木外周面に対する弾性
部材の圧接量を任意に可変する構成であつても実
施し得る。
このように本発明方法は、切削される単板の用
途に応じて原木の回転駆動手段を適宜切換え、特
に単板表面の美観を重視する用途にあつては場合
にあつては突部による刺着跡の形成を回避し、高
品質な単板を削成し得るベニヤレースの原木切削
方法を提供することが可能である。
途に応じて原木の回転駆動手段を適宜切換え、特
に単板表面の美観を重視する用途にあつては場合
にあつては突部による刺着跡の形成を回避し、高
品質な単板を削成し得るベニヤレースの原木切削
方法を提供することが可能である。
第1図はベニヤレースの概略を示す断面図、第
2図は駆動ロールと弾性ロールとの配置状態を示
す説明図、第3図は弾性ロールの構造を示す説明
図、第4図及び第5図は作用を示す説明図、第6
図及び第7図は弾性部材の変更実施例を示す説明
図である。 図中1はベニヤレース、7は原木、9は切削ナ
イフ、17は弾性部材としての弾性ロール、19
は駆動ロール、19aは突部としての突刺体であ
る。
2図は駆動ロールと弾性ロールとの配置状態を示
す説明図、第3図は弾性ロールの構造を示す説明
図、第4図及び第5図は作用を示す説明図、第6
図及び第7図は弾性部材の変更実施例を示す説明
図である。 図中1はベニヤレース、7は原木、9は切削ナ
イフ、17は弾性部材としての弾性ロール、19
は駆動ロール、19aは突部としての突刺体であ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 回転する原木に向つて進行する切削ナイフに
よりベニヤ単板を削成するに際し、 回転駆動する多数の弾性部材を原木の外周面へ
圧接させることにより該原木を回転駆動してベニ
ヤ単板を削成する工程と、 原木の外周面に対する圧接により前記弾性部材
を所要以上に弾性変形させて回転駆動する駆動ロ
ールの外周に形成された突部を原木の外周面へ刺
着させることにより原木を回転駆動してベニヤ単
板を削成する工程と、 からなることを特徴とするベニヤレースの原木切
削方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3629083A JPS59162011A (ja) | 1983-03-05 | 1983-03-05 | ベニヤレ−スの原木切削方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3629083A JPS59162011A (ja) | 1983-03-05 | 1983-03-05 | ベニヤレ−スの原木切削方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59162011A JPS59162011A (ja) | 1984-09-12 |
JPS6232086B2 true JPS6232086B2 (ja) | 1987-07-13 |
Family
ID=12465663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3629083A Granted JPS59162011A (ja) | 1983-03-05 | 1983-03-05 | ベニヤレ−スの原木切削方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59162011A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60184809A (ja) * | 1984-12-27 | 1985-09-20 | 株式会社 名南製作所 | ベニヤレ−ス |
JPS60184808A (ja) * | 1984-12-27 | 1985-09-20 | 株式会社 名南製作所 | ベニヤレ−ス |
JPH0628845B2 (ja) * | 1986-03-24 | 1994-04-20 | 株式会社名南製作所 | ベニヤレース |
TW452534B (en) * | 1999-08-12 | 2001-09-01 | Meinan Machinery Works | Veneer lathe |
-
1983
- 1983-03-05 JP JP3629083A patent/JPS59162011A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59162011A (ja) | 1984-09-12 |
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