JPH11155326A - 乗用移動農機におけるミッション - Google Patents

乗用移動農機におけるミッション

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JPH11155326A
JPH11155326A JP32661697A JP32661697A JPH11155326A JP H11155326 A JPH11155326 A JP H11155326A JP 32661697 A JP32661697 A JP 32661697A JP 32661697 A JP32661697 A JP 32661697A JP H11155326 A JPH11155326 A JP H11155326A
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shaft
transmission
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gear
fertilizer
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Shuji Tanaka
周二 田中
Yoshiki Yokoyama
芳樹 横山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施肥ポンプの動力を走行用第1軸から出力可
能とするように施肥装置を取付ける場合でも施肥装置を
取付けない場合と同一のミッションケースを用いられる
ようにする。 【解決手段】 エンジンからの動力が伝達される伝達系
をミッションケース15aに内蔵させ、ミッションケー
ス15aの透孔15bを利用して走行用第1軸37にペ
ースト駆動入力軸58を連結する場合に、ミッションケ
ース15aにペーストケース61を取付ける。これによ
りミッションケース15aの透孔15bがペーストケー
ス61によって覆われる。これに対して、ミッションケ
ース15aにペーストケース61を取付けなければ、透
孔15bを閉蓋するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば乗用田植
機などの乗用移動農機に係り、詳しくは走行用駆動軸に
伝達されるエンジンの動力から施肥ポンプの駆動力を出
力するようにした乗用移動農機におけるミッションに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の乗用田植機におけるミッション
は、例えば図6に示すように構成されている。すなわ
ち、図示を省略したエンジンからの動力は、まず無段変
速装置1を介してミッション入力軸2に入力され、次い
でメインクラッチ2aによって断続されながら走行用第
1軸3を介して走行用第2軸4から出力される。走行用
第2軸4の回転は、前輪駆動軸5に伝達されるととも
に、前輪駆動軸5から後輪駆動軸6に伝達される。そし
て、走行用第1軸3には主変速シフトギヤ3aおよび副
変速シフトギヤ3bが設けられ、主変速シフトギヤ3a
によってミッション入力軸2の回転が伝達されるととも
に、副変速シフトギヤ3bによって走行用第2軸4に回
転が伝達される。
【0003】この走行用第2軸4にはギヤ4aが設けら
れ、また前輪駆動軸5にはデファレンシャル7が設けら
れる。そして、ギヤ4aにデファレンシャル7のリング
ギヤ7aを噛合させて走行用第2軸4の回転を前輪駆動
軸5に伝達し、リングギヤ7aにギヤ6aを噛合させて
前輪駆動軸5の回転を後輪駆動軸6に伝達している。
【0004】また、ミッション入力軸2に入力された動
力は、植付け用変速機構8を介して植付け用PTO軸9
に出力され、この植付け用PTO軸9に施肥ポンプを駆
動させるための動力伝達機構(図示省略)が接続されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、走行用第1
軸3に止着した主変速シフトギヤ3aおよび副変速シフ
トギヤ3bに主変速シフトシャフト(図示せず)および
副変速シフトシャフト(図示せず)を組み付けている。
この場合、一端が回転自在に支持された走行用第1軸3
の他端をミッションケース10に支持させてから主変速
シフトギヤ3aおよび副変速シフトギヤ3bに主変速シ
フトシャフトおよび副変速シフトシャフトを組み付ける
ことは非常に困難を伴う。このため、ベアリング軸受3
cによって走行用第1軸3の他端を支持する前に、主変
速シフトギヤ3aに主変速シフトシャフトを組み付ける
とともに、副変速シフトギヤ3bに副変速シフトシャフ
トを組み付けている。そのため、ミッションケース10
には、主変速シフトギヤ3aおよび副変速シフトギヤ3
bを主変速シフトシャフトおよび副変速シフトシャフト
に組み付けるために走行用第1軸3を移動できるように
した孔10aが穿設されており、この孔10aには蓋1
0bを嵌合できるように構成されている。
【0006】また、従来の乗用移動農機に設けられた施
肥装置は、施肥ポンプを駆動させるための駆動力をミッ
ションの走行用駆動軸から出力させることはせず、植付
け用PTO軸9から出力させるようにしている。
【0007】すなわち、走行用駆動軸から施肥ポンプの
動力を出力させるようにすると、機体の走行中は施肥ポ
ンプも駆動されることになるため、路上走行することに
よって施肥ポンプが高速で回転することになってしま
う。また、機体の停止時には施肥ポンプを駆動させるこ
とができないことになる。
【0008】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたもので、施肥ポンプの動力を走行用駆動
軸から出力させるようにするとともに、施肥装置を取付
ける場合でも施肥装置を取付けない場合と同一のミッシ
ョンケースを用いるようにした乗用移動農機におけるミ
ッションを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明に係る乗用移動農機における
ミッションは、エンジンからの動力を、変速シフトギヤ
(38,40)を支持した走行用駆動軸(37)を介し
てデファレンシャル装置(43,44l,44r,45
a,45b)に伝達する伝達系(15)と、該伝達系
(15)を内蔵するミッションケース(15a)と、施
肥タンク(55)の肥料を繰り出し供給する施肥駆動装
置(57)とを備えてなるものであって、前記ミッショ
ンケース(15a)に形成され、前記走行用駆動軸(3
7)を支持する透孔(15b)と、該透孔(15b)を
利用して前記走行用駆動軸(37)に連結され、前記施
肥施肥駆動装置(57)の駆動用に供する動力取出し軸
(58,59)と、該動力取出し軸(58,59)を覆
って支持し、前記ミッションケース(15a)に着脱自
在に取付けられる施肥動力取出し用ケース(61)とを
備え、前記走行用駆動軸(37)に前記動力取出し軸
(58,59)を連結させる場合は、前記ミッションケ
ース(15a)の透孔(15b)を施肥動力取出し用ケ
ース(61)によって覆い、該動力取出し軸(58,5
9)を連結させない場合は、前記透孔(15b)を閉蓋
するようにしたことを特徴とする。
【0010】[作用]以上の構成に基づき、エンジンか
らの動力が伝達される伝達系(15)をミッションケー
ス(15a)に内蔵させ、該ミッションケース(15
a)の透孔(15b)を利用して走行用駆動軸(37)
に動力取出し軸(58,59)を連結する場合に、前記
ミッションケース(15a)に施肥動力取出し用ケース
(61)を取付ける。これにより前記ミッションケース
(15a)の透孔(15b)が施肥動力取出しケース
(61)によって覆われる。これに対して、ミッション
ケース(15a)に施肥動力取出し用ケース(61)を
取付けなければ、前記透孔(15b)を閉蓋するように
した。
【0011】なお、上述の括弧内の符号は、図面を対照
するためのものであって、この発明の構成を何ら限定す
るものではない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1は、この発明の第1の実施の形態に係
るミッションを示す展開断面図、図2は、同上のミッシ
ョンを示す側面図、図3は、乗用田植機を示す側面図、
図4は、施肥装置の要部を抽出して示す拡大平面断面
図、図5は、施肥装置を取付けないミッションの要部を
示す断面図である。
【0014】乗用移動農機である乗用田植機11は、図
3に示すように前輪12および後輪13によって支持さ
れている機体14を有している。この機体14は、前部
にエンジン(図示省略)、伝達系としてのミッション1
5(図1参照)およびミッション15からの動力が伝達
される施肥装置16が搭載され、後部に運転席17が配
置されている。そして、機体14の後方には、リンク機
構18を介して植付け装置19が昇降自在に支持され、
この植付け装置19には苗載せ台20、プランタ21お
よびフロート22が備えられている。
【0015】運転席17には主変速操作レバー23、無
段変速操作レバー24およびステアリングシャフト25
が立設されており、このステアリングシャフト25の上
端部にはステアリングホイール25aが取付けられてい
る。
【0016】主変速操作レバー23は図示を省略した案
内孔に沿って中立位置、前進域、後進域および作業域と
操作できるように支持されている。また、無段変速操作
レバー24は中立位置、低速域および高速域と操作でき
るように前後方向に揺動自在に支持されており、下方に
後述するベルト式無段変速装置26が設けられている
(図1参照)。
【0017】ミッション15は、図1に示すようにその
ミッションケース15aを貫通してミッション入力軸2
7が回転自在に支持されており、このミッション入力軸
27の外部突出部分にはベルト式無段変速装置26の従
動プーリ28の固定シーブ28aのボス部28bが回動
自在に支持されている。また、上記ボス部28bには可
動シーブ28cのボス部28dがキーに沿って摺動自在
に支持されており、この可動シーブ28cのボス部28
dには変速操作用カム29が支持されている。この変速
操作用カム29は、ローラ支持体30に回転自在に支持
されているローラ30aと当接している端面カム部29
aを有するとともに、外径方向に伸びるアーム部29b
を有している。そして、変速操作用カム29は図示を省
略した駆動プーリ側の変速操作用カム(図示せず)と連
結されて一体に連動するようになっている。
【0018】上記ベルト式無段変速装置26は、駆動プ
ーリ(図示省略)、従動プーリ28およびこれら駆動プ
ーリと従動プーリ28とに巻き掛けられているVベルト
31などを備えている。
【0019】一方、ミッションケース15aは、図1に
符号Xで示された部分から左右を2つに分割するととも
に、左ケース部15lに右ケース部15rを螺着させ、
これを機体フレーム(図示省略)に取付けたもので、内
部にミッション入力軸27が貫通支持されている。この
ミッション入力軸27の左ケース部15lの挿入部27
bには外周軸32が回転自在に嵌挿されており、ミッシ
ョン入力軸27の先端部27aは右ケース部15rに軸
受としてのベアリング33によって回転自在に支承され
ている。
【0020】そして、ミッション入力軸27の先端部2
7aと外周軸32との間にはメインクラッチ34が設け
られ、このメインクラッチ34を接離させてミッション
入力軸27の回転を外周軸32に伝達させたり、遮断さ
せたりしている。また、ミッションケース15aには、
走行用変速機構35および植付け用変速機構36が設け
られている。
【0021】このうちの走行用変速機構35は、ミッシ
ョン入力軸27の回転を外周軸32を介して走行用駆動
軸としての走行用第1軸37に伝達させるために外周軸
32および走行用第1軸37の間で噛合する主変速シフ
トギヤとしての第1変速ギヤ38と、走行用第1軸37
に伝達された回転を走行用第2軸39に伝達させるため
に両軸37,39の間で噛合する副変速シフトギヤとし
ての第2変速ギヤ40とを備えている。
【0022】また、ミッションケース15aの左ケース
部15l側に配設される走行用第2軸39の一端には、
前輪駆動ギヤ41が取付けられている。走行用第2軸3
9には、ほぼ平行して前輪駆動軸42が配設され、この
前輪駆動軸42に設けられたデファレンシャル43のデ
フリングギヤ43aが前輪駆動ギヤ41と噛合してい
る。すなわち、このデファレンシャル43は、前輪駆動
軸42の左側駆動軸42lの先端に固着されたかさ歯車
43bと、このかさ歯車43bに対向するように右側駆
動軸42rの先端に固着されたかさ歯車43cと、これ
ら両かさ歯車43b,43cに噛合するように軸43d
の両端に回転自在に支持されたかさ歯車43e,43f
とを備えた構成である。なお、前輪駆動ギヤ41と、こ
の前輪駆動ギヤ41に噛合しているデフリングギヤ43
aとによって前輪動力伝達手段が構成されている。
【0023】走行用第2軸39には、第1ギヤ45aお
よび第2ギヤ45bが取付けられ、このうちの第1ギヤ
45aには右側駆動軸42rに回転自在に支持された左
旋回ギヤ44lが噛合し、第2ギヤ45bには右側駆動
軸42rに回転自在に支持された右旋回ギヤ44rが噛
合している。また、左旋回ギヤ44lおよび右旋回ギヤ
44rにはそれぞれ爪44a,44bが設けられ、この
爪44a,44bのいずれかにクラッチ爪46を噛合さ
せて左側駆動軸42lまたは右側駆動軸42rのいずれ
かに走行用第2軸39の回転を伝達させるように構成し
ている。
【0024】さらに、走行用第2軸39の右ケース部1
5r側の他端には、これに直角に後輪走行用PTO軸4
8が配設されるとともに、走行用第2軸39の他端と後
輪走行用PTO軸48の一端とをベベルギヤを介して噛
合させ、このベベルギヤにより後輪動力伝達手段として
の後輪駆動ギヤ47を構成している。これにより前輪駆
動軸42に対する後輪走行用PTO軸48はデファレン
シャル43を回避した前輪駆動軸42に直交配設される
ことになる。
【0025】また、植付け用変速機構36は、ミッショ
ン入力軸27の回転を植付け用第1軸49に伝達させる
ために外周軸32と植付け用第1軸49との間に噛合す
る第1株間変速ギヤ50と、植付け用第1軸49に伝達
された回転を植付け用第2軸(植付け用駆動軸)51に
伝達させるために両軸49,51間に噛合する第2株間
変速ギヤ52とを備えている。
【0026】植付け用第2軸51のほぼ中央で、右ケー
ス部15r側には、植付け用第2軸51に直角に植付け
用PTO軸53が配設されるとともに、植付け用第2軸
51と植付け用PTO軸53との間にベベルギヤから構
成される植付け部駆動ギヤ54が噛合されている。この
植付け部駆動ギヤ54により植付け用第2軸51から植
付け用PTO軸53へ回転が伝達されることになる。な
お、植付け用PTO軸53と後輪走行用PTO軸48と
は、図1に示すようにミッションケース15aの右ケー
ス部15r側に、しかも機体14の後方に向いた同一の
方向に配設されている。これによりミッションケース1
5aの一方のケース部のみに植付け用PTO軸53また
は後輪走行用PTO軸48を回転自在に支持する軸受の
孔を加工すればよく、両方のケース部にそれぞれのPT
O軸48,53を支持するための孔を加工する必要がな
く、正確な位置合わせ加工をする必要がなくなる。
【0027】次に、施肥装置16について説明する。
【0028】施肥装置16は、肥料を貯蔵する肥料タン
ク55と、この肥料タンク55内の肥料をフロート22
に取付けたノズル56aより土中に注入する肥料管56
と、この肥料管56中に肥料を圧送させる施肥駆動装置
としての施肥ポンプ57とを備えたものである。
【0029】また、施肥ポンプ57を駆動させるための
駆動機構は、図1に示すようにペースト駆動入力軸58
に走行用第1軸37の回転が伝達され、ペースト駆動取
出し軸59にペースト駆動入力軸58の回転が伝達さ
れ、ポンプ動力伝達手段60にペースト駆動取出し軸5
9の回転が伝達され、施肥ポンプ57にポンプ動力伝達
手段60を介してペースト駆動取出し軸59の動力が伝
達されるように構成されている。
【0030】具体的には、ミッションケース15aの左
ケース部15lに一端を支持された走行用第1軸37の
他端は、ベアリング軸受37aによって回転自在に支持
されている。そして、走行用第1軸37の他端には、ミ
ッションケース15aの右ケース部15rに穿設された
透孔15bより突出してペースト駆動入力軸58が着脱
自在に連結されている。このペースト駆動入力軸58
は、走行用第1軸37の他端を回転自在に支持するベア
リング軸受37aと施肥動力取出し用ケースとしてのペ
ーストケース61のベアリング軸受61aとの間に回転
自在に支持されている。
【0031】ペースト駆動取出し軸59は、その両端が
ペーストケース61に回転自在に支持されており、ペー
スト駆動入力軸58に取付けられた第3ギヤ58aにペ
ースト駆動取出し軸59に取付けられた第4ギヤ59a
が噛合して回転が伝達されるように構成されている。
【0032】ポンプ動力伝達手段60は、ペースト駆動
取出し軸59に取付けられたスプロケット60aと伝動
軸62に取付けられたスプロケット60bとの間にチェ
ーン60cを巻架し、伝動軸62の両端に取付けられた
スプロケット62a,62bと施肥ポンプ57のスプロ
ケット57a,57bとの間にチェーン63a,63b
を巻架し、これによりペースト駆動取出し軸59の回転
が施肥ポンプ57に伝達されるように構成されている。
なお、ペースト駆動入力軸58とペースト駆動取出し軸
59とによってペースト駆動軸が構成されている。
【0033】施肥ポンプ57は、ポンプ動力伝達手段6
0からの動力が伝達される駆動部57cと、肥料タンク
55のメインタンク55aに貯蔵されている肥料を肥料
管56(図3参照)に圧送するポンプ部57dと、これ
ら駆動部57cとポンプ部57dとを連結し、駆動部5
7cに伝達される動力によってポンプ部57dを動作さ
せる連結軸57eとを備え、連結軸57eは肥料タンク
55の補助タンク55bを貫通して配設されている。
【0034】ペーストケース61には、ペーストクラッ
チ64が内蔵されている。このペーストクラッチ64は
第4ギヤ59aと爪64aと連結され、シフタ64bに
より施肥装置16のオン・オフができるように構成され
ている。また、シフタ64bは植付け用クラッチ67を
操作させる植付けクラッチ用ロッド68の操作に連動し
て動作するようにロッド69が連結されている。
【0035】なお、図5に示すように走行用第1軸37
はベアリング軸受37aによって回転自在に支持されて
いるが、走行用第1軸37を支持する前に、第1変速ギ
ヤ38に主変速シフトシャフトとしての第1シフトシャ
フト65aを組み付けるとともに、第2変速ギヤ40に
副変速シフトシャフトとしての第2シフトシャフト65
bを組み付けている。そのため、ミッションケース15
aには、軸受37aを嵌合させる透孔15bが穿設され
ており、施肥装置16を取付けない乗用田植機11の場
合には、この透孔15bに蓋15cを嵌合できるように
構成されている。
【0036】なお、図1中、66は、クラッチ爪46を
スライドさせるために左ケース部15lの下面に設けら
れたシフトシャフトで、機体14を左右旋回させる時に
切替操作される。
【0037】次に、作用について説明する。
【0038】エンジンの回転は、ベルト式無段変速装置
26に伝達され、従動側プーリ28を回転させることに
なる。そして、従動側プーリ28の回転は、ミッション
入力軸27に伝達され、メインクラッチ34が接続され
ている場合においては、外周軸32を回転させることに
なる。この外周軸32の回転は、第1変速ギヤ38を介
して走行用第1軸37に伝達されるとともに、第1株間
変速ギヤ50を介して植付け用第1軸49に伝達され
る。
【0039】さらに、走行用第1軸37に伝達された回
転は、第2変速ギヤ40を介して走行用第2軸39に伝
達され、走行用第2軸39から前輪駆動軸42に前輪駆
動ギヤ41およびデファレンシャル43を介して伝達さ
れる。また、走行用第2軸39の回転は、第1ギヤ45
から左旋回ギヤ44lに、さらに第2ギヤ45bから右
旋回ギヤ44rに伝達される。
【0040】この場合、機体14を直進させる場合に、
左旋回ギヤ44lおよび右旋回ギヤ44rは、共に空転
して走行用第2軸39の回転が右側駆動軸42rに伝達
されず、前輪駆動ギヤ41およびデファレンシャル43
を介して走行用第2軸39の回転がデフリングギヤ43
aに伝達されるのみとなり、このデフリングギヤ43a
によって走行用第2軸39の回転が前輪駆動軸42に伝
達される前輪駆動軸42に回転が伝達される。
【0041】また、例えば右旋回する時は、図示を省略
したハンドルの切れ角によりシフトシャフト55が右側
にスライドし、同時にクラッチ爪46が右旋回ギヤ44
rの爪44bに噛合し、デファレンシャル43を介さな
いで直接前輪駆動軸42に動力を伝達し右前輪12を駆
動する。
【0042】一方、前輪駆動ギヤ41によりデフリング
ギヤ43aを駆動し、デファレンシャル43の差動作用
により左側駆動軸42lを右側駆動軸42rより速く回
転させて左前輪12を駆動させるようにする。
【0043】走行用第2軸39の回転は、後輪駆動ギヤ
47を介して後輪走行用PTO軸48に伝達される。
【0044】また、植付け用第1軸49に伝達された外
周軸32の回転は、第2株間変速ギヤ52を介して植付
け用第2軸51に伝達され、さらに植付け部駆動ギヤ5
4を介して植付け用PTO軸53へと回転が伝達され
る。
【0045】さらに、メインクラッチ34が接続されて
外周軸32を回転させることにより、外周軸32の回転
は、第1変速ギヤ38を介して走行用第1軸37に伝達
される。そして、走行用第1軸37に伝達された回転
は、ペースト駆動入力軸58に取付けられた第3ギヤ5
8aに噛合している第4ギヤ59aを介してペースト駆
動取出し軸59に伝達され、このペースト駆動取出し軸
59からポンプ動力伝達手段60を介して施肥ポンプ5
7に伝達される。
【0046】これにより施肥ポンプ57の駆動部57c
を動作させて肥料タンク55の補助タンク55bを貫通
している連結軸57eを介してポンプ部57dを動作さ
せ、肥料管56を介して圃場の土中に肥料を注入させ
る。
【0047】また、走行用第1軸37にペースト駆動入
力軸58を連結させない場合には、図5に示すようにミ
ッションケース15aの透孔15bを蓋15cにより閉
蓋する。
【0048】このようにペーストケース61にはペース
トクラッチ64が内蔵されているので、ミッションケー
ス15aに内蔵されている植付け用クラッチ67との連
動および運転席近くでのペーストクラッチ64の単独操
作が容易にできる。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなようにこの発明
によれば、エンジンからの動力が伝達される伝達系をミ
ッションケースに内蔵させ、該ミッションケースの透孔
を利用して走行用駆動軸に動力取出し軸を連結する場合
に、前記ミッションケースに施肥動力取出し用ケースを
取付け、前記透孔を施肥動力取出しケースによって覆う
ようにし、かつミッションケースに施肥動力取出し用ケ
ースを取付けなければ、前記透孔を閉蓋するようにした
ので、走行用駆動軸をミッションケースに取り付ける際
に必要な透孔を動力取出し軸を連結するために利用で
き、施肥装置を取付ける場合でも施肥装置を取付けない
場合と同一のミッションケースを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る乗用移動農
機におけるミッションを示す展開断面図である。
【図2】同上のミッションを示す側面図である。
【図3】乗用田植機を示す側面図である。
【図4】施肥装置の要部を抽出して示す拡大平面断面図
である。
【図5】施肥装置を取付けないミッションの要部を示す
断面図である。
【図6】従来の乗用移動農機におけるミッションの一例
を示す展開図である。
【符号の説明】
15 伝達系(ミッション) 15a ミッションケース 15b 透孔 37 走行用駆動軸(走行用第1軸) 38 主変速シフトギヤ(第1変速ギヤ) 40 副変速シフトギヤ(第2変速ギヤ) 43 デファレンシャル装置(デファレンシャル) 44l デファレンシャル装置(左旋回ギヤ) 44r デファレンシャル装置(右旋回ギヤ) 45a デファレンシャル装置(第1ギヤ) 45b デファレンシャル装置(第2ギヤ) 57 施肥駆動装置(施肥ポンプ) 58 動力取出し軸(ペースト駆動入力軸) 59 動力取出し軸(ペースト駆動取出し軸) 61 施肥動力取出し用ケース(ペーストケース)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの動力を、変速シフトギヤ
    を支持した走行用駆動軸を介してデファレンシャル装置
    に伝達する伝達系と、該伝達系を内蔵するミッションケ
    ースと、肥料タンクの肥料を繰り出し供給する施肥駆動
    装置と、を備えてなる乗用移動農機におけるミッション
    において、 前記ミッションケースに形成され、前記走行用駆動軸を
    支持する透孔と、 該透孔を利用して前記走行用駆動軸に連結され、前記施
    肥駆動装置の駆動用に供する動力取出し軸と、 該動力取出し軸を覆って支持し、前記ミッションケース
    に着脱自在に取付けられる施肥動力取出し用ケースと、
    を備え、 前記走行用駆動軸に前記動力取出し軸を連結させる場合
    は、前記ミッションケースの透孔を施肥動力取出し用ケ
    ースによって覆い、該動力取出し軸を連結させない場合
    は、前記透孔を閉蓋するようにした、 ことを特徴とする乗用移動農機におけるミッション。
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