JPH11151941A - 液体燃料タンク用ブリーザ装置 - Google Patents

液体燃料タンク用ブリーザ装置

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JPH11151941A
JPH11151941A JP32310797A JP32310797A JPH11151941A JP H11151941 A JPH11151941 A JP H11151941A JP 32310797 A JP32310797 A JP 32310797A JP 32310797 A JP32310797 A JP 32310797A JP H11151941 A JPH11151941 A JP H11151941A
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JP
Japan
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valve
pressure
intake valve
holder
tank
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JP32310797A
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English (en)
Inventor
Akio Nakagawa
晃男 中川
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】エンジン等に用いる液体燃料タンク用ブリ
ーザ装置において、吸気弁1にダイヤフラム弁が用いら
れ、圧抜き弁3の圧抜き弁体6が磁力またはスプリング
力で閉弁されるように構成されている。 【効果】吸気弁1の開弁圧を吸気に適した値に設定でき
るとともに、圧抜き弁3の開弁圧を圧抜きに適した値に
設定すると、その開弁圧の変動を小さくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン等に用い
る液体燃料タンク用ブリーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液体燃料タンク用ブリーザ装置の従来技
術として、図6に示すものがある。このブリーザ装置は
次のように構成されている。図6(A)に示すように、
弁ホルダ(101)に吸気弁と圧抜き弁とを兼ねた調圧弁
(112)が取り付けられ、この調圧弁(112)にダイヤ
フラム弁が用いられ、ダイヤフラムの調圧弁体(104)
がその張力で調圧弁座(105)に着座されている。
【0003】そして、図6(B)に示すように、タンク
内の負圧が大きくなると、このタンク内の負圧により、
調圧弁体(104)がその張力に抗して開弁され、図6
(C)に示すように、タンク内の正圧が大きくなると、
このタンク内の正圧により、調圧弁体(104)がその張
力に抗して開弁される。
【0004】調圧弁(112)は次のように構成されてい
る。図6(B)に示すように、調圧弁座(105)の弁体
着座部(113)は円錐台形状に形成され、その周側面は
タンクから離れるにつれて次第に径大となるテーパ面
(114)とされ、このテーパ面(114)にタンクから離
れるにつれて次第に通路断面積が広がる通気溝(115)
が設けられ、ダイヤフラム弁体(104)の中央部に調圧
弁孔(108)が設けられ、調圧弁孔(108)の周肉部
(109)が弁体着座部(113)のテーパ面(114)に着
座される。
【0005】そして、図6(B)に示すように、タンク
内の負圧が大きくなると、このタンク内の負圧により、
調圧弁体(104)がタンクに近づく方向に膨らんで、調
圧弁孔(108)の周肉部(109)が弁体着座部(113)
から抜けることにより、調圧弁体(104)が開弁され、
外気導入(116)がなされる。一方、図6(C)に示す
ように、タンク内の正圧が大きくなると、このタンク内
の正圧により、弁孔(108)の周肉部(109)がタンク
から遠ざかる側に膨らんで、調圧弁孔(108)の周肉部
(109)がテーパ面(114)に沿ってせり上がり、通気
溝(115)が開通することにより、調圧弁体(104)が
開弁され、圧抜き(117)がなされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術には次の
問題がある。上記従来技術では、圧抜き時に、調圧弁孔
(108)の周肉部(109)がテーパ面(114)に接触す
る状態が微妙に変化し、開弁圧が大きく変動する。開弁
圧が大きくなり過ぎると、タンク内の正圧が大きくな
り、タンク内からエンジンのキャブレータ等に燃料が過
剰に供給されるという問題が生じる。開弁圧が小さくな
り過ぎると、調圧弁(112)から燃料蒸気が多量に放出
され、大気を汚染するという問題が生じる。本発明は、
上記問題を解決することを課題とする。
【0007】
【発明の経過】本発明の発明者は、本発明に先立ち、各
種の実験を行い、次の知見を得た。吸気に適した開弁圧
は0.007kgf/cm2以下であり、圧抜きに適した開
弁圧は0.03〜0.08kgf/cm2であることが分かっ
た。
【0008】吸気に適した開弁圧を得るため、ダイヤフ
ラム弁の開弁圧を0.007kgf/cm2以下の値に設定
すると、開弁圧の変動を小さくできることが分かった。
磁力またはスプリング力で閉弁される弁の開弁圧を同様
の値に設定しようとしたが、このような小さな値では設
定することができなかった。
【0009】一方、圧抜きに適した開弁圧を得るため、
ダイヤフラム弁の開弁圧を0.03〜0.08kgf/cm2
の範囲で設定すると、開弁圧が0.01〜0.17kgf/
cm 2の範囲にわたって大きく変動することが分かっ
た。磁力またはスプリング力で閉弁される弁の開弁圧を
同様の範囲で設定すると、開弁圧の変動を小さくできる
ことが分かった。
【0010】以上のことから、本発明の発明者は、吸気
弁にはダイヤフラム弁が最適であり、圧抜き弁には磁力
またはスプリング力で閉弁される弁が最適であることを
発見し、この発明に至った。
【0011】
【課題を解決するための手段】(請求項1の発明)請求
項1の発明は、液体燃料タンク用ブリーザ装置に関し、
次のように構成されていることを特徴とする。図1
(A)または図5に示すように、弁ホルダ(1)に吸気弁
(2)と圧抜き弁(3)とが取り付けられ、吸気弁(2)にダ
イヤフラム弁が用いられ、ダイヤフラムの吸気弁体(4)
がその張力で吸気弁座(5)に着座され、図1(B)に示
すように、タンク内の負圧が大きくなると、このタンク
内の負圧により吸気弁体(4)がその張力に抗して開弁さ
れるように構成されている。
【0012】そして、図1(A)または図5に示すよう
に、圧抜き弁(3)の圧抜き弁体(6)が磁力またはスプリ
ング力で圧抜き弁座(7)に着座され、図1(C)に示す
ように、タンク内の正圧が大きくなると、このタンク内
の正圧により、圧抜き弁体(6)が磁力またはスプリング
力に抗して開弁されるように構成されている。
【0013】(請求項2の発明)請求項2の発明は、請
求項1の発明において、次のように構成されていること
を特徴とする。図1(B)に示すように、弁ホルダ(1)
が弾性体で形成され、この弁ホルダ(1)に弁座嵌入凹部
(11)が凹設され、この弁座嵌入凹部(11)に吸気弁座
(5)が嵌入され、この弁座嵌入凹部(11)の底壁が吸気
弁体(4)とされている。
【0014】(請求項3の発明)請求項3の発明は、請
求項1または請求項2の発明において、次のように構成
されていることを特徴とする。図1(B)に示すよう
に、吸気弁体(4)の中央部に吸気弁孔(8)が設けられ、
この吸気弁孔(8)の周肉部(9)が吸気弁座(5)の端面
(10)に着座されるように構成されている。
【0015】(請求項4の発明)請求項4の発明は、請
求項1から請求項3のいずれかの発明において、図1
(A)または図5に示すように、弁ホルダ(1)の下方に
一対の連通口(34)(34)が設けられ、この連通口(3
4)(34)で弁ホルダ(1)の下方空間(44)とタンク内
とが連通され、図4に示すように、弁ホルダ(1)を上方
から見て、上記一対の連通口(34)(34)が弁ホルダ
(1)のホルダ中央部(45)を挟んだ相互反対側に配置さ
れ、この一対の連通口(34)(34)を通過する仮想縦走
直線(46)とホルダ中央部(45)で直交する仮想横断直
線(47)上で、吸気弁(2)と圧抜き弁(3)とがホルダ中
央部(45)を挟んだ相互反対側に配置されていることを
特徴とする。
【0016】
【発明の作用及び効果】(請求項1の発明)請求項1の
発明は、次の作用効果を奏する。この発明によれば、図
1(A)・(B)または図5に示すように、吸気弁(2)
にダイヤフラム弁が用いられているので、吸気弁(2)の
開弁圧を吸気に適した値に設定することができる。吸気
弁(2)の開弁圧が大き過ぎる場合には、タンク内の負圧
が大きくなり過ぎ、タンク内からキャブレータ等への燃
料の供給が停滞するという問題が生じるが、この発明に
よれば、この問題を解決することができる。
【0017】この発明によれば、図1(A)・(C)ま
たは図5に示すように、圧抜き弁(3)に磁力またはスプ
リング力で閉弁される弁が用いられているので、圧抜き
に適した開弁圧に設定すると、その開弁圧の変動を小さ
くできる。圧抜き弁(3)に開弁圧が大きく変動するもの
を用いると、次のような問題が生じる。すなわち、開弁
圧が大きくなり過ぎると、タンク内の正圧が大きくなり
過ぎ、タンク内からエンジンのキャブレータ等に燃料が
過剰に供給されるという問題が生じる。また、開弁圧が
小さくなり過ぎると、圧抜き弁(3)からタンク内の燃料
蒸気が多量に抜け、大気を汚染するという問題が生じ
る。この発明によれば、このような問題を解決すること
ができる。
【0018】(請求項2の発明)請求項2の発明は、請
求項1の発明の作用効果に加え、次の作用効果を奏す
る。この発明によれば、図1(A)・(B)または図5
に示すように、弁座嵌入凹部(11)の底壁がダイヤフラ
ムの吸気弁体(4)とされているので、吸気弁体(4)の取
付作業や、吸気弁体(4)と弁ホルダ(1)との境界の封止
作業が不要になり、製造作業を簡素化することができ
る。
【0019】(請求項3の発明)請求項3の発明は、請
求項1または請求項2の発明の作用効果に加え、次の作
用効果を奏する。この発明によれば、図1(A)・
(B)または図5に示すように、吸気弁孔(8)の周肉部
(9)が吸気弁座(5)の端面(10)に着座されているの
で、吸気弁孔(8)の周肉部(9)の摩耗損傷を抑制するこ
とができる。
【0020】(請求項4の発明)請求項4の発明は、請
求項1から請求項3のいずれかの発明の作用効果に加
え、次の作用効果を奏する。この発明によれば、図4に
示すように、一対の連通口(34)(34)を通過する仮想
縦走直線(46)と直交する仮想横断直線(47)上で、吸
気弁(2)と圧抜き弁(3)とがホルダ中央部(45)を挟ん
だ相互反対側に配置されているので、吸気弁(2)と圧抜
き弁(3)とが、一対の連通口(34)(34)のいずれにも
偏らない位置に配置される。吸気弁(2)または圧抜き弁
(3)が一対の連通口(34)(34)の一方に偏って配置さ
れる場合には、燃料タンクが一方の連通口(34)側に下
り傾斜すると、この連通口(34)から侵入した燃料が近
くの弁に侵入し、弁口を詰まらせるという問題が起こる
が、本発明では、このような問題が起こりにくい。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1から図4は本発明の第1実施形態を
説明する図である。この実施形態では、ガソリンエンジ
ンの燃料タンク用キャップが用いられている。図1
(A)に示すように、この燃料タンク用キャップ(21)
は、燃料タンクの燃料補給筒(19)に装着されている。
【0022】燃料タンクの燃料補給筒(19)は、次のよ
うに構成されている。図1(A)に示すように、燃料補
給筒(19)は円筒形に形成され、その上端開口部に内向
きに折り返されたキャップ装着部(22)が設けられてい
る。図3(B)に示すように、キャップ装着部(22)の
上壁(23)から内壁(24)にわたって差し込み口(25)
が形成され、内壁(24)に差し込み口(25)に続く案内
部(26)と係止部(27)とが形成されている。
【0023】キャップ(21)は、次のように構成されて
いる。図1(A)に示すように、キャップ本体(28)が
開口を上に向けた皿形に形成され、その開口周縁にフラ
ンジ部(35)が形成され、このフランジ部(35)の下に
円環形のガスケット(40)が装着されている。キャップ
本体(28)上にはハンドル(31)が取り付けられてい
る。ハンドル(31)は開口を下に向けた皿形に形成さ
れ、図3(A)に示すように、その周囲に膨出状の指が
かり(38)が形成されている。図1(A)に示すよう
に、このハンドル(31)はキャップ本体(28)のフラ
ンジ部(35)上に載置固定されている。キャップ本体
(28)の底壁の下部には板バネ係合片(29)が付設され
ている。
【0024】キャップ(21)は、燃料補給筒(19)に次
のようにして装着する。図1(A)に示すように、キャ
ップ(21)をキャップ装着部(22)に被せ、図3(B)
に矢印で示すように、キャップ装着部(22)の差し込み
口(25)に上方から板バネ係合片(29)を差し込み、キ
ャップを回しながら、板バネ係合片(29)を案内部(2
6)の案内で係止部(27)に係合させる。これにより、
図1(A)に示すように、キャップ(21)はキャップ装
着部(22)に固定される。キャップ装着部(22)の上壁
(23)にはガスケット(40)が密着し、キャップ装着部
(22)とキャップ(21)との封止が行われる。
【0025】キャップ(21)にはブリーザ装置が設けら
れ、これは次のように構成されている。図1(A)に示
すように、キャップ本体(28)に弁ホルダ(1)が内嵌さ
れ、この弁ホルダ(1)に吸気弁(2)と圧抜き弁(3)とが
取り付けられている。キャップ本体(28)の底壁に板バ
ネ係合片(29)に臨む第1連通口(34)が設けられ、板
バネ係合片(29)が係止部(27)に係合した状態では、
板バネ係合片(29)が第1連通口(34)から離れ、第1
連通口(34)が開通し、タンク内と弁ホルダ(1)の下方
空間(44)が連通する。板バネ係合片(29)の下部には
バッフルプレート(30)が取り付けられている。このバ
ッフルプレート(30)は開口を下に向けた皿形に形成さ
れ、波立った燃料が第1連通口(34)からキャップ本体
(28)内に侵入するのを抑制する。図3(A)に示すよ
うに、キャップ本体(28)のフランジ部(35)の上面に
その周方向に沿う円弧状の突条(41)が形成され、この
突条(41)が指がかり(38)に臨む位置で分断され、こ
の分断個所が第2連通口(42)とされ、この第2連通口
(42)で弁ホルダ(1)上方空間と大気とが連通する。
【0026】吸気弁(2)は次のように構成されている。
図1(A)・(B)に示すように、吸気弁(2)にダイヤ
フラム弁が用いられ、ダイヤフラムの吸気弁体(4)がそ
の張力で弁座(5)に着座され、図1(B)に示すよう
に、タンク内の負圧が大きくなると、このタンク内の負
圧により吸気弁体(4)がその張力に抗して開弁されるよ
うに構成されている。吸気弁体(4)が開弁されると、タ
ンク内に外気導入(16)がなされる。吸気弁(2)にダイ
ヤフラム弁を用いると、吸気弁(2)の開弁圧を吸気に適
した値に設定することができる。吸気弁(2)の開弁圧が
大きくすぎる場合には、タンク内の負圧が大きくなり過
ぎ、タンク内からキャブレータ等への燃料の供給が停滞
するという問題が生じる。この実施形態によれば、この
問題を解決できる。
【0027】図1(A)・(B)に示すように、弁ホル
ダ(1)が弾性体で形成され、この弁ホルダ(1)に弁座嵌
入凹部(11)が凹設され、この弁座嵌入凹部(11)に吸
気弁座(5)が嵌入され、この弁座嵌入部(11)の底板が
吸気弁体(4)とされている。このため、吸気弁体(4)の
取付作業や、吸気弁体(4)と弁ホルダ(1)との境界の封
止作業が不要になり、製造作業を簡素化することができ
る。そして、吸気弁体(4)の中央部に吸気弁孔(8)が設
けられ、この吸気弁孔(8)の周肉部(9)が吸気弁座(5)
の端面(10)に着座されるように構成されている。この
ため、吸気弁孔(8)の周肉部(9)が摩耗損傷を抑制する
ことができる。
【0028】圧抜き弁(3)は、次のように構成されてい
る。圧抜き弁(3)の圧抜き弁体(6)が磁力で圧抜き弁座
(7)に着座され、図1(C)に示すように、タンク内の
正圧が大きくなると、このタンク内の正圧により、圧抜
き弁体(6)が磁力に抗して開弁されるように構成されて
いる。圧抜き弁体(6)が開弁されると、タンク内から大
気中に圧抜きがなされる。
【0029】図2(A)に示すように、圧抜き弁(3)は
弁ホルダ(1)に凹設された弁嵌入凹部(39)に内嵌され
ている。圧抜き弁(3)は弁体受け(31)を備え、弁体受
け(31)の表面に凹部(32)が設けられ、この凹部(3
2)に圧抜き弁体(6)が収容され、凹部(32)の底壁に
圧抜き弁孔(33)が設けられている。この圧抜き弁体
(6)は永久磁石で形成され、弁体受け(31)の裏面に磁
力吸着板(36)が付設され、圧抜き弁体(6)が磁力で閉
弁されている。
【0030】図2(A)・(B)に示すように、凹部
(32)の底壁から圧抜き弁孔(33)を取り囲む環部が立
ち上げられ、この環部が圧抜き弁座(7)とされている。
この圧抜き弁座(7)から離れた位置で凹部(32)の底壁
から突条(37)が立ち上げられ、この突条(37)の立ち
上げ端面が支点部(18)とされ、この支点部(18)と圧
抜き弁座(7)とに圧抜き弁体(6)が載置されている。こ
のため、圧抜き弁座(7)と圧抜き弁体(6)との接圧が高
まり、閉弁時の封止性が高い。
【0031】図2(B)に示すように、圧抜き弁孔(3
3)の中心軸線(28)と平行な向きに見て、支点部(1
8)は圧抜き弁孔(33)の中心軸線(38)を中心とする
円弧状に形成されている。このため、圧抜き弁孔(33)
の中心軸線(38)からほぼ等しい距離に位置する支点部
(18)のいずれかの箇所を支点にして圧抜き弁体(6)が
持ち上がるので、支点の位置ずれによって圧抜き弁(3)
の開弁圧の設定値が変化するのを抑制できる。また、支
点部(18)を形成する突条(37)の両端部が延設され、
凹部(32)の内周面に接続されている。このため、突条
(37)の振動が抑制されることにより、圧抜き弁体(6)
の振動が抑制され、圧抜き弁(3)の閉弁時の封止力が一
層高まる。
【0032】この実施形態では、一対の第1連通口(3
4)(34)と吸気弁(2)と圧抜き弁(3)との配置は次の
ようになっている。図1(A)に示すように、弁ホルダ
(1)の下方に一対の連通口(34)(34)が設けられ、こ
の連通口(34)(34)で弁ホルダ(1)の下方空間(44)
とタンク内とが連通されている。そして、図4に示すよ
うに、水平な弁ホルダ(1)を上方から見て、上記一対の
連通口(34)(34)が弁ホルダ(1)のホルダ中央部(4
5)を挟んだ相互反対側に配置されている。そして、こ
の一対の連通口(34)(34)を通過する仮想縦走直線
(46)とホルダ中央部(45)で直交する仮想横断直線
(47)上で、吸気弁(2)と圧抜き弁(3)とがホルダ中央
部(45)を挟んだ相互反対側に配置されている。
【0033】このため、吸気弁(2)と圧抜き弁(3)と
が、一対の連通口(34)(34)のいずれにも偏らない位
置に配置される。吸気弁(2)または圧抜き弁(3)が一対
の連通口(34)(34)の一方に偏って配置される場合に
は、燃料タンクが一方の連通口(34)側に下り傾斜する
と、この連通口(34)から侵入した燃料が近くの弁に侵
入し、弁口を詰まらせるという問題が起こるが、この実
施形態では、このような問題が起こりにくい。
【0034】図4中、符号(49)(49)は吸気弁(2)の
一対の外気入口であり、弁ホルダ(1)を上方から見て、
仮想縦走直線(46)に対して45゜傾斜する仮想傾斜直
線(48)上で、一対の外気入口(49)(49)が弁中央部
(50)を挟んだ相互反対側に配置されている。仮想縦走
直線(46)の向き、または、仮想横断直線(47)の向き
を、この燃料タンクを搭載した走行機体の進行方向に揃
えると、進行方向及びこの進行方向と直交する方向に走
行機体が傾いても、外気入口(49)(49)が燃料で塞が
れにくい。
【0035】なお、図1(A)では、説明の便宜上、吸
気弁(2)と圧抜き弁(3)と一対の連通口(34)(34)と
を同一断面図上に示しているが、これらは実際には図4
に示す配置となっている。
【0036】第2実施形態は、次のように構成されてい
る。上記第1実施形態では、圧抜き弁(3)の圧抜き弁体
(6)が磁力で圧抜き弁座(7)に着座されるように構成さ
れている。図4に示す第2実施形態では、これに代え
て、圧抜き弁(3)の圧抜き弁体(6)が磁力で圧抜き弁座
(7)に着座されるように構成されている。他は第1実施
形態と同様に構成されている。図4中、第1実施形態と
同一の要素には同一の符号を付しておく。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を説明する図で、図1
(A)はキャップと燃料補給筒の縦断面図、図1(B)
は開弁状態にある吸気弁の縦断面図、図1(C)は開弁
状態にある圧抜き弁の縦断面図である。
【図2】図1の圧抜き弁を説明する図で、図2(A)は
閉弁状態にある圧抜き弁の縦断面図、図2(B)は図2
(A)のB−B線断面図である。
【図3】図3(A)は図1(A)のIII−III線断面図、
図3(B)は図1の燃料補給筒の斜視図である。
【図4】図1のキャップ本体及び弁ホルダの平面図であ
る。
【図5】本発明の第2実施形態の図1(A)相当図であ
る。
【図6】従来技術を説明する図で、図6(A)はキャッ
プと燃料補給筒の縦断面図、図図6(B)は吸気開弁状
態にある調圧弁の縦断面図、図6(C)は圧抜き開弁状
態にある調圧弁の縦断面図である。
【符号の説明】
(1)…弁ホルダ、(2)…吸気弁、(3)…圧抜き弁、(4)
…吸気弁体、(5)…吸気弁座、(6)…圧抜き弁体、(7)
…圧抜き弁座、(8)…吸気弁孔、(9)…周肉部、(10)
…端面、(11)…弁座嵌入凹部、(34)…連通口、(4
4)…下方空間、(45)…ホルダ中央部、(46)…仮想
縦走直線、(47)…仮想横断直線。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁ホルダ(1)に吸気弁(2)と圧抜き弁
    (3)とが取り付けられ、 吸気弁(2)にダイヤフラム弁が用いられ、ダイヤフラム
    の吸気弁体(4)がその張力で吸気弁座(5)に着座され、
    タンク内の負圧が大きくなると、このタンク内の負圧に
    より吸気弁体(4)がその張力に抗して開弁されるように
    構成し、 圧抜き弁(3)の圧抜き弁体(6)が磁力またはスプリング
    力で圧抜き弁座(7)に着座され、タンク内の正圧が大き
    くなると、このタンク内の正圧により、圧抜き弁体(6)
    が磁力またはスプリング力に抗して開弁されるように構
    成されている、ことを特徴とする液体燃料タンク用ブリ
    ーザ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した液体燃料タンク用ブ
    リーザ装置において、弁ホルダ(1)が弾性体で形成さ
    れ、この弁ホルダ(1)に弁座嵌入凹部(11)が凹設さ
    れ、この弁座嵌入凹部(11)に吸気弁座(5)が嵌入さ
    れ、この弁座嵌入凹部(11)の底壁が吸気弁体(4)とさ
    れている、ことを特徴とする液体燃料タンク用ブリーザ
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載した液体
    燃料タンク用ブリーザ装置において、吸気弁体(4)の中
    央部に吸気弁孔(8)が設けられ、この吸気弁孔(8)の周
    肉部(9)が吸気弁座(5)の端面(10)に着座されるよう
    に構成されている、ことを特徴とする液体燃料タンク用
    ブリーザ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    した液体燃料タンク用ブリーザ装置において、弁ホルダ
    (1)の下方に一対の連通口(34)(34)が設けられ、こ
    の連通口(34)(34)で弁ホルダ(1)の下方空間(44)
    とタンク内とが連通され、弁ホルダ(1)を上方から見
    て、上記一対の連通口(34)(34)が弁ホルダ(1)のホ
    ルダ中央部(45)を挟んだ相互反対側に配置され、この
    一対の連通口(34)(34)を通過する仮想縦走直線(4
    6)とホルダ中央部(45)で直交する仮想横断直線(4
    7)上で、吸気弁(2)と圧抜き弁(3)とがホルダ中央部
    (45)を挟んだ相互反対側に配置されている、ことを特
    徴とする液体燃料タンク用ブリーザ装置。
JP32310797A 1997-11-25 1997-11-25 液体燃料タンク用ブリーザ装置 Pending JPH11151941A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104875602A (zh) * 2014-02-27 2015-09-02 安徽省宁国天亿滚塑有限公司 一种燃油箱通气组件

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