JPH11153376A

JPH11153376A - 冷蔵ショーケース

Info

Publication number: JPH11153376A
Application number: JP32121497A
Authority: JP
Inventors: Kenji Irie; 憲二入江
Original assignee: Okamura Corp
Current assignee: Okamura Corp
Priority date: 1997-11-21
Filing date: 1997-11-21
Publication date: 1999-06-08
Anticipated expiration: 2017-11-21
Also published as: JP3998078B2

Abstract

(57)【要約】【課題】コーナー型の冷蔵ショーケースにおいて、商
品収納部のコーナー部を、効果的に冷却できるようにす
る。【解決手段】内部に、前面と側面との間にコーナー部
７ａを有する商品収容部７が設けられ、商品収容部７の
後方かつ商品収容部７の側端から内方に離れた部分に、
商品収容部７の下方に形成された冷気通路と連通する上
向きのダクト９が設けられ、商品収容部７の外周縁部に
設けた吸込口１２から吸い込んだ空気を、冷却機により
冷却し、かつ冷気通路とダクト９とを介して、ダクト９
の上端部に設けた吹出口より吸込口１２に向かって吹き
出すことにより、商品取り出し用の開口にエアカーテン
を形成するようにした冷蔵ショーケースにおいて、ダク
ト９の前面と側面との角部に、商品収容部７のコーナー
部７ａに向かって冷気を吹き出す吹出孔１７を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵ショーケース
の商品収納部のコーナー部を、効率よく冷却しうるよう
にした冷蔵ショーケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の冷蔵ショーケースには、商品取り
出し口が前面のみに設けられた直線型のユニットと、同
じく前面と一側面とに設けられたコーナー型のユニット
とがあり、複数の直線型のユニットを横方向に一列に並
べ、かつその列の両端にコーナー型のユニットを連結し
たものを、壁面に沿って配設したり、または、このよう
に連結したものを背中合わせにして、フロアの中央に配
設したりされる。

【０００３】直線型のユニットでは、冷蔵ショーケース
の天井部の前端部下面に冷気の吹出口を、また最下段に
位置する陳列台の前端部上面に吸込口を、それぞれ横方
向に一列に並ぶように設け、吹出口から吐出する冷気
を、吸込口で吸引させることにより、商品取り出し口に
エアカーテンを形成して、内部の商品収容部内の冷気が
外部に放散するのを防止するようにしている。

【０００４】また、コーナー型のユニットでも、同様の
吹出口を、天井部の下面の前端部と側端部とに設け、か
つ同様の吸込口を、陳列台の前縁上端と側縁上面とに設
けて、前面と側面とにエアカーテンを形成するようにし
ている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】コーナー型のユニット
では、前面と側面とが開放しているので、その前面と側
面とが交わるコーナー部分において、完全なエアカーテ
ンが形成されにくく、その内側の商品収容部のコーナー
部の冷却効果が低下するという問題がある。

【０００６】特に、近年、外観を向上させるため、天井
部の奥行きを小とするとともに、天井部の側端を陳列台
の側面より内側に位置させて、冷蔵ショーケースを全体
として、下部が拡がった山形をなすようにする傾向があ
るが、このようにすると、エアカーテンが益々商品収容
部のコーナー部に到達しにくくなり、同部の冷却効果が
著しく低下するおそれがある。

【０００７】本発明は、従来の技術が有する上述のよう
な問題点に鑑みてなされたもので、商品収納部のコーナ
ー部を、効果的に冷却できるようにした冷蔵ショーケー
スを提供することを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (１) 少なくとも前面と一側面とに商品取り出し用の開
口を備え、内部に、前面と側面との間にコーナー部を有
する商品収容部を有し、前記商品収容部の後方かつ商品
収容部の側端から内方に離れた部位に、商品収容部の下
方に形成された冷気通路と連通する上向きのダクトを設
け、前記冷気通路とダクトとのいずれかに冷却機とファ
ンとを設け、前記商品収容部の外周縁部に設けた吸込口
から吸い込んだ空気を、前記冷却機により冷却し、かつ
前記冷気通路とダクトとを介して、ダクトの上端部に設
けた吹出口より前記吸込口に向かって吹き出すことによ
り、商品取り出し用の開口にエアカーテンを形成するよ
うにした冷蔵ショーケースにおいて、前記ダクトの前面
と側面との角部に、商品収容部のコーナー部に向かって
冷気を吹き出す吹出孔を設ける。

【０００９】(２) 上記(１)項において、ダクト内に、
他のダクト内空間と隔絶され、吹き出し孔に連通すると
ともに、下端が冷気通路に連通し、かつ上端が閉塞され
たコーナー部専用のコーナーダクトを設ける。

【００１０】(３) 上記(１)項または(２)項において、
ダクトの前面と側面との角部に、平面視において前記前
面及び側面と所要の角度をなし、かつ商品収容部のコー
ナー部に面する斜向面を設け、この斜向面に吹出孔を設
ける。

【００１１】(４) 上記(１)項〜(３)項のいずれかにお
いて、ダクトの角部に、前記商品収納部のコーナー部に
向かって開口し、かつ棚板支持用のブラケット等を係止
するための係止孔を設ける。

【００１２】(５) 上記(１)項〜(４)項のいずれかにお
いて、吹出口の取付位置を、吸込口の取付位置よりも、
ダクト側に後退させる。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、添
付図面を参照しながら説明する。

【００１４】本実施形態の冷蔵ショーケース(１)の右端
部は、前後対称形をなす２個のコーナーユニット(２)
(２)によって構成されており、冷蔵ショーケース(１)の
中間部は、複数個(図では２個のみ図示)の直線型の中間
ユニット(３)(３)を、前後方向に背中合わせとして、左
右方向に並べて構成されている。

【００１５】次に、前側のコーナーユニット(２)につい
て詳述する。なお、後側のコーナーユニット(２)は、前
側のコーナーユニット(２)と、前後対称をなすため、前
側のコーナーユニット(２)と同じ符号を付すに止めて、
その詳細な説明は省略する。

【００１６】また、仮想線で示した中間ユニット(３)
は、コーナーユニット(２)とは若干構成が異なるもの
の、コーナーユニット(２)と実質的に同一構成であるた
め、コーナーユニット(２)に対応する部材に、コーナー
ユニット(２)における符号に「′」を付けた符号を付す
に止めて、その詳細な説明は省略する。

【００１７】床面(４)に載置した基台(５)の上面には、
上面、左側面、及び背面が開口する陳列台(６)が載置さ
れており、陳列台(６)の前面板(6a)と右側面板(6b)と底
板(6c)の間の空間は、商品収納部(７)となっている。

【００１８】陳列台(６)における底板(6c)の下方は、冷
却機とファン(いずれも図示略)が配設された冷気通路
(８)となっており、底板(6c)における後部でかつ右側面
板(6b)から左方に離れた部分には、平面視方形をなすと
ともに、前後寸法及び左右寸法が、底板(6c)のそれより
短い、上方を向くダクト(９)が、冷気通路(８)と連通す
るようにして立設されている。

【００１９】ダクト(９)の上端部には、平面視方形をな
すとともに、前後寸法および左右寸法が、底板(6c)のそ
れより短い天井部(10)が設けられている。ダクト(９)の
前面及び右側面には、多数の小孔(9a)が穿設されてい
る。

【００２０】天井部(10)の下面の前縁部と側縁部とに
は、多数の吹出口(11)が設けられ、この吹出口(11)か
ら、斜め下方に吹き出された冷気は、陳列台(６)の前面
板(6a)及び右側面板(6b)の上端部に形成された吸込口(1
2)から、冷気通路(８)に送られ、吹出口(11)と吸込口(1
2)との間に、冷気のエアカーテン(Ａ)を形成するように
なっている(図３参照)。

【００２１】図４及び図５に拡大して示すように、ダク
ト(９)の前面と右側面との角部に形成された、上下方向
を向く平面視並列２段角形の受溝(13)には、上下方向を
向くとともに、受溝(13)と補形をなす接合面を有するコ
ーナー部専用の中空のコーナーダクト(14)が嵌合されて
いる。

【００２２】コーナーダクト(14)における前面と右側面
との角部には、ダクト(９)の前面及び右側面と所要の角
度をなし、かつ商品収納部(７)における前面と右側面と
の間に形成されたコーナー部(7a)に面する斜向面(15)が
形成されている。コーナーダクト(14)の下端は開口し
て、ダクト(９)の内部と連通しており、コーナーダクト
(14)の上端は閉じている。

【００２３】斜向面(15)の両側部には、後述するブラケ
ット(21)を係止するための係止孔(16)が、上下方向に多
数並べて穿設されており、斜向面(15)の中央部には、多
数の円形の吹出孔(17)が、上下方向に並べて穿設されて
いる。

【００２４】ダクト(９)の右端部の後側のコーナー部に
形成された、上下方向を向く角形の保持溝(18)には、上
下方向を向く中空の角管状の支柱(19)が嵌合されてい
る。支柱(19)の右側面には、後述するブラケット(21)を
係止するための多数の係止孔(20)が、上下方向に並べて
穿設されている。

【００２５】コーナーダクト(14)と支柱(19)の係止孔(1
6)(20)、及びダクト(９)の前面に上下方向に並べて設け
られた多数の係止孔(図示略)における、それぞれ等高を
なすものには、上下３段にわたって、ほぼ水平のブラケ
ット(21)の基端側の係止片(図示略)が係合されており、
各段のブラケット(21)には、それぞれ棚板(22)が支持さ
れている。各段の棚板(22)の前後方向及び左右方向の寸
法は、下段のものほど上段のものより大きくしてある。

【００２６】各段の棚板(22)は、ダクト(９)の前面の右
端部を除く部分に取り付けられた、平面視長方形の方形
板(23)と、ダクト(９)の右端部を囲むようにして取り付
けられた、平面視ほぼＬ字形のコーナー棚板(24)とによ
り構成されている。コーナー棚板(24)は、ダクト(９)の
右側面に取り付けられた、平面視ほぼ台形のコーナー板
(25)と、ダクト(９)の前面の右端部に取り付けられ、そ
の斜辺部が、コーナー板(25)の斜辺部に当接する、コー
ナー板(25)と対称形をなすコーナー板(26)とからなって
いる。

【００２７】以上説明した本実施形態では、商品収納部
(７)のコーナー部(7a)側を向くコーナーダクト(14)の斜
向面(15)に、冷気の吹出孔(17)を設けてあるので、吹出
孔(17)から噴出する冷気が、商品収納部(７)のコーナー
部(7a)側に向かうようになり、商品収納部(７)のコーナ
ー部(7a)に、エアカーテン(Ａ)が形成されにくい場合で
も、商品収納部(７)のコーナー部(7a)を、確実に冷却す
ることができる。

【００２８】また、本実施形態では、斜向面(15)に設け
た係止孔(16)からの冷気が、商品収納部(７)のコーナー
部(7a)側に向かうようになっているので、商品収納部
(７)のコーナー部(7a)は、より確実に冷却される。

【００２９】さらに、ダクト(９)の周囲に穿設した多数
の小孔(9a)から、ダクト(９)内の冷気を商品収納部(７)
内に排出し、商品収納部(７)全体を、効果的に冷却する
ようになっている。

【００３０】なお本実施形態では、ダクト(９)の角部
に、吹出孔(17)と係止孔(16)が穿設されたコーナーダク
ト(14)を取り付けているが、コーナーダクト(14)を設け
ずに、ダクト(９)の角部に直接吹出孔(17)や係止孔(16)
を穿設することもある。この場合、ダクト(９)の角部
に、斜向面(15)と同様の斜向面を形成するのがよい。

【００３１】また、本発明は、上面が開口する方形の有
底箱状のケースの底部中央に、ケース内の商品収容部の
深さとほぼ同等の高さを有するダクトを立設し、このダ
クトの上端部の前後面及び左右の側面に設けた吹出口か
らケースの内側面上部に設けた吸込口に向かって冷気を
吹き出させることにより、ほぼ水平のエアカーテンを形
成することができるようにした、いわゆる平型の冷蔵シ
ョーケースにも適用することができる。

【００３２】

【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を奏す
ることができる。 (ａ) 請求項１記載の発明によれば、ダクトに商品収納
部のコーナー部側を向く、冷気の吐出孔を設けたので、
この吐出孔から排出される冷気により、商品収納部を、
確実に冷却することができる。

【００３３】(ｂ) 請求項２記載の発明によれば、商品
収納部のコーナー部に向かう冷気を、エアカーテン形成
用の冷気からも独立させて、コーナー部を強力に冷却す
ることができる。

【００３４】(ｃ) 請求項３記載の発明のように、ダク
トの角部に斜向面を設け、そこに吹出孔を穿設すれば、
吹出孔から噴出する冷気は、自ずと商品収容部のコーナ
ー部に向かうので、製造が容易になるとともに、構造を
簡素化することができる。

【００３５】(ｄ) 請求項４記載の発明によれば、ブラ
ケットの係止孔が、商品収納部のコーナー部側を向いて
いるので、この係止孔からも、冷気が、商品収納部のコ
ーナー部側に向かうようになり、商品収納部のコーナー
部を、より確実に冷却できる。

【００３６】(ｅ) 請求項５記載の発明によれば、冷蔵
ショーケースの上方からも、商品収納部内の商品を目視
しやすくなるので、顧客の購買意欲を向上させることが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態の正面図である。

【図２】同じく平面図である。

【図３】同じく図１のIII−III線に沿う縦断側面図であ
る。

【図４】同じく図１のIV−IV線に沿う拡大横断平面図で
ある。

【図５】同じく最下段の棚板のコーナー部の拡大斜視図
である。

【符号の説明】

(１)冷蔵ショーケース (２)コーナーユニット (３)中間ユニット (４)床面 (５)基台 (６)陳列台 (6a)前面板 (6b)右側面板 (6c)底板 (７)商品収納部 (7a)コーナー部 (８)冷気通路 (９)ダクト (9a)小孔 (10)天井部 (11)吹出口 (12)吸込口 (13)受溝 (14)コーナーダクト (15)斜向面 (16)係止孔 (17)吹出孔 (18)保持溝 (19)支柱 (20)係止孔 (21)ブラケット (22)棚板 (23)方形板 (24)コーナー棚板 (25)(26)コーナー板 (Ａ)エアカーテン

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】少なくとも前面と一側面とに商品取り出
し用の開口を備え、内部に、前面と側面との間にコーナ
ー部を有する商品収容部を有し、前記商品収容部の後方
かつ商品収容部の側端から内方に離れた部位に、商品収
容部の下方に形成された冷気通路と連通する上向きのダ
クトを設け、前記冷気通路とダクトとのいずれかに冷却
機とファンとを設け、前記商品収容部の外周縁部に設け
た吸込口から吸い込んだ空気を、前記冷却機により冷却
し、かつ前記冷気通路とダクトとを介して、ダクトの上
端部に設けた吹出口より前記吸込口に向かって吹き出す
ことにより、商品取り出し用の開口にエアカーテンを形
成するようにした冷蔵ショーケースにおいて、前記ダクトの前面と側面との角部に、商品収容部のコー
ナー部に向かって冷気を吹き出す吹出孔を設けたことを
特徴とする冷蔵ショーケース。
【請求項２】ダクト内に、他のダクト内空間と隔絶さ
れ、吹き出し孔に連通するとともに、下端が冷気通路に
連通し、かつ上端が閉塞されたコーナー部専用のコーナ
ーダクトを設けたことを特徴とする請求項１記載の冷蔵
ショーケース。
【請求項３】ダクトの前面と側面との角部に、平面視
において前記前面及び側面と所要の角度をなし、かつ商
品収容部のコーナー部に面する斜向面を設け、この斜向
面に吹出孔を設けたことを特徴とする請求項１または２
記載の冷蔵ショーケース。
【請求項４】ダクトの角部に、前記商品収納部のコー
ナー部に向かって開口し、かつ棚板支持用のブラケット
等を係止するための係止孔を設けたことを特徴とする請
求項１〜３のいずれかに記載の冷蔵ショーケース。
【請求項５】吹出口の取付位置を、吸込口の取付位置
よりも、ダクト側に後退させたことを特徴とする請求項
１〜４のいずれかに記載の冷蔵ショーケース。