JP5309834B2 - 円盤状部品加工装置 - Google Patents
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Description
真円形状の固定刃を形成してなるダイスと、
該ダイスの中心軸線と同一軸線上に配置した回転中心の回りに回転可能な回転ホルダと、
上記回転中心に対して垂直に配置した空転中心の回りに空転可能な状態で上記回転ホルダに配設し、該回転ホルダの回転を受けて上記固定刃の外周側に沿って移動するよう構成した回転刃とを備えており、
該回転刃は、上記回転ホルダにおける周方向の等間隔位置に複数個配設してあり、
上記回転ホルダの回転及び該回転ホルダによる加圧力を受けて、上記ダイスに保持した上記板状素材の表面に、上記固定刃の外周側に沿って上記複数個の回転刃を同時に転がしながら周回移動させることにより、上記板状素材にせん断加工を行って上記円盤状部品を得るよう構成したことを特徴とする円盤状部品加工装置にある(請求項1)。
本発明のダイスは、真円形状の固定刃を形成してなり、せん断加工を行う際には固定して用いる。一方、本発明の回転ホルダは、ダイスの中心軸線と同一軸線上に配置した回転中心の回りに回転させて用いる。また、回転ホルダに配設した回転刃が、ダイスに保持した板状素材に対して加圧されて、回転ホルダの回転を受けて板状素材の表面を転がることができる。
これにより、回転刃と固定刃とによって、固定刃の周方向の部分的箇所から全周に渡って、順次板状素材に対してせん断加工が行われ、円盤状部品を成形することができる。
そのため、小さな荷重で円盤状部品を成形することができ、装置の構成を簡単にし、安価に装置を構成することができる。
それ故、本発明の円盤状部品加工装置によれば、種々の形状の板状素材を用いることができ、簡単な装置構成で、円盤状部品の生産性を向上させることができる。
本発明において、上記回転刃は、上記回転ホルダにおける周方向の等間隔位置に複数個配設してあり、上記円盤状部品加工装置は、該複数個の回転刃を同時に転がしながら上記固定刃の外周側に沿って周回移動されている。
これにより、複数個の回転刃によって、迅速かつ安定して円盤状部品の成形を行うことができる。
また、上記回転刃は、例えば、回転ホルダの周方向の2〜4箇所に配設することができる。
この場合には、ダイスに対して板状素材を保持する手段を、回転ホルダに対して設けることにより、ダイスに対する板状素材の保持を容易に行うことができる。そして、円盤状部品をより迅速に成形することができる。
本例の円盤状部品加工装置1は、図1、図2に示すごとく、板状素材80にせん断加工を行って円盤状部品8を成形する装置である。この円盤状部品加工装置1は、真円形状の固定刃21を形成してなるダイス2と、ダイス2の中心軸線C1と同一軸線上に配置した回転中心C2の回りに回転可能な回転ホルダ3と、回転中心C2に対して垂直に配置した空転中心C3の回りに空転可能な状態で回転ホルダ3に配設した回転刃4とを備えている。回転刃4は、回転ホルダ3の回転を受けて固定刃21の外周側に沿って移動するよう構成してある。
円盤状部品加工装置1は、回転ホルダ3の回転及び回転ホルダ3による加圧力を受けて、ダイス2に保持した板状素材80の表面に、固定刃21の外周側に沿って回転刃4を転がしながら周回移動させることにより、板状素材80にせん断加工を行って円盤状部品8を成形するよう構成してある。
本例の円盤状部品8を成形するための板状素材80は、鋼帯を筒状に巻き付けてなるコイル材である。
図1、図4に示すごとく、本例のダイス2は、固定ホルダ22に対して設置固定してある。ダイス2の上方端部の全周には、径方向外周側へ突出して真円形状の固定刃21が形成してある。
図3、図5に示すごとく、本例の回転刃4は、回転ホルダ3における周方向Cの互いに対向する位置(180°異なる位置)に2個配設してある。2個の回転刃4は、回転ホルダ3の回転を受けて、板状素材80の表面を同時に転がりながら(自転しながら)、固定刃21の外周側に沿って周回移動するよう構成されている。
図5には、回転刃4が板状素材80の表面を転がりながら周回移動する状態を拡大して示す。同図に示すごとく、回転刃4は下方向H1への加圧力を受け、空転方向Qへ自ら回転しながら周方向Cへ移動する。また、回転刃4は下方向H1へ移動しながら周方向Cへ周回移動するため、回転刃4における切刃411の周回移動軌跡は傾斜ラインLのようになる。
回転刃4は、ローラ41の外周面に対し径方向外周側に突出形成した突出部に切刃411を形成してなる。回転刃4は、回転本体部31に対して支持ピン42及びラジアルベアリング43を介して空転可能に配設してある。
そして、押さえ用ロッド部32によってダイス2に対して板状素材80を保持した状態において、スラストベアリング36及びラジアルベアリング37の回転支持を受けて、回転が固定された押さえ用ロッド部32に対して回転刃4を含めた回転本体部31の全体が回転するよう構成してある。
円盤状部品8を成形するに当たっては、まず、図1に示すごとく、コイル材として巻き付けてある鋼帯としての板状素材80の一部(端部)をダイス2の上面に配置する。次いで、ダイス2に対して回転ホルダ3の全体を回転させながら下降させる(ダイス2に接近させる)。
このとき、はじめに押さえ用ロッド部32の下端面が板状素材80に当接し、この押さえ用ロッド部32がスプリング33を弾性変形させながら回転本体部31内に引き込まれる。そして、板状素材80は、スプリング33による付勢力を受けた押さえ用ロッド部32によってダイス2に押さえ付けられて、ダイス2から動かないように保持される。
ここで、図4は、回転刃4によって板状素材80がせん断加工される状態を拡大して示す図である。同図において、符号Sは、板状素材80が回転刃4における切刃411によってせん断される部分を示している。
そのため、小さな荷重で円盤状部品8を成形することができ、装置の構成を簡単にし、安価に装置を構成することができる。
それ故、本発明の円盤状部品加工装置1によれば、種々の形状の板状素材80を用いることができ、簡単な装置構成で、円盤状部品8の生産性を向上させることができる。
2 ダイス
C1 中心軸線
21 固定刃
3 回転ホルダ
C2 回転中心
31 回転本体部
32 押さえ用ロッド部
33 スプリング
4 回転刃
C3 空転中心
8 円盤状部品
80 板状素材
Claims (2)
- 板状素材にせん断加工を行って円盤状部品を得る円盤状部品加工装置であって、
真円形状の固定刃を形成してなるダイスと、
該ダイスの中心軸線と同一軸線上に配置した回転中心の回りに回転可能な回転ホルダと、
上記回転中心に対して垂直に配置した空転中心の回りに空転可能な状態で上記回転ホルダに配設し、該回転ホルダの回転を受けて上記固定刃の外周側に沿って移動するよう構成した回転刃とを備えており、
該回転刃は、上記回転ホルダにおける周方向の等間隔位置に複数個配設してあり、
上記回転ホルダの回転及び該回転ホルダによる加圧力を受けて、上記ダイスに保持した上記板状素材の表面に、上記固定刃の外周側に沿って上記複数個の回転刃を同時に転がしながら周回移動させることにより、上記板状素材にせん断加工を行って上記円盤状部品を得るよう構成したことを特徴とする円盤状部品加工装置。 - 請求項1において、上記回転ホルダは、上記回転刃を配設して上記回転中心の回りに回転するよう構成した回転本体部と、
上記回転中心を含む中心部において上記板状素材を上記ダイスに対して押し付けて保持するための押さえ用ロッド部と、
上記回転本体部に対して上記押さえ用ロッド部を上記ダイスに対向する先端方向へ付勢するスプリングとを備えており、
上記押さえ用ロッド部が上記スプリングの付勢力に抗して上記板状素材を押さえ付けた状態で、上記回転本体部が回転しながら下降することにより、該回転本体部の回転を受けた上記回転刃が上記固定刃の外周側に沿って周回移動して上記板状素材にせん断加工を行うよう構成したことを特徴とする円盤状部品加工装置。
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JP2008243903A JP5309834B2 (ja) | 2008-09-24 | 2008-09-24 | 円盤状部品加工装置 |
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