JPH0663854U - ダイアフラムを用いた2段式圧力制御弁 - Google Patents

ダイアフラムを用いた2段式圧力制御弁

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JPH0663854U
JPH0663854U JP528093U JP528093U JPH0663854U JP H0663854 U JPH0663854 U JP H0663854U JP 528093 U JP528093 U JP 528093U JP 528093 U JP528093 U JP 528093U JP H0663854 U JPH0663854 U JP H0663854U
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JP
Japan
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diaphragm
chamber
negative pressure
atmosphere
damaged
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JP528093U
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隆 久保田
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Aisan Industry Co Ltd
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Aisan Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第2ダイアフラム9が破損して第1ダイアフ
ラム20を有する大気室7に高負圧が作用しても、第1
ダイアフラム20における薄肉の可撓部22が高負圧に
より破損しないようにする。 【構成】 第1ダイアフラム20と第2ダイアフラム9
を備え、第2ダイアフラム室18内の負圧の変動により
第1ダイアフラム20を開閉制御する。第1ダイアフラ
ム20には凸部24を形成する。第2ダイアフラム9の
破損により大気室7が高負圧になると第1ダイアフラム
20が吸引上動される。この上動により凸部24がシー
ト体2に当接し、可撓部22における大気室側空間7a
が密閉される。これにより可撓部22に高負圧が作用せ
ず、高負圧によって可撓部22が破損されるのを防止す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はダイアフラムを用いた2段式圧力制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のガソリンタンクの気室部と蒸発燃料吸着用のキャニスタとの間 の蒸発燃料流通路に、エンジンにおける吸気負圧により作動する圧力制御弁を介 在し、自動車の走行、停止に関連してガソリンタンク内に発生した蒸発燃料のキ ャニスタへの流出を制御するようにしたものがある。
【0003】 このような圧力制御弁として、例えば図4に示すようなダイアフラムを使用し た2段式圧力制御弁がある。 この圧力制御弁について図4に基づいて説明する。
【0004】 1は圧力制御弁を構成するボデー、2は該ボデー1上に固設したシート体で、 これらの間に第1ダイアフラム3が、その周縁を挟持されて備えられている。 ボデー1には第1ポート4と第2ポート5が形成され、これらは上記第1ダイ アフラム3で区画された第1ダイアフラム室6に開口しており、該両ポート4、 5の相互が上記第1ダイアフラム3の上動により連通され、下動により遮断され るようになっている。
【0005】 上記ダイアフラム3の上室は大気室7になっている。 8は上記シート体2上に固設したカバーで、これらの間に第2ダイアフラム9 が、その周縁を挟持されて備えられている。
【0006】 シート体2には第2ダイアフラム9の下動を規制する下部ストッパ10が形成 され、カバー8には第2ダイアフラム9の上動を規制する上部ストッパ11が形 成されている。
【0007】 上記両ダイアフラム3及び9には夫々シェル12、13が備えられている。 14は上記両ダイアフラム3、9間に介在した第1スプリング、15は第2ダ イアフラム9とカバー8間に介在した第2スプリングである。
【0008】 上記第1ポート4はガソリンタンクの気相部に連通する室16に連通し、上記 大気室7は大気ポート17を通じて、エアフィルタに連通し、上記第2ダイアフ ラム9の第2のダイアフラム室18は吸気ポート19を通じてエンジンの吸気筒 に連通している。上記第2ポート5はキャニスタへ連通している。
【0009】 次に作用について説明する。 自動車停止中において、第1ダイアフラム3における第1ダイアフラム室6側 の受圧面に作用する蒸発燃料圧が第1及び第2スプリング14、15の付勢荷重 より大きい場合には、第1ダイアフラム3が上動開口し、室16内の蒸発燃料が 第2ポート5を通じてキャニスタに流出すると共にガソリンタンク内の圧力が調 整される。
【0010】 次に自動車の走行中は、第2ダイアフラム室18内に吸気筒内の高負圧が作用 し、第2ダイアフラム9が第2スプリング15に抗して上動し、第1スプリング 14が伸長して第1ダイアフラム3に作用するスプリング荷重が小さくなる。そ のため、上記自動車の停止中における第1ダイアフラム3を上動開口する蒸発燃 料圧よりも低い所定の蒸発燃料圧によって第2ダイアフラム3が開口し、室16 内の蒸発燃料がキャニスタへ流出すると共にガソリンタンク内の圧力が調整され る。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
上記のような圧力制御弁において、その第2ダイアフラム9が疲労等により破 損した場合には、大気室7内の大気が第2ダイアフラム室18内に流出する。
【0012】 そのため大気ポート17の通路内径が大きい場合にはエンジンの吸気筒に多量 の空気が流入してエンジンの不調を招く。逆に大気ポート17の通路内径が小さ い場合には、この高負圧が、第1ダイアフラム3における可撓部3aにも作用す る。この可撓部3aは肉薄であるため、高負圧の作用により破損しやすい。
【0013】 この可撓部3aが破損すると、室16及びガソリンタンク内に高負圧が作用し て室16やガソリンタンクの破損を招く問題がある。 そこで本考案は、上記のように第2ダイアフラム9が破損しても、高負圧によ って第1ダイアフラム3が破損しないようにし、上記の問題点を解消することを 目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案は前記の課題を解決するために、中央部に肉厚の弁部(21)を形成し 、その外周に肉薄の可撓部(22)を形成した第1ダイアフラム(20)と、該 第1ダイアフラム(20)の大気室(7)側に位置して設けた第2ダイアフラム (9)と、該第2ダイアフラム(9)における大気室(7)とは反対側に設けた 負圧を導入する第2ダイアフラム室(18)と、大気室(7)内において第1及 び第2ダイアフラム間に介在した第1スプリング(14)と、第2ダイアフラム (9)を大気室(7)へ付勢する第2スプリング(15)からなり、第2ダイア フラム室(18)の負圧によって第2ダイアフラム(9)の動きを介して第1ダ イアフラム(20)を開閉制御するものにおいて、 第1ダイアフラム(20)が大気室(7)側へ所定量移動した場合に、該第1 ダイアフラム(20)の可撓部(22)における大気室側空間(7a)を密閉す る密閉手段を備えたことを特徴とするものである。
【0015】
【作用】
第2ダイアフラム(9)が破損すると大気室(7)内の大気が第2ダイアフラ ム室(18)内に吸引され、大気室(7)内が高負圧になる。すると蒸発燃料の 正圧によって第1ダイアフラム(20)が大気室(7)側に移動し、密閉手段( 24)により第1ダイアフラム(20)の可撓部(22)における大気室側空間 (7a)が密閉される。
【0016】 そのため、高負圧が薄肉状の可撓部(22)に作用せず、該可撓部(22)が 高負圧により破損することを防止できる。
【0017】
【実施例】
次に図1に示す本考案の第1実施例について説明する。 1はボデー、2はシート体、4は第1ポート、5は第2ポート、6は第1ダイ アフラム室、7は大気室、8はカバー、9は第2ダイアフラム、10は下部スト ッパ、11は上部ストッパ、12,13はシェル、14は第1スプリング、15 は第2スプリング、17は大気ポート、18は第2ダイアフラム室、19は吸気 ポートで、これらは前記従来と同様な構造及び作用をなすのでその構造、作用は 省略する。
【0018】 この第1実施例においては、前記従来構造における前記第1ダイアフラム3の 構造のみが相違するため、これについて説明する。 第1ダイアフラム20は、その弁部21の肉厚が厚く形成され、可撓部22は その撓み性を確保するために肉厚が薄く形成されている。
【0019】 そして該弁部21の上面にはシェル12がかしめ部材23によりかしめ固着さ れ、該シェル12の外周端は、シート体2に形成した下部ストッパ10の内径よ りも若干小径に形成されている。
【0020】 24は第1ダイアフラム20と一体形成した凸部で、肉厚の弁部20の上面に 突出形成され、その形成位置はシェル12の外周端外で、かつ上記シート体にお ける大気室7を形成する下面2aに当接する位置に設定されている。
【0021】 また該凸部24の突出長は、シェル12の外周部に形成した折曲部12aの上 方への突出長よりも長く設定されている。更に、該凸部24は、シェル12の外 周を取り巻くように無端の環状に形成されている。
【0022】 本実施例において、何らかの理由で第2ダイアフラム9が破損すると、第2ダ イアフラム室18内が高負圧であることにより、大気室7の大気が第2ダイアフ ラム室18内に吸入され、大気ポート17の通路径が小さい場合には、大気室7 内が高負圧になる。
【0023】 このように大気室7内が高負圧になると、第1ダイアフラム20の下面に作用 する蒸発燃料の正圧により第1ダイアフラム20が第1スプリング14の押荷重 に抗して上方へ移動し、その凸部24の上端がシール体2の下面2aに圧接し、 該部がシールされ、第1ダイアフラム20の可撓部22における大気側空間7a を密閉する。
【0024】 そのため上記の高負圧は、第1ダイアフラム20における弁部21には作用す るが可撓部22には作用しない。 弁部21は厚肉に形成され、かつシェル12を有するため、該部に高負圧が作 用しても破損せず、また薄肉の可撓部22も高負圧が作用しないので、従来のよ うな高負圧による破損は生じない。
【0025】 次に図2に示す本考案の第2実施例について説明する。 本実施例は、上記第1実施例における凸部24と同位置において、第1ダイア フラム20側には上記の凸部24を設けず、シート体2の下面2a部に下方へ突 出する凸部25を一体に形成したものである。該凸部の25下方への突出長は上 記の凸部24の突出長と同等に形成され、かつ無端の環状に形成されている。
【0026】 その他の構造は上記第1実施例と同様であるため、主要部に上記と同一符号を 付してその説明を省略する。 本実施例においては、上記のように第2ダイアフラム9が破損して高負圧によ り第1ダイアフラム20が上動されると、その弁部21がシート体2側の凸部2 5に圧接し、該部がシールされ、上記実施例と同様に第1ダイアフラム20の可 撓部22の破損が防止できる。
【0027】 次に図3に示す本考案の第3実施例について説明する。 本実施例は、第1ダイアフラム20側に上記第1実施例の凸部24と同様な凸 部26を形成し、シール体2側に上記第2実施例の凸部25と同様な凸部27を 形成し、更に凸部26の先部外面に突起26aを一体形成し、凸部27の先部内 面に突起27aを一体形成し、第1ダイアフラム20が上動した場合に、両突起 26a、27aが相互に密接的に噛合するようにしたものである。
【0028】 その他の構造は上記第1実施例と同様である。 本実施例においては、上記のように第2ダイアフラム9が破損して、高負圧に より第1ダイアフラム20が吸引上動されると、両突起26a、27aが相互に 密接的に噛合し、該部がシールされる。そのため、上記第1実施例と同様の作用 がされる。
【0029】 また両突起26a、27aの噛合によって第1ダイアフラム20が上記のシー ル状態で固定保持される。そのため、第2ダイアフラム9の破損状態において第 2ダイアフラム室18内に負圧変動があっても第1ダイアフラム20が下動せず 、その薄肉の可撓部22に圧力変動が伝達されず、破損しやすい可撓部22が保 護される。
【0030】 尚、大気ポート17と大気室との連通構造は、図1及び図2に示すように、下 部ストッパ10部に連通孔28を形成してもよく、また図3に示すように凸部2 4aと25aとの間隙部29を連通部としてもよい。
【0031】 図1及び図2の連通構造によれば、第2ダイアフラム9が破損した場合には、 大気ポート17から大気が第2ダイアフラム室18内に吸入されるが、図3の連 通構造によれば、第2ダイアフラム9が破損した場合でも大気ポート17から大 気が第2ダイアフラム室18内に吸入されるのを防止できる。
【0032】 そのため、単に第1ダイアフラム3の破損を防止するためのみであれば、図1 及び図2の連通構造でよく、更に大気が第2ダイアフラム室18を通じて負圧源 に吸入されないようにする場合には図3の連通構造にする。
【0033】 したがって、図1及び図2の連通構造を必要により図3の連通構造にしてもよ い。 また本考案の2段式圧力制御弁は、図4に示すような、エンジンの吸気負圧 によってガソリンタンク内の蒸発燃料の流出を制御するものとして用いてもよく 、また、これに限らず、その他の流体の流通を負圧により制御する圧力制御弁と して用いてもよい。
【0034】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、第2ダイアフラムが破損した場合に第1ダイア フラムが高負圧によって破損することを防止できる。
【0035】 そのため、弁部を有する第1ダイアフラムが破損し、高負圧が調圧される流体 の室等に作用してその室等が破損したり、調圧される流体が該圧力制御弁を通じ て流出することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1実施例を示す縦断面図。
【図2】 本考案の第2実施例を示す縦断面図。
【図3】 本考案の第3実施例を示す縦断面図。
【図4】 従来構造を示す縦断面図。
【符号の説明】
7 大気室 7a 大気室側空間 9 第2ダイアフラム 14 第1スプリング 15 第2スプリング 18 第2ダイアフラム室 20 第1ダイアフラム 21 弁部 22 可撓部 24、25、26、27 密閉手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に肉厚の弁部(21)を形成し、
    その外周に肉薄の可撓部(22)を形成した第1ダイア
    フラム(20)と、該第1ダイアフラム(20)の大気
    室(7)側に位置して設けた第2ダイアフラム(9)
    と、該第2ダイアフラム(9)における大気室(7)と
    は反対側に設けた負圧を導入する第2ダイアフラム室
    (18)と、大気室(7)内において第1及び第2ダイ
    アフラム間に介在した第1スプリング(14)と、第2
    ダイアフラム(9)を大気室(7)へ付勢する第2スプ
    リング(15)からなり、第2ダイアフラム室(18)
    の負圧によって第2ダイアフラム(9)の動きを介して
    第1ダイアフラム(20)を開閉制御するものにおい
    て、 第1ダイアフラム(20)が大気室(7)側へ所定量移
    動した場合に、該第1ダイアフラム(20)の可撓部
    (22)における大気室側空間(7a)を密閉する密閉
    手段を備えたことを特徴とするダイアフラムを用いた2
    段式圧力制御弁。
JP528093U 1993-02-19 1993-02-19 ダイアフラムを用いた2段式圧力制御弁 Pending JPH0663854U (ja)

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JP (1) JPH0663854U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100316788B1 (ko) * 1999-07-08 2001-12-12 이상만 이중 역지 밸브
KR101223609B1 (ko) * 2005-01-07 2013-01-17 사파스고교 가부시키가이샤 유량조정장치

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