JPH0523906Y2 - - Google Patents

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JPH0523906Y2
JPH0523906Y2 JP17893887U JP17893887U JPH0523906Y2 JP H0523906 Y2 JPH0523906 Y2 JP H0523906Y2 JP 17893887 U JP17893887 U JP 17893887U JP 17893887 U JP17893887 U JP 17893887U JP H0523906 Y2 JPH0523906 Y2 JP H0523906Y2
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valve
pressure
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diaphragm
partition wall
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、主として自動車等の車両の燃料タ
ンクのエバポコントロールに使用される圧力調整
弁に関するものである。
従来の技術 従来、自動車に設置されている燃料タンクで
は、燃料蒸気が外部へ蒸発放出するのを防止する
ため第9図に示すような燃料蒸発防止装置を設け
ている。即ち、 図示のように、燃料タンク2の内部と連絡する
圧力調整弁1が設けられ、この圧力調整弁1はキ
ヤニスタ5を介してエアクリーナ22と連絡して
いる。
今、燃料タンク2の内部の圧力が負圧になる
と、エアクリーナ22、キヤニスタ5、圧力調整
弁1を介して大気が燃料タンク2の内部に導入さ
れる。また、燃料タンク2の内部の圧力が正圧と
なつた時には、燃料タンク2の内部が圧力調整弁
1、キヤニスタ5、エアクリーナ22を介してエ
ンジンへ連絡される。
燃料タンク2の内部の圧力の変動は、主とし
て、燃料タンク2の燃料が消費されて負圧になる
場合と、燃料タンク2の内部の燃料蒸気の圧力が
上昇して正圧となる場合に生ずるものである。こ
の内、燃料タンク2の内部の圧力が正圧となる場
合には、その圧力の如何によつては燃料注入口2
3から燃料が噴き出して重大な事故を起こす恐れ
がある。このため、燃料タンク2の内部の圧力を
正確に所定範囲内に圧力調整することが重要にな
る。
そして、前記のような圧力調整を行わせるに
は、その圧力調整弁は、互いに逆方向に作用する
2つの逆止弁を持つていなければならない。
このような圧力調整弁31として、例えば、実
開昭53−33711号公報に示すような従来公知のも
のがある。即ち、第10図に示すように、 バルブ室34はキヤニスタ5へ連通するパイプ
を備えたカバー32と燃料タンク2へ連通する開
口33aを備えた仕切り板33によつて構成さ
れ、このバルブ室34は中央に弁孔35aを有す
るダイヤフラム35で上下に区画されている。ダ
イヤフラム35は、リテーナ36を介して上方か
らスプリング37で押えられており、ダイヤフラ
ム35の弁孔35aは仕切り板33に当接して閉
じられているが、燃料タンク2側の圧力が高くな
ると開口33aを通じて圧力がダイヤフラム35
の下面に伝わり、スプリング37の押圧力に打ち
勝つて弁孔35aを開き燃料蒸気をキヤニスタ5
側へ逃して燃料タンク2内の圧力を所定の圧力に
調整する。また、燃料タンク2側の圧力が負圧に
なると開口33aを通じて負力がダイヤフラム3
5の下面に伝わり、ダイヤフラム35の周面を下
降させ、それにより弁孔35bを開き大気をキヤ
ニスタ5側から燃料タンク2内へ送つて燃料タン
ク2内の圧力を所定の圧力に調整するようになつ
ている。
考案が解決しようとする問題点 前記従来の圧力調整弁31においては、 前述の如く、燃料タンク2側の圧力が高くなる
と開口33aを通じて圧力がダイヤフラム35の
下面に伝わり、スプリング37の押圧力に打ち勝
つて弁孔35aを開き燃料蒸気をキヤニスタ5側
へ逃すのであるが、ダイヤフラム35の下面に働
く燃料蒸気の圧力は前記弁孔35aが開いた後連
続して一定に保つことができないため、弁孔35
aが開いて僅かな燃料蒸気の排出があるとスプリ
ング37の押圧力が燃料蒸気の圧力よりも高くな
り前記弁孔35aを閉じ、次に燃料蒸気の圧力が
高くなつて弁孔35aを開く、という現象を繰り
返すことになつて、ダイヤフラム35はバタフラ
イ運動を起こし騒音の原因になると共に燃料蒸気
の排出が一気にできず燃料タンク2内の圧力を所
定の圧力にするのに多くの時間を要する、 という問題があつた。
問題点を解決するための手段 この考案は、燃料タンク内の圧力が所定の圧力
以上になつた場合に隔壁を作動させて燃料蒸気の
排出を行わせるが、その際隔壁にバタフライ運動
を起させないようにし燃料蒸気の排出を一気に行
わせるようにして前記問題点を解消するものであ
つて、具体的には、 燃料タンク2と連絡するポート3を有するキヤ
ツプ4とキヤニスタ5と連絡するポート6を有す
るボデー7とからなり該ボデー7内に隔壁8を設
けた圧力調整弁1において、前記隔壁8上面と前
記キヤツプ4内面との間に第1の弁9を形成する
と共にその内側で前記隔壁上面と弁体10内面と
の間に第2の弁11を形成し、該第2の弁11の
内側で前記隔壁8に流体通路12を形成した圧力
調整弁、 である。
作 用 燃料タンク2における燃料蒸気の圧力は常時キ
ヤツプ4のポート3を通じて隔壁8の上面で第1
の弁9内周の範囲に作用している。また隔壁8の
下面にはキヤニスタ5側からボデー7のポート6
を通じて大気が作用している。
燃料タンク2における燃料蒸気の圧力が規定圧
以上になつてその力がスプリング13の押圧力に
打ち勝つと、隔壁8はリフトして第1の弁9が開
放しその途端に前記燃料蒸気の圧力は隔壁8の上
面全体に働くことになるので、隔壁8を押す力は
急増し、隔壁8は更に一気にリフトする。隔壁8
のリフトが所定量進むとこれまで同伴されていた
弁体10の動きは停止し、第2の弁11が開放す
る。この第2の弁11の開放により、燃料タンク
2内の燃料蒸気は該第2の弁11、流体通路1
2、ポート6を通つてキヤニスタ5側へ逃され、
燃料タンク内の圧力は所定の圧力に調整される。
この作動を行つている間、隔壁8の上面に働く
圧力に多少の変動があつても、隔壁8の上面に働
く力はスプリング13の押圧力よりもかなり大き
いものであるので、隔壁8が前記バタフライ運動
を起すようなことはなく、燃料蒸気の排出は一気
に行われる。
また、燃料タンク2における燃料蒸気の圧力が
負圧になるとポート3を通じて負力が隔壁の上面
で第1の弁9内周の範囲に伝わり、弁体10の上
面に作用する力とスプリング14の押圧力のバラ
ンスが崩れ弁体10がリフトして第2の弁11が
開放するので、キヤニスタ5側からの大気がポー
ト6、流体通路12、第2の弁11、ポート3を
介して燃料タンク2に送られて、燃料タンク2内
の圧力は所定の圧力に調整される。
実施例 第1図及び第2図を参照してこの考案の第1実
施例について以下説明をする。
図において、圧力調整弁1を構成するケーシン
グは燃料タンク2側と連絡するポート3を有する
キヤツプ4とキヤニスタ5側と連絡するポート6
を有するボデー7とからなり、ボデー7にキヤツ
プ4が被せ止められるようになつている。隔壁を
構成するダイヤフラム8は、ボデー7内に設けら
れるようにボデー7及びキヤツプ4によつて保持
されており、ダイヤフラム8の上面に形成した環
状の突出部9aは、リテーナ15を介してスプリ
ング13によりキヤツプ4の内面に圧接されてい
て、該突出部9aとキヤツプ4の内面とによつて
第1の弁9を形成している。また、該環状の突出
部9aの内側で前記ダイヤフラム8の上面には更
に環状の突出部11aが形成されており、該突出
部11aは、弁体10の下端に形成したスプリン
グシート16と前記ダイヤフラム8の下面に張設
されたスプリング14により弁体10の内面に圧
接されていて、該突出部11aと弁体10の内面
とによつて第2の弁11を形成している。更に、
該環状の突出部11aの内側で前記ダイヤフラム
8には前記第2の弁11とボデー7内を連絡する
複数の流体通路12が形成されている。
前記弁体10はダイヤフラム8の中心孔17を
貫通してその下端に前述のスプリングシート16
を有しており、該スプリングシート16の底面1
8は前記ボデー7に形成されたスリツト19を有
する突出部20に当接できるようになつている。
従つて、燃料タンク2における燃料蒸気の圧力
は常時キヤツプ4のポート3を通じてダイヤフラ
ム8の上面で第1の弁9内周の範囲(S1の範囲)
に作用している。またダイヤフラム8の下面には
キヤニスタ5側からボデー7のポート6を通じて
大気が作用している。
そして、燃料タンク2における燃料蒸気の圧力
が規定圧以上(正圧)になつてその力がスプリン
グ13の押圧力に打ち勝つと、ダイヤフラム8は
リフトして突出部9aとキヤツプ4の内面との当
接が開放され第1の弁9が開放する。するとその
途端に前記燃料蒸気の圧力はダイヤフラム8の上
面全体(S2の範囲)に働くことになるので、ダイ
ヤフラム8を押す力は急増し、ダイヤフラム8は
更に一気にリフトする。ダイヤフラム8のリフト
が所定量進むとこれまで同伴されていた弁体10
の下端のスプリングシート16の底面18がボデ
ー7に形成された突出部20に当接するので、該
弁体10の下降は停止する。しかしながら、ダイ
ヤフラム8のリフトは更に進行するので、その間
に第2の弁11が開放する。この第2の弁11の
開放により、燃料タンク2内の燃料蒸気は該第2
の弁11、流体通路12、スリツト19、ポート
6を通つてキヤニスタ5側へ逃され、燃料タンク
内の圧力は所定の圧力に調整される。その状態を
第2図に示す。
ところで、この圧力調整弁1の開弁作動をみる
に、 燃料タンク2内の燃料蒸気の圧力がP1で第1
の弁9が開放するとした場合、環状の突出部9a
内の面積をS1、スプリング13によるダイヤフラ
ム8を押圧する力をFとすると、 P1×S1>F……の関係が成り立つ。
そして、前記第1の弁9が開放した途端にダイ
ヤフラム8の上面に作用する力は、ダイヤフラム
8の有効面積をS2とすると、 P1×S2……となる。
この力は第1の弁9が開放する前の力に比し
て、 P1×(S2−S1)……程度大きくなつたことにな
る。
この大きな力でダイヤフラム8は一気にリフト
するので、途中で第2の弁11を開放して燃料蒸
気の一部を排出してもダイヤフラム8はバタフラ
イ現象を起こすことがなく、従つて燃料蒸気の排
出は一気に行われる。
また、燃料タンク2における燃料蒸気の圧力が
負圧になるとポート3を通じて負力がダイヤフラ
ム8の上面で第1の弁9内周の範囲に伝わり、弁
体10の上面に作用する力とスプリング14の押
圧力のバランスが崩れ弁体10がリフトして第2
の弁11が開放するので、キヤニスタ5側からの
大気がポート6、スリツト19、流体通路12、
第2の弁11、ポート3を介して燃料タンク2に
送られて、燃料タンク内の圧力は所定の圧力に調
整される。
上記第1の実施例では隔壁8としてダイヤフラ
ムを用いたものについて説明したが、第3図に示
すように隔壁8として上面に略平坦部を有するベ
ローズタイプを用いてもよく、また第4図に示す
ようにボデー7の内面を摺動するピストンタイプ
を用いてもよい。(同一符号のものは実質的に第
1実施例と同じであるので説明を省略した) 更に、第5図ないし第8図に示すように、第2
の弁11の開放時に該弁を斜めに開放するように
すると、仮に隔壁8に多少のバタフライ現象が発
生しても燃料蒸気の排出が途絶えることなく更に
スムーズに行われるのである。
そのための手段としては、第5図に示すように
ボデー7に形成された突出部20の上面を斜めに
形成してこれにスプリングシート16の底面18
を当接させるようにするか、または第6図に示す
ようにボデー7に形成された突出部20の上面は
水平な面としてこれに当接されるスプリングシー
ト16の底面18を傾斜面とするか、または第7
図に示すようにボデー7に形成された突出部20
を単なる突起とするか、または第8図に示すよう
に突出部20及びスプリングシート16の底面1
8は前記第1の実施例と同じように水平面としボ
デー7からリテーナ15の近傍までのびる突起2
1を別設してダイヤフラム8のリフト時にリテー
ナ15の一部がこれに当接して該ダイヤフラム8
を傾斜させ結果的には第2の弁が斜めに開放する
ようにしてもよい。
以上の実施例においては、隔壁8の上面に環状
の突出部9a及び環状の突出部11aを形成して
第1、第2の弁を構成させたが、これらの環状の
突出部はキヤツプ4の内面及び弁体10の内面に
形成してもよく、またボデー7の突出部20に形
成したスリツト19に代えて丸孔を形成してもよ
い。更にボデー7の突出部20は必ずしも必要で
はなく、突出部20を省略してボデー7の底面に
溝を付ける構成としてもよい。
考案の効果 この考案によると、隔壁上面とキヤツプ内面と
の間に第1の弁を形成すると共にその内側で前記
隔壁上面と弁体内面との間に第2の弁を形成し、
該第2の弁の内側で前記隔壁に流体通路を形成し
たので、前述の如く燃料タンクにおける燃料蒸気
の圧力が規定圧以上になつて弁が開放される時、
隔壁の上面に働く圧力に多少の変動があつても隔
壁の上面に働く力はスプリングの押圧力よりかな
り大きいものであるので、隔壁がバタフライ運動
を起すようなことはなく、燃料蒸気の排出は一気
に行われることから、騒音の少ない能率のよい圧
力調整弁が得られる。
また、第5ないし8図に示すように第2の弁が
斜めに開放するようにすると、仮に隔壁に多少の
バタフライ現象が発生したとしても燃料蒸気の排
出が途絶えることが全くなく更にその排出はスム
ーズに行われるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る圧力調整弁の一実施例
の側面断面図、第2図はその開弁状態を示す側面
断面図、第3図は他の実施例の側面断面図、第4
図は更に他の実施例の側面断面図、第5図は他の
実施例の開弁状態を示す側面断面図、第6図は更
に他の実施例の開弁状態を示す側面断面図、第7
図は更に別の実施例の開弁状態を示す側面断面
図、第8図は更に別の実施例の開弁状態を示す側
面断面図、第9図は圧力調整弁の使用例図、第1
0図は従来の圧力調整弁の側面断面図である。 1……圧力調整弁、2……燃料タンク、3……
ポート、4……キヤツプ、5……キヤニスタ、6
……ポート、7……ボデー、8……隔壁、9……
第1の弁、10……弁体、11……第2の弁、1
2……流体通路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 〔1〕 燃料タンクと連絡するポートを有するキ
    ヤツプとキヤニスタと連絡するポートを有する
    ボデーとからなり該ボデー内に隔壁を設けた圧
    力調整弁において、前記隔壁上面と前記キヤツ
    プ内面との間に第1の弁を形成すると共にその
    内側で前記隔壁上面と弁体内面との間に第2の
    弁を形成し、該第2の弁の内側で前記隔壁に流
    体通路を形成したことを特徴とする圧力調整
    弁。 〔2〕 第2の弁が斜めに開放することを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第1項記載の圧力
    調整弁。
JP17893887U 1987-11-26 1987-11-26 Expired - Lifetime JPH0523906Y2 (ja)

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JP17893887U JPH0523906Y2 (ja) 1987-11-26 1987-11-26

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Publication Number Publication Date
JPH0183976U JPH0183976U (ja) 1989-06-05
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020197269A (ja) * 2019-06-05 2020-12-10 未来工業株式会社 弁装置及び配管構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020197269A (ja) * 2019-06-05 2020-12-10 未来工業株式会社 弁装置及び配管構造

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JPH0183976U (ja) 1989-06-05

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